2024年2月14日水曜日

史上最強の日本代表…のはずがワースト記録連発 むしろ史上最弱?

■2024/02/14 史上最強の日本代表…のはずがワースト記録連発 むしろ史上最弱?
■2020/01/18 森保一監督はチームを作れない監督?約束事がないサッカー
■2021/08/09 格下扱いしていたメキシコに完敗して東京五輪でメダル逃す
■2021/08/09 森保一監督はバリエーションも対応力もほぼゼロ?辛辣な評価
■2021/09/12 森保一監督ひどすぎ…広島でリーグ優勝できたのはなぜ?
■2021/09/12 アドリブ効かないタイプ?選手起用や交代は疑問だらけで戦術もない
■2019/06/10 潜在能力としてはロシア大会代表よりずっと高そうな森保ジャパン
■2019/06/10 初見の選手だらけ…中島翔哉、南野拓実、堂安律など 


■2024/02/14 史上最強の日本代表…のはずがワースト記録連発 むしろ史上最弱?

 その後良い意味で期待を裏切って予想外の活躍を続けていた森保ジャパンですけど、久々に弱さを見せたのがAFCアジアカップ。「史上最強」と言われていたのに、ベスト8で敗退し、いくつかのワースト記録を更新しています。

・何が史上最強だ…。サッカー日本代表、アジア杯でワースト記録連発。むしろ史上最弱クラス?【アジアカップ2023】24/2/4(日) 11:16配信 フットボールチャンネル
<サッカー日本代表は3日、AFCアジアカップカタール2023・準々決勝でイラン代表と対戦。日本代表はこの試合に1-2で敗北を喫し、ベスト8での敗退が決まった。史上最強との呼び声も高い日本代表だったが、アジアカップにおけるワースト記録を連発することとなった。>
<今大会初戦では、格下であるベトナム代表相手に一時逆転を許す展開に。最終的に勝利したものの、続くイラク代表戦は1-2の敗戦。今大会はグループリーグからクリーンシート(無失点)の試合がなく、守備の脆さが露呈してしまった。>
https://news.yahoo.co.jp/articles/4e56d1c8c589ea3df439c67a10c483e79ee1a33a

 「アジアカップにおけるワースト記録を連発」というのは、準々決勝のイラン代表戦での被シュートは17本となっており、詳細なデータ収集が可能な2007年大会以降ではワースト記録となったというのがひとつ。さらに、日本代表の今大会の総失点数はアジア杯史上最多となる「8」でした。

 一応フォローしておくと、「アジアで強いチームと世界で強いチームは違う」というのが私の持論。他の地域でも見られる気がしますが、アジアは特にこの傾向が強いと感じます。日本代表もアジアで強いときワールドカップでグループリーグ敗退、アジアで苦戦したときに本大会ベスト16…みたいなのがあります。
 ヤフーニュースの1番人気コメントもこれと似たものですね。また、2番人気コメントは、以前私が森保一監督に感じた「アドリブの効かなさ」に関するものとなっていました。続けて引用します。

<W杯後、ドイツといった強豪国含め連勝を続けてきましたが、単純なところアジアカップで見たようなイラクやイラン等、割り切ってロングボールを使ってくるとか、徹底的に裏を狙ってくるっていう相手はいなかったように思います。
 日本は戦術や選手の特徴的にも前からプレッシャーをかける分、陣形もコンパクトにしようと思えば、ディフェンスラインも高く設定するし、ロングボールを放り込まれると特に守備的な選手のアップダウンは激しくなって、どうしても前の選手との距離感も開き、なかなかセカンドボールも回収できなかったり、落ち着かせることが難しくなる。
 要するに戦術的に相性が悪いっていうのは敗因の一つとしてあるのかなと。
 史上最強と言われていたのは、確かに自分達の形をある程度持っていてそれを90分貫いてくるチームにはある程度の勝率が見込めるけど、こういう割り切ってやってくる国には苦戦することが露わになったのかなと思う。>

<相手に応じた戦いや選手起用をせず、2つぐらいのパターンで試合に臨み続けるのが森保流です。
 だから日本と戦うチームは戦略を立てやすく、攻撃も焦点を絞ってきます。イラクは菅原の後ろ、イランはカードをもらってケガをしている板倉。
 自分は、ドイツに完勝し直後のトルコ戦前半で3点取った時点で監督は選手の頑張りに支えられて天に舞い上がってしまったと思います。実際にはその試合の後半あたりからトルコは日本のバックスの弱みをついてかなり押していました。イランもイラクもそれを研究したはず。
 (中略)指揮官が相手の戦術を先読みしたり、試合中にシフトを大きく変えて立て直す組織機動力は欠如。諸葛孔明が見たら呆れるはず。>


■2020/01/18 森保一監督はチームを作れない監督?約束事がないサッカー

 別投稿で名古屋グランパスの風間八宏監督が失敗したことに関して、チームをきちんと作れる監督が意外に少ないと書きました。森保一さんは守備的なMF出身であり、もっときちんと作ってくると思っていたのですけど、予想外なことにそうでもなかった模様。私がよく強調する「本番は先…」と言っていられないほど、チームを作れていないみたいですね。キーワードは「チームとしての約束事がない」になっています。これは選手を集める機会が少ない…は免罪符にしづらいものでもあります。なぜかと言うと、むしろいっしょにやる機会が少ないチームほど、最低限みんな守る…という約束事が必要であるためです。
  形なくして勝利なし…森保一監督率いる東京五輪代表に覚える不安/日本代表コラム【超ワールドサッカー】(2020.01.13 08:30)では、森保一監督のU-23日本代表について、以下のような指摘がありました。

<守備面での約束事はこの2試合でも見られていない。カバーに入るのか、ボールホルダーに寄せるのか。どの位置でボールを奪いに行くのか、それとも遅らせるのか。どの局面で、何を選択するという最低限の約束事があるとは考えにくい失点の仕方を4つしている>

 また、攻撃も個人の力だよりで単発だとの指摘。これらはU-23の話ですけど、実は、フル代表でもほとんど約束事がないということは指摘されていました。ハリルホジッチ監督はかなりうるさそうなタイプで、それと比較するのは酷でしょうが、それにしてもルールがないようです。

 記事でも「チームの形がない状況で求められるのは個の能力だ。兼任するA代表でもその事象はすでに起こって(いる)」としていました。これは必ずしも批判的な書き方ではなったものの、本来はチームの約束事を作れない監督を責めるべき話。完全に選手個人の力で戦ってきた監督みたいなサッカーで予想外でした。


■2021/08/09 格下扱いしていたメキシコに完敗して東京五輪でメダル逃す

 東京五輪、日本はグループリーグで勝っていたメキシコとの再戦では1-3で敗退してメダルを逃しました。以前もメキシコとやってメダルを逃しています。また、メキシコ五輪のときは逆に開催国のメキシコを下して、日本サッカー唯一のメダルを取っていました。
 グループリーグのときの<久保、堂安でメキシコを陥落。日本サッカーはどこが強くなって、どこが今も弱いのか?
小宮良之 スポーツライター、小説家 7/26(月) 12:05>という記事では、メキシコは「格下」といった感じ。舐めていて油断が出たのかもしれません。

<7月25日、東京五輪男子サッカー。日本はグループリーグ第2戦でメキシコと戦い、2-1と勝利を収めている。(中略)もっとも、日本がメキシコを相手に波乱を起こしたわけではない。
(中略、メキシコは)オーバーエイジで有力選手を招集できなかったし、若手も国内組ばかり。(中略)日本は勝つべくして勝った、と言えるだろう。オーバーエイジの3人の”助っ人”の力もあるが、久保、堂安などがすでにヨーロッパの戦場を経験。メキシコ戦勝利は波乱ではなく、格上だと思って挑むべきはスペイン、ブラジルだけだ。
(中略)日本の選手たちは、メキシコをほとんど恐れていない。試合開始直後から真っ向勝負だった。多くの選手が国内にとどまり、修羅場を越えていない。そんな敵を、ヨーロッパで揉まれている選手が恐れる理由はなかった>
<単刀直入に言えば、南アフリカ戦後のコラムにも書いたとおり、日本はゲームマネジメントが成熟していない。(中略)
 後半23分、相手が一人減って、日本は2点のリードをしていた。試合を緩やかに締めるだけだった。にもかかわらず、トラブルが発生していた。日本は次々に選手を交代させていったが、うまくフィットしていない。いたずらに攻めてはボールを取り返される。そのちぐはぐさを重ねることで、相手に勢いを与えてしまい、特に左サイドの守備が後手を踏むようになった>
https://news.yahoo.co.jp/byline/komiyayoshiyuki/20210726-00249895

 エースのMF久保建英選手(レアル・マドリード)が、「グループリーグで勝っていた相手だったので、どこか気の緩みがあったのかもしれない」としていました(後述のテレビ東京より)。さらに、<緩い雰囲気は出ていた…3位決定戦で日本はなぜ3失点を喫してしまったのか?【東京五輪】 8/8(日) 6:11配信 SOCCER DIGEST Web>という記事が出ています。

<最初の失点は13分のPKだ。その2分前に日本は右サイドからビルドアップを行ったが、相手に引っ掛かり酒井宏樹が上がった背後のスペースにカウンターを食らった。
 重戦車のようなドリブルをするアレクシス・ベガに対し、遠藤航がカバーに行き、久保建英も戻って2人で挟み込んだが、寄せ方がズレた。中を切る久保と、縦を切る遠藤の間に、広い「門」が出来てしまい、ベガはそれを見逃さず、ドリブルで2人の間に割って入って来た。久保は置き去りにされ、縦を切っていた遠藤も慌ててターンしたが、間に合わず抜かれてしまう。後ろから追いかけて足を伸ばしたが、これがベガの足に当たり、PKの判定となってしまった。
 このPK判定には疑問もある。遠藤の足がベガに接触した場所は、映像を見る限りはペナルティエリアの外に見えたが、VARによって判定が修正されることはなく、そのままPKになった(中略)
 抜かれ方も、PKの与え方も、PK判定に対するアクションも、緩い雰囲気は出ていた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b20fb93bd145e8a1ace0eb126a2df20b3f2a0bdf


■2021/08/09 森保一監督はバリエーションも対応力もほぼゼロ?辛辣な評価

 遠藤はメキシコ戦では、3失点に絡む戦犯に。オーバーエイジとして偉そうなこと言いまくっていたくせに!と思わなくもないですが、「心身ともに限界だったか」と記事ではフォロー。森保一監督の選手起用のまずさというのは、各所で指摘されているんですよね。例えば、<U-24日本代表 森保監督 変化がなかった選手起用 8/8(日) 10:29配信 テレビ東京スポーツ>という記事が出ています。

<大会を通じて先発メンバーはあまり変えずに戦ったが、選手の疲労を考慮したやりくりはできなかったかという疑問も残る。
 勝っているチームは変えないという昔からのセオリーがある。代えの効かない選手という存在もある。ボランチで攻守にチームの要として奮闘したOAのMF遠藤航選手(シュツットガルト)もその一人で、自然と依存度は高くなる。全ての試合にフル出場したGK谷晃生選手(湘南)とDF吉田麻也選手(サンプドリア)に次ぐ出場時間で、グループステージ第3戦のフランス戦の後半半ばでの途中交代があった以外はフル出場の活躍だった。
このチームには、中山選手やDF板倉滉選手(フローニンゲン)など複数のポジションをこなせる選手も増えていて、過去の五輪に比べてもチームの機能性は上がっていた。
 選手の負担やコンディションを考慮して選手起用に変化を付けたいところだったが、気の抜けない試合が続く大会で、それを実施するまでのレベルには至っていなかったということか>
https://news.yahoo.co.jp/articles/6d3890c04e8c62f82b7c12956a3ef234c908bc30

 別記事<森保監督は「失敗した」 英国人記者、日本のメダル逸を招いた2つの“戦略ミス”を指摘 8/8(日) 6:10配信 Football ZONE web>でも、アジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長などを務めた英国人記者のマイケル・チャーチさんが同じ問題を指摘していました。
 <チームをローテーションさせなかったこと、違いを生み出せる才能とクリエイティビティ(創造性)を持った選手を信頼しきれなかったこと>という2つの間違いとしていたものの、これは本質的にはひとつの問題ですね。

<試合序盤の両者の立場がグループリーグ対戦時とは逆転し、日本の選手の動きが遅かったと指摘。それを招いたのはメンバー固定による疲労蓄積と、違いを生み出せる才能を持った選手を森保一監督が信頼しきれなかったことであり、チームマネジメントに問題があったとしている>
<今回のオリンピックが、過酷なスケジュールで行われることは誰もが分かっていたことだ。(中略)そのため、リカバリーと選手たちの活用が大きな要因となるはずだった。森保監督はその点で失敗した。他にも、セットプレーでの守備の脆さなど失敗はあった。その代償として、日本はメキシコ戦の最初の15分で分かりやすく動揺していた>
<森保監督は試合前に、選手たちの疲労が試合を分ける要因になると示唆していた。疲労は両チームに同じように影響を与えると信じていた。しかし、それは淡い期待で、試合前の言い訳にすぎなかった。試合開始のホイッスルが鳴った時からメキシコは日本とは別次元のレベルで、勝負にならなかった>
<森保監督の下での低調なパフォーマンスだったという点では、2019年のアジアカップ決勝カタール戦と比較することができるだろう。あの夜、日本はスタートで遅れを取り、劣勢となった。ディフェンスはのろく、中盤は制圧された。メキシコ戦と非常によく似ている。
 森保監督は責任を負わなければならないだろう。疲労を理由にするのだろうが、彼が“ゲームチェンジャー”をベンチに置いていたのは明らかだ。森保監督は頻繁にメンバーの入れ替えをしようとはしなかった。そのことは過密スケジュールと同様に、問題を引き起こす結果となった。変更が行われたのは、怪我や出場停止の選手がいる時だけだった。
(中略)森保監督は何人かの選手を信頼していなかったのだろうか? 彼のメンバー選考がそれを示唆している>
https://news.yahoo.co.jp/articles/be38516fed03c17d97ef97f7d62ea1880f4f9dfb

 ヤフーニュースのコメントでは、<田中碧「サッカーを知らなすぎる。」これ森保さんのこと言ってんじゃないのかな?正直森保さんなんもしてないよね。選手に成長して欲しいですとか言う前にあんたが最も成長しないといけないし、自分の無能さに気がつけないやばいタイプなんじゃないかと僕は思ってます>という感想が出ていました。
 ただ、それより1つ前のテレビ東京スポーツのコメント欄の方が辛辣でしたね。

<対戦国に日本対策をされたら何も出来なくなる。それに尽きると思います。
アジアカップ決勝、ニュージーランド戦、今回の試合にせよ。
森保ジャパンになってから、対策された後の戦術的対応を見たことない気がします>
<森保はたしかに監督としての資質も能力もなかった。それはもう2年以上前から指摘されていた事。
森保より、こいつがこれまで何度も失態を冒してきたのに変えなかったバックオフィスの責任だ>
<そういう監督ですからね。森保監督自身は持ってる能力をフル活用してたと思います。でもこの辺りが限界ですよ。選手の自主性を重んじてモチベーションは上げてくれますが、戦術家ではなく、試合中の対応力はほぼない。相手に対策打たれたらそれまで。監督も海外で通用するくらいの人が出てくるまでは、外国人に頼ってもいいと思います>
<グループステージのように、選手のコンディションもよく、上手く試合を進めているときは選手自身の判断でなんとかやれますが、流れが悪くなった時、選手が疲労している時の森保監督の引き出しが少なすぎます>


■2021/09/12 森保一監督ひどすぎ…広島でリーグ優勝できたのはなぜ?

 その後、森保一監督はフル代表の方でも五輪代表と同じような指摘がされていました。
 まず、<W杯最終予選でまたも黒星スタート…大苦戦の森保J、終盤失点でオマーンに敗れる>(ゲキサカ9/2(木) 21:06配信)のヤフーニュースコメント欄では、スポーツライターの森田泰史さんが「中央を閉められ、大迫のポストワークが封じられると、次の一手が打てない」と指摘。やはり変化をつけられないことが問題となっています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/9a072ee6ec785a1c9eb5b3abd1fda36cbe8ed43d/comments

 別記事<【日本0-1オマーン|採点&寸評】痛恨の敗戦。森保監督の采配もハマらず…>(SOCCER DIGEST Web9/2(木) 21:25配信)では、一般のコメントで「森保解任は必須」というさらに痛烈な声が出ていました。

<「森保は今までの監督より勝率が高いから解任すべきじゃない」論者をたまに見るが、その高い勝率はアジアの二次予選などで弱いチーム相手に勝利して算出された数字。求められてるのはワールドカップで競合相手に勝ちきりベスト8以上を目指せる強さであって、今現在の勝率などどうでも良い。
選手選考も下手、選手交代も下手、戦術変更も下手、選手も躍動できない。この監督で結果的に予選クリアしたところでそのチームに何か期待できる?>
https://news.yahoo.co.jp/articles/cafa523ad8fe1625fd2579b9e0fd237a1e019a18

 <吉田麻也「負けるべくして負けた」“絶対に負けられない戦い”いきなり黒星>(日刊スポーツ9/2(木) 21:17配信)でも批判コメントがズラリ。森保一監督が広島で成功したのはなぜ?という私が気になっていたことに関しても、以前の監督であったミシャの遺産で勝っただけ…という見方があることを知りました。納得ですわ。

<「これが最終予選!」とメディアは報じるだろうが、それ以前の問題だからな。戦術を3年経っても落とし込めず、試合中は全く修正しない監督を解任しない協会の責任は重いぞ>
<毎回同じような攻め方、同じような選手に依存。対戦相手からしたら対策しやすいチームなんじゃないかな、監督無策過ぎで意外な事してこないし>
<チームとしてオマーンの方がいいサッカーしていた。監督の差だ。五輪でもそうだった。ミシャの遺産でJリーグ優勝した森保監督への協会首脳陣の過大評価のツケ>
https://news.yahoo.co.jp/articles/cface0de1db2168fbb71140cba608a5f76c8089c

■2021/09/12 アドリブ効かないタイプ?選手起用や交代は疑問だらけで戦術もない

 次の中国戦では完勝したものの、それでも森保一批判は収まりません。完勝とはいえ、スコアは1-0。五輪代表のときと同じような指摘がやはりされています。「疑問符のつく選手起用や交代、戦術など、課題は残したまま」だとする<疑問符つく選手起用・交代・戦術 森保ジャパン課題残し連勝発進2国と連戦 - 日本代表 : 日刊スポーツ>という記事が出ていました。アドリブ効かないタイプなんでしょうね。

<初戦を落とした中国を前掛かりで4バックと想定も、実際は5バックで守備固め。日本は直前に情報を入手し「急きょ準備した」というが、FWの枚数を増やすといった対応はなかった。得点が絶対条件の中、オマーン戦後にFWオナイウを追加招集したが、出番はなかった。セルティックで絶好調のMF古橋は、2試合とも本来の中央でなく左サイド。持ち味を生かせないまま、負傷交代と不安を残す終わり方をした。両サイドからの崩しははね返され続けるも、中央やエリア外からの攻撃オプションは見られなかった>
https://www.nikkansports.com/soccer/japan/news/202109080000811.html

 「読者採点」では、選手で最低だったDF佐々木の4.13を大きく下回る2.89。タイトルになっていた<森保日本へ厳しい評価「この中国なら複数得点で勝たないと」/読者採点2 - 日本代表 : 日刊スポーツ>の他、厳しいコメントが並んでいました。

「監督が何も出来ないので、戦術があり、試合の中で柔軟に対応出来る人が監督をやってほしい」
「選手交代枠をほとんど使わずに、疑問しか残らなかった。外国人監督にして、もう一度、日本代表を再構築してもらった方がいいのでは?」
「前半に追加点が取れなかったのは選手の問題としても、後半当然ある程度前に出てくることが予測でき、実際形を変えてきた相手を見ても効果的な策を全く打てない監督の無能さに呆れた」
https://www.nikkansports.com/soccer/japan/news/202109080000881.html

■2019/06/10 潜在能力としてはロシア大会代表よりずっと高そうな森保ジャパン

2019/03/22 キリンチャレンジカップ 日本0-1 コロンビア ファルカオ(PK)

 森保一監督になってから初めて見ました。森保さん自体が初見で、年代代表やJリーグ自体でも監督としては見ていません。
 なぜ西野監督は使わなかったんだ?という才能溢れる選手がたくさん登場。潜在能力としてはロシアメンバーよりずっと上だと思います。やっぱりロシア大会では、4年後のために誰か連れて行って経験させてほしかったですね…。
 ただ、個々の能力はあっても、チームとしてはまだまだな感じ。コンビネーションが良いとテレビでは言っていたものの、結局、得点は取れず。特によく言われるように大迫がいないときに点を取れる攻撃ができる気がしません。
 さらに守備も大きな課題。ハリルホジッチさんはボロクソに批判されたものの、守れる選手を揃えていて、アジアはともかく世界相手には正しい選択でした。森保ジャパンはハリルジャパンと違って見ていて楽しい一方で、守備が甘い選手が多い印象です。
 中島・南野・堂安は見ていてめっちゃワクワクするのですが、バランスどうなんでしょうね。みんなドリブラーです。一応中島はパスもうまく、南野は受ける動きも良いものがありそうでしたが…。この3人を活かすとすると、日本らしくキープするようなやり方が合いそうですが、そういうやり方はしていません。これやっちゃうと、世界ではミスから失点を連発しそう。以前もそうでしたよね。私はそういうチーム大好きなんですが、世界レベルでパスを成功させるまで行くのは難しいでしょう。
 一方で速攻を使うとなると、やはり大迫みたいな選手が必要。今回試されたFWは悪くないように見えたものの、ことごとく1トップには合わないタイプ。さらに0トップにするには、ガツガツ守備する選手が足りないとも指摘されていました。
 まあ、本番は2022年。今が頂点だったら困ります。ハリルホジッチさんがそういう不可解な解任の仕方でしたが、親善試合で結果求めるのは変ですよ。照準合わせるのはむしろバカ。代表チームが親善試合で完成していたら本番で対策される可能性もあります。それで予選突破できなかったらあれですけど、いろいろ試してオプションを増やしつつ、少しずつ練度を上げてチームを作っていけば良いのではないかと思います。

 すっかり書き終えるのが遅くなり、その後日本代表がだいぶ試合をしています。で、3バックを試し始めたみたいですね。正直3バックは嫌いですし、チームでやっている選手が少なく、問題があるでしょう。ただ、アリだと思います。
 1つは、単純にオプションが増えるというのは、本番を見据えてアリだということ。3バックでこのまま行くとしても、経験のある4バックの方がまだ突然使うオプションとしては使いやすいでしょう。本番では研究されますので、オプションがあった方が良いです。
 また、前述の様々な問題点を解決するには、3バックの方が良いのではないかということ。日本らしくキープするとカウンターが怖いと書きましたけど、3バックの方がその際の守備はやりやすいかもしれません。押し込まれて5バックになるとまずいですが、左右のWBを押し上げれば中盤を厚くして、日本人の攻撃の良さを出しやすくなりますし、人数をかける守備もやりやすくなるでしょう。ちょっと期待しちゃいますね。




■2019/06/10 初見の選手だらけ…中島翔哉、南野拓実、堂安律など

2019/03/22 キリンチャレンジカップ 日本0-1 コロンビア ファルカオ(PK)
GK    1    東口 順昭
DF    4    佐々木 翔
 29歳。LSB。初見。若いわけではないですし、初代表でもないんですね。前半は右サイドバックが攻撃参加で目立たず。後半は左サイドで残っていたところから良いクロスがありました。176cmと小柄ですが、プロフィール見ると本職はCBの方なのかな。それなら攻撃であまり目立たなかったのもわかりますけど、一方で守備面でも記憶に残らず。もうちょっと見たいですね。
(19    安西 幸輝▲89分 IN)
DF    3    昌子 源
 26歳。怪我もあり、ワールドカップ以降はガクッとパフォーマンス落ちていました。今日は最初の方に相手選手の前に出て取る得意のプレーが見られて、調子いいのかもと。結果そこまで良かったとは思わなかったものの、悪かった頃よりは良くなってきている感じでした。
DF    5    室屋 成
 24歳。RSB。初見。南野とは幼稚園のときからいっしょ。大阪府熊取町の「ゼッセル熊取FC」に所属ということで、大きな町でもありませんから、そこから2人日本代表ってのはすごいですね。
 前半はよく上がっていて目立ってはいました。何度もサイドを駆け上がれるってのは、それだけで魅力ですね。一方ですごい!と思うほどの攻撃力は感じず。ただ、ドリブルのタッチなんかは悪くないです。後半は一気に目立たなく。雑な守備からピンチを招く場面もありました。
DF    16    冨安 健洋
 20歳。初見。大きくて人に強いところがあり、かなり良いと思ったDF。なので、今、年齢見て若くてびっくり。ひじに当たってPKとなって失点に繋がった場面はやや不運なところがあり、戦犯というのはかわいそうかなという感じ。ただ、ルール変更でPKになったという反応があったのはどうかと。手が体から離れており、ルール改正前でもPKだったと思われます。
MF    6    山口 蛍
(    25    小林 祐希▲71分 IN)
 26歳。初見。山口蛍と交代で出場したものの、もっと攻撃的なタイプみたいですね。Wikipediaを見ると司令塔タイプ。最近の日本代表に少ないタイプで貴重です。ただ、今回はプレー時間が短く、よくわかりませんでした。
 とはいえ、その短いプレー時間でもいくつか良いところメモしていました。CKでぐっと落ちてくるような良いボールを蹴って1点もののチャンスになっていました。また、惜しくもオフサイドでしたが、裏への素晴らしいボールも供給。司令塔タイプという予備知識なしで見ていたのですけど、メモ見てもパスに印象が残っていました。
MF    7    柴崎 岳 (Cap.)
MF    8    中島 翔哉
 24歳。初見。LSH。一番キレてましたし、初見組では一番気に入った選手。見ていてめっちゃ楽しいですね。最初細かいタッチからすっと抜くプレーが印象に残りましたが、これが特徴のようです。
 とにかくドリブルが良いところとされていたものの、パスも狙ってしますし、良いボールを供給していて感心。中央や逆サイドを狙ったボールも出していました。
 中央でかわしてから、やや落とす回転のシュート。また、一度足裏使って引いてからかわしていくおもしろいプレーも。マークを外した鈴木武蔵に1点ものクロスも出していました。
 前半はキレッキレだったんですが、後半は目立たなく。対策されたというか、コロンビアペースというか、中島の裏をむしろガンガン使われるといった感じに。守備でも良かったとしている記事もあったんですが、守備は課題かなと。
 後半もドリブル自体は効いていました。切り返しから角のところに当たるシュートも見せています。ただ、前半と比べるとクロスの精度は落ちた感じ。まだまだ伸びしろありそうで、もっともっと良くなるんじゃないかと期待します。
MF    9    南野 拓実
 24歳。初見。OH。彼も初見で、他の中盤の選手同様にうまい!といった感じの選手。足にピタッとつくタッチができます。今回のポジションの関係かもしれませんけど、他の中盤と比べると、受ける動きも結構見せるのが特徴でしょうか。プレー中に動いて良いシュートまで持っていく場面もありました。
 後半は目立たず。1トップに途中から移ったものの、これも活きる形ではありません。良い選手は多いものの、活かし方は課題となりそうです。
MF    21    堂安 律
 20歳。初見。RSH。最初他の二人から見ると落ちるかなと思いましたが、彼らより若いですし、徐々に良さわかってきました。やはり左利きなので右サイドでのプレーはあまり。やりづらそうに見えました。
 でも、中に入ると良さが出ますね。中に入っていって、カーブかけて左を狙う良いシュート。さらにもう1本、中央から左に動いてシュートまで持っていったものがありました。右サイドでは活きないので、右サイドを駆け上がれる選手と組み合わせるとうまく合いそうです。
 これらのシュートの前に守備で良いプレー。右サイドでクリアしようというボール。左のアウトサイドに当てて、外に出さずに前方へ出せたことで守備を整える時間ができました。地味に良いプレーです。
FW    13    鈴木 武蔵
 25歳。初見。ジャマイカ人とのハーフで、長身185cmであるものの、1トップタイプではないと事前に聞いていました。
 ミナにしっかり対応されましたが、シュートまで行ける良いタッチをまず見せていました。体が強く、思ったよりCFができそうな感じ。
 マークを外してファーに流れる良い動きも見せます。ただ、肝心のヘディングがうまく行かず、ここらへんが1トップだと辛い感じ。左サイドバックのところ狙っている感じあって、良かったんですけどね。(相手の背が小さいため?メモしておらず、忘れました)

交代
10    香川 真司▲65分 IN
 トップ下。動き良いところもあったのですけど、タッチやキックが雑で、正直レベル落ちちゃうなぁという感じ。チャンスで足につかないドリブルを見せるなど、チームのストッパー的な感じになっていました。
 ただ、後で反応を見ると、高評価と低評価で両極端な感じに。香川が入ってゲームメーカー的な役割を果たし、チームが良くなったといった高評価もありました。フォローしておきます。
14    乾 貴士▲71分 IN
18    鎌田 大地▲79分 IN
 22歳。初見。1トップだったかな。180cmと日本人としては高いですが、彼もCFタイプじゃないと聞いていました。受ける動きが良いとのことで、本来なら2列めの方が合うのかもしれません。その受ける動きで、裏へすっと動いてシュートまで行けるプレーを1つ見せていました。パサーと組み合わせたいタイプですね。ただ、最近の日本代表では良いパス出せるタイプが少なくなってしまいました。