2023年12月22日金曜日

久保建英にレアルは無理だった?レアル専門メディアがヴィニシウスらの存在指摘

■2022/01/28 久保建英は無理とレアル専門メディア ヴィニシウスやロドリゴがいるため
■2022/04/05 ヴィニシウス・ジュニオールの覚醒でアザールがクビ候補に
■2022/07/28 やはりダメだった久保建英、レアル・ソシエダに完全移籍で放出
■2019/09/01 久保建英よりすごい?ファティが16歳でバルサ最年少ゴール
■2019/09/01 16歳なのに違約金は117億円というすごい待遇だった!
■2019/09/19 2試合目は先発にランクアップしまたゴール!アシストも
■2019/10/27 バルセロナ時代の恩師「久保建英よりファティを選ぶ」
■2019/11/27 五輪世代の移籍金ランキングでわかるファティの評価の高さ



■2022/01/28 久保建英は無理とレアル専門メディア ヴィニシウスやロドリゴがいるため

 以前の投稿部分で、レアル・マドリーではヴィニシウス・ジュニオールやロドリゴというすでにレアル・マドリーで活躍した経験のある選手がいて、久保建英をレアル・マドリーでプレーするのは難しい…と書きました。当時も書いたように、これは久保建英がダメというよりは、他が良いためですね。
 ある程度レアル・マドリーで実績がある若手選手がいるのに、わざわざレアル・マドリーでの実績がゼロの選手を優先するというのはリスクが非常に高いです。年齢が大きく違えばまた条件が異なってくるのですから、年齢もそれほど離れていませんからね。

 私のこの見方と似た意見をレアル専門メディア「The Real Champs」が書いていたそうです。「彼のせいではないが、久保建英はもしかしたらレアル・マドリードでは成功しない」というタイトルであるこの記事を紹介する、<
久保建英は白い巨人でプレーできない? レアル専門メディア指摘「彼のせいではないが、成功しない」>(FOOTBALL ZONE / 2022年1月14日 6時10分)という記事が出ていました。

<指摘されたのは、「レアル・マドリードには、単純にクボのポジションにいい選手が多く在籍し過ぎている」ということだ。
 レアルはブラジル代表FWヴィニシウス、ブラジル代表FWロドリゴといった若い選手たちも獲得している。そして、「右サイドでは、クボはマルコ・アセンシオとロドリゴとポジションを争わなければいけないし、逆サイドに移ろうとしても、ヴィニシウス、エデン・アザールとの争いになる。さらにパリ・サンジェルマンからキリアン・ムバッペが加入すれば、ピッチでインパクトを残そうとするクボには、あまりに多くの競争がありすぎる」と、記事では触れた>

 レンタルに出して経験を積ませることは、理に適っていることだと、レアル専門メディア「The Real Champs」は指摘。ただ、もう見限る必要があるんじゃないか?という見方みたいですね。「では、両者はどの段階になれば、残留するべきか、去るべきかを確認できるだろうか」と、期限付き移籍を繰り返し続けることについて疑問を呈していたそうです。
 ただ、財政などに問題がなければ、私はこのまま「久保建英の保持を続けてレンタルを繰り返す」という判断がベストではないかと思います。久保建英のパフォーマンスが問題外であれば手放すべきでしょうが、良いプレーをすることがあり、そういう問題外のレベルではありません。
 そうであるのなら、このまま持ち続けて久保建英が大化けした際の大きな利益を取り逃がさない…という対応ができます。久保建英がブレイクしたときには、レアル・マドリーに戻すだけでなく、移籍金を引き上げて他のクラブに高く売りつける…という魅力的な別の選択肢も出てくるでしょう。



■2022/04/05 ヴィニシウス・ジュニオールの覚醒でアザールがクビ候補に

 最近になって久保建英のレアル・マドリー復帰報道が多数。前回の「久保建英は無理とレアル専門メディア ヴィニシウスやロドリゴがいるため」のうち、ロドリゴを放出して久保建英を入れるとする報道もあります。
 一方、もう一人名前が出たヴィニシウス・ジュニオールの評価が上がりまくったことは驚きでした。怪我だらけという致し方ないところがあるとはいえ、ヴィニシウス・ジュニオールの覚醒によりアザールがいらなくなったとする、<クビ目前? レアルの放出候補5人(1)史上最悪? 体重増加→怪我の連続、裏切り続く100億円超えFW>(4/5(火) 7:50配信 フットボールチャンネル)という報道すらあります。

<当然ながらサポーターから大きな期待を寄せられた。しかし、シーズン開幕前にオーバーウェイトを指摘されると、シーズン開幕後は怪我による離脱を繰り返す日々。それも最初だけかと思われたが、2年目以降も負傷離脱を頻繁に起こすだけで、全く戦力にならず。今では同じ左ウィングを主戦場とするヴィニシウス・ジュニオールが覚醒したこともあり、完全にベンチ要員となってしまった>
https://news.yahoo.co.jp/articles/40856f3fe6027521423a8e398554c37ca55432f5

 また、以前は<「現時点で世界最高のデュオでは?」 1試合2発で"共演"のベンゼマ&ヴィニシウスに称賛の声 | フットボールゾーン>(2022.01.09)といった記事も出ていたことがありました。
 というか、ベンゼマの活躍も驚きですけどね。私が以前の見たときにベンゼマのパフォーマンスは良かったものの、今はそれより歳を重ねてますし、点を取りまくるタイプには見えませんでした。

<ベンゼマとヴィニシウスがそれぞれ2得点の活躍でレアルは、バレンシアを4-1で一蹴。ベンゼマは今季17得点でリーガの得点ランキングトップ、12得点でヴィニシウスが同2位につけている。リーガ公式ツイッターは、合わせて29得点を決めているこの2人について「現時点で世界最高のデュオ(2人組)では?」「アンストッパブルだ」と絶賛している。
 ウェールズ代表FWギャレス・ベイルやベルギー代表MFエデン・アザールといった大物選手が実力を発揮できていないなか、コンスタントに結果を残すベンゼマとヴィニシウスの最強コンビが“白い巨人”の攻撃を力強く牽引している>
https://www.football-zone.net/archives/361791



■2022/07/28 やはりダメだった久保建英、レアル・ソシエダに完全移籍で放出

 久保建英が覚醒するのを粘りに粘って待ったレアル・マドリーですが、ついに放出する模様。ただ、久保建英を戻せる手段を残しているみたいで、私が以前書いたような久保建英が覚醒した場合に取り戻す…という選択肢はまだあるみたいですね。うまい契約に見えます。

<マジョルカでスペイン3年目のシーズンを終えた久保は、保有元であるマドリーへの復帰を目ざしていた。だが、ヴィニシウス・ジュ二オールのスペイン国籍取得が遅れ、EU圏外選手枠に空きがないため、それは叶わなかった。
 そこにオファーを出したのが、昨夏と2年前の夏にも久保の獲得に動いたソシエダだった。攻撃的なスタイルを標榜し、ヨーロッパリーグ(EL)にも出場するため、久保にとって格好のレンタル先かと思われたが、”ラ・レアル”はあくまで完全移籍での獲得に固執。まだ手放したくないマドリーとの間で交渉が難航したが、最終的にリーガ王者が折れる形となった>
(久保建英、名門R・ソシエダへの移籍が正式決定! マドリー復帰が叶わず、EL出場の強豪へ 22/7/19(火) 16:05配信 SOCCER DIGEST Webより)
https://news.yahoo.co.jp/articles/1c12ca50f310139424fde9fd19b9864aca71a786

 形態は完全移籍で契約は2027年6月までの5年間。2019年6月に契約を結んだレアル・マドリーでは一度も公式戦に出場することはありませんでした。
 ただ、マドリーは買い戻すことが可能な50%の保有権を保持しており、今後の活躍次第で復帰の可能性も残されている…としていました。
 コメント欄でも久保建英のブレイクのためには、最適な選択だろうと好意的な反応。もっと早くこういう形にしていればレアル・マドリーとしても良かったかもしれませんね。

<買取りオプション無しのレンタル選手って、レンタル先のチームからしたら使い勝手が悪いってことをこの数シーズンで思い知らされたからね
 買取りオプションが無い条件で結果を出しても、翌シーズンは所属元の都合でやってこないこともあるから、保有権をしっかり持ってる選手を優先的に使うからね
 今回は保有権の半分はマドリーのままとはいえ、結果を出したら来季以降も残ることが確定してるから、ソシエダも主力選手として使い続けるはず
 その方が久保としても成長するし、マドリーの外国人枠が空いた時に、ある程度の結果が出てたら、マドリーに復帰もあり得るはず>

<完全移籍であるのは大きい。途中抜けのリスクも減ることでチームも積極的に使おうとするし、久保選手の特徴を活かした戦術も立てやすい。
久保選手自身もレンタル先が変わる等の心配をせずチームのために全集中できる>




■2019/09/01 久保建英よりすごい?ファティが16歳でバルサ最年少ゴール

 久保建英などのようにメディアで注目されていたのではなく、全然メディアに注目されていなかった選手がいきなりデビューして、2戦目で初ゴールしてしまいましたね。
  バルセロナは、リーガエスパニョーラ第2節でクラブ史上2番目の若さでデビューを飾った16歳のFWアンス・ファティを第3節でも後半から投入。すると、出場して間もない51分にヘディングでゴール。16歳304日での得点は、同クラブの史上最年少記録だそうです。

 ただし、それまでの記録を見ると、将来が約束されているわけではないでしょう。リオネル・メッシの17歳331日の記録を破ったというと期待できそうですが、バルセロナのこれまでの最年少得点記録は、17歳53日でゴールを決めたFWボージャン・クルキッチ(現モントリオール・インパクト)。ボージャンは期待されたものの、伸び悩んでしまいました。
 なお、ファティの記録は、リーガエスパニョーラ全体では3番目。同リーグの最年少得点記録は、FWファブリス・オリンガ(現ムスクロン)の16歳98日。彼もブレイクしていませんね。
(バルサの16歳新星がメッシ超え。クラブ史上最年少得点記録を塗り替える フットボールチャンネル | スポーツ | 2019年09月01日 より)
https://pex.jp/point_news/14ab08955b2651358810608810966049


■2019/09/01 16歳なのに違約金は117億円というすごい待遇だった!

 これまでの最年少デビュー記録を持つのはビセンテ・マルティネス。また聞いたことない選手ですが、1941年の記録ですから無理もありませんね。
 最初の記事では国籍の話がなし。スペインでは黒人系の移民選手はあまり見ないなと思ったものの、やはり移民みたいですね。検索してみると、西アフリカに位置するギニアビサウの出身だとわかりました。
  父親によると、6歳か7歳のときにスペインに移り住んだとのこと。A代表国籍はこれから選ぶ形になるかもしれません。スペインでは南部の都市エレーラで育ち、地元のサッカークラブを経て、セビージャの下部組織に入団。そして10歳だった2013年に、バルサの下部組織に“移籍”。レアル・マドリードからもオファーを受けていて、レアルの方が「待遇は良かった」ものの、熱意のあったバルセロナの方を選びました。最近レアル・マドリーはうまくファームの選手を育てられていない印象もありますし、良い選択だったかもしれません。

 日本での報道が少なかっただけで注目だったのかなという話もありました。16歳ながら、なんと違約金は1億ユーロ(約117億円)。1億円じゃありませんよ。1億ユーロです。
 この条件でもイタリア、フランス、イングランド、ドイツなど主要リーグのクラブから複数のオファーが届いていたといいます。しかし、本人はバルサで継続してプレーすることを希望し、契約延長にサイン。その後すぐにデビューとなりました。
  5歳上の兄ブライマも入団したそうですが、彼はまだ頭角を現しておらず。左のウインガーの弟が先にトップデビュー。バルセロナBの経験もないため、文字通りの飛び級です。
  あと、久保の話をしましたけど、久保もバルセロナでしたので元同僚。2013年に日本で開催された『U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ』に揃って出場。ファティは久保より1つ下ですが、7ゴールを挙げて大会得点王になっていました。
(バルサ史上2番目の若さでデビュー…アンス・ファティとは何者なのか? | サッカーキングより)


■2019/09/19 2試合目は先発にランクアップしまたゴール!アシストも

 似たような状況でも久保は呼ばれなかったのであれですが、ファティが試合に出られたのは、けが人続出のためという恵まれた状況のかげでもあります。代役で活躍した若手が主力が戻って伸び悩む…というのもよくある話で、ファティの評価も10年くらい経たないとなんとも言いづらいでしょう。
 そのけが人の一人、 ルイス・スアレスが2019/09/14のバレンシア戦で復帰。ただ、彼はまだベンチ。そして、ファティは前回途中出場だったのが先発ということで、むしろ使われ方が良くなりました。
 これだけでもすごいんですけど、 試合開始2分で折り返しのボールにダイレクトで合わせて先制点。2戦連続ゴールしてしまいました。7分にはドリブルで崩したところから中に入れるアシストも決めていたようで、5-2の勝利に貢献しています。
(バルセロナ16歳が2戦連続ゴール! 復帰のスアレスも活躍しバレンシアに5-2快勝 フットボールチャンネル | スポーツ | 2019年09月15日より)
https://pex.jp/point_news/790e0a02478638554fc1bb650d731f3f
 前述の通り、評価するには早すぎなのですけど、今のところはタダモノではない感じですね。

■2019/10/27 バルセロナ時代の恩師「久保建英よりファティを選ぶ」

 久保建英と比べて煽るつもりはなかったのですけど、どうもスペインでも比較するような向きがあるようです。スペイン民放テレビ局の『La Sexta』は、バルサ・カンテラの指導者であるダニエル・オルカスさんに、久保とファティの将来性を質問していました。

「リオネル・メッシは唯一無二の存在だが、タケ・クボはとても彼に似た特性を持っている。とてもテクニカルでね。ただどちらを選ぶかと訊かれたら、私はファティを選ぶ。なぜなら彼は常に違いを生み出すプレーヤーだからだ」
(「私ならタケよりファティを選ぶ」久保建英を熟知する恩師が“話題のふたり”の将来性を… | サッカーダイジェストWeb 2019年09月19日より)

 あと、また久保バッシングと取られかねない話なんですけど、レアル・マドリーは楽しみな若手が多いですね。リーグ開幕前は、メンバーイマイチでしかもけが人続出でなぜ久保建英を残さなかった?という感じでしたが、楽しみな逸材がいてなるほどという感じ。
 今季久保と比較されたロドリゴ・ゴエスは、すでに大事な試合でも任されています。けが人復帰でレギュラーに残れるかは不確定ですが、もうかなりの評価です。同じブラジル選手で先輩のヴィニシウス・ジュニオールは、ロドリゴに押されてピンチですが、そもそも昨シーズンかなり活躍しており、実績があります。久保がダメと言いたいわけではないですけど、久保を選ばなかったことも理解できますね。
 あと、ワールドカップでウルグアイ代表で見れなくてめちゃくちゃ落胆したバルベルデがレアル・マドリーに来ていてびっくり。もともと所属で復帰の形だったんですね。久々にレアル・マドリーを好きになれそう。私が好きだった頃のレアル・マドリーは若い選手もいましたし、やっぱり若手出てくると私は好きになりやすい感じですね。


■2019/11/27 五輪世代の移籍金ランキングでわかるファティの評価の高さ

 違約金が1億ユーロ(約117億円)であったことは、日本で知られていなかっただけで、ファティの評価は以前より高かったことを示す…と書いたのですけど、それがよりわかりやすいのは、他の選手と比較した場合でしょう。
 日本人選手、特に久保建英などの東京五輪世代のプレーヤーたちの欧州移籍が目立ち、かつてないほど、注目が集まったという2019年の移籍市場の東京五輪世代・高額移籍金ランキングトップ10です。ファティは移籍していないので当然ランクインしていないのですけど、移籍していたらここ!というところを見れば、その評価の高さがわかります。

<2019年の移籍市場の東京五輪世代・高額移籍金ランキングトップ10>
1位 ジョアン・フェリックス 1億2600万ユーロ(約149億円)
(アンス・ファティ 1億ユーロ(約117億円))
2位 マタイス・デ・リフト 8550万ユーロ(約101億円)
3位 フレンキー・デ・ヨング 7500万ユーロ(約89億円)
4位 ルカ・ヨヴィッチ 6000万ユーロ(約71億円)
5位 アーロン・ワン・ビッサカ 5500万ユーロ(約65億円)
6位 エデル・ミリトン 5000万ユーロ(約59億円)
7位 ロドリゴ 4500万ユーロ(約53億円)
7位 ユーリ・ティーレマンス 4500万ユーロ(約53億円)
9位 マルコム 4000万ユーロ(約47億円)
10位 ウィリアム・サリバ 3000万ユーロ(約35億円)
(100億円超えプレーヤーも! 今夏の“東京五輪世代”高額移籍金ランキング | サッカーキングより)

 アンス・ファティが久保建英のライバルのように言われたロドリゴだけでなく、デ・ヨングやデ・リフトより上というのは驚き。違約金(移籍金)の設定はクラブの考え方もあり、これがイコール選手の能力ということではないものの、少なくともバルセロナが「絶対獲られたくない」と考えていた選手だったということはわかりますね。