■2017/11/06 カメルーン代表のユニフォーム、プーマ製だけどライオン顔デザイン
■2017/03/12 ユニフォーム似過ぎでミスパス!途中で着替え FC岐阜・松本山雅戦で
■2017/02/10 センテナリオ・デ・ネウケン、スポンサー50個入りユニフォームでギネス アルゼンチン5部の小クラブ
■2014/10/5 カラフルすぎるサッカー選手のスパイク 本当は黒と白が懐かしい
記事を読んでいて文体が日本人じゃないなと思ったら、ニューヨーク・タイムズ・ニュースサービスの抄訳記事だったW杯、黒いスパイクにレッドカード:朝日新聞デジタル(2014年6月15日19時36分)。
「黒いスパイクにレッドカード」なんてタイトルをつけているので勘違いしましたが、別に黒いスパイクも反則ではありません。
ここで今「反則」と書こうとしたら「販促」と出てしまいましたが、黒いスパイクが「絶滅」した理由はシューズメーカーの「販売促進」のためのようです。
アディダスのサッカー・イノベーション担当アントニオ・ジアさんは「これは、W杯でのファッションショーだ」と断言していました。「メッシになりたい子がいる。ベッカムになりたい子がいる。そういう子供たちにとって、スター選手が身に着けているものが何を意味するのか、私たちにはよく分かっている」というわけです。
ただ、カラフルなスパイクは昔から一般的だったわけではありません。
記者はサッカーをめぐる異常なファッション、たとえば、短いサッカーパンツ、奇抜なジャージーもののダブダブシャツ、ミツバチの体の模様のようなしましまデザインや、レッグウオーマーと見間違えるような長いストッキング、体にぴったりフィットするレオタードとタイツが一緒になったようなユニタードなどが登場しても、スパイクだけは変わらなかったとしていました。
スパイクだけが変わらなかった理由…どうもこれは技術的な問題にあったようです。
ナイキのサッカー・デザイン担当デニス・デコビッチさんは、"1990年代の後半までは技術的な限界があった"と説明していました。"素材としてはカンガルーの革が好まれたが、素材の良さを痛めずに染めることが難しかった"ため、「大半は黒か白で、せいぜい少し赤」だったそうです。
アディダスは1996年、"ボリビアのエース、マルコ・エチェベリがシリーズ「プレデター」の独創的な赤いスパイクを常にはいた年"をカラースパイク流行のきっかけの年だとしています。ただ、"2010年のW杯南アフリカ大会で"あっても、"まだほとんどの選手が黒をはいて"いました。
"2012年の欧州選手権で、色が増える兆しが現れた"ものの、"大手メーカー各社はブラジル大会に焦点を合わせていた"ようです。前回のワールドカップ以来サッカーを見ていなかった私は、突然のことに驚きました。
黒いスパイクが主体だと違う色を履いている人が目立つのでわかりやすいのですが、みんないろんなスパイクを履いていると意外に目印になりません。守備的な2枚の中盤が違う色の靴にしてくれるとわかりやすのに、よりによって同じ色のを履いている…みたいなのがあるんですね。うちの小さいテレビだとアップのとき以外背番号が見えないので、工夫してくれると助かります。
このカラースパイク、選手の評判はどうでしょう?
イングランド代表のMFウィルシャーは「赤がとても好きなんだ」、ウルグアイ代表のスアレスは「(大胆なカラーだと)活力がわいてくるような気がする」とこのカラフルなスパイクに好意的。ただ、すべての選手が歓迎しているわけではありません。
スウェーデンのイブラヒモビッチは「あんなに明るい色をはいていると、攻め上がるときに線審の目につきやすい。オフサイドかどうかギリギリのときに黒ならば、少しでも有利な判定になるかもしれないのに」と否定的。
イタリア代表のデ・ロッシは、「自分が子供のころに黒をはいている写真が好きだね。今のカラフルさにはもううんざりだし、どこまでいってしまうのか、首をかしげたくなるよ」とため息をつきました。
そして、「靴箱が届くたびに思うのさ。『さあ、今度は何が新しい。羽の生えたブーツでも入っているのかな』って」と付け加えます。前述の通り、カラフルなスパイクは選手のためというより、メーカーのためなのです。
アディダスと契約している米代表のアルティドールも「個人的には、ずっと黒一色が好き」だけど、「マーケティングの重要性も分かっている」ので、「送られてくるものをはいているだけさ」と正直でした。
選手が好き好んではいていそうなド派手なサッカーシューズですけど、なかなか切ない事情もあるようです。
■2017/11/06 カメルーン代表のユニフォーム、プーマ製だけどライオン顔デザイン
カメルーン代表の新ユニフォームがおもしろいですね。「不屈のライオン」というカメルーン代表の愛称を前面に押し出す形になっており、ユニフォームにライオンの顔が描かれた個性的なもの。平面ではなく、立体で見るとより動物っぽさが増します。
カメルーン代表 2018 ユニフォーム 大胆なライオングラフィックhttps://t.co/Iql3aqhtN1 #shirt #maillot— ユニ11 (@uniform_11) 2017年11月3日
Cameroon 2018 Home Jersey pic.twitter.com/bnWCML0xEl
でも、プーマが作っているユニフォームなので、ライオンの鼻のところにプーマの絵が入っているというちょっと妙な感じに。左目はそのままライオンの顔です。
あと、動物っぽさは感じるものの、ライオンと言われるとどうだろう?という。虎っぽさを私は感じましたし、他の反応も。
ちなみにカメルーンは、ロシア・ワールドカップ(W杯)の出場権を逃しています。アフリカでは好きな選手が多い国なので、たいへん残念です。カメルーン代表のユニフォームがデスタムーアにしか見えへん pic.twitter.com/5l2k4Zd4ll— しゅうや (@syuya0719) 2017年11月4日
(大胆かつ個性的…。「不屈のライオン」カメルーン、新ユニフォーム発表 フットボールチャンネル | スポーツ | 2017年11月03日 より)
https://pex.jp/point_news/fe350eeb6cf15166e56abea708f7b32a
■2017/03/12 ユニフォーム似過ぎでミスパス!途中で着替え FC岐阜・松本山雅戦で
そんなの試合前に気づくだろう!と思ったのですが、パッと見はそれほど似ていません。たぶんプレーの中で一瞬だけ見る場合だと、間違ってしまうんでしょうね。
NHKによると、選手や監督がユニフォームが見分けにくいと訴えただけでなく、前半10分すぎに、味方と相手を見誤ったと見られるパスが出るなど混乱したというから驚きです。【珍事】J2 ユニフォームの色が似すぎていて「お色直し」にhttps://t.co/VlMRM814GC— ライブドアニュース (@livedoornews) 2017年3月12日
12日、J2のFC岐阜と松本山雅FCの試合で、パスミスが多発。後半は岐阜側が白のユニフォームに着替える事態になった。 pic.twitter.com/tY0sLaG1DV
J2 ユニホーム酷似でハーフタイムに異例の着替え | NHKニュース 3月12日 19時31分
ホームのFC岐阜は混乱を回避するため、使う予定のなかった白を基調とした別のユニフォームを急きょ用意し、ハーフタイムに着替えたとのこと。珍事となりました。
■2017/02/10 センテナリオ・デ・ネウケン、スポンサー50個入りユニフォームでギネス アルゼンチン5部の小クラブ
これ、ビジネス的におもしろいですね。話題になるというだけでなく、スポンサーがお金を出したくなるという仕組みとして、有効です。
アルゼンチン5部クラブがギネスに。スポンサー名50個入りのユニで新記録樹立 フットボールチャンネル | スポーツ | 2017年02月09日
5日付のアルゼンチン紙『LMネウケン』によると、アルゼンチン5部の小さなクラブでしかないセンテナリオ・デ・ネウケンが、ユニフォームに入れられたスポンサーの数で新記録、ギネスに認定されました。
センテナリオ・デ・ネウケンは、昨年にも、34個のスポンサー名が入ったユニフォームを作成。今年は、そこにさらに追加して、計50個のスポンサー名が入ったユニフォームになって、ギネス記録となりました。
ユニフォームには、前方にも後方にも中央を境に左右にびっしりと企業名や企業のロゴマークが並んでいるという説明です。
肝心の画像がなかったので検索してみると、以下のような感じ。やっぱりちょっとごちゃごちゃしていますね。
ただ、まだ行けそうですから、来年はもっと増えるかもしれません。La hermosa nueva camiseta alternativa de Cente, CON 50 SPONSORS! Mañana Maronese-Centenario 17hs. pic.twitter.com/cqf0cG3jLW— ADCFÚTBOL (@ADCentenarioOK) 2017年2月4日
■2019/07/25
スポンサーとユニフォーム絡みの話があったので、ここに追記。イングランド2部(チャンピオンシップ)のハダースフィールド・タウンが発表した新ユニフォームが「史上最悪」だと評されるなど物議をかもしたそうです。
チームカラーである青と白の縦縞のユニフォームの前面に「たすき掛け」の形で斜めに大きな白い帯が入ります。こうしたデザインのユニフォームは珍しくてもあるので、問題はそこではありません。
ハダースフィールドが特殊だったのが、そこにでかでかとスポンサーであるベッティング会社「パディ・パワー」のロゴが大きく入っていたことです。叩かれるのもわかりますわ…。悪趣味。ファンからは「史上最悪」などの酷評が噴出していました。
ところが、これはフェイクでした。際の意図は全くの正反対であり、ユニフォームにスポンサーロゴを入れるべきではないというパディ・パワー社のキャンペーンの一環だったとのこと。BREAKING: The FA have contacted Huddersfield Town about their new heavily branded kit. pic.twitter.com/8NpHcWYjiH— SPORTbible (@sportbible) July 17, 2019
50社ロゴのあとにこの話を紹介しちゃうと、ロゴを入れる企業は悪であるかのような感じに。ただ、私はスポンサーの気持ちもわかりますし、各社好き好きで良いと思いますけどね。
あと、これ自体が巧妙な宣伝だったと言えますので、パディ・パワー社のやり方自体は見事だと思います。