2023年4月25日火曜日

弱い鹿島の予兆どれ?脱ブラジル・鈴木満氏退任・メルカリ買収

■2022/01/18 弱い鹿島の予兆どれ?脱ブラジル・鈴木満氏退任・メルカリ買収
■2022/08/12 心配をよそに好調スタートの新生鹿島だが、一時不調ですぐ監督交代

■2022/02/03 終盤にJリーグ月間優秀監督賞で高順位の相馬直樹監督を変える謎
■2018/11/28 控え2軍以下でキルギス代表に勝利、もう鹿島が日本代表でいいのでは?
■2019/01/06 レオ・シルバ不在の影響の大きさを感じた鹿島のスコアレスドロー
■2019/01/06 2年でレギュラーがガラリと変わった鹿島、クラブW杯に戻ってくる
■2019/01/06  鹿島の2年ぶりのレアル・マドリー戦は全く違う試合展開に… 



■2022/01/18 弱い鹿島の予兆どれ?脱ブラジル・鈴木満氏退任・メルカリ買収

 ここ数年鹿島アントラーズはパッとせず、何度も降格争いに巻き込まれています。とはいえ、途中で立て直して終わってみるとむしろ上位…というのがパターン。「強い鹿島」は戻ってきていませんが、「弱い鹿島」ではありません。とはいえ、鹿島ファン的には、弱くなりそうな予兆的なものは感じており、心配なところです。
 とりあえず、現在、鹿島アントラーズは変革の時期にあたるのは確か。企業でも変革が必要な時期というのはあり、それ自体は悪くありません。世代交代的なものは絶対に必要であり、むしろ遅らせるとダメなこともあります。ただし、手段が目的化して変革ありきとなって失敗…ということもよくある話。ちょっと鹿島はこの悪いパターンくささがあって、心配なんですよね。

 変革のキーワードとしては3つ。直近のキーワードである「脱ブラジル」と「鈴木満氏退任」でふたつ。そして、ちょっと古い話になりますが、「メルカリ買収」というのも私は当時から不安だったものでした。

 このうち「脱ブラジル」ですが、ネットの反応を見ると好意的。そもそもブラジルが今最高のサッカーじゃないのだからブラジルを目指しても仕方ない…というコメントには、私も納得してしまいました。一理あります。
 ただ、鹿島が強かった理由の大きな一つが、ブラジルカラーがはっきりしていたことだったんですよね。どういうことか?と言のは、チームカラーのはっきりしないチームを思い浮かべると良いでしょう。こうしたチームは、監督交代などでガラッと変わってしまうことがるため、主力メンバーが突如変わるなどしてしまいます。
 これの何が悪いか?と言うと、選手としても不安定なので魅力あるチームだと思われないということ。海外の日本人選手でも移籍したら監督交代で条件が全く変わり合わなくなる…というのはあるあるでしょう。継続性があるということは、それだけで魅力があるのです。
 そういう意味では、近年の鹿島は主力メンバーが安定していないですし、以前うまく行っていた移籍選手も使いこなせずに放出…という失敗例が多くなっています。大量補強した時期もあり、この大量補強のデメリットももろに出た感じ。選手層を厚くしてアジアでも勝つ…という目標があったので仕方ないところがあり、私も理解できたやり方だったのですが、こういうリスクがあるんですよね。海外のビッグクラブですら失敗することがあります。

 上記らへんは鈴木満さんの責任も大きいところですが、強化責任者である鈴木満フットボールダイレクター(64)が退任というのもキーポイント。鹿島が強かった理由のひとつは、強化担当者が長年変わらなかったというのも言われています。これも結局さっきのと同じで、継続性・安定性の問題ですね。
 いつかは変わらなくてはいけませんし、年齢的にも良いところではあります。企業のカリスマ経営者なんかは後継者を作るのがむしろ下手で80歳とか90歳とかになってから「良い後継者がいない」なんてアホ丸出しなこと言っているので、鈴木満さんの引き際は素晴らしいですね。
 ただ、やはりリスクであることは間違いないですし、担当者が変わると前述したような「手段が目的化して変革ありきとなって失敗」が起きがち。「何か新しいことをしなくちゃいけない」とか「自分の権力を示すために前任者のカラーを消さなきゃいけない」とか思っちゃう人が、社長や上司でもよくいますよね。良い後任を選べていると良いんですけど…。

 あと、これらよりは古い話である「メルカリ買収」もやはり「変化」という共通点がありますね。資金力があるクラブの方が普通に強いため、メルカリ買収そのものはプラス面も大きいです。ただ、お金があってもあまり強くないクラブやお金がなくてもかなり強いクラブがあり、その原因はクラブ運営者の安定性だと指摘されていたんですよ。鹿島はむしろ買収前にうまくいっていたところなので、この変化そのものがリスクになります。
 メルカリはあまり口出さないみたいなことを言っていたので、私は安心したのですが、下手にお金があったせいで失敗…ってこともありますからね。前述した大量補強による失敗がまさにそのパターン。資金力が増してしまうのはデメリットもあるな…と心配だったのですが、今のところあまりうまく行っているようには見えませんね…。

 以上のようにキーワードの「脱ブラジル」「鈴木満氏退任」「メルカリ買収」はすべて変化するというもの。途中でも書いたように変わらなくちゃいけない時期ではあるものの、鹿島が強かった理由がことごとく変わってしまうため、後から見ると「弱い鹿島へ変化するキーポイントだった」なんてことになりかねません。
 鹿島ファンとしてはもちろん、そうならないことを願っています。



■2022/08/12 心配をよそに好調スタートの新生鹿島だが、一時不調ですぐ監督交代

 初のヨーロッパ人監督を迎えるなど、変化の見られた2022年の鹿島アントラーズは、私の心配をよそに一時は首位になるなど好調スタート。しかし、その勢いがかげると早くも監督交代。以下の記事の解説によれば、「好転の兆しが見えないため」という説得力ある理由です。
 ただ、監督交代が多い・やることを次々変えて安定しないというのは、不調に陥るクラブの黄金パターンであり、心配ですね。ファンとしては、やはり弱くなる予兆ではないか?と心配になります。

・鹿島ヴァイラー監督の更迭はなぜ起きた? 広島スキッベ体制と“共通項”も、「好転のきっかけ」を掴めなかった訳(2022/8/8(月) 12:40配信 FOOTBALL ZONE)

<鹿島アントラーズのレネ・ヴァイラー監督が解任された。一時は首位だったのが第24節では5位まで後退してしまっている。
 鹿島では初のヨーロッパ人監督ということで注目されていた。今季のJ1はサンフレッチェ広島がミヒャエル・スキッベ監督、FC東京はアルベル監督を招聘して、ちょっとしたヨーロッパ人監督ブームだったわけだが、シーズン初めから指揮を執っていな中ではヴァイラー監督が解任第1号となったわけだ。
 ヨーロッパの監督といっても三人三様。ただ、ヴァイラー監督とスキッベ監督はハイプレスと縦に速い攻撃を掲げていた点で共通している。ドイツを中心に流行しているプレースタイルだ。
 スキッベ監督の広島は開幕から躓いていた。ビルドアップの上手いチームとの対戦が続いたこともあり、ハイプレスが空回りしていたのだ。しかし、その後は持ち直して第24節時点では6位。好転のきっかけになったのはボールポゼッションだった。
 後方からしっかりボールをつないで押し込むことで、その後の敵陣でのプレスが効くようになり、奪ったら速く攻め込むこともできるようになった。本来はあまり後方のパスワークに時間をかけたくないはずなのだが、そこである種の妥協をしたことでやりたいプレースタイルを実現できている。
 鹿島の場合は、プレースタイルを実現するためのカギが見つからないままだった気がする。もともと球際に強く、シンプルな攻め込みにも迫力があり、新監督の戦術的な指向性は相性が良さそうだった。ところが、飛躍的に好転するきっかけは遂に掴めないままヴァイラー監督解任となっている。特に夏場で気温と湿度が上がってくると、強度を重視したプレースタイルは厳しいものがある。ヨーロッパで70~80分ぐらいまで維持できる強度が、Jリーグだと15分ぐらいしかもたない。体力差もあるかもしれないが、気候の問題が大きいのではないかと思う>
https://news.yahoo.co.jp/articles/e9918ba7d9e6088b64938a15b48ad858a94d727e

 ヤフーニュースのコメント欄では、選手からの手腕への信頼が失われたためでは?というのが一番人気でした。たしかに不可解な監督交代であり、可能性を感じるものです。

<鈴木優磨の試合後コメントとか、ヴァイラーの鹿島は好んで住みたい街ではない発言とか、噂話の類まで含めると、広島のスキッベが見せてる求心力の様なものは出せてないと感じてはいた。
 順位や成績は悪くないし、チーム状況がいいのならば、信じて任せられる段階だったはず。なのに解任したのは、戦術とか結果とか、そう言う話以前にチーム状況の悪化があったのでは?と想像してる>

 2番人気以降は本題から外れた話もちらほら。ただ、私の心配と似たフロントにも問題あり…というものもありました。その他の方向性のコメントを含めて、人気ベスト10の中から、いくつか気になったところを引用しておきます。

<新監督を連れて来て、1年で優勝出来る算段でいた。まず、そこを思い違い。鹿島はもう5年間リーグ優勝から遠ざかっている。それだけ力が落ちているクラブをチームの基盤を1年で突貫工事して優勝させるのは簡単では無い。
 1年目は土台作り、2年目にはあわよくば優勝を狙い、3年目は勝負のシーズン。そんな風にフロントが考えていれば、こんな失敗は無かった。半年でヴァイラーを解任したのは、あまりにも我慢が足りないと言わざるを得ない。
 欧州のトレンドというか常識を持ち込んで、鹿島のサッカーを世界基準に新しく作り変えてくれる折角の機会を、ヴァイラーを招聘したフロントが自ら台無しにした。岩政監督に代えて今シーズンの結果が6位より下だった場合、辞めるのは岩政監督ではなく、フットボールディレクターの吉岡宗重さん、あなた達です>

<解任にはビックリはしたけど、決して良い状況には見えなかった。(中略)
 ただ、公認が岩政の内部昇格ってのは短絡的すぎる気がする。ヨーロッパ化するんじゃなかったの? ってか、クラブにとっての「ヨーロッパ化」とは何なのだろうか?>

<そもそもヴァイラーの合流が遅れている間の岩政体制が調子良かったから「このままで良くね?」という風潮はあったよね。通常今の順位であればシーズン後の解任でも不思議ではないけど、比較的早めに切れたのは序盤の岩政アントラーズがあったからだね>

<1シーズン通して好調を維持するのは難しい
だからといって一ヶ月勝ててないから解任というのは元々クラブも監督を信用していない証だろうし、監督も途中でCFいなくなるようなクラブに愛想が尽きたのかもね
鹿島にはドイツ語の通訳もいないらしいし…>



■2023/04/25 「メルカリになってから弱くなった」 不当な安値で買って売却か?

 以前書いた「弱い鹿島の予兆どれ?脱ブラジル・鈴木満氏退任・メルカリ買収」の最後、メルカリに関連する記事を発見。<J1鹿島また敗戦でファンから痛烈ツッコミ「メルカリになってから弱くなってるな」>(23/4/19(水) 22:31配信 東スポWEB)という記事が出ていたんですよ。
 鹿島アントラーズが序盤につまずくのはこのところ恒例行事であり、メルカリ買収以前ですらちらほらあったので、挽回は十分あり得るのですけど、2023年も猛烈にコケました。リーグ戦では4連敗で15位と低迷した上に、ルヴァンカップでも敗戦しています。

<ネット上では「この30年間で、これ程迄に弱い鹿島は初めて見るぞ。したたかさ、勝負強さは何処に行った? 今の鹿島にジーコ御大何を想う」「鹿島はメルカリになってから弱くなってるな」と悲痛な声が出ている>
https://news.yahoo.co.jp/articles/1fc6c5c731a289ba11e989544484a87e0bc10f66

 もう一つメルカリがタイトルに入った記事を見かけたのでアクセス。アクセスするまで全体タイトルは見えなかったのですけど、<神様ジーコが激怒した!メルカリが鹿島アントラーズを「買い値の3倍超」で売却情報 | アサ芸プラス>(2023年4月23日 09:58)という記事でした。ただ、タイトルは「釣り」っぽく、ジーコが売却に怒ったわけではないようです。

<鹿島の小泉文明社長は、メルカリの会長でもある。(中略)クラブの成績低迷については具体的な改善策を示さず、試合後に自身のツイッターで「申し訳ない」と配信するばかり。チーム強化より「いかに稼ぐか」に心血を注ぐ日々のようだ。
 コーチやテクニカルディレクターとしてチーム強化を支えきたジーコとはコミュケーションが上手くいかず、ジーコは「もう鹿島から離れる」と激怒。慌てたクラブ側が「アドバイザー」という名誉職のオファーを出す形で、なんとか引き留めている。
 そんな鹿島には、水面下で「クラブ売却」の噂が絶えない。多くのJリーグ関係者が「耳にしている」と話すのだ。
 メルカリは16億円で鹿島を購入しているが、Jクラブの売値は少なくとも40~50億円が相場。元日本代表監督の岡田武史氏などは「あまりに不可解な値段」と首をひねっていた。しかし今、その売値については「50億円」との情報が。「16億円で買っておいて、なぜそんな金額が出てくるのか」と、ファンのみならず、サッカー関係者の間でも、鹿島に対する不信感は募っている>
https://www.asagei.com/excerpt/257106

 私はメルカリ買収は資金的にはプラスに一方、他の面ではマイナスの可能性あり…と私は書いていました。が、そもそも激安の価格で買っていたというのは知らなかったので驚き。こうなると、金儲けありきだった可能性があり、豊富な資金力うんぬんという話になりません。
 また、不正があったとは断定しないものの、適正な価格での売買ではなかったとなると、少なくともコンプライアンスの面でも問題があった可能性は出てくるでしょう。こうしたクラブの不安定さは、以前も書いたように、失敗するクラブの特徴です。
 うーん、鹿島の強さの秘訣はクラブの安定感だったのですが、それが失われてしまっていたのかもしれません。



■2022/02/03 終盤にJリーグ月間優秀監督賞で高順位の相馬直樹監督を変える謎

 私は他のクラブでも「監督変えすぎ」「結果出している監督を変えるのはおかしい」といった話を繰り返し書いています。そういう意味でも鹿島アントラーズの相馬直樹監督退任も違和感がありました。
 正直過去はそれほど実績なかったので期待していなかったのですが、鹿島での成績はめちゃくちゃ良かったですからね。降格の可能性があったチームを立て直して、上位争いの4位まで持ってきました。

<20年から鹿島のトップチームのコーチに就任。今年4月に前監督のザーゴ氏が解任され、相馬氏が監督に昇格していた。(中略)
 一方、Jリーグは同日、11月・12月の月間優秀監督賞を発表。相馬監督は5月に一度受賞しており、今月2度目の受賞となった>
(鹿島が相馬直樹監督の退任を発表、11月・12月はJリーグ月間優秀監督賞を受賞も…今季は無冠で終了 2021/12/5(日) 17:47配信 ゲキサカより)
https://news.yahoo.co.jp/articles/7007caeb6586a2f559fae93ca3161c84090eae5c

 ここらへんは<弱い鹿島の予兆どれ?脱ブラジル・鈴木満氏退任・メルカリ買収>のところで書いた変革ありき…ってところがあるのかもしれません。
 同じ記事によると、鹿島はトップチームの奥野僚右コーチ、パシェココーチ、テクニカルスタッフのウェリントン氏の契約満了も発表しているということでした。とにかくメンバーを変えようって感じですね。社長が変わった途端に旧幹部を排除する…みたいな感じで、感じ悪いんですけど…。

 ただし、ヤフーニュースコメント欄での反応は好意的なものもあるようで、<4位に上げてもタイトルをとれなかったらダメというのが鹿島らしいプライドだろう。他の記事でも相馬退任を支持しタイトルを獲れる新監督を望むサポが意外なほど多い>というコメントもありました。
 この記事そのものではあまりそういったものがなく、<こんな名将を切る鹿島が理解できない…>といったものや、感謝や手腕を褒めるものばかり。ただ、私も消えちゃった別記事では「退任で当然」みたいな反応をかなり見たんですよね。
 うろ覚えですが、「メンバー固定しすぎ」とか「攻撃の形が見えない」とかだったような気がします。だからと言って結果出している監督を変える理由にはなりませんけどね。とりあえず、終盤5試合でスタメン出場数が多かったメンバーを載せておきます。

GK 1 クォン スンテ
DF 32 常本 佳吾
DF 33 関川 郁万
DF 28 町田 浩樹
DF 2 安西 幸輝
MF 20 三竿 健斗
MF 21 ディエゴ ピトゥカ
MF 7 ファン アラーノ
MF 11 和泉 竜司  (アルトゥール カイキ)
FW 18 上田 綺世
FW 13 荒木 遼太郎 (土居 聖真)



■2018/11/28 控え2軍以下でキルギス代表に勝利、もう鹿島が日本代表でいいのでは?

 スタメン全員日本人でレアル・マドリーを追い詰めたときにも言われていましたが、鹿島が日本代表でいいのでは?とまた言われそうな試合が。
 国際親善試合で日本代表と対戦する予定だったキルギス代表が、控え組中心の鹿島と練習試合を行い、0―2で敗れたとのこと。ただ、内容的に「控え組中心」というレベルですらないのです。

 まず、前半は、ACL決勝・ペルセポリス戦に先発出場したメンバーを全員ベンチ外。これは「控え組中心」というレベルでした。しかし、キルギス代表はボールをはね返すことで精いっぱい。前半だけで13本のシュートを浴び、セットプレーから失点。DFの小田逸稀がゴールしています。

▽鹿島前半 GK川俣慎一郎、DF小田逸稀、犬飼智也、町田浩樹、安西幸輝(C)、MF永木亮太、久保田和音、遠藤康、田中稔也、山口一真、FW金森健志

 問題は後半。鹿島は、ユース所属の高校生5人が出場。実質“2・5軍”だったにも関わらず、得点を奪えず、逆に追加点を取られてしまいました。しかも、鹿島ユースのMF前田泰良に決められています。

▽鹿島後半 GK沖悠哉、DF小田逸稀、MF久保田和音、田中稔也、前田泰良、ユース所属5人
(キルギス、鹿島控え組に完敗…組織的な攻めなく実力に疑問符 : スポーツ報知
https://www.hochi.co.jp/soccer/world/20181117-OHT1T50265.html
、【鹿島】キルギス代表に容赦なき完勝!DF安西「鹿島が強くなるためには若手が頑張らないと」(スポーツ報知) - Yahoo!ニュース
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181118-00000074-sph-socc
より)

 これで日本代表が苦戦したらおもしろかったのですけど、結果4-0で控え組の鹿島より良いスコアでした。鹿島アントラーズとの直接対決が望まれますね。




■2019/01/06 レオ・シルバ不在の影響の大きさを感じた鹿島のスコアレスドロー

明治安田生命J1リーグ 第34節 2018年12月1日 鹿島 0-0 鳥栖
    GK 1 クォン スンテ 34歳
前半良い位置のFKで、日光で見づらいところをよく反応。このプレーでポストに激突してしばらくその後気にしている。また、直後のCKは出ていって触れない危ういプレーに。ヘディングが高く浮いてバー。危なかった。
 検索しても褒められていないが、バックパスからのダイレクトキック含めてキックミスがあまりなく、しっかりしている印象。今日の解説では、攻撃に繋がっていると少し褒められていた。
    DF 22 西 大伍
    DF 5 チョン スンヒョン
    DF 3 昌子 源
    DF 16 山本 脩斗
    MF 6 永木 亮太
    MF 40 小笠原 満男 90+4' 39歳
久々に見ました。レオ・シルバ・三竿健斗ともに怪我のために出たみたい。立ち上がりにファール気味にガツンと行くというらしいプレーあり。さらにフェルナンド・トーレスからうまく奪い取るプレーをして、イラッとしたのかトーレスが後ろから行くプレーも。
 鹿島の20冠のうち、17冠に関与しているとのこと。すごすぎますね。そんなに早くからいたという覚えはありませんでした。
 後半、低いところからやわらかく浮かせてサイドに出したボールが通って、前へと繋げていきました。しびれるボール。
 ただ、ミスも多かったですね。もともとミスのないタイプではないものの、チャレンジするパス以外でもミスが多くありました。さすがに年齢を感じさせます。
 また、レオ・シルバ不在は痛いなぁというところを感じました。レオ・シルバは守備で良いところに顔を出しますし、奪うプレーがうまく、さらに攻撃も得意。キープ力があり、前への推進力があり、良い仕事もできます。また、ファールのもらい方がうまく、流れの悪いときなどは痛がって時間を稼ぐこともよくやってくれていました。
 今日の鹿島は、カウンターが出ず、パスがとにかく繋がらずで、長く押し込まれる時間帯があり、流れを全然変えられず。レオ・シルバの存在の大きさを思わせる試合になりました。
    MF 25 遠藤 康 65'
    MF 32 安西 幸輝 82'
    FW 18 セルジーニョ
    FW 9 鈴木 優磨
    交代
    MF 11 レアンドロ 82'
    MF 30 安部 裕葵 90+4'
    MF 8 土居 聖真 65'



■2019/01/06 2年でレギュラーがガラリと変わった鹿島、クラブW杯に戻ってくる

  2018/12/15 クラブワールドカップ準々決勝 鹿島アントラーズ(日本)3 - 2グアダラハラ(メキシコ)
    【49分】MF 6 永木 亮太    【69分】MF 18 セルジーニョ    【84分】FW 30 安部 裕葵
    【3分】FW 14 サルディバル    【94分】MF 4 レオ シルバ(オウンゴール)

 グアダラハラはメキシコにしては、守備に重きがあるチームとのこと。前半は囲まれて取られるところが多く、ほとんど良い形が作れず。また攻撃陣に代表選手が多く、ドリブルも効いていました。鹿島がプレスをかけるものの、かいくぐられて崩されるという形が何度も。前半開始3分の早々の失点もそういった形。
 鹿島はリーグ最終戦勝てずに3位でフィニッシュ、天皇杯も準決勝敗退と冴えない中でしたが、グアダラハラは前期後期制の前期を11位で終えており、鹿島の方がマシだと思ったのが予想外。
 ただ、後半選手交代で鹿島がやり方に対応。交代で入った安部は個人としてもドリブルが効いていました。グアダラハラは浮足立ち崩壊し、さらに2点。最後に1点返されて1点差ですけど、スコア以上に差がありました。
 あと、鹿島は2年前のクラブワールドカップとはガラッとメンバーが変わりましたね。同じスタメンは、昌子・山本・永木・土居・遠藤のみ。本来は西や鈴木がレギュラーなので2人増えますが、それを言い出すと永木・遠藤のところは、本来三竿健斗と安部が入ります。鈴木も2年前は確かサブでしたよね。安西も非常に良い選手ですし、獲得した選手がうまく機能しています。

    GK1クォン スンテ
 前回キックを褒めたら、今日はキックミスがいくつか。ただ、全体としてはむしろ素晴らしかったですね。テレビやメディアが言うビッグセーブ連発とは思わなかったものの、ビッグセーブと言えるものがあった他、枠へのシュートによく対応していました。弾いたボールを詰められて味方が触ってオウンゴールとなったものの、2失点目のPKも反応しています。見事でした。
 私が一番良いと思ったのは、キックミスもあったというキックのところ。FWまで一気に渡す素晴らしいフィードでカウンターに。これだけで賞賛に値するのですけど、このカウンターから同点ゴール。マン・オブ・ザ・マッチ級でした。
    DF2内田 篤人
 好きな選手でしたが、長い怪我が痛かったですね。鹿島復帰後私が見た試合はいつもイマイチです。立ち上がりの失点は鹿島の上がった左サイドを完全に崩されており、サイドバックの彼がFWに対応しなくちゃいけない状況となったわけで、彼だけの責任ではありません。ただ、ファーに流れた相手FWとは対照的に、前に進んでいってジャンプ。おそらくボールの高さを見誤ったのでしょう。届かなかったのと逆方向に動いたせいで、どフリーにしてしまい失点します。
 一度中に入ってから開いて裏を狙う攻撃も見せたのは良かったです。ただ、攻撃でも物足りなさを感じました。やはり怪我と年齢の問題でしょう。仕方ないですね。
     3昌子 源
     16山本 脩斗
     35チョン スンヒョン 24歳
 今日もよくヘディングで跳ね返していました。危ないところで足を出すプレーも。特に後半アディショナルタイムに見せたスライディングは素晴らしかったもの。彼も最も良かった選手の1人です。
    MF4レオ シルバ
     6永木 亮太
     11レアンドロ
→FW 30 安部 裕葵 19歳
 ドリブルに良いもの感じますが、そこまですごいとは思っていなかった選手。しかし、今日は後半開始に入ってからいきなり良いドリブルを見せてチームのリズムを変えました。その後も良いドリブルを見せていた他、守備でも貢献。中へ入ったり、右まで流れるプレーなどもありました。1点目には直接関わっていないものの、この時点で最高クラスの活躍をしていました。
 さらに土居が下がってFWへ。FWでは初めて見たのですけど、素晴らしいポストプレーでカウンターにつなぐところ。さらに左サイドで安西とともにパス交換しながら上がっていき、2人だけで完全に崩した上、右上狙いすまして完璧なゴールで3点目をゲット。他の選手も良かったのですけど、普通に選ぶと彼がマン・オブ・ザ・マッチでしょうか。
     25遠藤 康
→DF 22 西 大伍
FW 8土居 聖真
 あと一歩なにかほしいなと思っていた選手ですけど、代表入り。ただ、最近は若い選手が出てきてうかうかしていられない感じですね。守備ができるので、使いやすい選手ではあります。
 後半、左の裏カウンターで受けてから少し迷ってしまい、シュートチャンスをふいに。ただ、これが結果的に良い方に転びます。結果的に2人をひきつけて、逆サイド長く走った永木に合わせてアシスト。さらにペナルティーエリア内で足がかかったプレーでPKももらい、2点目にも絡みました。
→DF 32 安西 幸輝 23歳
 ユーティリティなプレーヤーでいろんなポジションをこなせるためか、私が見た試合では、便利屋的な感じで途中出場が多いです。ただ、ドリブルは安部とともに非常に良いものを持っているように見えて、個人的にはすごく期待している選手です。
 今日はLSHに入り、その安部と2人だけでパス交換で上がりながら、左サイドを完全に崩して3点目に。アシストを記録しています。またあわや4点目というシュートも見せていました。
     18セルジーニョ 23歳
 彼はCKがいつもイマイチなのが気になってしまいます。テクニックは感じるものの、ずば抜けたものでもありません。ただ、結果的には仕事をすることが多い不思議な選手。今日も非常に重要な仕事をしました。
 GKからの素晴らしいフィードを、相手をひきつけて、振り返りながら出した裏へのボールが素晴らしかったです。同点ゴールのアシストの1つ前のプレーになりました。また、PKもきっちり決めて逆転に成功しています。



■2019/01/06  鹿島の2年ぶりのレアル・マドリー戦は全く違う試合展開に…

FIFAクラブワールドカップ UAE 2018 準決勝 2018年12月19日(水)
鹿島アントラーズ 1-3 レアル・マドリード
78分     土居 聖真 44分     53分     55分     ガレス ベイル

 だいぶ日にち経ってうろ覚え…。スロースターターのレアル・マドリーは相変わらずゆるいスタート。ミスパスも取れているし、やらせてもらっている。この時間帯に1点ほしいと思ったが取り切れず。特にコーナーキックでのビッグチャンスは決めておきたかった…。
 逆に凌ぎきったレアル・マドリーは、30分すぎからワンタッチプレーが出てきて良くなってきた。さらに前半の終盤に先制点まで。1-0スタートは確か2年前と同じですが、2年前はすぐに点が入りだらけてしまった形。今回は悪い時間帯を耐えてからのペースアップでゴールまで。全く意味合いの違う1-0。鹿島にとっては苦しい形に。
 そして、後半は精神的に影響が大きいバックパスのミスからの失点。その後追加点を取られたあとやっと1点返したものの、2点目の時点で勝負がありました。
GK     1     クォン スンテ
DF     22     西 大伍
56分     → 安西 幸輝
DF     35     チョン スンヒョン
 裏の危ないところ。間に合わないかと思ったが、ギリギリのところスライディングで素晴らしい守備。昌子がワールドカップの後怪我をしてパフォーマンス戻らない中、守備ではずっと彼の頑張りが効いている感じです。
DF     3     昌子 源
DF     16     山本 脩斗
 決定的なところカバーに入って、失点を防ぐ場面あり。ただ、その後すぐイエローカードをもらってしまう。さらにDFライン裏への素晴らしいパスのような質のバックパスを出してしまって失点。ミスからの失点であり、チームにとっては精神的にきついもの。これで試合が決まってしまった。
MF     4     レオ シルバ
MF     6     永木 亮太
46分      → 内田 篤人
MF     25     遠藤 康
81分     → レアンドロ
MF     30     安部 裕葵
 ジョーカーとしての使い方と迷うかと思ったが先発。レアル・マドリーがゆるかったせいもあり、今日も最初はいい感じ。落ち着いていて堂々とプレーして、ドリブルが通用していた。ただ、流れが悪くなった中では、それを覆すところまでの個の力はなかった。
FW     8     土居 聖真 26歳
 ヘディングでの折返しに飛び込んでドリブルしながらシュート。やっと1点返したと思ったらまさかのオフサイド判定。だが、VARでゴール認められる。パスを出したところではなく、どうも最後に逆サイドにいた選手をプレーに関与したと誤解したっぽい感じ。最後に旗が上がっていた。
 守備ができて運動量が多くポジショニングが良くて、戦術理解度が高そうな選手。攻撃も水準以上。監督に重宝されそうなタイプ。一方、爆発的な良さは感じなく、個人的には物足りなく思っていた。でも、今日のゴールは低くてGK取りづらい良いものだった。コンスタントにこれを出せるとありがたいんだけど…。
FW     18     セルジーニョ