2025年9月23日火曜日

ハメス・ロドリゲスは父も継父もプロサッカー選手だった

■2018/05/23 ハメス・ロドリゲスは父も継父もプロサッカー選手だった
■2018/05/23 継父が好待遇の強豪2クラブのオファーを断った理由
■2018/05/18 日本戦のハメス・ロドリゲスは楽しそうにプレーしていた
■2018/11/16 2018年にはなかった2014年のハメス・ロドリゲスの輝き




■2018/05/23 ハメス・ロドリゲスは父も継父もプロサッカー選手だった

 コロンビア代表MFハメス・ロドリゲスの実父はプロサッカー選手。しかし、3歳で両親が離婚しており、彼を育てたのは実父ではありません。
 母ピラールさんは同じく元プロ選手のファンカルロス・レストレポさんと再婚。左足で器用にボールを扱う才能に気づいき、才能を伸ばそうと力を注いだことが彼の才能を開花させました。
「普通3歳の子供はつま先でボールを蹴るが、ハメスは足の甲や足の内側、外側も使って蹴っていた。ダイヤモンドの原石だと感じ、天から与えられた才能を伸ばしてあげたいと思ったんです」
  6歳のときに、多方面から育成を図る「ハメス・ロドリゲス・プロジェクト」を立ち上げます。
 ハメスは地元チームでプレーしていたが、ファンカルロスさんはコーチ2人と契約し、チーム練習のない週3日、苦手の右足キックやヘディングのレッスンを受けさせました。さらに、自身も栄養学やスポーツ医学、心理学などを勉強し、徹底的にサポート。すごい熱の入れようですね。
(コロンビアの至宝ハメスはいかに「つくられたか」 - サッカー : 日刊スポーツ[2018年5月1日6時52分 ]より)

  なお、苗字がどうなっているのか気になったので、検索で調べて並べてみました。実父と母の名前がハメスに入っていますね。オリジナルなのは「ダビド」だけで、「ハメス」は実父から来ているようです。

本人 ハメス・ダビド・ロドリゲス・ルビオ
実父 ウィルソン・ハメス・ロドリゲス・ベドヤ
母 マリア・デル・ピラル・ルビオ
継父 ファンカルロス・レストレポ


■ 2018/05/23 継父が好待遇の強豪2クラブのオファーを断った理由

 先の記事によると、ハメスが12歳のとき、全国大会で優勝してMVPと得点王に輝き、プロからオファーが届きました。第2の都市メデジンの強豪2クラブ、アトレチコ・ナシオナル、インデペンディエンテ・メデジンと、2部のエンビガドです。
 強豪2クラブは仕事を用意し、家族への手厚いサポートも約束という至れり尽くせりだというもの。
 ところが、ファンカルロスさんは、唯一「プロジェクト」継続を容認してくれたエンビガドとの契約を選びました。
 その後、アルゼンチン、ポルトガルに渡ってプレーした際も一緒に住み、21歳まで生活を支えたといいます。ちょっと入れ込みすぎですね。

  ファンカルロスさんが頑張ったのは事実で、その行為を否定するわけではありません。 ただ、日本では子供のスポーツに夢中になるあまり、家庭崩壊したり、子供に負担をかけて追い込んだりということが起きています。また、情熱を傾けても、ハメス・ロドリゲスのような選手となれる人はほとんどいません。
 さらに、実父がプロサッカー選手(ククタ・デポルティーボFC所属)であったことでわかるように、遺伝の影響というのもまた大きいでしょう。
 あまりのめり込みすぎないようにしてもらいたいです。
 

■2018/05/18 日本戦のハメス・ロドリゲスは楽しそうにプレーしていた

2014/6/25 ワールドカップグループリーグ 日本  1-4 コロンビア
(メンバーは日本 対 コロンビア - スコア速報 | ブラジルW杯 : nikkansports.comより)

 8人も変えてきたということで、2軍のようなメンバー。しかも、確か注目の選手は、ワールドカップに来れなかったと聞いたような。
 後半にハメス・ロドリゲス入れてきてからガラリ一変。ボールを持てるようになって大勝。
 終盤GKのモンドラゴンを入れたのには笑ってしまった。トラブルなしでのGK交代はほぼありえず、43歳9ヶ月の最年長記録のためにだけに出したのだろう。 余裕すぎ。日本にとっては屈辱の交代。

GK    1    オスピナ    先発
 後半低いシュート をしっかりキャッチしていた場面だけ印象に残る。
GK    22    ⇒モンドラゴン    5

DF    4    アリアス    先発
DF    7    アルメロ    先発
DF    16    バランタ    先発
DF    23    バルデス    先発
MF    13    グアリン    先発
  守備的なところ。後半キープ力高いところ見せるプレーがあった。フェイント入れながら守備を外して、シュートを狙う。
MF    15    メヒア    先発
MF    20    キンテロ    先発
 テレビではキンテーロと紹介。左利きの21歳。ボールの持ち方見ていると良さそうな選手。ドリブルがすごく良いと感じた。
 検索すると、ポルトが持っていて、CAリーベル・プレートなどにレンタル。伸び悩んでいるようだ。
MF    10    ⇒ハメス・ロドリゲス    45
 後半頭から登場。入ってガラリとリズムが変わる。収まるので良い。圧倒的にうまい。
 キックの質も良く、FKでGKが出れない良いところに送る場面も。2点めのアシストも彼かな?とメモっていたが、今確認するとそうだった模様。
 一時目立っていなかったが、ゴール前ドリブルで揺さぶって、ふわっと浮かせて余裕の4点目。すごいリラックスしていて、サッカーを 楽しんでいる感じ。日本を応援すべきなんだろうけど、楽しそうにサッカーやっていて、見ていても楽しかった。この大会で一番大好きになった選手。
MF    11    クアドラード    先発
 スピードある選手。PKで先制。
 ドリブル仕掛けて、左に走るような動きでそのままパスを出したプレーが印象に残った。
MF    5    ⇒カルボネロ    45
FW    19    ラモス    先発
FW    21    マルティネス    先発
 前半印象に残ったのは、足の裏使ってターンしてくるプレー。
 ただ、後半の方が目立つ。カウンターからのパスパスで、完全にがら空きに。きっちり逆サイドに流し込んで、チームの2点目。さらにカウンターで3点目。




■2018/11/16 2018年にはなかった2014年のハメス・ロドリゲスの輝き

2014ブラジルワールドカップ ベスト16
コロンビア 2-0 ウルグアイ

4-4-2(サイトによっては3-5-1)
GK ダビド・オスピナ 25歳
 その前にも良いセーブを何度か見せていたけど、後半右から勢いよく入ってきた選手のシュートを体で止めるプレー。前に出ながらコースをなくしていました。
DF
マリオ・ジェペス 38歳
 CB。キャプテン。危ないところ危ないところに入ってきていて、良いDFだなぁという印象。今計算してみると38歳。めちゃくちゃベテランですね。大会の最年長フィールドプレイヤーだったそうな。
クリスティアン・サパタ 28歳
 CB。カウンターで、人を見ながらコースを潰してうまくインターセプトするプレーが前半に。
パブロ・アルメロ 28歳
 LSB。左でフリーでもらって、ファーのフリーの選手へ。ここからアシストが入り、ゴールに繋がりました。
フアン・スニガ 28歳
 RSB。右めから斜めに入ってくる迫力あるドリブル。また、スペースあった中央に走り込んでシュート。GK正面ではあったが、GK前で落ちる低いシュートで悪くない。右サイドでも存在感があります。
MF
カルロス・サンチェス
アベル・アギラール
ハメス・ロドリゲス 22歳
 LSHだが、クアドラードとの左右の入れ替わり多い。3-5-1のトップ下というサイトも。
 マークは厳しかったものの、ペナルティーエリア外の中央で振り向きながらきれいに胸トラップ。足元に落ちるボールをボレーでクロスバーギリギリの半端ないゴール。すごすぎ。
 後半、左からのクロスでもらえなかったものの、中央で動き直して下がったことでフリーに。逆サイドからの折返しを、右足でDFの股下に入れて決めました。GKが不在だったのはファーへのボールに対応していたため。とにかく動きが良かったですね。
 2018年になって感想を打ち込んでますけど、怪我上がりだったロシアワールドカップ2018では、1ゴール目のようなキレキレのプレーも、2ゴール目のような巧みな動きも見られませんでしたね。2014年は神がかっていました。
フアン・クアドラード 26歳
 RSH。低いところから人をかわしていくドリブルで、最後もファールもらうプレー。ハメス・ロドリゲスと入れ替わって左に行くことがかなり多く、左に流れるドリブルでもファールをもらっていました。
 スピードが武器であり、やはりスピードに乗ったドリブルが魅力。ただ、左右に振るようなリズムがおもしろい持ち方しており、止まったところからのドリブルでも十分威力があります。
 後半は右のファー一番奥でフリーでもらい、折り返してマーク外したハメス・ロドリゲスにアシストするプレー。
FW
ジャクソン・マルティネス 28歳
 3-5-1のLSHというサイトも。中央に引いてきて触り、サイドでフリーな選手に気づき使うプレーだけ印象に。
テオフィロ・グティエレス 29歳
 トラップミスで抜けてきたボールを振り向いてのダイレクトシュート。股を抜くパスも。




2025年9月22日月曜日

新潟県出身で最高のサッカー選手、酒井高徳で決まり?

■2020/10/07 新潟県出身で最高のサッカー選手、酒井高徳で決まり?
■2021/05/24 多重債務による金銭問題で解雇された日本人サッカー選手がいた


■2020/10/07 新潟県出身で最高のサッカー選手、酒井高徳で決まり?

 都道府県の出身シリーズの話で、新潟県出身の選手を。とりあえず、10人くらい出場試合数を調べてみました。ちょっと見た感じ、新潟県最高の選手と言えそうなのは、酒井高徳ですね。日本代表42試合で、ブンデスリーガで出場経験も多く、たぶんこれ以上の選手はいないのではないかと思われます。

 あと、同じく軽く見た感じだと私が一番好きな選手としては、FWの川口信男。私はジュビロ磐田黄金期にライバルだった鹿島の方のファンですが、足の早い選手が好きで、川口は当時の好きな選手ベスト22級で好きでした。まあ、他にも結構当時の磐田の選手では好きな選手がいて、例外ってことはないんですけどね。

GK    相澤貴志(元徳島ヴォルティス):新潟市 J1 91
CB    大野和成(湘南ベルマーレ):上越市  J1     243
SB、MF    酒井高徳(ヴィッセル神戸):三条市 代表42 J1 86 ブンデス168
LSB、FW    神田勝夫(元アルビレックス新潟):新潟市 代表1 J1 130
RLWB、RLSB    飯野七聖(ヴィッセル神戸):上越市 J1 59
DH    古俣健次(元アルビレックス新潟):新潟市 J27
FW、SH    川口信男(元FC東京):三条市(出生地は加茂市) J1 184

DF    秋山隆之(元名古屋グランパスエイト) J 0
GK    阿部航斗(アルビレックス新潟) J 0
FW    有田光希(愛媛FC):新潟市 J1 11 J2 227
MF    有田光成 (元藤枝MYFC):新潟市 JFL 9
GK    石川慧(ガンバ大阪):新潟市 J1 7 J2 2
    川口尚紀(柏レイソル):長岡市
    小塚和季(大分トリニータ):見附市
    小林浩孝(元ジェフユナイテッド市原):新潟市
    酒井高聖(元アルビレックス新潟):三条市
    酒井宣福(大宮アルディージャ):三条市
    齋藤恭志(元グルージャ盛岡):新潟市
    斉藤匠(元FC琉球):長岡市(旧・三島郡与板町)
    清野智秋(元コンサドーレ札幌):阿賀野市(旧・北蒲原郡水原町)
    高橋聡(元横浜FC)
    田中亜土夢(HJKヘルシンキ):新潟市
    近嵐大地(元コバルトーレ女川)
    弦巻健人(元松本山雅FC)
    長谷川巧(ツエーゲン金沢):新潟市
    長谷部彩翔(元アルビレックス新潟):新潟市
    早川史哉(アルビレックス新潟):新潟市
    藤田和輝(アルビレックス新潟):新潟市
    本田圭佑(東京武蔵野シティFC):新潟市
    本間勲(元アルビレックス新潟):胎内市(旧・北蒲原郡中条町)
    本間至恩(アルビレックス新潟):村上市
    中村亮太朗(ヴァンフォーレ甲府):新潟市
    野本安啓(元V・ファーレン長崎):新潟市
    丸山晃生(ブリオベッカ浦安)
    谷内田哲平(京都サンガF.C.):長岡市
    柳雄太郎(Y.S.C.C.横浜)
    山崎亮平(柏レイソル):南魚沼市(旧・南魚沼郡大和町)(幼時に千葉県へ転居)
    吉田正樹(元横浜FC):新潟市(旧・中蒲原郡横越町)
    吉田晴稀(愛媛FC):南魚沼市
    渡邉新太(アルビレックス新潟):新潟市
    渡邊泰基(アルビレックス新潟):新潟市
GK    渡辺泰広(ブラウブリッツ秋田):新潟市 J1 0


■2021/05/24 多重債務による金銭問題で解雇された日本人サッカー選手がいた

 サッカー関連のHTMLファイルの整理中。で、なんでこんなの保存していたんだろう?と思ったのが、2006年のジュビロ磐田オフィシャルサイトのニュースページ。以下のように、多重債務による清野智秋選手を金銭問題で解雇するというのを伝える内容でした。前代未聞な理由であり、それで保存していたんですかね?

"清野智秋選手の解雇について
ジュビロ磐田は、清野智秋選手(FW)を、下記の事由により、平成14年6月26日付けを以って解雇することと致しましたので、ご報告致します。
<解雇事由>
本年3月より、生活規範(多重債務による金銭問題)に問題ありとして、再三注意をし、改善に向けた指導をしてきましたが、一向に生活態度の改善が見られず、解雇することと致しました"

 私は特に好きではなくて、評価してもなかった選手ですが、ユース代表ではいつも選ばれていた有望選手だったんですよね。出身地は、新潟県阿賀野市(旧水原町)。ジュビロ磐田黄金期のスタメンは静岡県出身選手ばかりでしたが、新人ではこうやって静岡県出身以外の注目選手を入れていました。
 清野智秋は新潟県水原町の水原中学校卒業後秋田市立秋田商業高等学校に単身スポーツ留学しており、高校はなんと秋田県。さらに、Wikipediaでは、<高校時代からコンビを組んでいたMF熊林親吾と共に、2000年にジュビロ磐田へ入団>と書いています。熊林親吾も当然静岡県出身でなく、秋田県出身(北海道旭川市生まれ)でした。彼もユース代表だった記憶ですが、検索しても出てこないので記憶違いかもしれません。

 ジュビロ磐田の後は記憶になかったんですが、かなり変わった経歴で個性的です。解雇されて5ヶ月後の2002年11月からは東海リーグの静岡FCに在籍し、2003年は11ゴールでリーグ得点王というのは、事情が事情だけにわかります。
 ただ、2004年からはコンサドーレ札幌でJリーグに復帰。地元札幌なのによく覚えていません。逆パターンですが、そういや札幌だと2004年8月に酒気帯び運転から人身事故を起こして逮捕され、クラブから解雇処分を受けた新居辰基がいましたね。FWという同じポジションで、高卒でプロ3年目というのも同じでした。

 この札幌で2005年にはチーム一といわれたシュート技術でチーム2位の10得点を叩き出すなどして、華麗に復活した感じです。ところが、2006年10月から12月まで静岡FCに期限付き移籍。どうも札幌の2年目から突然出番がなくなってしまったようです。リーグ戦終了とともに札幌に復帰したがこのシーズン限りでの戦力外通告を受けています。
 2007年シーズンは再び静岡FCに在籍し、キャプテンに。ただ、静岡も翌2008限りで退団。引退かと思いきや、なんと2009年は香港でプレーしたそうです。それ以降は不明でした。かなり個性的です。

2025年9月21日日曜日

本田圭佑らが突然SVホルンへの投資額を削減し、制裁金などの処分

■2017/10/09 メキシコ地震の寄付わずか300万円の本田圭佑に批判
■2017/10/09 本田圭佑らが突然SVホルンへの投資額を削減し、制裁金などの処分
■2017/10/09 オーストリアでは前代未聞の重大な問題発生
■2021/04/20 8億円集めた本田圭佑らのWEINファンド、内輪もめ対立で解散へ



■2017/10/09 メキシコ地震の寄付わずか300万円の本田圭佑に批判

 私は、有名人に寄付金を出すべきと言うべきだとは思わないですし、金額の多寡を批評するのもゲスだと思います。
 が、メキシコ1部パチューカの本田圭佑)がメキシコでの大地震を受け、メキシコ赤十字社に義援金として寄付した金額が、50万メキシコ・ペソ(約310万円)だったというニュースには、ずいぶん中途半端な金額だなと思ってしまいました。

  この金額のことはこれ以上言わないのですが、この金額が安い!と言われていた2ちゃんねるで、SVホルンに関する書き込みがあったことの方に興味を惹かれました。
 本田圭佑実質オーナー・SVホルン投資詐欺 - パンキナ~ロ本田圭佑まとめwikiにもまとめられていたもので、「本田の悪行~ホルン詐欺~」というタイトルです。

 これによると、 本田選手は、例によってビッグマウス的なほらを吹いていたようです。

「ホルンに関して5年のスパンでこのプロジェクトを考えています」
「1年で3部優勝、2部昇格、3年以内の1部昇格と優勝タイトル」
「そして5年以内のUEFAチャンピオンズリーグを目指します」

「小学生の子供たちのスクール、中学生年代対象のジュニアユース、幕張自社グラウンドで
高校生年代のユースチーム、 ベースとなるサッカースクールを三角形の底辺として、
ジュニアユース、ユースと上がっていき、ホルンを頂点として海外でプロ選手目指せる道筋を作ります。」

 Wikipediaによれば、買収というのは誤解だそうですが、こちらでは、理事会の過半数をホンダ・エスティーロ側の人間で占め決定権があり、実質オーナーだと説明。本田側が49%出資して、クラブの有限会社が設立されたそうです。
 地元報道によればホルンの予算は約200万ユーロ(約2億6,000万円)でした。

■2017/10/09 突然SVホルンへの投資額を削減し、制裁金などの処分

 ただ、地元での反応は賛否が分かれています。クリエ紙が本田の経営参加についてウェブ上でアンケートを行ったところ、「悲観的」という回答(32.1%)が、「素晴らしい」(29.8%)を上回りました。

 ある初老のサポーターは、「もし今年2部に上がれなかったり、近い将来1部に上がれなかったりすれば、途中で投げ出すに決まっている。 私は(ボランティアの人たちの援助で運営してきたこのチームに)日本人が関わることに反対なんだ」と言っていた(書いていた?)そうです。

 そして、こちらによると、実際にその悪い予感が的中した感じ。
 2017年4月27日、本田側が運営するSVホルンの公式HPで一方的にHONDA ESTILO株式会社からのSVホルンに対しての投資額(3年契約の残り一年分)が2017年夏から大幅に減ることを発表。
 また同時にサッカースクールのSVホルンを頂点とした組織図や進路説明がまるごと削除されたとのこと。

 深刻なのが、運営費用が足りなくなるといった財政難により、財政面に関する資料の不備が起き、提出期限をオーバー。50万ユーロまでの制裁金、勝ち点減点処分など懲戒戒告処分が下されたとのこと。
 決定権が旧経営陣に戻されボランティアの方々の協力を得ながら対応に追われているとされていました。


■2017/10/09 オーストリアでは前代未聞の重大な問題発生

 上記は出処が怪しいので、とりあえず、Wikipediaを見たのですが、 マスコミなどでも報じられており、大体正しいようです。

 まず、2017年4月27日、SVホルンのドイツ語公式HPをはじめオーストリアの各メディアがHONDA ESTILO株式会社からのSVホルンに対しての投資額が2017年夏から大幅に減ること、HONDA ESTILO株式会社がオーストリア・ブンデスリーガの厳しい規定を完全にクリアーすることは不可能という見解を示したことなどを発表。

 同時に、SVホルンはドイツ語公式HPで、HONDA ESTILO株式会社との業務提携前まで存在した経営面と組織面におけるクラブとしての自立を再び取り戻し、ボランティアなどの以前のクラブの強みを再び発揮できるように自省すると公表しました。取り繕った言い方ですが、要するに手を引いて以前の形にするということですね。

  懲戒処分があったのも事実で、財政面に関する資料の不備と刻限を過ぎての提出をオーストリア・ブンデスリーガのリーグ機構が根拠付けたことも発表されています。

 しかも、オーストリア・ブンデスリーガ・リーグ機構のヘロヴィツ取締役はSVホルンの状況について、前代未聞だと説明しています。

「これほど重大な提出期限の遅延はこれまで一度もなかったため、このような形で懲戒手続きが行われるのは前例の無いケースである、処罰措置としては戒告処分から50万ユーロまでの制裁金、勝ち点の減点まで考えられる。もし勝ち点の減点が決定した場合は来シーズンに該当する」

 うーん、日本への印象が悪くなっちゃいますね…。


■2021/04/20 8億円集めた本田圭佑らのWEINファンド、内輪もめ対立で解散へ

 その後実際に解散したというニュースはまだ見ていないのですが、本田圭佑や高岡浩三・ネスレ日本前社長らが立ち上げたスタートアップ投資ファンド「WEIN挑戦者ファンド」が解散すると報じられていました。今回に限って言えば、本田がそれほど悪いわけではない可能性があるのですが、本田が絡むものってトラブル多いですね。本田の対応そのものが悪いこともありますが、「えっ、それに手を出すの?」ということもやるので、見る目がないというのもあうんじゃないかと思われます。

 この「WEIN挑戦者ファンド」ですが、Wikipediaによると、「孤独・退屈・不安」といった21世紀の課題を解決するスタートアップや起業家への投資するのが目的とされていました。国内スタートアップ向けにウェルビーイングやオープンイノベーションに特化した投資を手掛けているともあります。カタカタばかりでよくわかりませんね。中身がなくてすっからかんっぽい感じがあります。
 ただ、魅力に感じる人も多かったようで、「WEINファンド」解散へ 起業家不在の混乱: 日本経済新聞(2021年2月25日)によると、約10の投資家から8億円の資金を集めていたそうです。

 ところが、前述の通り、解散する流れに。理由は、2020年末からファンドの運営を巡って代表パートナー間の対立が先鋭化していたためだとのこと。前述の本田圭佑と高岡浩三・ネスレ日本前社長が、健康管理アプリのFiNCテクノロジーズ創業者の溝口勇児さんにファンドを運営するWEINグループの経営から退くよう要求。溝口さんは拒否して、他の人が全員退任するという異常事態に。さらに、混乱をきっかけに、ファンドに出資した投資家も全会一致でファンドの解散要求しましたので、この時点で事実上の崩壊でしょう。
 WEINはそもそもこの溝口勇児さんが中心であった模様。ただ、溝口勇児さんにパワハラやマンションの改装費用など不透明な支出があり、それにより金融機関からの資金調達が難しくなっている…と他の人らが主張。一方、溝口さんはどちらも事実無根としており、真っ向対立。さらに、社内の連絡ツールを使えなくなって困ったとしており、暗にクーデターだと言いたいような感じでもあります。(日経新聞では一切名前が出てこないのですが、本田さん側に会社の乗っ取り経験者がいるため、一部で話題になっていました)

 言い分が食い違っており、どちらが悪いかは不明。ただ、これだけ対立してしまうこと自体が問題。大企業でも対立して大混乱はよくある話で、WEINだけの問題ではないですが、今回のケースは「対立して倒産(のような状態)」という混乱の極みまで行ってしまいました。日経新聞は「金儲け優先でガバナンス置き去り」といったまとめをしており(もちろん遠回しでそこまではっきりは書いていないのですが)、まさにそんな感じ。よく考えずホイホイ手を出してしまったこと自体が間違いだと思います。

2025年9月19日金曜日

戦術的ファウルだけじゃないアンチフットボールの問題点

■2017/07/13 オフサイドトラップとアンチフットボールを発明したエストゥディアンテス・ラ・プラタ
■2017/07/13  戦術的ファウルだけじゃないアンチフットボールの問題点
■2017/06/05  セルティックが無敗で国内全タイトル制覇の一方、レンジャーズは…
■2017/06/05  スコットランドの名門レンジャーズ、破産して4部落ちしていた



■2017/07/13 オフサイドトラップとアンチフットボールを発明したエストゥディアンテス・ラ・プラタ

 ベロン親子が所属していたことで有名なアルゼンチンのエストゥディアンテス・ラ・プラタ。2009年には39年ぶり4回目の優勝を果たし、親子二代での南米制覇となっています。
 オフサイドトラップを発明したとのもエストゥディアンテスだと言われています。エストゥディアンテス・デ・ラ・プラタ - Wikipediaにも"1965年にオスバルド・スベルディア監督が就任すると、スベルディア監督は当時としては革新的な戦術(オフサイドトラップの使用や戦術的ファールの遂行など)を用い、傑出した才能を持つ選手たちを率いて黄金期を作り上げた"と書かれていました。
 クレバーだという非常に良いイメージの クラブでした。

 ところが、このエストゥディアンテスは、「アンチフットボール」をも発明したという非常にイメージの悪いクラブだったと知り、ショックを受けました。

  「アンチフットボール」とは何か。知られざる語の起源。勝利第一主義で生まれた“戦術”【サッカー用語の基礎知識】 フットボールチャンネル | スポーツ | 2017年07月12日 (文:実川元子)にアンチフットボールの話がありました。
  作者は、EURO2016で優勝したポルトガルというのが、アンチフットボールのように見えたと言います。準々決勝までの5試合すべて引き分け、決勝も109分にようやく1点という戦いぶりで、どの試合も正直、見ていておもしろくはなかったそうです。

 こちらによると、アンチフットボールとは、以下のような意味です。

・パスのためのパスしかしない、ストライカー以外の全員が後方に引いて徹底して守るだけ、またはフィジカルを生かして激しく当たって相手を封じるスタイル。試合に勝つことより、相手のゴールを阻止するほうを重視する。(ウィキペディア(英語版))
・とりあえずボールを前に蹴り出す、意図的にダイビングする、ピッチに倒れこんでなかなか起き上がらない、セットプレーに手間取るなどして時間稼ぎをする、などが「アンチフットボール」的行為としてあげられている。
・勝つことを何よりも優先し、観客を楽しませることは二の次とすること。

 初出は2001年のゲイリー・アームストロングとリチャード・ジュリアノッティ著”Fear and Loathing in World Football”。ただ、著者たちはアルゼンチンのサッカークラブ、エストゥディアンテス・ラ・プラタのスタイルが始まりだった、としているのです。


■2017/07/13  戦術的ファウルだけじゃないアンチフットボールの問題点

  ただ、ジョナサン・ウィルソンさんの”Angels with Dirty Faces”で書かれたエストゥディアンテス・ラ・プラタのやり方はもっとショックが大きいかもしれません。
   スベルディア監督は、レフェリーを講師として呼んで、どこまでならファウルを取らないか、オフサイドをとるのはどういう場合かを選手に教えるための講習会まで開きました。
 オフサイドトラップだけでなく、アンチフットボールにあたる戦術的ファウルをも発明したのです。とはいえ、ここまではまだまだマシな話なのです。

  "相手を怪我させることも恐れないほど暴力的だったし、レフェリーの目をごまかしてファウルを重ね、戦意をくじくような侮辱を相手選手の耳元でささやき、露骨な時間稼ぎも平気だった"と言われています。これはさすがにひどすぎでしょう。
  さらに、 インターコンチネンタルカップで"マンチェスター・ユナイテッドと対戦したときには、ピンを仕込んで相手選手を刺したとことをのちに(半分自慢げに)告白した選手もいた"とのこと。
  こうした暴力となると、擁護のしようがありません。

 なお、この投稿に追記したのは、単に 個別クラブの話という意味でだったのですが、ちょうどもともと書いていた投稿ではレンジャーズの話が出ていました。
  2007年チャンピオンズリーグで対戦したレンジャーズとのスコアレスドローについて、バルセロナのメッシが「アンチフットボール」と批判していたそうです。



■2017/06/05  セルティックが無敗で国内全タイトル制覇の一方、レンジャーズは…

 中村俊輔がかつて所属していたスコットランドの名門セルティックが、今季の国内で全タイトルを無敗で獲得するという初の偉業を達成したというニュースがありました。
 4月初頭に早々と6連覇を決定し、8試合を残しての優勝決定は過去88年間で最速。優勝決定後も無敗で、最終的な成績は38試合で34勝4分け。リーグ戦が18試合で行われていた1898/99シーズンのレンジャーズ以来、実に「118年ぶり」となる無敗優勝を達成。最多勝ち点、最多得点のリーグ記録も更新したとのこと。圧倒的でした。

 が、私が一番このニュースで驚いたのが、もう一つの名門でライバルであるレンジャーズの話。"クラブ破産による降格を強いられていたこともあって近年は国内でより圧倒的な存在"となったという説明があったことです。
(中村俊輔古巣のセルティックが歴史的偉業。全公式戦無敗で国内“完全制覇” フットボールチャンネル | スポーツ | 2017年05月28日 より)


■2017/06/05  スコットランドの名門レンジャーズ、破産して4部落ちしていた

 気になってWikipediaを見てみたのですが、詳しい話はありません。
 "2012年2月14日、会社更生法の適用申請を行い、クラブの経営権が管財人の手に渡った"としているだけで、理由は不明でした。

 とりあえず、  破産により、リーグ規定で勝ち点10を剥奪。同年7月には、リーグ所属クラブによる投票によって4部に相当するスコティッシュ・フットボールリーグ3部への所属が決定しました。
 ただ、2015-2016シーズン(とあったが、正確には2016-17シーズンか?下記参照)にはすでにトップリーグ復帰を果たしていました。

 Wikipediaでは、このトップ復帰後の戦績が未更新なのですが、降格した後の成績は以下。ストレートに勝ち上がってきたわけではなく、一度足踏みしています。(トップリーグは、スコティッシュ・プレミアシップという名前)

2012-13    スコティッシュ・サードディビジョン    1位
2013-14    スコティッシュ・リーグ1    1位
2014-15    スコティッシュ・チャンピオンシップ    3位
2015-16    スコティッシュ・チャンピオンシップ    1位

 Jリーグでも財政に問題を抱えたクラブがいるというか、慢性的な問題になっています。ショッキングな話でした。

2025年9月18日木曜日

4年後のワールドカップメンバー予想、何人当たった?

■2019/12/19 4年後のワールドカップメンバー予想、何人当たった?
■2019/12/19 DFでは宮本恒靖と森岡隆三の代表選出を4年前に的中!
■2020/03/10 4バックだと思ったらまさかの3バック!SB予想の結果は?
■2020/03/10 守備的なMFはボロクソ…検討すらしていない選手が2人入る
■2021/01/08 絶対に予想無理!という選手が攻撃的MFで選出に…
■2021/04/16 ワールドカップのFWがほとんど予想不可能…と言える理由とは?


■2019/12/19 4年後のワールドカップメンバー予想、何人当たった?

 いつ作ったのか不明ですが、1998年に作った4年後の有望度予想みたいな表が出てきました。フランスワールドカップ見た後に作ったのかなぁ? とりあえず、載っている年齢は1998年4月1日現在の年齢です。
 メモでは「予想メンバー」ではなく「希望メンバー」となっていますが、4年後の予想も載っています。好みを入れつつも、好きじゃない選手も入れている感じですね。何人当たったか、見ていくことに。ただ、時間かかるので、分けて更新します。ちなみに1998年は22人だったのが、2002年から23人にメンバーが増えています。
 まず、GKですが、すでに1998年に代表入りしており、川島が登場するまで常に二強状態だった川口と楢崎がいたために難易度イージー。ここでは、3人中2人が正解です。ちなみに私は高校時代から一貫して楢崎派でした。

<GK>
名前    年齢    有望度    代表と予想結果       
川口能活    22    5    1998    2002    予想○
楢崎正剛    21    5    1998    2002    予想○
小島伸幸    検討せず        1998 
南雄太    18    4            予想×
曽ヶ端準    検討せず            2002   
高桑大二朗    24    2         
 曽ヶ端はユース代表で注目選手でしたが、当時鹿島には高桑がいて試合出場がなく、南雄太の評価も非常に高かったため、検討すらしませんでした。高桑も南も好きだったのですけど、曽ヶ端が高評価された他、南雄太はたいへん残念な感じになってしまいました。
小針清允    20    1           
都筑隆太    19    1           
下田崇    22    1                 


■2019/12/19 DFでは宮本恒靖と森岡隆三の代表選出を4年前に的中!

 DFはより細かく分けて、センターバック、ストッパー、リベロ部門ということで。ここは5人中2人ということで半分以下ですが、それでも悪くないんじゃないでしょうか。合わせて8人中4人。まだ50%行っています。また、完全ノーマークからの選出もなく、想定の範囲内でした。

<CB、ST、LB>       
名前    年齢    有望度    代表と予想結果       
井原正巳    30    2    1998       
秋田豊    27    2    1998    2002 
 秋田は評価していなかったわけではないものの、予想せず。4年後の31歳ならCBとしては全然としじゃないんですけどね。私の好みでベテランを外しがちになります。
中西永輔    24    3    1998        予想×
 あんまり好きじゃないのに入れた中西永輔がハズレでした。
斉藤俊秀    24    3    1998       
小村徳男    検討せず        1998   
鈴木秀人    23    3           
田中誠    22    3            予想×
森岡隆三    22    2        2002    予想○
 非常に才能を買っていた森岡。当時はそれほど評価高くなかった気がするので、ひょっとしたら大穴での当たりかもしれません。
宮本恒靖    21    5        2002    予想○
 宮本は当時どうでしたっけ? こっちも穴予想での当たりですかね。宮本はDHもできるということも選出理由だったのですけど、その後はやらなくなりました。というか、メモ見てそうだっけ?と思いましたわ。
松田直樹    21    2        2002   
山口智    19    1           
古賀正紘    19    4            予想×
手島和希    18    1           
金古聖司    17    1         
 金古はまだ高校生でした。ここらへんの4人は好みが大きいですね。特に古賀正紘を評価していたようですが、代表レベルまでの活躍はできませんでした。あと、古賀正紘はやはりDHもできるということでの選出。複数こなせるタイプは好きですし、人数の限られる代表では便利ですよね。


■2020/03/10 4バックだと思ったらまさかの3バック!SB予想の結果は?

  DFの残り、サイドバック部門なのですけど、まさか4バックではなく、3バックになるとは…ということで、ここは大きな想定外になってしまいました。
 とはいえ、オールマイティーな選手を他の部門で選んでいるので、ここの被害は見かけ上は少ないですね。2人予想して1人当たっています。ここまでの合計は10人中5人で50%正解。まだ悪くない正解率を保持しています。

 <LSB>
名前    年齢    有望度    代表と予想結果      
相馬直樹    26    2    1998        予想×
路木龍次    24    2          
城定信次    20    2          
松本大樹    20    1     
 誰やねん?という感じの選手でしょう。私も名前を見て、そういや評価していたな、結構好きだったなと思ったものの、チーム名すら思い出せません。ベルマーレかガンバだっけ?と検索。ガンバでした。高卒で入団した後わずか4年で退団し、J2大宮も5年で退団して早くも引退。大宮ではかなり試合に出ていた時期があったので、早めにキャリアを見極めた感じですね。
服部公太    20    2          
久永辰徳    20    1

<RSB>
名前    年齢    有望度    代表と予想結果       
名良橋晃    26    2    1998       
市川大祐    17    4        2002    予想○(MF登録)
 市川は1998年にも17歳ながらワールドカップの予備登録まで行っており、意外ではないでしょう。最初に選ばれたときは高校生で驚かれた選手です。ただ、私は一応岡田監督抜擢前から大好きだった選手。清水ユースのときに見たことあったんですよね。めちゃくちゃ気に入りました。でも、オーバートレーニング症候群などもあって、思うように伸びませんでしたね。残念なことになってしまいました。
山田暢久    22    3
 最終メンバーに入れるかどうか迷った選手みたいで、「迷う」とメモありました。しかし、結果的には選ばなくて正解でした。山田は大好きな選手でもありましたね。基本、サイドの選手は好きです。
森川拓巳    20    1     
 誰だっけ?と思ってしまいましたが、評価していた模様。確か市立船橋からレイソル行った選手だったと思ったら、レイソルは合っていたものの、静岡学園でした。覚えないですね。柏では一時出場機会を得たものの、あまり出られずに移籍。その後は転々としているものの、それらのクラブでは結構試合に出ていました。
池内友彦    20    1           
海本幸治郎    20    1 
 マジか、見たことすら全然覚えていません。兄でCBの海本慶治の方が有名で代表入りもしています。彼のWikipediaを見ていて、あれ、弟もいたのか?と思ったのですけど、まさか昔見たことがあったばかりか評価していたとは…。Wikipedia見ると当時はガンバ大阪。ガンバ大阪は左右ともに若い選手がいたんですね、当時。
<


■2020/03/10 守備的なMFはボロクソ…検討すらしていない選手が2人入る

 守備的なMFの予想。ここからは全くのノーマークだった戸田和幸、福西崇史が代表入りしてしまいました。1998年の代表からは、服部年宏の連続出場は当たり、伊東輝悦はハズレ。伊東輝悦って実は好きじゃない選手だったんですよね。好きではない選手だったものの、こうした予想ではできるだけ好き嫌いを区別しないようにしています。で、好きじゃないのにも関わらず入れたらハズレでした。さんざんです。
 DHは3人予想だったのですけど、同点の3点評価だったうちの 廣長優志を候補にしてしまい失敗。あまり伸びませんでしたね。当時まだ18歳だった稲本潤一と同点だったので、稲本の方を選んでいれば当たりだったのに…。
 ということで、この部門は3人中1人だけしか当たらず負け越し。ここまでの合計は13人中6人で、正解率50%を切ってきました。

<DH>
名前    年齢    有望度    代表と予想結果       
熊谷浩二    22    2           
中田浩二    18    2        2002  
 当時まだ18歳だったのですけど、ユース代表のため検討していました。好きさで言えば、高校の時点で大好きだったんですけどね。私情を入れなかったことが災いしました。2002年はまさかのDFとしての選出です。
酒井友之    18    2           
明神智和    20    2        2002   
福永泰    25    1           
瀬沼正和    19    1           
山口素弘    29    1    1998       
服部年宏    24    4    1998    2002    予想○
望月重良    24    1           
稲本潤一    18    3        2002   
廣長優志    22    3            予想×
伊東輝悦    23    3    1998        予想×
上野良治    24    1            
戸田和幸    検討せず            2002   
福西崇史    検討せず            2002




■2021/01/08 絶対に予想無理!という選手が攻撃的MFで選出に…

  攻撃的な選手は、1998年に出ていた若手の小野伸二と中田英寿という、誰でも当たった2人だけというボロボロさでした。当確だろという中村俊輔も落選。中村俊輔と小野伸二はなぜか片方が落ちるパターンばかりでしたね。
 他の予想は三浦淳宏。オールマイティーなところがあり使いやすいということでの予想でしたがはずれ。最後の1人が迷って同点の2点の中から、好きだし、期待もしていた中払大介というひねりすぎた選択。メモでは「予想メンバー」ではなく「希望メンバー」と書いており、私情を捨てて選考した選手がいつつも、やはり好みが入っています。
 中払大介と迷ったは、平野、古賀、森島、藤田とのメモ。森島なら当たっていました。というか、攻撃的なところのメモなので古賀は古賀正紘ではなく弟の古賀誠史だと思うのですが、リストアップしておらず、有望度予測もなし。最終選考の候補にだけポロッと出ています。好きな選手だったので、予想よりも好みのところが強かったんでしょうか。
 予想できなかった選手としては、小笠原満男もそうでしたが、こちらは好きな選手なのに予想しなかった選手。また、完全にノーマークだったのは、三都主アレサンドロでしたが、当時はまだ日本国籍取得前でアレックスだったはず。予想は無理ですね。
 ここは結局5人予想して、当たったのは前述の通り2人だけ。ここまでの合計は18人中8人で、さらに正解率が下がってしまいました。

<OH>
名前  年齢  有望度  代表と予想結果
名前  年齢  有望度  代表と予想結果     

増田忠俊  24  2      
酒井直樹  22  2      
大野敏隆  19  2      
小野伸二  18  5  1998  2002  予想○
前園真聖  24  2      
財前宣之  21  2      
山口貴之  24  1      
石塚啓次  23  1      
古賀誠史  18  2      
中村俊輔  19  3      予想×
遠藤保仁  18  1      
中田英寿  21  5  1998  2002  予想○
名波浩  25  2  1998    
藤田俊哉  26  2      
三浦淳宏  23  3      予想×
清水範久  21  2      
奥大介  22  2      
平野孝  23  2  1998    
石丸清隆  24  1      
中払大介  20  2      予想×
藤本主税  20  1      
宮原裕司  17  2      
森島寛晃  25  2  1998  2002  
小笠原満男  18  2    2002  
三都主アレサンドロ  検討せず      2002  



■2021/04/16 ワールドカップのFWがほとんど予想不可能…と言える理由とは?

 FWで自信があったのはふたりだけで、すでに代表経験のあった若い柳沢敦は余裕で当たり。ただ、好みよりも実績で私情を挟まずに選んだ城彰二は落選しています。残りは横一線な感じで好みで選んだであろう川口信男は全然伸びず。もうひとり永井雄一郎の方がマシでしたが、彼も全然な部類ですね。
 永井雄一郎と迷ったのが、廣山望と小倉隆史でしたので、ここらへんもダメなチョイス。FWは好みの関係もありますが、だいぶひどかったですね。というか、1点評価の小倉隆史に迷ったというメモにあるということは、好みが大きい予想だった感じありますね。
 FWでは、西澤明訓、鈴木隆行が成長して予想外。好みではない長身タイプですが、鈴木隆行は好きな鹿島の選手でも完全にノーマーク。当時ほとんど試合に出ていなかったふたりです。一方、1998年でも30歳だった中山雅史がまさかの連続選出。予想できませんわ。
 ということで、FWが当たらなかったのは、致し方ない面もありそう。まあ、前述の通り、全然惜しくない外し方ですけどね。また、全体の結果としては、22人中9人しか当たらないというひどいことになりましたので、全体としても言い訳のしようがありません。完敗です。

 メモ見て誰だお前?と思ってしまったのが、増田功作という選手。調べてみると、当時はヴェルディ川崎。しかも、ポジションはMFだそうで、私の理解間違ってるじゃん! 1998年はボリビアやブラジルでプレーして帰国した年で、3試合に出場したものの、1年で当時JFLだった横浜FCに移籍していました。
 その下の田中洋明もわかりません。調べてみると同じくヴェルディ川崎。ユース代表でエースであり、可能性があるということで選考に入れていたみたいですね。高校2年の時にヴェルディ川崎に入団し、その後ACミランの練習に参加したという期待の選手でした。しかし、ヴェルディ川崎では出番がなく、ユースの代表からも外れるようになり、横浜FCに期限付き移籍の後、在学していた国士舘大学のサッカー部に入部するという珍しい経歴となっています。その後、シンガポールなど海外でプレーしました。
 あと、河村(本?)と書いている名前もはっきりしていなかった選手。たぶん高校選手権で気に入ったまだプロ入りしていない選手ってことでしょう。藤枝東の河村優じゃないかと検索すると、年齢が合いました。翌年の1999年、私の地元のコンサドーレ札幌入りしてくれましたが、大成しませんでした。ドリブラーだったような気がしたんですが、うろ覚えです。
 それから、矢野マイケルは見たことなかったものの、情報を聞いて楽しみにしていた選手。MFの方に入れていましたが、今確認するとFWとのこと。ガーナ出身のハーフで、清水エスパルスユースを経て、ヴィッセル神戸に入団。100メートルを10秒8で走る俊足が話題を集めており、楽しみにしていました。ところが、国内では大成せず、イタリアのACペルージャのテストも受け、合格したが、結局引退。キックボクサーへと転身したり、ミュージシャンをやったりと多彩でおもしろい方です。

<FW>
吉原宏太    20(19)    2           
柳沢敦    20    5        2002    予想○
廣山望    20    2           
岡野雅行    25    1    1998       
永井雄一郎    23    2            予想×
栗原圭介    24    1           
増田功作    21    2           
田中洋明    18    2           
城彰二    22    5    1998        予想×
川口信男    22    2            予想×
高原直泰    18    2           
福田健二    20    2           
船越優蔵    20    1           
久保竜彦    21    1           
山下芳輝    20    2           
河村(本?)    17?    1           
小島宏美    20    1           
矢野マイケル    19    2           
小倉隆史    24    1           
呂比須ワグナー    29    検討せず    1998       
中山雅史    30    検討せず    1998    2002   
西澤明訓    22    検討せず        2002   
鈴木隆行    22    検討せず        2002

2025年9月17日水曜日

メンタル弱い柴崎岳、不安障害になるがテネリフェで愛されまくる

■2017/02/18 メンタル弱い柴崎岳、テネリフェで不安障害に
■2017/02/18 才能はあるが、周囲に良い選手がいると消えてしまう柴崎岳
■2017/06/22 テネリフェで愛されまくる柴崎岳、チームメイトにもファンにも人気
■2017/06/22  聖人と呼ばれるほど真面目 でも追い込みすぎは心理学的にダメ


■2017/02/18 メンタル弱い柴崎岳、テネリフェで不安障害に

 鹿島ファンなので、正直柴崎岳の移籍は痛いです。でも、通用しないかもしれないけど、スペインでチャレンジしてほしいと思っていた選手。(本当は1部に行ってほしかったんですが)
 ところが、通用する・しないという話以前の問題になってきました。

柴崎、練習復帰の目処立たず。不安障害の可能性に専門家が対処。ホテルの部屋にこもる日々【現地レポート】 フットボールチャンネル | スポーツ | 2017年02月17日

 これまで、クラブは練習欠席の理由について、胃腸の問題だとしてきました。ところが、滞在するホテルの部屋を5回も替えたという柴崎について、ホテルの従業員たちは、食事以外では全くホテルの部屋を出ることがないと証言しています。
  食事はごく普通であり、クラブが練習欠席の理由だとしていた胃腸の問題に対応するような特別な食生活を送っているわけではなかったのです。

 ただ、これは柴崎に問題がないという意味ではありません。テネリフェ島で過ごした最初の2週間で6kgも体重を減らしています。
 慣れない環境ですっかり途方に暮れて神経をすり減らし、ある種の不安状態に陥ってしまったようです。


 日を重ねても彼の抱える不安が解消されることはなく、代理人であるマネル・フェレールとロベルト佃の2人が13日月曜日にテネリフェ入りしました。

 そして、テネリフェも、ついに柴崎の本当の問題を公表します。クラブはその声明の中で、柴崎が適応に問題を抱えていたことを認め、「精神と肉体の症状」を引き起こしたものが不安障害である可能性について専門家が対処すると述べたそうです。



■2017/02/18 才能はあるが、周囲に良い選手がいると消えてしまう柴崎岳

 鹿島ファンであり、チャレンジを応援したいとは思うものの、柴崎岳は第一印象が良くなく、正直好きな選手ではありませんでした。

 最初に見たのは、史上最強と言われたユース世代のワールドカップ。宇佐美貴史らタレントを抱えたチームでした。
 テレビを見た感じ、このとき柴崎岳は宇佐美貴史に次ぐ扱いを受けた超注目選手。ところが、私は見ていて、さっぱり良さを感じませんでした。

 ただ、すごいな!と見直したのは、青森山田での試合。ここでは、周りのレベルが低いということもあり、完全に抜けた存在。中盤の底でゲームを作り、パスセンスなどを存分に発揮していました。

 当時、彼はまだ2年生でしたが、既に鹿島入りが内定していました。
 その後はサッカーをほとんど見ていなかったこともあり、 久しぶりに見たのが昨年末のクラブワールドカップ準決勝。
 柴崎岳は、セットプレーを蹴る機会が多く、最初に見た試合では金崎夢生が欠場していたこともあり、チームの中心選手のように見えました。
 特に攻撃的なところで使われても、守備に戻り奔走している様子は素晴らしいと感じました。
 ただ、攻撃面では物足りなさを感じました。才能的にはもっともっとできるはずです。

 なので、決勝のレアル・マドリー戦での2ゴールは驚きました。1点目はラッキーなところもあったものの、それでも文句なしに立派です。
 ところが、次に見た天皇杯の決勝ではまた全然。物足りなすぎて仕方なかったです。

 普通ならこれはムラっ気があるタイプとなるのですが、彼の場合は精神的なところが大きいのかな?と。
 青森山田時代のように、周囲から見て完全に中心選手であれば、その良さが生きてきます。ところが、周りの選手が良い場合、遠慮してしまうのか、十分に自分の良さを発揮できなくなるのではないかと感じていました。

 ところが、今回のテネリフェの件は、チームの中心と期待される中で起きたことでした。
 彼の精神面の弱さは、注目されすぎても悪い方向に働いてしまうと考えられます。

 かなり扱いが難しい選手ですね。


■2017/06/22 テネリフェで愛されまくる柴崎岳、チームメイトにもファンにも人気

 特別好きな選手じゃないというか、むしろかなり好きではない部類の選手だったのですが、上記の件があったので、なんかもう応援したくなってしまい、その後も逐一ニュースをチェックしていました。
 全然取り上げてなかったものの、涙目になる話も多く、例えば、 「ガクにはファンが多い」。テネリフェ同僚MF、柴崎の近況を明かす | フットボールチャンネル | ワンランク上のサッカーサイト(2017年05月26日(Fri)11時20分配信)という記事。

  チームメイトのホンジュラス代表のMFダリクソン・フエルトは、「ガクとはいい関係を築けているし、本当にいいやつだよ」と語っていました。
 また、すでに地元での人気も確立しているようで「ファンがすごくたくさんいる」と明かしていました。
 他の記事でも、現地で苦しむ柴崎を気にして優しいコメントをしているものがたくさんありました。
 応援したくなるんでしょうね。私もそうなったので気持ちはわかります。でも、めちゃくちゃいい人たちだなと、彼らにも感動しました。

 当初はベンチ入りだけでも大ニュースで、出場時間を気にしていたのですが、すっかりレギュラーに定着。そして、さらに終盤調子を上げて、 初ゴールを決めました。
 その上、1部昇格をかけたプレーオフでは、チームで最も活躍していると言って良い状態になっています。

 柴崎岳、2戦連続で勝利貢献。スペイン紙も高評価「決定的な重要性持つ」「プレーオフの主人公」 フットボールチャンネル | スポーツ | 2017年06月22日 によると、プレーオフ準決勝では、ホームの2ndレグでの柴崎のゴールで決勝進出が決定。
 さらに勝戦の1stレグではサンスの得点をアシストし1-0の勝利に貢献。スペイン紙『マルカ』は、「プレーオフの主人公になっている」とコメントしていました。


■2017/06/22  聖人と呼ばれるほど真面目 でも追い込みすぎは心理学的にダメ

 また、"テネリフェでは”セイント(聖人)シバサキ”というニックネームを付けられるほど、ファンに愛される存在となった"とのこと。
 「聖人」というのが、真面目すぎる柴崎に似合うネーミングとなっています。

 なお、柴崎はインタビューなどでは自分に厳しいコメントを出しています。こういったコメントはスポーツ界で良いものだと広く信じられています。
 ただ、科学的な研究では、このように自分を追い込むことは、パフォーマンスを上げる上で有利ではないと結論するものが多いです。「迷信」の可能性が高いと思われます。
 なので、楽しんでスポーツをやる、仕事をやるのが良いということが、もっと知られれば良いなと思っています。

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2025年9月16日火曜日

ユスティン・クライファートは父パトリックを超えられるのか?

■2017/03/21 ユスティン・クライファートは父パトリックを超えられるのか?
■2023/02/23 オランダ代表で好きな選手 ディルク・カイト、エリア、ロッベンなど
■2018/05/19 FWなのにDFやらされてこなしていたディルク・カイト
■2018/12/15 後半もスピード落ちずにキレキレだったロッベン
■2020/03/06 ワールドカップデビューで強烈な印象を残したロッベン







■2017/03/21 ユスティン・クライファートは父パトリックを超えられるのか?

 元オランダ代表のFWパトリック・クライファートが最後にエールディビジ(オランダ1部)でゴールを挙げた日から10年と1日…と聞いて、時の経つことの早さにショックを受けましたが、息子であるアヤックスのFWユスティン・クライファートが、3月19日にプロ初ゴールを記録したそうです。

 ユスティン・クライファートはまだ17歳みたいですね。アヤックスの下部組織で育った選手で、今年1月にトップチームデビュー。
 彼はそこまで注目選手だと盛り上がっているという話は聞かないものの、父は18歳のときにアヤックスのトップチームでデビューですから、デビューやゴールは父より早いようです。
元オランダ代表FWの息子がプロ初ゴール。父の最後の得点から約10年… フットボールチャンネル | スポーツ | 2017年03月20日

2018/05/20追記:2018年3月26日のオランダ代表とポルトガル代表の試合(3-0)で、パトリック・クライファート氏の次男であるFWユスティン・クライファート(18歳、アヤックス)が78分に途中出場で代表デビュー。
 オランダメディア『NU.nl』によると、親子でオランダ代表での試合出場を果たしたのは、パトリックとユスティンが10組目ということで珍しくないようですけど、父親は伝説的なストライカーでしたし、話題性は抜群ですね。
(クライファート氏次男、18歳でオランダ代表デビュー! “親子で代表”は10組目 | サッカーキング 2018.03.27より)


■2023/02/23 オランダ代表で好きな選手 ディルク・カイト、エリア、ロッベンなど

2018/05/20:それほど好きじゃない選手も入れてなるべく増やす…という方向性でオランダの好きな選手というのを選びました。オランダはサイド攻撃が好きなので、サイドの選手が多めに。複数のポジションをこなせるユーティリティなタイプも比較的多いかなと思いました。ただ、好きな選手を選んでみると左ばっかりで困りました。

2023/02/23:その後何人か入れ替え。オランダ代表は好きな選手が比較的多いので、無理なく選べますね。

     ファンペルシ

エリア         ロッベン

      ガクポ

ゼンデン セードルフ カイト

  アケ Fデブール コクー

    ファンデルサール

GK ファン・デル・サール(エトヴィン・ファン・デル・サール) 5 28歳(1998年ワールドカップ) 1970/10/29 197cm
 1998年ワールドカップで非常に気に入ったGK。ただ、その後はポンコツ呼ばわりされるほど評価を落としたと聞いていたので今検索したら、「世界最高のGK」と呼ばれていて逆に最高評価となっており、どういうこと?と思います。
 Wikipediaをちょっと見てみると、ワールドカップの翌年の1999年に移籍したユヴェントスで不調で本来の実力を発揮できずにイージーミスを連発したそうです。私が聞いていた悪い評判はこの頃のものでしょうね。
 ただ、2001年にプレミアリーグのフラムFCに移籍すると、アヤックス時代の輝きを取り戻すかのような活躍。ここでの活躍が認められて、2005年には彼の前に「世界最高のGK」と呼ばれていたピーター・シュマイケルの退団後、長きに渡り深刻なGK不足に悩まされていたマンチェスター・ユナイテッドFCに移籍。ここでは引退まで活躍し続けており、「世界最高のGK」と呼ばれた所以なんでしょうね。

LCB、LSB アケ(ナタン・アケ) 6 27歳(2022年ワールドカップ)  1995/2/18 180cm

CB、LSB フランク・デ・ブール 4 1970/5/15 180cm

MF、CB、FW フィリップ・コクー 4 1970/10/29 184cm

LSH、RSH、LSB ボウデヴィン・ゼンデン 5 1976/8/15 174cm

FW、WG、SH、LWB、LSB ディルク・カイト 9 1980/7/22 184cm

CH、OH セードルフ(クラレンス・セードルフ) 4 1976/4/1 176cm
 最初、ダービッツを好きな選手ベスト11に入れていて、「あれ?セードルフの方が好きじゃなかったっけ?」と心配になって入れ替えました。同じ時期にふたりとも高評価だったのに片方だけ好きだったんですよね。うーん、どっちだったかなぁ…?
 セードルフの評価を見直してみると、イメージと違いますね。守備的なプレーヤーだと思っていましたが、むしろ攻撃で才能がすごいと言われていた選手で万能型。記憶と違うものの、それでも好きだったのはセードルフの方だった気がします…。
 あと、ACミランでは、ピルロとガットゥーゾといっしょだったようで、どちらも大好きだったので夢のような中盤。セードルフが好きになったのは、オランダ代表での試合でしたけど…。

(CH、DH エドガー・ダーヴィッツ 1973/3/13 168cm)

(MF ヴェスレイ・スナイデル 2)

SH、WG エルイェロ・エリア 7 1987/2/13 176cm
 右サイドの選手だったような記憶も。

CF、RWG、SH アリエン・ロッベン 6 1984/1/23 180cm

FW、OH、SH ガクポ(コディ・ガクポ) 3 23歳(2022年ワールドカップ) 1999/5/7 193cm
 ドリブル効いていて、他の選手と違って持つタイプ。FKで中に入れるボールも可能性感じさせていた。

FW ファン・ペルシ 3 1983/8/6 186cm

(FW デニス・ベルカンプ 3 1969/5/10 183cm)


■2018/05/19 FWなのにDFやらされてこなしていたディルク・カイト

2014/6/24  ブラジルワールドカップ グループリーグ オランダ 2-0 チリ
(メンバーと採点は【W杯・試合採点】オランダ対チリ(グループB) | フットボールチャンネルより)

 テレビではDF4枚の予想だったが、実際は5枚だったようだ。今確認したフットボールチャンネルでも5バックとの見方。
GK 1 ヤスパー・シレッセン 6.5点
DF 2 ロン・フラール 6.5点
DF 3 ステファン・デ・フライ 7点
DF 5 ダレイ・ブリント 6.5点
DF 7 ダリル・ヤンマート 7点
DF 15 ディルク・カイト 6.5点
 この試合はよく守備しているところが印象に残った。オランダで最も好きな選手。本来FWなのだけど、左のウイングバックで出場し対応。覚えていなかったがウィキペディア見ると、この大会ではFWの他に、右サイドバックも経験したとのこと。すごい選手だ。
MF 6 ナイジェル・デ・ヨング 6.5点
MF 10 ヴェスレイ・スナイデル 6点
MF 20 ジョルジニオ・ワイナルドゥム 6.5点
FW 11 アリエン・ロッベン 8点
 本当寄られてもバランス崩さず、スピードあるドリブルがすごく、あわやゴールかというシュートまで持っていってすごい。
 右から斜めに入っていき、左半分まで行く。もう1人いたのだけど、ほぼ1人で崩してしまった。怖すぎる選手。
 後半もカウンターでずっと狙っていて、左サイドに流れてアシスト。(「流れて」だと思うが字が汚くてよく読めない)
FW 17 イェレマイン・レンス 6点
交代選手
FW 21 メンフィス・デパイ 7.5点
 エリア外で、ドリブルで守備陣を揺さぶり、中央だったが枠に飛ぶ強いシュートを見せる。
 さらにカウンターでロッペン1人という場面で、走っていってダイレクトで合わせて2点目。メモはこれだけだったけど、こういうときにちゃんと走るってのがえらい。
MF 18 レロイ・フェル 7.5点
DF 14 テレンス・コンゴロ 6.5点



■2018/12/15 後半もスピード落ちずにキレキレだったロッベン

2014年ブラジルW杯3位決定戦 ブラジル 0-3 オランダ
【オランダ】ファン・ペルシ(前2[PK])ブリント(前17)ワイナルドゥム(後46)
(《ブラジルW杯》ブラジル vs オランダ - 超WORLDサッカー!より)
3-5-2
GK 1 シレッセン 6.0
(→フォルム -)
 3点目が決まって出場し、これでメンバー全員の出場が決定。ブラジルにとっては屈辱的な交代。
DF
3 デ・フライ 6.0
 RCB。ドリブルで2人抜いて、右からクロスまで入れるプレー。守備面でも良い。ぐっと戻ってきて好対応したプレーが特に良かった。
2 フラール 6.5
4 マルティンス・インディ 5.5
MF
15 カイト 5.5
 RWB。危なそうなところ走って戻ってすぐにカバーする良いプレー。守備からカウンターで最前線まで行くプレーを後半なのに見せており、すごい。他、また守備で粘り強くついて、クロスを上げさせないプレー。その後、LWBにも回り、ユーティリティさを再確認。16 クラジー 6.0
(→フェルトマン -)
8 デ・グズマン 5.5
20 ワイナルドゥム 6.5
5 ブリント 6.5
 LWB。上がってきてペナルティーエリア内完全にフリーに。余裕がある中でボールを落として、落ち着いて角に決めて2点目に。利き足でない足でのシュートだったそうだが、それを感じさせなかった。(→ヤンマート 6.0)
FW
9 ファン・ペルシ 6.0
 開始直後で最初のカウンターをうまく受ける。さらに上がってきたロッベンにターンしてパス。PKとなり、これを彼が決めて先制。開始わずか3分のゴール。
 その後も良いポストプレーから左に流れて、リターンをもらうといったプレー。
11 ロッベン 6.0
 開始すぐのカウンターでGKと1VS1に。完全に手を出されてPKになり、これが先制点に。
 今日は最初から持たせてもらって、怖いプレーを見せる。オフサイドくさかったが、2点目も彼がアシスト。深いところから切り返したボール。
 また、前半アディショナルタイム、出そうだったボールをスライディングで残すプレー。こういうプレーは地味だが助かる良いプレー。
 後半もスピード落ちずに、すごいドリブル見せていた。キレキレだった。



■2020/03/06 ワールドカップデビューで強烈な印象を残したロッベン

 2006 FIFAワールドカップ ドイツ大会のグループリーグ、オランダが1-0でセルビア・モンテネグロに勝ったゲームのメモ。

GK ファン・デル・サール
CB オーイヤー
CB マタイセン
LSB ファン・ブロンクホルスト セルビア・モンテネグロのコロマンにやられ気味であまりよくありませんでした。
RSB ハイティンハ
MF コク
MF スナイデル この大会でも見ていたんですね。全然印象になく、メモもありません。
MF ファン・ボメル
RWG ファン・ペルシー
LWG ロッベン レフティ。左で再三仕掛けていて気になる。スピードも結構あるなぁという感じ。だんだんと乗ってきて、ノリノリに。足の裏で触りながら、タイミングとスピードで狙ったり、中に切り込んでいったりというところ。こちらサイドではスペースを突破しまくっていて、オランダのベストプレーヤーという感じ。計算すると、当時は22歳だったのかな。若手時代であり、この日が初ワールドカップだった模様。あと、メモしていませんでしたが、この日唯一のゴールも彼だったようです。
FW ファン・ニステルローイ
(カイト)  後に大好きになった選手ですが、ここでは覚えがなく、メモもありませんでした。

2025年9月15日月曜日

大量補強は失敗する?マンチェスターユナイテッド、ACミラン、ジェフ千葉の例

■2018/12/21 サッカーの大量補強は逆効果 マンチェスター・ユナイテッドも失敗?
■2018/12/21 2年連続でガンガン補強してしまったファン・ハール監督
■2018/12/21 マンチェスター・ユナイテッド失敗の理由はいろいろ…
■2019/06/29 マンUのダメ監督が出てくる広告に、ファンの批判が殺到し削除
■2017/10/07 中国資本買収のACミラン苦戦、大量補強はサッカークラブを強くしない?
■2016/3/29(2020/10/21再投稿) 前代未聞の全員新加入スタメンのジェフ千葉 31人中24人退団で主力放出、19人加入
■2016/7/25 主力選手総入れ替えというジェフ千葉の実験は大失敗 関塚隆監督更迭で幕を閉じる
■2021/03/23 開幕スタメン11人中7人が新加入!大胆に変えたクラブとは…?


■2018/12/21 サッカーの大量補強は逆効果 マンチェスター・ユナイテッドも失敗?

 マンチェスター・ユナイテッドであまりうまく行かなかったファンハール監督。過去の記事を見ていると、うまく行かなかった理由の一つとして、私の持論である「選手変えすぎ」問題に絡むものが挙げられていました。

"新たな監督がチームに梃入れしようとする場合、選手の顔ぶれは変えずにシステムだけを変更するか、システムは従来のものを踏襲して選手を替えるか、いずれかの方法を採るケースが多い。理屈で考えれば選手を入れ替えつつシステムも組み替えるやり方もあるが、あまりにもリスクが大きいため、この方法を選択する監督は少ない。そして、ファンハールが選んだのは、この最もハードルの高い方法だった"
(ファンハールが見誤ったものは何か。システム変更、選手補強、プレミア。 - Number Web - 田邊雅之 2014/10/02 10:40より)

 なお、これ以外に、センターバックの補強を軽視したことを指摘されていました。

"選手の入れ替え方にも問題がある。ファンハールは攻撃的な選手としてファルカオやディ・マリア、中盤ではエレーラやブリント、ディフェンスラインにルーク・ショーやロホなどを獲得している。一見すると満遍ない補強に映るが、実はバランスは良くない。チームに残留しているメンバーを加えて考えれば、攻撃的な選手ばかりが多く、中盤以降は能力的にも経験値的にも明らかに見劣りする"

■2018/12/21 2年連続でガンガン補強してしまったファン・ハール監督

 ただ、Wikipediaでは、「既存の戦力が機能し4位でシーズンを終え、来季とチャンピオンズリーグプレーオフへの出場権を獲得した」として、2014-2015シーズンは及第点の評価。あと、選手の獲得は上記よりさらに多かった感じです。


"2014年夏の移籍市場において、選手の補強費用に約260億円を投じた。ワールドカップブラジル大会で準優勝に輝いたアルゼンチン代表DFマルコス・ロホとMFアンヘル・ディ・マリアを、ファン・ハール監督のオランダ代表監督時代の教え子のダレイ・ブリント、アスレティック・ビルバオからアンデル・エレーラ、サウサンプトンFCからルーク・ショー、移籍期限ギリギリになって、ASモナコからラダメル・ファルカオを獲得した"

 そして、2015-16シーズンにまたガンガン選手を入れていました。

"PSVアイントホーフェンから2014 FIFAワールドカップでオランダ代表の3位入りに貢献し、ファン・ハール監督の教え子でもあるメンフィス・デパイを始めとし、ASモナコからフランス代表FWアントニー・マルシャル、バイエルン・ミュンヘンからドイツ代表MFバスティアン・シュヴァインシュタイガー、サウサンプトンFCからフランス代表MFモルガン・シュネデルラン、UCサンプドリアからアルゼンチン代表GKセルヒオ・ロメロ、トリノFCからイタリア代表DFマッテオ・ダルミアンを獲得した"

 チャンピオンズリーググループステージ敗退、ヨーロッパリーグベスト16で敗退、リーグでも来シーズンのチャンピオンズリーグ出場権を逃すなどの成績不振で解任。FAカップでは優勝しているのですけど、良くない結果と判断された模様です。


■2018/12/21 マンチェスター・ユナイテッド失敗の理由はいろいろ…

 上記のように下書きしていたのですけど、このタイミングでモウリーニョ監督まで解任に。まとめられていた記事を見ると、失敗の理由はいろいろといった感じでした。

<デイビッド・モイーズ>
  モダンなサッカーを目指したファーガソン時代から一変、サイド攻撃一辺倒とも言える時代遅れのゲームプランで前時代的な戦術にシフトし崩壊。
<ルイ・ファン・ハール>
  2014/15シーズン夏に積極的な補強。まずまずの1年だったが、2015/16シーズンにも積極的な補強。Aカップこそ優勝を飾ったが、新規メンバーが振るわず、解任。
 <ジョゼ・モウリーニョ>
  2年目はまずまずの成績を収めたが、3年目はチームとして目指すべきサッカーが明確になっておらず、アイデンティティが完全に失われ崩壊。
(モウリーニョまでも…。マンUはどのように崩壊したのか。栄光からの転落を5つの時代で辿る【編集部フォーカス】フットボールチャンネル | スポーツ | 2018年12月20日より)
https://pex.jp/point_news/8fda518df4b195b596c5724b29dc094b


■2019/06/29 マンUのダメ監督が出てくる広告に、ファンの批判が殺到し削除

 ファン・ハール時代であり、彼を含めた以降の監督の失敗を踏まえていませんが、ファンとしては顔も見たくない? マンU前監督モイーズを使用した広告に苦情殺到、削除へ | (フットボールチャンネル 2014年07月24日)という記事がおもしろかったので紹介。
 マンチェスター・ユナイテッドの公式TV「MUTV」が、プレシーズン最初の番組で導入部の広告にデイビッド・モイーズ前監督を使用したことで、ファンから批判を受けて削除するということが起きたそうです。
 ただ、持ち上げていたわけではなく、「モイーズが王朝を崩壊させ、(引用者注:当時の監督である)ファン・ハールとギグスが再建を図るという内容」でした。これはこれで趣味悪かったですね。
 で、そのファン・ハールさんもさんざん。今でしたらファンは誰が一番失敗した監督だと選ぶのでしょう?




■2017/10/07 中国資本買収のACミラン苦戦、大量補強はサッカークラブを強くしない?

 中国資本による企業買収は、意外にうまく行っています。日本ではバッシングされることが多いものの、欧米の経済誌や新聞などは高い評価を与えていることが多いです。
 セリエAの名門ACミランも中国資本に売却されていました。そして、中国資本を使って大量補強。私は別にふーんくらいのもので、興味はなく紹介もしていませんでした。

 ただ、よく考えると、私はサッカークラブの大量補強はチームを壊してしまうとして、ネガティブな見方だったのでした。すっかり忘れていました。
 中国資本による買収を企業が歓迎する理由の一つは、こういう風にお金だけ出して好きなことをやらせてもらえるためなのですが、サッカーの大量補強の場合は従業員を総とっかえするようなもの。そんなんで、チームワークなんか良いはずがありません。
  日本ではジェフ千葉が、ACミランより極端な変更を行って、派手に失敗したことがあります。

 私がACミランの失敗について読んだのは、ミラン、未熟さ露呈し2連敗。大量補強の反動。モンテッラ監督の立場は厳しく フットボールチャンネル | スポーツ | 2017年10月02日 という記事。
 この時点で、大量補強を図ったはずのミランは2連敗。この日は途中まで良かったものの、運動量が落ちた時間でガタガタっと崩れました。これが連携の問題ではないかと、作者の神尾光臣さんは見ています。

  以下のように、監督は早くもピンチだそうな。

"試合後、地元メディアは早速モンテッラ監督の苦境を伝えている。大量の新戦力を短期間のうちにまとめる作業はどの監督にも簡単ではないはずで、同情の余地はある。機能するまでには時間も必要だろうが、強大補強で期待を膨れ上がらせた周囲は待ってはくれない"

 ただ、 私は監督ではなく、補強したフロントの問題だと思います。大量補強でチームがまとまるはずがないのは、わかりきったことですからね。


■2016/3/29 前代未聞の全員新加入スタメンのジェフ千葉 31人中24人退団で主力放出、19人加入

  うまくいくかどうかは別として、嫌いなやり方だなと思いますね。<「24人退団19人加入」ジェフ千葉の実験はどう転ぶか|SPORTS セカンド・オピニオン|ダイヤモンド・オンライン  相沢光一 [スポーツライター] 2016年3月29日 >という記事が出ていました。
-----引用 ここから-----
 千葉は昨オフ、前代未聞のチーム大改造を行った。昨季の登録選手31人中、24人が移籍や契約満了、引退などでチームを去ったのだ。チームの4分の3がいなくなったことになる。それも出場機会に恵まれない若手ではなく、多くが主力としてプレーした選手。

 J2リーグは42試合が行われるが、そのうち39試合に出場して14ゴールをあげたネイツ・ペチュニク(大宮に移籍)をはじめ、39試合出場のキム・ヒョヌン(福岡)、36試合のパウリーニョ(湘南)、中村太亮(磐田)、35試合の大岩大貴(仙台)、金井貢史(横浜Fマリノス)などが退団。

 その代わり、19人が新たに加入した。主力をほぼ総入れ替えしたようなものだ。当然、試合に出場するメンバーは昨年とは一変した。開幕戦の徳島戦のスタメンは11人中、9人が新加入選手。第2節の岡山戦はそれが10人になり、第3節の横浜FC戦ではついにスタメン全員が新加入になった。
http://diamond.jp/articles/-/88642

-----引用 ここまで-----

 同じクラブから取ってきたわけでもないので、前所属クラブバラバラ。川崎が二人いるだけです。

 ただ、気に食わないことに、"5試合の成績は3勝1敗1分"。好調なのです。"多くが昨年J1のクラブに所属し、実力は認められていたものの層の厚さから出場機会に恵まれなかった選手"であることは指摘されていました。また、"日本代表だって寄せ集めだ"ともありました。とはいえ、代表だって少しずつチームを作っているわけですからね。毎年ゼロからやり直すわけじゃありません。

 一方、筆者はネガティブな指摘も二つ。

・クラブとして長いリーグ戦を勝ち抜くには選手同士が互いのプレースタイルや個性などを熟知している方がベター。
・サポーターにはクラブそのものを愛する思いとは別に選手に対する愛着もある。

 ただ、後者に関しては、"ホームゲームの平均観客動員数は昨年は10725人、今季は10013人と、そう大きく減っているわけではない"とのこと。誤差範囲ですね。おもしろくないものの、うまくいってしまうかもしれません。



 ■2016/7/25 主力選手総入れ替えというジェフ千葉の実験は大失敗 関塚隆監督更迭で幕を閉じる

 ジェフはむしろ好きな方のチームだったのですが、メンバー総入れ替えは気に食わなかったのでほら見ろ!という感じです。

  ジェフ千葉は考えられないメンバー総入れ替えということをやっています。主力とタイトルで書いたものの、本当ごっそり買えました。31人中24人ですからね。

 ジェフ千葉は昨年までも低迷していたので、このバカな補強方針のせいで低迷とも言いづらいものの、少なくともうまく行かなかったとは言って良いでしょう。

-----引用 ここから-----
J2千葉はなぜ昇格できないのか 降格後6年半で7人目の指揮官誕生 ― スポニチ Sponichi Annex サッカー
http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2016/07/25/kiji/K20160725013034350.html

J2千葉は25日、関塚隆監督(56)が退任し、後任監督として長谷部茂利コーチ(45)が指揮を執ると発表。小倉勉ヘッドコーチ(50)と里内猛フィジカルコーチ(59)の退任も併せて発表した。

 クラブはリリースで「監督を交代する」という言葉を使ったが、関係者によると、関塚監督は3―4で敗れた24日の清水戦(フクアリ)後に「休養」という表現で事実上の解任を通告されており、44年ぶりのベスト4進出を果たした2012年ロンドン五輪でも関塚監督のもとでコーチを務めた小倉、里内両コーチは25日午前に解任通告を受けたという。

 勝負は結果がすべてだ。14年7月から千葉を率いていた関塚監督は、3年目を迎えた今季もここまで8勝9分け8敗でJ1昇格プレーオフ圏外の9位に低迷。最近10試合でわずか2勝にとどまっており、目標である8年ぶりのJ1昇格に向けて順調だったとは言い難い。[ 2016年7月25日 15:43 ]
-----引用 ここまで-----

 ただ、他のコーチらまでセットで解任というクラブの方針もよくわかりませんね。人いなすぎじゃありません? 記事では、潤沢な資金にも関わらず昇格できないなど、フロントも問題だとしていました。まだしばらくは千葉の昇格はないかもしれません。



■2021/03/23 開幕スタメン11人中7人が新加入!大胆に変えたクラブとは…?

 J1開幕スタメン、昨季最終節と比べてみました 11人中7人も変えた“超”大胆クラブは…【全20クラブ布陣図つき】 - Jリーグ - Number Web - ナンバー(2021/03/06)という記事があったので、「大量補強は失敗する」説を確かめるために、事前チェックして見ようかな?と思いました。ただ、「昨季最終節と比較」というのは微妙。開幕はベストメンバーであることが確実ですが、最終節は消化試合となって若手を起用して経験するなど、ベストメンバーでないことも多いためです。
 そういった細かいところは抜きにして、とりあえず、大量補強したチームの話を。浦和・名古屋は、「新監督招聘or大型補強も、昨季在籍組が健在」という形。大量補強で失敗パターンはきちんと定義していないのですが、このケースはそこまで大崩れしないんじゃないですかね。とはいえ、変化ありきで拙速に変えていく中で崩れていく…という可能性はあるかもしれませんね。崩さずに変えていけるかどうかは、監督の腕の見せ所でしょう。
 わかりやすく変化していたチームとしては、「選手も監督も布陣も変化/代表例:清水・仙台」となっていました。エスパルスの場合、公式戦初戦でスタメンに並んだ新戦力はなんと7人だったとのこと。新しい選手ですから、間違いなく変わりました。ただ、「GKの権田修一から最前線のチアゴ・サンタナまで、よくぞ2カ月でチームとして仕立てたものだと感じた(さらに成熟させるのだろうけど)」としており、記事の評価はたいへん高い評価。失敗しそうにない感じですね。


2025年9月14日日曜日

松木安太郎氏のサッカー解説は好き?嫌い?意外な調査結果に

■2021/02/24 松木安太郎氏のサッカー解説は好き?嫌い?意外な調査結果に
■2017/02/16 一番うまい解説者は岡田武史、岡野俊一郎元JFA会長が語る


■2021/02/24 松木安太郎氏のサッカー解説は好き?嫌い?意外な調査結果に

 うまい解説者で検索したら、“居酒屋応援スタイル”の松木安太郎さん 「ふざけたロスタイム」は心の叫び - スポーツナビ(2020年8月13日)という記事がヒットしました。
 松木安太郎さんは、同じ読売(ヴェルディ川崎、東京ヴェルディ)の後輩・都並敏史さんがラジオ番組で「自分の前の読売クラブの宴会部長」といった発言をしていた明るいキャラクター。都並敏史さんはラジオと違って、サッカー解説ではむしろ他の人より生真面目な固い解説で驚いたのですが、松木安太郎さんは解説でもおちゃらけたキャラ。そのキャラがわかっているので私は許せますが、サッカーファンにはむしろ嫌われている解説だろうと思いました。私も正直好きではないですね。どちらかと言われれば、嫌い…といったくらいです。ただ、地上波とそうじゃないところである程度解説スタイルを変えているというファンの評価を聞いたことがあるので、一般の視聴者には好かれるかもしれませんけどね。
 …とタイトルを見た時点でここまで思ったのですが、本文読んでびっくり仰天。サッカーファンが選ぶ「好きなサッカー解説者ランキング」で2位に輝いたのこと。えっ、マジで!? むしろサッカーファンにも人気なのか…と驚きました。ちなみにスポーツナビでは1位が明記されておらず、探しても発見できない状態。無料では見せていないのかもしれませんが、見つけたら追記しますね。

 さて、記事の内容ですが、やはりアンチが多いという私の理解による質問がされていました。<松木さんの解説は視聴者の代弁と言いますか、“応援スタイル”と言われています。2位という結果からも分かるように、多くの方から支持されていますが、一方で、「あんなの、解説じゃない」という声を耳にすることもあるのでは?>とインタビューアーが質問しています。
 松木安太郎さんも「もちろん、いっぱいありますよ(笑)」とこれを肯定。「ただ、僕は常々思っているんですけど、世の中、10人が10人、良いと言ったら、疑ったほうがいい。4人くらいは嘘をついているんじゃないかと。評価してくれるのは嬉しいですけど、アンチの人も必要。僕は5対5くらいがちょうどいいと思っているんです」とのことでした。

 解説スタイル的には、もともと書いていた話(後述)の岡野俊一郎さんが登場。岡野さんは偉大でしたね。<子どもの頃にダイヤモンドサッカーで岡野俊一郎さん(故人)の解説を聞いていたので、サッカー解説がどんなものかはイメージ>していたといいます。ただし、何しろサッカー後進国の日本は、解説もそもそも手探り状態。当時はJリーグが誕生したばかりで、サッカーについて詳しい人が少なかったですから、こんなに素晴らしい競技があるんですよ、みなさんも楽しんでください、という気持ちだった…といいます。そして、今も「万人に伝わるように」というのがベースだとのこと。なので、ああいう賛否両論あるスタイルになったようです。
■2017/02/16 一番うまい解説者は岡田武史、岡野俊一郎元JFA会長が語る

  元JFA会長の岡野俊一郎さんは、レベルの低い解説者に対して苦言を呈していました。

 岡野俊一郎と金子勝彦が語る日本サッカー(その3)TV中継に何が必要で、何が欠けているのか? | フットボールチャンネル | サッカー情報満載!
2014年07月23日(Wed)10時46分配信
text by 藤江直人

 一方で、ブラジルW杯で「さまざまな解説者が日本の試合に登場していましたけれども、一番上手かったのは岡田武史ですね」と評価していました。

「Jリーグも20年を超えて、中継数に比例するように解説者の数も増えてきた。各々に個性があり、語り上手な人も多い。その中でも岡田は圧巻だった。監督の心情やチームの雰囲気といった点を実に的確に解説していた。W杯のベスト16を戦った監督のものの見方の素晴らしさと言えばいいのか。本質的な部分を勉強して、経験を積むことで、成果というものが出てくる」

 金子勝彦アナウンサーは、「韓国の洪明甫監督の心中に触れた言葉には、思わず胸を熱くさせられました」としていました。
 その前の部分で、岡野さんは、「自分がどのような経緯で解説者を務めているのかということを、いま一度考えて欲しい」「自身の立場を十分に理解していれば、体験に基づいた解説もまた違ってくる」と言っていました。
 なので、監督経験者としての気持ちを伝えられるってのが良いという意味かな?と。必ずしもテクニカルなことを求めているわけではないようです。
 ちなみに、初めてサッカーの解説を務めたときに、デットマール・クラマーから試合前にもらったアドバイスは、「センテンスは短く、しゃべりはチャーミングに」だそうです。

2025年9月13日土曜日

Cロナウド名言「なぜ笑うんだい?」の子、高校サッカーで優勝

■2021/01/22 Cロナウド名言「なぜ笑うんだい?」、ネットでネタになる
■2021/01/22 「なぜ笑うんだい?」の子、高校サッカー山梨学院で優勝



■2021/01/22 Cロナウド名言「なぜ笑うんだい?」、ネットでネタになる

 名言というかネタ扱いっぽかったのですけど、なぜ笑うんだい?とは (ナゼワラウンダイとは) [単語記事] - ニコニコ大百科では、2014年7月22日、美容機器メーカーMTGの新商品発表イベントで、憧れのクリスティアーノ・ロナウドを前にして極度に緊張しながらも一生懸命にカンぺを読んで質問しようとする一般のサッカー少年の拙いポルトガル語に、会場から失笑が漏れる中、以下の発言をして話題になったとしていました。

「どうしてクスクス笑ってるんだい? 少年のポルトガル語は立派だよ、とっても! 素直に喜べばいいじゃないか、少年が果敢に挑戦してくれてるのをさ。そうだろ?」

 「会場から失笑」とされていたものの、悪意ある笑いだったかは不明。ただ、クリスティアーノ・ロナウドはそう捉えて、真面目に対応したということですね。ニコニコ大百科によると、以上のことが聖人エピソードとして取り上げられ、少ししてから何故かなんJでも話題となったものの、主に全力を尽くしているが結果がついてこない人間への煽りなどに使われるとのことで、ネガティブな使われ方をしていたようです。



■2021/01/22 「なぜ笑うんだい?」の子、高校サッカー山梨学院で優勝

 で、その子・岩岡遼太が成長して、山梨学院メンバーとして高校サッカーで優勝したというのですから、できすぎた話です。

 「なぜ笑う?」Cロナウドが神対応した少年が高校サッカーで優勝し、誓った恩返し(安藤隆人) - 個人 - Yahoo!ニュースによると、ロナウドファンだった息子のために父が応募。3人いて、質問はポルトガル語である必要はなかったそうですが、父の提案でポルトガル語に。「ロナウド選手のことが大好きで、一緒にプレーしたいので、どうやったらプロなれますか?」を、当時通っていたフットサルのスクールにいた日系ブラジル人のコーチに翻訳してもらったそうです。

 選ばれた時点ですでに緊張していたそうで、本番は当然大緊張。そのときの様子を記事では「前の2人の質問は全く頭に入ってこず、足が震えながらもただ目の前にいるカッコ良くて、いい匂いのするロナウドを見つめていた」と書いていて笑いました。ロナウドはいい匂いがするんですね。

言葉に詰まってしまったという書き方。そこで笑いが起こり、「どうして笑うんだい?彼のポルトガル語は素晴らしいよ。一生懸命やっているのに笑うことはないだろう」と言ったとのこと。この書き方だと、暗記していたのが途中で止まった感じですかね。

 緊張しすぎて当時はなぜみんなが笑っているかもわからず。その後の大きな拍手が起きた時も「ロナウド選手が何か面白いことを言ったのかな?」と思っていたそうです。

 なお、ロナウドの回答は「信念を持ち、努力を重ねて、チャンスを逃さないことだよ」というもの。岩岡遼太も苦労をしていて、中学時代は強豪として知られるFC多摩ジュニアユースでプレーしたものの、プロが見えてくる市立船橋と流通経済大柏のセレクションを受けて不合格に。山梨学院でも2年でやっとAクラス、3年では最初レギュラーだったところから陥落。選手権の25人の登録メンバー入りもギリギリ。さらに本番もレギュラーの怪我があっての出場でした。ここでやっとスタメンになるも、今度は自身が怪我をしてそこから脱落し、準々決勝以降はメンバー外。大活躍で優勝となると、さらにドラマチックでしたが、そこまではうまくいかず。ただ、山梨学院大に進学し、4年後のプロ入りを目指しているそうです。

 

2025年9月12日金曜日

サッカー平均年齢と強さの関係は?ワールドカップで調べると…

■2018/10/18 サッカー平均年齢と強さの関係は?高齢チームはボロクソ
■2018/10/18 ベスト4や下位4チームを見ても、悲惨なほど平均年齢が違う
■2018/10/18 ワールドカップで相関係数を調べるとわかりやすい結果に…
■2018/10/18 チームが最高の力を発揮するベストな平均年齢は?
■2020/05/29 Jリーグの場合、平均年齢はどれくらい関係する?J1で調査



■2018/10/18 サッカー平均年齢と強さの関係は?高齢チームはボロクソ

 私は高齢の選手が多いチームを評価しません。ただ、若ければ若いほど良いという考えでもなく、ベテランと若手のバランスが取れたチームが理想的だと考えています。
  ただ、先の2018年ロシアワールドカップの場合は、若手チームが活躍し、高齢のチームが苦戦した印象。この後相関係数を見ますけど、パッと見はそんな感じ。
 例えば、平均年齢の高い上位5チームのワールドカップでの順位は、平均24.2位とふるわなかったのに対し、平均年齢の低い若い5チームは、 14.6位と明らかに良くなっています。
 高齢チームは、予選敗退組の中でも悪く、パナマ・エジプト・コスタリカはなんとワースト3でした。一方、若手チームには優勝のフランスと4位のイングランドが含まれています。
 ちなみに、日本は年齢が高い方から8番目で、ワールドカップ総合順位は15位というほぼ真ん中になっていました。ベスト16チーム同士でも、FIFAは勝ち点や得失点差などで差をつけているため、日本はイメージよりもかなり低くなっています。
 また、単純に勝ち点などだけで見ると日本の順位はさらに1つ下がり、16位になります。抜くのは同じグループのセネガルですから変な話ですけどね。

平均年齢上位5チーム(高齢のチーム)            W杯平均順位    24.2位
年齢順    国名    平均年齢    勝ち点    W杯順位
1位    コスタリカ    29.6    1    30位
2位    メキシコ    29.4    6    12位
3位    アルゼンチン    29.3    4    16位
3位    パナマ    29.3    0    32位
5位    エジプト    29.0    0    31位
              
平均年齢下位5チーム(若いチーム)            W杯平均順位    14.6位
年齢順    国名    平均年齢    勝ち点    W杯順位
32位    ナイジェリア    25.9    3    21位
31位    フランス    26.0    19    1位
30位    イングランド    26.0    10    4位
29位    チュニジア    26.5    3    24位
28位    セルビア    26.8    3    23位
(2018 FIFAワールドカップ - Wikipedia日本の「平均年齢28.6歳」は何位? W杯出場32か国の“23人”を5つのカテゴリーで徹底比較! | サッカーダイジェストWebより)



■2018/10/18 ベスト4や下位4チームを見ても、悲惨なほど平均年齢が違う

 上記を見た時点で明らかなのですけど、上位の5チーム、下位の5チームを見ても当然上位チームの年齢が若く、下位チームの年齢が高いということになっていました。上位5チームの平均年齢は27.1歳、下位5チームの平均年齢は28.9歳となっています。
 ちなみにベスト4と下位4チームで比較した場合は、26.9歳と29.0歳となり、さらに差が開きました。

ワールドカップ上位5チーム            平均年齢    27.1
W杯順位    国名    勝ち点    年齢順    平均年齢
1位    フランス    19    31位    26.0
2位    クロアチア    14    18位    27.9
3位    ベルギー    18    20位    27.6
4位    イングランド    10    30位    26.0
5位    ウルグアイ    12    15位    28.1
              
ワールドカップ下位5チーム            平均年齢    28.9
W杯順位    国名    勝ち点    年齢順    平均年齢
32位    パナマ    0    3位    29.3
31位    エジプト    0    5位    29.0
30位    コスタリカ    1    1位    29.6
29位    オーストラリア    1    15位    28.1
28位    アイスランド    1    8位    28.6


■2018/10/18 ワールドカップで相関係数を調べるとわかりやすい結果に…

 さて、相関係数を見てみましょう。平均年齢と勝ち点を比べてみたところ、-0.27となりました。これは、平均年齢と勝ち点に負の相関があるという意味。わかりやすく言うと、年齢の高さと勝ち点の低さが相関しているということ。逆に言えば、年齢の若さと勝ち点の高さが相関しているわけです。
 同様に平均年齢とワールドカップ順位で見ると、相関係数は0.23となりました。平均年齢の低さと、ワールドカップ順位の低さが相関しているということ。やはり要するに、若さと順位の高さが相関しているということですね。
 ただ、数字がやや小さいので、平均年齢の若さは、順位よりも勝ち点の方との相関関係が強い模様。むしろ勝ち点の方が信頼できると思いますので、年齢が若いほど良さそうな感じです。

■2018/10/18 チームが最高の力を発揮するベストな平均年齢は?

 個人的には平均年齢27歳くらいのチームがベストと思っていたので、ちょっと残念な結果に。
 一応この27歳に近い年齢のチームと勝ち点の相関関係についても調べてみました。 すると、27歳と平均年齢の差と勝ち点の相関係数が-0.13で負の相関。27歳に近いほど強いということになったものの、さっきより低い相関でした。
 今大会の全チームの平均年齢は27.9歳だったので、同様にこれでやってみると、相関係数は-0.09でさらに相関が低くなりました。

 じゃあ、年齢が若ければ若いほど良いか?と言うと、そうではないでしょう。それなら、ワールドカップ代表より五輪代表が強く、ユース代表がさらに強いという、おかしなことになってしまいます。
 今大会最も若いチームは26歳あたりであり、上位だったフランスとイングランドがこの平均年齢。26歳で同様に相関係数を調べると-0.28と良くなりましたし、26歳くらいがベストなのではないかと思われます。
 前述の通り、私は平均年齢27歳最強説を唱えていたのですけど、今度から平均年齢26歳最強説に鞍替えしなくちゃいけませんね。


■2020/05/29 Jリーグの場合、平均年齢はどれくらい関係する?J1で調査

 前々から思っていたJリーグでも平均年齢と順位の関係についてもやっとこさ見てみました。データがあったのは、Jリーグチーム別平均年齢ランキング | FootballGEISTというところ。2016年までしかないので、2016年のJ1順位とで計算してみます。
 すると、驚いたことに平均年齢と順位は相関係数0.05、勝ち点に至っては0.00ということで、全く相関が取れませんでした。2016年のJリーグの場合は全然平均年齢に関係ないようです。
 このデータでは、最も平均年齢が若い柏レイソルが25.58歳であり、ワールドカップでは最強だった26歳に近い数字。なので、上記で相関がとれなかったということは、26歳最強説も全然です。一応26歳の近さで相関係数を計算したものの、先程と同じで低い数字。また、私が推している27歳に近いかどうかでも同様でした。
 Jリーグはここのところ実力差が小さく、順位がガラリと変わることが多いため、あまり当てにならない…という理由は思いつきました。ただ、単純な平均年齢では、チームの強さと相関のあるデータがないのかもしれません。要するに前回のワールドカップの数字はたまたまという可能性です。がっくりですわ。また、今度違うデータも見てみようと思いますけどね。


2025年9月11日木曜日

ヤンマーの影響の強いセレッソ大阪の経営 アジア進出はヤンマーのため

■2014/9/27  セレッソ大阪の方針・岡野雅夫社長 香川真司など海外移籍は積極的?
■2014/9/18 セレッソ大阪のフォルラン獲得は儲けるため 資金回収は順調すぎるほど
■2014/12/2  セレッソ大阪降格の原因は岡野雅夫社長 強化に口出しして崩壊
■2014/12/4 ヤンマーの影響の強いセレッソ大阪の経営 アジア進出はヤンマーのため
■2014/12/6 セレッソ岡野雅夫社長「Jリーグではほとんどデータを使っていない」


■2014/9/27  セレッソ大阪の方針・岡野雅夫社長 香川真司など海外移籍は積極的?

 セレッソを運営する大阪サッカークラブの岡野雅夫社長へのインタビューから。
 もともとタイトルになっている海外移籍の話を知りたくて読んだのですが、めちゃくちゃその部分は短かったです。

-----引用 ここから-----
香川、柿谷、山口を輩出のセレッソ大阪社長に聞く 「海外移籍で通用しなくても、帰って来させない」|『ダイヤモンド・オンライン 2014年6月19日

――選手の移籍に関してはどう考えていますか。

世界で通用する選手を育てる、というのが私たちの育成の方針です。なので、世界で勝負できる選手の移籍を止めることはしたくないと思っています。
http://diamond.jp/articles/-/54478
-----引用 ここまで-----

 どんどん外に出す…ってことか。すごいなぁ…と思ったら、次の部分では違う感じ。

-----引用 ここから-----
しかし、育成には当然お金がかかります。アカデミー出身選手が移籍する際は、それなりのお金を残していく必要があると考えますし、選手たちもそれは分かっていると思います。
-----引用 ここまで-----

 これ、どういう意味なんですかね? 規定以外にお金を積ませるってのは、何らかの違反になるのでは? 気になりますが、具体的に何を想定しているかは不明でした。
 次も海外移籍について、むしろ消極的なのでは?という発言。

-----引用 ここから-----
また、一度海外に移籍して、通用しなかったからすぐに戻って来るということは認めていません。自分が世界で活躍できるかどうかをしっかり考え、移籍をする際はそれなりの覚悟を持って望んでほしいと思います。
-----引用 ここまで-----

 さっきの「それなりのお金を残していく」の話、規定されているクラブに入るお金は移籍金しか思いつきません。
 しかし、契約満了時には普通移籍金は発生しないはずです。Wikipediaでもその問題が書かれていました。

-----引用 ここから-----
近年、日本の場合、本田や長谷部、岡崎など有力選手がJクラブと長期契約(複数年契約)を結ばず、契約満了後に移籍金なしで海外のクラブに国際移籍をするケースが相次ぎ、Jクラブ経営への打撃を懸念する声が出ている。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A7%BB%E7%B1%8D%E9%87%91
-----引用 ここまで-----

 クラブへの打撃は問題であるのはわかるんですが、違反するようなものはやはりダメです。岡野雅夫社長は何を想定していたのでしょうか?




■2014/9/18 セレッソ大阪のフォルラン獲得は儲けるため 資金回収は順調すぎるほど

-----引用 ここから-----
香川、柿谷、山口を輩出のセレッソ大阪社長に聞く 「海外移籍で通用しなくても、帰って来させない」|『ダイヤモンド・オンライン 2014年6月19日

――今年、セレッソ大阪は、2010年ワールドカップで最優秀選手に選ばれたウルグアイのディエゴ・フォルラン選手を獲得して話題になりました。フォルラン選手の獲得には、経営者としてどのような戦略がありましたか。

(略)フォルラン選手を獲得する上で考えたのは、「獲得にかかった資金を回収できるかどうか」ということです。彼がセレッソに加入すれば、観客が入り、グッズが売れる。スポンサー企業が増えることも予想できました。回収の見込みがない投資は行いません。
http://diamond.jp/articles/-/54478
-----引用 ここまで-----

 チームが勝つことによる儲けも増加するのですが、それよりは周辺のものを意識していたような言い方です。

-----引用 ここから-----
――実際に回収はできていますか。

現状では順調です。観客が増えることで入場料が増え、それに比例して物販も増える。これだけで6~7割は回収できる計算です。
-----引用 ここまで-----

 これだけでもすごいです。しかし、もっとすごいのはスポンサーです。

-----引用 ここから-----
残りの3割を占めるのはスポンサーです。スポンサーは金額が大きく、非常に重要な収入源です。フォルラン選手が加入してから、スイスの高級時計メーカーであるタグ・ホイヤーなどスポンサーが10社以上も増えました。
-----引用 ここまで-----

 しかし、フォルラン効果は岡野雅夫社長の想定以上でした。

-----引用 ここから-----
さらに凄いのは金額です。フォルラン選手が加入してからスポンサーの金額が、それまでと1桁変わることもあります。これには私も驚きました。

既存のスポンサーの出資額も増えています。もしかすると私たちフロントは、「まだフォルラン選手をビジネス的にうまく活用できていないのかもしれない」と思うほど、彼のインパクトは大きいのです。
-----引用 ここまで-----

 よく日本選手の海外移籍はジャパンマネー獲得だと言われます。しかし、それを否定する情報も多く、そちらの方を信頼していました。
 しかし、日本のクラブが海外の有名選手を獲得する際のメリットは確実にあるようです。これは意外でした。

 一方、岡野雅夫社長は東南アジアの選手について以下のように言っています。

-----引用 ここから-----
――東南アジアの選手がJリーグに加入していますが、セレッソ大阪は選手の獲得にも前向きなのでしょうか。

正直に申し上げると、今は獲得するつもりはありません。レコンビン選手やイルファン選手が日本でプレーしていますが、セレッソではスタメンとして出場できないと思います。

また、ビジネスとして獲得し、トップチームに入れるのは選手に対して失礼だと考えます。
-----引用 ここまで-----

 上の話からすると、意外ですね。完全に金だけでもないようです。




■2014/12/2  セレッソ大阪降格の原因は岡野雅夫社長 強化に口出しして崩壊

 インタビューを受けていた岡野社長ですけど、セレッソ大阪降格の原因とされていました。

-----引用 ここから-----
C大阪、J2降格を斬る(2)強化に口出し…体制崩壊させた社長 ― スポニチ Sponichi Annex サッカー

 常に記者に囲まれ、自信満々に語っている姿を見ながら、C大阪のクラブ関係者は不満を漏らした。「ウチの社長は、社長兼GM兼強化部長だから…」。本来の業務である経営だけでなく、強化にも携わった岡野雅夫社長(61)。(略)
 レヴィー・クルピ監督らブラジル人のスタッフや選手と契約を延長せず、強化費を捻出してウルグアイ代表FWディエゴ・フォルラン(35)を獲得。超大物の補強成功に世間から称賛を浴びたことで、これを追い風に自ら手腕を振るう行動が目立つようになる。
http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2014/12/02/kiji/K20141202009383410.html
-----引用 ここまで-----

 フォルラン獲得に関しては、上記で出ています。やはり自信満々でした。
 安易な監督交代に私は批判的ですが、この後、さらに監督交代もします。

-----引用 ここから-----
 ポポヴィッチ監督を6月に解任すると、社長は世界の主流であるドイツ流を植え付けるため、親しい代理人にリストアップを依頼。推薦されたペッツァイオリ監督を招へいした。これまでのC大阪とまるで違う戦術は機能せず、解任されるまでの通算成績は0勝4分け5敗と不振を極め、ピッチ外では信じられない事件まで発生した。
-----引用 ここまで-----

 そして、さらに素人っぷりを発揮。

-----引用 ここから-----
 メディアが試合前に報じる先発メンバーは公開練習を見て予想しているのだが、指揮官は日本人スタッフが情報を漏らしていると勘違い。「スパイじゃないのか」と疑いをかけたのだ。外国人スタッフと日本人スタッフの関係に亀裂が走り、決定的な溝ができた。
-----引用 ここまで-----

 "岡野社長が元ドイツ代表FWカカウの獲得に乗り出していた8月"には、勝矢寿延強化部長(53)が"同じFWの川又(現名古屋)にオファー"するなど、強化体制は崩壊していたようです。




■2014/12/4 ヤンマーの影響の強いセレッソ大阪の経営 アジア進出はヤンマーのため

 再びセレッソを運営する大阪サッカークラブの岡野雅夫社長へのインタビューからの話を。

-----引用 ここから-----
香川、柿谷、山口を輩出のセレッソ大阪社長に聞く 「海外移籍で通用しなくても、帰って来させない」|『ダイヤモンド・オンライン 2014年6月19日

――アジア市場への進出を考えていますか。

セレッソ大阪は12年9月にタイのバンコク・グラスFCとパートナーシップ契約を結んでいます。主に育成部門や指導部門での人材交流が目的です。

この契約の締結により、セレッソもアジア進出を果たしたわけですが、私たちのアジア進出は、スポンサーであり母体企業であるヤンマーのためです。(略)

ヤンマーはアジアを重要な市場だと考えています。しかし、アジア進出に関しては、ライバル企業のクボタに遅れをとってしまっています。その差を埋めるために、セレッソ大阪というブランドを活用しようと考えたわけです。

今の時代、商品力で他の企業と大きな差をつけるのは難しくなっています。特に、アジア市場では企業の名前を知ってもらうことが重要なので、サッカーチームを利用するのは効果的な戦略だと考えています。
http://diamond.jp/articles/-/54478
-----引用 ここまで-----

 これは前時代的で驚きました。未だに企業の広告塔としてのサッカーチームという形が残っているようです。

-----引用 ここから-----
――具体的にどのようにヤンマーをPRしているのですか。

(略)私たちは、販売数を伸ばしたい地域の農協の方に声をかけ、ヤンマー主催のサッカースクールを開催しました。

すると地域の子どもたちが集まります。そこで優秀な子どもがいるとバンコクに連れて行き、バンコク・グラスFCのユースと試合をさせます。地方の子どもたちが、タイのプロチームのグラウンドで試合ができるのです。

さらに上手な子どもには、ヤンマーの創業者である山岡孫吉が創設した山岡育英会の奨学金を寄付し、より良い環境でプレーさせます。実はその中から、タイのユースに選出された選手もいて、取り組みは成功しています。
http://diamond.jp/articles/-/54478
-----引用 ここまで-----

 企業ありきのサッカー経営で困るのは、スポンサーの方針ありきで採算の合わないことをやってしまうことです。
 放漫経営になってしまうと、不況時などお金がなくなったときに途端にダメになります。普段からきちんと採算を考えながらやっていないといけません。何か心配になりますわ。


■2014/12/6 セレッソ岡野雅夫社長「Jリーグではほとんどデータを使っていない」 

 ダイヤモンド・オンラインでは、選手を放出する質問だけでなく、「逆に選手を補強する際は、どのように獲得していますか」という質問も出ていました。おもしろかったのが、これに加えて「データに基づく指標などは使われていますか」という質問もしていたことです。
 これについて、セレッソ岡野雅夫社長は「データを使うことはほとんどありません」との回答。ただ、他のJリーグのチームでも、「データを使っているチームはほとんどないのではないでしょうか」としていました。多くのクラブはスカウトマンの感覚で選手を獲得しているだろうといった予想です。
 さらに、試合中の戦術に関してもあまりデータは使っていないといいます。例えば、セレッソの戦術の中で、両サイドバックが高い位置をとって、ボールを持ったらできるだけ早くニアサイドにクロスを入れる、というものがありますが、これも、何回蹴ったら1回入る、などと統計的に分析はなし。監督は肌感覚でやっていると思いますとしていました。
 ただ、昔ながらで、えらく前時代的な感じがします。本当に「Jリーグのチームでデータを使っているチームはほとんどない」んですかね。データを使いこなせていないだけじゃないですかね、これって? 信じられませんわ。

2025年9月10日水曜日

ラ・コルーニャだけじゃない!デポルティーボつくクラブ多すぎ…

■2020/06/22 ラ・コルーニャだけじゃない!デポルティーボつくクラブ多すぎ…



■2020/06/22 ラ・コルーニャだけじゃない!デポルティーボつくクラブ多すぎ…

 私がリーガ・エスパニョーラを見ていた頃強かったデポルティーボ・ラ・コルーニャ。私は「ラ・コルーニャ」という名前のイメージが強かったのですけど、確か映像で使われている現地映像では、「デポルティーボ」を略称に使っていた気がするんですよね。
  本拠地は、スペイン・ガリシア州・ア・コルーニャであり、「Deportivo(デポルティーボ)」はスペイン語で「スポーツの」という意味を持つため、Deportivoの名を冠したスポーツクラブは世界各地に多数存在するということで、やはり略称は「ラ・コルーニャ」の方が良さそうな感じ。
 ただ、ウィキペディアによると、 一般的にこのクラブが「デポル」、「デポルティーボ」の略称で呼ばれるとされていました。やっぱり「デポルティーボ」の方が使われる感じです。

 世界各地の「デポルティーボ」が列記されているデポルティーボ - Wikipediaでは、スペインが特に数が多く、17クラブもありました。有名クラブも多数ありますね。

デポルティーボ・ラ・コルーニャ
CDアルコヤーノ - Club Deportivo Alcoyano
デポルティーボ・アラベス
RCDエスパニョール - Reial Club Deportiu Espanyol de Barcelona
レバンテUD - Levante Unión Deportiva
RCDマヨルカ - Real Club Deportivo Mallorca
ヘレスCD - Xerez Club Deportivo
CDヌマンシア - Club Deportivo Numancia de Soria
UDラス・パルマス - Unión Deportiva Las Palmas
ロルカ・デポルティーバCF
UDサラマンカ - Unión Deportiva Salamanca
CDテネリフェ - Club Deportivo Tenerife
UDベシンダリオ - Unión Deportiva Vecindario
SDポンフェラディーナ - Sociedad Deportiva Ponferradina
UDアルメリア - Unión Deportiva Almería
CDカステリョン - Club Deportivo Castellón
CDクエンカ (スペイン) - Club Deportivo Cuenca

 ただ、こちらでは、先程以上に明確にデポルティーボ・ラ・コルーニャが「デポルティーボ」と呼ばれるという話を明記していました。

<これら全てのスペインのチームはデポルティーボ(あるいはデポルティーバ)の名が付けられているが、レアル・クルブ・デポルティーボ・ラ・コルーニャのみがデポルティーボの略称で知られており、愛称のデポル (Depor) やスーペルデポル (SuperDepor) でも呼ばれている>


2025年9月9日火曜日

青森県出身のサッカー選手は少ないが、柴崎岳がいる

■2021/02/18 青森県出身のサッカー選手は少ないが、柴崎岳がいる



■2021/02/18 青森県出身のサッカー選手は少ないが、柴崎岳がいる

 Wikipediaの青森県出身選手を見ると、少なすぎてびっくり。だいぶ漏れているんじゃないですかね。私が想定していた有名選手は、日本代表の柴崎岳。柴崎岳と同じく鹿島にいて、タイプは全然違いますがポジションもほぼ同じ熊谷浩二も青森県出身だったみたいですね。熊谷浩二はすごく期待した選手でかなり好きでした。
 ベスト11を作ろうとすると困るポジションはたいていGKなのですが、なぜか青森県は余裕。最初、目についた櫛引政敏を持ってこようとしたのですが、もっともっと活躍した飯倉 大樹もいました! ただ、飯倉 大樹のページを見ると、出身地は神奈川県横浜市となっており、青森県とも青森市とも記載がありません。検索してみると、公式情報などで青森市出身の記述が見られます。キャリアの最初の小学生時点ですでに神奈川なので、神奈川県出身と言っているときもあるのかもしれません。「出身地」というのは、このように解釈の幅がありますからね。
(2023/06/14:一部選手の情報を追加)

GK    飯倉大樹(ヴィッセル神戸、青森市) J1     255
LSB    佐藤昌吉(元大宮アルディージャ)J     24 JFL     30 J2     13
DH    熊谷浩二(鹿島アントラーズコーチ、十和田市)J1     116     日本代表候補
DH、SH    柴崎岳(鹿島アントラーズ、野辺地町)J1     174 スペイン     29 代表49


GK    櫛引政敏(モンテディオ山形、青森市) J1     59
MF    手倉森誠(V・ファーレン長崎監督、サッカーU-23日本代表監督、五戸町)JSL1部     15 JFL     47
    手倉森浩(元モンテディオ山形コーチ、五戸町)
    下平隆宏(横浜FC監督、元日本代表、五戸町)
    古川毅(横浜FCコーチ、五戸町)
    原崎政人(V・ファーレン長崎ヘッドコーチ、藤崎町)
    田端秀規(元ジュビロ磐田、現ソニー仙台FC監督、十和田市)
    小原由梨愛(アルビレックス新潟レディース、十和田市)
    小林悠(川崎フロンターレ)
    高橋勇菊(元東京ヴェルディ、現カターレ富山U15監督、五戸町)
    成田星矢(コバルトーレ女川、七戸町)
 DF   繁田康平(ラインメール青森、弘前市) JFL    0
MF    石ヶ森荘真(ヴァンラーレ八戸、八戸市)J3     3
MF   中村有(大分トリニータヘッドコーチ、ベルマーレ平塚)J    0
不明    武藤覚(アビスパ福岡アシスタントコーチ、選手としては筑波大学)

2025年9月8日月曜日

15歳でゴール、森本貴幸は早熟?大成しなかった理由として考えられるもの

■2020/03/14  15歳でJリーグ最年少デビューと最年少ゴールの森本貴幸
■2020/03/14 セリエA・カターニアでも結果を出したのは計算通りだった
■2020/03/14 森本貴幸は早熟?大成しなかった理由として考えられるもの
■2021/03/17 森本貴幸がパラグアイで飲酒運転でひき逃げし逮捕される



■2020/03/14  15歳でJリーグ最年少デビューと最年少ゴールの森本貴幸

   川崎フロンターレの試合のテレビの解説で、三好康児について10代でこれだけできるってすごい!といった感じで、褒められていたことがありました。これに異存はなかったのですけど、複雑な気持ちになったのが、同じ試合のフロンターレのベンチに森本貴幸がいたこと。彼はもっと若いうちから活躍していた選手でした。それがその後は…といった感じで、伸びずに消えてしまいましたからね。日本ではよくあります。ただ、森本貴幸の場合はそれが海外で起きました。

  Wikipediaによると、神奈川県川崎市宮前区出身でヴェルディジュニアユースに所属していた森本貴幸は2004年、オズワルド・アルディレス監督(当時)によってトップチーム帯同へ。そして、中学卒業直前の3月13日、Jリーグ公式戦のジュビロ磐田戦(アウェイ)に後半6分から出場し、当時Jリーグ史上最年少の15歳10ヶ月6日で公式戦出場を果たしました。
 さらに5月5日の第8節のジェフ市原戦で途中出場から決勝点を決め、15歳11カ月28日というJ1最年少得点の記録保持者(当時)となりました。
 その後、シーズン終了までに計4得点を挙げ、同年のJリーグ最優秀新人賞を獲得。これも史上最年少(16歳)での受賞となっています。


■2020/03/14 セリエA・カターニアでも結果を出したのは計算通りだった

 その後すぐダメになったわけではなく、セリエAのカターニア移籍後も良かった時期がありました。代表にはほとんど呼ばれなかったものの、私はもっと評価されて良い選手だと思っていました。好きなタイプではないんですよ、正直。ただ、前線でも体を張るなどしてしっかりとしたプレーができて、シュートの場面でも年に似合わない落ち着きも感じられました。
 Wikipediaによると、カターニアへの移籍後しばらくの間はユースチームでプレーしていて、そこでゴールを量産したことが認められ初出場。いきなりゴールを決めています。
 06年、森本貴幸。完璧だった怪物への道、突如暗転…若き天才の芽はなぜ潰えたのか | フットボールチャンネル(2019年07月05日(Fri)10時56分配信)によると、クラブが久々にセリエAに復帰して戦う中、急成長を続け主力にもなる彼は、地元出身の選手であるかのように人気を集めたとのことでした。

 また、実績を挙げた選手が海外に移籍する、というこれまでの日本人選手のヨーロッパ移籍パターンと森本貴幸が異なっていたのには、カターニア側の狙いがありました。
「今まで来た日本人選手は、日本のサッカーのルールの中で研鑽を積み、完成された状態でやってきた選手たちだ。それはリスペクトすべきものだが、そこから全く違うイタリアサッカーに順応するのは難しくなる。ならば才能のある選手を若いうちに獲得し、順応への時間を与えることが成功の道につながると我われは考えた」(入団会見で、ピエトロ・ロ・モナコGM)



■2020/03/14 森本貴幸は早熟?大成しなかった理由として考えられるもの

 では、なぜ森本貴幸はダメになったのでしょう。記事では、 <度重なるケガに泣かされたこと、またエースの重圧に苦しんだことなどに左右された>としていました。
 ただ、怪我に関して言えば、1回目も2回目もの怪我復帰後は良い結果を残しています。まず問題だったのは、後者の精神面のようでした。

<監督は森本をエースとして使うが、チームとして結果が出なくなる。すると、その責任を森本が背負いこむようになってしまった。実際彼自身もシュートチャンスを外してしまい、試合に勝ちきれない原因となってしまう。すると試合後地元メディアに対して「勝てなかったのは僕のせいだ」と言い出した。自責の念が強いのは日本人として自然なところではあるが、イタリア人にとっては衝撃と取られた。。チームもクラブもメディアも、森本のことを心配するようになってくる>

  そこでチームは「森本を休ませるため(ロ・モナコGM)」として、マキシ・ロペスを獲。ところが、マキシ・ロペスが活躍しすぎて、森本貴幸の居場所がなくなってしまいました。
 さらにその後は 再び故障にも悩まされるようになってきます。怪我はここからが問題でしたね。靭帯のケガは筋力のバランスを崩し、様々なところに影響を及ぼすといわれるそうですが、その通りのことが森本に起こったとのこと。2011年1月には膝を手術しましたが、その後、キレが戻ることもありませんでした。
 また、「ケガをしても痛いと言わない。だからこちらから止めないと彼はプレーをやめない」と監督をはじめクラブ関係者は常々心配していた時代もあったとのこと。これは再び精神面の話ですね。本人の責任感の強さが裏目にでるような顛末になったことを、カターニアの人々は今も残念がっているとされていました。



■2021/03/17 森本貴幸がパラグアイで飲酒運転でひき逃げし逮捕される

 32歳となった森本貴幸選手は今、サッカーのパラグアイ1部スポルティボ・ルケーニョに所属しているみたいですね。で、そのパラグアイの首都アスンシオン市内で車を運転中にひき逃げ事件を起こし、警察に逮捕されたとのこと。アルコールも検出されており、飲酒運転だったようです。

 地元メディアは森本選手側が医療費などの賠償を申し出ていると報じたものの、そもそもひき逃げ事件ですので、最初から潔い態度であったわけではありません。森本選手の車はバイクと衝突し、バイクの運転手は負傷したものの、森本選手は救護せずに現場を去り、その後、目撃情報などで逮捕された…という経緯だとのこと。なお、在パラグアイ日本大使館によると、保釈金を支払ってすでに釈放されたそうです。
(サッカーの森本選手、ひき逃げ容疑で逮捕 パラグアイ: 日本経済新聞 2021年3月17日 より)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOHC1721N0X10C21A3000000/

 日本のサッカー選手では交通事故を起こした後、以前の輝きを取り戻せなかった選手が何人かいたことも気にかかります。とはいえ、下手すれば相手を死なせていた可能性があり、反省なしでケロッと良いプレーを続けられてもそれはそれで複雑な気持ちになりますけどね。日本のクラブでは、こうした不祥事というのは解雇となるのですが、パラグアイの場合はどうなのでしょうか。

2025年9月7日日曜日

ワールドカップの賞金の金額はいくら?日本のワールドカップ賞金の使い道

■2018/01/05 ワールドカップの賞金の金額はいくら?
■2018/01/05 日本のワールドカップ賞金の使い道



■2018/01/05 ワールドカップの賞金の金額はいくら?

  そもそもワールドカップで賞金が出ていると知りませんでした。Wikipediaによれば、実際、以前はFIFAからの優勝賞金は0円であり、各国のサッカー協会が個々に協賛スポンサーを募り成績に応じて自国のチームに贈ることが多かったそうです。
 しかし、 現在は、FIFAがワールドカップ本大会出場国に成績に準ずる賞金を支給しています。2014年ブラジル大会では、賞金総額が5億7600万ドル(約586億4000万円)と前回大会より37パーセントの増額となっていました。

優勝国3500万ドル(約35億6000万円)
準優勝国2500万ドル(約25億5000万円)
3位2200万ドル(約22億4000万円)
4位2000万ドル(約20億4000万円)
グループステージで敗退した国に対する賞金800万ドル(約8億1000万円)
賞金とは別に支給される準備金150万ドル(約1億5000万円)



■2018/01/05 日本のワールドカップ賞金の使い道

  ヤフー知恵袋情報であり、事実かどうか不明ですが、賞金の使い道についての説明も見かけました。

・選手や監督、コーチなどのスタッフに給与として支払われる。
・残りの賞金はサッカー協会がもらい、全国の小学校の校庭の芝生化やJリーグの発展などのためにこの賞金を使う。

 この校庭の芝生化というのは、サッカーだけのためではなく、日本のすべてのスポーツの発展を願ってのことだそうな。土よりも芝生のほうが転がることに恐怖が少ないため子供のころから、でんぐり返りやスライディングができるので、運動能力が向上するといわれているため、と説明されていました。
 サッカー関連では 、サッカーくじtotoの収益もスポーツ全般に使われているということで、日本のスポーツに貢献していますね。競技別だと使い道は野球関係が多いらしいとも聞いたことがあります。

2025年9月6日土曜日

バルセロナのデンベレとグリーズマンの日本人差別発言が問題に

■2021/07/15 バルセロナのデンベレとグリーズマンの日本人差別発言が問題に
■2021/10/24 楽天がバルセロナのスポンサー契約終了 差別問題は関係ある?
■2019/10/20 日本代表から追放を!人種差別された鈴木武蔵「小さい頃から…」



■2021/07/15 バルセロナのデンベレとグリーズマンの日本人差別発言が問題に

 よりによって日本の楽天がスポンサーであるバルセロナ所属で、ともにサッカー・フランス代表でもあるFWウスマン・デンベレとFWアントワーヌ・グリーズマンによる日本人への差別発言が問題に。楽天が最初に抗議し、コナミデジタルエンタテインメントも、グリーズマンとのアンバサダー契約解除を発表する…という事態になっています。アホですね。

 発言内容はわかりづらい記事もあったのですが、 東京都在住のフランス人YouTuber・オレちゃんによる解説が一番わかりやすかったです。発言そのものはデンベレなのですが、グリーズマンも笑って聞いていたため、共犯と考えられるでしょう。

<問題となっている動画は、2019年夏にバルセロナのプレシーズンツアーで来日した両選手が滞在中のホテルで撮影したもの。PEP(ウイニングイレブン)をプレイできるよう、セッティングにやってきた日本人スタッフの容姿や言語に対し侮辱的な発言をしたとして、批判が集まっている>
<「ああ、 "酷い顔"って(編注:デンベレが)はっきり言ってますね。意味もそのままです」と説明。続けて「"ウイイレやるためにこの酷い顔を呼ぶなんて恥ずかしいと思わないのかよ"って言ってますね。この"恥ずかしいと思わないのかよ"っていうのは、グリーズマンに対して言っていて、日本人に対してではないです。まぁでも、"酷い顔"っていう表現がかなり人種差別的なのは間違いありません」と解説した。また、動画で現地スタッフの顔にズームしていることにも触れ、「わざわざ顔にズームして笑ってますね。これは酷い」と呆れていた。
 さらにオレちゃんは、「"なんだよこの言語"って言ってるので、日本語のことをバカにしてるのが分かります」「スタッフがプレイステーションをインストールするのに苦労しているみたいですね。フランス人は日本が技術的にかなり進歩した国だと知っているので、今回、"先進国なんじゃないのかよ"って言っているんだと思います」と語った。そして、「こんな感じで、訳によって多少の解釈の差はあるけど、かなり人種差別的だと捉えて間違いないと思います」と結論付けた>
(「完全に一線を越えてしまっている」 デンベレ差別発言、日本在住フランス人YouTuberが糾弾: J-CAST ニュース【全文表示】 2021年07月07日より)
https://www.j-cast.com/2021/07/07415619.html?p=all

 あと、この件ではなぜか2ちゃんねるのひろゆきさんが「差別ではない」と擁護するという不思議なことになっていました。他のフランス語が分かる人たちも訳には違いがあるものの、差別だと判断している中で、なぜか全く違う主張。どちらかと言うと、右派に近い立ち位置の人なので「許せん!」と言う方がわかるのですが、逆に日本人差別を擁護。なんでなんでしょうね?



■2021/10/24 楽天がバルセロナのスポンサー契約終了 差別問題は関係ある?

 2021年9月9日の話ですけど、バルセロナが楽天とのメインスポンサー契約を今季限りで終了する可能性が高いと、スペインの地元紙が報じて、日本でも各紙が紹介していました。

<同紙によると、楽天はこの数年間、バルセロナが自分たちのニーズに応えてくれず軽視されたと感じることがあり、契約当初に設定されて目標も達成されていないと考え、不満を持っているとのこと。その状況下、今年3月にジョアン・ラポルタ氏が新会長に就任したタイミングで、バルセロナ首脳陣は2022年以降の契約延長を求め、楽天と会合を実施し、契約当初の金額に戻すことを望んだが、楽天に拒否され、折り合いがつかなかったとのことだ>
<バルセロナ今季限りで楽天とのメインスポンサー契約終了濃厚に 地元紙 - スペインリーグ : 日刊スポーツ>より
https://www.nikkansports.com/soccer/world/news/202109090001182.html

 さらに楽天が契約延長を望まない理由として、最初に契約を結んだ時に所属していたメッシ、ネイマール、スアレスといったスター選手が1人も残っていないことも影響しているとみられている…とされていました。私が最初に読んだ記事では、確か「メッシ退団の影響が大きい」という書き方だった記憶で、特にメッシ説を推していた感じですね。
 ただ、これを伝えたヤフーニュースの反応では、前述の日本人差別問題に触れるものが人気に。バルセロナが差別発言に対してまともな対応を取らなかったことも言われています。日本のスポンサーをバカにした対応でしたし、スポンサー解除でも当然でしょう。理由になっておかしくありません。

 ただ、実際、ビジネス的な問題として、バルセロナスポンサーに価格分の価値があったのか?というのは疑問。「契約当初に設定されて目標も達成されていない」とあったように、ビジネス的な理由が大きいのかも。以下のようにたいへん高額でした。

<楽天はバルセロナと最初に契約を結んだ2017-18シーズンから昨季にかけ、年間5500万ユーロ(約71億5000万円)プラス出来高ボーナスを支払っていた。一方、来年6月30日まで契約延長した今季のメインスポンサー料は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を大きく受け、3000万ユーロ(約39億円)プラス出来高ボーナスと、大幅に減額されている>

 楽天が携帯電話に近年新規参入して資金を大量に溶かしており、資金不足のためでは?との声もありました。これもわからなくはない話。とはいえ、楽天は2019年9月に台湾でプロ野球チームを買収をしており、資金力は衰えていないようにも見えます。



■2019/10/20 日本代表から追放を!人種差別された鈴木武蔵「小さい頃から…」

  J1・北海道コンサドーレ札幌で日本代表の鈴木武蔵選手(25)に、人種差別コメントが出ていたという話。紹介が遅くなったのですけど、今やっているラグビー日本代表でも「外国出身者が多すぎて日本代表じゃない」と叩いている人がいるので重なる話です。
 具体的には、「あの見た目で日本代表なんてインチキじゃない?」「代表から追放しなさい」と容姿に言及した差別的な内容の投稿をしていたとのこと。鈴木選手はジャマイカ人の父と日本人の母の間に生まれた選手です。
(J1札幌鈴木武蔵選手に「あの見た目で日本代表なんて」 自称大分サポーターが差別的投稿 毎日新聞2019年9月13日 19時55分(最終更新 9月13日 21時30分)より)

 自称大分サポーターなどと報じられていましたが、ツイッターで普段から活動していたサポーターならほぼ間違いないでしょう。ただ、そこらへんまでツッコんだ話はなし。また、差別的投稿を行ったアカウントはツイッターにより凍結されたとのこと。右派系アカウントも凍結されているように、ヘイトスピーチは規約違反ですからね。
 それから、この問題を受けて大分は、「大分トリニータとしては、このような差別発言を絶対に許すつもりはありません」とし、「我々は、今後とも、差別や暴力のない社会の実現に向けて、多くの仲間とともに努力していくことを誓います」と差別根絶の姿勢を強調したとのこと。
(大分サポを名乗る人間が鈴木武蔵に差別的投稿…大分が声明「絶対に許すつもりはない」 | Goal.comより)

 鈴木武蔵選手の反応としては、「お父さんの血がなかったら日本代表になれてなかったと思いますし、ハーフである事、日本という素晴らしい国で育った事に感謝してます」の部分が強調されて報じられていました。
 ただ、私は「サッカーで見返すしかないですからね。そうやって小さい頃からやってきたので」のところが、小さい頃から偏見があったという含みがあるのかもしれない、と気になりました。そうだとすれば、辛い話ですね。
(「絶対に許すつもりはありません」日本代表FW・鈴木武蔵選手への差別的な発言、大分トリニータが声明 | ハフポストより)

 追記:もう少し調べたら、大分サポーターの人、やっぱり以前から活動していたのがわかりました。その前にも 「イニエスタ選手って最終学歴はどうなってるのですか ...」とか、高卒は野蛮とかいった話をして話題になっていました。対戦相手となった他チームをバカにする発言を繰り返していた模様です。
 あと、2ちゃんねるまとめサイトでは差別している方への共感コメントも結構あって、さらにやばいことに。この人だけの問題じゃありませんね…。