2023年5月6日土曜日

日本人はゴールマウスとボランチの意味を誤解している

■2017/02/16 NHKのサッカー映像制作は下手 専門ではなく外注だから
■2017/02/16 日本人はゴールマウスとボランチの意味を誤解している
■2017/11/04 ハットトリックの語源は同じイギリス発祥のクリケットに由来って本当?


■2017/02/16 NHKのサッカー映像制作は下手 専門ではなく外注だから

 元JFA会長の岡野俊一郎さんによると、サッカーの試合における映像制作が最も上手いのは文句なしでイギリスのBBC。なぜかと言えば、サッカー専門のクルーを擁しているから。日本ではNHKでもサッカー専門クルーを持っておらず、すべて外注だそうです。
 例えば、日本の映像でおかしいのは、選手個人のアップが長すぎること。シュートを外した選手を、ずっと追っていることが珍しくないが、すでに試合は動き出していて画面がそれを捉えていない、といった具合です。
(岡野俊一郎と金子勝彦が語る日本サッカー(その2)TV中継で誤用が多い「ゴールマウス」と「ボランチ」 | フットボールチャンネル | サッカー情報満載! 2014年07月22日(Tue)10時33分配信 text by 藤江直人より)


■2017/02/16 日本人はゴールマウスとボランチの意味を誤解している

 驚いたのは、ゴールマウスは完全に元の意味と違っているという話。現在のゴールマウスは、ゴールの枠内を差しており、これを超えるとゴールになるという面のことを指して使われています。アナウンサーが「シュートがゴールマウスを外れました」と言うことがあると、岡野さんは指摘しています。
 ところが、これ、本当は間違いなんだそうな。ゴールマウスとはかつてはゴールエリアを意味して、それが徐々に変化してきて、いまではゴール前の危険な地域を指すようになったのだそうです。

 一方、ボランチの方は、一応役割だというのは理解していました。「ハンドル」といった意味だと聞いたことがあります。守備的な中盤ではなく、全体をコントロールするようなイメージで捉えていました。
 ただ、岡野さんは、以下のように言っていて、またちょっと違う指摘ですかね。

「ボランチというポルトガル語をポジションの意味で普通に使う。ボランチとは役割を指すのであって、決してポジションではない。FIFAの公式記録を見れば一目瞭然です。サッカーにおけるポジションはGK、DF、MF、FWの4つしかないんです」

 インタビューアーは、"「舵取り役」や「ハンドル」を意味するボランチという言葉は、1993年のJリーグ創設以降に来日したブラジル人選手が広く浸透させたと言われています"と、補足していました。



■2017/11/04 ハットトリックの語源は同じイギリス発祥のクリケットに由来って本当?

 サッカー用語関連で「ハットトリック」の語源について。ただ、クリケット由来という説明は、有名ですよね。ところが、日本サッカー協会のページでは、「語源は諸説あります」と書いていたので、一瞬ドキッとしました。
 ただし、続けて 「イギリス発祥のクリケットに由来しているといわれています」とのことでやはり有力とのこと。
 クリケットは日本では全く馴染みがないものの、実はインドでは今でも大人気なスポーツ。日本サッカー協会では、「クリケットは野球の元になったスポーツ」としていました。

 さらにクリケットで3人の打者を連続でアウトにするのは、野球以上に難しいと説明した上で、その偉業を成し遂げた選手には高級な帽子が贈られ、大変な名誉なこととされた、と紹介しています。
 ここまで書くともうおわかりですね。これがサッカーでも使われるようになり、1試合で3得点した場合をハットトリックというようになったというのが有力なようです。

 ちなみに異説としては、「「選手の功績を称えて観客が帽子を投げ入れたから」というのがあるそうな。初めて聞きました。
 また、6得点をダブルハットトリック、9得点をトリプルハットトリックというとも説明されていてびっくり。俗な言い方だと思っていましたわ。
(ハットトリックの語源は?|お問い合わせ|日本サッカー協会より)