2023年10月31日火曜日

フリューゲルスの天皇杯優勝エンドを作った桜井孝司の一言

■2017/08/04 フリューゲルスの天皇杯優勝エンドを作った桜井孝司の一言
■2017/08/04 消滅決定で浮足立つフリューゲルスをピッチ外で落ち着かせたサンパイオ
■2017/08/04 感動的なフリューゲルスの優勝と報われなかった立役者桜井孝司


■2017/08/04 フリューゲルスの天皇杯優勝エンドを作った桜井孝司の一言

 Jリーグの初期に、横浜フリューゲルスが親会社の都合で 突然消滅して、同じ横浜のマリノスと合併するというめちゃくちゃな出来事がありました。
 フリューゲルスの若手FWだった桜井孝司さんに、当時を振り返ってもらうインタビュー記事があり、生々しかったですし、懐かしくておもしろかったです。

 この桜井さんは、天皇杯に優勝してチーム消滅という、できすぎなくらいにドラマチックなフリューゲルスの奇跡を演出する大事な一言を言った方とのこと。
 ただ、全く名前に覚えがなくて、誰?と思いました。実際、ほとんど試合には出ていなかった(J1では1試合)そうです。とはいえ、この試合に出ていなかったということが、この事件にすごく関係しています。

 桜井さんによると、クラブ存続の署名活動はみんなで手分けしてやっていたといいます。しかし、そのときにファンをはじめ、いろんな人たちから声をかけられたものの、言葉は全然覚えていないといいます。
  「自分の来季はどうなるんだろう」という不安もあり、当時はファンのことまで考えられるような選手は、あの時はそんなに多くはなかったのでは?と想像していました。

 この来季への不安は、特に桜井さんがレギュラークラスではなかったということも関係しているでしょう。
  桜井さんがフリューゲルスがなくなることを覚悟したときは、周りで「移籍先が決まった」みたいな話がちらほら聞こえてきたときでした。
 しかし、桜井さんには「そういう話は一切なかった」と言います。

 そして、そういう移籍先の決まらない状態を危惧してか、 天皇杯(3回戦)が始まる前のミーティングで「サク(桜井)を出してやろうよ」という話になったそうです。(桜井さんをかわいがっていたという三浦淳宏さんではないか?とされていたものの、発言者は正確には覚えておらず)
  要するに天皇杯を、まだ行き先が決まっていない選手のアピールの場にしよう、という話です。   当時監督だったゲルト・エンゲルスさんも、ゲルトも「選手たちの意思を尊重する」というスタンスで、可能性はありました。

 ところが、細かいニュアンスは覚えていないものの、桜井さんは、「強いフリューゲルスを見せたい」という趣旨の発言をしました。
 これがフリューゲルスのドラマチックな有終の美に繋がったわけです。

「 もし、あの時の言葉がなかったら……たぶんゲルトは僕をはじめ、移籍先が決まっていない若手中心でメンバーを組んでいたでしょうね。そうなっていたら、(天皇杯は)間違いなく違った結果になっていたと思います」

(横浜F、“伝説”の天皇杯優勝の内幕。若手FWが口にした一言から生まれたドラマ【フリューゲルスの悲劇:20年目の真実】 | フットボールチャンネル | ワンランク上のサッカーサイト2017年02月15日(Wed)10時29分配信   宇都宮徹壱 より)



■2017/08/04 消滅決定で浮足立つフリューゲルスを落ち着かせたサンパイオ

 上記に至る段階の前も、生々しい話でした。新聞報道は10月29日で、前の夜に三浦淳宏さんから電話で「おい、フリューゲルスがなくなるみたいだぞ」って呼び出されたといいます。
 「当時はネットとかなかったんで、たぶんアツさんは新聞記者の人から情報を掴んでいたんだと思います」としていました。桜井さんだけでなく、 何人か集まり、「薩川(了洋)さん、あとナラ(楢崎正剛)さんもいたかな」とのことです。

 監督含めて現場も何も知らない状態。翌日の練習前に会議室に集まり、社長からは「今季限りで横浜フリューゲルスはなくなります」──以上って感じで、まともな説明もなし。
 「ちゃんと説明しろよ!」って、熱くなっている選手もいたものの、ここで冷静な選手が一人いました。ブラジル代表のサンパイオ選手です。通訳を挟んで…ですけど、その場を落ち着かせてから、冷静に話し合う空気を作ってくれたといいます。サンパイオはピッチ外でもさすがだなと感心した話です。

 とはいえ、 その日は練習にはならなかったといいます。「みんな、心ここにあらずという感じ」。2日後のJリーグでは、 「試合をボイコットしよう」という意見もあったものの、エンゲルス監督はは「今はとりあえず、サッカーをやることを考えよう」と。
 そして、ここでもまたサンパイオ選手が「俺たちはサッカー選手なんだから、まずは試合をやるべきだ」と力説してくれたといいます。本当すごい選手でしたね。

「今にして思うと、サンパイオの存在感はデカかったですね。選手としても、もちろんすごかったけれど、それ以上にプロとして、人間として素晴らしかったと思います」
(横浜F、“最後”の天皇杯制覇の舞台裏。「伝説」につながる一言を発した若手FW【フリューゲルスの悲劇:20年目の真実】 | フットボールチャンネル2017年02月14日(Tue)10時39分配信  text by 宇都宮徹壱より)


■2017/08/04 感動的なフリューゲルスの優勝と報われなかった立役者桜井孝司

 海外でよくありますが、クラブが豪華な選手を集めたり、代表に世界的な選手が揃っていたりしても、活躍できないということがあります。チームとしてのまとまりの問題、精神的な問題というのが、関係してくるためでしょう。

 桜井さんによれば、 「最後(決勝)まで行くぞ!」という雰囲気になったのは準々決勝でジュビロに勝ってからとのこと。スタメンもベンチも、ベンチ入りできない選手も、一致団結していました。
 さらに、 準決勝でアントラーズに勝ってからは、みんなでご飯を食べに行って「こうなったら優勝するしかねえな」みたいな話をしたそうです。「あんなにチームに一体感があったのは、僕が知る限り初めてでしたね」とのことでした。
 そして、フリューゲルスは感動的な優勝を迎えて有終の美を飾ったのですが、そんな中で出場機会を得る機会を蹴った桜井孝司さんだけ、最後まで移籍先が決まらなかったといいます。
 
「天皇杯で優勝するまでは、一切自分のことは考えていなかったし。性格ですかね(苦笑)。あと、若くて生意気だったので、フロントの人たちから良く思われていなかったというのもあったかも」

 その後、 トレーニングを兼ねて、三浦淳宏さんや永井さん(おそらく永井秀樹)と1月にハワイに行っていたところ、ホテルから自宅の留守電を聞いたらコンサドーレの強化部長から「すぐ来てくれ」とメッセージが入っていて、慌てて日本に戻ったといいます。移籍先が決まらずに終わった…というひどいオチではなかったようです。
 というか、コンサドーレ札幌にいたのか! J1以外では一番知っている地元のチームなのに、覚えていませんでしたわ。 ただ、出場は8試合のみとのことでしたので、仕方ないことかもしれません。


2023年10月28日土曜日

サッカーが下手だったのに名選手 バティストゥータ

■2022/04/02 サッカーが下手だったのに名選手 バティストゥータ



■2022/04/02 サッカーが下手だったのに名選手 バティストゥータ

 セリエAの外国人最多通算得点記録を保持し、アルゼンチン代表にも選抜され、歴代2位の得点記録保持者という、世界を代表するストライカーであるガブリエル・バティストゥータのWikipediaを見ていると、おもしろい話がありました。
 「サッカーが下手だった」と言うと語弊がありまくりで、正確に言うと、「テクニックは高くなかった」などと言うべきでしょうが、以下のような話があったのです。

<陸上選手という前歴があるが足元のボールキープはおぼつかないもので、付けられたニックネームは「エレファンテ(象)」、送迎の車の中ではトップチームへ昇格する貪欲な執着心をスタッフに滔滔と語り打ち明け、このまま埋もれる気はないことを熱弁している。その後、バランスの良い恵まれた体躯と、元々のアスリートとしての資質、多少のタックルでは当たり負けしないタフなプレーでストライカーとしての頭角を現す>

 ただし、上記の部分は「要出典」となっています。つまり、信頼性に問題がある部分でした。そもそも「元陸上選手」というのが怪しいところ。同じWikipediaのページ内でも前半の説明部分では、バスケットボールの方が好きだった…という話がある程度ですね。
 とりあえず、この前半部分では、仮にテクニックが低かったという評価が正解であれば、その答えになりそうな話があります。本格的にサッカーをやり始めたのがかなり遅いのです。

<子供の頃はサッカーよりバスケットボールに興味があったが、地元開催のW杯アルゼンチン大会で、当時のアルゼンチン代表のエース・マリオ・ケンペスのプレイを見たことでサッカーへの興味を膨らませた。子供たちで草サッカーに興じ、大会に出るため皆でチーム「グルッポ・アッレグリーア」を結成。ただ、父親が学業や家業の手伝いをおろそかにしないことを求めたため、16歳までは地元の大会に出場する程度にとどまった。16歳で地元チームのプラテンセのジュニアチームに所属。
 1986年17歳にしてようやくバスケットボールからサッカー選手へと本格的に転向。強いフィジカルでゴールを奪うプレーぶりを、当時マルセロ・ビエルサが下部組織の指導者をしていたニューウェルズ・オールドボーイズが目を付け、1987年に移籍した>

 ところが、上記の説明部分でも「1986年17歳にしてようやくバスケットボールからサッカー選手へと本格的に転向」という重要部がやはり「要出典」となっているんですよね。おもしろい話だと思ったものの、肝心なところは全部信頼性が高くなくて、ズッコける話になっていました。

2023年10月25日水曜日

日本代表最初のストライカー手島志郎は台湾生まれだった…

■2022/02/25 日本代表最初のストライカー手島志郎は台湾生まれだった…



■2022/02/25 日本代表最初のストライカー手島志郎は台湾生まれだった…

 広島県出身のサッカー選手を見ていると、やたらと昔の日本代表が多くて驚き。かつてはサッカー王国だったんですかね?
 意外だったので、最初はここらへんをタイトルにする予定でしたが、以下の手島志郎さんが気になりました。

<手島志郎 [1930](「全日本の初代ストライカー」、元東京帝国大学ア式蹴球部):台湾生まれ、広島育ち>

 本人単独のWikipediaによると、台湾生まれではありますが、台湾系という意味ではないみたいですね。父が台湾総督府の高官在任時に台北で生まれ、まもなく帰国し広島で育ったとのこと。同じ広島県出身で、日本代表選手、日本代表監督の他、日本サッカー協会会長を務めた超大物・長沼健さんは親戚だそうです。

 「全日本の初代ストライカー」とされているのは、そもそも選抜するタイプの「日本代表」自体が以前はなかったため。どうも選抜ではなく1チームをまるごと…という日本代表チームが普通だったみたいです。今でもカーリングのオリンピック代表なんかはそんな感じですよね。以下のような説明でした。

<1930年、それまでの単独チームではなく、日本蹴球協会が大掛かりな選考を経て編成した初めての選抜チーム、全日本選抜(日本代表)に選出される。このチームでもセンターフォワードとして第9回極東選手権競技大会(東京)の国際Aマッチ2試合に出場し、中華民国戦での先制ゴールを含む2得点と、2試合で計3得点の大活躍を見せ、日本の国際大会における初のタイトル獲得の立役者となった。代表デビュー戦から2試合連続得点は手島が初>

 当時はもちろんプロサッカー選手なんかおらず、コンスタントに試合が組まれていなかったのか、サッカーばかりやっている人は珍しかったのか、この活躍にも関わらず、手島志郎さんが日本代表に選ばれたのはこの年だけだったそうです。
 手島志郎さんが選ばれたときも社会人ではなく、東京帝国大在学時。今では考えられませんが、実は昔東大ってサッカーが強くて、日本代表は東大ベースに他の大学の選手を少し入れる程度だったと聞いた覚えがあります。
 1932年東大卒業後、農林省入りし中国へ。その後、太平洋戦争で帰国し1940年田辺製薬入社しています。ただ、サッカーへの繋がりは、田辺製薬でむしろ復活したようです。

<1947年の東西対抗試合(天覧試合)では全関西代表の監督を務めた。その後、田辺製薬サッカー部の強化に携わり全日本実業団選手権大会6連覇(1950~55年)に貢献。また関西サッカー協会理事を務めた。この他、日本人初のFIFA常任理事を務めた市田左右一をサッカー界に引き入れたのは、旧制広島高校の先輩・手島という。社業ではサッカー仲間でもある田邊五兵衛社長(第14代田邊五兵衛)を助けて常務などを歴任し同社の発展に尽くした>

 日本代表の話から読み始めたのですが、東京帝国大に入る前の旧制広島高校(現広島大学総合科学部)時代にも活躍。1926年、東京帝大主催による官立旧制高校の全国大会、第3回全国高等学校ア式蹴球大会(インターハイ)でセンターフォワード(CF)として準優勝。広島高校が創設間もなかったため、1、2年生チームでの健闘でした。
 また、<1928年の第5回大会では、幅広い動きで当代随一と評を得たHB・野沢正雄主将らと、身長152cmのCF・手島もコマネズミのように動きまわり得点を重ねチームを優勝に導いた>という説明にびっくり。当時のサッカースタイルがわかりませんが、昔のサッカーなので3トップの真ん中のイメージで読んでいたので、152cmというのはびっくりです。
 関東大学リーグ四連覇~六連覇(1931年)に貢献した東大時代も、小柄ながら体の大きなバック(ディフェンダー)とバック間を上半身を強くひねり弾丸のようにすり抜けるプレーを得意とした…と書かれていました。

2023年10月23日月曜日

サッカーのチャント「オレ」はイスラム教の「アラー」がなまったもの

■2017/10/09 そもそもサッカー文化であるチャントとは何か?
■2017/10/09 サッカーのチャント「オレ」はイスラム教の「アラー」がなまったもの
■2017/10/09 差別的なモラタのチャント、チェルシーサポーターが変更
■2017/10/09 一方、マンチェスターユナイテッドサポーターは差別チャントを続行



■2017/10/09 そもそもサッカー文化であるチャントとは何か?

 チャントと言われるとなんじゃ?と思いましたが、よくある掛け声や短い歌のことを言うようです。 

 チャント - Wikipediaでは、 "チャント(chant)とは、一定のリズムと節を持った、祈りを捧げる様式を意味する古フランス語に由来する言葉である。日本語では一般に詠唱、唱和などと訳される"と説明。
  これだとサッカーは関係ないように見えますが、実際に日本で使われるチャントはサッカーのケースが多いようです。
 ヤフー知恵袋なので信頼性は高くないのですが、 "サッカーの応援の掛け声"としており、"基本的にチャントとは贔屓にしているチームに向けて応援の意味でかけるもの"と説明されていました。


■2017/10/09 サッカーのチャント「オレ」はイスラム教の「アラー」がなまったもの

 で。ヤフー知恵袋なので怪しいものの、マジかよ!と思ったのが、有名な「オレ!」「オーレ!」というものが、アラーが由来だとのいう説明。これはびっくり仰天です。

<代表的なチャントとして、オレ!というのがあります。よく勝っているチームがパスワークで時間を使う時にサポーターが掛け声として使います。元々はスペインのグラナダあたりのイスラム教の人々が、闘牛などで使っていたのが語源です。つまり、アラーが、濁ってオレ!になったわけです>


■2017/10/09 差別的なモラタのチャント、チェルシーサポーターが変更

 あと、上記では、"ヨーロッパサッカーでは相手チームを揶揄する内容、特に黒人選手への差別的チャント等が問題になっています"という話もありました。これは最近も問題が起きています。私はこの件で、チャントという言葉を知りました。

 まず、プレミアリーグ第4節に、チェルシーサポーターが用意モラタ専用のチャントが、反ユダヤ主義の言葉を含めたものであったため問題に。モラタは「みんなをリスペクトしてほしい」とファンに歌の変更を投げかけました。
 ファンはこれに応えて、新たな応援歌を作成しました。以下のようなライバルチームであるトッテナムのエースを引き合いに出した内容です。

「アルバロ、アルバロ。彼は輝くスペインから来た。彼はハリー・ケイン(イングランド代表FW)より素晴らしい」
(自身の応援歌が変更に…モラタ、ファンに対して「新しい歌をありがとう!」 | サッカーキング 2017.09.24より)


■2017/10/09 一方、マンチェスターユナイテッドサポーターは差別チャントを続行

 上記はいい話で終わっていたのですが、同様の問題があったマンチェスターユナイテッドのサポーターは変更を拒否していました。
  
 今季から加入したルカクを応援するためユナイテッドのサポーターが作成したチャントは、その歌詞に差別的な内容が含まれるとして問題視されていました。黒人男性の「性器のサイズ」についてのステレオタイプな見方が含まれる歌詞だったといいます。
 ユナイテッドやルカクはサポーターに向け、チャントを変更するように呼びかけ。
 しかし、マンチェスターユナイテッドのサポーターは、再び同じチャントを使用。しかも、その後歌われた別のチャントには、「オレたちは歌うたいものを歌う」という歌詞も含まれていたので、変更を拒否する意思表示と見て良いでしょう。

 これに対しユナイテッドは、「侮辱的なチャントや振る舞いを許容しない。チャントが続けられるようであれば、個人に対してさらなる対応を取る」とクラブは述べ、警察や放送局の協力を得た上でチャントを歌った観客を特定するべく動いていることを明らかにしました。
(マンUサポはルカクへの“差別的”チャントを改めず。クラブは強硬姿勢で個人特定へ | フットボールチャンネル 2017年09月24日(Sun)22時11分配信より)

 マンチェスターユナイテッドのサポーターは、なぜこんな意地張っているんでしょうね? チェルシーサポーターとの対応の差が不思議でした。


2023年10月20日金曜日

藤枝東高校、日本代表だらけなのに知らん人だらけの理由

■2020/06/24 静岡の名門・藤枝東高校、歴史的な日本代表FWを輩出
■2020/06/24 藤枝東高校、日本代表だらけなのに知らん人だらけの理由
■2016/2/2 左足の精度の高いキックが武器の石川竜也(2021/11/04少し追記)


■2020/06/24 静岡の名門・藤枝東高校、歴史的な日本代表FWを輩出

 Wikipediaで藤枝東出身のサッカー選手を見てみたのですけど、名門なので昔の日本代表選手がめちゃくちゃいます。これだけでベスト11できそうです。ただ、昔すぎて、私にはさっぱりわかりません。Jリーグ以降の選手だけ先に紹介転載します。
 こうすると、一転して代表クラスがさっぱりいない感じに。とはいえ、中山雅史という超大物がいますね。文句なしのベスト11でしょう。
 一方、個人的にぶっちぎりで好きなのは、後半で書いている石川竜也ですね。ここらへんはちょっとずつ出場試合数を調べていこうと思います。

LSB、CB 石川竜也(元鹿島アントラーズ、1999年FIFAワールドユース選手権代表)J1 161
FW 中山雅史(アスルクラロ沼津、1998年、2002年FIFAワールドカップ日本代表)J1 355 代表53、21G

加藤寿一(元サンフレッチェ広島)
三上明紀(元浦和レッドダイヤモンズ)
稲垣博行(元セレッソ大阪)
見崎充洋(元セレッソ大阪)
大石悟司(元柏レイソル)
渡辺毅(元柏レイソル、元日本代表)
山田暢久(元浦和レッドダイヤモンズ、元日本代表)
河村優(元コンサドーレ札幌)
佐賀一平(元コンサドーレ札幌、現藤枝東高校サッカー部コーチ)
岡田佑樹(元コンサドーレ札幌)
金澤大将(元横浜FC)
長谷部誠(アイントラハト・フランクフルト、2010、2014、2018FIFAワールドカップ日本代表キャプテン)
岡田隆(元ジュビロ磐田)
成岡翔(元藤枝MYFC、2004年アテネオリンピック予選代表)
大井健太郎(ジュビロ磐田)
赤星貴文(元MKSポゴニ・シュチェチン)
碓井健平(元沖縄SV)
中村祐輝(元ジュビロ磐田)
山田大記(ジュビロ磐田、元日本代表)
原田圭輔(元ベガルタ仙台)
村松大輔(元ギラヴァンツ北九州、元日本代表、2012年ロンドンオリンピック代表)
河井陽介(清水エスパルス)
石神幸征(元水戸ホーリーホック)
藤田息吹(松本山雅FC)
熱川徳政(元アスルクラロ沼津)
長沢祐弥(アスルクラロ沼津)




■2020/06/24 藤枝東高校、日本代表だらけなのに知らん人だらけの理由

 では、さっぱりわからなかったJリーグ以前の猛者たちをどうぞ。わかる人にはわかるすごいメンツなんじゃないかと思います。

松永行(ベルリン五輪日本代表)
笹野積次(ベルリン五輪日本代表)
松永信夫(1954年FIFAワールドカップ予選日本代表)
松永碩(元日立製作所、元日本代表)
鈴木秀利(元日本代表)
橡尾健次(元古河電工、元日本代表)
渡辺昭夫(元日本代表)
富沢清司(元八幡製鉄、メキシコ五輪日本代表)
山口芳忠(元日立製作所、メキシコ五輪日本代表)
桑原勝義(元名古屋相互銀行、元日本代表)
菊川凱夫(元三菱重工、1970年FIFAワールドカップ予選日本代表)
桑原隆(元古河電工)
松永章(元日立製作所、元日本代表)
岡村新太郎(元日本鋼管、サッカー指導者)
三浦孝一(元新日本製鐵、元日本代表)
井沢千秋(元日本鋼管、元日本代表)
堀井美晴(元ヤンマーディーゼル、元日本代表)
碓井博行(元日立製作所、元日本代表)
中村一義(元富士通、元日本代表)
服部康雄(サッカー指導者、元藤枝東高校サッカー部監督)
大野聖吾(サッカー指導者)
大橋昭好(元ヤマハ発動機、サッカー指導者)
小西理(元日本鋼管、元日本代表)
倉田安治(元本田技研、元日本代表)



■2016/2/2 左足の精度の高いキックが武器の石川竜也

 最初に見たのはユース代表か、大学だったかは忘れたけど、アマチュア時代からすごい好きだった選手。鹿島で相馬直樹の後継者に是非!と思っていたら本当に来たものの、活躍できずに山形へ。アマチュアのときから鹿島入りを切望して来てダメだったというのは、その後の中後雅喜といっしょ…。大学生選手だったってのも同じですね。
 でも、石川竜也はその後山形へ行って大活躍。嬉しかった!

-----引用 ここから-----
石川 竜也(いしかわ たつや、1979年12月25日 - )は、静岡県藤枝市出身のサッカー選手。ポジションはディフェンダー(左サイドバック)。モンテディオ山形所属。

生年月日     1979年12月25日(36歳)
出身地     静岡県藤枝市
身長     179cm
体重     69kg
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%B3%E5%B7%9D%E7%AB%9C%E4%B9%9F
-----引用 ここまで-----

 見た試合は、2010年03月27日(土)の鹿島3-1山形。この試合は鹿島からレンタル移籍したばかりの田代有三がスタメン、増田誓志が途中出場という熱い試合。石川竜也が鹿島を出たのはずっと前だけど元鹿島は3人。しかも、田代は1ゴール決めたし!
 田代は長身FWが好きじゃないという私の好みであれだったんですけど、増田誓志も期待していて、なぜユース代表じゃないのか?と思っていた選手なので伸びなかったのは残念でした。

-----引用 ここから-----
2010年03月27日(土) 14:05キックオフ 県立カシマサッカースタジアム
http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/30

GK 21 曽ヶ端 準
DF 2 内田 篤人
DF 3 岩政 大樹
DF 14 イ ジョンス
DF 7 新井場 徹
MF 40 小笠原 満男
MF 6 中田 浩二
MF 8 野沢 拓也
MF 25 遠藤 康
FW 13 興梠 慎三
FW 18 マルキーニョス

GK 1 清水 健太
DF 14 宮本 卓也
DF 4 西河 翔吾
DF 3 石井 秀典
DF 13 石川 竜也
MF 11 北村 知隆
MF 19 秋葉 勝
MF 17 佐藤 健太郎
MF 7 宮沢 克行
FW 11 田代 有三
FW 9 古橋 達弥
-----引用 ここまで-----

 この頃の山形は完全に石川竜也のチームだと思いました。左サイドバックだけど、攻撃の起点は石川。持ち味の精度の高いロングキックで、大きなサイドチェンジで流れを変えられるし、センタリングはもちろん精度良し。記憶が曖昧だけど縦のロングボールもあった気がします。石川好きなので、見ていて楽しくて仕方なかったです。
 石川はスピードがないイメージで、鹿島では守備への戻りも遅かったし、縦に早いわけでもなく。現代サッカーだと合わないチームが多いのかもしれません。ただ、こうやって石川竜也中心のチームにしてもらえると、魅力をいかんなく発揮できますね。堪らんですわ。

 この日の感想見ると、自陣からのFKでもチャンスあると書いていました。流れの中じゃないですが、やはりロングボールも武器ですね。
 出しどころなく戻したボールをダイレクトで、空いている右スペースへ出してチャンスに。ダイレクトってのがいいですね。出しどころないときは手詰まりなわけで、それを一気にチャンスにまで変えられるというのはすごいです。
 ただメモ見ると、2点目の失点は石川竜也が右に出したボールが短くて拾われたっぽいですね。パーフェクトとは行きませんでした。

2021/11/04追記:天皇杯・筑波大学の試合で石川竜也を見た記録が出てきましたわ。U-19ともメモ。これが最初に石川竜也を見た試合かもしれません。ただ、予想外なことに「技術は高い」のみの短いメモ。他の筑波大学の選手や相手だったのか近くにメモのあった前橋育英の選手より短い淡白な内容でした。最初からお気に入りだと記憶していたのですが、そうでもなかったのかもしれません。


2023年10月14日土曜日

レアル・マドリーなぜ強い?個に頼る時代遅れなサッカーなのに…

■2022/01/31 レアル・マドリーなぜ強い?個に頼る時代遅れなサッカーなのに…
■2018/12/29 ブラボなど…レアル・マドリーの好きな選手ベスト11
■2018/12/29 SBからFWへの珍しいコンバートで成功のガレス・ベイル



■2022/01/31 レアル・マドリーなぜ強い?個に頼る時代遅れなサッカーなのに…

 ロナウドを手放してダメになるかと思ったレアル・マドリー。期待されたアザールがレアル・マドリーでは輝けない…という致命傷になりそうな問題がありながらも結構良い成績を残しています。
 このレアル・マドリーの強さについておもしろい解説をしている、<マンCとは対照的な“味” 熟成レアル、個に頼る旧態依然が醸し出す独特の美しさと品格>(FOOTBALL ZONE / 2022年1月24日 8時30分)という記事がありました。

<(引用者注:レアル・マドリーは、)機能性、現代性ということではマンチェスター・シティとは対照的だ。
 シティは選手のポジションが入れ替わっても同じように機能する。選手が代わっても変わらない。実際には誰がやっても同じというわけではないのだろうが、戦術が先にあり、それを実現する駒として選手が機能していて、人が違ってもあまり影響を受けない。これはシーズンを戦い抜くうえでも大きなメリットだろう。
 一方、レアルは人に依存している。モドリッチもクロースもカゼミーロもいないなら、もはや別のチームだ。3人のテリトリーもはっきりしていて、シティのような頻繁なポジションチェンジもない。シティが最先端なら、レアルは旧態依然である>
https://news.infoseek.co.jp/article/footballzone_364199/

 ところが、「その旧態依然が独特の美しさを醸し出している」と記事では書きます。また、こうした旧態依然さは同じく個人が目立つバルセロナともまた違うとされていたんですよ。
 かつてのFCバルセロナにはシャビ、セルヒオ・ブスケッツ、アンドレス・イニエスタにリオネル・メッシが加わる素晴らしいユニットがありました。4人が近接してコンビネーションを見せており、これがバルセロナの美しさでした。一方、今のレアル・マドリーの美しさは異なっており、以下のようなものだという説明です。

<モドリッチとクロースは左右のエリアを明確に棲み分けていて、カゼミーロは2人のバックアップだ。ベンゼマもメッシほど3人に絡まない。この互いの職域を弁えた感じがまた奥ゆかしかったりする。
 戦術はフィールドのすべてをカバーするには目が粗すぎる。機械的なマニュアルではなく職人の勘と技術に託すレアルのやり方は、説明はしにくいけれどもこれまでの実績からいっても1つの正解なのだろう。そしてなんとも言えない品格がある>

 記事ではその前に<レアルの補強は伝統的にコレクションみたいで、その時にスーパーな選手を獲ってきてチームを組み立てていく。戦術ありきではなく、まず選手ありき。そして、この方針で数多くのタイトルを手中にしてきている>と書いている部分がありました。時代遅れなやり方であるレアル・マドリーが強いのは、単純に選手が良いからだと考えられます。
 ただ、このやり方である程度コンスタントに結果を出し続けている…というのは、実はこれはこれですごいこと。というのも、大型補強を繰り返しながら、スター軍団の年俸ほどの活躍はできない…ということを凝りずにやり続けているクラブというのもあるわけですからね。

 ここでレアル・マドリーと他のクラブで明暗を分かれている理由は、一貫性ではないかと私は考えます。
 以前読んだ記事によると、選手年俸のわりに勝てるチームと勝てないチームの差があるのは、クラブ経営陣の安定性だとされていました。レアル・マドリーの場合は良くも悪くも古いやり方で安定しています。古いやり方でも一貫性があり、チョロチョロ変わらないため、クラブ成績もそこまで大きく右往左往しないのかもしれません。

 また、年俸が高すぎるスーパーな選手を獲る方針ゆえに、大量補強できないというのが逆にうまく行ってるのでは?とも思いました。お金がありすぎて一気に大量に選手を取って失敗するクラブは多いんですよね。豪華選手が揃っていてもフィットしないと力を出しきれないのです。
 レアル・マドリーの場合は、豪華選手どころではない最高級の選手を欲しがって大量補強できないがために、いきなりガラッと変えることはできずちょっとずつ変わります。年俸の割に活躍できない選手もいますが、大量補強ではないので痛みも小さいです。大量補強できないことが、逆にチームに安定性をもたらしているのかもしれません。



■2018/12/29 ブラボなど…レアル・マドリーの好きな選手ベスト11

 レアル・マドリーは好きな選手いっぱいでベスト11作れるほどでした。どこかでメモしていたと思うものの覚えていないのでうろ覚えで。古いです。

GK カシージャス 10
DF
イエロ 8
ミニャンブレス 2  CBで見た覚えあるが、サイドバック本職みたい
ミチェル・サルガド 3
ラウール・ブラボ 4
MF
カンビアッソ 8
レドンド 5
ジダン 3 もっと好きな選手いそうだけどとりあえず
フィーゴ 4 バルセロナ時代の方が好きだった
FW
ラウル 7
モリエンテス 6

 「好きな選手いっぱい」と書いていたのですが、今見直すと、そうでもないですね。ジダンやフィーゴなどがその後あまり好きではなくなったせいもあるかも。あと、カンナバーロやエトーなど、大好きではあるもののレアル・マドリーでのプレーはあまり見た覚えのない選手も外しています。



■2018/12/29 SBからFWへの珍しいコンバートで成功のガレス・ベイル

FIFAクラブワールドカップ UAE 2018 準決勝 2018年12月19日(水)
鹿島アントラーズ 1-3 レアル・マドリード
78分     土居 聖真 44分     53分     55分     ガレス ベイル

 だいぶ日にち経ってうろ覚え…。スロースターターのレアル・マドリーは相変わらずゆるいスタート。危ない場面でも失点なく凌ぎきる。さらに、30分すぎからワンタッチプレーが出てきて良くなってきた。さらに前半の終盤に先制点まで。1-0スタートは確か2年前と同じだが、2年前はすぐに点が入りだらけてしまった形。今回は悪い時間帯を耐えてからのペースアップでゴールまで。全く意味合いの違う1-0。鹿島にとっては苦しい形に。そして、後半は精神的に影響が大きいバックパスのミスからの失点。その後追加点を入れてから、1失点したが、2点目の時点で勝負があった。

GK     25     ティボー クルトワ
 あれ、クルトワ、レアル・マドリー来たんだ?と。ナバスが控えにいますし、GKもレアル・マドリーは豪華すぎですね。というか、クリスティアーノ・ロナウドいなくなって、攻撃陣はそうでもなくなったので、GKの方が豪華かも。メンバー見てもFWが一番物足りない印象です…。
DF     2     ダニエル カルバハル
DF     4     セルヒオ ラモス
DF     5     ラファエル バラン
DF     12     マルセロ
 ワールドカップでは怪我などもあり、輝ききれませんでした。今日も大きく目立ったわけではないものの、ワンツーでペナルティエリア内に入っていき、ベイルにアシスト。やはり良い選手です。
MF     8     トニ クロース
 1本でビッグチャンスになる裏への長いスルーパス。誰が出したのか不明だったんですが、彼じゃないかと。他、カウンターで裏に完全に1点というスルーパスも出していました。
MF     10     ルカ モドリッチ
 モドリッチ、ワールドカップでは確かに良かったものの、MVPというのは納得行かず。ただ、レアル・マドリーではクリスティアーノ・ロナウドがいなくなったことで一番のスター選手に。バロンドールというのは納得です。
 今日は中央でワンタッチで流してチャンスを作るプレーが印象に。試合展開的にも、クロアチア代表で見せたような鬼気迫るプレーはありませんでした。
MF     18     マルコス ジョレンテ
FW     9     カリム ベンゼマ
FW     11     ガレス ベイル 29歳
 よく名前は聞いた有名選手ですけど、これが初見。左サイドで仕掛けてきて、中でも怖いプレー。スピードもあります。解説の岡田さんが、ゆるい時間帯でも「ここだけ怖い」としていたように別格の存在となっていました。そして、ここからやはり得点が生まれます。チームの調子が上がってきた前半の終わり頃に、マルセロとのワンツーからシュート。低くて逆サイドの一番角という完璧なシュートでゴール。
 後半も鹿島のミスパスを拾って2点目。スピードが活きましたし、狙っていたのはさすが。さらに左サイドでフリーでもらったのも、きっちり決めてハットトリック。そのすぐ後にお役御免で交代しました。
 どちらかと言うとチャンスメイクの方が良いのかと思っていたものの、シュートうまいですね。聞いていた以上に良い選手でした。
 …と書いていてWikipedia見てびっくり。デビュー当初は左サイドバックであったが、オフェンス力を買われて前線にコンバートされ左右ウィングを中心に起用されているとのこと。逆はよくありますけど、このパターンの成功例は珍しいと思います。
60分     → マルコ アセンシオ
74分     → カゼミーロ
FW     17     ルーカス バスケス
68分     → イスコ


2023年10月12日木曜日

グアルディオラ、藤川孝幸に清掃員と勘違いされる

■2022/02/06 試合中のサッカー選手の家に空き巣…実はよくある話だった
■2019/04/12 2人でラジオを長くやっていた都並敏史と藤川孝幸
■2019/04/12 グアルディオラ、藤川孝幸に清掃員と勘違いされる
■2019/04/12 北海道十勝スカイアースに貢献するも亡くなっていた藤川孝幸



■2022/02/06 試合中のサッカー選手の家に空き巣…実はよくある話だった

 2022年1月23日のエルチェ戦、レアル・マドリードのFWカリム・ベンゼマはホームであるサンチャゴ・ベルナベウでの一戦でPKを失敗。さらに、けがで途中交代と…悪いことが続いていたのですが、さらに悪いことが続きます。
 帰ってきてみると、家が「ひどく散らかっている」のに気づきました。何が盗まれたのかはまだ分かっていませんが空き巣に入られたようです。試合に出ている間、サッカー選手は確実に留守。頭いいですね。

 この話題で驚いたのは、前代未聞ではなくよくある話だったということ。<ベンゼマが試合中に空き巣被害 警察筋 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News>(2022年1月25日)では、以下のように書かれていました。

<近年、スペイン警察はこの問題の取り締まりに力を入れているものの、同国で試合中に空き巣被害に遭うサッカー選手は少なくない。
 同国警察は2019年、レアルとアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)に所属する選手への犯行を主に計画する空き巣グループの摘発に成功したと発表していた。
 レアルのカゼミーロ(Casemiro)や、アトレティコからイングランド・プレミアリーグのアーセナル(Arsenal)に移籍したトーマス・パルテイ(Thomas Partey)も標的になっていた>

 サッカー関連で治安が悪い…という話題で言うと、南米のイメージがありますが、スペイン、しかも、首都であるマドリードでこれほど治安が悪いというのは予想外でした。
 まあ、南米の物騒さから言うと、家主がいない間にこっそり入ってくれる空き巣被害くらいなら、治安が悪いうちに入らないかもしれませんけど…。



■2019/04/12 2人でラジオを長くやっていた都並敏史と藤川孝幸

 藤川孝幸さんのWikipediaでは、都並敏史さんとの話がいくつかあります。

"都並敏史とは読売ユース以来の友人であり、2005年に都並が監督を務めたベガルタ仙台にGKコーチとしてスタッフ入りし、2007年にも都並が監督を務めたセレッソ大阪にコーチとしてスタッフ入りした。また、ニッポン放送のラジオ番組『都並クン・藤川クンのイエローカードなんて怖くない』で共にパーソナリティを担当、スポーツ界で唯一「オールナイトニッポンのパーソナリティー」もしている"

 ニッポン放送でのラジオ番組は結構時間帯が変わっていて、ゲルゲットショッキングセンター内で放送された時期もあったのは覚えていました。ただ、1998年1月のラジオのテープを聞いていて驚いたのが、ゲルゲの月曜日に生出演していたこと。ゲルゲの井手功二さん、LFクールK(垣花正)、大賀埜々さんという誰一人サッカーを知らないメンバーと話をしていました。

■2019/04/12 グアルディオラ、藤川孝幸に清掃員と勘違いされる

 録音テープの回自体は、藤川孝幸さんがお休み。 都並さんはまだ現役だったってのに衝撃を受けましたが、引退していた藤川さんはバルセロナに研修みたいなのに行っていたんだそうな。
 2週間の予定だったので、都並さんは「何も身につきませんよ」とバッサリ切り捨て。ラジオのイメージがあり、サッカー解説が真面目でむしろ戸惑うのですけど、いつもこんな調子でした。
 で、都並さんは当時バリバリ現役だったバルセロナのグアルディオラのサインを、藤川さんに頼んでいたそうな。ところが、藤川さんはグアルディオラを最初 「掃除のにーちゃん」と勘違いしてしまい、後から「サインください」と頼みづらくなってしまったとのこと。
 グアルディオラは今だとスキンヘッドで貫禄ありますので、勘違いしそうにないですね。当時は雰囲気違いました。あと、当時から世界的な名選手でしたが、現在は監督としても最高レベルで大成功。サインもらっていれば、価値が高かったと思われます。


■2019/04/12 北海道十勝スカイアースに貢献するも亡くなっていた藤川孝幸

 グアルディオラメインの話のつもりで書き始めたのですけど、ちょうど今日北海道の雑誌を読んでいたら、藤川孝幸さんの話が出てきて驚きました。
 北海道十勝スカイアースというJリーグ加盟を目指すクラブがあり、代表だった代表の藤川さんの熱意に動かされて、協力者が増えたという話をしていました。これ自体も知らなかったのですけど、さらに驚いたのが「故」と書かれていたこと。昨年亡くなっていたそうです。Wikipediaによれば、以下のとおり。

・2015年1月からソーシャルビジネス・総合スポーツサービス企業のリーフラス株式会社へ入社。(都並敏史も同年統括スポーツアドバイザーに就任している)
・2017年からはリーフラスが運営権を取得した北海道十勝スカイアースの代表に就任。
・2017年12月に東京都内の病院でステージ4以上の末期の胃がんであると診断を受け、抗がん剤治療を行っていると2018年4月に北海道十勝スカイアースの新体制発表会見で発表。
・その後、古巣のファン・サポーターがスタジアムで激励の横断幕を掲げた際には、自身のツイッターに「必ず癌を完治させまして、完全復活して参ります!必ず奇跡を起こします!」「皆様の思いを必ず結果と形にしまして、皆様に御挨拶に伺いたいと思います!」などとつづり、2018年5月26日のJ2リーグ第16節・東京V―愛媛戦(味スタ)の試合前に行われた激励マッチにも姿を見せた。
・しかし、同年11月15日、死去。56歳没。

 なお、バルセロナの話も少しWikipediaにありました。役に立ったみたいです。

・その脚から繰り出されるキックは強烈で、試合前や練習を見学しているサポーターからはどよめきが起こる。これは、現役引退(1995年)後、GKコーチとしての道を歩み始めてからキックの特訓をした賜物であり、スペイン1部リーグのFCバルセロナのGK練習を実際に見て、強く正確なシュートの必要性を感じ、「とにかく時間があれば練習した」と語っている。


2023年10月8日日曜日

グアム代表の躍進の秘密 日本サッカー協会の支援

■2015/8/29 グアム代表の躍進の秘密 日本サッカー協会の支援
■2017/06/24 日系アメリカ人FWボビー・ウッド、ケルンで大迫勇也とのコンビの可能性も


■2015/8/29 グアム代表の躍進の秘密 日本サッカー協会の支援

 そんなことより、自国のサッカー強化が失敗してんじゃねーの?という気がしますが…。

-----引用 ここから-----
グアム、W杯予選首位快走の裏に日本のサポート
    2015年 08月28日 20時27分    提供元:日刊スポーツ

 南の島のグループ首位快走劇の裏には、日本の10年来のサポートがあった。グアムサッカー協会のリチャード・ライ会長が28日、東京・本郷のJFAハウスで会見を行った。グアム代表はW杯2次予選で、開幕からトルクメニスタン、インドに連勝。勝ち点6でD組首位に立っている。このことについて同会長は「なぜグループトップでいられるかを説明したい」と切り出した。
 ライ会長 12年間、私たちは日本サッカー協会からいろいろな支援を受けてきました。13年前にサッカー協会の会長に就任したころ、サッカーは11対11で楽しむもの、という程度の認識でした。そのころに当時の日本協会の会長、岡野俊一郎さんにお会いしました。
http://news.so-net.ne.jp/article/detail/1140808/
-----引用 ここまで-----
 「当初は大差で負けてばかり。5試合で50点を奪われ、1点も取れなかった」「FIFAランク最下位近く」というので、相当大きく進歩しました。
 インドやトルクメニスタンはそこまで弱いところじゃなかった記憶があります。
 さらに"グアムは親善試合で、かつて16点差で負けた香港に0-1と迫り、シンガポールにも2ー2と引き分けた"といいます。日本もやばいんじゃないです?

 具体的な話は以下のようなもの。

・日本協会は直後の03年に、神戸清雄監督をグアム代表の指揮官として派遣。当時は技術委員長もいなかった同国協会に、強化のノウハウを提供。
・「神戸さんは10年計画をつくってくれた。それにそって、日本の支援も受けながら、ここまでやってきた」(ライ会長、以下同じ)
・「神戸監督は2年強、グアムに滞在してくれた。彼は「10~12歳を鍛えよう。その年代は各国で力の差はない。そこからどういう指導を受けるかだ」と指針を示してくれた。在任の間に14歳以下の世代では、マカオ、モンゴルには勝てるようになった。いつか花が開くと思った」
・「後任の築舘監督時代の09年には、東アジア選手権の2次予選に進出」
・リーマン・ショックのあおりで米国ビザが取得しにくくなり、日本からの監督派遣は11年に終了した。しかし後任のホワイト監督が日本でS級指導者ライセンス講習を受けるなど、形を変えて支援は続いていた。

 いい話なんですけど、本当肝心の日本代表がねぇ…。(2017/12/11追記;当時の日本代表がブラジルワールドカップでボロクソだったためです)


■2017/06/24 日系アメリカ人FWボビー・ウッド、ケルンで大迫勇也とのコンビの可能性も

 アメリカは結構日系人のサッカー選手で良い選手が出てくるイメージですね。
  ハンブルガーSV(HSV)に所属するFWボビー・ウッドは、ケルンも興味を示すほどの選手だそうです。

 このウッドは、"ハワイ州の出身で、アフリカ系アメリカ人の父親と日本人の母親との間に生まれた日系アメリカ人"。"HSV移籍1年目となった今季はリーグ戦28試合に出場し5得点2アシストを記録"していました。
(エース退団濃厚のケルン、HSVの日系アメリカ人FWを獲得か? 今季は5G2A フットボールチャンネル | スポーツ | 2017年06月21日 より)

 また、ケルンには大迫勇也がいますので、 日本人と日系人とのコンビという視点もありました。
  高徳の同僚が大迫の新相棒?ケルン退団濃厚のモデスト代役に日系人FWウッド浮上 ゲキサカ 2017年6月22日 19時10分 (2017年6月24日 12時31分 更新)がそういう記事です。
 なお、"元々1860ミュンヘンの下部組織育ちのB・ウッドは、14年に同クラブに所属していた大迫とは元同僚でもある"とのこと。

 それから、プレースタイルなどに関しては、"抜群のスピードとボディバランス、そして献身的な守備で、16-17シーズンの残留争いに貢献し、28試合で5ゴールを記録した"との説明もありました。1992年生まれの24歳です。


2023年10月5日木曜日

サッカー選手移籍金ランキングベスト10 ロナウドが低い理由

■2018/09/17 サッカー選手移籍金ランキングベスト10 ロナウドが低い理由



■2018/09/17 サッカー選手移籍金ランキングベスト10 ロナウドが低い理由

  クリスチアーノ・ロナウドのユベントス移籍が正式に決まったタイミングでの記事によると、この時点でのサッカー選手移籍金ランキングベスト10は以下の通りだそうです。

1位:ネイマール 2億2200万ユーロ(約289億円) パリSG←バルセロナ(2017年)
2位:キリアン・エムバペ 1億8000万ユーロ(約235億円) パリSG←モナコ(2018年)
3位:フィリッペ・コウチーニョ 1億2500万ユーロ(約163億円) バルセロナ←リバプール(2018年)
4位:クリスチアーノ・ロナウド 1億1700万ユーロ(約153億円) ユベントス←R・マドリー(2018年)
5位:ウスマンヌ・デンベレ 1億1500万ユーロ(約150億円) バルセロナ←ドルトムント(2017年)
6位:ポール・ポグバ 1億500万ユーロ(約137億円) マンチェスター・U←ユベントス(2016年)
7位:ガレス・ベイル 1億100万ユーロ(約132億円) R・マドリー←マンチェスター・U(2009年)
8位:クリスチアーノ・ロナウド 9400万ユーロ(約123億円) R・マドリー←マンチェスター・U(2009年)
9位:ゴンサロ・イグアイン 9000万ユーロ(約117億円) ユベントス←ナポリ(2016年)
10位:ネイマール 8820万ユーロ(約115億円) バルセロナ←サントス(2013年)
(C・ロナウドの移籍金153億円は何位? 歴代トップ5がすべてこの1年以内という異常事態 | サッカーダイジェストWebより)

 ネイマールとクリスチアーノ・ロナウドとは2回も登場していてすごいですね。ただ、ロナウドは4位と8位であり、意外に大したことがありません。
 理由としてはまずひとつ、 上位5例がこの1年間(2017年~2018年)で取り引きされたディールであるように、最近、移籍金が異常に高騰していること。24歳の時にクリスチアーノ・ロナウドがマンチェスター・ユナイテッドからレアル・マドリーに移籍した際の移籍金9400万ユーロ(約123億円)は現在だと8位ですけど、当時なら最高額でした。当時としてはすごかったのです。
 一方、新しい移籍の方も4位止まりと、クリスチアーノ・ロナウドのすごさからすると物足りないレベルです。こちらの場合の理由は、年齢の関係ですね。ネイマールがまだ若いのに対し、ロナウドは34歳で年齢的にはかなり上。むしろそれで4位だということに驚くべきです。
 また、年齢のことを考えると、売却したレアル・マドリーとしても上々でしょう。ロナウドはまだまだ活躍するとは思いますが、どこかのタイミングでパフォーマンスが落ちるときがあるわけで、レアル・マドリーとしては移籍金が高くつくうちに売れたことは悪くない結果だったと思われます。お互いに良かったですね。



2023年10月2日月曜日

見たことある!元代表の現役選手が一般人としてインタビューされてしまう…

■2022/01/22 見たことある!元代表の現役選手が一般人としてインタビューされてしまう…
■2021/05/11 選手の体重分のエビ…ライバルへの移籍でまさかの要求
■2017/01/09 アウクスブルク全ボール盗難、ボールなしで練習することに
■2014/11/17 50m先のスタジアムに、10分かけてスロベニア代表がバス移動



■2022/01/22 見たことある!元代表の現役選手が一般人としてインタビューされてしまう…

 <お得な北海道旅行 スイートルームが"最大30%オフ"「星野リゾート×セコマ」の異業種コラボで冬を満喫>という、北海道のテレビ局UHBのニュース。これに、浦和レッズDF岩波拓也が「この利用客見たことある」と反応しました。
 番組で一般人としてインタビューを受けていたのは、ジェフユナイテッド千葉のDF鈴木大輔。ジェフユナイテッド千葉ではキャプテンを務めるほどですし、元日本代表ということで、知名度が高めの選手でした。岩波拓也は元チームメイトということもあって、仲が良かったのかもしれません。
 この岩波拓也の反応に、さらに一般利用客こと、鈴木大輔が反応。「自分一応サッカー選手で、、、って言おうと思ったんだけどおこがましくて何も言わずに受けたら、北海道でTVデビューしてしまった」と説明していました。

 こうした話があったのは、<元代表の現役Jリーガーが一般客としてTV出演…あとから事実を知った番組関係者の反応は?>(21/12/16 07:58)という記事。元日本代表にインタビューしてしまったことを知ったUHB北海道文化放送アナウンサーの廣岡俊光さんは、鈴木に対して「#鈴木大輔 選手、件の番組で司会をしている者です。快くインタビューを受けて下さってありがとうございます!」「インタビューした担当記者も事実を知って大変恐縮しておりました…」とコメントしています。
https://web.gekisaka.jp/news/detail/?347789-347789-fl

 これに対し、鈴木は「とんでもないです。こんな形になるとは思いませんでしたが注目してもらえることは嬉しいことなので逆に感謝です」「毎年家族で旅行に行ってる場所なので魅力を話せて良かったです。と、インタビューしてくださった方にもよろしくお伝えください」と大人なコメントを返していました。アホなサッカー選手も多い中で、好感を持てる文章ですね。
 鈴木大輔がインタビューを受けていたのは、北海道占冠村にある星野リゾートトマムのスキー場とみられるそうなので、「毎年家族で旅行に行ってる場所」というのはここなんでしょうね。テレビのインタビューでは、「子どもが遊ぶ施設が充実している」とその魅力を語っていました。



■2021/05/11 選手の体重分のエビ…ライバルへの移籍でまさかの要求

 2004年9月26日の記事をメモしていたんですが、サイト名が不明。とりあえず、文末に「( (C)SPORT・スポーツナビ)」と書いてありました。「ノルウェー3部リーグ所属のビンドブジャートが、ライバルチームのフレッケロイにFWケネト・クリステンセンを売却した」という話です。
 ただ、細かいこと言うと、「選手を売却」ってのは違うかもしれません。2004年だとそこらへんのルールがきちんとしていなかった可能性がありますが、選手の売買は禁止のはず。厳密には「移籍金」(違約金)のことを言っているんじゃないかと思われます。

 そういう無粋なツッコミは良いとして、本題です。記事タイトルは、<エビと引き換えに選手を売却=ノルウェー3部リーグ>というものでした。なんと選手を引き抜かれるビンドブジャートは、選手の体重と同じ重量のエビと引き換えに彼を移籍させる…と相手クラブに要求したそうです。
 これは、移籍の代償として現金を受け取ることが難しいと知っていたためだそうですが、へんてこな条件。要求されたフレッケロイのロルフ・グトルムセン監督は「最初は冗談かと思ったよ」と語っていました。そりゃそうでしょうね。ちなみに「だが、最終的にはその条件をのむしかなかった。ほかに方法はなかったんだ」として、受け入れたそうです。

 お金はダメってことでしたが、選手の体重分のエビも結構高い気がしますね。楽天市場で見てみると、赤エビが2kgで3500円でした。10倍の20kgなら、3万5000円。体重80kgだとすると、さらに4倍ですので、14万円です。ネットではなく地元の安いところで買って、さらに大量購入で交渉するなどすれば、もっと安くできそうですが、数万円かかるなら現金でも良かったんじゃ…?と、これまた無粋なツッコミを入れたくなります。



■2017/01/09 アウクスブルク全ボール盗難、ボールなしで練習することに
 マヌエル・バウム監督は「最初はフィジカル面から始めるのは決まっていたこと」としつつ、「ボールが届くまでの時間をつなぐためのトレーニングが必要になった」と認めていました。
 すべてのボールが盗難ってすごいですね。それ以外を含めて、いろいろと盗まれてしまったようです。
 あと、宇佐美アウクスってタイトル見てハーフの選手かと思ったら、宇佐美貴史が所属するアウクスブルクという意味でした。

-----引用 ここから-----
宇佐美アウクスが盗難被害、ボールなしで練習開始
    2017年 01月09日 19時46分
    提供元:日刊スポーツ

 スペインのマラベーリャで合宿中のアウクスブルクが盗難にあった。土曜日の夜に準備していた50個すべてのボールが盗まれた。合宿で使用しているトレーニング場はまだ新しく、グラウンド周りはまだ工事中の場所もある。
 トレーニング用具はそのため仮設コンテナにしまってあった。だが盗難犯はコンテナをこじ開け、1個139・95ユーロ(約1万6800円)のアディダス・トアファブリックというボールを50個、さらにジョギングシューズ、スパイク、GKグローブなどを盗まれた。
http://news.so-net.ne.jp/article/detail/1337846/
-----引用 ここまで-----

 なお、"合宿を張っていたボルシアMG、マインツ、ブレーメンからボールを貸してくれるという連絡を受けた"といういい話もありました。
 というか、ドイツのクラブってスペインでの合宿多いんですね。
 マラベーリャを検索してみると、バルセロナなどがあるカタルーニャ州のカルデス・デ・マラベーリャが出てきたので、ここでしょうか? ここだとすれば、南の島ってわけでもありません。気になります。

■2014/11/17 50m先のスタジアムに、10分かけてスロベニア代表がバス移動
 徒歩で行こうとしたら、「規則です」とUEFAが曲げなかったそうな。アホくさい話。
 イギリス『デイリー・メール』が報じた内容。

-----引用 ここから-----
スロベニア代表がわずか50mの距離をバス移動- 超ワールドサッカー(2014年11月17日17時30分)

▽ウェンブリー・スタジアムを見おろせるウェンブリー・ヒルトンに滞在していたスロベニア代表は、キックオフ2時間前にメインエントランスまで徒歩で移動しようと考えていた。

▽しかし、ここにUEFAが介入し、オフィシャルチームバスに乗って予選の試合会場に到着することは、規則の一部だと主張してきたという。スロベニア・サッカー協会(NZS)のスポークスマンは以下のようにコメントを残した。(略)

「(スタジアムまでの距離が)50mであることは知っていた。我々は午後3時にホテルを離れ、バスで10分かけて到着した。道が渋滞している可能性もあり、そうなると30分ほどかかっていたかもしれない」

「結局、7〜10分で到着した。UEFAは我々にバスで行かなければならないと話したんだ。我々は歩きたかったけどね」
http://news.infoseek.co.jp/article/webultrasoccer_184429
-----引用 ここまで-----

 融通効きませんね。

Jリーグはイングランド5部クラブを見習え!貧乏クラブの大金の使い道

■2017/02/11 JリーグはDAZNバブルに浮かれすぎ もっと長期的視野を持って
■2017/06/11 巨額契約はむしろ危ない 米FOXは僅か2年でプロ野球放映撤退
■2017/02/18 Jリーグはイングランド5部クラブを見習え!貧乏クラブの大金の使い道
■2017/03/11 4部クラブがシーズンチケット国内最多記録更新 ポーランドのクラブ
■2021/12/12 川崎フロンターレとヴィッセル神戸、大金の使い道の違い
■2017/06/29 JリーグのJ1昇格プレーオフが日本サッカーの質を下げている
■2017/06/29 入れ替え戦復活とJ1参入プレーオフができた理由


■2017/02/11 JリーグはDAZNバブルに浮かれすぎ もっと長期的視野を持って

 DAZN(ダ・ゾーン)と10年間総額2100億円という大型契約を結んで、バブル状態のJリーグ。ただ、これで浮かれてちゃいけないと思うんですよ。
 どこの国の何のスポーツの例だったか忘れちゃったのですが、やはり大型契約したものの、採算が取れないと見るや即撤退で、当初の計画がすっかり狂ったというリーグがあったそうです。
 Jリーグもせっかく得たこの貴重な資金を、無駄遣いするのではなく、よく考えて使っていくべきです。

 …と思っていた中で、以下のようなニュースが入ってきました。

Jリーグ、J1クラブに総額27.8億円の「理念強化配分金」を支給 フットボールチャンネル | 2017年02月09日

  以下のように大盤振る舞いしています。

・J1の優勝賞金が昨季の1億円から3億円に増額。
・リーグ上位のクラブは「理念強化配分金」を受け取ることができる。

 理念強化配分金というのは、「Jリーグの理念の実現に対して拠出すること」が目的。一応何に使って良いというわけではなく、配分されたクラブはJリーグが用途を審査した上で使用することができるという建前。

 しかし、「選手の獲得費用や育成の資金に充てることができる」とありました。育成はともかく、選手の獲得に使えたらこれ、散財して終わりって可能性が高いですね。これだと、バブルが弾けた後のリーグの資産にならないので、支持できません。

 金額的にも、例えば2017年シーズンの優勝クラブは賞金と合わせて3年間に渡って総額18億5000万円を受け取ることができるということで、やはり高い金額です。

 今サッカーのバブルと言うと、中国の選手爆買いが言われています。これについて、私は正当な競争であるし、Jリーグもかつては似たようなものだったので批判はしていません。ただ、日本人でも批判的な人はきっと多いことでしょう。

 しかし、日本人は中国のサッカーバブルを心配するより、Jリーグのバブルを心配すべきです。こんなチャンス二度と来ないかもしれないんですから、もっと実のある使い方をしてほしいです。


■2017/06/11 巨額契約はむしろ危ない 米FOXは僅か2年でプロ野球放映撤退

 思い出せなかった"どこの国の何のスポーツの例だったか忘れちゃったのですが、やはり大型契約したものの、採算が取れないと見るや即撤退で、当初の計画がすっかり狂ったというリーグがあった"の話。
 記事を見つけました。日本のプロ野球の話でしたわ。

  Jリーグ放映変更で浮かぶ懸念 日経ビジネス2017年1月30日号(林 英樹)

  記事によると、スポーツメディア業界では「FOXの二の舞いになる恐れがある」と危惧する声が広がっていたと言います。
 このFOXというのは、アメリカのテレビネットワークのこと。2012年、米FOXは日本のプロ野球の放映権ビジネスに本格参入していました。
 ソフトバンクのグループ会社と合弁会社を立ち上げ、福岡ソフトバンクホークス、千葉ロッテマリーンズ、オリックス・バファローズのパ・リーグ3球団の放映権を押さえることに成功。衛星放送などを独占的に手掛けていたのです。

 ところが、わずか2年で合弁会社を解散。理由は単純に儲けが少なかったためのようです。

「外資系企業は採算が合わないと判断したらすぐに切ってしまう。放映権ビジネスは相手との信頼関係が重要になるが、それが構築できず、ファンに迷惑をかけることになった」(パ・リーグ球団関係者)

 結果的に、放映機会の減少などによってファン離れが進むことになったということで、逆効果になってしまいました。
 Jリーグの場合も危ないというのは、放映権料があまりにも巨額であること。巨額の契約は良いことだろう…と浮かれているのかもしれませんけど、放映料を高く買い取ったということはその分採算ラインが上がるという話になります。ハードルが高いのです。




■2017/02/18 Jリーグはイングランド5部クラブを見習え!貧乏クラブの大金の使い道

 リーグの話ではなくクラブの話ではあるものの、Jリーグよりはお金の使い方がマシだと感じた話がありました。

アーセナルの相手は世界一の”ユニーク集団”!? 指揮官は無給で働く不動産オーナー 1,843 YOU フットボールチャンネル | 2017年02月17日 
 
 ユニーク集団というのは、別投稿でやったような話が理由です。

デブにもほどがある!体重115kgの太いゴールキーパーが実在、ウェイン・ショーというイングランド人GK

 ただ、今回の記事でも感心したのが、普段は不動産オーナーとして働いている、イングランド5部サットン・ユナイテッド監督の、ポール・ドスウェルさんの考え方です。

 監督は、クラブの監督としては無給で働いている上に、クラブに対して週に2000ポンド(約28万円)を融資も行っています。5部のクラブですし、貧乏クラブです。
 しかし、今回のFA杯の活躍で大金が舞い込んできました。

 FA杯では勝利するごとに賞金が発生します。さらに放映権料やチケット収入なども合わせると、すでに今までに獲得したことのないほどの金額がクラブに入っていることになる。
 ドスウェル監督は「サットンにとって素晴らしいおとぎ話だ。今後何年にも渡ってクラブを支えるほどのお金を調達できている」としていました。

 しかい、お金の使い道に関しては、選手の補強に使わないと言っています。
 スタジアムの屋根の補修や若い選手のための部屋を作るなど、本拠地とするガンダー・グリーン・レーンのために使うとのこと。

  記事では、「選手のため、そしてサポーターのためを一番に考えている」としていました。
 では、Jリーグのお金の使い方は、、「選手のため、そしてサポーターのためを一番に考えている」と言えるでしょうか?
 Jリーグの幹部らは、胸に手を当ててよく考えてみると良いです。


■2017/03/11 4部クラブがシーズンチケット国内最多記録更新 ポーランドのヴィジェフ・ウッチ

 戦績に関わらず地域に愛されるクラブというのは理想であり、秘訣があるのであれば見習いたいものだと思った話。

4部クラブが新記録樹立の快挙。シーチケ販売数でポーランド歴代最多を更新 フットボールチャンネル | スポーツ | 2017年03月10日

 ポーランド4部のヴィジェフ・ウッチが、1万5058席のシーズンチケットが売り、国内最多記録を更新したそうです。
 過去にトップリーグで4回の優勝経験がある古豪ではあるもののl、4部ですよ、4部。1990年代以降は財政難で低迷しているそうです。
 4部で快進撃を続けるという話ですらなく、第17節まで消化して18チーム中5位という状況。正直微妙なところです。

 また、現在ヴィジェフ・ウッチが使用するスタディオン・ヴィジェバの収容人数は18018人ということで、それほど多いわけではありません。
 そして、 収容人数18018人で、1万5058席のシーズンチケットが売れているということは、シーズンチケット購入者だけで座席のほとんどを確保しているという状況。驚くべきことです。

 結局、なぜそんなに愛されているのか?という話は、記事には一切なかったので、すごく気になります。深掘りしてもらえませんかね?


■2021/12/12 川崎フロンターレとヴィッセル神戸、大金の使い道の違い

 大金の使い道ということで興味があったのは、DAZNマネーの使い道。JリーグはDAZNとの契約により、さして苦労もしていないのに大金を手にしてしまいました。
 利益が出ないというのは困りものですが、難なく大金が入ってしまうのにも実はデメリットがあります。有効ではない使い道で浪費してしまうケースや、DAZNとの契約が切れたり変わったりして収入が激減したときといった急激な変化に対応できず、チームが破綻したり、人気が急落したり…といった可能性が出てくるためです。

 で、「大金の使い道」に関する記事はないかと検索して出てきたのが、2018/12/20の<2年総額44億円のDAZNマネーの使い道は?常勝軍団川崎への道。 Jリーグ財務診断「川崎編」 | VICTORY>という記事。鹿島ファンとしては残念ですが、川崎フロンターレはその後安定して好成績であり、うまいお金の使い方ができた考えて良さそう。特に上位の支払いが大きくなるDAZNマネーの流れにうまく乗れた感じですね。本当は鹿島にこうなってほしかったのですが、鹿島はつまずきました。
 そして、おもしろいのが、川崎フロンターレはこの巨額のDAZNマネーをむしろ堅実に使った…という事実。DAZNマネーが流入する前の話ですが、大物外国人にお金を浪費したヴィッセル神戸なんかと対比されていました。

<クラブ経営の転換期ともいえる巨額資金を獲得しても、川崎は“堅実経営”の姿勢を崩さない。昨季の優勝賞金はクラブハウスの食堂の新設や、幅広シートでトイレ付きのチームバスの購入、勝利給と年俸のアップなどの人件費に充てて足元を固めた。
 また、クラブ幹部は「選手層が厚すぎても薄すぎてもよくない。超大物の外国人を取りにいくこともない」と強調する。大枚をはたいて元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ、元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキを獲得したヴィッセル神戸や、元スペイン代表FWフェルナンド・トーレスが加入したサガン鳥栖は、終盤までJ1残留争いを強いられた。必ずしも結果に直結しないスーパースターの補強に川崎は興味を示さない。
 照準はセレッソ大阪の元日本代表MF山村和也らクラブの方針に合致する日本選手。元ブラジル代表FWレアンドロダミアンをインテルナシオナル(ブラジル)から完全移籍で獲得することも決まった。2012年ロンドン五輪の得点王で著名なストライカーではあるが、所属チームとの契約が満了したため移籍金はゼロ。必要最小限の投資でチームに足りなかった高さを持つ選手の補強を実現させるなど、一貫した方針で着実に選手層を厚くしている>
https://victorysportsnews.com/articles/7283/original

 このとき獲得したレアンドロダミアンは大活躍。特に2021年は得点王とMVPの両方を取っています。ヴィッセル神戸も見習えよ!という感じです。
 なお、2017年度の入場料収入は9億700万円、2018年のホーム試合の入場者数は39万4709人で、いずれも5位でした。2018年は1試合平均観客動員を2001年の3784人から2万3218人まで伸ばしています。ファンの獲得もうまく行っていますね。
 こういうのはすごく大事。私はこうしたファン獲得にお金を使ってほしいと思いますが、フロンターレの場合はこちらも大金かけて…ではなく努力して…といった感じみたいでした。

<相撲部屋とコラボして「塩ちゃんこ」という定番のスタジアムグルメを開発したり、レーシングカーをグラウンドに走らせるなどの異色のイベントを開催したり、はたまた「フロンターレ算数ドリル」という教材を川崎市内の小学校に配布したり、アイデアあふれる地道な活動を通じて多くのファンを獲得してきた“地域密着クラブ”には「DAZNマネー」にも浮足立つことのない経営の軸がある>

 なお、さまざまな仕掛けを中心になって作り出してきた天野春果プロモーション部長はその後、出向の形で東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会に参加。ただ、東京五輪は国民への自粛要請そっちのけでお祭り騒ぎと特別扱いの連続で、特にプロモーション関係はひんしゅくを買いました。経歴に傷がついてしまった感じです。

■2017/06/29 JリーグのJ1昇格プレーオフが日本サッカーの質を下げている

 Jリーグの問題点としては、 J1昇格プレーオフの存在が指摘されていました。なぜ問題か?というと、プレーオフでJ1で昇格したクラブは、翌年降格しているため。
 つまり、本来昇格すべきではないレベルの低いクラブが昇格しているのです。これはリーグでハイレベルな戦いを維持するためには、明らかにマイナス。長期的には日本サッカーにマイナスに働いてきます。

"2013シーズンの大分トリニータを皮切りに、徳島ヴォルティス、モンテディオ山形、そしてアビスパとすべてJ1の最下位に沈み、1年でのJ2降格を余儀なくされてきた。
 入れ替え戦が廃止された2009シーズン以降の3年間における、J2の3位チームも傾向は変わらない。湘南ベルマーレ、アビスパ、北海道コンサドーレ札幌といずれも1年でJ2へUターンしている"
(Jリーグ、“入れ替え戦”復活の背景。上限クラブ数を「60」と想定した構造改革の視座 フットボールチャンネル | スポーツ | 2017年06月28日 より)

 また、本来J2に落ちるべきではないチームが落ちているというデータもありました。これは考えていませんでしたわ…。

"一方でJ1の16位でJ2へ降格したクラブの翌シーズンの成績を振り返ると、昨シーズンの松本山雅FCを除いて、6つのクラブがすべて2位以内に入ってJ1への返り咲きを果たしている。 しかも2013シーズンのヴィッセル神戸を除いた、5つのクラブが2位に大差をつけて優勝。なかには2014シーズンのベルマーレのように勝ち点を3桁に乗せ、2位に勝ち点差18をつけた独走劇もある"


■2017/06/29 入れ替え戦復活とJ1参入プレーオフができた理由

 この対策として、入れ替え戦の復活というのがあったようです。
  "J1昇格プレーオフを廃止し、従来のJ1の16位とJ2の3位が対戦する入れ替え戦に戻すべきでは、という声がJクラブの代表取締役で構成される実行委員会内であがっていた"とのことでした。

  ただ、J1昇格プレーオフという悪習を作ってしまったことで、既得権益ができてしまいました。

 "J2勢としては、可能性が大きく開いたJ1への扉はそのままにしておきたい。ある意味で綱引きの末に生まれたJ1参入プレーオフだったと、Jリーグの黒田卓志フットボール本部長は振り返る"

 こうした入れ替え戦や昇格・参入プレーオフ というのは、個人的には好きでした。独特のハラハラ・ドキドキ感があり、すごく盛り上がります。
 記事では、なぜこうしたことをやっているかはほとんど触れておらず、"予測不能のドラマとしては面白いものの"と書いていた程度。
 これは要するに、「マスコミなどに注目されるから」といった理由でした。

 ただ、個人的な好みを抜きにして冷静に考えた場合、リーグの質向上の方が日本サッカーのためになります。このやり方で終わりではなく、より改善していく必要がありそうです。



サッカーは安易に監督を変えすぎ 名古屋、チェルシー、大宮など

■2014/8/31 サッカーのクラブは安易に監督を変えすぎではないか?
■2022/01/19 名古屋が優勝&5位のフィッカデンティから9位長谷川健太に交代…
■2019/09/25 17年で20人!あのチェルシーも監督を安易に変えすぎという批判 
■2017/01/29 監督変えすぎ!1シーズンで8回の監督交代、今シーズンも3回目のパレルモ
■2017/02/17 15年で何と39回!監督変えすぎたクラブの会長がついに変わる
■2017/03/23 27人中14人が監督になったユベントスの2000/01シーズンプレーヤーたち



■2014/8/31 サッカーのクラブは安易に監督を変えすぎではないか?

 大宮が「21試合負けなしのJリーグ記録を樹立」ってのも未だに信じられないんですが、その後の低迷もすごいですね。<大宮、大熊監督ついに解任!10戦勝ちなし 鈴木統括部長も辞任へ- スポニチアネックス>(2014年8月31日12時48分)という記事が出ていました。

<大宮は12年シーズン終盤から昨季にかけて21試合負けなしのJリーグ記録を樹立。昨季リーグ戦前半戦を首位で折り返しながら、鈴木茂社長は「チーム内の一体感が保てなくなりつつある」として当時のベルデニック監督を8月に電撃解任>
http://news.infoseek.co.jp/article/sponichin_20140831_0091

 "その後、岡本武行GMの暫定監督を挟み、小倉勉TDが後任監督に就任"。しかし、"成績は上向くことなく、シーズン終盤には小倉監督、岡本GM、古矢強化部長の退任"することに。前半で首位だったのに、結局14位で終了するという悲惨な結果になります。
 今季は心機一転、大熊清監督、鈴木徳彦チーム統括本部長が就任、スカウトだった松本大樹氏が強化部長に抜てきという体制だったそうです。ところが、"現在10試合勝ちなしで18チーム中17位"という無残な結果に。降格目前です。

 結果出しているチームで監督(ベルデニック監督時代)を交代させるからこうなるんだ…と思いましたが、Wikipediaを読むと"第16節から第20節まで5連敗を喫すると、第20節の翌日の8月11日に監督を解任された"ということで、負けていた時期ではあったんですね。
 じゃあ、ファンも納得だったのかな?とも思いましたが、Wikipediaを読むとサポーターからフロント批判があったようです。また、<未だ謎多きベルデニック監督解任劇。“一体感”なき大宮が問われるクラブとしての資質>(フットボールチャンネル | サッカー情報満載! 2013年08月18日 text by 上野直彦)という、批判的な記事も見つかりました。

<監督交代となったベルデニック氏は、昨年6月に成績不振で解任された鈴木淳監督の後任として就任。守備を立て直し残留争いからチームを救った。また今季は7連勝と勝ち点を重ね、チームを初の首位へと導く。今年5月には64歳を迎えたJリーグ最年長の名将、サポーターや記者から誕生日をお祝いされるなど、人気の高い監督でもあった。
 13日、大宮アルディージャの鈴木茂社長は会見を行った。連敗中とはいえリーグ上位の成績で、しかもシーズン中の監督交代は異例。クラブのHPでは「一体感が保てなくなった」と語った鈴木社長、その言葉の真意とは何だったのだろうか>
http://www.footballchannel.jp/2013/08/18/post8204/

 会見を終えても 説明不足は否めず、多くの記者から不満が漏れたそうです。フロントの責任問題も指摘されました。そして、<いま最も問われているのは大宮のマネジメント力なのかもしれない。05年の昇格以降、毎年のように残留争い繰り返してきた大宮。組織として、次の段階への脱皮が急がれる>と海底んですよ。
 でも、結局この後もう1回また監督解任して、翌年もまた交代したわけですからね。どうしようもないですわ…。




■2022/01/19 名古屋が優勝&5位のフィッカデンティから9位長谷川健太に交代…

 名古屋グランパスが、カップ戦とはいえ優勝していたフィッカデンティ監督と契約延長せず長谷川健太監督に。リーグ戦も5位ですので悪かったわけではありません。なので、私は批判的な人事です。
 しかも、後任が結果出している監督だというのならまだしも、同じシーズンに成績不振でFC東京を辞任した長谷川健太監督ですから、余計説明ができません。FC東京はリーグ戦で9位で、名古屋の方がずっと良かったです。

 ただ、私がこの反応を見た2つのヤフーニュースの記事はどちらも好意的なコメント。今消えちゃったのであれですが、「守備的だから」みたいな感じだった記憶。バルセロナなど海外のビッグクラブの場合は守備的だと結果を出しても解任はありますが、名古屋はどうなの?という感じです。
 また、「これ以上は望めないから」というのもあった記憶ですが、それこそ戦績が悪かった長谷川健太監督ってのは説明できません。ほとぼりが冷めてからならわかったんですが、速攻で就任ですからね。最後は不振でしたが、長谷川健太監督は過去の実績があるので、間を空けての就任であれば納得してもらいやすい可能性がありました。

 私がこの反応を見た2つのヤフーニュースの記事はどちらも好意的なコメント…と書いたのですが、今見た<J1名古屋のフィッカ監督退任 長谷川監督が後任>(共同通信2021/12/9(木) 19:53配信)では批判的でした。

<この前フィッカデンティを連れてきた大森SDがクビになって今回の監督解任劇・・・・・・・・。いつもの事だが親会社の介入で内紛が起こってるのかもね>
<この成績で解任はないな。金払ってタイトル目指せば良いのに>
<この監督は名将ですよ 勿体ない>
https://news.yahoo.co.jp/articles/d16dfc1fc4339556e817b40a563aae9ff917297b/comments

 記事としては、<急転直下だったJ1名古屋・フィッカデンティ監督の交代劇…いささかの戸惑いも【記者の目】>(2021/12/10(金) 5:01配信)が批判的なコメントながらも、最後には理解を示す内容。やはり「これ以上は望めないから」といったところですね。

<20年に3位、21年に5位とリーグ戦で安定した成績を残し、ルヴァン杯も制した監督の交代は、常識を外れた動き。(中略)その顚末(てんまつ)にはいささかの戸惑いが残る。
 安定感の一方で、手詰まりの空気もどこかにあった。今季、ドロー覚悟で引いて守る相手に、手をこまねく場面も多かった。クラブ内部にも、局面を打開しきれない状態を危惧する向きは、見え隠れしていた>(グランパス担当・渡辺拓海)

 私が見た記事は例外だったのですが、今見ると、<フィッカデンティ監督電撃退任…J1名古屋、山口GMが“異例人事”の経緯説明 「成長しなければいけない」>(2021/12/9(木) 17:48配信 Football ZONE web)の反応もネガティブが優勢。いくつか賛同するものがあったものの、少なめでした。

<交渉が決裂したのなら仕方がない。ただファンの意見としては、理由が知りたい。実はお金がなく大赤字とか、マッシモ監督が高年俸を要求したとか、コロナで入場料収入が激減して大変を通り過ぎているとか、
納得はすべてにおいて優先する。ファンをファミリーと言うのなら発信すべき>
<マッシモでは川崎より上に行けないと判断したというのはわかる。ただ長谷川健太でそれがなし得るのかは甚だ疑問>
<成長しなければならないのは分かるけど長谷川監督へ交代することで「具体的に」どういった面で成長が促されるのか、についても話してくれないと不信感を抱えてしまうサポが多く出てしまうのではないかな?>
<山口GMの言う事は、まぁ勝負の世界では納得。しかしルヴァン杯取った監督を契約満了で手放す理由には少し無理があるかなぁ?それに加えて、次が長谷川健太さんでしょ?!まあ、悪くないとは思うけど、本音を教えて欲しいな!契約延長の条件が厳しかったとか、、、、。>




■2019/09/25 17年で20人!あのチェルシーも監督を安易に変えすぎという批判

  開幕から1分3敗のタイミングで、ワトフォードはハビ・グラシア監督を解任。オーナーのポッツォ・グループは2012年6月にワトフォードを買収した後、監督の首を次々に挿げ替え、7年でのべ10人の監督を使っています。
  2002年、チェルシーを買収したオーナーのロマン・アブラモヴィッチも、この点では負けず劣らずひどいです。17年で20人もの監督を起用しています。カルロ・アンチェロッティ(現ナポリ監督)のようにタイトルを獲っても、守備的すぎるとの理由で解雇の憂き目に遭った者もいるとのこと。
(チェルシーは愚策すぎる監督人事を反省せよ。早期解任に抱く疑問、真のビッグクラブになるためには?【粕谷秀樹のプレミア一刀両断】 フットボールチャンネル | スポーツ | 2019年09月20日 粕谷秀樹より)
https://pex.jp/point_news/991c8e70a6bedce4e1b13dda38de65b8

 作者は現在評価されているチームや監督の過去の成績について、以下のように最初から良かったわけではなく悪かった時期があったことを指摘していました。ロマン・アブラモヴィッチさんは、忍耐力がなさすぎるということでしょう。

・ユルゲン・クロップ監督(リバプール)の一年目は8位、ジョゼップ・グアルディオラ監督(シティ)は3位に食い込んだものの、首位チェルシーには15ポイントもの大差をつけられている。
・トッテナムのマウリシオ・ポチェッティーノ監督も、チャンピオンズリーグの出場権を得るまでに2年かかった。
・ボーンマスのエディ・ハウ、バーンリーのショーン・ダイシ両監督は、ともに8シーズン目を迎えた。両クラブの上層部は負けが込んでも妙なプレッシャーをかけず、現場を温かく見守ってきた。その結果、ボーンマスはボールを捨てないフットボールで一定の地位を築き、バーンリーのブレイブハートはビッグ6が手を焼くほどだ。


■2017/01/29 監督変えすぎ!1シーズンで8回の監督交代、今シーズンも3回目のパレルモ

 記事そのものは、セリエAのパレルモが、新監督にウルグアイ人のディエゴ・ロペス氏が就任したことを発表した、というもの。パレルモ、恒例行事の監督交代。過去2シーズンで11回目 2,001 YOU フットボールチャンネル | 2017年01月27日というタイトルの記事です。
 ただ、問題なのは、マウリツィオ・ザンパリーニ会長が短期間でたびたび監督の首をすげ替えることで有名なこと。パレルモは、今季も3度目の監督交代となっています。
 もっとひどかった昨シーズンは、実に8度の監督交代が行われました。計6人の監督が、復帰も含めて短期間で目まぐるしく入れ替わったという、めちゃくちゃなことになっていました。

 戦績が悪くて監督を変えているわけなのですが、監督を頻繁に変えることでまた戦績が悪くなるという面もあります。やり方をやっと理解したところでまた変更となるためです。
 なので、パレルモの1シーズンで8回の監督交代ってのは、驚異的な数ですね。あまりにも変えすぎです。パレルモは降格圏なわけですが、「鶏が先か、卵が先か」になっています。


■2017/02/17 15年で何と39回!監督変えすぎたクラブの会長がついに変わる

 …と書いていたら、パレルモの会長さんが変わるんだそうな。15年で39回監督を交代した名物会長がクラブ売却へ。最高記録は1季で8回交代 フットボールチャンネル | スポーツ | 2017年02月16日という記事が出ていました。
  イタリア『フットボール・イタリア』が報じたところによると、パレルモのマウリツィオ・ザンパリーニ会長は3月3日をもってクラブを売却する見通しだといいます。

 ザンパリーニ会長は2002年にパレルモを買収して以来、何と15年で39回の監督交代を行なっているんだそうな。2015/2016シーズン以外でも交代が多かったんですね。
 ザンパリーニ会長は当シーズンに解任した指揮官を再び呼び戻すことでも有名で、2015/2016シーズンにはジュゼッペ・イアキーニ監督とダビデ・バッラルディーニ監督、ジョバンニ・ボージ監督(下部組織監督)が1シーズンで2回監督に就任していたそうです。

 どう考えても良い会長さんには見えないものの、イタリア3部が主戦場だったクラブをセリエA常連チームに引き上げたという功績はあるとのことでした。



■2017/03/23 27人中14人が監督になったユベントスの2000/01シーズンプレーヤーたち

 2000/01シーズンというのは、ユベントスの黄金世代というわけではなく、ローマと争って優勝できなかったシーズン だそうです。
 ところが、このシーズンにプレーした27人中14人、実に半分以上が監督になっているといるというすごい年になりました。しかも、ジダンやコンテといった大成功している監督も輩出しています。

ジネディーヌ・ジダン レアル・マドリーで昨季チャンピオンズリーグ優勝
アントニオ・コンテ ユーベを率いてセリエAで3年連続優勝、チェルシーで現在1位
フィリッポ・インザーギ ミラン監督
イゴール・トゥドール 母国クロアチアやギリシャの名門クラブ、トルコのガラタサライ
パオロ・モンテーロ アルゼンチンのロサリオ・セントラル
フアン・エスナイデル スペインのコルドバやヘタフェ、J2のジェフユナイテッド市原・千葉
ジャンルカ・ザンブロッタ インドのデリー・ディナモス
チロ・フェッラーラ 中国の武漢卓爾
マルク・ユリアーノ、レッシオ・タッキナルディ、ミケランジェロ・ランプッラ、マルコ・ザンキ イタリアの下部リーグやユースチームなど
エドガー・ダーヴッツ 現役引退前にイングランド下部で選手兼監督
アチルソン 母国ブラジルで監督

 ついでに言うと、当時の監督は、カルロ・アンチェロッティ。現在もバイエルン・ミュンヘンというビッグチームを率いています。
 逆に、現時点でまだ監督の道に進んでいない大物選手としては、アレッサンドロ・デル・ピエーロやダビド・トレゼゲ、エドウィン・ファン・デル・サールが挙げられていました。

監督"14人"を輩出したユーベの2000/01シーズン組。日本で指揮を執る監督も フットボールチャンネル | スポーツ | 2017年03月22日

 探せばこれ以上の例が出てくるかもしれませんが、これはなかなか象徴的だと思います。
  というのも、現在では落ちぶれたセリエAですが、当時は世界最高の呼び声が高い豪華なリーグでした。そして、その中でも特に豪華なメンバーを揃えていたクラブの一つが、ユベントスです。
 したがって、監督輩出の多さは、当時のリーグやクラブのレベルの高さを示しているものと思われます。