2024年5月4日土曜日

ハーランドは「間違ったクラブに入った」「チーム劣化」 得点量産なのに叩かれる

■2019/06/02 ノルウェーが12ゴール、ハーランドが9点でトリプルハットトリック
■2021/10/20 メッシやムバッペを上回るスピードでチャンピオンズリーグでゴール量産
■2023/02/21 ハーランドは「間違ったクラブに入った」「チーム劣化」 得点量産なのに叩かれる



■2019/06/02 ノルウェーが12ゴール、ハーランドが9点でトリプルハットトリック

 近年は代表同士のレベル差が少なくなっていて大量ゴールは生まれにくいのではないか?と思っていたのですけど、 U-20ワールドカップ・グループステージC組第3節、ノルウェー対ホンジュラスの試合で、ノルウェーが12-0という驚異的なスコアで大勝しました。
 そこまで力の差がないのではないというのは、ノルウェーチームの状況からも言えます。グループを3位で終えており、他グループの結果次第ではこのまま敗退となる可能性もあるとのこと。全然圧倒的に強いチームではありませんでした。

 とりあえず、結果はこのような大量得点試合でしたので、歴史に残る記録となっています。 国際サッカー連盟(FIFA)公式サイトによれば、12-0というスコアはU-20ワールドカップにおける最多得点差試合の新記録。過去には1997年大会の決勝トーナメント1回戦でブラジルがベルギーに10-0の勝利を収めたのが最多だったそうです。
 さらに、18歳の長身FWアーリング・ブラウト・ハーランドは、なんと9得点。これまで無得点だったのが、いきなり一気に2位を6点引き離しての得点ランク首位に。2011年大会でアルゼンチンのハビエル・サビオラが記録した11得点の大会最多記録にも迫っていますが、チームの状況からすると難しいかもしれません。
 ただ、トリプルハットトリック自体は当然記録に。 1997年大会のブラジルが韓国に10-3の勝利を収めたグループステージの試合で、FWアダイウトンが6ゴールを挙げたのがこれまでの最多記録でした。

  このハーランドも当然注目されるでしょう。リーズやマンチェスター・シティなどでプレーした元ノルウェー代表DFのアルフ=インゲ・ハーランドさんを父に持ち、15歳でノルウェー2部リーグにデビュー。2018シーズンには18歳ながらも1部リーグで二桁得点の活躍。2019年1月にはオーストリアのレッドブル・ザルツブルクに加入してFW南野拓実とチームメートになっていました。今後の活躍を期待できそうな若手選手です。
(ノルウェーFW、“トリプルハット”で大会記録大幅更新。得点ランクも独走【U-20W杯】YOUフットボールチャンネル | スポーツ | 2019年05月31日より)
https://pex.jp/point_news/ee06dec83d100c96d0d5f4d19248739e


■2021/10/20 メッシやムバッペを上回るスピードでチャンピオンズリーグでゴール量産

 すぐ書こうと思って忘れていた2021年6月29日の<12戦16発!ノルウェーの怪物ハーランドがCLでも史上最速ペースでゴールを量産 | Goal.com>というニュース。
 アーリング・ブラウト・ハーランドはその後、ザルツブルクからボルシア・ドルトムントへステップアップ。UEFAチャンピオンズリーグ(CL)第4節のクラブ・ブルージュ戦では2ゴールを決めて3-0の勝利に貢献。UEFAチャンピオンズリーグにおいて、史上最速ペースでゴールを量産しているとされていました。

<20歳のハーランドは、これでCLのコンペティションにおいて12試合16ゴールをマーク。『Opta』によると16ゴールをマークした史上最速ペースで、この記録はリオネル・メッシやキリアン・ムバッペを上回るものになっている>

 なお、Wikipediaによると、この1年前のチャンピオンズリーグ・ラウンド16のパリ・サンジェルマン戦で2ゴールを挙げ、CL二桁ゴールを達成したときには、大会史上最年少となる19歳212日でのCL二桁ゴールだったとのこと。上記のニュースはその後も最速ペースでゴールを量産している…という話になっています。



■2023/02/21 ハーランドは「間違ったクラブに入った」「チーム劣化」 得点量産なのに叩かれる

 その後さらにマンチェスター・シティに移籍したハーランドに関して、<「間違ったクラブに入った」「シティは劣化」英レジェンドがハーランドを巡り衝撃発言!トッテナム戦では完全沈黙、20年9月以来の…>(23/2/6(月) 16:34配信 SOCCER DIGEST Web)という記事が出ていました。

 2023年2月5日に開催されたプレミアリーグ第22節で、2位のマンチェスター・シティは、5位のトッテナムと敵地で対戦。0-1で敗れました。これに、元イングランド代表DFジェイミー・キャラガーさんが「自分のベストを引き出すためのクラブ選択を間違ってしまったかもしれない」と指摘していたそうです。

「我々はハーランドの60%しか見ていないのではないか。今シーズン初戦のウェストハム戦でのゴールを振り返ってみよう。彼は背後のスペースに、あのように走り出すことを得意としている。ただ、シティではあのような場面はあまりないだろう。彼はドルトムントのようなカウンターアタックのチームから来て、エンドからエンドへと走る爆発的なスピードを持っているのに、だ。
 シティはチームとしてエンド・トゥ・エンドのフットボールをしたりしない。それはペップ・グアルディオラの戦い方ではない。彼の選手にはエンド・トゥ・エンドでプレーするエネルギーもパワーもスピードもないからね。ハーランドは今後もリーグで25ゴールを決めるだろう。だがシティでは彼のフルパッケージが見えてこない」
https://news.yahoo.co.jp/articles/aec77abfb16ed61a128f243ed19bfaec68f43ec3/

 リバプールのレジェンドは、偽9番を多用してきたシティが優秀な9番の獲得により、「別のチーム、劣ったチームになってしまった」とも訴えたといいます。
 こうしたコメントだけ見ると、理解できるもの。しかし、ヤフーニュースコメント欄は以下のように否定的なコメントが多くなっていました。
 なぜか?と言うと、そもそもハーランドはマンチェスター・シティでも得点を量産しているためです。

得点ランキング - プレミアリーグ : 日刊スポーツ
順位     選手名 (所属)     年齢=出身地     得 点     試 合
1     ハーランド(マンチェスターC)     22 = ノルウェー     26     23
2     ケーン(トットナム)     29 = イングランド     17     24
3     ラッシュフォード(マンチェスターU)     25 = イングランド     14     24
3     トニー(ブレントフォード)     26 = イングランド     14     21
5     ミトロビッチ(フラム)     28 = セルビア     11     19
(24     三笘(ブライトン)     25 = 日本     5     17)
https://www.nikkansports.com/soccer/world/premier/data/ranking/

<三笘はハーランドの半分も得点してないのに賞賛、それより順位も得点も上にいるハーランドがボコボコに批判を受ける。
こう言うのは意味がわからないね。ロナウドもそうだったけどとりあえずタイトルが取れない理由を1番有名な選手にすれば良いって自分のバカさ加減を理解できない奴が批判してんだよ。勝てない理由は1人ではなく全員にあるし、大小でいうならチーム得点王のハーランドは確実に勝てない理由としては弱い>

<要するにハーランドは60%の力でもプレミアで得点王を独走できるけど、シティでは100%の力を出せないから勿体ないて事でしょ。
まあハーランドが化け物だって事だね>

<勝手なもんだな。
あれだけ得点して来たクラブでもCLで敗れればセンターフォワードが必要だといい、今度はゼロトップの方が良かったと言う。
ここ数年の勝ち点、得点の記録見てみろ>

<ハーランドの動きを見てボールを出せるのは現状デブライネ、ギュンドアン、フォーデンの3人。3人揃ってる時はハーランドがすごい活きてるし1人もいないときは明らかに孤立してる>

 ハーランドにとって「ベストなチームではない」という可能性はあり、「ハーランドにとってもマンチェスター・シティにとってももったいない」ということはあるかもしれないですが、少なくともハーランドがすごい選手であることには変わらないでしょうね。