2023年2月12日日曜日

サッカー最弱地区はアジアかアフリカか? W杯出場枠争い熾烈に

■2014/7/1 サッカー最弱地区はアジアかアフリカか? W杯出場枠争い熾烈に
■2023/02/12 サッカー最弱地区アジアがグループリーグ突破率1位タイ アフリカも躍進
■2018/01/05 ワールドカップの賞金の金額はいくら?
■2018/01/05 日本のワールドカップ賞金の使い道



■2014/7/1 サッカー最弱地区はアジアかアフリカか? W杯出場枠争い熾烈に

 W杯出場枠を巡る争いは常にあるようで、4年後も8年後も変わらないでしょう。予選2試合を終えた時点の記事に、W杯出場枠を巡るFIFA理事会の議論の話が出ていました。

-----引用 ここから-----
 韓国がアルジェリアに2-4で惨敗したのを見て、日本サッカー協会名誉会長の小倉純二氏が苦々しい顔をしているのを想像した。
 国際サッカー連盟(FIFA)理事を務めていた小倉氏は、長らく日本サッカー界の顔であった。彼によると、FIFA理事会で最も論議が白熱するのは、W杯出場枠に関してであるという。
「W杯は1カ月で行うので、出場国を今の32以上に増やすことは不可能。いつも揉めるのは、出場枠の割り振り」
GL2戦終えて3分5敗…懸念されるW杯「アジア枠」削減- 日刊ゲンダイ(2014年6月24日10時26分)
http://news.infoseek.co.jp/worldcup/article/gendainet_000213827
-----引用 ここまで-----

 "オセアニア連盟の悲願は今も昔も「1枠」を確保すること"でした。あるアフリカの理事はこのオセアニア連盟代表の必死な姿を見て、「南米から譲ればどうか」とうっかり言ってしまったところ、こう言われてしまいました。
「おまえたちは、アフリカで行われたW杯でいくつの代表が決勝トーナメントに残ったんだ? 気の毒だと言うならば、アフリカが譲ればいい。アフリカは弱いんだから」
 10年W杯南アフリカ大会は地元アフリカの大会なのにさんざんでした。私は達成するのであれば日韓大会だと思っていましたが、そのときに日本と韓国が守った開催国のグループリーグ突破の伝統も、地元南アフリカが途絶えさせました。
 一方、2010年の南アフリカワールドカップは、日本、韓国の2カ国がベスト16に進出しています。当時、"アジア枠を削れとは言ってこないだろうと安心して小倉氏はそのやりとりを聞いていた"そうです。
 しかし、今回の2014年大会でこの無様な結果。次の出場枠で一番狙われるのは、アフリカではなくアジアでしょう。

-----引用 ここから-----
 最終日に試合を残していたH組の韓国もベルギーに敗れ、1分け2敗で同組最下位で敗退。今大会、アジア勢は1勝も挙げることができず“全滅”となった。
 (略)C組の日本は1分け2敗、勝ち点1にとどまり最下位で終戦。オーストラリアも3戦全敗の勝ち点0でB組最下位。イランも1分け2敗の勝ち点1でF組最下位。(略)
 4チーム合わせて3分け9敗。この結果を受け、現在「4・5」のアジア枠に対し逆風が吹くことは必至。次回の18年ロシア大会の出場枠は未確定だが、見直し論が強まることになりそうだ。
アジア枠ピンチ…1勝もできず“全滅”で今後、減枠論浮上も- スポニチアネックス(2014年6月27日07時25分)
http://news.infoseek.co.jp/article/sponichin_20140627_0071
-----引用 ここまで-----

 "4チーム合わせて3分け9敗"でした。アフリカはグループリーグ突破しているところがあり、もう少しマシなはずです。見てみましょう。

A カメルーン 0勝0分け3敗
C コートジボワール 1勝0分け2敗
F ナイジェリア 1勝1分け1敗
G ガーナ 0勝1分け2敗
H アルジェリア 1勝1分け1敗
合計  3勝3分け9敗

 負けが目立ちますけど、ナイジェリアとアルジェリアの2チームが勝ち抜いていますからね。日本と同組のコートジボワールや韓国と同組のアルジェリアは、直接最弱対決でしたがアジア勢を上回っています。
 ネットでは韓国と日本でどっちが弱いかを競っているようですが、情けない話です。


 以下の記事を読むと、アジアはかなり優遇されているのかもしれません。

-----引用 ここから-----
 アジア勢の「4.5」枠にはサッカーの全世界的な普及を掲げるFIFA(国際サッカー連盟)の思惑、特に世界最大の人口を誇る中国やオイルマネーで潤う中東における潜在人気を掘り起こすマーケット戦略も込められている。しかしながら、他の大陸連盟からは決まってこんな不平不満が漏れてきていた。「アジア大陸の出場枠は多すぎるのではないか」。
 ブラジル大会でベスト16に進出したチームの大陸ごとの内訳はヨーロッパが「6」、南米が「5」、北中米カリブ海が「3」、アフリカが「2」となっている。大挙して押し寄せているサポーターの熱狂的な声援を背に快進撃を続ける南米勢、心境著しい北中米カリブ海からが出場枠のアップを望む声が上がっても決して不思議ではない。

なぜW杯でアジア勢はひとつも勝てなかったのか- THE PAGE(2014年6月27日17時57分)
http://news.infoseek.co.jp/article/thepage_20140627-00000001-wordleafs
-----引用 ここまで-----

 北中米の躍進は今回のトレンドの一つですね。今まではメキシコ、アメリカの2強状態でしたが、今回はコスタリカが躍進しました。ハイレベルになってきています。

-----引用 ここから-----
アジア最終予選を戦った日本の軌跡を比べても、波乱万丈に富んだ戦いの末に「ジョホールバルの歓喜」にまで至ったフランス大会時(出場枠3.5)と、危なげなく突破を果たした2006年のドイツ大会以降とでは大きく様相が異なっている。

 これが例えば10か国で争われる南米予選となると、弱肉強食を掟として壮絶なるサバイバル戦が繰り広げられてきた。今大会は開催国のブラジルが参加していないが、それでも南アフリカ大会でPK戦の末に日本を破り、ベスト8に進出したパラグアイは敗退を余儀なくされ、4位に入って古豪復活をアピールしたウルグアイもヨルダンとの大陸間プレーオフに回った末にようやく出場権を獲得している。
3大会続けて南米予選で敗退を喫した間に、悔しさを糧にして力を蓄えてきたコロンビアの快進撃はむしろ必然でもあった。王者スペインを蹴散らして決勝トーナメントに進出したチリは南アフリカ大会に続く出場だが、2002年、2006年の両大会への出場を逃してきている。

 ワールドカップの大陸予選に代表される、魂をすり減らすような真剣勝負の繰り返しが代表チームと選手たちの心身をたくましく成長させると水沼氏(※水沼貴史)は指摘する。「選手たちの経験値を上げるという部分では、ギリギリの戦いを勝ち上がっていくことでレベルを上げ、厳しい環境の中で意識を変えていくことも必要なのかなとも思う。例えば南米予選という厳しい戦いを常に強いられてきた歴史と、それらを乗り越えてきたチームが今大会でも勝ち上がっていることは決して無関係ではないと思う。コスタリカの快進撃で注目されている北中米カリブ海のレベルも年々上がっていて、グループリーグで開催国ブラジルを苦しめ、決勝トーナメント進出を決めているメキシコも北中米カリブ海では4位に甘んじ、ニュージーランドとの大陸間プレーオフに回らざるを得なかった」
-----引用 ここまで-----

 北中米だけじゃなくて、南米もかわいそうですし、出場国が多いのになお熾烈な争いが繰り広げられるヨーロッパですらまだ増やしてあげて良いのではないかと思います。
 日本が出場しづらくなるのは残念ですけど、他の地域がかわいそうですわ。



■2023/02/12 サッカー最弱地区アジアがグループリーグ突破率1位タイ アフリカも躍進

 その後、ワールドカップはさらに出場国を増やすことが決定。出場国が増えたとしても、出場国枠の問題は依然不満が残るような気がしますが、しばらくは緩和されるかもしれません。
 また、2022年ワールドカップはまさかのアジア・アフリカ大活躍…という予想外なことに。特にアジア勢の躍進が目立ちました。グループリーグを突破しまくったのです。ホスト国のカタールが大会史上初の勝ち点ゼロスタートから、大会史上初の3戦全敗での敗退という記録づくめの不甲斐なさだったにも関わらず、他のアジア勢が金星をあげまくりました。番狂わせの大物食いが多数あったのです。

 それでも、終わってみればベスト16でアジア勢は全敗、アフリカ勢が1つのみということで、ベスト8は順当な結果に。モロッコが1人気を吐いて4位でしたが、本当に「大活躍」と言ってよいかは微妙な感じ。アジア・アフリカが強くなったと言えるかどうかは、判断が分かれそうです。
 とはいえ、アジア勢がグループリーグで0勝ですべてグループリーグ敗退といった大会もあったのですから、状況が大きく変わったというのは事実でしょう。

・W杯にアジア旋風! 決勝トーナメント進出率は欧州に次ぐ50%、勝利記録も更新―中国紙(Record China / 2022年12月7日 20時0分)
<サッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会をめぐり、中国紙・環球時報は7日、アジアの国の決勝トーナメント進出率は欧州に次いで2番目に高かったと報じた。
 5日(現地時間)の試合で日本と韓国がそれぞれクロアチア、ブラジルに敗れたことで、アジア勢は大会から姿を消した。しかし記事は、アジアから出場した6カ国のうち3カ国がグループリーグを突破し、進出率は南米と並ぶ50%だと説明。これは欧州の61.5%に次ぐ数字で、アフリカ(40%)、北中米カリブ海(25%)を上回ったと指摘した。
 また、アジアでは開催国カタールを除く5カ国が勝利を挙げ、日本とオーストラリアが2勝、韓国、サウジアラビア、イランが1勝で計7勝となり、アジアの1大会での勝利記録(2002年日韓大会の6勝)を更新したとも伝えた>
<さらに、韓国紙・中央日報が「今大会ではこれまでと異なるアジアの実力が見られた」とし、初めてアジアの3カ国が同時に決勝トーナメントに進出したことを報じたほか、ニュース1が「“アジア旋風”を目にしただけでなく、アジアサッカーの未来の希望も見えてきた」と報じたことも伝えている>

・カタールW杯ラウンド16進出チーム決定! 大健闘アジア勢が欧州勢に次ぐ3カ国(超ワールドサッカー / 2022年12月3日 6時18分)
◆ラウンド16進出チーム
【グループA】
1.オランダ代表
2.セネガル代表
【グループB】
1.イングランド代表
2.アメリカ代表
【グループC】
1.アルゼンチン代表
2.ポーランド代表
【グループD】
1.フランス代表
2.オーストラリア代表
【グループE】
1.日本代表
2.スペイン代表
【グループF】
1.モロッコ代表
2.クロアチア代表
【グループG】
1.ブラジル代表
2.スイス代表
【グループH】
1.ポルトガル代表
2.韓国代表



■2018/01/05 ワールドカップの賞金の金額はいくら?

  そもそもワールドカップで賞金が出ていると知りませんでした。Wikipediaによれば、実際、以前はFIFAからの優勝賞金は0円であり、各国のサッカー協会が個々に協賛スポンサーを募り成績に応じて自国のチームに贈ることが多かったそうです。
 しかし、 現在は、FIFAがワールドカップ本大会出場国に成績に準ずる賞金を支給しています。2014年ブラジル大会では、賞金総額が5億7600万ドル(約586億4000万円)と前回大会より37パーセントの増額となっていました。

優勝国3500万ドル(約35億6000万円)
準優勝国2500万ドル(約25億5000万円)
3位2200万ドル(約22億4000万円)
4位2000万ドル(約20億4000万円)
グループステージで敗退した国に対する賞金800万ドル(約8億1000万円)
賞金とは別に支給される準備金150万ドル(約1億5000万円)



■2018/01/05 日本のワールドカップ賞金の使い道

  ヤフー知恵袋情報であり、事実かどうか不明ですが、賞金の使い道についての説明も見かけました。

・選手や監督、コーチなどのスタッフに給与として支払われる。
・残りの賞金はサッカー協会がもらい、全国の小学校の校庭の芝生化やJリーグの発展などのためにこの賞金を使う。

 この校庭の芝生化というのは、サッカーだけのためではなく、日本のすべてのスポーツの発展を願ってのことだそうな。土よりも芝生のほうが転がることに恐怖が少ないため子供のころから、でんぐり返りやスライディングができるので、運動能力が向上するといわれているため、と説明されていました。
 サッカー関連では 、サッカーくじtotoの収益もスポーツ全般に使われているということで、日本のスポーツに貢献していますね。競技別だと使い道は野球関係が多いらしいとも聞いたことがあります。