2023年5月31日水曜日

若手最高選手は16歳のライアン・チェルキ、久保建英は何位?

■2020/10/26 若手最高選手は16歳のライアン・チェルキ、久保建英は何位?
■2017/06/15 有望若手選手 久保建英、ソランケ、イ・スンウ、バルベルデ、オルソリーニ、エレーラなど
■2017/06/21 フットボールチャンネル選出のベスト11でもソランケ、バルベルデ、オルソリーニ、エレーラなど 



■2020/10/26 若手最高選手は16歳のライアン・チェルキ、久保建英は何位?

  2020年05月10日の記事なのですが、ベルギーの『Football Talent Scout』は「2001年1月以降に生まれた10代プレイヤーTOP50」を紹介した何と16歳が“現10代最高”プレイヤー 久保、ロドリゴらより上と評される才能[映像アリ]|theWORLD(ザ・ワールド)という記事について。

 日本が気にするMF久保建英は27位にランクイン。ファンのアンケート調査では、同年齢で世界一だったので、かなり評価が違う感じですね。同年齢のみの調査ですからあれですが、それで1位なら全体でのベスト10クラスだったはずです。

 上位は普通に有名プレーヤーが多く、は8位にバルセロナFWアンス・ファティ(17歳)、6位アーセナルFWガブリエウ・マルティネッリ(18歳)、5位レアル・マドリードFWロドリゴ・ゴエス(19歳)、3位マンチェスター・ユナイテッドFWメイソン・グリーンウッド(18歳)、2位レンヌMFエドゥアルド・カマビンガ(17歳)などといった感じでした。

 ただ、1位は当時リヨンのトップチームで結果を残し始めているにすぎなかったリヨンに所属する16歳のMFライアン・チェルキでした。16歳という年齢とともに驚きがあります。攻撃的MFからウイングまでこなすプレイヤーで、左右両足を巧みに使ったドリブルが最大の持ち味で、フットサル選手のようなボールの触り方をするとのこと。おもしろそうな選手で、私が好きそうなタイプ。ただ、この説明だけを見ていると、他のプレーも要求される現代サッカーではどうか?って感じもしちゃいますが…。



■2017/06/15 有望若手選手 久保建英、ソランケ、イ・スンウ、バルベルデ、オルソリーニ、エレーラなど

スペイン紙『マルカ』が、「U−20ワールドカップの“宝石”20選手」とのタイトルで、FIFA U−20ワールドカップ韓国2017に出場した将来有望な20選手を選出。日本人では、FC東京U−18のFW久保建英が選ばれました。
 ただ、「今大会の最年少(15歳)だった。TAS(スポーツ仲裁裁判所)の処分によりバルセロナを去った。純粋な魔法だ。1アシストを記録。だが、日本のMVPはもちろんドーアン(堂安律)だった」とのコメント。その堂安律は入っていないという妙なことになっています。将来性の問題でしょうか?
 あと、久保が最年少というのは誤解で、もっと若い選手が出ていたというニュースも見た気がします。

 さて、選出の20選手の紹介。どうやって見るかはいろいろ考えられ、ポジションごとでも良いのですけど、地域ごとに見ていくことにしました。でも、順番も関係あるかもしれませんので、とりあえず、そのまんまのものを最初に。

FWジャン・ケヴィン・オギュスタン(フランス/パリ・サンジェルマン)
FWニコラス・デ・ラ・クルーズ(ウルグアイ/リベルプールFC)
MFルカ・デ・ラ・トーレ(アメリカ/フルアム)
FWディオゴ・ゴンサウヴェス(ポルトガル/ベンフィカ)
MFキーラン・ダウエル(イングランド/エヴァートン)
DFエドソン・アルバレス(メキシコ/クラブ・アメリカ)
GKウイケル・ファリニェス(ベネズエラ/カラカス)
FWアンドレア・ファヴィッリ(イタリア/アスコリ)
MFヤンヘル・エレーラ(ベネズエラ/ニューヨーク・シティ)
FW久保建英(日本/FC東京)
FWラウタロ・マルティネス(アルゼンチン/ラシン・クラブ)
FWイ・スンウ(韓国/バルセロナ)
FWアデモラ・ルックマン(イングランド/エヴァートン)
MFロナルド・ルセナ(ベネズエラ/サモラ)
FWリッカルド・オルソリーニ(イタリア/アスコリ)
MFアダルベルト・ペニャランダ(ベネズエラ/マラガ)
FWファッション・サカラ(ザンビア/スパルタク・モスクワ)
FWジョッシュ・サージェント(アメリカ/セント・ルイス・スコット・ギャラガー)
FWドミニク・ソランケ(イングランド/チェルシー)
MFフェデリコ・バルベルデ(ウルグアイ/レアル・マドリード)
(久保建英、U20W杯で輝いた“宝石”20選手に選出…スペイン紙「純粋な魔法」 06月14日 06:00 SOCCER KINGより)

 では、地域ごとに。まず、アジアからですが、2人のみでした。

<アジア>
FW久保建英(日本/FC東京)
FWイ・スンウ(韓国/バルセロナ)

 初優勝のイングランドが3名など、やはりヨーロッパが多くなっています。特にフランスやイタリアは主力をかなり温存してのメンバーでしたからね。それでも、注目選手がいるということです。
 イングランドのドミニク・ソランケは、4得点を挙げて大会MVPのゴールデンボールを受賞しています。
 記事にはなかったものの、同ゴール数の場合アシスト数が加味される、アシスト数も同じ場合はプレー時間が加味されるという、得点王にあたる賞として、ゴールデンブート賞があります。
 今大会は、5ゴール0アシストで、イタリアのリッカルド・オルソリーニが該当しています。
 同じヨーロッパでは、 ジャン・ケヴィン・オギュスタンが、4ゴール0アシスト218分プレーでブロンズブートでした。
 最優秀GKであるゴールデングローブ賞は、イングランドのフレディー・ウッドマンですが、選外。GKはベネズエラのウイケル・ファリニェスのみですね。

<ヨーロッパ>
MFキーラン・ダウエル(イングランド/エヴァートン)
FWアデモラ・ルックマン(イングランド/エヴァートン)
FWドミニク・ソランケ(イングランド/チェルシー)
FWアンドレア・ファヴィッリ(イタリア/アスコリ)
FWリッカルド・オルソリーニ(イタリア/アスコリ)
FWジャン・ケヴィン・オギュスタン(フランス/パリ・サンジェルマン)
FWディオゴ・ゴンサウヴェス(ポルトガル/ベンフィカ)

 もう一つサッカーが強いのは、何と言っても南米。準優勝のベネズエラからは今大会最多の4名が選ばれるということで、南米としてはお馴染みではないベネズエラが多くなりました。
 あと、記事にはなかったものの、ウルグアイのフェデリコ・バルベルデがシルバーボール、ベネズエラのヤンヘル・エレーラがブロンズボールに選ばれています。

<南米>
GKウイケル・ファリニェス(ベネズエラ/カラカス)
MFヤンヘル・エレーラ(ベネズエラ/ニューヨーク・シティ)
MFロナルド・ルセナ(ベネズエラ/サモラ)
MFアダルベルト・ペニャランダ(ベネズエラ/マラガ)
FWニコラス・デ・ラ・クルーズ(ウルグアイ/リベルプールFC)
FWラウタロ・マルティネス(アルゼンチン/ラシン・クラブ)
MFフェデリコ・バルベルデ(ウルグアイ/レアル・マドリード)

 最近力をつけている印象の中南米からは3人。アメリカのジョッシュ・サージェントは、4ゴール1アシストでシルバーブートでした。

<中南米>
FWジョッシュ・サージェント(アメリカ/セント・ルイス・スコット・ギャラガー)
MFルカ・デ・ラ・トーレ(アメリカ/フルアム)
DFエドソン・アルバレス(メキシコ/クラブ・アメリカ)

 アジアとともに最弱を競うアフリカは1人ということで、この選出ですとアジアが勝ちました。

<アフリカ>
FWファッション・サカラ(ザンビア/スパルタク・モスクワ)




■2017/06/21 フットボールチャンネル選出のベスト11でもソランケ、バルベルデ、オルソリーニ、エレーラなど

 フットボールチャンネルがU-20ワールドカップのベスト11を選んでいました。
 スペイン紙『マルカ』の「U−20ワールドカップの“宝石”20選手」にも選ばれている選手には、「※」をつけておきます。
 また、何らかの賞を受賞している場合にも注記します。

 <U-20W杯のベストイレブン>

▽GK
ウイルケル・ファリニェス(ベネズエラ)※

▽DF
ジョンジョ・ケニー(イングランド)
フィカヨ・トモリ(イングランド)
サンティアゴ・ブエノ(ウルグアイ)
マシアス・オリベラ(ウルグアイ)

▽MF
ルイス・クック(イングランド)
フェデリコ・バルベルデ(ウルグアイ)※ シルバーボール
ヤンヘル・エレーラ(ベネズエラ)※ ブロンズボール

▽FW
リカルド・オルソリーニ(イタリア)※ ゴールデンブート(得点王)
ドミニク・ソランケ(イングランド)※ ゴールデンボール(MVP)
アンドレア・ファヴィッリ(イタリア)※

 U-20W杯ベストイレブン。世界の舞台で輝いたスーパースターの卵たち[ftp_del]【編集部フォーカス】[/ftp_del] フットボールチャンネル | スポーツ | 2017年06月18日
 ※…スペイン紙『マルカ』の「U−20ワールドカップの“宝石”20選手」

 マルカは攻撃の選手ばかりでしたので、DFは全員向こうでは選外でした。というか、DFは1人も選出されていなかったんですね。かなり偏っていました。

 ジョンジョ・ケニーは、イングランドの右サイドバック。全試合フル出場で、なおかつ「恐るべき運動量」。しかも、"決勝のベネズエラ戦で周りの選手たちが連戦の疲労を見せる中、そんなものどこ吹く風と涼しい顔で走り回ったタフさ"を発揮したそうです。
 左サイドバックからは、 マシアス・オリベラ(ウルグアイ)。ただ、あまり具体的な説明はなく、タイプがよくわからず。"3位決定戦まで全7試合にフル出場し、2度の延長戦も走り抜いた"ということで、やはりタフさが魅力でしょうか。

  センターバックは、フィカヨ・トモリ(イングランド)とサンティアゴ・ブエノ(ウルグアイ)。DFの4人は、2カ国で半々ですね。
 ブエノはバルセロナU-19で、プレースタイルはバルセロナの先輩ジェラール・ピケに似ているとのこと。高さと強さだけでなく正確なフィード能力も武器にしています。
 トモリは、屈強な肉体で、空中戦でも地上戦でも無類の強さを誇る選手。いかにもイングランドのセンターバックらしいタイプです。

 MF・FWでは、ルイス・クック(イングランド)のみがマルカで未選出。イングランドのキャプテンで、目立たないと言いつつ、以下のような点が褒められていました。

"常に体を張った守備で中盤を引き締め、安定したパスワークで攻撃を組み立てる。周りの選手たちを鼓舞する姿は頼もしかった。小柄でも当たり負けしない強さと、根性は特筆に値する"

 FWでは、主力を何人も外されていたイタリアから2人。層の厚さを感じさせます。オルソリーニなんかは、得点王に輝きました。
 また、 MVPだったソランケも、実は"U-21欧州選手権に出場するU-21イングランド代表から外れ、U-20代表で戦うことになった"という経緯だとのこと。
 やっぱり世界の強豪国は、レベルが桁違いですね。