2024年8月15日木曜日

スカウトは選手をモノ扱い、紹介選手のその後も興味なし

■2020/01/06 スカウトは選手をモノ扱い、紹介選手のその後も興味なし



■2020/01/06 スカウトは選手をモノ扱い、紹介選手のその後も興味なし

 1998年の対戦国ルポという記事の切り抜きが出てきました。たぶん読売新聞ですね。アルゼンチンの回で、スカウトの話でした。(記者名は、遠藤雅也)
 記者が話を聞いていたイジドーロさんは、やり手のスカウトだと評判。38歳だそうですけど、かなりハゲが進行しており、もっと年上に見える人。ただ、やり手と言われているように、写真の雰囲気は年取っているという感じではなく、ギラギラしたところがあります。
 サッカー少年らにやさしく話しかけるのですけど、これは飽くまでビジネス的なものでしょうね。サッカー少年は飽くまで稼ぐ手段であり、興味はなさそうでした。

 イジドーロさんが一番儲けたのは5年前。ある少年をあるチームに紹介したとき、適当に15万ペソ(2100万円)とふっかけました。イジドーロさんはかなり高い金額を言ったつもりでしたが、なんとその場で現金を渡されて驚いたそうです。
 少年の父親の取り分として半分の7.5万ペソを送ってすぐ、10万ペソが送り返されてきました。不思議に思って尋ねると、60万ペソでヨーロッパに移籍して、20万ペソをもらったため、また半分を律儀にスカウトに渡したようです。イジドーロさんは「一番儲けたときに一番損した」「交渉力と才能を見る目があれば」と悔しがります。

 さて、飽くまでビジネスだという話は、ここから。上記のような話を聞くと、その後少年がどうなったか気になると思うのですけど、イジドーロさんは「知らない」と素っ気なし。
 アルゼンチンでは当時クラブ経営が苦しく、有望な若手を安く買って高く売るビジネスでギリギリでやっていました。それを踏まえてなのか、選手はモノ扱いか?と尋ねると、選手も出世できて「皆が潤う。正当で夢のあるビジネスだ。どこか変かね」といった回答。アルゼンチンではイジドーロさん以外も似たようなことをよく言っていたそうです。記事では、批判的なニュアンスでした。
 とはいえ、私もスカウトがあることだけでしたら、別に全然悪いことだとは思いませんけどね。