2023年12月2日土曜日

レスターの奇跡はまぐれ?ラニエリ監督とレスターのその後…

■2018/10/12 レスターのラニエリ監督は無能だった…元コーチが暴露
■2022/05/22 レスターの奇跡はまぐれ?ラニエリ監督とレスターのその後…
■2018/06/07 CL3連覇なのに監督辞任のジダン、理由はレアル・マドリー・ペレス会長?
■2017/02/25 レスター・ラニエリ監督解任は予想通りか、予想外か?
■2017/02/25 岡崎もいいね?選手が望んだ解任という報道も
■2017/02/26 選手がラニエリ監督解任を求めた…は誤報か?
■2017/02/25 ラニエリ解任にリネカーは激怒「不可解で許されない」
■2017/02/26 プレミアのライバル監督らがことごとく解任を非難
■2017/03/20 ラニエリにひどいことしたレスターはお断り プランデッリはオファー拒否していた
■2017/02/25 ラニエリ監督の夢は「死んだ」のか、「ついえた」のか?
■2017/10/29 ラニエリ監督のナント好発進で、「レスターの奇跡」再現を期待

 監督絡みの話をまとめています。







■2018/10/12 レスターのラニエリ監督は無能だった…元コーチが暴露

 大活躍していたナントですけど、その後失速したようです。とはいえ、ナントの実力から見るとまずまずであったようです。ナントを退任することになったものの、戦績ではなくナントのバルデマール・キタ会長との不仲だとウワされています。以下のように書かれていた記事がありました。

"ラニエリ氏は昨夏にナントの指揮官に就任すると、シーズン序盤にリーグ戦8試合連続無敗を記録。後半はやや勢いに陰りが見えたものの、それでも最終節を残して10位とまずまずの成績を残していた"
(元レスター指揮官ラニエリ、ナント監督退任発表で岡崎慎司との再会は? | Football Tribe Japan 5月 17, 2018 11:45 amより)

 一方で、ラニエリ監督は大した監督ではないとする人もいたことを知ったので紹介。レスター・シティの元コーチであるケヴィン・フィリップスさんは、ラニエリではなく当時アシスタントで、後に昇格したクレイグ・シェイクスピアさんや選手たちのおかげだったとしているようです。

 「私はラニエリ監督の下で短期間働いたが、その時の組織は良くなかった。もしシェイクスピアともそうであったら、もっと早くに崩壊していただろう」
「彼ら(引用者注:選手たち)は昨年よく自分たちの士気を維持したよ。本当に自分たち自身でよく管理した」
「もしシェイクスピアがそこにいなければ、彼らにとって勝利を収めることはもっと難しいものになっていただろう」
(ラニエリに組織なし、優勝は選手が頑張っただけ…元コーチが激白 2017/03/16 08:45より)

 なお、この記事は、アシスタントから昇格したクレイグ・シェイクスピア監督の下でチームは勢いを取り戻しつつある…といった時期に書かれた記事。しかし、シェイクスピア監督も4ヶ月でリーグ戦の成績不振により解任されており、フィリップスさんの主張の説得力はあまりなくなっています。


■2022/05/22 レスターの奇跡はまぐれ?ラニエリ監督とレスターのその後…

 ラニエリ監督は、レスターの奇跡の後のシーズンでは不振で退任。その次のナントでも躍進するも途中で失速してまずまずといったところで終わっていました。その後の話をWikipediaで見てみます。

フラム
2018年11月14日、フラムFCの監督に就任した(引用者注:おそらくシーズン途中での就任)。しかし、シーズン通じての悪い流れを変えることは出来ず、2019年2月28日に解任された

ローマ(第2期)
2019年3月8日、解任されたエウゼビオ・ディ・フランチェスコの後任として、ASローマの監督に就任。2018-19シーズン終了まで監督を務めた。

サンプドリア
2019年10月12日、UCサンプドリアの監督に就任。2020-21シーズン終了後に退任した。

ワトフォード
2021年10月4日、ワトフォードFCの監督に就任した。シーズン途中に就任したが不振に陥り、ノリッジ・シティ戦に0-3で敗れた後、2022年1月25日、解任が発表された。

 フラムとワトフォードは不振で解任。ただ、どちらも悪い流れのチームを任された形で難しい仕事ではあったでしょう。時期的に他のチームもすべて成績不振のチームを引き受けた形だと思われます。基本的にこれで結果を出すのは難しいです。
 ただし、サンプドリアの場合は、2シーズン目もやっており、ある程度時間がありました。目立った結果は残せなかったようです。
 このようにレスター後を見てみると、そこまでひどい無能監督ではないが、それほど良いところもなく平凡…といった感じです。

 ついでに、レスターの方のWikipediaも見てみました。すでに書いていたシェイクスピア監督時代とその次のクロード・ピュエル監督は不振で解任されており、いまいち。
 しかし、その後任となったブレンダン・ロジャーズ監督になってからは、毎年かなりの好成績を残しており、お見事。ブレンダン・ロジャーズ監督は高く評価されて良いのではないかと思います。

2017-18シーズン
 シェイクスピアが正式に監督に就任。(中略)開幕戦のアーセナルFCやマンチェスター・ユナイテッド、チェルシーFC、リヴァプールFCといった強豪クラブに敗戦して降格圏内に入ってしまったため、2017年10月にてシェイクスピアを解任。後任にはクロード・ピュエルが就任した。

2018-19シーズン
クロード・ピュエル政権2年目。(中略)開幕3試合で2勝とまずまずのスタートを切るが、徐々にチームは低調に陥っていく。
 2018年10月27日、オーナーであるヴィチャイ・スリヴァッダナプラバ氏が、プレミアリーグ第10節ウエストハム戦の試合後、同氏が搭乗したヘリコプターがキングパワースタジアムを離陸した直後に墜落し、同氏を含む全乗員乗客の5人が死亡する事故が発生した。(中略)この事故の後に行われたカーディフ・シティ戦ではデマライ・グレイが決勝点を決め勝利。事故後、チームは6戦無敗を記録した。12月にはチェルシーとマンチェスター・シティを相手に2連勝という大金星を樹立した。
 しかし、2019年に入ってからの7試合では1勝1分5敗と苦戦し、プレミアリーグ第27節クリスタル・パレス戦で4-1で敗れた直後にクロード・ピュエルは解任。後任としてブレンダン・ロジャーズが就任した。シーズン終盤までの11試合で6勝2分3敗という成績を記録した。また、シーズン終了後にダニー・シンプソンと岡崎慎司が契約満了で退団。

2019-20シーズン
 ロジャーズ体制2年目。(中略)開幕の2試合こそ勝利が無かったものの、ポゼッションとカウンタースタイルの両方を組みあわせたサッカーを展開し、トッテナム戦で逆転勝利をおさめるなど、序盤は好調を維持。第9節から第16節までの間でリーグ戦8連勝を記録。
 後半戦は新型コロナウイルスによるリーグ戦中断、ディフェンス陣の欠場が相次いだ事などに起因して不調に陥る。最終的に、CL出場権をかけた最終節マンチェスター・ユナイテッド戦では敗北を喫し、クラブ史上2回目となるCL出場とはならなかった。しかし、チームとしては5位で終わり、翌シーズンのEL出場権を獲得した。

2020-21シーズン
 ロジャーズ体制3年目。(中略)
 クラブ史上初のイングランド1部リーグ開幕3連勝で好スタートを切る。その後、ウィルフレッド・ディディやジェームズ・ジャスティンなどの怪我による離脱により、調子を落とすものの徐々に戦績を上げ、19節から36節の間は常に4位以上をキープした。(中略)
 FAカップ初優勝を果たした。
 (中略)シーズンを昨シーズンと同じ5位で終えることとなった。


■2018/06/07 CL3連覇なのに監督辞任のジダン、理由はレアル・マドリー・ペレス会長?

 チャンピオンズリーグ(CL)3連覇達成の5日後に、突然ジダンがレアル・マドリーの監督を辞任。フロレンティーノ・ペレス会長も「まったく予期していなかった」と言ってたみたいですね。
 ただ、このペレス会長が原因ではないか?とする記事がありました。
  ジダン監督はチェルシーに所属するベルギー代表MFエデン・アザールの獲得を望んだのですが、これに対するペレス会長の答えは「No」。一方で、ペレス会長はマンチェスター・ユナイテッドのスペイン代表GKダビド・デ・ヘアの獲得を持ちかけたが、ジダン監督はケイロル・ナバスへの信頼を強調したということで物別れに終わったとのこと。
(ジダン監督の電撃辞任…… 原因はペレス会長との衝突?2018年6月5日 16時0分 theWORLDより)
 http://news.livedoor.com/article/detail/14819448/

   一方、ジダン監督の公式な説明は全然違うもの。以下のように言っていました。
 「選手たちは変化を必要としている。(中略)このクラブの歴史は長く、我々は常に選手たちにプレッシャーをかけ、多くを要求してきた」
「しかし、ある時に思ったんだ...。これ以上、彼らに何を求めるのかと。彼らが私にしてくれたことを考えるとね。選手たちには、異なる流れが必要だ」
「3年が経ち、これが私の決断だ。もしかしたら、間違っているかもしれない。だが、このチームが勝ち続けられるという確信が抱けないなら...私が望むように物事が進むと思えないなら...バカげたことをするより、何かを変えた方がいいと感じた。そのタイミングだ」
 (「選手たちにこれ以上何も求められないと思った」ジダンが辞任の理由を説明 | Goal.comより)
 
  わかりづらい言い方で、マスコミでもどこを切り取るか分かれています。比較的多いのは「変化が必要」というのをポイントとしたところ。
 ただ、燃え尽き症候群的なところも感じますね。監督より選手で多いものの、何かを成し遂げたときにその次の目標を失ってしまう…といったことはあります。金メダルを取った五輪選手なんかが言っていましたし、サッカーで言うと奇跡を起こしたレスターが翌年はそのモチベーションを持続できませんでした。
 また、気になるのは「このチームが勝ち続けられるという確信が抱けない」と言っていたこと。ジダン監督以外にも選手が移籍する話が出ており、悪い意味でチームが大きく変わる可能性を感じます。
 一方でネイマール加入の噂もあり、そうなるとむしろ豪華になりそうなのですけど…。



■2017/02/25 レスター・ラニエリ監督解任は予想通りか、予想外か?
 昨シーズンは奇跡の優勝を遂げて、2016年度のFIFA男子最優秀監督賞を受賞した、レスター・シティのラニエリ監督ですが、今季は一転して残留争い。監督解任は間近と言われていたものの、衝撃的な解任と報じられています。
  以下の記事など、電撃解任とした記事が複数ありました。

“奇跡の優勝”から一転…レスターのラニエリ監督が電撃解任、今季わずか5勝で残留争い ゲキサカ 2017年2月24日 10時23分 (2017年2月25日 11時31分 更新)

 クラブは飽くまで、ラニエリ監督を全面サポートするとの公式声明を発表していましたからね。そんなこと言っていたのにいきなりというのはあります。
 記事では、18日のFA杯で格下のミルウォール(3部相当)にジャイアントキリングを許し、22日の欧州CL決勝トーナメント1回戦第1戦でセビージャに敗れたことで、クラブは解任を決断したようだとしていました。

 ちなみに、クラブ公式サイトによると、アイヤワット・スリバッダナプラバ副会長のコメントは以下。

「今回の決定は、我々が7年前にクラブを所有することになってから、最も難しい決断だった。しかし、我々は個人的な感情よりも、クラブの長期的な利益を考えなければならない。我々は彼が成し遂げてきたことに対して、永遠に感謝の気持ちを持ち続けるだろう。今季はプレミアリーグに残留することをトッププライオリティとしていた。その中で残りの13試合で目標を達成するため、変化が必要だと感じ、今回の決断に至った」


■2017/02/25 岡崎もいいね?選手が望んだ解任という報道も

 この解任 では、レスター所属の岡崎慎司がクラウディオ・ラニエリ監督の解任報道に、ソーシャルメディアで「いいね」と反応したと、英地元紙「メトロ」が報じ、批判を浴びているそうです。

レスター岡崎にラニエリ解任“いいね”疑惑が浮上 英紙は「恩知らず」と糾弾するが… Football ZONE web 2/24(金) 19:33配信 では、
 記事によれば、レスターがイタリア人監督解任を発表したというニュースに、インスタグラムの「shinji_okazaki20」というアカウントが9168人とともに「いいね」と反応したというもの。
 「クラウディオ・ラニエリはキャリアで成し遂げたこともなかったありえない勝利を、レスター・シティの選手にもたらしたが、選手のなかには即座に恩知らずと化した者もいるようだ」と、裏切り者として批判しています。
 しかし、今回報じられた岡崎のアカウントには公式のマークが付いておらず、本人のものかは疑わしいようです。

 一方、別記事によれば、選手との軋轢があって、選手らが望んだ解任だともされていました。

 レスター、監督解任は選手が望んだこと? オーナーに不満を直訴か フットボールチャンネル | スポーツ | 2017年02月24日


 英メディア『スカイ・スポーツ』によると、現地時間22日のチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦1stレグ、セビージャとの試合に1-2で敗れた翌朝、レスターのオーナーは選手たちとのミーティングを行っています。
 ここで、チームの中心選手たちはその席で、ラニエリ監督やコーチングスタッフとの関係悪化を訴えたとされていました。
 英紙『サン』は、ラニエリ監督との関係が悪化した選手として具体的にGKカスパー・シュマイケルやFWジェイミー・ヴァーディーの名前を出しています。
 解任を告げられたラニエリ監督は、選手たちやオーナーに「裏切られた」と感じて怒りを覚えた模様だと同紙は伝えました。

■2017/02/26 選手がラニエリ監督解任を求めた…は誤報か?

 続報によると、 レスター・シティの暫定監督を務めるクレイグ・シェイクスピアさんは、クラウディオ・ラニエリ監督が解任されたのは選手との関係悪化によるものだったという報道を否定しました。ラニエリ監督のアシスタントを務めていた方です。

レスター、ラニエリと選手の関係悪化を否定。守護神は感謝の言葉述べる フットボールチャンネル | スポーツ | 2017年02月25日

 シェイクスピアさんは、以下のように述べています。

「結果への不満は大きかったが、彼がドレッシングルーム(との関係)を失ったわけではない。騒動があったという話は憶測でしかない」

 また、関係悪化した選手として、名指しされたGKキャスパー・シュマイケルも、インスタグラムの自身のアカウントで前監督への感謝を記しています。
 ラニエリ監督と抱擁を交わす写真とともに、「クラウディオがレスターや僕個人のためにしてくれた全てのことに感謝したい。彼が僕らとともに成し遂げたことは最大限の敬意と大きな称賛に値する」とコメントを投稿しました。



■2017/02/25 ラニエリ解任にリネカーは激怒「不可解で許されない」

 ラニエリ監督に味方し、その解任を恩知らず だと言う人もいます。レスターOBで、ワールドカップ得点王となり、Jリーグでもプレーしたゲーリー・リネカーさんです。

リネカー氏、ラニエリ解任に苦言「不可解で許されない。うんざりするほど悲しい」 フットボールチャンネル | 2017年02月24日

 24日に英メディア『BBC』によると、以下のようなコメントとのこと。

「クラウディオ・ラニエリ監督がレスター・シティのためにしてきたことを考えると、彼の解任は不可解なもので許されないことだ。うんざりするほど悲しい」


■2017/02/26 プレミアのライバル監督らがことごとく解任を非難

 明日は我が身というのもあるでしょうが、同業者も多くが、今回の解任の決定を非難しています。
 例えば、マンチェスター・ユナイテッドのジョゼ・モウリーニョ監督は、以下のようなコメント。

「レスターのスタジアムがクラウディオ・ラニエリ・スタジアムという名前になってもおかしくないほどの人物だ。その彼がクビになった。レスターは2年続けて歴史に残った。1年はサッカー史における最も美しい物語だ。そして今、本当に受け入れることが難しい決定を下した」

 レスターはチームレベルを考えると別格の優勝でしたが、優勝監督が退任というのは、最近のプレミアリーグのトレンド。
 モウリーニョ監督も、 は2015年にチェルシーでプレミアリーグを制したが、次のシーズンで不振に陥り、同年12月に退任しており、それを踏まえたコメントもしていました。

「昨シーズン、私はチャンピオンとしてクビになった。当時、とてつもなくネガティブなことだと思ったが、クラウディオが成し遂げたことを考えると、私のことなど小事に思える」

 また、チェルシーのアントニオ・コンテ監督も、以下の通り。

「すごく悲しい。彼は友人だし、ジェントルマンであり、優れた監督だからだ。まだ連絡していない。今の状況を想像するとね。でも、数日中に連絡を取ることは間違いない。レスターの決断は本当にハードなものだった」

ラニエリ監督解任を嘆く同業者たち。モウ「彼の名前がスタジアム名になってもおかしくない」 | フットボールチャンネル | サッカー情報満載!

 さらに別記事では、  リバプールのユルゲン・クロップ監督が、「驚いてはいない」としながらも、その理由はサッカー界以外でも奇妙なことが相次いでいるためだという言い方で、非難していました。

 「2016/17年にはいくつか奇妙な決定があったよ。ブレグジット(EU離脱)、トランプ、ラニエリだ」

 "レスターの監督解任は、昨年夏の国民投票で英国のEU離脱が決定されたことや、米国のドナルド・トランプ大統領当選に並ぶほど理解しがたいことだ"という意味です。

クロップもラニエリ解任に苦言。「EU離脱やトランプと同じくらい奇妙」 | フットボールチャンネル | サッカー情報満載!




■2017/03/20 ラニエリにひどいことしたレスターはお断り プランデッリはオファー拒否していた

 かつてイタリア代表やフィオレンティーナ、ガラタサライなどを率いたチェーザレ・プランデッリさんに、レスター・シティからの正式な監督就任のオファーがあったそうです。
 しかし、彼は以下のような理由で断っていたそうな。

「私はノーと言った。彼らからアプローチがあったのだが、すぐに断った。ラニエリがあんな扱いを受けた後で、あの場所へ行こうとは思わない」
「ラニエリはとてつもなく素晴らしいことを達成したが、繰り返すことはできなかった。記憶に残る歴史的なタイトルを勝ち取った監督は、その数ヶ月後に棄てられた。誰かがそうなったことを反省しなければならない」

元伊代表監督、レスターの就任要請を拒否「前任があんな扱いを受けた後では…」 フットボールチャンネル | 2017年03月19日

 選手がラニエリ解任を望んだという説は前述の通り、クラブ側は否定しています。ただ、プランデッリさんはこの話を念頭に置き、監督就任拒否の理由として挙げていました。
 本来上の立場であるはずの監督やフロントではなく、選手の力が強くなりすぎてしまうことを危惧し「フットボールのマネジメントは非常に難しいが、素晴らしい仕事でもある。ただここ数年、指導者と選手たちの互いの関係に大きな変化が生じている」と、時代の移り変わりを指摘していました。
 この考え方は彼の最近の経験のせいというのが、大きそうです。プランデッリさんは、今季途中からバレンシアの監督に就任したものの、結果を残せなかったうえ、補強方針でクラブと衝突してわずか3ヶ月で辞任していました。


■2017/02/25 ラニエリ監督の夢は「死んだ」のか、「ついえた」のか?

 余談なのですが、ラニエリ監督のコメントの和訳が異なっていたのが、気になりました。

 「夢は死んだ」…レスター解任のラニエリ「成し遂げたものを奪うことはできない」 | サッカーキング

サッカー=レスター解任のラニエリ前監督、「夢はついえた」 | ロイター 2017年 02月 25日 10:47 JST

 英語記事を探してみると、元の発言は、  'yesterday my dream died'みたいです。
 サッカーキングなど、日本のメディアはこのラニエリ監督のコメントを、「きのう、私の夢は死んだ」と訳していました。
 一方、ロイターは、「昨日、私の夢はついえた」と報じています。
 ここらへんの言葉選びのセンスの違いが見えて、おもしろいですね。


■2017/10/29 ラニエリ監督のナント好発進で、「レスターの奇跡」再現を期待

 レスターを成績不振により解任されたラニエリ監督ですが、フランス1部のナントで大躍進。10試合を終えて6勝2分け2敗の成績で、パリ・サンジェルマン(PSG)とモナコに次ぐ3位につけています。
 ナントは昨シーズンを7位の成績で終えたとはいえ、それ以前には1部と2部を行き来するなど低迷の時期を過ごしていたクラブ。
   ラニエリ監督自身は、レスターとナントには「何も共通点はない。監督が同じなだけだ」「レスターは特別な何かだった。50年経っても再現するのは不可能なものだ」と否定していますが、思わぬ好成績にメディアは盛り上がっているようです。

 また、英メディア『BBC』は、ラニエリ監督が率いていたレスターと現在のナントには、好成績以外の共通点があると指摘していました。
・1試合平均1失点を下回る堅守
・ポゼッション率約40%からカウンターを武器とするスタイル
  “ミラクル・レスター”の再現も? ラニエリ率いるナントがフランスで躍進中 フットボールチャンネル | スポーツ | 2017年10月28日
https://pex.jp/point_news/78dc74624d34d4195d0c231ee3024b97

 フランスは実力差が大きくて難しいのではないかと思うものの、ラニエリ監督なら…と期待したくなるのはわかりますわ。