2026年5月18日月曜日

カラフルすぎるサッカー選手のスパイク 本当は黒と白が懐かしい

■2014/10/5 カラフルすぎるサッカー選手のスパイク 本当は黒と白が懐かしい
■2017/11/06 カメルーン代表のユニフォーム、プーマ製だけどライオン顔デザイン
■2017/03/12 ユニフォーム似過ぎでミスパス!途中で着替え FC岐阜・松本山雅戦で
■2017/02/10 センテナリオ・デ・ネウケン、スポンサー50個入りユニフォームでギネス アルゼンチン5部の小クラブ




■2014/10/5 カラフルすぎるサッカー選手のスパイク 本当は黒と白が懐かしい

 記事を読んでいて文体が日本人じゃないなと思ったら、ニューヨーク・タイムズ・ニュースサービスの抄訳記事だったW杯、黒いスパイクにレッドカード:朝日新聞デジタル(2014年6月15日19時36分)。

 「黒いスパイクにレッドカード」なんてタイトルをつけているので勘違いしましたが、別に黒いスパイクも反則ではありません。

 ここで今「反則」と書こうとしたら「販促」と出てしまいましたが、黒いスパイクが「絶滅」した理由はシューズメーカーの「販売促進」のためのようです。

 アディダスのサッカー・イノベーション担当アントニオ・ジアさんは「これは、W杯でのファッションショーだ」と断言していました。「メッシになりたい子がいる。ベッカムになりたい子がいる。そういう子供たちにとって、スター選手が身に着けているものが何を意味するのか、私たちにはよく分かっている」というわけです。

 ただ、カラフルなスパイクは昔から一般的だったわけではありません。

 記者はサッカーをめぐる異常なファッション、たとえば、短いサッカーパンツ、奇抜なジャージーもののダブダブシャツ、ミツバチの体の模様のようなしましまデザインや、レッグウオーマーと見間違えるような長いストッキング、体にぴったりフィットするレオタードとタイツが一緒になったようなユニタードなどが登場しても、スパイクだけは変わらなかったとしていました。

 スパイクだけが変わらなかった理由…どうもこれは技術的な問題にあったようです。

 ナイキのサッカー・デザイン担当デニス・デコビッチさんは、"1990年代の後半までは技術的な限界があった"と説明していました。"素材としてはカンガルーの革が好まれたが、素材の良さを痛めずに染めることが難しかった"ため、「大半は黒か白で、せいぜい少し赤」だったそうです。

 アディダスは1996年、"ボリビアのエース、マルコ・エチェベリがシリーズ「プレデター」の独創的な赤いスパイクを常にはいた年"をカラースパイク流行のきっかけの年だとしています。ただ、"2010年のW杯南アフリカ大会で"あっても、"まだほとんどの選手が黒をはいて"いました。
 "2012年の欧州選手権で、色が増える兆しが現れた"ものの、"大手メーカー各社はブラジル大会に焦点を合わせていた"ようです。前回のワールドカップ以来サッカーを見ていなかった私は、突然のことに驚きました。

 黒いスパイクが主体だと違う色を履いている人が目立つのでわかりやすいのですが、みんないろんなスパイクを履いていると意外に目印になりません。守備的な2枚の中盤が違う色の靴にしてくれるとわかりやすのに、よりによって同じ色のを履いている…みたいなのがあるんですね。うちの小さいテレビだとアップのとき以外背番号が見えないので、工夫してくれると助かります。

 このカラースパイク、選手の評判はどうでしょう?

 イングランド代表のMFウィルシャーは「赤がとても好きなんだ」、ウルグアイ代表のスアレスは「(大胆なカラーだと)活力がわいてくるような気がする」とこのカラフルなスパイクに好意的。ただ、すべての選手が歓迎しているわけではありません。

 スウェーデンのイブラヒモビッチは「あんなに明るい色をはいていると、攻め上がるときに線審の目につきやすい。オフサイドかどうかギリギリのときに黒ならば、少しでも有利な判定になるかもしれないのに」と否定的。

 イタリア代表のデ・ロッシは、「自分が子供のころに黒をはいている写真が好きだね。今のカラフルさにはもううんざりだし、どこまでいってしまうのか、首をかしげたくなるよ」とため息をつきました。

 そして、「靴箱が届くたびに思うのさ。『さあ、今度は何が新しい。羽の生えたブーツでも入っているのかな』って」と付け加えます。前述の通り、カラフルなスパイクは選手のためというより、メーカーのためなのです。

 アディダスと契約している米代表のアルティドールも「個人的には、ずっと黒一色が好き」だけど、「マーケティングの重要性も分かっている」ので、「送られてくるものをはいているだけさ」と正直でした。

 選手が好き好んではいていそうなド派手なサッカーシューズですけど、なかなか切ない事情もあるようです。




■2017/11/06 カメルーン代表のユニフォーム、プーマ製だけどライオン顔デザイン

  カメルーン代表の新ユニフォームがおもしろいですね。「不屈のライオン」というカメルーン代表の愛称を前面に押し出す形になっており、ユニフォームにライオンの顔が描かれた個性的なもの。平面ではなく、立体で見るとより動物っぽさが増します。

  でも、プーマが作っているユニフォームなので、ライオンの鼻のところにプーマの絵が入っているというちょっと妙な感じに。左目はそのままライオンの顔です。
 あと、動物っぽさは感じるものの、ライオンと言われるとどうだろう?という。虎っぽさを私は感じましたし、他の反応も。
 ちなみにカメルーンは、ロシア・ワールドカップ(W杯)の出場権を逃しています。アフリカでは好きな選手が多い国なので、たいへん残念です。
(大胆かつ個性的…。「不屈のライオン」カメルーン、新ユニフォーム発表      フットボールチャンネル | スポーツ | 2017年11月03日 より)
 https://pex.jp/point_news/fe350eeb6cf15166e56abea708f7b32a



■2017/03/12 ユニフォーム似過ぎでミスパス!途中で着替え FC岐阜・松本山雅戦で

 そんなの試合前に気づくだろう!と思ったのですが、パッと見はそれほど似ていません。たぶんプレーの中で一瞬だけ見る場合だと、間違ってしまうんでしょうね。
  NHKによると、選手や監督がユニフォームが見分けにくいと訴えただけでなく、前半10分すぎに、味方と相手を見誤ったと見られるパスが出るなど混乱したというから驚きです。

J2 ユニホーム酷似でハーフタイムに異例の着替え | NHKニュース 3月12日 19時31分

 ホームのFC岐阜は混乱を回避するため、使う予定のなかった白を基調とした別のユニフォームを急きょ用意し、ハーフタイムに着替えたとのこと。珍事となりました。


■2017/02/10 センテナリオ・デ・ネウケン、スポンサー50個入りユニフォームでギネス アルゼンチン5部の小クラブ

 これ、ビジネス的におもしろいですね。話題になるというだけでなく、スポンサーがお金を出したくなるという仕組みとして、有効です。

アルゼンチン5部クラブがギネスに。スポンサー名50個入りのユニで新記録樹立 フットボールチャンネル | スポーツ | 2017年02月09日

  5日付のアルゼンチン紙『LMネウケン』によると、アルゼンチン5部の小さなクラブでしかないセンテナリオ・デ・ネウケンが、ユニフォームに入れられたスポンサーの数で新記録、ギネスに認定されました。
 センテナリオ・デ・ネウケンは、昨年にも、34個のスポンサー名が入ったユニフォームを作成。今年は、そこにさらに追加して、計50個のスポンサー名が入ったユニフォームになって、ギネス記録となりました。
 ユニフォームには、前方にも後方にも中央を境に左右にびっしりと企業名や企業のロゴマークが並んでいるという説明です。

 肝心の画像がなかったので検索してみると、以下のような感じ。やっぱりちょっとごちゃごちゃしていますね。

  ただ、まだ行けそうですから、来年はもっと増えるかもしれません。



■2019/07/25 

 スポンサーとユニフォーム絡みの話があったので、ここに追記。イングランド2部(チャンピオンシップ)のハダースフィールド・タウンが発表した新ユニフォームが「史上最悪」だと評されるなど物議をかもしたそうです。
  チームカラーである青と白の縦縞のユニフォームの前面に「たすき掛け」の形で斜めに大きな白い帯が入ります。こうしたデザインのユニフォームは珍しくてもあるので、問題はそこではありません。
 ハダースフィールドが特殊だったのが、そこにでかでかとスポンサーであるベッティング会社「パディ・パワー」のロゴが大きく入っていたことです。叩かれるのもわかりますわ…。悪趣味。ファンからは「史上最悪」などの酷評が噴出していました。
 ところが、これはフェイクでした。際の意図は全くの正反対であり、ユニフォームにスポンサーロゴを入れるべきではないというパディ・パワー社のキャンペーンの一環だったとのこと。
 50社ロゴのあとにこの話を紹介しちゃうと、ロゴを入れる企業は悪であるかのような感じに。ただ、私はスポンサーの気持ちもわかりますし、各社好き好きで良いと思いますけどね。
 あと、これ自体が巧妙な宣伝だったと言えますので、パディ・パワー社のやり方自体は見事だと思います。


2026年5月17日日曜日

デブにもほどがある!体重115kgの太いゴールキーパーが実在、ウェイン・ショーというイングランド人GK

■2017/02/15 デブにもほどがある!体重115kgの太いゴールキーパーが実在
■2017/02/22 ベンチでパイを食べる話題提供も、賭け疑惑でクラブを退団へ
■2020/06/26 BMI値で見るプレミアリーグ・デブ選手ランキング


■2017/02/15 デブにもほどがある!体重115kgの太いゴールキーパーが実在

 いくら何でも太り過ぎだろうと思ったら、別に一流選手ではありませんでした。イングランド5部のサットン・ユナイテッドの所属で、しかも控え。また、ベンチ入りも必ずというわけではなく、今季は公式戦9試合だそうです。
 ちなみに45歳でもあります。昔からおデブだったのか、年取って太っちゃったのか、どっちなんでしょうね?

 彼を紹介していたのは、115kgの巨漢GK、アーセナル撃破に自信「俺たちにはチームの恐竜がいる」 フットボールチャンネル | スポーツ | 2017年02月14日という記事でした。
  試合すら出ていないのに、何が話題になっているのかと言うと、現地時間20日に行われるFA杯5回戦に向けて意気込みを語ったという話。13日に英紙『サン』が報じたものです
  サットン・ユナイテッドそのものは、注目すべき存在なことは間違いありません。いわゆるジャイアントキリングです。

1回戦で5部のダートフォードに6-3の勝利
2回戦では4部のチェルトナムタウンに2-1の勝利
3回戦では3部のAFCウィンブルドンに競り勝つ
4回戦ではイングランド2部のリーズ・ユナイテッドに1-0の勝利

  タイトルになっていた「俺たちにはチームの恐竜がいる」は、自分の話ではなく、34歳のガーナ人CBケビン・アマンクワアーについて。

「俺たちのチームには恐竜がいる。彼はサッカーが大好きで常に次の準備をしている」

 「あんたが一番恐竜だよ」と思ったものの、別に恐竜=デブってイメージではありませんでしたね。
  上記はまだサッカーの話なので良かったのですが、32歳のイングランド人MFジェイミー・コリンズに関しては、全く関係ない話。

「彼はダイソンの掃除機のようだ。食べることができるものを常に探している。彼と一緒に食事に行くよりも100ポンド(約1万4000円)を渡したほうが安くすむ」

 これもまた「あんたが一番食べるんじゃないの?」という話。いろいろと話題を提供してくれる、楽しそうな人ですね。


■2017/02/22 ベンチでパイを食べる話題提供も、賭け疑惑でクラブを退団へ

 などと書いていたら、やらかしちゃいました。
 まず、20日に行われた、イングランド5部のサットン・ユナイテッドがアーセナルに0-2で敗れたFA杯5回戦の試合で、ベンチでパイを食べるという謎の行動。
 これも不真面目だと思うのですけど、「アーセナル所属のイングランド代表FWセオ・ウォルコットが、アーセナルで通算100ゴール目を記録し話題を作ったが、またしてもGKショーが話題を総なめにするかもしれない」と、この時点ではメディアは好意的に報道していました。

115kgの巨漢GK、試合中に”パイ”食べる。アーセナルとの歴史的な一戦でベンチ入り フットボールチャンネル | スポーツ | 2017年02月21日

 しかし、このあり得ない行動が賭け事の対象になっていたのだそうです。

115kgの巨漢GK、チームを電撃退団。”試合中にパイ食べる”賭け事に関与した疑い フットボールチャンネル | スポーツ | 2017年02月22日

 21日の英紙『スカイスポーツ』によると、試合中にパイを食べる行為が賭けの対象になっており、実際にGKショーがそれを行ったことで、関与した疑いが持たれてイギリスの賭博規制委員会による調査が入ったようです。
 完全に関与した疑いが確定した訳ではないが、チームに迷惑をかけたとしてクラブを退団する事態となっています。

 サットンを率いるポール・ドスウェル監督は、この件について以下のように説明しました。

「我々は何が起きたのか意味を理解した。FAと賭博規制委員会について。残念ながらウェインは現在の立場から退くことになる」
「私が理解しているのは、彼がパイを食べる賭け事について語ったと言うことだけ。我々の誰もがそれについて知らなかったが、我々が知っていたら間違いなくするべきでないとアドバイスしたでしょう」

 賭け事の存在を偶然知って、持ち前の茶目っ気で本当にやってみせたという可能性もありますが、不用意でした。残念ですね。
 なお、 話題となった体重の115kgですが、「実際にはもう少しある可能性」があるという情報もありました。


■2020/06/26 BMI値で見るプレミアリーグ・デブ選手ランキング

 イギリスのミラーが以前、高い選手ランキングをやっていたそうです。これは単純に体重を見たものではなく、「体重(kg)/身長(m)の二乗」というBMI値で見たものでした。
 ただ、先にこのランキング上位の中から単純な体重だけ見て太っている人ベスト3を見てみましょう。驚いたことにトップチームでも100kg近い選手がいます。
 
1位:ダレン・ランドルフ(ウェストハム)1.88m / 98kg / 27.7
2位:ジョン・ラディ(ノリッジ)1.93m / 97kg  / 26.0
3位:ロメル・ルカク(エヴァートン) 1.9m / 94kg  / 26.0

 1位のダレン・ランドルフはGK。やはりGKは比較的大きくても大丈夫なのかな?という感じ。ただし、BMIを考慮した場合はワースト1位ではなく2位タイです。なお、世界保健機関(WHO)の基準では、BMI 25.00以上〜30.00未満は、「太り気味」ではあるようです。ただ、肥満とされる30には行っていません。
  2位のジョン・ラディもGKでした。しかし、3位のロメル・ルカクは、FWでフィールドプレイヤーです。このふたりはBMI26.0で8位タイであり、前述の基準だと「太り気味」。とはいえ、ルカクのプレーぶり・活躍ぶりを見ると、とても太り気味には見えませんね。むしろスピードがすごいです。飽くまで目安であり、個人によるのでしょう。

 で、BMIで見た場合の1位ですが、 マルティン・オルソンでした。しかし、GKではなくDF。しかも、運動量が必要とされるLSBです。BMI28.0は「肥満」分類ではなく、前述の選手らと同じ「太り気味」なのですけど、やはり「太り気味」というほどでもないのかなと思います。
 
<BMI値で見るプレミアリーグ・デブ選手ランキング>
 1位:マルティン・オルソン(ノリッジ)1.7m / 81kg / 28.0
 2位:ダレン・ランドルフ(ウェストハム)1.88m / 98kg / 27.7
 2位:フレイザー・キャンベル(クリスタル・パレス)1.72m / 82kg / 27.7
 4位:ウェズ・モーガン(レスター)1.85m / 93kg / 27.2
 5位:ダロン・ギブソン(エヴァートン)1.83m / 90kg / 26.9
 6位:ブラニスラフ・イヴァノヴィッチ(チェルシー)1.85m / 91kg / 26.6
 7位:ライアン・バートランド(サウサンプトン)1.79m / 85kg / 26.5
 8位:ジョン・ラディ(ノリッジ)1.93m / 97kg / 26.0
 8位:ロメル・ルカク(エヴァートン) 1.9m / 94kg / 26.0
 8位:ダニー・グレアム(サンダーランド)1.83m / 87kg / 26.0
(プレミアリーグで最も「肥満度」が高い選手ランキングトップ10 2015/10/20 22:00より)


2026年5月16日土曜日

ロナウドやメッシは欠場の方が強い 守備をしないせい?レアル・マドリーとバルセロナの勝率

■2017/02/07 メッシとCロナウドの影に隠れて、世界一になれないネイマール
■2017/03/06 メッシの分までネイマールが守備 Cロナウドも守備をしない
■2017/03/06  Cロナウド欠場の方が強いレアル・マドリー 守備をしないせいか?
■2018/10/24 やはり理由は同じ?バルセロナもメッシ不在の方が勝率が高い!
■2020/07/17 脱ロナウドで守備が強いチームに変化のレアル・マドリーが優勝




■2017/02/07 メッシとCロナウドの影に隠れて、世界一になれないネイマール

 ネイマールは間違いなく良い選手なのですが、生まれてきた時代が悪かったですね。
 バルセロナのチームメイトであるメッシやライバルクラブのレアル・マドリーのクリスティアーノ・ロナウドの同じ年齢だったときの成績と比べている記事がありました。
 元ネタは、2月5日付のスペイン紙『マルカ』の記事です。2月5日は、ネイマールの25歳の誕生日だったための記事ですね。そして、2月5日は、クリスティアーノ・ロナウドの誕生日でもあるようです。
 実は、単純にゴールなどの成績なら、大きく見劣りしているわけではありません。

25歳になったネイマール。同年齢時のメッシやCロナと比較すると? フットボールチャンネル | 2017年02月06日
 これまで所属したクラブであるサントスとバルサ、およびブラジル代表を合計して、ネイマールは通算468試合に出場し280ゴールを記録している。メッシが25歳の誕生日を迎えた時点では279ゴールでネイマールより1点少ないが、試合数も405試合と大幅に少ない。得点率ではネイマールを上回っていたことになる。一方、キャリア初期にはそれほど得点の多い選手ではなかったC・ロナウドは410試合に出場して162得点と、バルサの2人より100ゴール以上も少なかった。
しかし、差がついたのは、バロンドールです。まさしくこの2人に阻まれている形。最近はメッシとロナウドしかもらっていません。
 個人賞に関しては、メッシは22歳の年から4年連続でバロンドール(FIFAバロンドール)を受賞。C・ロナウドも23歳でFIFAバロンドールを初受賞したが、両者の厚い壁に阻まれるネイマールはまだ受賞を経験していない。
ゴールなどの成績、また所属クラブでの成績を考えると素晴らしいだけに、つくづく生まれてきた時代が悪かったと感じます。


■2017/03/06 メッシの分までネイマールが守備 Cロナウドも守備をしない

 ネイマールの苦悩を理解する上で、守備への貢献という見方があります。

レアルとバルサが採用、4-4-2という解決策。ロナウド・メッシの破壊力を最大化する守備陣形【西部の4-4-2戦術アナライズ】 フットボールチャンネル1月10日(火)11時58分 (文:西部謙司)

 レアル・マドリーは、1950年代から、攻撃のスターを集めることに精を出しすぎているようです。同じようなタイプまで入れてしまって、使い道に困るなどもありますが、何と言っても困るのが、守備に課題が出てくることです。
 ところが厄介なことに、守備に力を入れすぎてもダメなのだと、西部謙司は指摘します。例えば、カペッロ監督はレアルの監督を二度やり、二度ともリーグ優勝と結果を残しているのに、どちらも1シーズンで退任。守備的でレアルらしくないと批判されていたためかもしれません。
 実際は守備的というには当たらず、少し攻守のバランスを整えた程度なのだが、このクラブにおいて堅実は臆病という評価にしかならないそうです。


 この解決策を見つけたのが、アンチェロッティ監督だと言います。基本は4-3-3だが、相手と状況によっては4-4-2に変えます。当時、FWまたはMFとしてスイッチ役を担ったのがディ・マリアでした。
 このアンチェロッティが「絶対に放出するな」と、唯一注文をつけていたディ・マリアをクラブはあっさり手放してしまったものの、コーチとして一部始終を見てきたジダンが、このスタイルを継承します。4-3-3とともに4-4-2も採り入れ、さらに3-5-2も使い、レアルの守備を改善しました。

 で、この投稿のテーマとしてポイントとなるのが、伝統的にレアルの守備に問題があるのは、必ず守らない選手がいるからだ、という話。

 現在のチームで守らない選手というのは、当然、クリスティアーノ・ロナウドです。レアルが押し込まれる状況ではロナウドの左サイドは必ず穴になってしまうため、アンチェロッティはロナウドをトップに残す4-4-2を採り入れました。
 ジダン体制でのディ・マリアの役回りは、ルーカス・バスケスまたはベイルがこなしているとのこと。

 また、アンカーに守備力の高いカゼミーロを起用することで、4-3-3から4-4-2へのシフトも手の内に入れた。この場合はBBCのうち、ベイルが下がって4-4-2になる。さらにカゼミーロをDFに下げた3-5-2も使っている。
 カゼミーロはよく言われるように、ジダン監督が現役だったときのマケレレですね。

 一方のバルセロナ。表向きはMSN(メッシ、スアレス、ネイマール)の3トップだが、メッシとスアレスによる2トップになっているケースが多いと指摘されています。
 これはメッシを下げさせないためとのこと。通常ならメッシは相手の左SBをマークするはずだが、そうすると高いポジションをとる左SBをマークするためにかなりメッシのポジションを下げなくてはならなく、それはもったいないという話。
 そして、レアル・マドリーのルーカス・バスケスまたはベイルに相当するのが、小見出しにしたネイマール。ロナウドの上下動を抑えるために逆側のウイングの運動量が多くなっているように、ネイマールもかなりの上下動を要求されています。 他のチームなら守備を軽減されて前線に残るはずのネイマールだが、バルセロナではメッシが最優先なので、この仕事を引き受けるしかないのです。




■2017/03/06  Cロナウド欠場の方が強いレアル・マドリー 守備をしないせいか?

 ところで、クリスティアーノ・ロナウドですが、実際に「守備をしない」と公言されているわけではありません。
 スペインTV『ラ・ セクスタ』は、ラモス、C・ロナウド、MFルカ・モドリッチの“重鎮“3人が練習前に選手たちに向けて話をしたと報じていました。以下のような内容です。

"「全員で走って、全員で守らなければならない」という意志を確認し合ったマドリーの選手たちだが、「クリスティアーノだけは例外」だとラモスは述べ、その理由について「年間60ゴール」で貢献しているためだと話したとされてい"

 しかし、セルヒオ・ラモスは、これを以下のように否定。守備免除と明言されているわけではないのですね。
「それは全くの嘘だ。本当のことを言いたいと思う。クリスティアーノは走る必要がないなんて言っていない。ここでは全員が走っている」
レアル主将ラモス、Cロナへの"守備免除"発言を否定。「全員が走っている」 フットボールチャンネル | スポーツ | 2017年03月05日


 ただ、実際問題、ロナウドの守備の運動量が少なめなのは事実でしょう。そして、すごくおもしろいと思うのが、ロナウドがいないときのレアル・マドリーの方が、戦績が良いという事実です。
エース不在の方が好調? レアル、Cロナを欠いたリーガの試合で"9連勝" フットボールチャンネル | スポーツ | 2017年03月05日

 C・ロナウド不在で敗戦を喫した最後の試合は2014/15シーズン第2節のレアル・ソシエダ戦。それ以降は彼が欠場した9試合全てに勝利という、すごいことになっています。
 当然、過去4シーズンの合計成績でも、明らかに差があります。


・C・ロナウドの欠場した18試合で16勝2敗。勝率は88.9%、1試合あたりの平均勝ち点は2.67
・C・ロナウドの出場した121試合は87勝19分け15敗であり、勝率71.9%、平均勝ち点2.31

 記事では触れていなかったものの、これは守備への貢献の差が出たのではないか?と感じる話でした。


■2018/10/24 やはり理由は同じ?バルセロナもメッシ不在の方が勝率が高い!

 メッシについてもやはり不在の方がバルセロナの戦績が良いという話がありました。

・8年間で公式戦合計61試合を欠場。49勝6分け6敗で、勝率約80%。 
・バルサの通算成績は483試合で353勝79分け51敗であり、勝率は約73%。
(バルサ、メッシ負傷離脱も心配不要? 不在時の勝率は意外にも… フットボールチャンネル |  2018年10月22日より)
https://pex.jp/point_news/24c454b195a7c3188caec1603a302745

 ただ、こちらの記事では私が気づかなった「からくり」について言及。それは、「格下相手のカップ戦などでメッシが温存されるケースもある」ということ。
 そうでした、怪我での欠場しか考えていませんでしたけど、温存されるときがありますものね。ロナウドが移籍した今のレアル・マドリーもボロクソであり、やはり普通にスター選手がいた方が良い…というおもしろくないところに落ち着くのかもしれません。


■2020/07/17 脱ロナウドで守備が強いチームに変化のレアル・マドリーが優勝

 前回書いたように、単にクリスティアーノ・ロナウドを温存した格下相手だから勝率が高いだけ…というのが本当だった感じです。ただ、そのロナウドのいないレアル・マドリーが驚異の10連勝で復活優勝。その後レアル・マドリーはアザールという世界最高クラスの選手も獲得しているのですけど、クリスティアーノ・ロナウドがいなくなっても強いところを見せました。
 また、クリスティアーノ・ロナウド不在の方が強い説で、ポイントだった守備という面で言うと、大きく変化があったみたいですね。優勝が決まる前の時点で書かれた“脱C・ロナウド”から変貌の歴史…優勝王手のレアル・マドリード、決戦のビジャレアル戦前に知っておきたいこと | サッカーキング(2020/07/16)という記事では、1点差での接戦勝利が多かったレアル・マドリーについて、「今のレアルは本当によく働く選手たちばかり」「全員守備」と書いていました。アタッカーらもボールロスト時には即座にプレス、自陣ペナルティエリア内まで戻って守備といったところを見せるそうです。
 
 データ的には点を取りまくるロナウドが抜けたことが大きく、得点が大きく減少。2016-17シーズンは38試合を戦って106得点から、36試合を戦い終えて66得点となっています。一方で、やはり失点は激減。41失点から22失点とほぼ半減しました。
 得点力は見劣りするものの、“どこからでも点が取れること” は特徴であり、強み。同一シーズンでの記録としてはラ・リーガ歴代最多となる21人がゴール。DFによる得点数は16ゴールとリーガでは唯一の二ケタとなっています。
 <センターラインを形成するメンバーの顔触れはジダン一次政権からほとんど変わっていない。にも関わらず、攻撃のチームから守備のチームへ、そして全員で粘り強く戦う集団へと見事な変貌を遂げた>と記事ではまとめていました。