2024年5月9日木曜日

バルセロナ審判買収疑惑のネグレイラ事件、レアル・マドリーだけスルー

■2023/02/27 バルセロナ審判買収疑惑のネグレイラ事件、レアル・マドリーだけスルー
■2024/5/9 時効成立と見られたラポルタ・バルセロナ現役会長も起訴…なぜ?
■2021/04/02 バルセロナの懐かしいスターティングイレブン



■2023/02/27 バルセロナ審判買収疑惑のネグレイラ事件、レアル・マドリーだけスルー

 バルセロナが長年に渡り、1994年から2018年までスペインサッカー連盟の審判技術委員会の副会長を務めたホセ・マリア・エンリケス・ネグレイラさんの所有する企業「DASNIL95 SL」に、コンサルタント料として多額の金銭を支払っていたことが判明。スキャンダルとなっています。ネグレイラさんは、スペイン1部リーグで13シーズン主審を務めていました。
 ネグレイラさんは検察の調べに対し、判定に関してバルセロナを優遇したことは一度もなく、これらの金銭は全てコンサルタント業務による費用であることを主張。バルセロナも声明を出し、何ら問題ないものであることを伝えています。

 ただし、この説明は納得しづらいもの。というのも、なんと支払われた金額は10億円という、通常のコンサルタント料としては考えられないデカさでした。日本の東京オリンピック賄賂問題もそうですけど、「金額からしたらあり得ないよね?」という話です。スペインの検察も捜査を行っており、極めて怪しいものであることは間違いありません。

<この問題は、「DASNIL95 SL」が2016年から2018年にかけてバルセロナから約140万ユーロ(約1億9600万円)を受け取ったことで、検察が贈収賄疑惑で捜査を開始。世間に明るみになった。その後、バルセロナは2001年から2018年にかけて合計で約700万ユーロ(約9億8000万円)もの大金を「DASNIL95 SL」に支払っていたとさまざまなスペインメディアが報じた>
https://news.yahoo.co.jp/articles/4fe8839ae12e2b5e30942195bc58fcf22e71f5e9

 これを伝えた記事は、<スペイン1、2部リーグ40クラブがバルセロナ「ネグレイラ事件」審判買収疑惑に対する声明発表>(22/2/22(水) 1:24配信 日刊スポーツ)というもの。スペイン1、2部リーグのほぼ全部である40クラブの支持を得て「ネグレイラ事件」に対する声明を発表。この問題を深く憂慮していること、これに関連して不正があったかどうかを明らかにするため、真相究明に積極的に取り組んでいくことなどを宣言していました。

 ところが、この声明に2チームだけ不参加。1つは容疑者であるバルセロナですが、もう一つがなんとライバルであるレアル・マドリーです。
 レアル・マドリーはバルセロナと犬猿の仲のように言われますが、サポーター同士はともかく、首脳陣同士は仲が良いですね。以前も協力関係を築いていた記憶があります。

 なお、40クラブ声明の前には、まずセビリアとエスパニョールが全ての事実を調査し、責任の所在を明らかにするように求める内容の声明を発表していました。ここで、お!と思ったが、エスパニョールです。
 エスパニョールは、FCバルセロナと同じバルセロナに本拠地を置くプロサッカークラブ。つまり、同じ地元のチームです。ライバルということもあるのかもしれません。
 一方で、バルセロナがあるカタルーニャは未だに独立問題で揉めている特殊な州で、その意味ではカタルーニャ同士で団結してもおかしくなさそうでした。そういうエスパニョールが真っ先にバルセロナの行為を咎めたということは、興味深かった点です。



■2024/5/9 時効成立と見られたラポルタ・バルセロナ現役会長も起訴…なぜ?

 ネグレイラ事件を久しぶりに検索。<バルセロナのラポルタ現会長、審判買収疑惑で起訴対象に 決め手となったのは……?>(SPOTV NEWS 2023/10/19)あたりが、一番最近のニュースみたいですね。

<スペインの通信社『EFE通信』によると、バルセロナ第1予審裁判所のホアキン・アギーレ判事は、現会長であるラポルタ会長も起訴の対象に含めた模様。アギーレ判事はこれまで、法人としてのバルセロナおよび同クラブの元会長であるサンドロ・ロセイ氏、ジョゼップ・マリア・バルトメウ氏、さらにネグレイラ氏とその息子の起訴を認めていた。>
https://www.spotvnews.jp/news/articleView.html?idxno=6101

 買収していたかどうかの話以前に、ラポルタ会長が実際に買収のために資金を投じたとしても時効が成立すると当初は見られていたようです。というのも、問題の支払いが行われた第一次ラポルタ政権は2003~2010年。10年が経過しており、時効が成立するとみなされていました。

 では、なぜ10年が経過して時効が成立するはずなのに起訴されたのか?と疑問に思うでしょう。法律を無視して起訴したのでしょうか?
 ただ、この起訴の理由は聞けば納得できるもの。どうやらネグレイラさんの会社への支払いは一度きりではなく、何度もあったようで、<バルセロナ側から最後に支払いがあったのが2018年7月であった>とのこと。これなら全然10年経過しておらず、起訴の理由として無理はないと思えます。



■2021/04/02 バルセロナの懐かしいスターティングイレブン

 2000年1月10日、たぶんセルタ戦で見たバルセロナのメモが出てきました。これをベースに他の試合で見た選手の名前も出ていますね。セルタ戦では4-3-3。ただ、スタメンを見ると、ベストメンバーではないような感じもしました。

CF クライファート (ダニ)
 1トップに近いCF。セルタ戦ではスペイン代表のダニが先発だった模様。ただ、クライファートがレギュラーだった記憶。ほぼ100%の確率でピタリと合わせるボールがフィーゴから来るのですが、バンバン外していた記憶があります。
LWG フィーゴ
 レアル・マドリーの印象が強いフィーゴですが、私はバルセロナ時代がベスト。CFのところで書いたように、どんな厳しい体勢からでも、ほぼ100%の確率でピタリと合わせるボールを入れていて感動的でした。
RWG シモン
 大好きだった選手ですが、ポルトガル代表でもクラブでもフィーゴとポジションが重なるという不運。監督としても使いづらすぎだったでしょう。ただ、フィーゴの移籍後も重用されなかった記憶。この日はフィーゴ様に左に回ってもらって、珍しいスタメンでした。私はサイドアタッカーが大好きで、フィーゴ以上にサイドの選手…って感じの選手で好みでしたね。フィーゴも好きですけど、フィーゴより好きでした。
(OH リバウド ロナルド・デ・ブール ルイス・エンリケ)
 トップ下みたいな位置にリバウドがいた印象あるのですが、この日はスタメンじゃありませんし、フォーメーションとも合いません。じゃあ、リバウドはLWGだったのかなぁ…?忘れちゃいました。そして、ロナルド・デ・ブール、ルイス・エンリケと、他に出てくるメンバーもさすがに豪華ですね。
LOH コク(コクー)
 この日のスタメンは便利屋のコク。マジでどこでもプレーできる選手でサイドも得意ですが、サイドバックとウイングがいるフォーメーションからすると、この日は中寄りのプレーを期待されたのだと思われます。
DH シャビ (グアルディオラ)
 中盤の真ん中にシャビ。まだユース年代でしたから恐ろしいこと。シャビも好きですが、同じポジションの控えがそれ以上に好きなグアルディオラという超大物だったというのがこれまた恐ろしいです。シャビは本当とんでもない選手でしたね。
ROH リトマネン
 フィンランドの伝説的な英雄。名前しか覚えていないなと検索してみると、中盤もやるものの、本来はストライカー。バルセロナでは、トップの更に下のポジションを任されたため、自ら最前線へ飛び出してゴールに絡むプレーが特徴のリトマネンは全くフィットしなくて、1年で退団したとのこと。ということで、この日見た3トップ自体は変則ではなかったようです。
LSB ゼンデン (セルジ)
 攻撃な得意なLSBで好きでしたね。監督がファン・ハール監督でここらへんの過剰なほどのサイド攻撃重視はオランダ代表とも合います。バルセロナではなく、オランダ代表で見たんだと思いますが、厚いサイド攻撃には衝撃を受けました。
RSB プジョル
 当時21歳。CBの印象しかないでしょうが、私はこのRSB時代に好きになった選手。守備、特に1VS1に強かったですし、力強い上がりで攻撃力も申し分なく魅力的でした。
LCB ライジハー (フランク・デ・ブール ボハルデ(LSBも) デウー)
 本来はRSBなんですが、この日はCB。プジョルが後にCBとして大成したことを知っている今から見ると、逆の方がいいなって気になりますね。
RCB アベラルド
 この日ではなく、2000年1月21日に見た試合ですごい良かったとメモされていますが、全く名前が聞き覚えない選手でびっくり。名前すら記憶ないの彼だけですわ。プレー良かったらしいのに記憶にありません。検索してみたのですが、メモが間違っているのか出てこないというひどいことに…。ただ、「アバラルド」と見間違っていただけでした。自然な名前としては「アベラルドだろう」と検索すると出ましたし、メモもよく見ると正しく書いていて、見間違いしていました。アベラルドならかろうじて聞いた覚えあり。スペイン代表ですね。
GK アルナウ (ヘスプ)
 この日は若い21歳のアルナウがスタメン。オランダのルート・ヘスプが出ることもあったようですが、どちらもよく覚えていません。検索してみると、アルナウはルート・ヘスプやさらに若いホセ・マヌエル・レイナの控えが多かったそう。ただ、ヘスプはアルナウとの併用を嫌って退団。レイナも正GKとはなれませんでした。じゃあ、正GKって誰よ?という話。また別の若い選手がレギュラーだった覚えあるんですが、誰だったかなぁ…? 検索してみると、ビクトル・バルデスが私の思っていた選手ですが、2002年からでちょっと後。その前は正GK不在で常に争っている状態だったのかもしれません。バルデスは評価高かったものの、私はそれほど好きじゃなかったですね。