2023年8月28日月曜日

解説好評の内田篤人をインタビュアーにも…日本のテレビでは画期的だった

■2021/09/05 解説好評の内田篤人をインタビュアーにも…日本のテレビでは画期的だった



■2021/09/05 解説好評の内田篤人をインタビュアーにも…日本のテレビでは画期的だった

 現役を引退した内田篤人さんは解説が好評だった印象。それだけでなく「インタビュアー」としても好評なようです。記事からは具体的に良かったところがさっぱりわからなかったんですが、<内田篤人氏の吉田主将への鋭いインタビューが話題「今日のMVPは間違いなく彼!」「にしても鋭かった」― スポニチ Sponichi Annex サッカー>[ 2021年9月2日 22:48 ]という記事も出ていました。

<試合後に内田氏が現役時代から仲の良かった主将の吉田麻也(33=サンプドリア)に対しての愛ある鋭いインタビューが話題に>
<ツイッターなどでは「うっちーやりよる」「今日のうっちーのインタビューの内容切り込んでて良かった!さすが、うっちーです」「今日のサッカーの見どころは試合後のうっちーだったな」「有無を言わさんインタビュアーだなぁ、と思ってたらうっちーだったんか」「今日のMVPは間違いなく彼!」「にしても鋭かったですね」「うっちーの持ち上げない火の玉ストレートなインタビューええな」などの声が多く上がっていた>

 日本ではそもそも元サッカー選手がインタビュアーとなること自体が珍しいですよね。ジャーナリストの森田浩之さんは、ヤフーニュースの<吉田麻也「負けるべくして負けた」“絶対に負けられない戦い”いきなり黒星>(日刊スポーツ9/2(木) 21:17配信)という記事に以下のようなコメントを寄せて、内田篤人さんだけでなく、テレビ局のテレビ朝日についても高く評価していました。

<キャプテン吉田麻也がこう(引用者注:「負けるべくして負けた」と)口にしてしまったのは、聞き手が内田篤人だったからではないだろうか。
 サムライブルーのメンバーにしてみれば、内田篤人はワールドカップの予選や本選を共に戦った同僚であり、あるいは先輩である。(中略)試合を終えたばかりの選手としては、テレ朝のアナウンサーが相手だったら話さないことも、相手が内田篤人なら、つい口をついて出てくるだろう。
 もしテレ朝がそのあたりの効果を狙って、内田篤人をインタビュアーに据えたのなら、大きな拍手を送りたい。イングランドなどでは、BBCをはじめとして普通に行われている人材の配置だ。
 そんなところから、スポーツ報道の閉塞感のようなものが減っていけばいいと思う>
https://news.yahoo.co.jp/articles/cface0de1db2168fbb71140cba608a5f76c8089c/

2023年8月26日土曜日

イングランドではなく日本代表選択のサイ・ゴダード、母が日本人のハーフだが生まれも育ちも英国

■2017/01/29 イングランドではなく日本代表選択のサイ・ゴダード、母が日本人のハーフだが生まれも育ちも英国
■2017/01/29 イングランド代表を選ばない選手は過去にもたくさんいた
■2017/10/01 左足ボレーがクラブの月間最優秀ゴールにノミネートされたことも
■2021/11/21 そういえばあのサイ・ゴダードはどうなった!?その後の経歴


■2017/01/29 イングランドではなく日本代表選択のサイ・ゴダード、母が日本人のハーフだが生まれも育ちも英国

 フットボールチャンネルによると、サイ・ゴダードは、トッテナム・ホットスパーのユースに所属しています。1997年生まれで、父親は英国人、母親は日本人。生まれも育ちも英国で、日本語も話せません。週に二度の日本語講座に通い、勉強中という段階。
 しかし、昨年、U-16日本代表に選出されて、ゴールも既に決めています。この出場はフル代表ではないため、まだイングランド代表を選ぶ選択も可能です。
 ただ、英紙「デイリー・メール」電子版は、日本代表入りを希望することを報じています。ゴダードは以下のように話したとのこと。

「私は常に日本のためにプレーしたかった。10歳のときから変わらぬ思いです」
「(引用者注:日本の)熱烈なファンに感動した」
生まれも育ちも英国、サイ・ゴダードが日本代表を希望。英紙は才能の流出嘆く「ヤヌザイと同じくイングランド代表を選択せず」 | フットボールチャンネル | サッカー情報満載! 2014年09月15日(Mon)13時35分配信


■2017/01/29 イングランド代表を選ばない選手は過去にもたくさんいた

 サイ・ゴダードの選択は、実を言うと珍しいものではありません。「デイリー・メール」では多くの例を挙げていました。

マンチェスター・ユナイテッドのアドヤン・ヤヌザイ(ベルギー)
ストーク(チェルシーからのレンタル)のビクター・モーゼス(ナイジェリア)
ニューカッスルなどで活躍したショラ・アメオビ(ナイジェリア)
ローマで活躍したシモーネ・ペロッタ(イタリア)
HSV(スパーズからのレンタル)のルイス・ホルトビー(ドイツ)

 私が気になるのは、ゴダードのようなハーフが日本国籍を選択することを歓迎する人が、逆パターンを歓迎できるか?という話。日本にいる癖に日本代表を選ばないなら出て行け!って人がいるんじゃないかと思うんですよね。
 逆に、他の民族の血が入った人を日本代表に呼ぶな、本物じゃないって人もいるから、これはこれでまた困り者なのですが…。


■2017/10/01 左足ボレーがクラブの月間最優秀ゴールにノミネートされたことも

 新しい話題がないかと検索したものの、見つからず。古い話ですが、 トッテナムMFサイ・ゴダードの圧巻ボレーが3月のクラブ月間最優秀ゴールにノミネート 超ワールドサッカー / 2016年3月31日 22時31分というニュースを。

 トッテナムに所属するU-18日本代表MFサイ・ゴダードが、2016年3月のU-21レスター・シティ戦で決めたU-21プレミアリーグ初ゴールが、クラブの月間最優秀ゴールにノミネートされたという話。
 途中出場だったのですが、試合終了間際にペナルティアーク付近でルーズボールに反応すると、見事な左足ボレーで合わせ、初ゴールを記録したとのこと。

 検索してみました。たぶん以下のゴールのことだと思われます。

 【日本代表次世代のホープ】サイゴダードのスーパーボレーがジダンのスーパーボレーにそっくり!!と話題に


 喜び方が控えめで、何となく日本人くさいと感じました。


■2021/11/21 そういえばあのサイ・ゴダードはどうなった!?その後の経歴

 その後名前を聞かなかったサイ・ゴダードの記事を久々に見ました。どうも伸び悩んでいたみたいですね。<トッテナムのアカデミーで10番を付けた日本人の今 24歳の逸材は新天地で輝きを放てるか>(21/8/27(金) 23:00配信 theWORLD(ザ・ワールドWeb)>という記事が出ていました。

<イギリス人と日本人のミックスであるサイ・ゴダードは、ロンドンで生まれプレミアリーグのトッテナムに入団した。U-18時代には10番を付けプレイしており、世代別の日本代表にも選出。しかしトップチームには昇格できず、2018-19シーズンにセリエAのベネヴェントへ加入する。そこでも定位置確保とはいかずキプロスやインドを経て今夏よりAリーグ(オーストラリア)のセントラルコースト・マリナーズへ加入した。
 現在24歳となったサイ・ゴダード。トップ下やインサイドハーフでプレイし、左利きながら両足で精度の高いキックを蹴ることができる司令塔だ。インド・スーパーリーグでは主に右サイドハーフで起用されており、18試合1得点を記録した。>
https://news.yahoo.co.jp/articles/19fd8b1c62d114424f1b103a4cafb257846e9783

 オーストラリアでは外国人枠となります。助っ人外国人として期待されているわけで、そこまで悪いわけではないですよね。日本代表クラスの選手でも本田圭佑選手がオーストラリアでプレーしていました。逆に言うと、サイ・ゴダードも活躍すれば日本代表を狙えるんじゃないでしょうか。
 コメント欄では、<自分が24歳の頃と重ね合わせると立派という言葉で表すことが出来ないくらい立派です>などの温かいものが多かったですね。また、印象に残ったのは、ワールドユースで優勝したスペインユース代表から意外にすごい選手が出なかったという話。私は他にも好きな選手がいたのですが、「シャビとカシージャスだけ」と言われていました。

<オールドファンには懐かしい、99年のワールドユース。
黄金世代と呼ばれていた日本は、そこから数多くのフル代表が出たけど、小野伸二を欠いた決勝でボロ負けした相手がスペイン。
そのスペインU-19から後にプロとして大活躍できたのは、シャビとカシージャスだけで、あとは数人くらいしかトッププロとして活躍できなかったのは、有名な話。
ふと、その事を思い出した>

2023年8月22日火曜日

認知症多いサッカー選手、ヘディングが脳に悪影響?子供は禁止の流れ

■2021/04/08 認知症多いサッカー選手、ヘディングが脳に悪影響?子供は禁止の流れ
■2021/10/15 英断!日本が通常の交代以外に「脳振盪による交代」のルールを実施



■2021/04/08 認知症多いサッカー選手、ヘディングが脳に悪影響?子供は禁止の流れ

 だいぶ前に報道あって取り上げた気がしたのですが、ブロウ内検索しても見つからず。また、だいぶ前でもなく研究が出たのは2019年秋だったみたいですね。英グラスゴー大が発表した調査結果では、ヘディングが原因という直接的な因果関係は証明されていないものの、「元選手は一般の人より認知症などを患う可能性が約3・5倍高い」と指摘。脳が発達中の子ども時代からヘディングを繰り返すことの危険性を訴えたそうです。
 この話があったのは、さらに後の2020年3月30日の記事。子どものヘディング、脳に悪影響? 英国では禁止広がる:朝日新聞デジタルというタイトルからわかるように、子どものヘディング禁止の流れが実際に起きているという話でした。

<子どもがヘディングを繰り返すことは発達中の脳に悪影響を与える危険があるとして、イングランドサッカー協会(FA)が練習でのヘディング禁止を打ち出した。11歳以下までのチームは原則禁止とし、年齢が上がるごとに緩和させる>
<指針はあくまで監督やコーチら指導者を手助けする目的で作られ、義務ではない。試合では従来通り認められ、ルール変更もない。それでも頭部への衝撃を和らげるため「ボールの空気圧は基準の最低値を使うように」と記すなど、細やかな配慮がうかがえる。FAは「(指針は)『慎重すぎる』と責められそうだが、脳振盪(しんとう)などのリスクを軽減できるのならば、それでいい」。英国ではイングランドとスコットランド、北アイルランドが採用した>

 指針づくりの参考になったとみられるのが、2016年1月に導入された米国協会のガイドラインということで、アメリカの方が早かったみたいですね。イギリスより厳しい面もあります。

<11~13歳以下は練習時の制限を設定。10歳以下は練習と試合の双方で禁止し、試合中にヘディングした場合はファウルと同じ扱いで間接FKになる、とした。主要な大会では専門医を置き、脳振盪の疑いが出ると一時的な交代が認められるといった規定もある>

 敗訴したものの、米国の親たちが「サッカーをする5万人近い高校生が頭部外傷を負った」として、国際サッカー連盟(FIFA)などを相手取り提訴したことがきっかけとなったそうで、さすが訴訟大国アメリカといった感じ。一方、報道時点では日本の関心は薄いとされていました。これもお国柄、日本らしさといった感じですが、欧米が導入すると倣う傾向もあるため、今後は変わってくると思われます。

■2021/10/15 英断!日本が通常の交代以外に「脳振盪による交代」のルールを実施

 「ヘディング」という話ではありませんが、「脳振盪による交代」ルールの話をここに。
 <育成年代も含むJリーグの公式試合すべてで「脳振盪による交代」ルール実施へ | サッカーキング>によると、Jリーグは「脳振盪による交代」ルールを育成年代も含むJリーグの公式試合すべて及びプレシーズンマッチにおいて導入すると発表していました。
 良い対応だと思いましたが、Jリーグ独自というわけではないみたいですね。「国際サッカー評議会(IFAB)から通達のあった「脳振盪による交代(再出場なし)の追加における試行」について、選手の安全の確保を最大化させることを目的に、育成年代も含むJリーグの公式試合すべて及びプレシーズンマッチにおいて導入することを決定いたしました」とのことです。

<脳振盪は、頭を強く打つなどして、意識が飛んだり記憶を失ったりする脳の障害。これまでも危険な状態ながらプレーを続けるケースも多数あった。
 現行のルールでは、試合中に脳振盪が起こった場合には、選手を動かさず、ピッチ上で診断を行い判断することになっていた。しかし今回Jリーグが導入した脳震盪ルールでは交代が可能となる>
https://www.soccer-king.jp/news/japan/jl/20210128/1173138.html

 交代の回数は「『脳振盪による交代』は、『通常の』交代の回数の制限とは別に取り扱われる」というのは良い点。交代枠を使うとなると、チームが交代を躊躇したり、選手が無理をしてプレーをしたりするおそれが高まるためです。
 ただ、「1試合において、各チーム最大1人の『脳振盪による交代』を使うことができる」というのは残念。無制限にすると、「脳振盪による交代」と偽った交代が出るおそれがあるため制限を設けたのだと思われますが、選手の安全重視という観点からは「1人まで」というのは、あまり良いルールではないと言わざるを得ません。

2023年8月16日水曜日

公式ソングに「うざい」など不適切発言連発もヴィアティン三重がゆるゆる処分

■2021/11/07 公式ソングに「うざい」など不適切発言連発もヴィアティン三重がゆるゆる処分



■2021/11/07 公式ソングに「うざい」など不適切発言連発もヴィアティン三重がゆるゆる処分

 気になったのに調べていなかったJFLヴィアティン三重の選手の不適切発言の件を今頃読んでいました。2021年8月下旬の話ですね。
 これは、JFLのヴィアティン三重は24日、22日に行われた第19節いわきFC戦(22日・朝日ガスエナジー東員スタジアム)におけるライブ配信中に発生した所属選手による不適切発言。ライブ配信で調子に乗ったというわけではなく、ライブ配信の撮影を担当していた所属選手がまだマイクが入っていないと思い、話した音声がライブ配信で流れたということだそうです。不適切発言だらけで多数ありました。まず、相手チームに対する問題発言から。

【1】いわきFCに関連する不適切発言
 ・選手の呼称について
 ・故意に反スポーツマンシップによる行動でプレーを妨害したこと(過去の試合において)
 ・容姿を揶揄するような表現
 ・クラブと選手の契約内容について根拠のない憶測で話をしたこと
(JFLヴィアティン三重 選手の不適切発言を報告「うざいな、この歌」「ゆるゆる」等/サッカー/デイリースポーツ onlineより)
https://www.daily.co.jp/soccer/2021/08/24/0014618128.shtml

 これ以外に【2】その他の不適切発言が5つあります。これはそこまでひどい発言じゃないような気がしますが、練習が緩かったことをバラしていました。「楽で良かったね」的なところがありますけどね。

 (1)練習内容について
 A「今日勝ったらでかいなぁ」
 B「今日勝ったらでかいなぁ」
 A「勝ったらすげぇ。これで勝てたらマジ練習あんな感じでいい」
 B「間違いない」
 A「それを証明してほしい気持ちもあるけどな」
 B「ゆるゆるっすもんね」
 A「ゆっるゆるやで。マジ、あんなゆるゆるの週ないでしょ、今まで」
 C「ないっすね」

 わかりづらかったのが、次の不適切発言です。

 (2)Aレフェリーに対して
 A「髪の毛で分かるな~」
 B「1人で出てくる」
 A「先に出てくるから」
 C「あの女の人は副審っすかね?」

 一部ネット上で指摘されている「女性審判に対しての性的発言」という事実は、映像および聞き取りから確認できなかったとしたと書かれていたのでこの関係ですかね。また、「電子チャント批判」についても同様に確認できなかったとされていました。

 (3)Bレフェリーに対して
 A「あの人は絶対4審っすね、左の」
 B「4審だけ分かんの、絶対」
 C「何もできんしょ」

 一転して上記の不適切発言は問題がわかりやすいもの。バカにしまくってます。また、次のサポーター侮辱発言も前半がわかりやすいもので、マジひどいよな~というものでした。後半はたぶんAとBの職場の人が来ているけど、ふたりとも試合出てないし…という話でしょうね。

 (4)サポーターに対して
 A「サポーターってすごいよな、こんな日でも…。せっかくの日曜日にすごいよな、本当。もっとやることあるでしょう…」
 B「休みたいよな~」
 C「●●(職場)の人たち来てないんすか?」
 A「来てると思う」
 C「毎週来てますよね?」
 A「そんな来てくれんくていいんやけどな。俺らどっちも出やんし、マジで気まずいねん」
 B「めっちゃ気まずいっすよね」
 A「めっちゃ気まずい!」
 B「片方入ってたらまだいいんすけどね」
 A「どっちもおらんって…」

 最後もひどいとわかりやすいもので、公式応援ソング批判というクソ発言。先程書いた、一部ネット上で指摘されている「電子チャント批判」という事実は、映像および聞き取りから確認できなかったとしたと書かれていたのも、ここらへんの関係かもしれません。

 (5)公式応援ソングに対して
 A「うざいな、この歌」
 B「それダメでしょ、言っちゃ(笑)」
 A「ずっと聴いてる、去年から」

 さらに問題だったのは、こうしたひどい発言に対する処分。ヴィアティン三重が処分した選手は5人で、そのうち1人がリーグ戦2試合の出場停止ならびに厳重注意処分で4人は厳重注意処分でした。これがあまりにも軽すぎると批判されていました。ヴィアティン三重は練習がゆるゆるなだけでなく、暴言への処分も軽いようです。

<軽すぎるってコメントが多数で良かった。自分も軽すぎて目を疑った。スポンサー、サポーター、アーティストの人。試合運営。全てに毒吐いて全てを全否定。それでも契約解除されないんだから凄いクラブだね>
<正直、このような選手を保持していてもクラブにもマイナスにしかならないと思うが>
<さすがに甘すぎ ひとこと不適切発言しただけでも処分受けることもあるのに、様々な事柄に対してかなりの数の不適切発言した彼らは2試合出場停止or厳重注意って...>
<これで厳重注意程度なら、何をやったら解雇になるんだ?人間教育のためと言えば聞こえはいいけど、社会人としてダメなことをしたら相応の罰があると教えないと>
(ライブ配信で不適切発言のJFLヴィアティン三重が処分発表 該当選手は5人 8/25(水) 13:08配信 ヴィアティン三重より) 
https://news.yahoo.co.jp/articles/7cb369608574eac673944f8117ba1e2b2b55a56d

2023年8月13日日曜日

バルセロナのデンベレとグリーズマンの日本人差別発言が問題に

■2021/07/15 バルセロナのデンベレとグリーズマンの日本人差別発言が問題に
■2021/10/24 楽天がバルセロナのスポンサー契約終了 差別問題は関係ある?
■2019/10/20 日本代表から追放を!人種差別された鈴木武蔵「小さい頃から…」



■2021/07/15 バルセロナのデンベレとグリーズマンの日本人差別発言が問題に

 よりによって日本の楽天がスポンサーであるバルセロナ所属で、ともにサッカー・フランス代表でもあるFWウスマン・デンベレとFWアントワーヌ・グリーズマンによる日本人への差別発言が問題に。楽天が最初に抗議し、コナミデジタルエンタテインメントも、グリーズマンとのアンバサダー契約解除を発表する…という事態になっています。アホですね。

 発言内容はわかりづらい記事もあったのですが、 東京都在住のフランス人YouTuber・オレちゃんによる解説が一番わかりやすかったです。発言そのものはデンベレなのですが、グリーズマンも笑って聞いていたため、共犯と考えられるでしょう。

<問題となっている動画は、2019年夏にバルセロナのプレシーズンツアーで来日した両選手が滞在中のホテルで撮影したもの。PEP(ウイニングイレブン)をプレイできるよう、セッティングにやってきた日本人スタッフの容姿や言語に対し侮辱的な発言をしたとして、批判が集まっている>
<「ああ、 "酷い顔"って(編注:デンベレが)はっきり言ってますね。意味もそのままです」と説明。続けて「"ウイイレやるためにこの酷い顔を呼ぶなんて恥ずかしいと思わないのかよ"って言ってますね。この"恥ずかしいと思わないのかよ"っていうのは、グリーズマンに対して言っていて、日本人に対してではないです。まぁでも、"酷い顔"っていう表現がかなり人種差別的なのは間違いありません」と解説した。また、動画で現地スタッフの顔にズームしていることにも触れ、「わざわざ顔にズームして笑ってますね。これは酷い」と呆れていた。
 さらにオレちゃんは、「"なんだよこの言語"って言ってるので、日本語のことをバカにしてるのが分かります」「スタッフがプレイステーションをインストールするのに苦労しているみたいですね。フランス人は日本が技術的にかなり進歩した国だと知っているので、今回、"先進国なんじゃないのかよ"って言っているんだと思います」と語った。そして、「こんな感じで、訳によって多少の解釈の差はあるけど、かなり人種差別的だと捉えて間違いないと思います」と結論付けた>
(「完全に一線を越えてしまっている」 デンベレ差別発言、日本在住フランス人YouTuberが糾弾: J-CAST ニュース【全文表示】 2021年07月07日より)
https://www.j-cast.com/2021/07/07415619.html?p=all

 あと、この件ではなぜか2ちゃんねるのひろゆきさんが「差別ではない」と擁護するという不思議なことになっていました。他のフランス語が分かる人たちも訳には違いがあるものの、差別だと判断している中で、なぜか全く違う主張。どちらかと言うと、右派に近い立ち位置の人なので「許せん!」と言う方がわかるのですが、逆に日本人差別を擁護。なんでなんでしょうね?



■2021/10/24 楽天がバルセロナのスポンサー契約終了 差別問題は関係ある?

 2021年9月9日の話ですけど、バルセロナが楽天とのメインスポンサー契約を今季限りで終了する可能性が高いと、スペインの地元紙が報じて、日本でも各紙が紹介していました。

<同紙によると、楽天はこの数年間、バルセロナが自分たちのニーズに応えてくれず軽視されたと感じることがあり、契約当初に設定されて目標も達成されていないと考え、不満を持っているとのこと。その状況下、今年3月にジョアン・ラポルタ氏が新会長に就任したタイミングで、バルセロナ首脳陣は2022年以降の契約延長を求め、楽天と会合を実施し、契約当初の金額に戻すことを望んだが、楽天に拒否され、折り合いがつかなかったとのことだ>
<バルセロナ今季限りで楽天とのメインスポンサー契約終了濃厚に 地元紙 - スペインリーグ : 日刊スポーツ>より
https://www.nikkansports.com/soccer/world/news/202109090001182.html

 さらに楽天が契約延長を望まない理由として、最初に契約を結んだ時に所属していたメッシ、ネイマール、スアレスといったスター選手が1人も残っていないことも影響しているとみられている…とされていました。私が最初に読んだ記事では、確か「メッシ退団の影響が大きい」という書き方だった記憶で、特にメッシ説を推していた感じですね。
 ただ、これを伝えたヤフーニュースの反応では、前述の日本人差別問題に触れるものが人気に。バルセロナが差別発言に対してまともな対応を取らなかったことも言われています。日本のスポンサーをバカにした対応でしたし、スポンサー解除でも当然でしょう。理由になっておかしくありません。

 ただ、実際、ビジネス的な問題として、バルセロナスポンサーに価格分の価値があったのか?というのは疑問。「契約当初に設定されて目標も達成されていない」とあったように、ビジネス的な理由が大きいのかも。以下のようにたいへん高額でした。

<楽天はバルセロナと最初に契約を結んだ2017-18シーズンから昨季にかけ、年間5500万ユーロ(約71億5000万円)プラス出来高ボーナスを支払っていた。一方、来年6月30日まで契約延長した今季のメインスポンサー料は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を大きく受け、3000万ユーロ(約39億円)プラス出来高ボーナスと、大幅に減額されている>

 楽天が携帯電話に近年新規参入して資金を大量に溶かしており、資金不足のためでは?との声もありました。これもわからなくはない話。とはいえ、楽天は2019年9月に台湾でプロ野球チームを買収をしており、資金力は衰えていないようにも見えます。



■2019/10/20 日本代表から追放を!人種差別された鈴木武蔵「小さい頃から…」

  J1・北海道コンサドーレ札幌で日本代表の鈴木武蔵選手(25)に、人種差別コメントが出ていたという話。紹介が遅くなったのですけど、今やっているラグビー日本代表でも「外国出身者が多すぎて日本代表じゃない」と叩いている人がいるので重なる話です。
 具体的には、「あの見た目で日本代表なんてインチキじゃない?」「代表から追放しなさい」と容姿に言及した差別的な内容の投稿をしていたとのこと。鈴木選手はジャマイカ人の父と日本人の母の間に生まれた選手です。
(J1札幌鈴木武蔵選手に「あの見た目で日本代表なんて」 自称大分サポーターが差別的投稿 毎日新聞2019年9月13日 19時55分(最終更新 9月13日 21時30分)より)

 自称大分サポーターなどと報じられていましたが、ツイッターで普段から活動していたサポーターならほぼ間違いないでしょう。ただ、そこらへんまでツッコんだ話はなし。また、差別的投稿を行ったアカウントはツイッターにより凍結されたとのこと。右派系アカウントも凍結されているように、ヘイトスピーチは規約違反ですからね。
 それから、この問題を受けて大分は、「大分トリニータとしては、このような差別発言を絶対に許すつもりはありません」とし、「我々は、今後とも、差別や暴力のない社会の実現に向けて、多くの仲間とともに努力していくことを誓います」と差別根絶の姿勢を強調したとのこと。
(大分サポを名乗る人間が鈴木武蔵に差別的投稿…大分が声明「絶対に許すつもりはない」 | Goal.comより)

 鈴木武蔵選手の反応としては、「お父さんの血がなかったら日本代表になれてなかったと思いますし、ハーフである事、日本という素晴らしい国で育った事に感謝してます」の部分が強調されて報じられていました。
 ただ、私は「サッカーで見返すしかないですからね。そうやって小さい頃からやってきたので」のところが、小さい頃から偏見があったという含みがあるのかもしれない、と気になりました。そうだとすれば、辛い話ですね。
(「絶対に許すつもりはありません」日本代表FW・鈴木武蔵選手への差別的な発言、大分トリニータが声明 | ハフポストより)

 追記:もう少し調べたら、大分サポーターの人、やっぱり以前から活動していたのがわかりました。その前にも 「イニエスタ選手って最終学歴はどうなってるのですか ...」とか、高卒は野蛮とかいった話をして話題になっていました。対戦相手となった他チームをバカにする発言を繰り返していた模様です。
 あと、2ちゃんねるまとめサイトでは差別している方への共感コメントも結構あって、さらにやばいことに。この人だけの問題じゃありませんね…。
 


2023年8月10日木曜日

読売天才少年のその後は悲惨?菊原志郎・財前宣之・山口貴之・戸塚哲也

■2021/10/09 読売天才少年のその後は悲惨?菊原志郎・財前宣之・山口貴之・戸塚哲也
■2021/10/09 戸塚哲也の代表試合数が少ないのは、日本代表を辞退したため
■2021/10/09 中田英寿も「財前宣之に認められたい」と言うほどの別格だった



■2021/10/09 読売天才少年のその後は悲惨?菊原志郎・財前宣之・山口貴之・戸塚哲也

 菊原志郎のWikipediaを見ていたら、<読売サッカークラブ(現・東京ヴェルディ)の下部組織で育ち、戸塚哲也から繋がり、菊原以後山口貴之、財前宣之へと続く「ヨミウリ天才少年」の系譜である>と書かれていました。ただ、これ、大成しなかった早熟の天才の系譜、失敗の系譜のような感じですね。
 私には、「早熟の天才日本人選手は大成せずに失敗することが多い」というイメージがあったのですが、菊原志郎・財前宣之・山口貴之というのがまさにその代表例。そういや、読売ばっかりじゃん!とこれ見て気づきました。Jリーグ開幕後の失敗例として思い浮かぶ森本貴幸も、なぜか同じヴェルディという不思議な共通点があります。森本貴幸の場合は早くに海外に行ったので、日本やヴェルディの責任は薄いですけど…。

 彼がきっかけだったので、まず、2番目の菊原志郎から始めましょうか。Wikipediaでは、以下のように書いていました。出た試合が少なすぎて、私もプレーの記憶がありません。Jリーグは15試合で、日本代表は5試合でした。

<1986年2月1日の日本サッカーリーグ第15節フジタ工業戦において16歳7ヶ月の若さでデビューを果たした。これは当時の最年少出場記録であった。その後レギュラーの座を掴み、ラモス瑠偉らと共に中盤を支え読売クラブの黄金時代を築き上げた。またこの活躍から「日本サッカーの未来を背負う男」とも呼ばれ[2]、1990年には日本代表に選出された。
 読売時代は天才ドリブラー、テクニシャン等数々の異名をとったが、Jリーグ開幕前後は、層の厚いチームにあったため出場機会に恵まれず、日本代表にも招集されることはなかった>


■2021/10/09 戸塚哲也の代表試合数が少ないのは、日本代表を辞退したため

 私が見始めたJリーグでは既に30歳を超えたベテランで、なおかつ既にハゲてきていた(と思ったのですが写真見るとはげておらず記憶違いかも)ので全く「少年」というイメージはないのですが、最初の戸塚哲也が唯一成功例な感じ。Wikipediaによると、代表試合数は18試合と少ないものの、読売を優先して辞退していたという経緯があり、本来ならもっとキャップ数が多かったはず。「読売でレギュラーを取るのは日本代表になるより難しい」を体現していた人でした。

<読売クラブの下部組織で育ち、天才少年と呼ばれた>
<1979年4月25日の東洋工業戦において、18歳と1日で日本サッカーリーグデビューを飾った[2]。これは当時の最年少出場記録でもあった。(中略)
1983年に監督に就任したルディ・グーテンドルフによってMFからFWへコンバート[3]。ポジションの変更は当時読売クラブでエースFWであったラモスとの単純な入れ替えであったと評す向きもあるが、翌1984年に14得点を上げリーグ得点王に輝いている。
日本リーグ末期からJリーグ黎明期の読売クラブ/ヴェルディ川崎の黄金期を支えるエースストライカーであった。キープ力に定評があり[3]、当時日本屈指のキープ力と称され、その懐深いドリブルは相手DFから球を奪われることは殆どなかった。また、JSL東西対抗戦(オールスターサッカー)などでも活躍した>
<1980年、19歳の時に日本代表に初選出。(中略)
その後も代表へ度々選出され、背番号10番を背負う事もあったが、1983年に個人的な理由から数年間代表入りを辞退していた[3]。当時戸塚はラモス瑠偉、ジャイロ・マトス、ジョージ与那城らブラジル人選手とパス交換を交わす読売クラブでのプレイに魅力を感じており、代表合宿に参加するとクラブに戻った際にブラジル人トリオとの息が合わない事が多かった。そのためアマチュアである代表チームよりも、お金にもなるクラブに専念したかったのである。しかし1985年に行われた1986 FIFAワールドカップ・アジア予選では森孝慈監督の強い要望もあり、日本へ帰化したジョージ与那城と共に最終予選東京・ソウルでの韓国戦2試合に出場した>    


■2021/10/09 中田英寿も「財前宣之に認められたい」と言うほどの別格だった

 私が一番楽しみにしていたのは、山口貴之。彼の場合はJリーグでもかなり出ていたものの、不思議とあんまり記憶に残っていません。J1は153試合。京都のイメージが強かったものの、Wikipediaによると、いろんなチームを転々としています。各年代の代表には選ばれていますが、フル代表に呼ばれるほどの活躍はできませんでした。

<1992年、ヴェルディ川崎トップチームに昇格する。
 戸塚哲也、菊原志郎から繋がり、財前宣之へと続く「ヨミウリ天才少年」の系譜を受け継ぐ。司令塔タイプとしてユース時代から注目され、「ラモス2世」の呼び声もあった。その後数多くのクラブに移籍、また日本代表選手として、U-16、U-19、U-23アトランタオリンピック代表などにも選出された>

 最後の財前宣之が一番覚えている選手で、仙台の中心選手として長く試合に出ていました。ただ、Wikipediaによると、J1は37試合のみで、J2が222試合というのは記憶と違います。だいぶ見た気がしたんですけど、J2で見たのかな…?。
 ジュニアユースやユース時代からよく名前が出ていて楽しみにしていた選手です。4人の中では一番好きですね。ただ、こちらもユース時代の評価からはかなり物足りない結果に。
 仙台では「天才だから特別扱い」ということはなく、運動量がむしろ多く、よく動いていました。ただ、代表レベルには物足りないプレーの質で、代表にも呼ばれず。ユース年代が最後の代表となりました。度重なる怪我に泣かされた面もありますね。

<中田英寿も認めた才能の持ち主[2](運動量なら中田、パスセンスなら財前と言われていた)だったが、度重なる膝の怪我に苦しんだ(靭帯断裂を3度)。戸塚哲也、菊原志郎、山口貴之と続く「ヨミウリ天才少年」の系譜を受け継ぐ。1993年のU-17世界選手権U-17日本代表のチームメイトからは中田を含め4人が後の日本代表に選出されたが、彼らはまず如何にして財前に認められるかを考えていたという。
 中学時代から読売ユースに所属。読売への入団テストでは、当時の小見幸隆コーチをして「ボールをもった瞬間に合格」と言わしめ、サッカーファンは「まだ見ぬ財前」に期待を高めた。高校時代は東京実業高校に通いながら読売ユースに所属し、1993年のU-17世界選手権ではU-17日本代表の中心選手として、リーグ戦3試合全てでマンオブザマッチを獲得しベスト8進出に貢献、大会ベストイレブンにも選出された。>

2023年8月7日月曜日

実はGK王国?岐阜県出身のサッカー選手には下川健一・荻晃太・髙原寿康

■2021/07/05 実はGK王国?岐阜県出身のサッカー選手には下川健一・荻晃太・髙原寿康
■2021/10/02 強気でプロ向きとされた片桐淳至、最初から遅刻しまくりで謹慎



■2021/07/05 実はGK王国?岐阜県出身のサッカー選手には下川健一・荻晃太・髙原寿康

 Wikipediaで岐阜県出身のサッカー選手一覧をパッと見たら、他では少ないことが多いJリーグで出場経験が多いGKが多いのでは…?と思いました。一番実績があるのは、ジェフ市原で長く正GKを努めた下川健一。日本代表経験もあり、9試合に出場しています。
 他に目についてのは、荻晃太と髙原寿康。ともにJ1で出場経験があり、J2では長くレギュラーとして出場経験がある選手。そこまでたくさんいる!といった感じではないですし、豪華!というほどではないものの、選手数に比べると目立っている感じがしました。選手数が少ない上に交代出場が少なく固定されやすいポジションなので、珍しいと思います。

GK 下川健一 J222、JSL57 代表9 ジェフ市原など
GK 髙原寿康 J1 12 J2 161 札幌、町田など
 「ああ、いたいた!最初ヴェルディにいたよね!」と思ったら全く違いました。記憶力ザコ。高原としてはFWの方が有名なジュビロ入りしていました。「髙原寿康」と「高原直泰」ですから名前もかなり似ています。その後は札幌で一時期正GKに。札幌は地元なので試合見たはずですが、こっちも全然記憶にないですね~。マジで記憶力ザコ。試合出場としてはその後の町田が最も多く、J3の他昇格のJ2でも多く試合に出ていました。
GK 荻晃太(おぎ こうた) J1     75 J2     159 甲府など
 このページを作ったのは、この荻晃太のため。名前は記憶になかったのですが、2002年高校選手権の岐阜工業のメモが出てきました。準決勝の方だと思うのですが、高校選手権では「今日は非常に良い」とのメモ。たぶん天皇杯の水戸戦で大健闘した試合ではそれほど良いと思わなかった…という意味だと思われます。
 私のトータル評価としては「まずまず」という感想でしたが、神戸入りは当時すでに決まっており、その後、神戸で一時期レギュラーだった他、甲府で長く活躍。相変わらずの見る目のなさを発揮してしまいました。


■2021/10/02 強気でプロ向きとされた片桐淳至、最初から遅刻しまくりで謹慎

FW    片桐淳至 J1     34 J2     101
(2021/10/02) 高校総体のときのメモでは、「抜群のゴールセンス」「キープ力もものすごい」「CKもいいキック」「思い切りの良いシュートも」とベタ褒め。もう1人土屋も気に入った記憶あり、実際、土屋もすごいううまかったと書いているものの、「特に片桐」と書いていました。そんなに入れ込んでたっけな…記憶にありません。
 高校総体では得点王になっただけでなく、強気の発言は「プロ向き」とも言われていた記憶。Wikipediaによると、高校時代に全国高校サッカー選手権大会でインタビュアーの質問に対して「この大会は僕にとって就職活動の場」と発言していたとのこと。私の推した土屋はプロ入りできず、実際、差が出ました。
 しかし、片桐もプロ入りした名古屋グランパスではなかなか試合に出れず意外に苦労。Wikipediaによると、1年目から寝坊などで練習への遅刻を5回してしまい、度重なる規律違反に2年目にはクラブから謹慎処分を受けたことがあるなど、強気キャラが裏目に出た部分もあったようです。
 一方、FC岐阜時代は絶対的エースであり2008年にはチーム内得点王に輝いただけでなく、かつてとは異なるピッチ内外での規範的な態度でチームを引っ張るチームの顔でもあったそうです。

DF 岩田卓也(出身は愛知県で高校が岐阜工業) NZFC     66
(2021/10/02) 荻晃太のところに岐阜工業の同級生とあり、また良い選手を見逃したのか!とメモを見ましたが、準決勝も決勝も出ていなかった感じ。Wikipediaによると、浜松大学を経て、2006年にFC岐阜に入団。ただ、記録の記載がないので、出場がなかったのかもしれません。
 その後、オーストラリアに渡るなどしてサッカーを続け、ニュージーランドのリーグで66試合に出場。オークランド・シティで何度もFIFAクラブワールドカップに出場する…という、ある意味普通のプロ選手よりすごい経歴。昔は少なかった海外でサッカーする人、今はめちゃくちゃ増えましたね。

<その他の岐阜県出身のサッカー選手>
    三島頌平
    松波正信
    小井土正亮
    杉本太郎
    森山泰行
    益山司
    貝﨑佳祐
    加藤韻
    梅田高志
    中村豪
    津田知宏
    新川織部
    西脇良平
    後藤裕司
    小島弘已
    中島良輔
    冨成慎司
    沼田圭悟
    清本拓己
    山田元気
    山田大地
    佐藤和弘
    遠藤純輝
    青井健
    大澤一俊
    小原一展
    佐光塁
    曽我部巧
    土屋貴啓
    東明有美
    林俊介
    林隆太
    比嘉諒人
    細江敏矢
    松田英樹
    清本拓己
    志知孝明
    松井宏太
    澤藤広和
    髙橋優希
    池庭諒耶
    藤井智也

2023年8月4日金曜日

Jリーグはなぜ低レベル?そもそもレベルが低いって本当?

■2021/07/31 内田篤人・酒井高徳「Jリーグとヨーロッパは全く別のスポーツ」
■2021/07/31 日本とヨーロッパの決定的な違いは2つの「アクション」の違い
■2021/07/31 せっかくプレスに行っても足を止めて奪いに行かないのが日本流
■2021/07/31 Jリーグは低レベルで変える必要がある…という結論なのか?
■2021/09/20 欧州組が言う理想のサッカーってハリルホジッチ監督のサッカーでは?
■2017/01/04 Jリーグはなぜ低レベル?そもそもレベルが低い…というのは本当なのか?
■2017/01/04 日本版プレミアリーグ創設は、意外に悪くない案か?
■2017/01/04 高原直泰はJ2のレベルアップと日本サッカーのレベルアップを指摘



■2021/07/31 内田篤人・酒井高徳「Jリーグとヨーロッパは全く別のスポーツ」

 内田篤人が引退会見のとき、ちょうどCL決勝、バイエルン対パリ・サンジェルマンの翌日だったこともあり、内田はその決勝を引き合いに出して「CL決勝とJリーグの試合を見られるけど、違う競技だなと思うくらい僕の中では違いがある」と問題提起していたそうです。
 約半年後、酒井高徳がNewsPicksのインタビューで「篤人くんの意見に100%賛同です。篤人くんが『Jリーグは違うスポーツだ』と言っていたんですけど、僕たち海外を経験した選手が思っていることを代弁してくれたなって」としていたといいます。

「(Jリーグは)自分たちのリーグで自分たちのサッカーをやって、その中での勝ち方だったり強さだったりを見出している。だからヨーロッパのサッカーに近づこうとしているとか、モダンになっていくヨーロッパのサッカーに近づいているという印象は一切ないです」

 上記だけだと単純にJリーグのレベルが低いという話ではない可能性を感じました。ただ、これを取り上げた記事は、<内田篤人も酒井高徳も認めた「日本サッカーと欧州サッカーの埋められない差」…欧州の日本人監督に聞く“どこが一番違う?”>(2021/7/27(火) 17:01配信 Number Web)というものでした。https://news.yahoo.co.jp/articles/dc6f035c0e812516ef745e564eda33d8a8b5f177

 なお、最初、私のこのインタビューを受けていた「モラス雅輝さん(42歳)」をラモス瑠偉と空目して、42歳って年齢おかしくね?と思ったら、「ス」しか合っていませんでした。ちなみにラモス瑠偉さんは今64歳だそうです。
 で、モラス雅輝さんはどんな人なのか?と言うと、ヨーロッパでもJリーグでも経験あるという人らしいですね。

<16歳でドイツに渡り、オーストリアで指導者ライセンスを取得し、先月、オーストリア3部のヴァッカー・インスブルックIIの監督に就任した。
 Jリーグでの指導経験も豊富で、2008年11月から2010年末まで浦和レッズのコーチ、2019年6月から2020年9月までヴィッセル神戸のコーチを務めた>


■2021/07/31 せっかくプレスに行っても足を止めて奪いに行かないのが日本流

 もう少し読み進めると、酒井高徳選手は「(日本は)海外と比べた時にはあまりにも消極的すぎるんです。守備も消極的すぎます」とも言っていたとのこと。モラス雅輝さんは、「ドイツ語圏だと『ボールを奪う』のは攻撃という認識があるんですよ。受け身ではなく、アクションを起こして主体的にボールを奪いに行く」としていました。これは単純なレベルの差ではなく、スタイルの差ですね。
 インタビューアーは「日本はプレスに行って相手に近づいても、1メートルくらい前で止まってしまい、足を出さない」と指摘。コメント欄によると、鎌田も「わざわざ労力をかけて前線からスプリントしてボール奪いに行ってるのに、いい形で奪っても一旦ボール落ち着かせるんじゃ労力かけてる意味がない」と言っていたとのことです。

 モラス雅輝さんによると、これは育成年代からの問題で、「日本の育成現場では『かわされるな』、『抜かれるな』という指示がよく飛ぶ」とのこと。一方、オーストリアのレッドブルでは、そのままとりに行くように指示されるそうです。
 コメント欄でも<初めてスポ少でサッカー習った時のディフェンスの基本は「一発で(取りに)行かない」、「抜かれないのが第一で、チャンスがあれば取りに行く」だった>というものがありました。これが日本のスタイルのようです。

 ただし、ヨーロッパでも国によって違うと、モラス雅輝さんは説明。スウェーデンのリーグでは、4-4-2で引いてブロックを作って守るスタイルが一般的で、そこまで前線からプレスはかけないとのこと。やはりレベルの差ではなくてスタイルの差という話でしょう。


■2021/07/31 日本とヨーロッパの決定的な違いは2つの「アクション」の違い

 また、ボールを奪った後もスタイルに差が出ます。日本は「ボールを大事にしよう」「つなごう」という意識。一方、奪ったあとすぐにリスクを冒して縦パスを入れるという意識は強くありません。高徳選手のインタビューでも、Jリーグの試合を見ていると、奪った後に1回ゆっくりつなごうという意識が強いという話があったそうです。
 「話をまとめると、『奪おうとするアクション』、『奪った後のアクション』、この2つの局面における強度と優先度に大きな違いがあると思います」という話でした。

 これについても、やはり指導の差ではないかといったコメントが出ていました。「失敗すると怒られるからじゃない?」として、「たとえば、奪ったあとすぐにロングの縦パスを飛ばすのがよいと頭ではわかっていても、日本国内ではそれをやれない。なぜか。失敗してボールを奪われると怒られるからだ。シュートを打たずにパス回しするのも同じ。日本選手がリスクを恐れないようになるには、失敗しても怒らない風土を作るしかない」と書いています。

 なお、「奪った後のアクション」については、スウェーデンも日本と違うかもしれませんね。ロシアワールドカップのスウェーデン代表は、攻撃では可能性の低いボールばかり入れていて良さがわからなかったのですが、これでうまく行くときにはうまく行っていました。ハマれば儲けものだから攻撃はいくらミスしてもいい…と割り切ったサッカーのようです。なるほど!と感心しました。

■2021/07/31 Jリーグは低レベルで変える必要がある…という結論なのか?

 単純なレベル差ではない…に関しては、「よく(引用者注:神戸でいっしょだった)高徳選手とも話したんですが、何を求めるかにかかっていると思います。僕はJリーグがすごく好きだし、Jリーグのサッカーはすごく魅力的だと思っています。日本サッカーが国としてボールを大事に扱うところに重点を置くのであれば、そこを追求するのは悪くないと思う」とのことです。
 ただ、「現実的にW杯で結果を残したいとなったら、インテンシティがあまり高くないサッカーだと結果は出づらい」とはコメント。一方で、「日本サッカー界全員が変わらなければならないというわけではありません」ともしていました。以下のような理由です。

「W杯に行ける選手はほんのわずか。登録メンバー23人のために数百万人を変えるという無茶苦茶なことはやる必要はない。日本のサッカー文化がありますし、日本の現場で長年浸透してきた考え方、感覚があるので、それは大事にすべきでしょう。ただ国際舞台で結果を残したい選手は、ヨーロッパの第一線で強度の高いサッカーを身につけて行く方がいいと思います」

 後半で「Jリーグはプレーレベルが高いし、経済的に安定しているし、環境が整っていますよね。僕は浦和や神戸という素晴らしいクラブにいましたけど、施設も素晴らしかったし、メディカル、チームマネジメント、運営、すべてがハイレベルでした。選手たちがサッカーと成長に集中できる環境が整えられていた」という話も。これまたやはり単純なレベル差ではないという話です。
 なので、<内田篤人も酒井高徳も認めた「日本サッカーと欧州サッカーの埋められない差」>という記事のタイトルはおかしかったですね。


■2021/09/20 欧州組が言う理想のサッカーってハリルホジッチ監督のサッカーでは?

 上記の内田篤人・酒井高徳などヨーロッパサッカー経験者の話を読んでいて思ったのは、「あれ、これって酷評されたハリルホジッチ監督のサッカーじゃね?叩かれたハリルが良かったんじゃ?」というものでした。
 私はハリルホジッチ監督の日本代表の試合は1回しか見ていなかったんですが、そのときの印象は前から守備できる選手を多く配置した上で、奪った後はすぐ前に運んで一発を狙うというサッカー。正直つまんなくて嫌いなサッカーですし、日本人に会うサッカーでもないと感じた一方で、良い選択だとも感じました。
 アジアではなくワールドカップで戦うなら、総合力で劣る日本にとっては良い選択だろうと思ったんですよね。なので、前回の話とピッタリ印象が合いました。嫌われるだろうけど、先を見てチームを作ってるいい監督だと関心しましたね。嫌われすぎて焦点を合わせてきたワールドカップ前に解雇される…という見事なオチがついたんですけど…。

 ただ、一方でハリルホジッチ監督は試合によってやり方を変えてくるという話も読んだことがあり(今、何もかも変えなすぎ!と叩かれている森保一監督とは対照的です)、私が見た試合のサッカーはたまたまだった可能性があります(たまたまであってもオプションとして経験させてたというのは良いことなんですけどね。森保一監督はオプションがありません)。で、検索してみたところ、どうやら私が見たやり方は、ハリルホジッチ監督がかなり意識してやっていたやり方だったようです。
 以下は、前回の「日本のサッカーじゃなくても、日本代表ではヨーロッパ型のサッカーをした方が良い」とは全く逆の結論となっている<ハリル氏の解任に学ぶ サッカー日本代表監督に必要な資質>〈AERA 栗原正夫)という記事ですが、内容的には重なるものがありました。

<ハリルホジッチ前監督が強調し続けた「デュエル(1対1の球際の戦い)」や「縦に速い攻撃」は元来、日本が不得意とする部分だった。言い方こそ違えど、かつての代表監督もW杯での失敗要因に「フィジカルの弱さ」(ジーコ)、「インテンシティ(プレー強度)の低さ」(ザッケローニ)と似たような指摘を繰り返していた。いわば、これは言わずと知れた日本の伝統的な課題で、一朝一夕に改善できるものではない。
 だからこそ、その後の指導者にはこの課題を理解したうえで、俊敏性や機動力など日本人のよさを生かしたサッカーが期待されていたのではなかったか。それでも、前監督は最後まで「デュエル」や「縦に速い攻撃」など自身の哲学にこだわり続けた。これでは夫婦関係は冷え切り、コミュニケーションがなくなるのは当然の帰結だった>
https://dot.asahi.com/aera/2018051600026.html
■2017/01/04:Jリーグはなぜ低レベル?そもそもレベルが低いって本当?

 ハリルホジッチ監督や本田圭佑など、Jリーグのレベルが低いという批判は多いです。ただ、その一方で鹿島が南米代表に勝って、レアル・マドリード相手にリードするなど活躍していまいました。
 これをもってJリーグのレベルが高いか?と言えるとそうではなくて、Jリーグのレベルを上げる必要性をある意味で再確認したところもある話ではあります。とはいえ、単にレベル低いで済まして来た人はどうかな?と思う活躍でした。
 以下は、鹿島の方でも書いた話で、Jリーグのレベルを上げる必要性を再確認、に関する記事。鹿島のメンタルが他のJリーグクラブとは段違いであるものの、それでもなおレアル・マドリードのメンタリティが上であることを指摘した上で、以下のように書いていました。

-----引用 ここから-----
本気でレアルに勝つつもりだった鹿島の善戦で、突きつけられた日本サッカーの問題点
週プレNEWS / 2016年12月20日 19時0分 中山 淳
http://news.infoseek.co.jp/article/shupure_77121/

では、どうすれば鹿島、ひいては日本のクラブが世界に追いつくことができるのか?

この問いに対して、石井監督は「こういうテンションの試合を続けないと、世界との差は縮まらない。そうしないと、今回チャンピオンになったレアル・マドリードには近づけない」と答えている。

確かに、今年の鹿島や昨年3位のサンフレッチェ広島も、CWCを戦う中で選手個々やチームは目を見張るような成長を遂げた。しかし悲しいかな、日常のJリーグに戻ると、CWCと同じテンション、レベルで戦える環境がないというのが現実だ。

それはアジアチャンピオンズリーグ(ACL)の舞台でも変わらない。石井監督の言葉は、自分たちが成長したくても、現状の日本サッカーの環境では限界があるという悲痛な叫びにも聞こえてしまう。

もっとも、これは日本だけの問題ではなく、北中米カリブ、アフリカ、そして南米のクラブにとっても共通した悩みでもある。もしかしたら、ヨーロッパ一極集中化が加速する現在のサッカー界では、ヨーロッパ以外の地域が手を取り合い、お互いを切磋琢磨できる舞台を新たに作ることが求められているのかもしれない。
-----引用 ここまで-----

■2017/01/04:日本版プレミアリーグ創設は、意外に悪くない案か?
 これで思い出したのが、立ち消えになった日本版プレミアリーグ創設という話。最初馬鹿らしい話だと思いましたし、一貫性のないJリーグなので結局実現しなかった話なのですが、上記の話を聞いて悪くない案のような気がしてきました。
 というのも、できるだけレベルの高い試合をするには、弱い対戦相手と戦う機会を減らす必要があるためです。

-----引用 ここから-----
J1の上に日本版プレミア!12年目指す - サッカーニュース : nikkansports.com
http://www.nikkansports.com/soccer/news/p-sc-tp0-20100729-659361.html

 基本構想はトップレベルの格上げだ。Jクラブの中で、資金面などで高い基準を満たす8から10クラブを選抜して国内トップのリーグを形成する。例えば、上位4チームのレギュラークラスは年俸1億円以上を目安にするなどの案もある。人気、実力を兼ね備えた選手を集めることで、リーグ全体の人気を高め、利益に結び付けたい考え。(略)

 93年に10クラブでスタートしたJリーグは、現在37まで増えた。増加により地域に根ざした身近なクラブは増えたものの、エンターテインメント性は薄れ、リーグ発足時ほど注目されなくなった。

 またクラブ間で、経営規模や目標も大きな差があるため、リーグ全体を同じ方針で運営することに限界も出てきた。12年には40クラブに達する見込みで、拡大路線には一区切りとなる。その後はリーグ再編が必須となっている。底辺拡大の指導役となってきた鬼武健二前チェアマン(71)は「40クラブまで増えた後のリーグのあり方については、今から考えておく必要がある」と話している。

 経営難に苦しむクラブの救済にもつなげたい考えだ。Jリーグは07年から11年までの5年にわたり、スカパー!と契約して年間50億円の放送権料を得ている。今後、契約更新の交渉が本格化するが、マンネリ化しつつある現状のままでは厳しい。新たな契約が始まる12年に「プレミアリーグ」が発足できれば、テレビ局側にとっても大きな魅力となる。好条件で契約できれば、各クラブへの配分金も大きくなる。 [2010年7月29日9時31分 紙面から]
-----引用 ここまで-----

 拡大路線は確かにどうかというところがありました。
 ただ、一見もっともらしく見える「またクラブ間で、経営規模や目標も大きな差があるため、リーグ全体を同じ方針で運営することに限界も出てきた」には疑問があります。
 上記には実力という言葉が入っていないので、わざとかもしれませんが、最近のJリーグはむしろ実力差が小さく、混戦となることが多いです。
 実力差の小ささは、参加クラブの多い現在のやり方であっても、前年にJ2だったクラブが上位争いすることが珍しくないことからもわかります。
 私がこの話を知ったのは2015年になってからですが、これがこの意見には賛成できないと思った理由でした。
 ただ、さっき書いたように、できるだけレベル差を減らすように促すという意味ではアリかもしれません。トップリーグのクラブ数が増えれば、自然とそこのトップ選手も集中することになりますからね。

■2017/01/04:高原直泰はJ2のレベルアップと日本サッカーのレベルアップを指摘

 もう一つ関連する話として、高原直泰がむしろ日本サッカーやJ2がレベルアップしたという話をしていました。何が根拠か?というと、どうもパス回しできるチームが増えたってことみたいですね。

-----引用 ここから-----
高原直泰「J2のレベルを考えてみても、日本サッカーの底上げが分かる」 | サッカーキング 2013.11.05
https://www.soccer-king.jp/sk_column/article/146250.html

――経験と言えば、高原選手は南米、ヨーロッパに続いてアジアでもプレーしました。韓国のKリーグについて、まずそういった話をしていました。

高原直泰 ハハハ(笑)。確かにそうですね、韓国にも行きましたからね。

――日本人としては、ライバル韓国の現状が気になります。

高原直泰 当時(10年)は14チーム、今はもっとあるのかな? 上位の6チームぐらいはすごくレベルが高いですよ。俺がいた水原三星もそうだし、FCソウルなんかもJリーグで優勝争いができるぐらいのレベルだったと思います。それに今はボールをつなぐサッカーができるようになってきた。以前は韓国と言えば、どちらかと言うとフィジカルを前面に押し出したゴリゴリ系のサッカーというイメージがあったじゃないですか。まあ、下位のチームは戦力的に蹴ってセカンドボールを拾うサッカーなんですけど、上位6チームには技術の高い選手が多くて、すごくいいサッカーをしていた。それに外国籍選手の質も高い。最近、韓国のクラブがACL(AFCチャンピオンズリーグ)で強いのは、そういうところに理由があると思うんですよね。日本にも韓国からたくさん外国籍選手が来ていますし。俺のいた水原は特にコンビネーションで崩そうとしていたから、やっていて、すごく楽しかったですよ。
-----引用 ここまで-----

 そして、J2について、同じ観点でレベルが上がったと述べているのです。

-----引用 ここから-----
――今は東京ヴェルディでプレーされていますが、J2のレベルはどう感じています?

高原直泰 昔見ていたJ2の試合って、本当にドッカンドッカン蹴り合っちゃっていて、あまり形になっていなかったんですよ。でも、今はそんなことないし、うちにもJ2全体を見渡しても、レベルの高い選手がすごく多い。特に今シーズンはガンバ大阪とヴィッセル神戸というJ1でも戦えるチームが降格してきたこともあって、他のクラブにとってはすごく刺激になるし、モチベーションが高まっていると思う。そういう気持ちで臨まれる彼らにとっては嫌だろうけど(笑)。こうしてJ2のレベルを考えてみれば、日本のサッカーは本当に底上げされてきているんだなって感じますね。
-----引用 ここまで-----

 ただ、この前にレベルに関してはわからないところもあると言っていました。リーグの特性が異なるためです。

-----引用 ここから-----
――その後、08年に6シーズンぶりにJリーグに復帰して、浦和レッズに加入しました。かつてと比べてJリーグのレベルは上がっていると感じました?

高原直泰 そこに関しては正直、分からない部分があるんです。というのも、自分にとっても久しぶりのJリーグで、なかなか順応できなかったから。やっぱりリーグが変わると全然違うんです。日本は前からどんどんプレスを掛けていって展開が早い。それは戻って来て、すごく感じました。ボカから戻って来た時、ジュビロのアドバイザーをしていたドゥンガに「お前は今、アルゼンチンの感覚に馴染んでいて、ボールを少し持ち過ぎているから、早くJリーグの感覚に戻せ」って言われたんです。わずか半年でもそうなのに、6年も離れていたんだから本当に難しかった。
-----引用 ここまで-----

 話がそれてしまいますが、高原直泰が行っていた当時見ていたアルゼンチンリーグはたいへん楽しかったです。何が楽しいってボールがほとんど外に出ず、ゲームが止まらないんですよ。なるべくボールを繋いだり、ドリブルしたりで、ゲームを続けようという感じ。
 安全性を考えると問題となる部分もあるものの、流れが切れないのですごく楽しかったんですね。なので、高原直泰がJリーグに戻ってきて戸惑ったというのもわかる気がします。

 もう一度Jリーグのレベル関連の話に戻ると、やはり違いを感じたというのが精神面でした。

-----引用 ここから-----
――南米というと、選手がみんなハングリーなんじゃないかという印象があります。

高原直泰 やっぱり生活が懸かっているというか、家族全員の生活を背負っている選手がたくさんいましたよね。日本とはサッカーをする動機も覚悟も違うなっていう。もちろん、歴史や環境の違いもあるんだけど、彼らから自分の人生を懸けてサッカーで生きていくという強い意志と覚悟が必要だと学ばせてもらいましたね。
-----引用 ここまで-----

 ただ、このよく強調されるハングリーさもどうかなぁ?と思うところがあります。スポーツ心理学では、楽しくプレーすることが重要だとされているため、ただ厳しくなければいけないとなってしまうのは、科学的根拠のない誤解ではないか?と思うところがあり、気になっています。

2023年8月1日火曜日

ガットゥーゾ伝説 興奮でトイレ28回、突然芝生も食べる

■2020/12/14 現代サッカーにガットゥーゾはいらない、本人が断言
■2021/06/23 ガットゥーゾ伝説 興奮でトイレ28回、突然芝生も食べる
■2018/05/23 イタリア代表マンチーニ監督とバロテッリは親子関係?
■2018/05/23 イタリア代表で好きな選手はピルロ
■2018/12/23 デルピエーロとトッティ、なぜか好きになれなかったイタリアのファンタジスタ2人
■2018/05/23 イタリア代表は良くも悪くもピルロのチーム


■2020/12/14 現代サッカーにガットゥーゾはいらない、本人が断言

  ナポリを率いるジェンナーロ・ガットゥーゾ監督。イタリア衛星放送『Sky Sport』で「選手たちにはわたしに似てほしくない。ひとつのチームを望む。わたしに似た選手ならメンバーから外すだろう」と述べました。闘志をむき出しにした激しいプレーで、チームの勝利のためなら自分の身を厭わないような、ガッツあふれる選手で私も大好きでした。ただ、今はそういう選手では控え止まりといった見方です。

「わたしが現役の頃とは違うサッカーを求めているからだ。もっと考え、ボールをつなぎ、数的優位を目指すサッカーだ。(現役時代の)わたしは、わたしが率いるナポリではベンチに座ってばかりだろう。自分がやってきたことは誇りに思っているが、イタリアのサッカーはこの4、5年で変わった」(「自分のような選手は起用しない」闘将ガットゥーゾが衝撃発言! サッカーの変化に「気が狂いそうになるけど…」 | サッカーダイジェストWeb 2020年12月07日より) 

 私は現在もガットゥーゾのような選手は必要だと思います。ただ、監督してはダメなタイプでしょうね。日本で闘将と言われた柱谷哲二さんですが、指導者としては当初ボロクソ。その後ワールドカップのテレビ解説で「選手が自分の言った通りにできない。海外代表選手はさすが」みたいなことを言っていて、なるほどと思いました。部下としては優秀だけど、上司としては無能なタイプの典型的な発言。部下の力を引き出したり、チームワークを作ったりできないタイプのようです。その点、自分を否定して変化したガットゥーゾはさすがですね。そういえば、ジダンも監督としては自身の現役時代のプレーと違って、守備を非常に気にしているのが意外でしたが、やはりうまく適応している感じです。


■2021/06/23 ガットゥーゾ伝説 興奮でトイレ28回、突然芝生も食べる

 2006年のワールドカップ、1(PK5―3)1でフランスを下したイタリアが優勝したときの記事が出てきました。タイトルからしてすごいです。<ガットゥーゾ 極度の興奮トイレ28回、芝生食べる>(2006年7月11日06時03分  スポーツ報知)というものでした。普通じゃありません。

 試合終了後、ガットゥーゾはチームメートと抱き合っていました。これは普通です。ところが、ひとしきりチームメートと抱き合った後、突然ピッチに四つんばいになって芝生を食べる奇行を見せます。考えられません。
 ガットゥーゾなら普通だから地元テレビ局も慣れっこ…なんてことはないようで、これには地元テレビ局の 実況もびっくり。実況は「ガットゥーゾが芝生を食べている!」と絶叫していたとのこと。イタリアに限らず、芝生を食べるプロサッカー選手は極めて稀でしょう。

 記事では、<試合後の会見では奇行の理由は説明しなかったが、「精神が高ぶって今日は朝7時にやっと寝付いたんだ。28回もトイレに起きたよ」と極度の興奮状態で試合に臨んでいたことを明かした>と記載。ただ、これは飽くまで試合前の話であり、だいぶ違う話ですね。
 このコメントは、むしろ「ガットゥーゾもそんなに緊張するんだ!」とかなり異なる印象を抱く話。とはいえ、そもそも本当に一晩で28回もトイレに行くというのは、人体的にあり得るのか?とも思います。出ないけどとりあえずトイレに行ってみる感じですかね。また、「いちいち数えてたのかよ!?」ともツッコミたくなります。
 このコメントは、ガットゥーゾなりのジョーク、または、これも芝生を食べるテンションから発した一種の「奇行」的な発言なのかもしれません。


■2018/05/23 イタリア代表マンチーニ監督とバロテッリは親子関係?

 日本代表の監督人事には実績に疑問があることがありましたが、イタリア代表の監督となったマンチーニさんの実績はピカピカ。インテルを率いてセリエAで3連覇、マンチェスター・シティでもプレミアリーグ制覇を経験しています。
 ただ、クラブの監督と代表の監督では、違う戦い方を要求されます。 この違いを理解できなかった場合は実績ある監督であっても、良い結果を出すことはできないでしょう。

 …といった話は良いとして、 イタリア代表マンチーニ監督とマンチーニ監督によって呼ばれて実に4年ぶりの代表復帰となったバロテッリは親子関係だとしている記事がありました。もちろん実の親子というのではなく、比喩的な意味です。
 FWセルヒオ・アグエロは、マンチーニとバロテッリの関係を犬と猫、父と子と表現していました。
「バロテッリとマンチーニの関係には時折笑わされたよ。2人はトレーニング中に犬と猫のように争うけど、その後互いの肩を組んで帰っていく。罵倒するし、叫んだりもするけど、彼らは父と子のようになるんだ」
(この”親子”にイタリア代表復活のカギあり! 求めたいマンチーニとバロテッリの再タッグ|theWORLD(ザ・ワールド)|世界中のサッカーを楽しもう! 2018年05月17日(木) 08時46分配信より)

 記事では、 マンチェスター・シティでは練習中に互いに掴み合いになる信じられない光景もあったが、バロテッリを誰よりも根気強く育てたのがマンチーニだとも書いていました。
 バロテッリは私が見るときはいつも冴えないし、全然好きな選手ではないんですけど、ニースで復活を遂げたようですのでちょっと楽しみですね。


■2018/05/23 イタリア代表で好きな選手はピルロ


<イタリアで好きな選手>
MF アンドレア・ピルロ


■2018/12/23 デルピエーロとトッティ、なぜか好きになれなかったイタリアのファンタジスタ2人

 2006 FIFAワールドカップドイツ大会のメモ。感想はほとんど残っていません。対戦相手も書いていおらず、ある程度兼用した感じ。ただ、準決勝・決勝のメモは別にありました。以下は1つ目のメモ。

2006年W杯ドイツ大会:決勝トーナメント
https://worldcdb.com/06germanyfinal.htm
4-4-2
GK G・ブッフォン
DF
G・ザンブロッタ
F・カンナバーロ
 相変わらず本当に素晴らしいとだけメモ。カンナバーロは最も好きなDFの1人です。
M・マテラッツィ
F・グロッソ
MFACE
A・ピルロ
S・ペッロッタ
G・ガットゥーゾ
A・デル・ピエーロ
 イマイチだったとの感想メモ。ピルロのところに「パスを出せるのは彼だけ」ともメモ。デルピエーロはそうでもなかったということなのでしょう。
 ファンタジスタで本来私が好きなタイプだろうと思うのですけど、騒がれすぎて好きになれませんでした。タイミングの問題かもしれません。
(F・トッティ)
 デルピエーロのところには、トッティが入ることも。このトッティにも「ファンタジスタで本来私が好きなタイプ」なのに、「騒がれすぎて好きになれませんでした」という全く同じ説明ができます。2人とも良い選手なんですけどね。
FW
L・トーニ
 なかなかセンス良い。振り向きざまみたいなプレーがあり好き…とのメモ。
A・ジラルディーノ

 もう一つあったメモは準決勝・決勝兼用っぽいものですね。「決定的な2点目涙出た」というのは、たぶん準決勝のドイツ戦のこと。2-0で勝っています。決勝のフランス戦は1-1でのPK勝利でした。
 あと、フィールドプレイヤー全員使い切ったとのこと。プレイヤーを多く使って、一団となって勝ち上がっていくというチームは結構あります。

4-4-1-1
GK G・ブッフォン
DF
G・ザンブロッタ
 RSB。1VS1で強さを見せていました。攻撃でもこぼれ球をミドルでポストに当てるところ。最初あまり好きではなかったものの、この大会で好きになった選手だった記憶。
F・カンナバーロ
 RCB。176cmとCBとしては致命的な身長のなさ。にも関わらず、ジャンプで勝つ場面もあります。本当好きですわ。
M・マテラッツィ
 LCB。メモは倒されるアピールが多いのみ。メモにないですけど、彼は決勝で延長に入ってから、ジダンを退場させたことで有名に。ジダン頭突き事件です。当初言われた差別発言ではなかったものの、家族を侮辱する発言が理由と後に判明。良うなかったですね。ただし、それで頭突きが正当化されるわけではなく、ジダンの悪い癖が出たとも言えるものでした。
F・グロッソ
 LSB。長身のSB。守備偏重といった感じではなく、スピードもまずまず。ドリブルも悪くないように見えました。バランスが良い選手。
MF
A・ピルロ
 RCM。ただ、自由に動いてフリーになっている場面が多いです。ドイツのバラックもフリーにしてしまっているのは気になったものの、フリーのピルロが効いていて効果的だった模様。アシストも決めています。この大会は、長く走る場面も目立ちました。
G・ガットゥーゾ
 LCM。「守備良いねー」というメモだけ。めちゃくちゃ大好きな選手なのですけど、なぜか全然メモしていません。
M・G・カモラネージ
 RSH。準決勝はまずまず止まりで、目を見張るプレーがなく、変えてほしいと思った選手。波ある選手かも、と書いていたところ、決勝は良いと感じました。そもそも守備の方で特徴のある選手らしく、攻撃でそう目立たないのは必然だったかもしれません。ただ、今検索すると、ドリブラーと書かれていました。
S・ペッロッタ
 LSH。地味。ただ、よく走って動いてはいて、こういう選手も必要だねと感じた準決勝。ただ、決勝は逆に冴えず。カモラネージと逆の印象になりました。
F・トッティ
FW
L・トーニ


■2018/05/23 イタリア代表は良くも悪くもピルロのチーム

ブラジルワールドカップ2014 グループリーグ コスタリカ 1-0 イタリア
(メンバーと採点は、【W杯・試合採点】イタリア対コスタリカ(グループD) | フットボールチャンネルより)

GK 1 ジャンルイジ・ブッフォン 6点
 CKで飛び出したのは良いが、その前に触られてしまうヒヤッとするプレーがあり気になった。ただ、後半は裏へのボールにペナルティーエリア外まで出て良い対応するところも。
DF 3 ジョルジョ・キエッリーニ 5.5点
 メモによると前の試合は左サイドバック。今日は左のセンターバック。
 前半42分頃、ミスから危ないところ。PKじゃないかと思ったがPKならず。VTR見るとファールだった気がする。
 後半はエリア内に空いているのに胸トラップ。自信あるのかもしれないが、やらんでいい危ないプレー。苦しい時間帯によくついていくプレーもあったが、他にも危ないプレーあって軽率なタイプに見えた。
DF 4 マッテオ・ダルミアン 5.5点
 左右こなせるようで、今日は左サイドバック。右サイドで出たときに良さそうだと思ったものの、今日はイマイチ。ワンタッチで 出そうとするところをイージーミスで外に出してしまうなど、流れが作れなかった。
 今調べると、利き足は右足みたい。 左で切り替えして、右足でシュートする場面があり、右利きのサイドバックだなという感じ。 
DF 7 イグナツィオ・アバーテ 5.5点
DF 15 アンドレア・バルザーリ 6点
 特にすごいってほどではないが、安定のなさが目立っていた相棒のセンターバックのキエッリーニに比べると安定。カウンターで粘り強い良い対応を見せる場面があった。
MF 5 チアゴ・モッタ 6点
MF 6 アントニオ・カンドレーバ 5.5点
MF 8 クラウディオ・マルキージオ 6.5点
 左のサイドハーフみたいな感じ。運動量が多い選手。下がって守備にも参加。ただ、ブッフォンと合わずにCKにしてしまう場面も。
 後半は右に回り、裏を狙う 左サイドへの大きいボールがあってよかったが、途中交代。
MF 16 ダニエレ・デ・ロッシ 6.5点
MF 21 アンドレア・ピルロ 7点
 イタリア代表はピルロのチーム といった感じ。ピルロ好きにとっては嬉しいのだけど、ピルロが生きてこないと終わるという辛さがある。最初の時間帯は、マンマークではないもののほとんど触らせてもらえず、チームのリズムができなかった。
 しかし、その後はボールが入るようになってチャンスも出てくる。30分に、右の低い位置から、バロッテリに出した裏へのボールは特に決定的だった。ただ、決められない。
FW 9 マリオ・バロテッリ 5.5点
交代選手
FW 10 アントニオ・カッサーノ 6点
 トップ下のようだった。 股の下通すボール狙うなど、センスは感じる。しかし、いまいち合わない。ピルロ以上に彼にボールが収まって、中心となったものの、しっくりこなかった。
FW 11 アレッシオ・チェルチ 6点
 主に右でプレー。彼以外もそうだったのだけど、サイドが空いているのに中に入れてしまうプレーがある。気持ちが焦っているんだと思う。
 中央裏のフリーの選手に出す良いプレーもあったが、気が急いているプレー目立った。これも彼以外もだが、オフサイドにもなる選手多い。しかも、中央ではなくサイドなので本来ラインは見やすいはずなんだけど…。焦りまくってるんだろうな。
FW 22 ロレンツォ・インシーニェ 6点


ユース人材で不利な地方都市の鹿島が日本一強いのはなぜ?

■2018/11/11 ユース人材で不利な地方都市の鹿島が日本一強いのはなぜ?
■2018/11/11 史上初、AFCチャンピオンズリーグ3回制覇のクォンスンテ
■2017/11/30 うまくて憎らしいプレーを見せる西大伍など
■2017/12/1 いかにもブラジル人選手というレオ シルバなど
■2017/12/8 日本代表入りの三竿 健斗、正直よく見ていませんでした
■2017/12/13 高校時代は伸びると思っていなかった金崎 夢生、予想大外れ
■2020/01/15 四冠掲げた鹿島は無冠に終わる 主力選手を温存できず自滅か…
■2016/1/13(2018/01/05再投稿)  遠藤康 小柄でも重心が低く重厚感あるプレーぶり



■2018/11/11 ユース人材で不利な地方都市の鹿島が日本一強いのはなぜ?

 まず「プロビンチャ」というのが聞き慣れないのですけど、2017年10月27日になぜプロビンチャの鹿島がタイトル数で独走するのか? 戦力強化の「勝ち組と負け組」 | サッカーダイジェストWeb(加部 究)という記事がありました。
 「プロビンチャーレ」とも言い、イタリア語で、規模が小さい地方都市のスポーツクラブを差す用語みたいです。
 記事では、「最も成功したクラブが、最も小さな街にある」としていました。鹿嶋市の人口は、埼玉スタジアムにほんの少しだけ収まり切らない程度で、典型的なプロビンチャだとしていました。
 記事ではありませんでしたが、そもそも鹿島の発足当初のホームタウンは「市」ですらありませんでした。鹿島町などの5町で、鹿嶋市などは後に合併してできたものです。

 一方、そういった典型的なプロビンチャなのに、安定して優勝争いに顔を出し、タイトルを増やしてきたことを記事では指摘。
  獲得タイトル数は記事執筆時点で、鹿島が19。2位のガンバ大阪は9で、東京ヴェルディが7個ですから、2位の倍以上ということになります。また、特筆すべきは、スランプらしいスランプがないこと。鹿島のようにコンスタントに活躍しているクラブは他にありません。

 記事で鹿島の強さの秘訣や、地方の小都市にあるというハンデとして指摘されていたのは、以下のようなところでした。

・鹿島の主なターゲットは高体連で、トップ登録28人中8人が高卒で入団。ユース以下の段階で、小さな街に素材を集めてくるのは限界があるため。浦和、G大阪に現在トッ プチームに絡む高卒組は不在で、柏も大津祐樹ただひとりであり、明らかにJのトレンドと は乖離。
・ フォーメーションも基本的には4-4-2を貫き、強化責任者が変わらず、中長期的に若手を育てている。そのために、選手らも鹿島を選ぶ。

2018/11/14追記:鹿島はもったいないと思うような元代表クラスの中心選手を放出してしまうようなことがあります。ただ、そうやって若い選手が成長する機会を与えることで、長期的なスランプにならないようにしているんでしょうね。 意識して新陳代謝しています。他のクラブでは、黄金期の後の代替わりで失敗して、一気に低迷することが多いです。
 また、鹿島は中心選手を取られた場合でも、うまく対応しているイメージ。記事ではなかったものの、現役代表の大物じゃない選手などでの補強もうまい印象があります。記事では高校生年代でのスカウティングが優れていることが指摘されていましたが、鹿島に合う選手を見つけてくるのが全般にうまいのでしょう。



■2018/11/11 史上初、AFCチャンピオンズリーグ3回制覇のクォンスンテ

2018/11/10 AFC チャンピオンズリーグ 2018 決勝

 ペルセポリス(イラン) 0-0 鹿島 (2戦合計 0-2)

 あえ、そういやアジアチャンピオンズリーグどうなった?と思い出して調べたら、鹿島が決勝にまで出ていてしかも初戦はすでに勝利していて、あと数時間でキックオフとのこと。引っ越してからずっとテレビ環境を整えてなかったので、 慌ててセッティングしました。でも、ビデオがうまく行かなかったのでいつもと違って生観戦。そのため、メモは少なめです。
 また、試合としてもちょっと退屈な感じに。初戦に鹿島が2-0で勝っているためにかなり有利。 ペルセポリスは最低でも2点必要なので攻めるかと思ったものの、失点すると終了決定のせいか慎重。また堅守のチームらしく、焦りもあるのか、攻撃は雑に感じました。ハマるとすごそうですけど、今日のようなビハインドの試合には向きません。
 さらに、後半、ペルセポリスの方が先にバテるという予想外のことに。独特の深すぎる芝だと言われており、チャンピオンズリーグではホームでずっと無敗なのは、そのせいもあるのでは?と言われており、鹿島がバテると思っていました。あと、スタートからファンによるブブゼラの音がすごすぎてビビりました。
  とはいえ、最後の最後はCKなどが連続して大チャンスが来ました。ここでもあと一歩が決まらずスコアレスドローで試合終了。鹿島は高さに難がある感じだったので、可能性ありそうだったんですけどね。

    GK 1 クォン スンテ 34歳
 初見かな?私が見た試合は曽ヶ端ばかりでした。ベテラン曽ヶ端の後釜で去年来た選手かと思っていましたけど、彼もベテランですね。韓国の全北現代モータースで2回優勝しているのか、今回勝てば史上初の3回AFCチャンピオンズリーグ制覇の選手との説明。
 セーブでは良いプレーがあると同時に、落ち着きが目立っていました。セービングの落ち着きだけでなく、周囲を気にして見て、遅らせるプレーを随所に。経験豊かなプレーヤーといった感じがあります。
 良かったのですけど、終盤苦しい流れのときにゴールに飛んでなかったボールをキャッチして外に出してしまってCK…というのは、失点に繋がるようなムードになるので痛かったところ。うまくリズムを変えられませんでした。
 ただ、その後、鹿島が苦しみそうなロングボールに飛び出していってファールをもらって、なおかつ時間を使うプレー。全体としては、ベテランらしさが出ていたと思います。
    DF 3 昌子 源
    DF 16 山本 脩斗
    DF 22 西 大伍
    DF 35 チョン スンヒョン 24歳
植田の代役で来た選手。初見です。188cmで韓国らしい強さのあるCB。高さで苦労する鹿島にあって、ヘディングでクリア場面多数。今日のような展開ですと、めちゃくちゃ助かる選手ですね。彼も意識していた感じ。また、攻撃陣が低い人ばかりということもあって、CKでもよく上がっていました。
    MF 4 レオ シルバ
攻撃うまい選手ですけど、今日は守備の良さが目立ちました。危ないところを察知して粘り強く守っています。前半の苦しい時間帯には前狙って奪うプレーも。そのまま上がってカウンター。シミュレーション取られたのですけど、得意のうまくファールをもらおうというプレーで時間も使おうというところも見せていました。
    MF 8 土居 聖真 68'
    FW 30 安部 裕葵 90+3' 19歳。
左の中盤でプレー。若いのですけど、淡々とした感じで落ち着いてプレー。171cmと小柄。スピード勝負というよりは細かいステップでキープするタイプですかね。キープ力があって取られないドリブルを何度か。物怖じしていない感じです。
 ユースでは10番で、将来を背負って立つみたいなことも言われていました。正直そこまですごさは感じなかったものの、悪くなさそう。鹿島ファンとしては期待です。
    MF 20 三竿 健斗
    FW 9 鈴木 優磨 78'
    MF 18 セルジーニョ 23歳
本来MFなんだそうですけど、鹿島ではFW。AFCチャンピオンズリーグでは5戦連続ゴールしていたとのこと。ブラジル人らしくテクニックを感じたものの、大岩監督は練習で見ていてもテクニックなどはそこまででなく、よくわからなかったと言っていたそうな。
 悪いと思わなかったものの、気になったのは彼が蹴っていたCK。後半に1本、低いボールがあっておもしろかったのですけど、単純に入れるボールばかり。背が低い選手が多く、相手が高くという中で、これはきつかったですね。カウンターの危険性もありました。




■2017/11/30 うまくて憎らしいプレーを見せる西大伍など

2017/11/26 鹿島 0-0 柏

 1位鹿島と4位柏の上位対決。 ともに守備が良いチームとのこと。鹿島が好きなので、勝てば優勝と聞いてみたが、引き分け。一転してプレッシャーがかかる苦しい状態に。

GK    21    曽ヶ端 準
DF    22    西 大伍
 4-4-2の右。後半、右サイドバックの伊東 幸敏が入って一つ前へ。去年もやっていたのかな、このやり方? 気づかなかったかも。
 うまくて憎らしいプレーを今日も。ふわっと軽く上げて、守備の選手を軽くいなす狡猾なプレーがあった。
  浮き球では、カウンターのチャンスで、戻されたボールをダイレクトで裏へ入れたのも良かった。
 後半、ピタリと合わせるセンタリング。また、憎らしいプレーとしては、背を向けて簡単にファールもうらって、良い位置でFK得ていた。
DF    5    植田 直通
 去年もそうだったのだが、守備の危なっかしさが気になる。サイドの高いところで、スピードある選手と対応したのだけど、縦にスピード勝負させてしまうような守り方してピンチになりかける。
  下がってしまっても良いから、スピード勝負せずに、遅らせて味方待った方が良かった。持ち味はそこじゃないだろう?という。体の強さは間違いなくあるので悪い選手だと思わないが、判断関係が気になってしまう。
 が、念のためにと検索してみたら、スピードはむしろ売りの選手とのこと。そうなんだ。で、自信あったせいで、危ない ことやっちゃったのかも。
 あと、ロングボール入れるも特徴なのかな。これも特別すごいとは思わないんだけど、昌子源より蹴っている感じ。昌子は低めのパスの方が多く、特徴が違う印象。ただ、ロングボールに関しては、検索しても出てこなかった。
DF    3    昌子 源
 相方の植田 直通は高いボール入れることが多く、昌子は低いパス入れることが多い印象。
 前半 空いている選手に長く低い良いボール入れていて、おっ!と思った。よく見てたし、パスの精度の高かった。が、後半同じ質のボールを読まれちゃって、ちょっとピンチになるところも。
DF    16    山本 脩斗
 去年何試合か見たときは、イマイチ良さわからなかった。今日も早い時間帯に、スピードある選手に抜かれるところあって、悪いイメージに。
 ただ、今日はいいところもいっぱい発見。そのスピードある選手には、最初以外は無理せず、下がりながら スピード警戒する守りで対応。人数かけて守る作戦に。好判断だと思う。
 去年セットプレーからのヘディングだけは見事だと思った。なので、前半エリア内にまで入って、ヘディングで狙うプレーあって、彼の持ち味で良いと思う。
 後半に、両サイドバック上がって、右の西から左の山本のヘディングってのが一つの形だと紹介あった。普段からやっているんだ。
 あと、攻撃ではダイレクトで裏への良いボールも出していた。去年は元攻撃の選手というのがわからんと思ったのだけど、今日は攻めでも良いところわかった。


■2017/12/1 いかにもブラジル人選手というレオ シルバなど

MF    20    三竿 健斗
 初見。中盤での守備的な2枚のうちの1人。前半にかわしてミドルシュート打つところ。後半もFKの跳ね返りを右で拾って、左サイドにいたキッカーにピタリと戻してチャンスに。
  ということで攻撃でも良いところ見えたんだけど、基本的には守備が得意な選手なのかなと思った。
 が、Wikipediaを見ると、守備の強さの指摘と同時に、「正確な縦パスで攻撃の起点になるプレーには自信を持っている」とのこと。
MF    4   レオ シルバ
 初見。中盤での守備的な2枚のうちの1人。攻撃が得意なようで、上がっていることが多い。が、戻ってきてうまくかすめ取る場面もあった。守備をさぼるわけではなく、よく走っている選手。
 ただ、やはり攻撃の方に特徴があるのかなという。キックの精度が高く、シュートもうまい。DFに当たったものだったが、左隅に当たるシュートが一番惜しかった。ボールタッチもうまい感じ。
 このボールの持ち方とファールのとり方が、いかにもブラジル人選手だな、という。 後ろ向いて誘ってうまくファールもらったり、パスをうまく繋げなかったときにファールをとってFKにしたり。
 鹿島は今日セットプレーがイマイチ合っておらず気になっていたが、後半の彼の右からのCKは可能性感じるのがいくつかあり、良かった。
MF    25    遠藤 康
 前半にエリア外からGKが取れないブレ球シュート。
 後半右サイドで浮かせてワンタッチで浮かせてかわすプレー。
 また、前半以上に可能性あるシュートも。左サイドのFKでキッカーになって入れた後のボール。半分より右に流れたボールを拾って、キッカーの遠藤に戻る形。これをダイレクトで素晴らしいシュートだった。
 ということで、技術は高いのだが、後半途中からルーズなプレーが多くなってしまった。途中交代したけどもっと早くて良かった気がする。CKなども本数の割に、精度の高いボールが入らなくて気になった。
MF    11    レアンドロ
 初見。4-4-2も左のMF。前に2人いたが、エリア内で浮かせてシュート狙ってくる。コース狙うようなキックで、すごくおもしろかったが、コースそのものは甘め。意外性はあり、良いプレー。
 後半、うまくターンするプレーあったが、ファール貰おうとしたのは失敗。
 タッチしながら2,3人かわしてきて、シュートまで持っていった。すごい。
 後半は右サイドにもいたが、再び左に戻って、右に空いている選手うまく出していた。
 個人技の高さなど、ブラジル人らしいという感じのプレイヤー。
FW    33    金崎 夢生
 球際1対1で体の強さ見せるところが、何度も。うまく行かなかったが、ワンタッチでターンして前行こうとするチャレンジも良かった。
 ムラあるタイプかと思っていたが、後半も落ちていない感じだった。 解説の山本昌邦さんはスプリント回数を褒めていた。
FW    8    土居 聖真
 去年見たときは物足りない感じ。ただ、今年の前半、実家でちょろちょろと見たゲームでは、 球際頑張るところを見せて、意外だった。こういうプレーを続けていたら、もっと伸びると思う。
 ところが、今日見ると再び物足りないと思ってしまう。 守備をやってくれる選手なのですごくありがたく、バランスとしては非常に良いんだけど、もうちょっとかなぁと。
 良いプレーはあった。エリア内の狭いところで、トラップしてターンしてシュートしようとするところ。良いチャレンジだった。
 このときだったかな、守備意識高く、切り替えて守備してカウンターをさせないプレーも。
 ただ、攻撃でももっと前述のようなチャレンジが増えると、怖い選手になると思う。



■2017/12/8 日本代表入りの三竿 健斗、正直よく見ていませんでした

2017/12/02 磐田 0-0 鹿島

 2戦連続勝てば優勝のゲームを2戦連続スコアレスドロー。前の試合は最後リスクを賭けない攻めだったのが不思議だったが、今日はさすがに捨て身で。それでも1点が入らなかった。
 去年も思ったけど、メンバーは小粒なんだよな。海外組など不参加多い日本代表に鹿島が7人(曽ヶ端と遠藤以外のスタメン日本人)も入っていたが、正直 そんなにすごい選手多いと思わなかった。
 去年はチームとしての成熟さは感じたし、1点差の勝利が多いなど、今年のリーグでもそういうところはあった。でも、結局、無冠。優勝経験豊富な選手って、実は言うほど今の鹿島にはいない。
  リーグ戦は一発勝負ではなく、相手にスキも生じづらい。柏も磐田 も勝ち点3より優勝させないことが目標と公言していて、一発勝負の試合とはかなり違っていた。
 こういう悔しさが選手を成長させるので、今後は期待しているけど、現在のレベルは正直物足りないと思う。

GK 21曽ヶ端 準
DF 3昌子 源
 左のセンターバック。昨年見たときもそうだったが、相手選手より先に触るリスクかけた守備が絶妙にうまい。
 ポストプレーしようとしたところ先に触ったり、トラップしてちょっと長くなったところをすっと奪ったり。
 攻撃面では前の試合でもあったように、たまにミスパス。
DF 5 植田 直通
DF 16 山本 脩斗
DF 22 西 大伍
 右サイドバック。試合開始すぐに怪我で交代。仕方ないことだが、早い時間に1枚カードを切って、右の攻撃の起点を 失ったのは痛かった。
MF 4 レオ シルバ
 今日も裏への好パスがあった。ボールが収まるので、チームが楽になる。うまくファールを取るのも相変わらず。
 でも、守備も良いね。よく読んで取ってくるところがある。
 後半カウンターで裏への1点もののパス出していたのも、レオシルバじゃないかなぁ?
 ただ、終盤は疲れたのか、らしくないミスを連発していた。確かパスミスやトラップのミスがあったと思う。
MF 20 三竿 健斗
 中盤4枚の中央。今日もあんまり注意して見れなかったんだけど、球際の守備の強さは一つの武器なのかなというところ。
 Wikipedia見ると、身長     181cm 体重     73kgで、体格は日本人としては大きめ。
 小学校年代から東京ヴェルディの下部組織に所属しており、2014年2種登録、2015年トップ昇格。ただ、J2のためか、2016年に鹿島に完全移籍。
 ユース時代は センターバックも経験。代表歴としては、2013年、FIFA U-17ワールドカップに出場するU-17日本代表のメンバーで貢献。AFC U-23選手権2016のメンバーにラスト2枠で選出。また、11月29日、東アジアカップに挑む日本代表に初召集されたばかり。


■2017/12/13 高校時代は伸びると思っていなかった金崎 夢生、予想大外れ

MF 11 レアンドロ
 これは悪いところというか、単に特徴なんだけど、彼にボールが入るとテンポが落ちる感じがする。ブラジル人らしい持ち方であり、別に悪くはない。ただ、監督によっては嫌われそう。
 前の試合見たときはうまいと思ったのだが、今日は引っかかるところが多い。たぶん気が急いてしまっているのだと思う。
 守備においても、危ない位置でFKを上げてしまっていた。ストレス溜まっている感じ。

 後半も気持ちが前に行き過ぎている感じだった。それでも、カウンターで右で切り替えして交わしたところは、素晴らしかった。ただ、最後のシュートは浮いてしまった。
 若さを感じたのだけど、そう若くもなかったような?とWikipediaを再確認。24歳。まあ、ベテランではないな。 レンタル多いし、強豪でどっしり落ち着いて経験を積んだというタイプでもない。良い選手でもっと伸びると思うが、現状は若さが出ていると思う。

25 遠藤 康
8 土居 聖真
33 金崎 夢生
  相変わらず 体のバランスがすごい。崩れない。外国人選手相手でも通用するこの強さや、よく走ってくれるところは、鹿島の中でも素直に日本代表で良いと思える選手。高校時代、評価していなかったんだけど、こんなたくましくなるとは。
 後半、背を向けてターンしながらのシュート。意外性あってよかったが、シュートはGK正面だった。
交代 24 伊東 幸敏
 西大伍の早い時間での痛すぎる怪我による退場で登場。おかげで初めてじっくりと見れた。当然同じ右サイドバックでプレー。
  印象に残ったのはスローイン。あまり気にしてみていないので気のせいかもしれないが、他の選手と比較して長いスローインを多用する感じ。よく見ているし、そこに届くかという長いのを通していた。が、同じようなのをカットされる場面もちらほら。
 前半に上がってきて入れた低いボール。後半40分過ぎくらいの、逆サイドフリーの山本に合わせたボールは良かった。特に後者は1点ものだった。
交代 7 ペドロ ジュニオール
 ニュースを見てると一時好調だったそうだが、今日はプレー時間短くてよくわからない。トラップ長くなってミスだと思ったところ、相手選手より早く触っていてびっくりしたプレーがあったし、スピードはある感じ。それ追いつくのかよ?と思った。


■2020/01/15 四冠掲げた鹿島は無冠に終わる 主力選手を温存できず自滅か…

 新国立競技場のこけら落としとなった2020年元旦の天皇杯決勝、神戸戦は完敗でした。スコアは0-2ですけど、それ以上に力負けな感じ。選手の豪華さだけでなく、前線の日本人選手の守備の運動量でも負けたので、手も足も出なかった感じですね。あそこまで走られると、敵ながら褒めたくなります。
 鹿島は四冠を目標に掲げ、すべての可能性がある状態で勝ち進めたものの、結局、無冠に。代表クラスの若手・中堅をとられまくった上に、怪我や疲れが目立ちました。シーズン後半になると、主力選手に怪我や疲れが見えて息切れ…というのは、海外のビッグクラブでもあるものですが、これは監督のやり方によるところも大きいです。天皇杯の前に退任を決めていた大岩監督には、メンバーを固定しすぎたのでは?といった声が、サポーターからも出ていました。温存させながら勝つというのも、これまためちゃくちゃ難しいんですけどね。
 メモとらずに気楽に見ていた上に、時間がたってだいぶ忘れていますが、印象に残った選手についても。
GK 1 クォン スンテ
DF 6 永木 亮太
 本職ではないRSB起用。今年はよく使われていたみたいですが、対面するLSHの酒井高徳にけちょんけちょんにやられていました。特にポジショニングでしてやられていたというのは、やはり本職ではないためじゃないかと。ここからビッグチャンスやゴールが生まれています。ここはきつかったですね。
DF 27 ブエノ
  スタメン表ではこの4人の名前をよく見ていたものの、ポジションが不明。ブエノがSBかと思ったら彼は中でした。ひどかったDF陣ではマシかなと思ったものの、良いところを見つける余裕がなかった試合です。
DF 28 町田 浩樹
  190cmと長身ですが、彼がLSBでした。左利きということもあって、使われているみたいです。ただ、やっぱり本職ではないんだろうな、というプレー。鹿島でも中心であり、経験豊富でセンス抜群の西に対応できず、やられまくっていました。攻撃でも物足りません。CBで使いたいですね。
DF 39 犬飼 智也
  1点目のオウンゴールは仕方ないという声もあるかもしれませんが、今日は本当ボロクソで2失点に絡みます。2失点目は自身もクリアミスと認めていました。失点シーン以外でもやられているところが目立っており、オウンゴール含めて今日のパフォーマンスの結果が出た感じですね。彼がDFでの中心と聞いていたものの、今日見た感じでは心もとないです。
MF 4 レオ シルバ
MF 20 三竿 健斗
MF 30 名古 新太郎 53'
MF 41 白崎 凌兵 46'
FW 15 伊藤 翔 72'
FW 18 セルジーニョ
(DF 16 山本 脩斗 53')
(MF 13 中村 充孝 72')
 神戸には控えにダビド・ビジャがいるというだけでなく、田中順也もいて、嫌だなと思いました。一方、鹿島は使えそうな攻撃の選手が土居だけでしかも 病み上がりと聞いていたので、本当きついなという感じでした。ただ、実況では、この中村が切り札のように言われていました。名前は何度も見たことありますけど、私は初見かそれに近い感じ。よく知らない選手です。
 一番最後に投入されたのですけど、テクニックのある選手との紹介。ただ、2点ビハインドでは、スペースがなく全く生きませんでした。ただし、私はドリブラーだと理解したものの、今検索すると、そうではないタイプだった模様。とはいえ、それでも結果的には全然だったわけで力不足。今検索したら完全移籍で山形に行くことになったようです。
(MF 8 土居 聖真 46) 


■2016/1/13(2018/01/05再投稿)  遠藤康 小柄でも重心が低く重厚感あるプレーぶり

 私が見たときは、小笠原の後継者みたいに言われていた期待の若手だった時期。ただ、タイプは全然違うと思いました。
 小笠原満男と共通しているのは、背が高くないのと、東北出身ってところですかね。(小笠原は岩手県出身で173cm)

-----引用 ここから-----
遠藤康 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%81%A0%E8%97%A4%E5%BA%B7

生年月日     1988年4月7日(27歳)
出身地     日本の旗 宮城県仙台市
身長     168cm[1]
体重     69kg[1]

遠藤 康(えんどう やすし、1988年4月7日 - )は、宮城県出身のサッカー選手。ポジションはミッドフィールダー(オフェンシブハーフ)。Jリーグ・鹿島アントラーズ所属。元日本代表候補。
-----引用 ここまで-----

 数試合見たイメージは、背が低いものの、軽さではなく重さを感じました。Wikipedia見ると、重心が低いと書かれていて、なるほどという。
 キックの質も低く速いボールが得意という印象。シュートもパスも低かった記憶があります。左利きでこのキックの質が魅力で、すごく好みでした。
 スルーパスなんかは見せていたものの、ゲームを作るタイプではないなと感じたので、小笠原と違うという印象。
 Wikipediaであったドリブルが良かった印象は当時はなし。ただ、メモではキープ力の高さを感じさせるところがあったので、そういうところでしょうか。

 メモしていたのは、2010年03月27日(土)の試合。鹿島3-1山形でした。
-----引用 ここから-----
2010年03月27日(土)  14:05キックオフ  県立カシマサッカースタジアム
http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/30

GK     21     曽ヶ端 準
DF     2     内田 篤人
DF     3     岩政 大樹
DF     14     イ ジョンス
DF     7     新井場 徹
MF     40     小笠原 満男
MF     6     中田 浩二
MF     8     野沢 拓也
MF     25     遠藤 康
FW     13     興梠 慎三
FW     18     マルキーニョス

GK     1     清水 健太
DF     14     宮本 卓也
DF     4     西河 翔吾
DF     3     石井 秀典
DF     13     石川 竜也
MF     11     北村 知隆
MF     19     秋葉 勝
MF     17     佐藤 健太郎
MF     7     宮沢 克行
FW     11     田代 有三
FW     9     古橋 達弥
-----引用 ここまで-----
 1本スルーパスでチャンスを作っていました。この後、「でも、途中からよりはやはり落ちる」と書いていて意味不明。
 だいぶ悩みましたが、たぶん、周囲が疲れて運動量なども落ちる途中出場のときよりはパフォーマンスが目立たないという意味でしょう。これが初見じゃなかったんだと思います。
 でも、この日、遠藤はむしろ大活躍。これをメモしたすぐ後に、DFがしっかりクリアできなかったところを思い切ってシュート。GKに当たるがゴール。J初ゴールだったそうです。
 これに留まらず、後半もエリア内で余裕でターンを決めて、落ち着いてシュート。「バーだがGKに当たってゴール」というのは跳ね返って入ったってことですかね?
 ただ、その前のプレーがすごかったので、だからこそのゴール。さっきの公式ページを見たら、やはり跳ね返りが入ったみたいです。

-----引用 ここから-----
51分、ゴール前でボールを受けた遠藤が相手選手を切り返しでかわし、強烈なシュート。これがポストに直撃するも相手GKに当たり、追加点となった。
-----引用 ここまで-----

 「その後も遠藤が中心となり、マルキーニョス、興梠らでチャンスを作るシーンが多く見られ、スタジアムは沸いた」とありました。
 私がメモしていたのは、球際粘って、3人くらいと人数かけられても取られずにチャンスにしたプレー。描写不足でよくわからんですけど、これも重心の低さが活きたプレーかもしれません。

2018/01/05追記:遠藤は若いときと違って、すっかり怖いもの知らずで積極的なところがなくなって残念。まあ、ベテランってそういうものなのですけどね。
 あと、読み返して驚いたのが、重厚感を強調していたこと。強烈なミドルシュートなんかも今はなくなりましたし、だいぶプレースタイルが変わったんですかね。
 最近はテクニカルなキックにこだわっている感じなど、全体にきれいにやろうとしている印象を受けます。



ビッグマウス本田圭佑がW杯優勝と言わなくなった理由 いらない日本代表 本田圭佑、香川真司、長友佑都、岡崎慎司

■2017/03/17 なぜ本田圭佑を代表に?自らの選考基準を破るハリルホジッチ監督
■2017/03/25  いらない日本代表 本田圭佑、香川真司、長友佑都、岡崎慎司
■2017/06/15 自信喪失で迷い?なぜか本番で不可解な「テスト」を連発して自滅
■2017/06/23 ビッグマウス本田圭佑がW杯優勝と言わなくなった理由
■ 2017/09/04 ワールドカップ出場決定は本田と香川を外したおかげ?
■2017/09/06 本田圭佑が守備を壊す 香川真司とともに守備面を考えるといらない選手?
■2017/11/01 本田・香川・岡崎らが代表漏れ「本来のパフォーマンスではない」
■2015/10/16(2018/04/01再投稿)  本田圭佑カッコ悪い 結果出せなかった癖にサポーターやイタリア批判


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■2017/03/17 なぜ本田圭佑を代表に?自らの選考基準を破るハリルホジッチ監督

 言ってることがコロコロ変わったり、自分のやっていることに自信が持てなかったりという監督は駄目です。
 前任のザッケローニ監督のブラジルワールドカップは完全に後者のタイプで、自信をなくしてしまって、自分でも何をやっているのかわかっていない感じの、選手起用でした。

 ハリルホジッチ監督も昨年は自信をなくした感じで、ついに本田圭佑らをスタメンから外しました。
 これはもともとうまく行っていない起用でしたので、いい方向に向いた感じがあったものの、本田の招集そのものに疑問があります。過去の発言と異なるためです。

本田招集、「ブレる」ハリルの選考基準。一貫性なき発言への疑問 フットボールチャンネル | スポーツ | 2017年03月17日

  2-1で勝利した11月のサウジアラビア戦後、ハリルホジッチ監督は以下のように言っていました。

「何人かはトップパフォーマンスではなかった」「本田、香川、岡崎、(川島)永嗣が厳しい状況にあるのは知っている。先発を獲りなさい、獲れるクラブに行きなさいと言った」
「我々のチームの強みは海外組のプレー回数が多いことによって決まる」
「確実に席が用意されている人間は誰もいない」

 出場機会を重視する発言は以前からしており、これは一貫したものです。
 ところが、今回はまるで違った発言をしています。

 「本田や長友はイタリア、ヨーロッパの中でもビッグクラブにいる。そこでトレーニングするだけでも異なる」

 ザッケローニ監督も一部の選手を特別扱いして失敗しましたが、ハリルホジッチ監督もそんな感じですね。
 私は必ずしも出場機会を重視しなくて良いと思うものの、一部の選手の特別扱いは、若手の経験する機会を奪いますし、何よりも戦意を喪失させるという問題があります。

 これ、ビジネスで考えればわかりやすいと思いますよ。言っていることがコロコロ変わって、一部の部下をえこひいきしている上司の元で、「頑張ろう」と思えます?
 こうした職場は優れたパフォーマンスを発揮することができません。当然のことです。

 「私は若い選手も使ってきたが、精神面、メンタル面の準備をしていかないといけない」「少し敬意を持ちすぎて相手選手を恐れている」といった発言をしているものの、若手を潰しているのは、ハリルホジッチ監督自身でしょう。


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■2017/03/25 いらない日本代表 本田圭佑、香川真司、長友佑都、岡崎慎司

 ワールドカップ予選のUAE戦、ハリルホジッチ監督のベテラン重視の起用では、今野と川島が大当たりで絶賛されていました。
 ただ、その影で「いらない」と言われていたベテランたちもいたようです。特に本田圭佑は、予想通りボロクソに言われていました。

「本田圭佑、マジでいらないな」ネットで酷評 W杯予選UAEに勝利も「時代の終わり」 J-CASTニュース / 2017年3月24日 13時19分

 幸いスタメンではなかった本田圭佑ですが、大活躍の新星久保裕也に変わって途中出場。
 数的不利の状況で単独ドリブル突破を試みて奪われるという、リードして修了が近いという場面を考えないプレーを見せました。

 ただ、本当にひどかったのが、アディショナルタイムの後半48分。40メートルほどの距離でFK、パスをつないで試合終了に持ち込むのがセオリーであろうこの状況で、本田はすかさず直接ゴールを狙うシュートを選択し、簡単に跳ね返されるということをやっています。
 あまりにも身勝手です。

    「最後のあのFKなんだよ 時間使えよ ベテランとは思えんプレーだった」
    「あのFKはないわ 壁どんしてカウンターになるだろうに 本田は本当にチームのことを考えてないんだなと思ったわ」
    「本田がゴミすぎて勝ったのに怒りが収まらない」
    「本田、マジでいらないな」

 本田圭佑とともに散漫なプレーだったとされていた岡崎は、採点サイトでは出場時間が短すぎるとして評価なし。

 左サイドバックで先発フル出場のDF長友佑都(30)も、持ち味だった豊富な運動量は鳴りを潜め、「長友いたの?全然わからんかった」「長友が全然走らなくなったのが地味に衝撃だった」といったネガティブな反応が多く出たそう。
 私が見た採点記事では、右サイドの酒井宏樹と比較して、攻撃での働きのなさを指摘したものの、守備は評価されていました。

 インサイドハーフで先発したMF香川真司(28)も球離れが悪く、ボールロストする場面が複数回見られたとの指摘。
 採点記事では、パスの精度が悪いとしつつも、一応一定の脅威はあったという評価でした。

 なので、評価しているところもあるのですが、世代交代というコメントも目立ったようです。

    「これでアタッカー陣は世代交代確実、ということで喜ばしいですね。本田は生き残れないかもしれませんね」
    「本田、香川、長友、岡崎 ひとつの時代が終わるんだな そんな試合だったわ」

 香川などについては、別記事の評価も紹介。

英国人が見たUAE戦「MVPは今野。本当のプロで信頼できる選手」「香川は何と言えばいいのか…」 フットボールチャンネル | スポーツ | 2017年03月24日

 イングランド人ライターのショーン・キャロルさんは、前半、「UAEのゲームメーカーのオマルはチャンスを作っているけど、香川はまだ印象に残るプレーは見せていない」と後半に注文。
 しかし、終わってみても「香川、ね…。何と言えば良いか分かりません。今日も印象は無かった」と言わざるを得ないことになりました。

 最後にポジティブな話もしておくと、やはり今野です。

「ダレン・フレッチャーみたいじゃない? 誰にとっても一番好きな選手じゃなくても、毎試合100%出して、常にチームに貢献してる。そのような選手はチームメイトも大好きだと思う」
「やっぱり今ちゃんね。守備は完璧だったし、大事な2点目のゴールも決まった。2年ぶりの代表だったけど、そう見えなかったね。本当にプロフェッショナルで、信頼できる選手。ハリルも良い仕事したね。今ちゃんを選んでくれたから」

 ハリルホジッチ監督は今回盛んにベテランと強調していて、実際、今野は大活躍だったのですが、一方で23歳と若い久保も大当たりしました。
 ここらへん変にこだわらずに、柔軟に選んだ方が良いと思われます。

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■2017/06/15 自信喪失で迷い?なぜか本番で不可解な「テスト」を連発して自滅

 UAE戦で開眼したかに思えたハリルホジッチ監督ですが、そうでもなかったようです。一部のメンバーに固執するべきではないと書いたものの、やたらとやり方を変えれば良いというものではありません。
 ザッケローニ監督がワールドカップでそうだったように、自信がなくなって迷っているのかもしれません。 最終予選のイラク戦では、「謎の奇策連発で自滅」という厳しい見方が出ていました。

ハリル、謎の奇策連発で自滅。シリア戦の“テスト”は全く生かされず フットボールチャンネル | スポーツ | 2017年06月14日

  "香川真司が負傷離脱し、山口蛍も出場は難しい状態"という事情はありました。が、あまりにも多くを一気に変えすぎでした。
 まず、システムは3月から直前のシリア戦まで採用していた4-3-3ではなく、従来通りの4-2-3-1に戻しました。
 シリア戦で後半途中から4-3-3の中盤インサイドハーフに入り、好パフォーマンスを披露していた本田はイラク戦でも同じポジションで起用されるのではないかと見られていましたが、結局は一度失ったポジションである右ウィングにしてしまいました。

 一方で、シリア戦ではテストしていない上に、それ以前の試合でも見られなかった形だった原口のトップ下や久保の左サイド起用を断行。
 "特に久保は左サイドバックの長友佑都と初めてコンビを組み、低調なベテランDFと連携が合わず窮屈そうにプレーしていた"とされています。
 原口もなれないポジションに苦労していたものの、それ以外にも問題が指摘されていました。"酷暑の影響が出てくることが考えられる中で、まだ走れる原口を下げた采配には疑問が残った"ともいう指摘です。結果論ですが、"交代枠を使い切った後も足を痛めた久保をピッチに残しておかなければならなく"なりました。

 ベテランにこだわらずに若手をと言ったものの、シリア戦まで一度も試したことがなかった、遠藤航と井手口陽介の若いボランチコンビという選択もリスキーでした。"破綻することはなかったが、W杯最終予選のアウェイゲームで、あまりにリスクの大きすぎる決断だった"とされています。

 そして、"ハリルホジッチ監督はこれまでの積み上げを自ら捨て、シリア戦の“テスト”を無駄にしてしまった。先制しながら追いつかれて引き分けたのは、指揮官の采配による自滅と言えるかもしれない"とまとめられていました。ボロクソです。

 ただ、この前のUAE戦もある意味ぶっつけ本番で当たったところがありましたからね。自信喪失ではなく、逆に本番でテストするというところに味をしめて、自信を持ってしまったのかもしれません。
 となると、次回もやばいんじゃ…?


■2017/06/23 ビッグマウス本田圭佑がW杯優勝と言わなくなった理由

 2014年ブラジルW杯の前は「優勝しか考えていない」と言っていた本田圭佑が、18年ロシアW杯に向けては“お約束”の「優勝」宣言を言わないことを約束したそうです。
 本田は現在レギュラーの座が危うくなっており、それどころじゃないからだと思ったら、逆なんだそうな。

 "本田は自らの代名詞でもあるビッグマウスを発するタイミングについて「うまくいかない時ほどビッグマウスに。うまくいっている時ほど謙虚に」と"語っていたそうな。
 で、"自身がハリルジャパンで“復権”を果たした"ためとしていました。
本田「W杯V宣言」なぜ封印?  (東スポ 2017年06月21日 16時30分)より
でも、この説明はしっくり来ません。そもそも過去のワールドカップの方が本田は良い状態でしたので、 「うまくいかない時ほどビッグマウスに。うまくいっている時ほど謙虚に」という説明自体が嘘なんじゃないですかね。
 「うまくいっている時ほどビッグマウスに。うまくいかない時ほど謙虚に」と説明する方が、ピタリと来る感じです。


■ 2017/09/04 ワールドカップ出場決定は本田と香川を外したおかげ?

 かなり危なかった日本代表ですが、オーストラリア代表に2-0で勝利し、6大会連続6回目のW杯出場を決めました。

  本田、香川外しの大胆采配的中…ハリル号泣、絶叫「日本国民みなさんの勝利」 ゲキサカ / 2017年9月1日 5時22分では、"ハリルホジッチ監督は、これまで代表を支えたFW本田圭佑やMF香川真司らのベンチスタートを決断"したことを強調。
 "結果、抜擢したFW浅野拓磨とMF井手口陽介が得点して、勝利をもぎ取った"としていました。活躍とはいかなかったものの、乾貴士も抜擢的な使い方でした。

 ただし、本田や香川が外れた本当の理由は怪我でしょう。私にとっては残念なことですけど、意識して外したものではなさそうです。
 また、私はベテラン選手を特別扱いすべきじゃないとしていると同時に、ぶっつけ本番でいじりまくるのにも危うさを感じています。

 このままメンバーを固定しないやり方を続けていくのは全く構わないと思います。そのときどきで調子の良い選手、相手関係で最適な選手を選ぶというのは、手法の一つとして当然ありえます。
 ただ、それならそれで普段からそういった戦い方で 貫き通して、ある程度経験を積むようにして、いきなり本番のギャンブルを続けないようにしてほしいです。
 当たりを引きすぎてしまったせいで、ハリルホジッチ監督がギャンブル依存症になっていないと良いのですけど…。


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■2017/09/06 本田圭佑が守備を壊す 香川真司とともに守備面を考えるといらない選手?

  上記で本田圭佑を外したのは残念ながら勝つためではなく、怪我のためだろうと書きました。で、実際、次のサウジアラビア戦では先発しています。
 ただ、その評価はさんざんなものでした。

  前半45分間のみのプレーでピットを退いたものの、これはハリルホジッチ監督は予定通りという説明。
 「本田がトップコンディションでないことはわかっていた。ゲーム勘が欠けていたこともわかっていたので、45分限定で使った。リズムの面でトップレベルにない」と、しています。
(本田圭佑の守備がチームを壊す。“自分勝手”なポジショニングで全体に大きなズレ フットボールチャンネル | スポーツ | 2017年09月06日 )

 トップコンディションでない状態で使おうというのが、まさに私が嫌う特別扱いそのものです。
 消化試合ですので新しい選手を試すというのはアリですが、本田は試してみたい選手ではありませんので、今回無理して使う必要はありませんでした。
 メンバーを固定しないやり方でやるのなら、そのときどきで調子の良い選手、相手関係で最適な選手を…と前回書きました。ハリルホジッチ監督はやはり何をしたいのかわかりません。

 ところで、先の記事によると、本田のプレーは確かに精彩を欠いていました。持ち味であるパス精度や巧みなボールキープは鳴りを潜め、ピッチ上での存在感は希薄だったといいます。
 ところが、それ以上に問題だったのが守備面。「守備面ではある意味で大きな存在感を発揮していた」とのこと。これは悪い意味での目立ち方でした。

 守備時のポジショニングが悪く、自分で守らなければならないエリアを放棄してチームから逸脱して動いてしまうことが多かったそうです。
 対面している選手が高い位置を取ろうとすると、マークを他の選手に受け渡すことなく最終ライン付近までついていってしまっていました。 すると当然、本田が埋めるはずだったエリアで、相手選手に完全フリーでのプレーを許してしまうことになります。
 これを右インサイドハーフとしてプレーした柴崎岳が埋めていたのですが、そこからズレが少しずつチーム全体に波及し、ピンチを招いたこともあったとのこと。

 香川も以前見たときは守備が悪すぎてびっくりしましたので、香川にも守備面の問題は言えるかもしれません。

 なお、記事によると、オーストラリア戦で左ウィングで先発した乾貴士は、複数の相手を同時に牽制する絶妙なポジショニングと的確なタイミングで適切な相手に猛プレッシャーをかけて守備に大きく貢献したとのこと。
 私が高校時代やセレッソ大阪時代に見たときは、そういう印象がなかったので意外でした。

 ツイッターで反応を見ていたら似たような感想がありました。
 一方、本田自身は反省もなく、相変わらず偉そうです。
 本田はもう代表から外した方が良いくらいじゃないかと。いずれにせよ、特別扱いは他の選手のモチベーションを下げて、成長の機会を奪います。えこひいきはやめましょう。


■2017/11/01 本田・香川・岡崎らが代表漏れ「本来のパフォーマンスではない」

 "本田・香川・岡崎を待ち受ける茨の道。海外組は来年3月がラストチャンス、W杯への道険しく"(フットボールチャンネル | スポーツ | 2017年10月31日)という記事がありました。
https://pex.jp/point_news/1ed8b79a427f0211e3fe581127195c1c

 ハリルホジッチ監督は31日、来月日のブラジル戦とベルギー戦に向けた招集メンバーを発表しました。しかし、 本田圭佑、香川真司、岡崎慎司という長きにわたって日本代表を支えてきた中心選手3人が代表漏れしています。
 私は、今はテスト期間で外しているだけなんじゃないかと思いました。ただ、本田らの落選に関して「本来のパフォーマンスを見せることが出来ていない。そして、他の選手よりも良いパフォーマンスを出し続けてくれればここにもちろんいることになる」と、説明。

 本田なんかはメキシコから良いニュースが届いていますけどね。岡崎も監督交代前はむしろ絶好調でした。

 記事では、「最近の試合での出場時間が多い、いわゆる“主力”と見なしていい選手たちは今回も呼ばれている」と書いていたものの、以前書いたように、このルールを監督は破っています。
 なんだかんだで特別扱いするんじゃないかと思うのですが、 記事では、11月の欧州遠征メンバーから漏れた本田や香川、岡崎にとっては来年3月がラストチャンスで、「ロシアへの道は想像以上に険しい」と締めくくっていました。


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■2015/10/16(2018/04/01再投稿)  本田圭佑カッコ悪い 結果出せなかった癖にサポーターやイタリア批判

 結果出して言うならともかく、結果出せてない状況ですからね。

-----引用 ここから-----
本田「監督、サポーター批判」「伊サッカー文化否定」でミランどころか欧州追放も
2015年10月6日 16時0分 東スポWeb

日本代表FW本田圭佑(29=ACミラン)は4日のナポリ戦後、クラブや首脳陣に対して過激な批判を展開。(略)

出番が巡ってこない本田がついにブチ切れた。

「なんで出られなくなったのか分からない。選手に責任があると語っている時点でナンセンス」とまずはシニシャ・ミハイロビッチ監督(46)を真っ向批判。さらに「(マンチェスター)シティーやパリ・サンジェルマンくらいお金を使うか、ストラクチャー(構造)の部分で見直していかないといけない」とアドリアーノ・ガリアーニ副会長(71)やバルバラ・ベルルスコーニCEO(31)らクラブ幹部もヤリ玉に挙げた。

 返す刀で「イタリアのメディアも大問題。この試合で誰がいいとか誰が悪いとか話し合う時点でナンセンス。誰がやってもダメというのはこの3年で分かったと思う」と辛口で移り気なイタリアメディアも切り捨てた。まさに言いたい放題だ。

 本田の“舌禍癖”は今に始まったことではないが「クラブやメディアへの批判はともかく、一番まずいのはサポーターへの言葉だろう。しかも実績があるわけでもないから説得力もない。この手の話に敏感な欧州のクラブは敬遠するだろうし(今後は)かなり厳しいのでは」と欧州事情に精通する代理人事務所関係者は指摘する。

 本田は「僕はファンの拍手のタイミングを見ても、勝つことだけに左右されているんだなと気づく。内容など見ない。勝てば拍手する」とサポーターとファンの見識を“低レベル”と断罪し、勝敗を重視するイタリアのサッカー文化まで完全否定した。イタリア人にとってこれ以上の侮辱はないだろう。(略)

 すでに実力的には戦力外に近いが、クラブイメージの低下などスポンサーへの影響も懸念されるため1月の移籍市場での放出は決定的。だが戦力にならない問題児を欧州クラブが引き取る可能性は限りなく低い。「寛容でカネもある中東くらいではないか」と同関係者は見ている。
http://news.livedoor.com/article/detail/10675283/
-----引用 ここまで-----

 ただ、幸いなことに現地メディアは好意的です。一番問題となる部分が、正確に伝わっていないのかもしれません。

-----引用 ここから-----
ミラン本田のクラブ批判 イタリアメディアが正論と紹介 「あまりに核心を突いている」
Soccer Magazine ZONE web 10月6日(火)17時51分配信

イタリアメディアはこの発言について「異常行動」としながらも、内容自体は「正論」と大きく紹介している。地元紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」は、「ミラン危機、9000万ユーロはどこへ?」と報じている。(略)

 記事では「今回の本田圭佑は”禅”よりも”サムライ”だった。ミランの転落は、彼にも突然の異常行動を引き起こした。落ち着いて、冷静なライフスタイルを持つ人にも。(略)穏やかで、よく考える人が話せば効果がある(略)」とレポートしている。

 練習場などでの模範行動を歴代の指揮官に高く評価されてきた本田のコメントは、真摯な提言として受け止められている。

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20151006-00010015-soccermzw-socc
-----引用 ここまで-----

 興味深いのは、"本田の“舌禍癖”は今に始まったことではない"という日本メディアとは全く逆の反応をしているということです。現地では寡黙という評価だったんですね。
 ただ、これ、裏を返すと、現地では今まで本田圭佑の発言が十分に伝わっていなかった、それだけ注目されてこなかったということかもしれません。


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