■2017/11/13 日本代表、最後のフリーキックのゴールは2013年 名手の伝統が途絶える
■2020/08/27 5年ぶりに直接FKでゴールが決まったが、微妙だった理由
■2017/11/13 日本代表、最後のフリーキックのゴールは2013年 名手の伝統が途絶える
動いているボールをキックする練習が少ないため、 日本のサッカー選手はシュートが下手だと言われていました。一方で、プレースキックは練習しているせいか、伝統的にフリーキックの名手を多く輩出。良いキッカーが多すぎて困るくらいのイメージがありました。
ところが、最近の日本代表では、FKのスペシャリストがいないとされていて、時代が変わったなぁと感じてしまいました。
記事によれば、3-1で敗れた10日の日本代表対ブラジル代表の国際親善試合は、ゴールシーン以外のチャンスだと吉田麻也の直接フリーキックでした。
なんと日本代表の試合では、2013年のグアテマラ戦で遠藤保仁が決めて以来、直接FKからのゴールが決まっていないといいます。
スペシャリストの不在が問題視されており、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督も先月、「現在の日本には以前のようにキッカーがいない。たとえばナカムラ(中村俊輔)のようなキッカーだ」と新たなキッカーの台頭を待望する言葉を発していました。
本田圭佑がいれば彼が蹴ったと思うのですが、現在は代表を外れています。まあ、そもそも 2013年の遠藤以来決まっていないということは、本田もあまり良いキッカーではないということでしょう。予想外の事態です。
( FKスペシャリスト不在の日本、キッカーは吉田麻也? ポスト叩く惜しい一撃 フットボールチャンネル | スポーツ | 2017年11月11日 より)
https://pex.jp/point_news/9991f31cbb8f8010fc2697d44d46bb1b/#reaction-result
記事ではこれ以上の話はなかったものの、 私が疑問に思ったのは他の国やクラブではどうなのか?ということ。GKや壁の作り方、ボールの作りが変わって、直接FKが決まりづらくなったみたいなものはないんですかね?
意外すぎて、にわかには信じがたい話でしたわ。
■2020/08/27 5年ぶりに直接FKでゴールが決まったが、微妙だった理由
その後、久しぶりにフリーキックによるゴールがあったのですが、かなり特殊なものでした。フリーキックによるゴールが生まれたのは、2018年11月20日、キリンチャレンジカップのキルギス戦。格下と言える相手で4-0で勝っています。この2点目でした。13年9月6日のグアテマラ戦(○3-0)でMF遠藤保仁が決めて以来、実に5年2か月ぶりとなる直接FKでのゴールになっています。
ゴールを決めたのは、原口元気でしたが、「いやあ、カウントしないでほしいですね。決めたと言っていいのか分からないし、ゴールはゴールなので今はうれしいけど、思いどおりに蹴れたわけでもないし」と苦笑いを浮かべました。
というのも、これはGKのミスと考えられるため。キルギスのゴールマウスを守ったGKマティアシュは現在、所属クラブがない状態。3枚の壁の脇をかすめるようにニアサイドを狙った低いキックという時点で、GKの壁の作り方に問題があった可能性も思わせるのですが、加えてGKがキャッチミスしてしまってのゴールでした。「(FKの)練習はしていない。決めたのはユースのときくらい」というまさかのゴールです。
(日本代表にとって約5年ぶりの直接FK弾も…原口「カウントしないで」 | ゲキサカより)
一応、フォローしておくと、相手のミスを逃さずに得点につなげるというのも重要なこと。原口元気が悪かったわけではなく、むしろ良い仕事をしました。
ただ、日本代表にフリーキックの良質なキッカーが長らく不在という状態に関して言えば、このゴールでは変わらなかった…と言わざるを得ないでしょう。