2024年2月2日金曜日

W杯連続失点記録と無失点記録を持つスイス、 史上初の無失点敗退も

■2018/07/01 W杯連続失点記録と無失点記録を持つスイス、 史上初の無失点敗退も
■2018/06/23 スイスは理想的な展開で勝利し、3戦目も理想的な相手との戦い
■2018/06/23 今日はシャキリの日 ノリノリでドリブル、ゴールも決める
■2018/07/03、04 守りのサッカーを貫けなかったスイスが敗れることに
■2018/07/04 中心選手であるシャキリやジャカにミスが散見したスイス
■2020/02/13 2006年ワールドカップではセンデロスとハカン・ヤキンが目立つ



■2018/07/01 W杯連続失点記録と無失点記録を持つスイス、 史上初の無失点敗退も

 検索していて、スイスがおもしろい記録を持っていると知りました。なんと連続試合失点と連続試合無失点、両方の記録保持者だというので変わっています。以下は、いずれもWikipediaにあったものです。

<W杯連続失点記録>
初出場の1934年大会初戦から1994年大会のラウンド16まで出場22試合連続で失点を喫しており、これはワールドカップにおける連続試合失点の記録である。
<W杯史上初の無失点敗退>
2006年大会ではグループリーグ3試合を無失点(この大会初戦で連続試合失点を止めた)、決勝トーナメント一回戦でウクライナに0-0からのPK戦で敗れ、ワールドカップ史上初の無失点での大会敗退を記録。
<W杯連続無失点記録>
上記の2006年大会に続く、2010年大会のグループリーグ第1戦のスペイン戦も無失点で、イタリアと並ぶ5試合連続無失点のワールドカップタイ記録を樹立。
<W杯通算連続無失点時間記録>
続くチリ戦では後半30分に失点するが、この時点までの大会通算連続無失点時間は86・90年大会のイタリア(550分)をも上回る559分となり、わずかながら記録を更新。


■2018/06/23 スイスは理想的な展開で勝利し、3戦目も理想的な相手との戦い

 ロシア・ワールドカップ(W杯)グループE第2節 セルビア1-2スイス

 スイスは、前半のうちに失点。当然攻めるしかないので、徐々に押し返します。攻め手がないわけではなく、チャンスを作れていました。後半も同じ流れのまま同点。そして、焦って前がかりになったセルビアから追加点で勝ち越しという理想的な展開となりました。しかも、次はグループリーグ敗退が決まっているコスタリカ戦ですから、こちらも理想的です。
 あと、スイスは初戦のブラジル戦も見ていたのですけど、ほとんどメモしなかったのでページを作っていませんでした。なぜかあまり応援しないチーム になっています。


■2018/06/23 今日はシャキリの日 ノリノリでドリブル、ゴールも決める
 ロシア・ワールドカップ(W杯)グループE第2節 セルビア1-2スイス
【セルビア】ミトロビッチ(前5)【スイス】ジャカ(後7)シャキリ(後45)
GK
1 ヤン・ゾマー 6.5
 29歳。前半はヘディングシュートのピンチを防ぐプレーがあった一方で、ゴールキックのミスがあったのが気になりました。失点の場面は彼のせいとはいえず。後半はチーム自体が良くあまりシュートが来ませんでした。
 DF
2 シュテファン・リヒトシュタイナー 6
  34歳。右サイドバック。キャプテンだったかな。ちょくちょくミスがあるのが気になりました。サイドの守備でも苦戦していた感じです。これは初戦のブラジル戦でもそうでしたね。
22 ファビアン・シェア 5.5
  26歳。CB。FWへのゆるい付き方で失点。ただ、左のDF裏へのロングボールは、2本すごくいいボールがありました。検索してもフィードが良いという評価ないんですけどね。うまかったです。
5 マヌエル・アカンジ 6
 22歳。CB。通ったら危ないところできれいなタックルやCKの後のカウンターでもよく対応していました。
 スイスは攻撃のときにベーラミが下がって3バックのようになるのですけど、アカンジはやや高めの位置を取っていました。ただ、攻撃の方ではちょくちょくミスしています。
13 リカルド・ロドリゲス 6.5
  25歳。LSB。球際粘って低いマイナスのボールでチャンスに。セットプレーもちょくちょく蹴っていて、左からのCKで低いボールも入れていました。高さでは分が悪いので良い判断なのですけど、一方で工夫のないボールも結構あったんですよね。
 守備面では特に印象が残っていないものの、逆サイドより押し込まれていなかったので良い対応ができていたのだと思われます。
 MF
11 ヴァロン・ベーラミ 6
  33歳。守備的な2枚のうちの1枚。もう1人は攻撃的なジャカなので、彼の方が守備的。攻撃のときにベーラミが完全に下がって3バックのようになって、左右にボールを回すような役割をしていました。
 ブラジル戦唯一メモしていたのはこのベーラミで、ネイマールに厳しく守備していたのが印象に残っていました。
10 グラニト・ジャカ 6.5
  25歳。注目選手ということで気にはしていた選手。守備的な2枚のうちの1枚ですけど、攻撃で良さの出るタイプ。前半から左足で長めの良いボールが出ていました。
 後半ミドルシュートのこぼれ球をダイレクトで強烈なミドルシュート。ボールスピードがあり、GK取れず同点としました。
23 ジェルダン・シャキリ 7
 26歳。彼も注目選手と聞いていた選手。 右SHですけど、かなり自由に動いてきます。
 右からのCK。左足で曲がってくる早い良いボール。前半は下がってくること多かったですけど、そこからも悪くないボールが出てきます。前半はもう一つ、中央から左に空いている選手に好パスを通していました。
 後半はもっと爆発。左足の良いミドルシュート、相手がよく当てたものの、このこぼれから先制点に。
 右サイド、相手に触られたプレーだったのですけど、こぼれたところをターンしながらダイレクトで曲げるシュート。左上角に当たるすごいシュートでした。ゴールの大きさがイメージできているんでしょうね。
 169cmと小さいのですけど、数的不利で取られない強いプレー。体が強くてバランスが良いからできるプレーです。小さくても重心が低く迫力があります。
 選手交代で流れの中でも入っていたトップ下に変更。その変更後すぐスルーパス。オフサイドでしたが良いボールでした。
 ボールを取られないというのは強さ以外にもちろんうまいからというのもあります。タッチ数が多い私好みのドリブルしますね。相手が前がかりになってスペース空いたので、ノリノリでドリブルしていました。
 カウンターの場面では1トップ以上に前に残している感じだったのですけど、完全に抜け出してGKと1対1。この時点でほぼ決まっていたものの、GKの股下を抜くやはりレベルの高いシュートで決勝点を叩き出しました。ちょっとでも浮いていればGKが防いでいたと思われます。
15 ブレリム・ジェマイリ 6(73分OUT)
 32歳。トップ下。裏へのふわっとしたボール、1点ものの場面でしっかりミートできず。そのすぐ後、左でフリーだったのにシュートせず。選択したクロスも雑なボール。チームは良かったものの、彼はイマイチでした。
14 スティーブン・ツバー 6(90+4分OUT)
 26歳。LSH。 裏へのふわっとしたボールを出して1点ものでした。他は目立たず。
 FW
9 ハリス・セフェロビッチ 6(46分OUT)
 交代選手
FW18 マリオ・ガブラノビッチ 6(46分IN)
  28歳。フリーで決められないところありました。ただ、決勝点となったシャキリのゴールは彼がアシストだったみたいですね。
 FW7 ブレール・エムボロ  6.5(73分IN)
 FW19 ヨシプ・ドルミッチ ―(90+4分IN)(【セルビア 1-2 スイス|W杯選手採点】最高殊勲者はあらゆる仕事を果たしたシャキリで間違いなし! | サッカーダイジェストWebより)




■2018/07/03、04 守りのサッカーを貫けなかったスイスが敗れることに

 予想外だったときは正直にそう書いているのですけど、いつも試合後に書いている試合展望を先に書いておこうかなと。
  スイス、スウェーデンともに守備から入るチームであり、ともにやりづらそうですね。ただ、選手の質で見るとスイスが上のため、スイスが主導権を握る時間帯が長くなりそうです。となると、スウェーデンは逆に自分の形になるのでやりやすくなるでしょう。ただ、今大会のスウェーデンは持ち前の堅守速攻の「速攻」の方が弱いように見えるので、スウェーデンも決めきれないのではないかと。
 結局、地力で上回るスイスの方が行けると予想。応援していないのですけど、スイスは正直非常に良いチームなので、支配するサッカーでも行けると思います。セルビア戦でも実際ビハインドから同点にして、自分たちのサッカーが生きる形に持っていきました。そうなれば追加点でトドメまで差せるチームです。
 …といった感じなのですけど、私はそもそも今大会のスウェーデンは弱いと思っていました。で、疲労が目立っていたらしいとはいえ、メキシコ代表に3戦目に3-0で1位通過という時点で予想外。この試合見ていないんですよ。ひょっとしたらチームが変わっているのかもしれません。
 また、ともに高さがあるものの、この2国ならスウェーデンの方がたぶん高いでしょう。耐えてカウンターでチャンス…とまで行かなくてもセットプレーは確保して、セットプレーでなんとかという活路の見出し方はできそう。メモに残っていないんですけど、ロングスローできる選手もいたはず。いるのならロングスローも積極的に使っていきたいですね。

 前半のポゼッションは6割スイスであり、やはりスイスが持つ展開。とはいえ、中身は思っていたのとだいぶ違いました。スウェーデンは引かずに前からのプレスでペースをつかむという格好。高さで負けるのがわかっているスイスがゴールキックからでも繋ごうとするのですけど、それすら防ごうというプレーが前半から見られました。で、ロングボールを蹴るとスウェーデンボールになってカウンターというやり方。すごいですね。 スイスはチャンスを作れず、バックラインで回して支配率を無駄に上げているという形でした。
 韓国戦でカウンターに迫力がなかったスウェーデンですけど、今日は効果があるというのがわかりました。ダイレクトプレーを多用してとにかく早くというのが多くあり、このプレーの質は低いんですよ。ただ、合えば大チャンスになるだろうという理念で割り切っている感じでした。また、高さを嫌がっていたので、やはりセットプレーやロングスローも効果があったでしょう。
 スイスはイライラした感じでしたけど、それほどリスクはかけず。しかし、後半20分あたりで前からプレスをかけてとギアを上げてきたところで失点。守りから入りたい両チームでしたが、我慢できなかった方が負けたという感じ。スイスは下手にうまい選手がいて、やり方を徹底できませんでしたね。スウェーデンは選手らも「つまらないサッカーと言われてもこのやり方しかない」と言っており、意思統一されていて全くブレがありませんでした。



■2018/07/04 中心選手であるシャキリやジャカにミスが散見したスイス

ロシア・ワールドカップ(W杯)ノックアウトステージ スウェーデン 1-0 スイス
【スウェーデン】フォルスベリ(後21)
4-2-3-1
GK
1 ヤン・ゾマー 5.5
 29歳。今日もキックで良くないところ。相手に出してしまってピンチという場面がありました。一方で、DFの後ろから出てきた難しいシュートによく反応するといったところは見せていました。
DF
5 マヌエル・アカンジ 6
6 ミヒャエル・ランク 5
13 リカルド・ロドリゲス 7
  25歳。LSB。ミランの選手で正確なクロスが持ち味と紹介されており、かなり上がっていたのですけど、効果あるプレーは ほとんどなし。中に入ってのプレーも結構あったものの、左足をケアされて右足シュートというところが何度か。ただ、終盤には良いボールを入れて、ヘディングシュートまでつなげるチャンスを演出。
20 ジョアン・ジュルー 6
MF
10 グラニト・ジャカ 6
  25歳。DHの1枚ですけど、かなり攻撃を期待されている選手。前半は良いサイドチェンジもありました。ただ、今日はキックミスや失うプレーがちょくちょくあるなど、苦戦していた日です。
11 ヴァロン・ベーラミ 5.5
14 スティーブン・ツバー 6(73分OUT)
15 ブレリム・ジェマイリ 6(73分OUT)
23 ジェルダン・シャキリ 6
 26歳。RSH。合わないボールや高さで負けてしまうボールがあるものの、クロスを何度も上げていました。ニアへの早い良いボールも中にはあります。左まで来ることでフリーになった上で、低い良いボールを入れる良いプレーも。ただ、その後のFKはGKボールとやや不安定。
 後半はCKの後の切り返しを完璧に取られてしまい、カウンターされそうになるところも。後半もクロスでミスが目立ちます。本来もっとできる選手なんですけどね。ただ、右から左足で触れば1点というクロスも見られました。
FW19 ヨシプ・ドルミッチ 5.5

交代選手
FW7 ブレーム・エムボロ 5.5(73分IN)
 21歳。スピードがありそうなタイプの黒人選手。 ボールをスルーして体を入れ変えて、裏に出ていくという良いプレーが一つ見られました。
FW9 ハリス・セフェロビッチ 6(73分IN)
(メンバーと採点は、【スウェーデン 1-0 スイス|W杯選手採点】MOMは組織力重視の展開の中で“違い”を作ったスウェーデンの10番 | サッカーダイジェストWebより)


■2020/02/13 2006年ワールドカップではセンデロスとハカン・ヤキンが目立つ

 2006年ドイツワールドカップのメモ。たぶんスイスVS韓国の試合ですけど、スイスが好きじゃなくて韓国が好きということで、スイスの選手はかなり少なかったです。
CB センデロス
 21歳のCB。アーセナル所属だそう。スキンヘッドの190cmで、見た目もプレーも強烈なヘディングが怖いと思った選手。
 それ以上はメモしていませんでしたが、Wikipediaによると、<2006年6月23日に行われた、2006 FIFAワールドカップの韓国戦でハカン・ヤキンのフリーキックから崔眞喆と激突しながらも先制のヘディングシュートを決めた。その際に鼻付近から流血するもプレーを続けたが、その後肩を脱臼しピッチから退いた>とのこと。
 戦績を見ると、若い頃のアーセナルでは結構出ていてこのときが一番すごかった感じ。その後、ポジションを失って、レンタル先のミランでも出ていたものの、ビッグクラブでの出場はここまで。ただ、その後もフラムで試合に出ていましたので、全く悪くないですね。 日本ならレギュラーになれる実績です。
MF ヤキン
 トップ下。左利き。FKが良いと思った選手。速いボールでなおかつ正確なために威力が大きいです。FKもCKも良いところに来ます。韓国を応援しているために、常にヒヤヒヤさせられました。ゲームの中ではそれほど印象に残らなかったものの、とにかくプレースキックが素晴らしいです。合わせるキックだけでなく、直接FKもイケそうな感じでした。
 ハカン・ヤキンって名前の選手いたような?と検索してみると、やはりその人っぽいですね。ただ、2006 FIFAワールドカップは当初メンバー入りしておらず、負傷した選手の代わりに登録されたとのこと。良く見えたのですけどね。なので、違うかな?ともう少し検索したのですけど、ワールドカップでFKを蹴っていたのを 確認しました。
 今思うと、トルコ系の名前だという感じ。実際、そうみたいです。経歴を見ると、内弁慶な感じでほとんどスイス。海外でもプレーしたものの、短期間であり、あまり活躍していないようでした。