2024年1月5日金曜日

インドネシアサッカー場で大量死 警察の催涙ガス使用は正しい?

■2022/10/08 インドネシアサッカー場で大量死 警察の催涙ガス使用は正しい?
■2017/11/05 インドネシアのテレンス・プヒリの足が速すぎておかしい
■2017/11/05 W杯予選敗退のオランダ、あり得ない高難易度のシュートミス



■2022/10/08 インドネシアサッカー場で大量死 警察の催涙ガス使用は正しい?

 インドネシアサッカーで大量に人が亡くなるというショッキングな事件。当初は174人が死亡したと発表しましたが、これはインドネシア側の間違った発表であり、実際にもう少し少なかったとのこと。後に「125人が死亡、323人が負傷」に訂正されています。さらにその後、「130人以上」と増えており、まだ増えてくるかもしれません。
 当初の発表よりは減りましたが、多くの人が亡くなっていることは間違いありません。子供の死者も多かったようです。報じられている情報をまとめておきます。


<現地メディアによると、スタジアムはインドネシアプロサッカーリーグ所属「アレマFC」の本拠地。1日は「プルセバヤ・スラバヤ」との試合が行われた。午後10時ごろ、アレマFCが2対3で敗れると、立腹したサポーターがグラウンドになだれ込んだ。
 グラウンドへの立ち入りを防ごうと、警察は客席スタンドに催涙ガスを発射。煙から逃れようとした観客が狭い出入り口に押し寄せてパニック状態となり、さらに多くの犠牲者が出たとみられる。スタジアムの収容人数は約4万人。この試合には両チームから所属の日本人選手が出場。プルセバヤ・スラバヤに所属する日本人選手は決勝ゴールを決めていた>
(インドネシアのサッカー場で暴動、174人が死亡 190人が負傷か:朝日新聞デジタル ジャカルタ=半田尚子2022年10月2日 12時02分より)
https://www.asahi.com/articles/ASQB23V7VQB2UHBI009.html

・女性強化・児童保護省の職員はAFPに対し、死者には子ども32人が含まれており、最年少は3~4歳の幼児だったと説明した。
(インドネシアのサッカー場事故、死者に子ども32人 警察署長を解任 10/4(火) 1:28配信 AFPBB Newsより)
https://news.yahoo.co.jp/articles/59a20163053771adc25c3c046b9199db04783808

・地元警察によると、競技場には4万人の観客がいた。このうち3000人がピッチになだれ込んで、選手やチーム関係者を追いかけようとした。警備にあたっていた地元警察は、サポーターがさらにピッチに降りないように「予防措置」として催涙ガスを使用した。
 だが、競技場全体で催涙ガスを使用したため、多くの観客がパニックになった。ガスを吸い込んで倒れ込んでいる間に、出口に逃げようとする他の客に踏みつけられて、圧死した人が多数出た。閉まっている出口もあった。ガスによる窒息死も報告されている。
(インドネシア、サッカー場暴動 警察の対応に批判集まる: 日本経済新聞 2022年10月3日 17:26 (2022年10月4日 5:19更新)より)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM0353D0T01C22A0000000/

・このうち、3人の息子と一緒に観戦に行き、混乱に巻き込まれて犠牲となった女性の親戚の男性は、NHKの取材に対し、息子のうち2人は今も病院で手当てを受けているほか、末っ子の6歳は回復しつつあるもののガスを吸ったためにせきが続き、気持ちも不安定な状態にあることを明らかにしました。
 さらに親戚の男性は「警察犬も放たれ、サポーターは怖がっていた。やりすぎだ。催涙ガスが発射されたとき、スタジアムの出口も閉まっていたようだ」と話していて、政府に対し、今後、原因の徹底した究明を強く求めていました。
(インドネシア サッカー暴動 政府が原因究明へ 警察批判の声も 2022年10月4日 0時32分 NHKより)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221003/k10013846851000.html

・今回の事故は、1964年にリマで行われたペルー対アルゼンチン戦で発生した暴動と圧死で328人が死亡した惨事以来、最悪の規模とみられる。
・マフッド治安担当相はインスタグラムへの投稿で、スタジアムの観客数が定員を超えていたと指摘。収容人数3万8000人のスタジアムで、約4万2000枚のチケットが売られていたと述べた。
・インドネシアではこれまでも試合でのトラブルがあり、クラブ間の激しい対立がサポーターの暴力につながることもあった。
(サッカー暴動で死者125人、大統領がリーグ中断指示 インドネシア | ロイター 2022年10月2日より)
https://jp.reuters.com/article/soccer-indonesia-riot-idJPKBN2QX06K


 特に催涙ガスを使用したことについて批判が出ています。


・国際人権団体アムネスティ・インターナショナルのインドネシア支部は2日、「警察は催涙ガスの使用方針を再考すべきだ」との声明を発表した。
(インドネシア、サッカー場暴動 警察の対応に批判集まる: 日本経済新聞 2022年10月3日 17:26 (2022年10月4日 5:19更新)より)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM0353D0T01C22A0000000/

・国際的な人権団体の「アムネスティ・インターナショナル」は2日、「催涙ガスは大規模な暴力が発生し、ほかの方法が失敗したときにかぎり、群衆を解散させるために使われるべきだ」とする声明を発表し、警察の対応を批判しました。
・インドネシアの警察の問題に詳しい、インドネシア治安戦略研究所のバンバン・ルクミント氏は、今回、多数の死傷者が出たスタジアムでは、2018年にも警察官が催涙ガスを使用し、1人が死亡し、多数のけが人が出たと指摘しています。
 そのうえで、警察の対応について「犠牲者を出したのは、警察のプロ意識に欠ける対応の問題だ。グラウンドに入り込んだ狂信的なサポーターではなく、おとなしくしていた人たちをターゲットにした」と述べ、(中略)「正当化すべきではない」と批判しました。
 また、警察は、群衆を管理するには放水車を使用するので十分だったと指摘する一方で、当時、スタジアム内に放水車が用意されている様子はなかったとしています。
(インドネシア サッカー暴動 政府が原因究明へ 警察批判の声も 2022年10月4日 0時32分 NHKより)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221003/k10013846851000.html


 ただ、「サポーターが暴力的だから仕方ない」「警察は正しい対応をした」「悪人の味方するのか?」「日本人は平和ボケだ」などいった反応は出そう。人権嫌いの人も多いため、人権団体の批判があったことでで、余計反発している人もいるかもしれません。
 右派が多いことでも知られるヤフーニュースの記事(前述のAFPBB記事)では、案の定、催涙ガスの使用を肯定し、サポーターを非難する以下のようなコメントが1番人気になっていました。

「数では圧倒的に不利な態勢であることを考えると催涙ガスを使わなければ暴徒と化したサポーターを制圧できなかったんじゃないかとも思います。(中略)
 スポーツ観戦に夢中になること自体は否定しませんが、どうして暴動になってしまうのかが理解できません。他人の命や物を脅かすほど熱くなっても仕方ないでしょ」

 ただ、上記のような方でも一番納得してもらえそうなのは、以下にあるようにそもそもFIFAが禁止していた…ということ。こうなるともう言い訳のしようがありませんね。


・国際サッカー連盟(FIFA)の安全規則では、スチュワード(警備員)や警察は銃器や「群衆を整理するためのガス」を携帯・使用してはならないと定められている。東ジャワ州警察は、この規則を認識していたかどうかに関するコメント要請に応じなかった。
(サッカー暴動で死者125人、大統領がリーグ中断指示 インドネシア | ロイター 2022年10月2日より)
https://jp.reuters.com/article/soccer-indonesia-riot-idJPKBN2QX06K


 インドネシアでは今後ユース世代の国際大会開催を予定しているそうですが、国際大会の開催や代表のホーム開催の権利を剥奪するなどの処分を下した方が今後のためになると思われます。



■2017/11/05  インドネシアのテレンス・プヒリの足が速すぎておかしい



 とりあえず、動画を見てください。


 サッカーのフィールドは意外に横も長く、角度の関係で多少錯覚はあります。ただ、それを割り引いても本当に速いですね!
 あと、ゴールキーパーが突っ込んできたところでもバランスを崩さかなったのにも関心。その後シュートの場面でも結構距離がありましたが、きっちり決めました。後ろからDFが戻ってきて、プレッシャーもあったと思うんですけどね。
 サッカーでは、チャンスすぎて外すということもちょくちょくあるのですが、迷いなく蹴り込んでいました。

  この選手の名前はテレンス・プヒリ。インドネシアのボルネオFCというクラブに所属する21歳ということで、まだ若いですね。
(【動画あり】人間の能力を限界突破したスピードで走るサッカー選手が話題 | ロケットニュース24     原田たかし     2017年10月26日     より)


■2017/11/05 W杯予選敗退のオランダ、あり得ない高難易度のシュートミス

 ついでにチャンスすぎて外す例も。オランダのリーグだったようで、「こんなんだからワールドカップ予選で敗退するんだ」と言われていました。


 逆に難しいという外し方に見えます。小見出しで「あり得ない」と書いたものの、こういうのってちょくちょくあるんですよね…。