2024年10月26日土曜日

アルビレックス新潟シンガポールは成功しているのか?

■2020/11/14 シンガポールでプレーする「アルビレックス新潟シンガポール」
■2020/11/14 アルビレックス新潟シンガポールは成功しているのか?



■2020/11/14  シンガポールでプレーする「アルビレックス新潟シンガポール」

 作られたときにおもしろいな!と思っていた「アルビレックス新潟シンガポール」。今頃ですが、Wikipediaを読んでみました。2004年からシンガポールプレミアリーグ(旧称:Sリーグ)に参加しているということで、もうかなり昔からですね。

 そもそもどういった目的なのか?と言うと、チームの目的として、同国でのサッカーのレベルアップへの貢献と、選手の国際経験の充実化を図ることを目指している、との説明。第一にシンガポールのサッカーへの貢献を謳っているようです。ただ、私は若手の育成がメインだと思っていました。こちらも「選手の国際経験の充実化」というひねった書き方をしていますね。

 Wikipediaによると、選手は日本でスカウト・採用された選手と、アルビレックス新潟のスポンサーの1社であるNSGグループが運営する「JAPANサッカーカレッジ」(JSC)の在学者や卒業生から選抜されたメンバーが主体となったとのこと。この説明は「最初は…」という意味ですかね。この説明の後、「アルビレックス新潟や、それ以外のJリーグチームから若手の育成先として選手の派遣を受け入れつつ、Jリーグクラブを契約満了となった若手選手、前述のJSCの履歴を持つ選手などで構成される」と続いています。

 おもしろいのは、選手だけでなく若手の指導者をチーム首脳に登用したり、Jリーグのベテラン選手をコーチ兼任で派遣または現地採用するなど、選手育成だけでなく指導者の育成も行っているということ。こちらは若手の育成だけでなく、シンガポールサッカーへの貢献という目的に合う活動もしているんですね。



■2020/11/14 アルビレックス新潟シンガポールは成功しているのか?

 ズバリ「アルビレックス新潟シンガポール」は成功しているのか?というのが気になっていたのですが、Wikipediaでは成功していると思わせる書き方をしている部分があります。これは、Jリーグで活躍している人を輩出…といったものではなく、「選手の国際経験の充実化」と掲げていた目的に合うものです。きれいごと言っているだけじゃなく、ちゃんと目標に沿ってやっているみたいですね。

<近年はアルビレックス新潟シンガポールから移籍後に東南アジアを中心で活躍する選手たちを次々と輩出しており、2010年11月のポルトガル2部リーグのCFベレネンセスとのパートナーシップ契約締結や、アジア諸国の代理人とのコンタクトを密にすることで、戦略的に海外で活躍する日本人選手を生み続けようとしている>

 また、当初はアルビレックス新潟からの財政援助を受けてきたのですが、現在は単体で黒字を確保しているとのことで、ビジネス的にも成功。私はこういった面も重視します。

 なお、2016年、シンガポールで史上初となる四冠を達成し、翌年も四冠を達成するなど、チームとしても活躍。ここらへんはシンガポール側としてはどうなんですかね? その後は、レギュレーションが改定されるなどしています。この改定により、シンガポール人選手を登録が可能となって、シンガポール人下部組織を作るなどしており、シンガポール側には良さげな方向性。シンガポールのサッカーへの貢献というお題目の方も、結果的には、かなりしっかりやられることになっていそうでした。