2025年2月28日金曜日

ブーイングされていたグランパス会長・豊田章男トヨタ自動車社長

■2015/6/11 ブーイングされていたグランパス会長・豊田章男トヨタ自動車社長



■2015/6/11 ブーイングされていたグランパス会長・豊田章男トヨタ自動車社長

 トヨタ自動車社長がグランパスの会長に就任となると、大歓迎!と思いきやそうでもなかったんだそうです。<「トヨタはケチ」「夢見させてくれよ」 大型補強否定のグランパス新会長・豊田章男氏に早くもブーイング>(2015年 04月17日 18時33分    提供元:J-CASTニュース)という記事が出ていました。

<「私は財布ではありません」――。名古屋グランパスエイトの新会長に就任したトヨタ自動車の豊田章男社長(58)は、会見でこう明言した。サポーターの間で高まっていた、大型補強待望論に釘を刺した格好だ。(略)

 2015年4月16日、名古屋市内で行われた会見で豊田新会長は、記者から選手補強について聞かれ、「トヨタ自動車と聞くとすぐお金の話題が出ますが、私は財布ではありません」とジョークを飛ばした。さらに「すぐに資金を期待されても、それは現実離れした話題」として、メーンスポンサーであるトヨタ自動車から資金を受ける形での大型補強を否定した>
http://news.so-net.ne.jp/article/detail/1087413/

 「ジョーク」とされているものの、大型補強は本当に否定している感じ。この大型補強をしないこと自体は良いと思います。むしろそういう安易ではないチームづくりは好感しますね。

 ところが、大型補強を否定する一方で「常にリーグのトップ4に位置しているクラブになってほしい」と虫の良いことをおっしゃっています。これはいけません。
 「今の人員では目標達成は無理です」と言われて、「根性で何とかしろ」と答えているブラック企業な感じ。流れとしては、「常にリーグのトップ4にしろ」「それには新たな人材が必要なんです」「人は増やせない。一生懸命やればできる」といった感じですかね。

 お金をかけないクラブ経営自体はむしろ好きなのですけど、好成績のみ要求されるとさすがに擁護できませんわ…。

2022/05/18追記:上記の会長就任は2015年の記事。豊田章男社長は、早くもその3年後には退任しています。2018.7.6に<株式会社名古屋グランパスエイト 取締役会長交代のお知らせ|ニュース|名古屋グランパス公式サイト>というお知らせが出ていました。

<株式会社名古屋グランパスエイト 取締役会長の豊田章男が7月6日をもって退任し、後任に早川茂の就任が内定いたしましたので、お知らせいたします>
「このたび、名古屋グランパスの会長を退任することといたしました。自動車業界は今『100年に一度』と言われる大変革の時代を迎え、業界をあげての取り組みが求められています。そうした中、今年の5月に自動車工業会会長職をお引き受けした時点より、本業・社業に専念すべきではないかと逡巡していましたが、シーズンの最中、J2から這い上がってJ1の舞台で戦うグランパスが、できる限りピッチに集中できればと、このリーグ戦中断期間を待っての退任とさせて頂きました(略)」
https://nagoya-grampus.jp/news/pressrelease/2018/0706post-992.php


2025年2月27日木曜日

北海道出身サッカー選手ベスト11と好きな選手ベスト11

■2019/01/28 北海道出身サッカー選手ベスト11と好きな選手ベスト11
■2019/01/28 北海道出身のサッカー選手リスト 代表経験者は少なめ
■2016/3/17 ドリブラーに見えた西大伍、右サイドバックへのコンバートで大成
■2019/01/28 北海道苫小牧市出身で星稜高校などを経てプロ入りした込山和樹



■2019/01/28 北海道出身サッカー選手ベスト11と好きな選手ベスト11

 たぶん漏れがあると思うのですけど、後述のWikipediaのリストからざっと好きな選手ベスト11を選びました。サッカー結構見ていない時期あるので、ベスト11はもっと適当。代表経験があるというのに、千葉和彦なんかはさっぱり思い出せません。 (出場成績を2022/07/19一部追加)

<北海道出身サッカー選手ベスト11>
GK 上野秀章 J1 6 J2 81
 もっと他にいそうだけど、ざっと見てわかるGKがおらず。
CB、DH 千葉和彦 代表1 J1 349 オランダ 21
 代表経験あるそうな。でもわかりません。
CB 佐藤尽 J1 77 J2 66
RSB 西大伍 代表2 J1 357
LSB 賀谷英司 J1     105     J2     64
 那須川将大と迷ったけど、J1出場試合数見たら相手になってませんでした。
DH、LWB 野田知 J1 278
DH 菅原智  J1     188
CH、OH    荒野拓馬☆:札幌市     J1     142 J2     107 2022/07/21追加:全然覚えがない選手ですが、試合数多いので追加。現役であり、まだまだ出場試合数が増えそうです。
MF FW DF 宮澤裕樹 J1     178 J2     249 
OH 山瀬功治 代表13 J1     288
FW 城彰二 代表35 J1     230 スペイン15
  北海道じゃなくて鹿児島県馴染みの選手とした方が良いのかもしれませんけど、実績ダントツで他に適切な選手もいないので。

<北海道出身好きな選手ベスト11>
GK 上野秀章5 J1 6 J2 81 室蘭大谷時代、めちゃくちゃ期待していた選手でした。
CB 佐藤尽1 J1 77 J2 66
CB 河端和哉1  J2     79 札幌大学時代に見て良いと思った記憶あるが勘違いかも。別の北海道の私立大CBだったような気もしてきました。よく覚えていません。
那須川将大4 ヴェルディ時代(最初マリノスって書いてたけど記憶違い)に良いと思ったんだけど、すぐに出されちゃった選手。あと、今読むと、外に出された理由はチームの経営難だった。Wikipediaによると左利きだけど、中に切れ込んでの右足が印象的で、てっきり右利きだと思っていました。これも記憶違いかなぁ?
2019/02/22:間違えた。最初マリノスと間違って書いたように、それはLWBの小宮山尊信でした。小宮山のプロフィール見ていて思い出しましたわ。那須川はヴェルディで積極的な上がり見せていて良いと思った選手でしたわ。
(LSB 賀谷英司2  J1     105     J2     64 好きな鹿島の選手だったので結構好きでした。)
RSB、RSH、DH 西大伍2 代表2 J1 357
中盤が1人足りなくて、DFの池内をMFに上げてなんとか形に。西も池内もDF・MFできますが、守備力や上がりのタイミング・ポジショニングの良さ考えると西をDFにした方がバランスが良いと思います。
DH 菅原智2   J1     188
RSB、RSH、CB 池内友彦6 J1     57     J2     106 室蘭大谷時代めちゃくちゃ期待したが伸びず。でも、札幌ではかなり出れました。そういや彼も鹿島出身。選び終えてからWikipedia見たらCB時代が長くてびっくり。完全に忘れてました。他にDH経験もあるそうな。あと、左でも使われたような記憶あるものの、確認できず。
RSH 古田寛幸5 J1     28 J2     146 高校生でコンサドーレのトップチームに出てたときすごい良くて気に入りました。ただ、卒業してからは以前ほどのインパクトを感じなかったですね。
OH 佐賀一平4 J2 34 藤枝東時代に良いと思ったんだけど、伸びず。
OH 財前宣之3  J1 37 J2     222  最初、ベスト11にも入れていたのですが、思ったよりJ1試合数が少なかったので入れ替えました。日本で多い伸び悩んだ天才の1人。彼は若い頃じゃなくて、後から好感度が増した珍しいタイプ。仙台時代によく走っていて偉いなと思いました。運動量多く、天才って感じじゃなかったですね。
FW 新居辰基5 J1     94 J2     149 小さくてスピードあるという好みのタイプ。すごい伸びると思ったのだけど、人身事故を起こして札幌を解雇されてその後は伸び悩んだイメージ。ただ今確かめたら、鳥栖移籍後もJ2で複数回日本人得点王になってましたわ。




■2019/01/28 北海道出身のサッカー選手リスト 代表経験者は少なめ

<日本代表経験者>(Wikipediaより、☆印は北海道コンサドーレ札幌の関連人物 )
城彰二:室蘭市 代表35 J1     230 スペイン15
千葉和彦:釧路町 代表1 J1 349 オランダ 21
西大伍☆:札幌市 代表2 J1 357
山瀬功治☆:札幌市 代表13 J1     288

<J1・J2・旧JFLクラブ所属経験者>
  MF   赤井秀一:札幌市 J2 276
    浅野裕史:札幌市 (ウィキペディアでは入っていたので転載しましたが、フットボールはフットボールでもアメリカンフットボールの選手みたいですね)
GK    阿部哲也☆:室蘭市 J2     5
  名前見て、室蘭大谷出身でコンサ入ったGKだな…とわかりました。高校時代見て良いGKだと思った記憶があります。
GK    阿部陽輔:旭川市 JFL 7
FW    新居辰基☆:当別町 J1     94 J2     149
CH、OH    荒野拓馬☆:札幌市     J1     142 J2     107    
GK    阿波加俊太☆:岩見沢市 J2 1
DF    飯田正吾
RSB、RSH、CB 池内友彦☆:当別町 J1     57     J2     106   
    石井謙伍☆:石狩市
    石田祐樹:札幌市
    市村篤司☆:恵庭市
    井筒和之
    伊東俊
    伊藤壇:札幌市
    伊藤哲也
    井幡博康:札幌市
    上野秀章☆:室蘭市
    上原拓郎☆:札幌市
    内田錬平☆
    内山裕貴☆:札幌市
    蛯沢匠吾☆:札幌市
    小山内貴哉☆:札幌市
    賀谷英司☆:室蘭市
    川口卓哉☆:札幌市
    河端和哉☆:苫小牧市
    神田夢実☆:札幌市
    北出勉:旭川市
    北野貴之:札幌市
    京谷和幸:室蘭市
    清川浩行
    清原翔平:帯広市
    櫛引一紀☆:登別市
    櫛引祐輔:登別市
    葛野昌宏
    工藤光輝☆:厚真町
    小林宏之:札幌市
    財前恵一☆:室蘭市
    財前宣之:室蘭市
    斉藤勇志☆
    齋藤竜:室蘭市
    佐賀一平☆:札幌市
    榊翔太☆:清水町
    佐藤尽☆:室蘭市
    椎名伸志:札幌市
    渋谷洋樹
    下村東美:札幌市
    菅原康太:室蘭市
    菅原智:室蘭市
    鈴木健太郎:士別市
    鈴木智樹☆:岩見沢市
    曽田雄志☆:札幌市
    高田健太郎:上磯町(現北斗市)
    高向隼人
    田澤勇気☆:札幌市
    田島翔:上磯町(現北斗市)
    田中康平:池田町   
    千葉貴仁☆:紋別市
    佃賢典
    鶴野太貴☆:札幌市
    遠国信也☆:千歳市
    永坂勇人☆:札幌市
    中原彰吾☆:札幌市
    那須川将大:登別市
    奈良竜樹☆:北見市
    野田知:室蘭市
    野田達郎☆:札幌市
    萩野英明
    原田圭輔:札幌市
    曵地裕哉☆:札幌市
    深井一希☆:札幌市
    深川友貴☆:室蘭市
    藤田征也☆:札幌市
    藤村怜☆:栗山町
    古田寛幸☆:札幌市
    堀米悠斗☆:札幌市
    前貴之☆:札幌市
    前寛之☆:札幌市
    松原修平☆:函館市
    松本怜:室蘭市
    松山大地☆:札幌市
    三浦修
    三上陽輔☆:札幌市
    三澤純一:七飯町
    宮澤裕樹☆:伊達市
    矢野哲也
    山瀬幸宏:札幌市
    山田満夫
    山橋貴史☆:札幌市
    横野純貴☆:北広島市
    渡辺大輔:札幌市




■2016/3/17 ドリブラーに見えた西大伍、右サイドバックへのコンバートで大成

 2005年10月10日の高円宮杯全日本ユース(U-18)サッカー選手権大会決勝 ヴェルディユース 4 - 1 コンサドーレ札幌ユースU-18 で見た選手のメモが出てきました。
  メモの中で名前(苗字のみのメモ)を見て、プロでも見たかもと思ったのはこの西と同じコンサドーレの藤田、ヴェルディの弦巻、征矢兄弟でした。
 しかし、はっきりと見た覚えがあったのは、西のみ。コンサドーレでドリブラーとして活躍していた記憶があり、プレースタイルまで覚えがありました。

 一方、ユース時代の西は見た記憶があったわけではありません。コンサドーレ時代は特に好きだとは思わなかったものの、このメモだと一番気に入った感じでした。藤田などと異なり、U-18代表とは書いていないものの「良い」と思ったみたいですね。
 相変わらず短いメモですが、「ちょっと独特のリズムのドリブル。おもしろい。ひょいひょいと来る。結構センスあるんじゃないかな。わりと気に入った」とありました。
 このときは攻撃的な中盤だったと思いますが、Wikipediaを見てみると右サイドバックになっていました。コンサドーレ札幌でも中盤だった記憶ですけど、ここは記憶違いかもしれません。

-----引用 ここから-----
出身地     北海道札幌市
身長     176cm
体重     73kg

西 大伍(にし だいご、1987年8月28日 - )は、北海道札幌市出身のプロサッカー選手。J1リーグ・鹿島アントラーズ所属。ポジションはディフェンダー(右サイドバック)。元日本代表。

西大伍 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A5%BF%E5%A4%A7%E4%BC%8D
-----引用 ここまで-----

 Wikipedia見ると、ユースでも結局代表入っていました。テレビで紹介なかっただけか、私のメモし損ねだったかもしれません。

-----引用 ここから-----
プロ入り前

コンサドーレ札幌U-15およびU-18で育った生え抜き選手。U-15時代はFWとしてハーフナー・マイクと2トップを組み、U-18時代にはトップ下やボランチといった中盤中央のポジションでプレーしていた。2005年には全日本ユース選手権に出場し、チームの準優勝に貢献した。
-----引用 ここまで-----

 ああ、ポジションもやはりもともとはサイドハーフでしたね。サイドバックにコンバートして大成した感じ。代表にも入っています。

-----引用 ここから-----
コンサドーレ札幌

2006年、藤田征也と共に[1] 札幌トップチームに昇格したが[2]、プロ入り当初は出場機会に恵まれず、2007年9月30日から札幌と提携を結ぶブラジルのECヴィトーリアに岩沼俊介と共にサッカー留学[3]。当初は12月までの予定だったが、チームの主力の相次ぐ怪我を受けて10月24日に緊急帰国し[4]、3日後の10月27日に行われた愛媛FC戦で0-0の場面で途中投入されると、後半ロスタイムにプロ初得点を決め、このゴールによってチームは勝利した[5]。 2008年には3月30日の柏レイソル戦での決勝点を筆頭に、通算3得点を後半アディショナルタイム(公式記録上は89分)に記録した。2009年はサイドハーフからサイドバックにコンバートされ、リーグ戦42試合に出場して自己最多となる7得点を記録した。
-----引用 ここまで-----

 あれ? というか、肝心のプレースタイルが違いますね。ドリブラーではなく、パサーだと評価されていました。マジ?

-----引用 ここから-----
プレースタイル

使われるだけでなく「人を使う」ことが出来るサイドバック。ゲームを組み立てたり、縦パスやスルーパスで決定機を作ることができる[10]。元中盤の選手だけに技術力に優れ、敵に距離を詰められても苦もなくパス交換ができ、サイドから角度をつけた勝負パスを入れることもできる。また、背後を取られない守り方ができる[11]。ランニングスピードはそれほどあるわけではないが、足元でボールを受けて捌くのが得意である。守備面やクロスの精度、強さ、集中力なども向上し[12]、現在ではパスやクロスによるチャンスメイク、ビルドアップ、空中戦や守備と攻守にハイレベルな選手となった[13]。
-----引用 ここまで-----

 あとはエピソードもおもしろかったので引用。

-----引用 ここから-----
人物・エピソード

・小学六年生の時に大泉洋と木村洋二が司会を務めているバラエティ番組「1×8いこうよ!」の放送開始時の企画「1×8無差別オーディション2000」にリフティングの達人として登場、「1×8スター誕生~無差別オーディション2013~」開催時にはあの人は今として鹿島を訪れている。
・コンサドーレ札幌のオフィシャルダンスドリルチーム・コンサドールズに所属している西桜子は実妹で、2009年と2010年に「キャプテン」を務めた[14]。
-----引用 ここまで-----

 札幌出身!って感じの逸話でしたね。

2016/12/19追記:私の好きな鹿島アントラーズで、クラブワールドカップの決勝・準決勝で西大伍を見ました。
 ある程度収まって起点となる場面がありますね。サイドで受ける形だけでなく、中に絞って受けるところもありました。スペースをうまく見つけてきます。
 やはりドリブラーといったプレーは見られず、プレースタイルは変わったのかなと。縦に仕掛けるような場面がないだけでなく、サイドの深いところまで行く場面がそもそもあまり見られませんでした。
 相手が強いせいか、年齢によるプレースタイルの違いだったかはわかりませんが、攻撃が特徴の選手だと思っていたのにむしろ光っていたのは守備。特に中に絞っての対応で、しっかり相手についていて良かった印象です。



■2019/01/28 北海道苫小牧市出身で星稜高校などを経てプロ入りした込山和樹

 2005年の高校選手権の星稜高校のメモ。たぶん市立船橋戦ですね。センターバックでしつこく守っているのが、印象に残りました。解説のセルジオ越後にも褒められていました。
 Wikipediaを見たら、地元の苫小牧市出身で今も苫小牧の高校でサッカー教えているそうな。苫小牧東は一応進学校なので、そんなにサッカーは強くないと思います。…と書いていましたが、苫小牧東高校と勘違い。教えているのでは、苫小牧東中学校でしたわ。「市立」ですから転勤ありそうですね。(後半2022/07/19追記)

-----引用 ここから-----
込山 和樹(こみやま かずき、1986年12月11日 - )は、北海道苫小牧市出身のサッカー選手。

ポジションは、DF。主にセンターバックでプレイすることが多い。 小学・中学時の愛称コミと呼ばれている。 現在は北海道苫小牧市立苫小牧東中学校でサッカーを教えている。
所属クラブ

    苫小牧市立糸井小学校
    苫小牧市立光洋中学校
    星稜高等学校
    大阪体育大学
    2009年 - 2013年 ツエーゲン金沢
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BE%BC%E5%B1%B1%E5%92%8C%E6%A8%B9
-----引用 ここまで-----


2025年2月26日水曜日

FIFA副会長はたくさんいて、1人は必ずイギリスから選ばれる

■2021/04/23 FIFA副会長はたくさんいて、1人は必ずイギリスから選ばれる
■2021/04/23 イギリス枠のFIFA副会長、差別発言だらけで辞任してた…
■2021/06/03 FIFA会長とFIFA副会長が対立して仲が悪いということはよくある
■2021/06/03 ブラッターFIFA会長はカネをばらまいて票を買った?疑惑だらけ


■2021/04/23 FIFA副会長はたくさんいて、1人は必ずイギリスから選ばれる

 昔FIFAの副会長はすごい権限を持っている!みたいなデマが日本のネットで出ていたのですが、FIFA副会長はたくさんいるんですよね。また、FIFA会長とFIFA副会長が対立して仲悪いということもよくありますので、FIFA副会長だから絶大な力があるとも言えません。FIFA会長の権力がすごいのは本当なので、むしろFIFA会長と対立してしまっていた場合、力を発揮できなくなります。
 ここらへんのFIFA会長の権力については今度書きます。先にFIFA副会長の人数について。私は各大陸の連盟(6つの大陸競技連盟)から1人ずつだと思っていたのですが、そういう話はFIFAのWikipediaページにはなし。さらに、「1人は必ずイギリスから選ばれる」とWikipediaに書いていてびっくりしました。

 これは、<UEFAに所属するイギリスの本土4協会(イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの各協会)は、競技としてのサッカーの成立過程およびFIFAへの加盟に関わる歴史的背景から、特権的な地位が与えられている>という説明のところであったものです。
 <FIFA副会長(定数7)の1席がこの4協会のいずれかに保証されており、本土4協会のすべてが役員選で落ちることはあり得ない>とのこと。ここで副会長の定数が7であることもわかりますね。いっぱいいます。
 なお、特別扱いとしては、<サッカーのルールや重要事項に関しては、FIFAとこのイギリス本土4協会で構成する国際サッカー評議会が決定することになっている>という話もありました。

 上記だと7人なのですが、同じWikipediaページのFIFA評議会構成メンバーを説明する部分では、<FIFA評議会構成メンバーは、総会で選出されたFIFA会長1名、FIFA副会長8名、6つの大陸連盟(地域連盟)それぞれで選出された計28名で、全37名である>としていました。これだと8人ですね。
 なお、Wikipediaを見ていると、「上級副会長」という聞いたことのない名前の役職も発見。ただ、特に説明はありませんでした。謎です。

 とりあえず、私が閲覧時点でのWikipediaのメンバーを見てみると、私が記憶していた通り、各大陸から一人っぽい感じに見えました…が、1人該当しない方がいます。この説明がなかったサンドール・チャーニさんは、どうもハンガリーのようです。やっぱ大陸は関係ないんですかね。あと、先程書いたイギリスの本土4協会の人がいないのですが、辞任したためかもしれません。こちらは後述します。

上級副会長
サルマーン・ビン・イブラーヒーム・アール=ハリーファ アジアサッカー連盟(AFC)
副会長
アレクサンデル・チェフェリン  欧州サッカー連盟(UEFA)
アレハンドロ・ドミンゲス 南米サッカー連盟(CONMEBOL)
パトリス・モツェペ  アフリカサッカー連盟(CAF)
ヴィクター・モンタグリアーニ 北中米カリブ海サッカー連盟(Concacaf)
サンドール・チャーニ
ランバート・マルトック  オセアニアサッカー連盟(OFC)


■2021/04/23 イギリス枠のFIFA副会長、差別発言だらけで辞任してた…

 さて、なぜかいなかったイギリス枠の副会長の話。<差別発言のFA前会長、FIFA副会長の職も辞任>(国際ニュース:AFPBB News 2020年11月13日)などの話が出ていました。

<一連の攻撃的な発言で2日前にイングランドサッカー協会(FA)の会長を辞任したグレッグ・クラーク(Greg Clarke)氏が12日、国際サッカー連盟(FIFA)の副会長としての職務からも退いた。
 63歳のクラーク氏は、多様性をテーマにした英下院デジタル・文化・メディア・スポーツ委員会で、黒人のサッカー選手に対して「coloured(有色)」という人種差別的意味を持つ言葉を使うなど、一連の「容認できない」発言をしたとして10日にFA会長を辞任した>

 英下院デジタル・文化・メディア・スポーツ委員会では、で同性愛を「人生の懸かった選択」と称したり、少数派の民族に対して「キャリアに対する関心が異なる」と話したりしたほか、女子サッカーに関しても物議を醸すコメントをしていたとのこと。あらゆる差別に手を出している感じですね。すごいですわ。
 これを読むと、<クラーク氏の辞任を受けて、FAはピーター・マコーミック(Peter McCormick)氏を暫定的に会長に指名し、来年3月中には新しい会長を任命する意向を明らかにした>ともありました。やはりこの関係で上記に記載がなかったのかもしれません。

 なお、この差別発言辞任の関係では、余波として、<強気な森会長に呆れる海外 3ヶ月前にはFIFA副会長が差別発言で辞任したばかり – ニュースサイトしらべぇ>という記事も出ていました。森喜朗会長も最終的には辞任に追い込まれたものの、スパッと辞めさせられなかったため、日本には差別をなくすという五輪精神がないと思われてしまったかもしれません。

<「東京五輪のボスは会議に女性を呼びたくない性差別主義者」と海外メディアもさんざん叩いている、東京五輪・パラリンピック組織委員会・森喜朗会長による失言の問題。
 目立ってきたのが「謝罪のみで解決なのか」「それでも辞める気はない」といったタイトルだ。スポーツ界においては、わずか3ヶ月前にビッグな辞任劇があったばかり。海外の人々は森会長が感じている以上に、差別というものに敏感なのだ>


■2021/06/03 FIFA会長とFIFA副会長が対立して仲が悪いということはよくある

 最初に書いていた「FIFA会長とFIFA副会長が対立して仲悪いということがよくある」「FIFA会長の権力はすごい」の話。2002年の日韓ワールドカップの頃の<FIFA泥仕合 会長選でW杯どころじゃない?>(02/05/25 朝日新聞)という記事は、そこらへんの話が見える話でした。

<事務方のトップ、ゼンルフィネン事務総長がブラッター会長を不可解な会計処理などで告発>
<(引用者注:報告書は、)「(サッカー途上国に資金援助をする)ゴール・プロジェクトの乱用」「アベランジェ前会長に対する不可解な5万5千ドルの支払い」「00年に就任した理事に対し、支払う必要のない98~00年分の報酬計10万ドルの支出」など報告書は21ページに及ぶ>

 会長選の対立候補、アフリカ連盟のハヤトウ会長(FIFA副会長)陣営も、当然この問題を批判。以下のように、ハヤトウFIFA副会長には他の副会長が味方しており、「FIFA会長とFIFA副会長が対立して仲悪いということがよくある」というには、わかりやすい例となっていました。

<現在の情勢は、2期目を狙うブラッター会長がハヤトウ氏をリードとの見方が一般的だが、前回98年の会長選挙でブラッター会長に敗れた欧州連盟のヨハンソン会長、韓国協会の鄭夢準会長がハヤトウ氏と組んで反ブラッター包囲網を形成。10日には、FIFA理事11人が会長を資金流用の疑いでスイス地検に告訴する事態に発展した>


■2021/06/03 ブラッターFIFA会長はカネをばらまいて票を買った?疑惑だらけ

 FIFA理事会は副会長7人のうち5人が会長に辞任を勧告したそうで、ブラッター会長とむしろ仲が良い副会長はほとんどいません。ところが、会長選はFIFA加盟の204協会による投票で決まりますので、副会長と仲が悪くても問題なし。実際、このときも当選しています。ここに「FIFA会長の権力はすごい」の話が関係していて、なおかつ汚職的な問題があります。

<ブラッター会長には現職の強みがある。例えば会長が創設したサッカー振興支援計画「ゴール・プロジェクト」。途上国に資金援助をするプログラムの予算は1億スイスフラン(約80億円)。選定委員会のトップはブラッター派のハマム理事だけに、配分先の選定に会長の意向が反映されると見るのが自然だろう。現在までに117協会が恩恵を受けており、その多くがブラッター会長支持になびく可能性が高い>

 FIFAの商業化という問題もあります。W杯のテレビ放映権だけで1千億円以上、スポンサー料などのマーケティングで400億円以上と、FIFAのビジネスが日韓ワールドカップから大きく膨れあがったことも指摘されていました。

<今大会のチケットの印刷、発送は、FIFAと利権でつながっている英国のバイロム・コンサルタンツ社が当たった。チケット扱いの実績がほとんどない会社が請け負い、印刷や配達の遅れなど、混乱が生じた。「元々、W杯をやれるような会社ではない。押しつけられた我々の方が迷惑」と、日本組織委員会(JAWOC)の憤りは収まらない>
<テレビ放映権では、FIFAと契約したISLとキルヒメディアが共に破綻(はたん)する事態に発展した。ISLはアベランジェ前会長、ブラッター会長と密接な結びつきがあったとされる。両社の破綻でFIFAも多額の損失を被った>

 上記までになかった話でも、まだ問題が報じられていた模様。例えば、98年会長選挙でブラッター氏陣営が買収工作をしたと、英紙デーリー・メールが報道。また、FIFAの財務状況を調べる特別内部監査委員会を、ブラッター会長が守秘義務違反を理由に独断で活動停止を決定するという怪しすぎることもやっていました。
 その後もブラッター会長は独裁政権をしばらく続けるのですが、2015年FIFA汚職事件でついに辞任。結局、お金の問題でやめることになりました。やっぱりそういう人だったんでしょうね…。日本の政治家を見ているようなひどさでした。

2025年2月25日火曜日

鈴鹿ポイントゲッターズ VS ヴィアティン三重 八百長告発に揺れる

■2022/01/11 鈴鹿ポイントゲッターズ VS ヴィアティン三重 八百長告発に揺れる
■2022/03/10 Jリーグがクラブ資格停止の処分で鈴鹿ポイントゲッターズ消滅危機?



■2022/01/11 鈴鹿ポイントゲッターズ VS ヴィアティン三重 八百長告発に揺れる

 カズこと三浦知良の移籍が発表されたJFL鈴鹿ポイントゲッターズ。これを伝えた記事、<JFL鈴鹿 カズ獲得発表「勝利に貢献できるよう努力していきます。Boa Sorte」(引用者注:Boa Sorteはグッドラックといった意味)>(スポニチアネックス / 2022年1月11日 11時23分)では、以下のように鈴鹿ポイントゲッターズについて説明しています。

<09年にFC鈴鹿ランポーレとして発足。翌10年から9年間、東海1部に所属し、12、14、17、18年優勝、19年からJFL参加。昨年2月にリーグ百年構想クラブに認定され、同9月にJ3ライセンスが付与された。19年には女性指揮官、スペイン人のマルティネス監督が就任し話題に。活動拠点は三重県鈴鹿市>
https://news.infoseek.co.jp/article/sponichin_20220111_0109/?tpgnr=sports

 この鈴鹿契約で最大のネックとされていたのが、元役員による内部告発問題でした。この記事では、<クラブ側は全否定し、警察にも相談。カズにも再交渉の席で状況を説明し、問題をクリア>と説明していますが、これはクラブ側の主張であり、解決なのかどうかはよくわかりません。
 とりあえず、最後の詳しい報道は、2021年12月12日あたりのものですかね。例えば、<元役員の不正告発&金銭要求にJFL鈴鹿ポイントゲッターズが声明「警察署に一任する」…過去に金銭支払いも認める>(超ワールドサッカー )といった記事が出ていました。(名前は伏せています)

<JFLの鈴鹿ポイントゲッターズは12日、クラブの元執行役員からの告発に関して声明を発表した。ことの発端は、元執行役員であるS氏が自身のツイッターを通じてクラブを内部告発。八百長を持ちかけられたことなどを赤裸々に綴っていた。
 そんな中、鈴鹿はクラブとして声明を発表。S氏から金銭を要求されていることを明かし、その額は5000万円とのことだ。クラブによると、「5000万円の支払いと代表取締役・Yの辞任、この2つが実行されない場合、不正を公表する」と要求されているとのこと。金銭の要求は今回が2度目とのとことだ。1度目は7月26日に2500万円を同様の内容で要求してきたとのこと。その2500万円はすでに支払っていることを報告した>
https://news.infoseek.co.jp/article/webultrasoccer_408784/

 クラブ側は、元役員が指摘する不正行為の内容は、ほとんどが趣旨が判然としないものだと主張。不正行為も存在しない「認識」しているとの説明。ただ、執拗な金銭要求に畏怖を覚えたことや、不正が存在するかのような虚偽の情報を拡散することを恐れ、関係を断ち切るべく、要求された金銭を支払ったとしていました。
 ということで、クラブ側としては、飽くまで被害者という主張ですが、要求された金銭を支払っちゃったのはまずかったですね。事態が余計ややこしくなってしまいました。本当に不正があったから支払ったのでは?と疑う人も出てきそうです。検索すると、実際、そう考えている人がいますね。

 あと、2500万円というのは、すごい金額。特にJFLクラブからすると、支払いが難しいであろう金額。これを事実無根なことに支払ったというのは、ちょっとわかりづらいです。
 また、あまり言われていませんが、表に出せないお金を2500万円を支払えてしまったというのも、組織として問題。本来なら会社として問題になります。これはいわば「裏金」的な使い方。普通なら役員全員進退問題になりますね。
 それから、以下のように警察に任せているために説明できない…というのもわかりづらいところでした。

「本来であれば、弊社に不正が存在しないことについて、詳細な説明を行うべき立場にあるかとは存じますが、合計7500万円に及ぶ巨額な金銭を得ることを目的とした告発であり、かつ内容自体を正確に理解することが難しいため、本件の対応は基本的に警察署に一任することとしておりますので、現時点では詳細な説明を控えさせていただく予定でおります。何卒、ご理解賜りますよう、宜しくお願い申し上げます」

 よくわからないので、別記事も見てみました。<「負けるよう指示」JFLチームの元役員が告発…チーム側は元役員から金銭要求受け既に2500万円支払う>(2021/12/13(月) 21:24配信 東海テレビ)から、八百長のポイントとなる部分を抜き出すと以下のような感じですね。

・「鈴鹿ポイントゲッターズ」の元役員だった男性がツイッターで、試合で負けるように選手に伝えるよう指示されたと告発しました。
・「アウェー試合の1週間前くらいに、N会長より『負け試合をすることを選手に伝えろ』と」
https://news.yahoo.co.jp/articles/3993202af17569cf9666f7edef619bc4b5b51c46

 なお、元役員は2500万円は脅迫ではなく退職金としており、コメント欄では、LINEのやり取りから見ても元役員の主張に賛同する…としている人もいました。クラブ側の説明より、退職金の方がむしろ理屈が通る説明です。ただ、コメントでは双方闇深い…という声が多数ですね。また、三重のライバル潰しが目的という見方もありました。

<三重のJFLチームのJ3昇格阻止が目的での負け指示みたいだね>
<八百長の話は十分あり得そう。鈴鹿の相手のソニー仙台が勝てば、Jライセンスを持っているヴィアティン三重が勝ってもJ3に昇格できない状態だったみたいだし、フロントとしては同じ県内チームに先こされるのが気に食わなかったんでしょ>

 totoがあるJリーグで八百長問題は致命傷なので、本来ならJリーグ側も調査に加わるべきだと思いますが、JリーグはJリーグでイマイチですしね。
 あと、こういうチームに三浦知良が行こうと思っちゃうってのは、問題の深刻さを全く理解していないってことでもあるでしょう。人格者のように言われていますが、サッカー以外のことは知らない非常識な人で、正義感もない人なんでしょうね。残念ながらサッカー界はあまり人のレベルが高くありません…。



■2022/03/10 Jリーグがクラブ資格停止の処分で鈴鹿ポイントゲッターズ消滅危機?

 鈴鹿ポイントゲッターズの八百長告発の件は、クラブ側の説明を全面的に信じたとしても問題でした。不適切な2500万円の支払いをしており、裏金的な問題があったためです。
 普通の会社であれば大問題になり、支出に関わった役員は解任されるべきですし、その他の様々な問題が出てきます。前回書いたように、私は役員全員進退問題になって当然だと思いました。
 これで「お咎めなし」であれば、日本のサッカー界はマジで最低。ただ、「JリーグはJリーグでイマイチ」と書いていたJリーグが、最低限の仕事はしてくれました。飽くまで「最低限」ではあります。とはいえ、処分なしだとたいへんまずかったので、まずはこれで「良かった」と思いたいです。

・カズJ3昇格に暗雲…JFL鈴鹿 解除条件付きJクラブ資格停止 6月J理事会までにクリア必要(スポニチアネックス / 2022年3月1日 5時32分)

<Jリーグは28日、日本フットボールリーグ(JFL)規律委員会の調査で懲罰対象となりうる行為が発覚した鈴鹿ポイントゲッターズについて、準加盟に相当する「百年構想クラブ」資格を解除条件付きで停止すると決めた。
 鈴鹿はクラブの元執行役員から過去の八百長疑惑などの不正を告発されており、調査の結果、適切ではない金銭のやりとりが存在するなどクラブのガバナンス体制の不備が複数認められた。これらは百年構想クラブ規定に反し、資格停止に。今後、日本協会からも最終処分が下るが、関係者によれば、経営陣の刷新を求められる可能性もある。
 クラブ側は改善意思を示しており、解除条件がついた。(1)ガバナンス体制の改善(2)ステークホルダーからの支援継続の2点が機能していると理事会から判断されることが絶対条件でJリーグ側は随時、確認していく>
https://news.infoseek.co.jp/article/sponichin_20220301_0065/

 なお、鈴鹿はFW三浦知良(55)の加入により、連日、数百人の見学者が練習に訪れる空前のフィーバーぶりだったとのこと。この点では成功しましたが、不適切な支出のせいで問題外に…。
 また、カズは「J3昇格」を最大の目標に掲げていた…という話も出ていて、また問題の深刻さを全く理解していなかったことを露呈。サッカー選手の常識のない馬鹿っぷりが知れるので、少し黙っていてほしいです。

 鈴鹿ポイントゲッターズの件に関しては、クラブ消滅危機報道もあったとのこと。私が知ったのは、この報道を否定する<三浦カズがレンタル移籍 JFL鈴鹿が金銭トラブルで「クラブ消滅危機」報道の大ウソ>(日刊ゲンダイDIGITAL / 2022年3月2日 11時5分)という記事でした。サッカー関係者は以下のように言っていたそうです。

「鈴鹿とカズの移籍交渉中にJリーグ、JFLの知るところとなってザワついたが、2022年シーズン開幕前にペナルティーを科せられることを前提にしながら、カズの移籍が合意に達した。カズがJFLの客寄せパンダになることはJリーグにとっても既定路線。J4部に相当するJFLが話題になれば、Jリーグ全体の活性化にもつながりますからね」
<JFLの目下の悩みは「スポンサーの相次ぐ撤退」。女子サッカーの全国プロリーグ「WEリーグ」が21年9月に開幕。これまでJFL、その下部リーグに相当する全国地域リーグのチームを支援していた地方企業がWEリーグに流れたり、女子サッカーよりも注目度が低いことを再認識して撤退する事例が少なくなかった。そこで「カズの鈴鹿移籍をスポンサー企業掘り起こしの起爆剤にするというわけです」(前出の関係者)>
https://news.infoseek.co.jp/article/gendainet_813463/

 ちょっとわかりづらいですが、JリーグはJFLを盛り上げるために鈴鹿ポイントゲッターズを潰すようなことはせず甘くする…といった主張でしょうか。ただ、これはJリーグにとっては恥ずかしいこと。不正に甘い腐った組織だと証明してしまうことです。
 とはいえ、鈴鹿ポイントゲッターズが消滅するとは限らない…というのは私も思います。そもそも前述のJクラブ資格の解除条件は、「ステークホルダーからの支援継続」となっており、存続が前提だとわかる話。要するにスポンサーや地元自治体次第ということなのですが、彼らはたぶん存続を望むでしょう。ということで、経営陣総入れ替えで存続というのが一番可能性がありそうな結果です。



■2022/06/11 JFLが八百長未遂と認定し処分するも疑問だらけの内容…

 JFLの方の鈴鹿への処分が決まっていましたのに、書いていませんでした。鈴鹿はまだJリーグ昇格前でしたので、最も関係するのはこのJFLでしたね。
 私が読んだ記事は、<JFAが鈴鹿の八百長未遂に対する処分を発表…クラブには罰金など、3名の関係者は活動禁止>(2022/4/5(火) 17:40配信 SOCCER KING)というもの。タイトルからすると、私が問題視して言い逃れ不能だったお金の問題ではなく、証拠がはっきりしないのでは?と思った八百長関連のようです。
 ただ、読んでみると、そもそもJFLが問題ありと、先に判断していたんですね。ここらへん、私はしっかり理解していませんでした。

<昨年12月、鈴鹿PGの元執行役員がSNSを通じて、鈴鹿PGが「上層部による負け試合指示」などの不正行為を働いてきたと内部告発を行なっていた。鈴鹿は当初、不正行為を否定していたが、今年2月にJFLが「鈴鹿において懲罰の対象となりうる行為が発覚した」と発表>
https://news.yahoo.co.jp/articles/ca2596377419ae87d0db9a2faa19948f55ee8254

 調査の結果、八百長未遂があったと認定。その割には処分があまりにも軽い感じがしますが、処分も決まっています。うーん、ここらへんは処分なしに終わるよりマシ…と考えるべきなんでしょうか…。スッキリしませんけど…。

<2020年11月29日に行われたJFL最終節のソニー仙台戦において、八百長未遂にあたる行為があったと認められた。
 鈴鹿PGには当該試合の0-3没収試合(※元スコアは●0-1)、および500万円の罰金が科された。また、チーム運営会社『株式会社アンリミテッド』代表取締役社長A氏には、通知日より1カ月間のサッカー関連活動の禁止、チームオーナーB氏には通知日より3カ月間のサッカー関連活動の禁止処分が科される。『株式会社アンリミテッド』元執行役員C氏は、通知日より2年間のサッカー関連活動の禁止処分が決定した>

 報告書では八百長をやろうとした経緯などについても詳細に説明していたようで、記事では、以下のような話もありました。これ読むと、ますます処分が甘いな…という感じ。普通にガチな八百長指示です。

<2020シーズン最終節前の時点で5位だった鈴鹿PGは、J3昇格の可能性がなく、翌年以降のJ3昇格を目指していた。しかし、同時点で、J3ライセンスを所持していた6位いわきFC、7位ヴィアティン三重、8位FC大阪にJ3へ昇格する可能性があった。鈴鹿PGとしてはこの3チームからJ3に昇格するチームが少ない方が望ましく、また、同一地域の三重がJ3に昇格することも避けたかった。そして、鈴鹿PGは、シミュレーションの結果、S仙台戦に敗戦したほうが、3チームのJ3昇格の可能性が小さくなると分析した。
 同年11月27日、A氏、B氏、C氏、監督及びチームスタッフ2名が集まり、S仙台戦の戦い方について議論が行われた。そのなかで、B氏から、「もう昇格も降格もないので、この試合は必ず勝たなければいけない試合ではない。負けてもいい試合なので若手や出場機会のなかった選手を使ってほしい。仮に0-1で負けていて、残り時間が少ない場合、追いつこうとせずに、そのまま負けるという選択肢を選んで欲しい」との発言があった。
 選手がC氏の発言に対して激しく反発したためにC氏が逆上し、「お前らには嫌でもやってもらう」、「お前らがやらなければ俺がやる」、「試合に負けなければ途中でグラウンドに割り込んででも試合を中止させる」、「監督は国に帰れ」等の発言をし、収拾がつかない混乱となったため、いったんA氏とC氏が退席し、選手と監督だけでミーティングが続行された>

 これでなぜ八百長”未遂”なのか?と言うと、その後、Aさんが選手や監督と「正々堂々と戦う」意思を確認するために誓約書を交わしたためかもしれません。逆に言うと、証拠がしっかりとあるということです。ひどすぎですわ…。
 より「未遂」と判断された理由っぽいものは、この後あります。

<2回目のミーティングに参加した選手のうち5名は試合に参加せず鈴鹿に帰ってしまった。
 試合当日のS仙台戦の状況については、残って試合に参加したメンバーは大きく戦力ダウンしたわけではなく、後半80分までは0-0の拮抗した試合であり、最終的には0-1で鈴鹿PGが負けたものの、意図的に負け試合をしたことをうかがわせる事情は見られなかった。また、JFA規律委員会が独自に専門の調査機関に依頼し、実施した追加調査によれば、S仙台戦において、各国におけるスポーツ賭博等に絡んで試合結果を操作しようとする動きや徴候は確認されず、また、選手を含む関係者といわゆる八百長に関係する犯罪組織等との関連性も確認されなかった>

 あと、ステークホルダーは鈴鹿存続を願うだろうって話を書いていたのですが、本件行為を誘発する発言をして本件の発端を作ったBさんは、チームのオーナーだったそうな…。
 コメント欄では、すでに辞めているCさんへの責任なすりつけを疑う声の他、そもそもクラブ側は当初否定していた、つまり、嘘と隠蔽を行っていたことを指摘する声がありました。そうですよね。この嘘と隠蔽を考えると、さらに罪が重くなって良いはずです。また、私が問題視しているお金の問題もあります。
 また、コメント欄では、「メンバーは大きく戦力ダウンしたわけではなく」というJFLの判断に異議を唱えるようなものもありました。

<試合のスタッツを確認すれば、ベンチのGKが2人まて大半の選手が、前節から入れ替わっている
つまり「ホテルのミーティング」以前に、クラブ首脳部が遠征帯同メンバーに介入していたのは明白
問われなければならないのは、「遠征出発前になにがあったか」のはず> 

2025年2月24日月曜日

FC LAVIDA(ラヴィーダ)がすごい!技巧派集団・埼玉・昌平高の育成組織

■2022/06/05 FC LAVIDA(ラヴィーダ)がすごい!技巧派集団・埼玉・昌平高の育成組織



■2022/06/05 FC LAVIDA(ラヴィーダ)がすごい!技巧派集団・埼玉・昌平高の育成組織

 ブックマークだけして読んでいなかった2021年12月26日という古い記事<圧倒的強さでJクラブをなぎ倒す“街クラブ”FC LAVIDA、4戦15発の勢いで高円宮杯U-15初制覇に王手>(ゲキサカ)の話。なお、「FC LAVIDA」は「FCラヴィーダ」とも表記されているサイトがあります。

<2012年創設の“街クラブ”が大きな注目を集めている。高円宮杯JFA第33回全日本U-15サッカー選手権は25日に準決勝を開催。FC LAVIDAが鹿島アントラーズつくばジュニアユースに4-1で勝利し、初優勝に王手をかけた>
https://news.infoseek.co.jp/article/gekisaka_348640/

 どういうクラブなの?と見ると、FC LAVIDAは、技巧派集団として名を馳せる昌平高の育成組織で、グランドも同じなんだそうな。最近、このパターンが出てきましたね。あと、昌平高校って私、なぜか西日本の高校だと盛大に勘違いしていましたが、埼玉県の高校だそうです。

<FC LAVIDAから昌平を経たJリーガーには、アルビレックス新潟のFW小見洋太を始め、来季からはMF平原隆暉(高3年/北九州内定)、MF井野文太(高3年/北九州内定)、CB八木大翔(高3年/福島内定)もプロ入りが内定>

 1回戦○3-1、2回戦○3-0、準々決勝・徳島JY戦5-0となかなか派手なスコアで勝ち進むと、準決勝では、前年準優勝の鹿島つくばJYに4-1で圧勝。破壊力がありますね。前回は初出場でベスト4進出。2度目の出場で初の決勝進出となりました。
 優勝すれば、<Jクラブのジュニアユースではないチームが決勝に駒を進めるのは、2001年の東海大一以来。優勝すれば、1997年の三菱養和サッカースクール以来の快挙となる>という記録だといいます。

 FC LAVIDAの村松明人監督によると、パスだけではないし、攻撃だけでもないし、守備もできるとしていました。以下のような説明です。

<創立当初は対Jクラブを意識していたという村松監督。「最初作ったときは、Jを倒すという意識はすごく強かった。倒すために、日本一を取るために、Jにはないような感じのサッカーに切り替えた部分はある。もともとはパスが多めのサッカーをやっていたんですけど、それだとちょっと違うなと」。より積極的に仕掛けることを意識したチーム作りに転換した。
 ただ、仕掛けるだけではなく「そういう選手がしっかり守備の理解をする、ゲームの展開を読む」こともトレーニングで鍛えている。「予測の部分、切り替えの部分、すべてが自然になってきている。攻撃とか守備というよりも、どっちもあるようなトレーニングを積み重ねてきている。あくまで自然体で、奪われそうなところを予測するとか、仕掛けている選手、ボールを持っている選手よりも、周りの選手がそういう感覚を身に着けてほしいなっていう感じでやっています」>

 この勢いなら優勝したのでは?という力量差のあるスコア。で、決勝の結果を見ると、サガン鳥栖U-15に4-1で大敗。今までの勝ち上がりと全く逆な感じで、力量差のあるスコアで負けていました。

2025年2月23日日曜日

日本人選手がシュートが下手な理由を論文で明らかに 富岡義志雄教授(東京経済大学)

■2015/10/23 日本人選手がシュートが下手な理由を論文で明らかに 富岡義志雄教授(東京経済大学)
■2017/09/04 タトゥー1つで身体能力が3~5%も低下、発汗機能や体温調節機能を阻害
■2015/9/18 サッカーは運動量が多いほど勝てる…は本当か? 日本と海外で違い



■2015/10/23 日本人選手がシュートが下手な理由を論文で明らかに 富岡義志雄教授(東京経済大学)

 <ゴールを決められる選手と決められない選手の違いはどこにある?>(フットボールチャンネル 2015年10月23日(Fri)11時27分配信 text by 木之下潤)によると、『得点力アップのためのヒント』という論文が出されたそうです。これはおもしろいですね。興味ありますわ。
 『得点力アップのためのヒント』という論文を発表したのは、東京経済大学のサッカー部の監督を務める富岡義志雄教授。2011年2月に発表された論文だそうです。

 よくありがちな「ぼくはこう思う」的な話は、はっきり言って信頼性が低いんですよね。なので、興味があるのはなるべくデータ的な裏付けがある部分です。まず、以下のところは「そう言っていた」という話だけです。

「とある本に、こんなことが書かれていました。ストイコビッチが名古屋グランパスエイトで日本人選手に対し『なぜパスをするたびに毎回止まってしまうのか。それでは相手にパスが読まれてしまうだけでなく、次の動き出しも遅れ、試合の流れが止まってしまう』と指摘したことがあると」

 ただ、ここから日本人選手のキックと、海外の選手のキックが異なるのではないかと考察。実際に蹴り方が異なるようで、違いについて説明されていました。

<日本人はキックの際、一連の動作で立ち足に重心をかけ続けているから次の動作が遅れる。重心を蹴り足と同じように前方へと移動させたら次の動作へスムーズに移行できる。
 論文には、日本人選手と海外の選手のインステップシュートのフォームを比較した表が記されている。そのなかには、おもしろい違いもある。『蹴り足の軌道』では、日本人はボールが上方に上がりやすく、海外の選手は低い弾道で飛ぶ特徴があるとか。ほかにも、『腰の動き』では、日本人選手は動かさず、海外の選手は捻るため、イメージとしては腰で蹴る感覚だとか>

 よりデータらしいデータも出てきます。2002年と2006年のワールドカップで得点となったシュートコースのデータを見ていました。これによると、得点となったシュートでは、海外の選手のキックの特徴が出たものが多かったそうです。

<ポイントは『高さ』だ。肩から上、腰から肩、腰より下で調べると、両大会とも70%以上、腰より下の低い弾道でネットをゆらしている。
 元ブラジル代表のジーコが「シュートはゴールにパスをするように打つのが基本」だとアドバイスをしていたことは有名だ。それと同様、データからもわかる通り、低い弾道の方がGKも防ぎにくいようだ。
 この前に、インステップシュートのフォームの違いに触れたが、『低い弾道』のシュートが蹴れる海外の選手が確率高くゴールを奪えているのはデータにも表れている>

 低い弾道の方が良いというのは、野球のホームランみたいな、よくあるド派手なシュートはダメな典型ってことですね。
 だいぶうろ覚えですが、昔、日本代表の経験もある望月重良選手がゴール左上隅に、柔らかく回転しながら曲がるシュートを打ち、キーパーにセーブされたことがありました。良いシュートでGKがナイスセーブ!という場面だったのですが、解説していたセルジオ越後さんは、「これはGKの見せ場を用意するためのシュートだ」といった趣旨のことを言っていたんですよ。
 つまり、見た目は良いシュートに見えるものの、意外にゴールキーパーが対応しやすい、ゴールの可能性の低いシュートだということでしょう。このシュートのことを思い出しました。この解説をしたセルジオ越後さんもブラジルですね。

 上記以外の話もおもしろいものばかりだったんですが、記事できちんとしたデータに触れていたのは残念ながらここだけでした。もっと知りたくなる論文です。




■2015/9/18 サッカーは運動量が多いほど勝てる…は本当か? 日本と海外で違い

  "J1リーグはファンに対して新たな情報提供サービスを始めた"そうです。

-----引用 ここから-----
 最新鋭のトラッキングシステムを利用して選手やチームの走行距離とスプリント回数を解析、そのデータを情報サイト『Jリーグ.jp』で見ることができるのである。

トラッキングシステムは軍事技術のミサイル自動追尾のシステムを応用したもの。メインスタンドに設置された2台の専用カメラがピッチ上のすべての動きを追尾することで、選手の走行距離やスプリント回数がデータ化され、数字として示すことができるのだ。

(略)トラッキングシステムが示す「走行距離」はいうまでもなく選手が試合中にプレーで移動する距離のこと。多ければ運動量が多いことを意味する。また「スプリント回数」は時速24km以上で走った回数を示す。時速24kmとは、400mを1分で走るスピード、100mでは15秒、50mでは7.5秒。これよりも速いスピードで走らないとスプリントとは見なされないわけだ。

Jリーグのデータで判明!選手の運動量とチーム成績は無関係!?|SPORTS セカンド・オピニオン|ダイヤモンド・オンライン  相沢光一 [スポーツライター]【第355回】 2015年7月14日
http://diamond.jp/articles/-/74856?utm_source=daily&utm_medium=email&utm_campaign=doleditor
-----引用 ここまで-----

 運動量が多いサッカーは、大好きです。ところが、以下のような結果になってしまいました。

-----引用 ここから-----
ファーストステージを優勝した浦和の1試合あたりの平均走行距離は113.189kmで18チーム中9位。同じく1試合あたりのスプリント回数は165回で8位と、ともに真ん中あたりなのだ。

1試合当たりの走行距離、スプリント回数とも1位だったのは湘南。走行距離は117.139km、スプリント回数は179回と浦和をかなり上まわる。だが、ファーストステージは6勝7敗4分で10位だった(略)。また、走行距離、スプリント回数とも2位だったのは松本だが、4勝10敗3分と負けが込んで15位だった。
-----引用 ここまで-----

 "湘南も松本も昨季はJ2リーグで戦い、運動量とスピードで他を圧倒して昇格を果たしたチーム"だそうで、J1になってから運動量が増えたわけではないそうです。
 ただ、J1では「走らされている」ということなのでしょう。うまくボールをキープされたり、速攻を食らったり、守りで走る場面が多いのではないかと想像されます。

 実際、運動量が極端に少ないクラブの方が上位にいます。おもしろいのは、運動量が少ないものの、スプリント回数は多いという点です。

-----引用 ここから-----
ガンバ大阪の1試合あたりの平均走行距離は112.072kmでリーグ14位と下の方だ。が、スプリント回数は173回で湘南、松本に次いで3位。通常は動きをセーブしていて体力を温存。だが、ここはチャンスと見たらスプリントして一気に攻めたて、ゴールをものにしてしまう。ガンバ大阪はファーストステージ4位(略)

名古屋も同様の傾向がある。チームの平均走行距離はリーグ最低の108.338kmだが、スプリント回数173回はガンバ大阪と並んで3位。(略)名古屋はファーストステージで9位に終わったが、運動量ではるかに優る湘南や松本よりも順位では上。
-----引用 ここまで-----

 残念ながら運動量の多さは関係ないものなのね、と納得しかけると、この後に大どんでん返しが待っていました。
 実はこのシステムはすでに欧州の主要リーグで採用されています。そして、"ドイツ・ブンデスリーガでは走行距離とスプリント回数に勝るチームが勝つ確率が高いというデータがある"のです。

-----引用 ここから-----
ドイツでは選手が相手のボールを奪うために常に動いている。そして奪った途端、相手の守備陣形が整わないうちに一気に攻撃するというサッカーをする。労を厭わず走りまわり、スプリントを何度でも繰り返すよりハードでスピーディなプレーをしなければ勝利は得られないという考え方があるのだ。
-----引用 ここまで-----

 記事では、ブンデスリーガ以外のデータがなぜかありませんでした。他のトップリーグのデータも見ないと、単に「お国柄」という可能性があります。
 とはいえ、運動量が少なくても勝ててしまう…というJリーグのレベルの低さを示している可能性は否定できず、ショッキングなオチでした。




■2017/09/04 タトゥー1つで身体能力が3~5%も低下、発汗機能や体温調節機能を阻害

 私も正直タトゥーは嫌いですが、タイトル見て偏見では?と思ったタトゥーはサッカー選手に悪影響? 独の大学教授が研究結果を報告 サッカーキング 2017年8月24日 08時58分 (2017年8月24日 13時53分 更新)という記事。
 ただ、精神的な影響ではなく、肉体的な話でした。

 ケルン体育大学のインゴ・フロベーゼ教授がタトゥーとサッカー選手との関係を研究。タトゥーに使用されるインクの60~70パーセントは皮膚から血管にまで達して体内の血液循環に影響を与えることや、範囲の大きなタトゥーが皮膚の発汗機能や体温調節機能を阻害することを指摘しました。
 一つのタトゥーを身体に入れると、しばらくはフィジカル面で3パーセントから5パーセントほどパフォーマンスが低下すると言いますから、予想外に大きい値です。
 タトゥーについてフロベーゼ教授は、「私が責任ある立場にあったら、タトゥーは禁止する。小さなことかもしれないが、真剣に検討するべきだ」と各クラブへ対策の必要性を訴えたそうです。

 なお、タトゥーを入れている選手が活躍している…という主張は反論にはなりませんよ。喫煙でも似たような反論をする人がいるのですけど、条件を同じにしないと比較できません。
  わかりやすくするために極端な例を出すと、三流の選手が絶好調であっても、パフォーマンスが落ちている一流の選手にかなわないといった感じで、そもそもの能力が異なる人を比較するのは無意味なのです。


2025年2月21日金曜日

サッカーのシンデレラストーリー メッシアス、清原翔平、クリバリ、マイズ・フィップス

■2022/02/12 レジェンドがアマチュアから発掘したメッシアスが大出世
■2017/03/11 サッカーのシンデレラストーリー 清原翔平がJ1デビュー
■2017/06/20 ホームレスから成り上がった?ママドゥ・クリバリ
■2017/02/16 11部相当からいきなりトップへ?マイズ・フィップスに注目
■2017/04/09 レスターが“ニュー・ヴァーディー”ジョシュ・ゴードンを獲得


■2022/02/12 レジェンドがアマチュアから発掘したメッシアスが大出世

 サッカーにおける最近のシンデレラボーイは?と検索すると、<【コラム】底辺から築いたシンデレラストーリー、一面を飾った元配達員ジュニオール・メッシアス|セリエA>(2021/12/4(土) 18:31配信)という記事が出てきました。
 まず、このジュニオール・メッシアスの活躍の話から。UEFAチャンピオンズリーグ(UCL)では、アトレティコ・マドリー戦で決勝点を上げ、続くセリエAのジェノア戦(3-0で勝利)において、ミラン移籍後、初先発を果たし、いきなり2得点しています。
 1つ目の試合は、2013年11月以来となる、ACミランのチャンピオンズリーグ勝利だったというのも驚きですね。長く低迷していたようです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ae1a9bbcd83eb765ee7a87725a077058a9a225f4

 このジュニオール・メッシアス(メシアスとも)ですが、ブラジルのベロオリゾンテ生まれ(1991年5月13日)。クルゼイロの下部組織で数カ月プレーした程度で、サッカーを中心に生活しておこうとは思っていなかったそうです。
 その後、今から10年前、イタリアのトリノのバリエラ・ディ・ミラノ地区へ移住すると、工場でレンガ洗浄の仕事を始めます。レンガ1個につき20セント(約25円)の収入だったそうです。なぜイタリアに来たのかは書かれていなかったものの、たぶん出稼ぎ的なものでしょうね。
 この頃もサッカーはしていたようですが、とりあえず、全然サッカーでの成り上がりは考えていなかった模様。ところが、転機が訪れます。

<メッシアスは、新たなチームメートとなるペルー人移民のグループに誘われ、アマチュアリーグUISPトリノのスポルト・ヴァリケでプレーを始めるとともに、配達員としての定職も与えられた。こうして彼は、キエーリやピーノ・トリネーゼのエリアで冷蔵庫の配達に従事するようになった>
<2015年のある日、メッシアスは今後もイタリアで暮らしていくための許可証を手にすると、その翌日、元トリノ指揮官エツィオ・ロッシから連絡が届いた。UISPの試合を視察したエツィオは、カンピオナート・エッチェッレンツァ(イタリア5部)のカザーレへ24歳のメッシアスを入団させようと考えていたのだ>

 ただし、提示された給料は月給700ユーロ(約9万円)で、ブラジルにいる妻や息子の生活を支えなければならないため無理でした。それでも、元トリノ指揮官エツィオ・ロッシが熱心に誘い、「君のために月給1500ユーロ(約19万円)の契約を用意した。これからはカルチョのことだけを考えれば良い」と条件を改善してくれたそうです。ここからどんどん出世していきました。

<エッチェッレンツァのカザーレで21ゴールをマーク。翌年はセリエD(イタリア4部)のキエーリで14得点を記録し、次の移籍先のゴッツァーノではチームをセリエC(イタリア3部)昇格へ導いた。そして2019年夏、セリエBクロトーネの一員となると、チームが昇格した翌年の9月20日、まさにスタディオ・マラッシのジェノア戦においてセリエAデビューを飾り、翌月25日のカリアリ戦でセリエA初ゴールもマークした。(引用者注:その後、さらにACがミランに移籍)>

 Wikipediaでは、アマチュアチームでの噂を聞きつけたトリノOBのレジェンド、エツィオ・ロッシの目にとまり試合後、「彼のような選手がこんなところにいちゃいけない」と進言し、下部リーグのクラブとの契約にこぎつけた…という書き方をしていました。


■2017/03/11 サッカーのシンデレラストーリー 清原翔平がJ1デビュー
 日本ではあまり飛び級的な成り上がりの話は聞かず、苦労人的なものの方が多いと思います。セレッソ大阪の 清原翔平もそんな感じです。

 JFL社員選手からJ1へ。C大阪・清原翔平、30歳目前で1部デビュー果たした苦労人の足跡 フットボールチャンネル | スポーツ | 2017年03月10日 (取材・文:藤江直人)

 札幌大学を卒業して8年目、プロになって5年目、セレッソの一員になって2年目、6月25日には30歳の誕生日を迎えるというタイミングの3月4日、途中交代で清原翔平はJ1デビューを果たしました。中盤の右サイドでの投入です。

 清原は札幌大学からJFLのSAGAWA SHIGA FCへ加入。社員選手でアマチュアだったとはいえ、JFLの強豪でもあったSAGAWA SHIGA FCはサッカーに専念できる環境が整えられている良いところではありました。

「仕事といっても、年末の忙しい時期に商業施設へ行って、佐川急便のトラックの到着を待って、積まれていた荷物を配る内容だったので。あとはある程度免除されていたというか、基本的にはかなり優遇されていたと思います。サッカーにほぼ集中できていたので」

 チーム得点王になり、リーグのベストイレブンにも選出されるなど、プレーでは順調でしたが、何とこの恵まれていたチームが突然なくなります。2012シーズン年限りでSAGAWA SHIGA FCが活動を休止、実質的な廃部となったのです。
 シーズン終盤に古傷でもある右足小指のつけ根を疲労骨折していたこともあり、「いままでのサッカーに関係することでは、自分のなかでは一番衝撃的でした」とのこと。
 サッカーを続けるかどうかすら迷ったものの、いくつか届いたオファーのなかから、唯一、プロ契約を提示してきたのが当時JFLのツエーゲン金沢。
 SAGAWA SHIGA FCが優勝しても上のカテゴリーは目指さない方針だった一方、ツエーゲンは上を目指していました。ここでプロになります。
 このオファーがなかったら、「(いまの僕は)なかったと思う。どうなっていたかはわからないけど、教職を取り直して、おそらくは学校の先生をやっているかもしれませんね」としていました。


 ツエーゲン金沢でも 清原翔平は活躍。チームトップの13ゴールをあげて、再びリーグのベストイレブンに選出。
 クラブも翌2014シーズンから創設されるJ3への参戦が決定し、ここで優勝。清原も 再びチームトップとなる9ゴールをあげました。
 J2でツエーゲンは前半戦こそ首位に立つ快進撃を見せながら後半に失速して12位。破格の5年契約でまだ3年も残っていた清原にセレッソからオファーが届きました。

 悩んだ末に、J1を狙えるセレッソ大阪への移籍を選択します。そして、昇格プレーオフで決勝ゴールを奪うという、重要な役割を果たしたようです。

 ベテランでも活躍し続ける選手というのは、国内外でいます。さらに言えば、30代をすぎてピークを迎える選手というのもまれにいます。清原にもまだまだチャンスがあると思われます。


■2017/06/20 ホームレスから成り上がった?ママドゥ・クリバリ

 イタリア・セリエAから2部に降格することが決まっているペスカーラのMFママドゥ・クリバリに、ユベントス移籍の噂が浮上しているという話。
 この移籍そのものはアマチュアからいきなり…というものではなく、ちょっと違ったタイプのシンデレラストーリーです。

 「ネクスト・ポグバ」とも称されているセネガル出身のクリバリは、"家族にも内緒で家を飛び出し、バスと船でヨーロッパに渡"りました。
 そして、"イタリアで複数クラブのトライアルを経てプロとなって、昨年ペスカーラで注目を集めるようになった"ところ。現在もまだ18歳という若い選手です。

 本文には「ホームレス」という言葉はなかったものの、 タイトルはホームレスからユーベに大出世? 18歳セネガル人MF、超エリートとトレードか フットボールチャンネル | スポーツ | 2017年06月16日 でした。
 同じくタイトルにある「超エリートとトレードか」というのは、かつてインテルやミランなどで活躍したアンドレア・ガンツの息子であるFWシモーネ・アンドレア・ガンツとのトレードが噂されているため。
 ガンツには気の毒な対比のされ方ですけどね。


■2017/02/16 11部相当からいきなりトップへ?マイズ・フィップスに注目

 まだ、決定ではないものの、もし実現すればエキサイティングな話。

11部から一気にプレミアリーグへ!? 18歳FWがWBAに1週間の練習参加 フットボールチャンネル | スポーツ | 2017年02月14日

 18歳のFWマイズ・フィップスは、イングランド11部相当のパジェット・レンジャーズの所属。
 イングランド7部相当のヘドネスフォード・タウンからアーセナルに移籍した20歳のDFコーエン・ブラモールが話題になったのですが、11部相当というのは、当然さらに下。
  ブラモールのヘドネスフォード・タウンは、ノーザン・プレミアリーグの所属。このリーグの下には地区別に分かれた複数のリーグが存在し、そのうちの一つであるミッドランドフットボールリーグというのがあります。
 このリーグがまたプレミア部門、リーグ1、リーグ2、リーグ3の4カテゴリーに分かれており、今回のフィップスが所属するパジェット・レンジャーズはこのうちのリーグ2に所属するクラブだそうです。

 で、 この11部相当のところでプレーするフィップスが、トップであるプレミアリーグのウェスト・ブロムウィッチ(WBA)に練習参加することになったというのが、今回のニュース。13日に英紙『バーミンガム・メール』が報じています。
  契約したとしても、ウェスト・ブロムウィッチの下部組織所属とのことですが、ワクワクする話です。


■2017/04/09 レスターが“ニュー・ヴァーディー”ジョシュ・ゴードンを獲得

 アマチュアからの転身で成功した選手の代表格は、レスター・シティのエースであるジェイミー・ヴァーディーでしょう。7部相当のリーグにいたストックスブリッジ・パーク・スティールズの所属していたものの、イングランド代表に呼ばれるまでになりました。

 そのレスターが、7部に相当するリーグ所属のスタッフォード・レンジャーズから22歳の若手FWジョシュ・ゴードンを獲得。“ニュー・ヴァーディー”の登場かと注目されています。
 ゴードンは、ストーク・シティの下部組織で8年間プレーしていたそうです。おそらく、ストーク・シティでは評価されなかったために、トップには行けなかったのでしょう。逆転ストーリーになっています。

 なお、記事タイトルは 「7部から22歳FWを獲得か」という曖昧なものになっていますが、ゴードンは自身の『フェイスブック』で「イングランド王者であるレスター・シティと契約したことをようやく発表でき、うれしく思う」とつづっているそうですので、移籍決定ということで良いと思われます。
(レスターに“新ヴァーディー”加入へ。7部から22歳FWを獲得か フットボールチャンネル | スポーツ | 2017年04月08日より)

2025年2月20日木曜日

レスターの奇跡はまぐれ?ラニエリ監督とレスターのその後…

■2018/10/12 レスターのラニエリ監督は無能だった…元コーチが暴露
■2022/05/22 レスターの奇跡はまぐれ?ラニエリ監督とレスターのその後…
■2018/06/07 CL3連覇なのに監督辞任のジダン、理由はレアル・マドリー・ペレス会長?
■2017/02/25 レスター・ラニエリ監督解任は予想通りか、予想外か?
■2017/02/25 岡崎もいいね?選手が望んだ解任という報道も
■2017/02/26 選手がラニエリ監督解任を求めた…は誤報か?
■2017/02/25 ラニエリ解任にリネカーは激怒「不可解で許されない」
■2017/02/26 プレミアのライバル監督らがことごとく解任を非難
■2017/03/20 ラニエリにひどいことしたレスターはお断り プランデッリはオファー拒否していた
■2017/02/25 ラニエリ監督の夢は「死んだ」のか、「ついえた」のか?
■2017/10/29 ラニエリ監督のナント好発進で、「レスターの奇跡」再現を期待

 監督絡みの話をまとめています。







■2018/10/12 レスターのラニエリ監督は無能だった…元コーチが暴露

 大活躍していたナントですけど、その後失速したようです。とはいえ、ナントの実力から見るとまずまずであったようです。ナントを退任することになったものの、戦績ではなくナントのバルデマール・キタ会長との不仲だとウワされています。以下のように書かれていた記事がありました。

"ラニエリ氏は昨夏にナントの指揮官に就任すると、シーズン序盤にリーグ戦8試合連続無敗を記録。後半はやや勢いに陰りが見えたものの、それでも最終節を残して10位とまずまずの成績を残していた"
(元レスター指揮官ラニエリ、ナント監督退任発表で岡崎慎司との再会は? | Football Tribe Japan 5月 17, 2018 11:45 amより)

 一方で、ラニエリ監督は大した監督ではないとする人もいたことを知ったので紹介。レスター・シティの元コーチであるケヴィン・フィリップスさんは、ラニエリではなく当時アシスタントで、後に昇格したクレイグ・シェイクスピアさんや選手たちのおかげだったとしているようです。

 「私はラニエリ監督の下で短期間働いたが、その時の組織は良くなかった。もしシェイクスピアともそうであったら、もっと早くに崩壊していただろう」
「彼ら(引用者注:選手たち)は昨年よく自分たちの士気を維持したよ。本当に自分たち自身でよく管理した」
「もしシェイクスピアがそこにいなければ、彼らにとって勝利を収めることはもっと難しいものになっていただろう」
(ラニエリに組織なし、優勝は選手が頑張っただけ…元コーチが激白 2017/03/16 08:45より)

 なお、この記事は、アシスタントから昇格したクレイグ・シェイクスピア監督の下でチームは勢いを取り戻しつつある…といった時期に書かれた記事。しかし、シェイクスピア監督も4ヶ月でリーグ戦の成績不振により解任されており、フィリップスさんの主張の説得力はあまりなくなっています。


■2022/05/22 レスターの奇跡はまぐれ?ラニエリ監督とレスターのその後…

 ラニエリ監督は、レスターの奇跡の後のシーズンでは不振で退任。その次のナントでも躍進するも途中で失速してまずまずといったところで終わっていました。その後の話をWikipediaで見てみます。

フラム
2018年11月14日、フラムFCの監督に就任した(引用者注:おそらくシーズン途中での就任)。しかし、シーズン通じての悪い流れを変えることは出来ず、2019年2月28日に解任された

ローマ(第2期)
2019年3月8日、解任されたエウゼビオ・ディ・フランチェスコの後任として、ASローマの監督に就任。2018-19シーズン終了まで監督を務めた。

サンプドリア
2019年10月12日、UCサンプドリアの監督に就任。2020-21シーズン終了後に退任した。

ワトフォード
2021年10月4日、ワトフォードFCの監督に就任した。シーズン途中に就任したが不振に陥り、ノリッジ・シティ戦に0-3で敗れた後、2022年1月25日、解任が発表された。

 フラムとワトフォードは不振で解任。ただ、どちらも悪い流れのチームを任された形で難しい仕事ではあったでしょう。時期的に他のチームもすべて成績不振のチームを引き受けた形だと思われます。基本的にこれで結果を出すのは難しいです。
 ただし、サンプドリアの場合は、2シーズン目もやっており、ある程度時間がありました。目立った結果は残せなかったようです。
 このようにレスター後を見てみると、そこまでひどい無能監督ではないが、それほど良いところもなく平凡…といった感じです。

 ついでに、レスターの方のWikipediaも見てみました。すでに書いていたシェイクスピア監督時代とその次のクロード・ピュエル監督は不振で解任されており、いまいち。
 しかし、その後任となったブレンダン・ロジャーズ監督になってからは、毎年かなりの好成績を残しており、お見事。ブレンダン・ロジャーズ監督は高く評価されて良いのではないかと思います。

2017-18シーズン
 シェイクスピアが正式に監督に就任。(中略)開幕戦のアーセナルFCやマンチェスター・ユナイテッド、チェルシーFC、リヴァプールFCといった強豪クラブに敗戦して降格圏内に入ってしまったため、2017年10月にてシェイクスピアを解任。後任にはクロード・ピュエルが就任した。

2018-19シーズン
クロード・ピュエル政権2年目。(中略)開幕3試合で2勝とまずまずのスタートを切るが、徐々にチームは低調に陥っていく。
 2018年10月27日、オーナーであるヴィチャイ・スリヴァッダナプラバ氏が、プレミアリーグ第10節ウエストハム戦の試合後、同氏が搭乗したヘリコプターがキングパワースタジアムを離陸した直後に墜落し、同氏を含む全乗員乗客の5人が死亡する事故が発生した。(中略)この事故の後に行われたカーディフ・シティ戦ではデマライ・グレイが決勝点を決め勝利。事故後、チームは6戦無敗を記録した。12月にはチェルシーとマンチェスター・シティを相手に2連勝という大金星を樹立した。
 しかし、2019年に入ってからの7試合では1勝1分5敗と苦戦し、プレミアリーグ第27節クリスタル・パレス戦で4-1で敗れた直後にクロード・ピュエルは解任。後任としてブレンダン・ロジャーズが就任した。シーズン終盤までの11試合で6勝2分3敗という成績を記録した。また、シーズン終了後にダニー・シンプソンと岡崎慎司が契約満了で退団。

2019-20シーズン
 ロジャーズ体制2年目。(中略)開幕の2試合こそ勝利が無かったものの、ポゼッションとカウンタースタイルの両方を組みあわせたサッカーを展開し、トッテナム戦で逆転勝利をおさめるなど、序盤は好調を維持。第9節から第16節までの間でリーグ戦8連勝を記録。
 後半戦は新型コロナウイルスによるリーグ戦中断、ディフェンス陣の欠場が相次いだ事などに起因して不調に陥る。最終的に、CL出場権をかけた最終節マンチェスター・ユナイテッド戦では敗北を喫し、クラブ史上2回目となるCL出場とはならなかった。しかし、チームとしては5位で終わり、翌シーズンのEL出場権を獲得した。

2020-21シーズン
 ロジャーズ体制3年目。(中略)
 クラブ史上初のイングランド1部リーグ開幕3連勝で好スタートを切る。その後、ウィルフレッド・ディディやジェームズ・ジャスティンなどの怪我による離脱により、調子を落とすものの徐々に戦績を上げ、19節から36節の間は常に4位以上をキープした。(中略)
 FAカップ初優勝を果たした。
 (中略)シーズンを昨シーズンと同じ5位で終えることとなった。


■2018/06/07 CL3連覇なのに監督辞任のジダン、理由はレアル・マドリー・ペレス会長?

 チャンピオンズリーグ(CL)3連覇達成の5日後に、突然ジダンがレアル・マドリーの監督を辞任。フロレンティーノ・ペレス会長も「まったく予期していなかった」と言ってたみたいですね。
 ただ、このペレス会長が原因ではないか?とする記事がありました。
  ジダン監督はチェルシーに所属するベルギー代表MFエデン・アザールの獲得を望んだのですが、これに対するペレス会長の答えは「No」。一方で、ペレス会長はマンチェスター・ユナイテッドのスペイン代表GKダビド・デ・ヘアの獲得を持ちかけたが、ジダン監督はケイロル・ナバスへの信頼を強調したということで物別れに終わったとのこと。
(ジダン監督の電撃辞任…… 原因はペレス会長との衝突?2018年6月5日 16時0分 theWORLDより)
 http://news.livedoor.com/article/detail/14819448/

   一方、ジダン監督の公式な説明は全然違うもの。以下のように言っていました。
 「選手たちは変化を必要としている。(中略)このクラブの歴史は長く、我々は常に選手たちにプレッシャーをかけ、多くを要求してきた」
「しかし、ある時に思ったんだ...。これ以上、彼らに何を求めるのかと。彼らが私にしてくれたことを考えるとね。選手たちには、異なる流れが必要だ」
「3年が経ち、これが私の決断だ。もしかしたら、間違っているかもしれない。だが、このチームが勝ち続けられるという確信が抱けないなら...私が望むように物事が進むと思えないなら...バカげたことをするより、何かを変えた方がいいと感じた。そのタイミングだ」
 (「選手たちにこれ以上何も求められないと思った」ジダンが辞任の理由を説明 | Goal.comより)
 
  わかりづらい言い方で、マスコミでもどこを切り取るか分かれています。比較的多いのは「変化が必要」というのをポイントとしたところ。
 ただ、燃え尽き症候群的なところも感じますね。監督より選手で多いものの、何かを成し遂げたときにその次の目標を失ってしまう…といったことはあります。金メダルを取った五輪選手なんかが言っていましたし、サッカーで言うと奇跡を起こしたレスターが翌年はそのモチベーションを持続できませんでした。
 また、気になるのは「このチームが勝ち続けられるという確信が抱けない」と言っていたこと。ジダン監督以外にも選手が移籍する話が出ており、悪い意味でチームが大きく変わる可能性を感じます。
 一方でネイマール加入の噂もあり、そうなるとむしろ豪華になりそうなのですけど…。



■2017/02/25 レスター・ラニエリ監督解任は予想通りか、予想外か?
 昨シーズンは奇跡の優勝を遂げて、2016年度のFIFA男子最優秀監督賞を受賞した、レスター・シティのラニエリ監督ですが、今季は一転して残留争い。監督解任は間近と言われていたものの、衝撃的な解任と報じられています。
  以下の記事など、電撃解任とした記事が複数ありました。

“奇跡の優勝”から一転…レスターのラニエリ監督が電撃解任、今季わずか5勝で残留争い ゲキサカ 2017年2月24日 10時23分 (2017年2月25日 11時31分 更新)

 クラブは飽くまで、ラニエリ監督を全面サポートするとの公式声明を発表していましたからね。そんなこと言っていたのにいきなりというのはあります。
 記事では、18日のFA杯で格下のミルウォール(3部相当)にジャイアントキリングを許し、22日の欧州CL決勝トーナメント1回戦第1戦でセビージャに敗れたことで、クラブは解任を決断したようだとしていました。

 ちなみに、クラブ公式サイトによると、アイヤワット・スリバッダナプラバ副会長のコメントは以下。

「今回の決定は、我々が7年前にクラブを所有することになってから、最も難しい決断だった。しかし、我々は個人的な感情よりも、クラブの長期的な利益を考えなければならない。我々は彼が成し遂げてきたことに対して、永遠に感謝の気持ちを持ち続けるだろう。今季はプレミアリーグに残留することをトッププライオリティとしていた。その中で残りの13試合で目標を達成するため、変化が必要だと感じ、今回の決断に至った」


■2017/02/25 岡崎もいいね?選手が望んだ解任という報道も

 この解任 では、レスター所属の岡崎慎司がクラウディオ・ラニエリ監督の解任報道に、ソーシャルメディアで「いいね」と反応したと、英地元紙「メトロ」が報じ、批判を浴びているそうです。

レスター岡崎にラニエリ解任“いいね”疑惑が浮上 英紙は「恩知らず」と糾弾するが… Football ZONE web 2/24(金) 19:33配信 では、
 記事によれば、レスターがイタリア人監督解任を発表したというニュースに、インスタグラムの「shinji_okazaki20」というアカウントが9168人とともに「いいね」と反応したというもの。
 「クラウディオ・ラニエリはキャリアで成し遂げたこともなかったありえない勝利を、レスター・シティの選手にもたらしたが、選手のなかには即座に恩知らずと化した者もいるようだ」と、裏切り者として批判しています。
 しかし、今回報じられた岡崎のアカウントには公式のマークが付いておらず、本人のものかは疑わしいようです。

 一方、別記事によれば、選手との軋轢があって、選手らが望んだ解任だともされていました。

 レスター、監督解任は選手が望んだこと? オーナーに不満を直訴か フットボールチャンネル | スポーツ | 2017年02月24日


 英メディア『スカイ・スポーツ』によると、現地時間22日のチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦1stレグ、セビージャとの試合に1-2で敗れた翌朝、レスターのオーナーは選手たちとのミーティングを行っています。
 ここで、チームの中心選手たちはその席で、ラニエリ監督やコーチングスタッフとの関係悪化を訴えたとされていました。
 英紙『サン』は、ラニエリ監督との関係が悪化した選手として具体的にGKカスパー・シュマイケルやFWジェイミー・ヴァーディーの名前を出しています。
 解任を告げられたラニエリ監督は、選手たちやオーナーに「裏切られた」と感じて怒りを覚えた模様だと同紙は伝えました。

■2017/02/26 選手がラニエリ監督解任を求めた…は誤報か?

 続報によると、 レスター・シティの暫定監督を務めるクレイグ・シェイクスピアさんは、クラウディオ・ラニエリ監督が解任されたのは選手との関係悪化によるものだったという報道を否定しました。ラニエリ監督のアシスタントを務めていた方です。

レスター、ラニエリと選手の関係悪化を否定。守護神は感謝の言葉述べる フットボールチャンネル | スポーツ | 2017年02月25日

 シェイクスピアさんは、以下のように述べています。

「結果への不満は大きかったが、彼がドレッシングルーム(との関係)を失ったわけではない。騒動があったという話は憶測でしかない」

 また、関係悪化した選手として、名指しされたGKキャスパー・シュマイケルも、インスタグラムの自身のアカウントで前監督への感謝を記しています。
 ラニエリ監督と抱擁を交わす写真とともに、「クラウディオがレスターや僕個人のためにしてくれた全てのことに感謝したい。彼が僕らとともに成し遂げたことは最大限の敬意と大きな称賛に値する」とコメントを投稿しました。



■2017/02/25 ラニエリ解任にリネカーは激怒「不可解で許されない」

 ラニエリ監督に味方し、その解任を恩知らず だと言う人もいます。レスターOBで、ワールドカップ得点王となり、Jリーグでもプレーしたゲーリー・リネカーさんです。

リネカー氏、ラニエリ解任に苦言「不可解で許されない。うんざりするほど悲しい」 フットボールチャンネル | 2017年02月24日

 24日に英メディア『BBC』によると、以下のようなコメントとのこと。

「クラウディオ・ラニエリ監督がレスター・シティのためにしてきたことを考えると、彼の解任は不可解なもので許されないことだ。うんざりするほど悲しい」


■2017/02/26 プレミアのライバル監督らがことごとく解任を非難

 明日は我が身というのもあるでしょうが、同業者も多くが、今回の解任の決定を非難しています。
 例えば、マンチェスター・ユナイテッドのジョゼ・モウリーニョ監督は、以下のようなコメント。

「レスターのスタジアムがクラウディオ・ラニエリ・スタジアムという名前になってもおかしくないほどの人物だ。その彼がクビになった。レスターは2年続けて歴史に残った。1年はサッカー史における最も美しい物語だ。そして今、本当に受け入れることが難しい決定を下した」

 レスターはチームレベルを考えると別格の優勝でしたが、優勝監督が退任というのは、最近のプレミアリーグのトレンド。
 モウリーニョ監督も、 は2015年にチェルシーでプレミアリーグを制したが、次のシーズンで不振に陥り、同年12月に退任しており、それを踏まえたコメントもしていました。

「昨シーズン、私はチャンピオンとしてクビになった。当時、とてつもなくネガティブなことだと思ったが、クラウディオが成し遂げたことを考えると、私のことなど小事に思える」

 また、チェルシーのアントニオ・コンテ監督も、以下の通り。

「すごく悲しい。彼は友人だし、ジェントルマンであり、優れた監督だからだ。まだ連絡していない。今の状況を想像するとね。でも、数日中に連絡を取ることは間違いない。レスターの決断は本当にハードなものだった」

ラニエリ監督解任を嘆く同業者たち。モウ「彼の名前がスタジアム名になってもおかしくない」 | フットボールチャンネル | サッカー情報満載!

 さらに別記事では、  リバプールのユルゲン・クロップ監督が、「驚いてはいない」としながらも、その理由はサッカー界以外でも奇妙なことが相次いでいるためだという言い方で、非難していました。

 「2016/17年にはいくつか奇妙な決定があったよ。ブレグジット(EU離脱)、トランプ、ラニエリだ」

 "レスターの監督解任は、昨年夏の国民投票で英国のEU離脱が決定されたことや、米国のドナルド・トランプ大統領当選に並ぶほど理解しがたいことだ"という意味です。

クロップもラニエリ解任に苦言。「EU離脱やトランプと同じくらい奇妙」 | フットボールチャンネル | サッカー情報満載!




■2017/03/20 ラニエリにひどいことしたレスターはお断り プランデッリはオファー拒否していた

 かつてイタリア代表やフィオレンティーナ、ガラタサライなどを率いたチェーザレ・プランデッリさんに、レスター・シティからの正式な監督就任のオファーがあったそうです。
 しかし、彼は以下のような理由で断っていたそうな。

「私はノーと言った。彼らからアプローチがあったのだが、すぐに断った。ラニエリがあんな扱いを受けた後で、あの場所へ行こうとは思わない」
「ラニエリはとてつもなく素晴らしいことを達成したが、繰り返すことはできなかった。記憶に残る歴史的なタイトルを勝ち取った監督は、その数ヶ月後に棄てられた。誰かがそうなったことを反省しなければならない」

元伊代表監督、レスターの就任要請を拒否「前任があんな扱いを受けた後では…」 フットボールチャンネル | 2017年03月19日

 選手がラニエリ解任を望んだという説は前述の通り、クラブ側は否定しています。ただ、プランデッリさんはこの話を念頭に置き、監督就任拒否の理由として挙げていました。
 本来上の立場であるはずの監督やフロントではなく、選手の力が強くなりすぎてしまうことを危惧し「フットボールのマネジメントは非常に難しいが、素晴らしい仕事でもある。ただここ数年、指導者と選手たちの互いの関係に大きな変化が生じている」と、時代の移り変わりを指摘していました。
 この考え方は彼の最近の経験のせいというのが、大きそうです。プランデッリさんは、今季途中からバレンシアの監督に就任したものの、結果を残せなかったうえ、補強方針でクラブと衝突してわずか3ヶ月で辞任していました。


■2017/02/25 ラニエリ監督の夢は「死んだ」のか、「ついえた」のか?

 余談なのですが、ラニエリ監督のコメントの和訳が異なっていたのが、気になりました。

 「夢は死んだ」…レスター解任のラニエリ「成し遂げたものを奪うことはできない」 | サッカーキング

サッカー=レスター解任のラニエリ前監督、「夢はついえた」 | ロイター 2017年 02月 25日 10:47 JST

 英語記事を探してみると、元の発言は、  'yesterday my dream died'みたいです。
 サッカーキングなど、日本のメディアはこのラニエリ監督のコメントを、「きのう、私の夢は死んだ」と訳していました。
 一方、ロイターは、「昨日、私の夢はついえた」と報じています。
 ここらへんの言葉選びのセンスの違いが見えて、おもしろいですね。


■2017/10/29 ラニエリ監督のナント好発進で、「レスターの奇跡」再現を期待

 レスターを成績不振により解任されたラニエリ監督ですが、フランス1部のナントで大躍進。10試合を終えて6勝2分け2敗の成績で、パリ・サンジェルマン(PSG)とモナコに次ぐ3位につけています。
 ナントは昨シーズンを7位の成績で終えたとはいえ、それ以前には1部と2部を行き来するなど低迷の時期を過ごしていたクラブ。
   ラニエリ監督自身は、レスターとナントには「何も共通点はない。監督が同じなだけだ」「レスターは特別な何かだった。50年経っても再現するのは不可能なものだ」と否定していますが、思わぬ好成績にメディアは盛り上がっているようです。

 また、英メディア『BBC』は、ラニエリ監督が率いていたレスターと現在のナントには、好成績以外の共通点があると指摘していました。
・1試合平均1失点を下回る堅守
・ポゼッション率約40%からカウンターを武器とするスタイル
  “ミラクル・レスター”の再現も? ラニエリ率いるナントがフランスで躍進中 フットボールチャンネル | スポーツ | 2017年10月28日
https://pex.jp/point_news/78dc74624d34d4195d0c231ee3024b97

 フランスは実力差が大きくて難しいのではないかと思うものの、ラニエリ監督なら…と期待したくなるのはわかりますわ。



2025年2月19日水曜日

ロナウジーニョ息子ジョアン・モレイラは14歳でクルゼイロとプロ契約

■2016/11/4 バロンドールも取ったロナウジーニョ、練習嫌いで週1の練習もしてなかった
■2022/03/13 ロナウジーニョ息子ジョアン・モレイラは14歳でクルゼイロとプロ契約
■2022/03/13 ロナウジーニョ、2人の女性と同時結婚で一夫多妻の「三人婚」共同生活



■2016/11/4 バロンドールも取ったロナウジーニョ、練習嫌いで週1の練習もしてなかった

 若いころなのでその後はわからないんですが、<「ロナウジーニョは週1の練習もしてなかった」 超ワールドサッカー / 2016年9月21日 19時35分>という記事が出ていました。
▽現役時代にパリ・サンジェルマン(PSG)やレンヌなどでプレーしたジェローム・ルロワ氏が、元ブラジル代表FWロナウジーニョについて、「全然、練習していなかった」と明かした。『ESPN』が伝えた。(中略)
▽PSG時代の2002-03シーズンにロナウジーニョとチームメートだったルロワ氏は、フランス『SFR Sport』の番組で以下のように話した。
「ロナウジーニョは週1の練習もしなかった。金曜日にひょっこり現れて、土曜日に試合に出ていた。それがロナウジーニョだった」
▽まったく練習をしてなかったという表現は、少し大げさに伝えたのかもしれない。それでも、少なくともPSG時代は練習熱心ではなかったようだ。
http://news.infoseek.co.jp/article/webultrasoccer_252970/

 個人タイトルを確認。バロンドールの他、FIFPro年間最優秀選手賞にも選ばれています。

    FIFAコンフェデレーションズカップ 最優秀選手 : 1999
    FIFAコンフェデレーションズカップ 得点王 : 1999
    カンピオナート・ガウショ 得点王 : 1999
    シドニーオリンピック南米予選 得点王 : 2000
    FIFAワールドカップ 優秀選手 : 2002
    FIFA 100 : 2004
    ドン・バロン・アワード 最優秀外国人選手賞 (2) : 2003-04, 2005-06
    EFEトロフィー (1) : 2004
    FIFA最優秀選手賞 (2) : 2004, 2005
    UEFAクラブ・フットボール・アワード 最優秀フォワード (1) : 2004-05
    バロンドール (1) : 2005
    FIFPro年間最優秀選手賞 (2): 2005, 2006
    UEFA年間最優秀選手 (1): 2005-06
    UEFAチーム・オブ・ザ・イヤー (3) : 2003-04, 2004-05, 2005-06
    FIFPro年間ベストイレブン (3) : 2004-05, 2005-06, 2006-07
    ゴールデンフット賞 (1) : 2009
    プレミオ・クラッキ・ド・ブラジレイロン : 2011, 2012
    ボーラ・ジ・プラッタ : 2011, 2012
    ボーラ・ジ・オーロ 2012
    FIFAクラブワールドカップ 得点王:2013
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%8A%E3%82%A6%E3%82%B8%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%A7

 練習嫌いだったというのはあまりいい話ではなく、強調したくはないのですが、天才だったってことでしょうね。
 ロナウジーニョはテクニックや意外性のあるプレーで、なおかつ楽しそうにプレーしている印象が強かった選手です。トレーニングよりもクリエイティビティ・創造性が大事だったのかもしれません。(ここだけ2020/08/24追記)



■2022/03/13 ロナウジーニョ息子ジョアン・モレイラは14歳でクルゼイロとプロ契約

 <未婚のファンタジスタ・ロナウジーニョ、息子の誕生日を祝福>【超ワールドサッカー】(2022.02.26 20:19)というタイトルの記事を見て、「里親?でも、普通里親は夫婦だよね?」と思ってしまいました。
 ただ、そうではなく、未婚だけど「実の子供」という意味でした。ヨーロッパでは結婚しないで子供を生んで育てる…というケースも増えているんですが、ロナウジーニョはどういうケースなんでしょうね。

<パリ・サンジェルマン(PSG)やバルセロナ、ミランなどで活躍したファンタジスタ、ロナウジーニョ氏。未婚ではあるが、元ダンサーのジョアンナ・メンデスさんとの間に男の子、ジョアン・モレイラくんを授かっている。
 ジョアン・モレイラくんは現在クルゼイロECの育成組織に在籍。22日に17歳の誕生日を迎えた。ロナウジーニョ氏はそれを祝し、自身のインスタグラムで息子とのツーショットなどを公開。「おめでとう!」というシンプルなメッセージとともに数枚の写真を投稿した>
https://web.ultra-soccer.jp/news/view?news_no=413894

 Wikipediaを見てみると、<ロナウジーニョ自身は、奔放な女性関係で知られているが、以前に交際していたダンサーのジャナイナ・ナティエレ・メンデスとの間に息子、ジョアン・メンデス・デ・アシス・モレイラがいる>という書き方。事実婚ではなく、ジャナイナ・ナティエレ・メンデスさんだけで育てている感じですね。
 なお、ジョアンは14歳になった2019年4月にクルゼイロECとプロ契約を結び、すでにプロサッカー選手。ブラジルはプロ契約が早いですね。


■2022/03/13 ロナウジーニョ、2人の女性と同時結婚で一夫多妻の「三人婚」共同生活

 一方、事実婚関係ですが、2018年の時点では、<プリシラ・コエルホ、ビアトリス・ソウザ二人の女性と子供一人の4人家族で生活を送っている。ブラジルでは一夫多妻制ではないので、事実婚扱いとなる>ともされています。やはりジャナイナ・ナティエレ・メンデスさんとは事実婚というわけではなさそうです。
 この元ネタ記事は、<衝撃の展開! ロナウジーニョが女性2人と同時婚!? 母国ブラジルでの驚きの私生活がリークされる>(2018年5月24日 21時50分 サッカーダイジェストWeb)というもの。ふたり同時に事実婚で暮らしている…という稀有なことになっていました。

<現地時間5月24日、英紙『The SUN』が伝えたのは、ロナウジーニョの実生活についてであり、なんと2人の女性と結婚生活を送っているというのだ!
 同紙によれば、ロナウジーニョは現在、リオデジャネイロにある500万ポンド(約7億5000万円)の豪邸に住んでおり、そこでプリシラ・コエルホさん、ビアトリス・ソウザさんの2人と、共同生活を送っていると伝えられている>
<ロナウジーニョは2016年にビアトリスさんと出会ったが、その数年前からプリシラさんとは愛し合っていた。そして元ブラジル代表MFは、2人との関係をオープンに続けた。ロナウジーニョは現在、1500ポンド(約22万5000円)の『手当』を2人に支払っているようだ>
https://news.livedoor.com/article/detail/14763775/

 ブラジル人コラムニストのレオ・ディアスさんによれば、ロナウジーニョは2人のフィアンセとの関係を公にはしていないものの、2017年1月、2人に結婚を申し込んで婚約指輪も手渡し済み。年内中に挙式を行なう準備を進めているともされていました。
 記事によると、ブラジルでは2012年にサンパウロ州で、「個人的な関係性を尊重するもの」として「三人婚」が認められたという事例があるとのこと。ただ、ブラジルで一夫多妻に理解があるというわけではないみたいですね。

 プリシラさんの家族は「三人婚」を良く思っておらず、ブラジル紙『Extra』に対して、「彼女はこのせいで、仕事をクビになった」と語っているといいます。
 また、記事タイトルになっていた選挙関係でも逆風に。年内にブラジル共和党から、連邦区の地方上院議員に立候補する可能性が報じられていでのすが、奔放にも見える私生活が得票に影響するとされ、同党の関係者から結婚を反対されているということでした。
 私は「本人らが納得してれば三人婚でもいいじゃん!」と思うのですが、保守的な人には受け入れられないのだと思われます。


2025年2月18日火曜日

ミクやミランダなど、女性みたいな名前のサッカー選手ベストイレブン

■2015/10/25 ミクやミランダなど、女性みたいな名前のサッカー選手ベストイレブン



■2015/10/25 ミクやミランダなど、女性みたいな名前のサッカー選手ベストイレブン

 おもしろいコンセプトだなぁというベスト11が、<名前だけで選ぶ世界の『抱けそうな』サッカー選手イレブン:LAUGH DRUNKER - ブロマガ>というところで選出されていました。
http://ch.nicovideo.jp/oogiri-drunker/blomaga/ar894911

 元ネタでは「『抱けそうな』サッカー選手イレブン」というタイトルでしたが、うちでは、「女性みたいな名前」としています。結果は以下の通りです。

GK クルル ニューカッスル オランダ代表
CB ミランダ アトレティコ・マドリード インテル ブラジル代表
CB リンゼイ・ローズ フランス リヨン
LSB ルナ スペイン エイバル
RSB アンヘル・ランヘル スウォンジー スペイン (ANGELをスペイン語読みするとアンヘルになり「天使」の意味)
MF リコ スペイン アスレティック・ビルバオ
MF マリン ブレーメン 元ドイツ代表
MF ブルマ ポルトガル レアル・ソシエダ (PSVにもブルマというCBの選手がいる)
MF アンヘル・ディ・マリア (前述のANGELに加えて聖母マリアの名前も持つアルゼンチン代表の至宝。パリ・サンジェルマン)
FW ミク ラージョ・バジェカーノ ベネズエラ
FW ベラ レアル・ソシエダ メキシコ

主な控え
GK レイナ(ナポリ)
CB サナ(ナント)
RSB サーニャ(マンチェスター・シティ)
LSB ダニー・ローズ(トットナム)
MF ルミナ(ユベントス)
FW サラ(ナント)

 私はフランスGKのロリスや、スペインのCBのピケを思い出しました。女の子っぽいとはちょっと違うかな? かわいい系です。
 コメント欄では日本人の山口蛍、細貝萌、ララーナ、パヌッチ、パクチュホ、アンリ、チチャリート、チミロティッチ、ラブなどが出ていました。日本人の山口蛍、細貝萌あたりは、パーフェクトですね。私も「なぜこんな名前に?」と以前から不思議でした。



2025年2月17日月曜日

海外クラブ注目の宮市亮と伊藤翔 まさかこんな結果になるとは…

■2022/03/25 海外クラブ注目の宮市亮と伊藤翔 まさかこんな結果になるとは…



■2022/03/25 海外クラブ注目の宮市亮と伊藤翔 まさかこんな結果になるとは…

 愛知県出身のサッカー選手は人口が多いだけに大量にいるだろうとWikipediaを見てみたのですが、意外にそうでもなかったです。有名選手だけしか記載していないパターンかもしれません。
 私が一番好きな選手はだれかな…とパッと見たのですが、びっくりするほど好きな選手が見当たらず。選手数が少ないわけでもないのにこれだけいないというのは記憶にないです。極めて珍しいですね。
 前述の通り、省略されている可能性があり、私の好きな選手がことごとく不要と判断されて省かれている…という可能性はあります。わりと私の好きになった選手が伸びないとか、マイナーとか結構よくあるんですよ。疫病神みたいですみません。

 ただ、好きな選手が皆無だったわけではなく、五十音順の終わり頃で出てきた宮市亮でやっと来たぁぁぁぁ!と。FIFA U-17ワールドカップでは確かレギュラーじゃなくてサブだったと思う(うろ覚え)のですが、宇佐美貴史とともに最も気に入った選手のひとりでした。
 左ウイングでとにかくスピードが武器。爆発的なスピードで、ガンガン仕掛けていくタイプ。大好きで、もっと使ってよ!と思った記憶があります(うろ覚え)。
 大会後は、2010年1月にドイツ・ブンデスリーガに所属するFCケルンの練習に参加して、評価はむしろ他のユース代表レギュラー選手以上に上昇。将来が約束されたかに見えたのですが、まさかこんな結果になるとは…。日本代表は2試合のみ…とイマイチ伸び切りませんでしたね。本当、疫病神で申し訳ないです。

LWG    宮市亮(FCザンクトパウリ) 代表2 プレミア     17 エールディヴィジ     22 ブンデス2部     78

 …以上のように書いていて思ったのですが、そういえば、同じ愛知県出身では伊藤翔も海外クラブ注目で絵画でプロになって、期待されたものの、伸び切らなかった…という似たパターンですね。う~~~ん、残念です。

FW    伊藤翔(鹿島アントラーズ):春日井市 J1     238 リーグ・アン     1

<15歳から各世代の代表に選出され、FC.フェルボール愛知から中京大学附属中京高等学校に進学。(中略)
2006年8月にはイングランド・アーセナルFCのトライアルテストに日本人として参加。ここでアーセナル監督のアーセン・ベンゲルにティエリ・アンリに喩えて賞賛されたことから、「和製アンリ」として一気に日本のメディアに取り上げられるようになった>(Wikipediaより)

    青山直晃(鹿児島ユナイテッドFC):一宮市
    秋田豊(いわてグルージャ盛岡監督):名古屋市
    秋山拓也(徳島ヴォルティス):豊田市
    安藤駿冶(FCマルヤス岡崎)
    池内豊(U-15日本代表監督)
    石舘靖樹(元柏レイソル):刈谷市
    伊藤優汰(元アルビレックス新潟)
    石井綾(ツエーゲン金沢):岡崎市
    石原卓(1.FCザールブリュッケン)
    磯村亮太(V・ファーレン長崎):瀬戸市
    今村義朗(Jリーグ審判員)
    鵜飼建吾(元ヴァンフォーレ甲府)
    鵜飼宏長(Honda FC)
    鵜飼亮多(栃木ウーヴァFC)
    宇野秀徳(前カターレ富山コーチ)
    應和祐希(ヴィアティン三重)
    大河内英樹(元ベガルタ仙台)
    大崎常喜(元名古屋グランパスエイト):名古屋市
    大城佑斗(AC長野パルセイロ)
    大南拓磨(柏レイソル):刈谷市
    岡山哲也(元アルビレックス新潟シンガポール):名古屋市
    奥村情(元MIOびわこ滋賀)
    梶野智(元セレッソ大阪)
    梶野智幸(セレッソ大阪 西U-15監督)
    加藤大智(愛媛FC)
    加藤正明(元日本代表)
    加藤康弘(FCザカルパッチャ・ウージュホロド・ウクライナ):蒲郡市
    神丸洋一(元愛媛FC):春日井市
    神谷駿文(藤枝MYFC)
    神谷凱士(川崎フロンターレ):西尾市
    神谷椋士(カマタマーレ讃岐):西尾市
    河合雄介(FC刈谷):名古屋市
    川本泰三(第1回日本サッカー殿堂入り):瀬戸市
    川本良二(ツエーゲン金沢GKコーチ)
    北森陽介(FC鈴鹿ランポーレ)
    金成純(FC琉球)
    金弘淵(ヴァンラーレ八戸)
    熊澤圭祐(FCマルヤス岡崎)
    栗本広輝(Honda FC)
    小澤竜己(元FC東京)
    小島亨介(アルビレックス新潟):豊田市
    小林健史(FC刈谷)
    大橋諒 (FCK)
    近藤岳登(元ヴィッセル神戸):豊川市
    今藤幸治(元ガンバ大阪):刈谷市
    斎藤大輔(元ジェフユナイテッド千葉)
    境田雅章(元日産自動車サッカー部)
    佐藤和樹(ヴァンラーレ八戸):名古屋市
    佐藤隆治(審判員)
    篠田朋宏(FC大阪):みよし市
    Shogo(元ジェフユナイテッド市原・千葉リザーブズ)
    正治崇寧(FCマルヤス岡崎)
    新里亮(ガンバ大阪):岡崎市
    菅原渉(FC大阪)
    杉森考起(徳島ヴォルティス):春日井市
    鈴木彩貴(V・ファーレン長崎)
    鈴木椋大(ジェフユナイテッド千葉)
    瀬戸貴幸(FCアストラ・ジュルジュ):名古屋市
    高橋英辰(第1回アジアユース日本代表監督、元日本代表監督)
    高原幹(流通経済大学サッカー部、元名古屋グランパス):豊明市
    高柳昂平(グルージャ盛岡):日進市
    竹本一彦(東京ヴェルディGM、元日本女子代表コーチ)
    谷真一郎(ヴァンフォーレ甲府フィジカルコーチ)
    田村翔太(ロアッソ熊本):尾張旭市
    鄭大世(清水エスパルス):名古屋市
    鄭容臺(元名古屋グランパスエイト、横浜FC):名古屋市
    田隆法(元藤枝MYFC)
    築舘秀飛(FCマルヤス岡崎)
    鶴田道弘(元名古屋グランパスエイト)
    田路大樹(FC大阪):北名古屋市
    鳥羽俊正(元水戸ホーリーホック)
    富岡英聖(元ヴァンフォーレ甲府)
    富田康仁(アスルクラロ沼津)
    中田智久(トヨタ蹴球団):名古屋市
    中西哲生(元名古屋グランパスエイト):名古屋市
    中根広稀(FCマルヤス岡崎)
    中野裕太(FC刈谷)
    中村亮太(ブラウブリッツ秋田):名古屋市
    永芳卓磨(元栃木SC)
    那須信夫(FC刈谷)
    西村佳祐(FCマルヤス岡崎)
    新田涼(湘南ベルマーレコンディショニングコーチ)
    ノリエガ・エリック(清水エスパルス):豊橋市
    長谷川務(サウルコス福井)
    長谷川徹(徳島ヴォルティス):瀬戸市
    花井聖(カターレ富山):みよし市
    平野雄也(FCマルヤス岡崎)
    平林輝良寛(元レノファ山口FC):稲沢市
    深津英心(FCマルヤス岡崎)
    福ヶ迫知秀(FCマルヤス岡崎)
    福島新太(ヴェルスパ大分)
    福嶋洋(元V・ファーレン長崎)
    吹ヶ徳喜(徳島ヴォルティス)
    藤井貴(元FC琉球):武豊町
    藤井陽也(名古屋グランパス)
    本多勇喜(京都サンガF.C.):一宮市
    松浦敦史(元徳島ヴォルティス):知立市
    松澤彰(カターレ富山):長久手市
    松田勉(元FC岐阜)
    三浦弦太(ガンバ大阪):豊橋市
    三浦雄也(元V・ファーレン長崎):東海市
    水野翔太(FCマルヤス岡崎)
    水野泰輔(藤枝MYFC):犬山市
    光崎伸(清水エスパルス):刈谷市
    宮市剛(いわてグルージャ盛岡):岡崎市
    村岡誠(フットサル日本代表フィジカルコーチ)
    本山遊大(ヴィアティン三重):愛西市
    盛田剛平(ザスパクサツ群馬):名古屋市
    森晃太(レノファ山口FC):安城市
    森勇人(水戸ホーリーホック):安城市
    安原成泰(FC刈谷監督)
    山内達夫(ソニー仙台FC):名古屋市
    山尾光則(愛知FCコーチ)
    山道高平(元名古屋グランパスエイト)
    山村泰弘(元ヴァンフォーレ甲府)
    山本浩正(元セレッソ大阪):岡崎市
    吉田光範(元日本代表、ジュビロ磐田):刈谷市
    吉田恵(アビスパ福岡ヘッドコーチ)
    李彰剛(元ファジアーノ岡山):名古屋市
    深谷友基(元大分トリニータ、大宮アルディージャ)
    若松大樹(元大宮アルディージャ)
    渡邉一平:名古屋市

2025年2月16日日曜日

キャプテン翼効果?弱小南葛SCが元日本代表を大量獲得!

■2022/01/15 高橋陽一先生、キャプテン翼に出る南葛SCを本当に作ってしまう
■2022/05/03 キャプテン翼効果?弱小南葛SCが元日本代表を大量獲得!



■2022/01/15 高橋陽一先生、キャプテン翼に出る南葛SCを本当に作ってしまう

 三浦知良の移籍記事(移籍先は鈴鹿で決定)を見ていたら、獲得を名乗り出ているところに「南葛SC」というのがあり、キャプテン翼に出てくる南葛と同じじゃん!実在したんだ!と思いました。しかし、別記事を見ると、キャプテン翼の作者・高橋陽一さんがどうのこうの…という話が登場。マジで作ったのかよ!と笑いました。

<横浜FCのFW三浦知良(54)は21日、大阪府内での自主トレと並行し、獲得オファーを受けている関東2部の南葛SCとの交渉の席についた。「キャプテン翼」の作者で代表の高橋陽一氏も出馬。「キャプテン翼の世界観でやっています。翼くんとカズさんの化学反応で凄いことが起きるのでは。思いの丈をぶつけにきました」と話した>
(カズ獲得交渉に南葛SC代表&「キャプテン翼」作者の高橋陽一氏「翼くんとの化学反応で凄いことが起きる」[ 2021年12月22日 05:30 ] より)
https://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2021/12/22/kiji/20211222s00002179059000c.html

 で、南葛SCのWikipediaを見てみたのですが、一から作ったわけではないみたいですね。高橋陽一先生の乗っ取りのような感じ。話題作りとしてはアリであり、ビジネスの手法として悪くないので、批判しているわけじゃないんですけどね。むしろ良いやり方だと思います。

1983年 葛飾区立常盤中学校サッカー部OBを中心に、常盤クラブとして設立。
2012年 クラブ名を常盤クラブから葛飾ヴィトアードへ改称
2013年    漫画『キャプテン翼』の作者で、地元葛飾区出身の高橋陽一を後援会会長に迎えると、同作の登場人物である大空翼や岬太郎らが小学校時代に所属していた選抜チームにちなみ南葛SCへ再改称
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%97%E8%91%9BSC

 「南葛」が「南葛飾」の意味だとは知りませんでしたわ。で、キャプテン翼のWikipediaも確かめてみると、どうも漫画の方は「南葛市」という架空の市を想定しているようでした。

<南葛小に転入した天才サッカー少年・大空翼は修哲小の天才キーパー・若林源三と出会う。(中略、引用者注:対抗戦の)試合は南葛が強豪の修哲を相手に粘り強い攻防を繰り広げ延長戦に持ち込むと、転校生の岬太郎も加わり2-2のスコアで引き分ける。(中略)
 南葛市では全日本少年サッカー大会県予選に備え選抜チーム「南葛少年サッカークラブ(南葛SC)」を結成。(中略)決勝戦は日向や若島津健らを擁する明和FCとの再戦となるが、負傷の癒えた若林が合流し再延長戦の末に4-2のスコアで明和を退けて優勝を果たす>
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%97%E3%83%86%E3%83%B3%E7%BF%BC

 あと、キャプテン翼の話題で思い出したのは、コンサドーレ札幌にはキャプテン翼で北海道・ふらの市のエース「松山光」が所属して背番号ももらっていた…ということでした。コンサドーレ札幌と南葛SCが試合すると、話題になりそうですね。

<松山光プロジェクト>
<2014年1月19日、現実世界のコンサドーレ札幌が松山光の入団を発表した(引用者注:漫画内でもコンサドーレ札幌に入団)。また松山光プロジェクトとして、1口1万円でプロジェクトパートナーを募集し、集めた支援金を育成費、強化費に使用しユース年代の強化にあてる。
これによりコンサドーレ札幌から正式に背番号「36」が与えられた>
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%BE%E5%B1%B1%E5%85%89



■2022/05/03 キャプテン翼効果?弱小南葛SCが元日本代表を大量獲得!

 遅くなっちゃいましたが、まだ関東サッカーリーグ1部でしかない南葛SCが、元日本代表の大量獲得に成功していた…という話。2022年だけで、MF稲本潤一、MF今野泰幸、DF伊野波雅彦、MF関口訓充と一挙4人を獲得しました。
 やっぱりキャプテン翼効果なんですかね? 現役ではない元日本代表の話とはいえ、他の同じクラスのクラブで同様のことがよくあるか?と言うと、やはりあまり聞かない話のような気がします。

 実際、分不相応な豪華なメンバーらしく、<稲本&今野ら元代表戦士がずらり 南葛SC、なぜ"J3級"の豪華補強に成功したのか? | フットボールゾーン>(2022.03.15)という記事も出ていました。
 これは、岩本義弘ゼネラルマネージャー(GM)の「J3に入ってもやれるメンバーを、と考えました。正直、今オフに関しては予想を上回るくらい選手を獲れた」という言葉からとったものなのでクラブの見解みたいですね。南葛SCの目標はまずJFL昇格ですので、2つ上のクラスの戦力という恐ろしいことになっています。

 ただ、この記事によると、クラブ側はこの獲得成功について「キャプテン翼効果」とは言っていないようです。

<南葛SCは今オフ、稲本、今野、伊野波、MF関口訓充ら日本代表経験者を含めて12人を補強し、35名体制で2022年シーズンに臨む。高橋氏は、ビッグネーム獲得の意図について、「日本代表だからほしいということではなく、チームの力になってほしい選手がたまたま加入してくれた。そういう選手たちが入りたいと思ってくれる魅力的なクラブに徐々になってきている」と回答。岩本GMも昨年の年間予算が「1億7000万円」だったことを明かしたうえで、“なぜ日本代表選手が獲れたのか”について見解を述べた。
「J2、J3はもちろんJFLのクラブと比べても予算は下のほうです。正直、そこまで予算を割けているわけではありません。選手個別パートナーというシステムがあって、選手1人1人が練習着のパートナーを自分でつけることができます。社員選手に関しては会社の売り上げですが、契約選手に関しては経費を除いで自分の収入になる。その部分も大きいと思います」>
https://www.football-zone.net/archives/372267

2025年2月15日土曜日

レアル・マドリーなぜ強い?個に頼る時代遅れなサッカーなのに…

■2022/01/31 レアル・マドリーなぜ強い?個に頼る時代遅れなサッカーなのに…
■2018/12/29 ブラボなど…レアル・マドリーの好きな選手ベスト11
■2018/12/29 SBからFWへの珍しいコンバートで成功のガレス・ベイル



■2022/01/31 レアル・マドリーなぜ強い?個に頼る時代遅れなサッカーなのに…

 ロナウドを手放してダメになるかと思ったレアル・マドリー。期待されたアザールがレアル・マドリーでは輝けない…という致命傷になりそうな問題がありながらも結構良い成績を残しています。
 このレアル・マドリーの強さについておもしろい解説をしている、<マンCとは対照的な“味” 熟成レアル、個に頼る旧態依然が醸し出す独特の美しさと品格>(FOOTBALL ZONE / 2022年1月24日 8時30分)という記事がありました。

<(引用者注:レアル・マドリーは、)機能性、現代性ということではマンチェスター・シティとは対照的だ。
 シティは選手のポジションが入れ替わっても同じように機能する。選手が代わっても変わらない。実際には誰がやっても同じというわけではないのだろうが、戦術が先にあり、それを実現する駒として選手が機能していて、人が違ってもあまり影響を受けない。これはシーズンを戦い抜くうえでも大きなメリットだろう。
 一方、レアルは人に依存している。モドリッチもクロースもカゼミーロもいないなら、もはや別のチームだ。3人のテリトリーもはっきりしていて、シティのような頻繁なポジションチェンジもない。シティが最先端なら、レアルは旧態依然である>
https://news.infoseek.co.jp/article/footballzone_364199/

 ところが、「その旧態依然が独特の美しさを醸し出している」と記事では書きます。また、こうした旧態依然さは同じく個人が目立つバルセロナともまた違うとされていたんですよ。
 かつてのFCバルセロナにはシャビ、セルヒオ・ブスケッツ、アンドレス・イニエスタにリオネル・メッシが加わる素晴らしいユニットがありました。4人が近接してコンビネーションを見せており、これがバルセロナの美しさでした。一方、今のレアル・マドリーの美しさは異なっており、以下のようなものだという説明です。

<モドリッチとクロースは左右のエリアを明確に棲み分けていて、カゼミーロは2人のバックアップだ。ベンゼマもメッシほど3人に絡まない。この互いの職域を弁えた感じがまた奥ゆかしかったりする。
 戦術はフィールドのすべてをカバーするには目が粗すぎる。機械的なマニュアルではなく職人の勘と技術に託すレアルのやり方は、説明はしにくいけれどもこれまでの実績からいっても1つの正解なのだろう。そしてなんとも言えない品格がある>

 記事ではその前に<レアルの補強は伝統的にコレクションみたいで、その時にスーパーな選手を獲ってきてチームを組み立てていく。戦術ありきではなく、まず選手ありき。そして、この方針で数多くのタイトルを手中にしてきている>と書いている部分がありました。時代遅れなやり方であるレアル・マドリーが強いのは、単純に選手が良いからだと考えられます。
 ただ、このやり方である程度コンスタントに結果を出し続けている…というのは、実はこれはこれですごいこと。というのも、大型補強を繰り返しながら、スター軍団の年俸ほどの活躍はできない…ということを凝りずにやり続けているクラブというのもあるわけですからね。

 ここでレアル・マドリーと他のクラブで明暗を分かれている理由は、一貫性ではないかと私は考えます。
 以前読んだ記事によると、選手年俸のわりに勝てるチームと勝てないチームの差があるのは、クラブ経営陣の安定性だとされていました。レアル・マドリーの場合は良くも悪くも古いやり方で安定しています。古いやり方でも一貫性があり、チョロチョロ変わらないため、クラブ成績もそこまで大きく右往左往しないのかもしれません。

 また、年俸が高すぎるスーパーな選手を獲る方針ゆえに、大量補強できないというのが逆にうまく行ってるのでは?とも思いました。お金がありすぎて一気に大量に選手を取って失敗するクラブは多いんですよね。豪華選手が揃っていてもフィットしないと力を出しきれないのです。
 レアル・マドリーの場合は、豪華選手どころではない最高級の選手を欲しがって大量補強できないがために、いきなりガラッと変えることはできずちょっとずつ変わります。年俸の割に活躍できない選手もいますが、大量補強ではないので痛みも小さいです。大量補強できないことが、逆にチームに安定性をもたらしているのかもしれません。



■2018/12/29 ブラボなど…レアル・マドリーの好きな選手ベスト11

 レアル・マドリーは好きな選手いっぱいでベスト11作れるほどでした。どこかでメモしていたと思うものの覚えていないのでうろ覚えで。古いです。

GK カシージャス 10
DF
イエロ 8
ミニャンブレス 2  CBで見た覚えあるが、サイドバック本職みたい
ミチェル・サルガド 3
ラウール・ブラボ 4
MF
カンビアッソ 8
レドンド 5
ジダン 3 もっと好きな選手いそうだけどとりあえず
フィーゴ 4 バルセロナ時代の方が好きだった
FW
ラウル 7
モリエンテス 6

 「好きな選手いっぱい」と書いていたのですが、今見直すと、そうでもないですね。ジダンやフィーゴなどがその後あまり好きではなくなったせいもあるかも。あと、カンナバーロやエトーなど、大好きではあるもののレアル・マドリーでのプレーはあまり見た覚えのない選手も外しています。



■2018/12/29 SBからFWへの珍しいコンバートで成功のガレス・ベイル

FIFAクラブワールドカップ UAE 2018 準決勝 2018年12月19日(水)
鹿島アントラーズ 1-3 レアル・マドリード
78分     土居 聖真 44分     53分     55分     ガレス ベイル

 だいぶ日にち経ってうろ覚え…。スロースターターのレアル・マドリーは相変わらずゆるいスタート。危ない場面でも失点なく凌ぎきる。さらに、30分すぎからワンタッチプレーが出てきて良くなってきた。さらに前半の終盤に先制点まで。1-0スタートは確か2年前と同じだが、2年前はすぐに点が入りだらけてしまった形。今回は悪い時間帯を耐えてからのペースアップでゴールまで。全く意味合いの違う1-0。鹿島にとっては苦しい形に。そして、後半は精神的に影響が大きいバックパスのミスからの失点。その後追加点を入れてから、1失点したが、2点目の時点で勝負があった。

GK     25     ティボー クルトワ
 あれ、クルトワ、レアル・マドリー来たんだ?と。ナバスが控えにいますし、GKもレアル・マドリーは豪華すぎですね。というか、クリスティアーノ・ロナウドいなくなって、攻撃陣はそうでもなくなったので、GKの方が豪華かも。メンバー見てもFWが一番物足りない印象です…。
DF     2     ダニエル カルバハル
DF     4     セルヒオ ラモス
DF     5     ラファエル バラン
DF     12     マルセロ
 ワールドカップでは怪我などもあり、輝ききれませんでした。今日も大きく目立ったわけではないものの、ワンツーでペナルティエリア内に入っていき、ベイルにアシスト。やはり良い選手です。
MF     8     トニ クロース
 1本でビッグチャンスになる裏への長いスルーパス。誰が出したのか不明だったんですが、彼じゃないかと。他、カウンターで裏に完全に1点というスルーパスも出していました。
MF     10     ルカ モドリッチ
 モドリッチ、ワールドカップでは確かに良かったものの、MVPというのは納得行かず。ただ、レアル・マドリーではクリスティアーノ・ロナウドがいなくなったことで一番のスター選手に。バロンドールというのは納得です。
 今日は中央でワンタッチで流してチャンスを作るプレーが印象に。試合展開的にも、クロアチア代表で見せたような鬼気迫るプレーはありませんでした。
MF     18     マルコス ジョレンテ
FW     9     カリム ベンゼマ
FW     11     ガレス ベイル 29歳
 よく名前は聞いた有名選手ですけど、これが初見。左サイドで仕掛けてきて、中でも怖いプレー。スピードもあります。解説の岡田さんが、ゆるい時間帯でも「ここだけ怖い」としていたように別格の存在となっていました。そして、ここからやはり得点が生まれます。チームの調子が上がってきた前半の終わり頃に、マルセロとのワンツーからシュート。低くて逆サイドの一番角という完璧なシュートでゴール。
 後半も鹿島のミスパスを拾って2点目。スピードが活きましたし、狙っていたのはさすが。さらに左サイドでフリーでもらったのも、きっちり決めてハットトリック。そのすぐ後にお役御免で交代しました。
 どちらかと言うとチャンスメイクの方が良いのかと思っていたものの、シュートうまいですね。聞いていた以上に良い選手でした。
 …と書いていてWikipedia見てびっくり。デビュー当初は左サイドバックであったが、オフェンス力を買われて前線にコンバートされ左右ウィングを中心に起用されているとのこと。逆はよくありますけど、このパターンの成功例は珍しいと思います。
60分     → マルコ アセンシオ
74分     → カゼミーロ
FW     17     ルーカス バスケス
68分     → イスコ


2025年2月14日金曜日

マスコミ「いまだ54歳カズが主役のJリーグ」…デマじゃないの?

■2022/01/08 「三浦知良はサッカー選手じゃない」というカズ擁護が移籍で崩壊…
■2022/03/22 マスコミ「いまだ54歳カズが主役のJリーグ」…デマじゃないの?



■2022/01/08 「三浦知良はサッカー選手じゃない」というカズ擁護が移籍で崩壊…

 まだリーグでもたまに出ていたという、だいぶ前の話ですけど、カズについて「実力が伴っていないのにネームバリューだけで醜く現役を続けて後輩のチャンスを潰すな。後進に道を譲れ」という趣旨の批判がありました。これは実力が伴っていないのに契約したり試合に出たりすることで、若手の契約機会や年俸への影響、出場機会への影響が出ているということでしょう。
 一方、「カズはサッカー選手ではなくビジネスマンとしてやっている」という擁護的な説明もありました。私も当時これと同じような見方。どういうことか?と言うと、カズという広告塔を横浜FCが利用することでクラブに利益をもたらしており、プレイなどのマイナス面以上の価値を横浜FCにたらしているという見方です。横浜FCは狙ってやっている感じがしました。

 実力がないのにネームバリューだけで契約して試合にたまに出させてもらっているのって、むしろ本人が一番辛いと思うんですよ。それでも現役を続けて客寄せパンダとして横浜FCのビジネスに協力しているカズはとても立派で、さすが人格者という感じ。「別にカズは特別扱いされて試合に出たいわけじゃないんです!」…といった感じでこれまで心の中で擁護してきたのですが、この私の擁護が完全に崩壊する問題が起きて愕然としました。どうもカズは試合に出たかったようです。

<来季の所属先が注目されているサッカーの元日本代表FWで、54歳の三浦知良(横浜FC)が22日、年内には所属チームを決める方針を明らかにし「やはり一番、試合に出られると感じられるチームを選びたい。10年、20年後ではなく近い将来の目標があるところに行かせていただきたいなと思う」と語った>
(54歳カズ、年内に所属先決定へ 横浜FCから移籍も視野に 共同通信 / 2021年12月22日 16時21分より)
https://news.infoseek.co.jp/article/kyodo_kd-newspack-2021122201000690/

 私は最初カズ移籍…のニュースを見かけたときに、ついに横浜FCもビジネスモデルを変えるんだな…、カズ効果よりも使える選手を取りに行くやり方にするんだな…と思ったんですよ。しかし、どうやら違った模様。横浜FCはむしろ契約延長する気満々なのに、出場機会を求めての移籍だそうです。「若手の機会を潰してまで試合に出たかったんだ!」と驚きました。
 しかも、最有力とされるのが、兄・三浦泰年さんが監督兼GMを務めるJFL鈴鹿で、「コネで契約して試合出るのかよ!」と言われてしまうようなところ。うーん、私の三浦知良像がガラッと崩れてしまいました。

<JFL鈴鹿への移籍が決定的な横浜FCのFW三浦知良(54)が2日、移籍交渉が基本合意し、近日中にも正式発表できる見通しを明かした。自身のルーツでもある静岡・城内FCの「初蹴り」に参加後「もう100%に近いくらいチームとは合意している。報道の通りになると思います」と明言した。
 初蹴りでは兄で鈴鹿の三浦泰年監督兼GM(56)と一足早い「兄弟タッグ」も実現。カズは兄のパスから得点するなど4得点1アシスト>
(カズ 鈴鹿入りへ「100%に近い合意」、初蹴りでひと足早く兄弟タッグが実現 スポニチアネックス / 2022年1月3日 5時32分より)
https://news.infoseek.co.jp/article/sponichin_20220103_0006/



■2022/03/22 マスコミ「いまだ54歳カズが主役のJリーグ」…デマじゃないの?

 セルジオ越後さんはもともとそんな感じなのですが、三浦知良選手と横浜FCに関する間違った説明をした動画をアップして騒動になっていたとのことです。
 内容としては、「彼(カズ)がCMに出てクラブにお金が入る」「それが財源になって戦力がアップする」「彼がいなくなったら横浜FCは大変になる」といったものみたいですね。

 私も横浜FCはカズを広告塔にして、ブランド価値を活かすやり方をしているとは思うのですが、「彼(カズ)がCMに出てクラブにお金が入る」などは真っ赤なウソ。クラブ側から指摘されてセルジオ越後さんもこれは謝罪しています。
 ただ、謝罪と同時に再び持論を展開。「プロリーグ(Jリーグ)は厳しい。アマチュアとは違う。チーム(横浜FC)もそういうルールでやらないと、Jリーグは成長しない」「横浜FCはなんでカズをかばうんだ。貢献しない選手は去っていかないとJリーグはしぼんでいく。横浜FCも強くならないです」と主張したそうです。

 私は別に横浜FCのビジネスモデルは悪くないと思いますし、それでJリーグがダメになるとも思わないのですが、セルジオ越後さんの指摘も理解できます。ネットでもある程度支持されたそうです。ただ、これらの話を紹介した記事のタイトルと、記者の書いた最後の部分はひどいものでした…。
 この記事は夕刊フジ(ZAKZAK、産経新聞系)のもので、<いまだ54歳カズが主役…Jリーグの切ない現状 セルジオ越後氏、舌禍騒動謝罪も改めて実力主義主張 「貢献しない選手は去らないとしぼんでいく」>(2021/12/16)というタイトルだったのです。

<発足当時はプロ野球を追い越す勢いをみせたJリーグは、来年で30年目のシーズンを迎えるが、話題は先細る一方。最も取り上げられるのはカズであることは変わらない。(中略)今回の件で、(引用者注:移籍先を探していた)カズの去就の注目度がさらに増す、皮肉な展開となってしまった>
https://news.infoseek.co.jp/article/fuji_ZECJVGVIJBLWFJX4GD6QC6QEU4/

 たまたま今回カズの移籍が大きく話題になったというだけで、シーズン中や前シーズンまでは「最も取り上げられる」なんてことはありませんでした。「いまだ54歳カズが主役のJリーグ」は捏造じゃないかと思います。


2025年2月13日木曜日

2006年のワールドカップ、楽しみにしてたメッシは控え

■2020/04/08 2006年のワールドカップ、楽しみにしてたメッシは控え
■2020/04/08 アイマールなど…ワールドカップ2006の好きな選手ベスト23



■2020/04/08 2006年のワールドカップ、楽しみにしてたメッシは控え

 2006年のワールドカップ・ドイツ退会が開始される直前に友達に送ったメールが出てきました。見る試合をなるべく絞ろうと思って、とりあえず登録選手全部チェックしたときのものですね。

 2002年の前回大会以降はほとんど見れていなかったという状態。海外の試合を見たのはおそらくワールドユースだけだったと思います。
 そんな中で是非見たい選手と見れなかった選手(選ばれなかった選手)について記載がありました。
 是非見たい選手で出ていたイングランドのルーニー。名前しか知らなくて無事見ることができましたが、全然好みじゃありませんでした。
 「アルゼチンはテベスよりメッシ」「スペインユースで1番気に入った(はずの)イニエスタ」とも書いていて、ここらへんは先程書いた唯一見た海外の試合のユース組。ただ、メッシはこの大会では見れなかったんですよね。後の活躍ぶりを考えると、信じられないことでしょうが、控えであり、私の見た試合では出ていませんでした。
 ただ、今Wikipediaを見ると、そもそも怪我明けだったそうで、そこらへんですかね。当時サッカーが好きだという会社の先輩に、メッシが見たくて仕方ないと言ったら微妙な反応で「無理でしょ」的なことを言われたので、そうじゃなくても当時は格下という扱いだったかもしれませんが…。
 あとは、以下のような感じ。

>ポルトガルのシモン。バルサでフィーゴの控えだったとき以来見ていない。
>サウジのシャルフーブ。2002は機会なかったし是非。
>南米選手権(だっけ?)のときも楽しみにしていたロビーニョ。
>アメリカのユース活躍コンビのビーズリーとドノバン。

 シャルフーブ大好きだったんですけど、あんまり試合出れなかったんですよね。この大会でも出場機会がありませんでした。
 一方、「見れなかった選手(選ばれなかった選手)」はこんなところ。

>今んどころ気付いたのは、韓国の小っこい子。いないね。
>あと、ドイツの現役で唯一好きなショルはまた怪我。もうドイツ見る全く理由なくなった。

 小っこい子は名前忘れました。けっこう抜けないドリブラーだったので、伸びなかったんでしょうね。


■2020/04/08 アイマールなど…ワールドカップ2006の好きな選手ベスト23

 見る前の時点で見たい選手のBEST23も選んであり、これは後に観戦後の好き度も加えたものがあります。攻撃の選手は結構選んでいますが、好き度が低めになっていました。こっちにはメッシ入っていませんね。

GK [ リーグ ] [ 国籍 ] [ 年齢 ] [ 身長 ] [ 好き度 ] [ 観戦後 ]
イケル・カシージャス スペイン スペイン 25 184 9 -
サンチアゴ・カニサレス スペイン スペイン 36 181 9 8
レオナルド・フランコ (スペイン) アルゼンチン 29 188 4 4
CB [ リーグ ] [ 国籍 ] [ 年齢 ] [ 身長 ] [ 好き度 ] [ 観戦後 ]
ロベルト・アジャラ (スペイン) アルゼンチン 33 177 9 9
ファブリシオ・コロッチーニ (スペイン) アルゼンチン 24 183 8 8
カルロス・ガマーラ (ブラジル) パラグアイ 35 179 7 6
ファビオ・カンナバーロ イタリア イタリア 32 175 9 9
カルレス・プジョル スペイン スペイン 28 178 9 -
DH [ リーグ ] [ 国籍 ] [ 年齢 ] [ 身長 ] [ 好き度 ] [ 観戦後 ]
エステバン・カンビアッソ (イタリア) アルゼンチン 25 178 9 8
ジェンナロ・ガットゥーゾ イタリア イタリア 28 174 8 9
アンドレア・ピルロ イタリア イタリア 27 177 9 9
クロード・マケレレ (イングランド) フランス 33 174 7 -
OH [ リーグ ] [ 国籍 ] [ 年齢 ] [ 身長 ] [ 好き度 ] [ 観戦後 ]
パブロ・アイマール (スペイン) アルゼンチン 26 170 8 8
パク・チソン (イングランド) 韓国 25 175 9 9
アンドレス・イニエスタ スペイン スペイン 22 176 6 5
ロナウジーニョ・ガウショ (スペイン) ブラジル 26 183 8 7
SH [ リーグ ] [ 国籍 ] [ 年齢 ] [ 身長 ] [ 好き度 ] [ 観戦後 ]
ルイス・フィーゴ (イタリア) ポルトガル 33 180 6 6
イ・ヨンピョ (イングランド) 韓国 29 176 7 8
モハマド・アル・シャルフーブ サウジアラビア サウジアラビア 25 172 6 -
FW [ リーグ ] [ 国籍 ] [ 年齢 ] [ 身長 ] [ 好き度 ] [ 観戦後 ]
ラウール・ゴンサレス スペイン スペイン 29 180 8 -
イ・チョンス 韓国 韓国 25 172 9 9
マイケル・オーウェン イングランド イングランド 26 172 6 5
ロビーニョ (スペイン) ブラジル 22 172 6 -

 当時の平均年齢は28.0、平均身長が177.2。国籍はスペイン、アルゼンチンが5人、韓国、イタリアが3人。所属リーグはスペインが11人、イタリアが5人。私が長くスペイン大好き!って時期があり、この頃もそうでしたね。



2025年2月11日火曜日

頭脳派スイス代表CBは、サッカーだけでなく数学も得意?

■2025/02/11 頭脳派スイス代表CBは、サッカーだけでなく数学も得意?
■2019/03/19 カタールでも注目!英紙のロシアW杯若手ベスト11



■2025/02/11 頭脳派スイス代表CBは、サッカーだけでなく数学も得意?

 私が2018年ワールドカップのスイス代表で見たときのCBマヌエル・アカンジは、本職の守備に良さを感じる一方で、つなぎのミスを連発。なので、全く逆の印象だったのですけど、意外なことにつなぎの良さが持ち味だそうで、CBにもそういったプレーを要求されるマンチェスター・シティへ移籍していました。

<強度の高い守備とビルドアップでの貢献を両立する現代的なDFで、プレミアリーグでもその実力は十分に発揮されている。シティのCB陣が苦手としていたスピードを武器とするアタッカーの対応も完璧で、守備力はさらに上がった。しかも右サイドバックでもプレイできるユーティリティ性を持っており、サウサンプトン戦ではカイル・ウォーカーの代役を務めている。>
https://www.theworldmagazine.jp/20221016/01world/england/363240#goog_rewarded

 これを紹介した記事は、<シティ新加入DFは数学がお得意? プレイからも分かるインテリジェンスの高さ>(theWORLD(ザ・ワールド))というタイトル。数学というか、暗算が得意なんだそうです。

<そんなアカンジだが、サッカー以外にも得意な分野があるようで、英『SPORTS BRIEF』によると、それは数学だという。
 英『Sky Sports』のインタビューを受けたアカンジはそこで、23×42の解を求められ、即座に966と答えを導き出した。続けて出された93×60も5580と正解を答えており、暗算が得意なようだ。
 アカンジの賢さはサッカーのプレイ中にも見ることができ、シティに即フィットしたのもインテリジェンスがあってこそだといえる。複雑なビルドアップ、複雑なポジショニングをシティでは求められるが、スイス代表は即座に適応し地位を確立した。>


■2019/03/19 カタールでも注目!英紙のロシアW杯若手ベスト11

  英紙『ガーディアン』が、「ゴールデンボーイ・ベストイレブン」と題し、2018年のロシアW杯で輝きを放った若手11人を選出していたそうです。フランスとウルグアイが3人ずつで最多でした。
 あと、なぜか10人しか見つからず。訳したところのミスか、私が誰か見逃しているのか…と下の方に見たら、一覧でありましたわ。なぜかスターリングただ一人だけ、本文に名前がありませんでした。他は全員名前あったのに…。

GK フランシス・ウゾホ(ナイジェリア/19歳)
DF
ジェリー・ミナ(コロンビア/23歳)
ホセ・ヒメネス(ウルグアイ/23歳)
マヌエル・アカンジ(スイス/22歳)
MF
ベンジャミン・パヴァール(フランス/22歳)
ルーカス・トレイラ(ウルグアイ/22歳)
ロドリゴ・ベンタンクール(ウルグアイ/21歳)
リュカ・エルナンデス(フランス/22歳)
FW
イルビング・ロサノ(メキシコ/22歳)
ラヒーム・スターリング(イングランド/23歳)
キリアン・ムバッペ(フランス/19歳)
 (英紙がロシアW杯の23歳以下の若手ベスト11を選出!フランス&ウルグアイから最多3人 | Goal.comより)

 CBが多い渋い選出。3-4-3になっていますが、フランスの中盤2人は4バックのサイドですので、5-2-3に近い感じ。しかも、ウルグアイの中盤2人もあまり攻撃的ではない選手です。
 私が選んだ若手ベスト11(後述)もCBが多かったのですが、私の選出は1歳年上の24歳以下なので、だいぶ違う感じ。アカンジ、トレイラ、ベンタンクール、リュカ・エルナンデス、スターリングがうちの選外。選外の5人の中には好きな選手もいますが、正直ベスト11には物足りないと感じた選手たちばかりです。
 ただ、チームの結果という客観的な要素から選ぶとかなり順当。23歳以下という縛りなら人材不足になるので、私も何人か選ぶかもしれません。…と最初書いたけど、どうかな?  リュカ・エルナンデスが可能性あるくらいで、あとは別の人を選びそうです。

ちなみに私が選んだ若手ベスト11(U24)
GK  フランシス・ウゾホ 19歳 ナイジェリア
CB ホセ・ヒメネス 23歳 ウルグアイ
CB ジョン・ストーンズ イングランド 24歳
CB ジェリー・ミナ 23歳 コロンビア
RSB バンジャマン・パバール 22歳 フランス
OH デル・アリ 22歳 イングランド
RSH アンテ・レビッチ 24歳 クロアチア
RSH キリアン・エムバペ 19歳 フランス
LSH イルビング・ロサーノ 22歳 メキシコ
RWG  ユスフ・ポウルセン 24歳 デンマーク
FW ハリー・ケイン 24歳

フリューゲルスの天皇杯優勝エンドを作った桜井孝司の一言

■2017/08/04 フリューゲルスの天皇杯優勝エンドを作った桜井孝司の一言
■2017/08/04 消滅決定で浮足立つフリューゲルスをピッチ外で落ち着かせたサンパイオ
■2017/08/04 感動的なフリューゲルスの優勝と報われなかった立役者桜井孝司


■2017/08/04 フリューゲルスの天皇杯優勝エンドを作った桜井孝司の一言

 Jリーグの初期に、横浜フリューゲルスが親会社の都合で 突然消滅して、同じ横浜のマリノスと合併するというめちゃくちゃな出来事がありました。
 フリューゲルスの若手FWだった桜井孝司さんに、当時を振り返ってもらうインタビュー記事があり、生々しかったですし、懐かしくておもしろかったです。

 この桜井さんは、天皇杯に優勝してチーム消滅という、できすぎなくらいにドラマチックなフリューゲルスの奇跡を演出する大事な一言を言った方とのこと。
 ただ、全く名前に覚えがなくて、誰?と思いました。実際、ほとんど試合には出ていなかった(J1では1試合)そうです。とはいえ、この試合に出ていなかったということが、この事件にすごく関係しています。

 桜井さんによると、クラブ存続の署名活動はみんなで手分けしてやっていたといいます。しかし、そのときにファンをはじめ、いろんな人たちから声をかけられたものの、言葉は全然覚えていないといいます。
  「自分の来季はどうなるんだろう」という不安もあり、当時はファンのことまで考えられるような選手は、あの時はそんなに多くはなかったのでは?と想像していました。

 この来季への不安は、特に桜井さんがレギュラークラスではなかったということも関係しているでしょう。
  桜井さんがフリューゲルスがなくなることを覚悟したときは、周りで「移籍先が決まった」みたいな話がちらほら聞こえてきたときでした。
 しかし、桜井さんには「そういう話は一切なかった」と言います。

 そして、そういう移籍先の決まらない状態を危惧してか、 天皇杯(3回戦)が始まる前のミーティングで「サク(桜井)を出してやろうよ」という話になったそうです。(桜井さんをかわいがっていたという三浦淳宏さんではないか?とされていたものの、発言者は正確には覚えておらず)
  要するに天皇杯を、まだ行き先が決まっていない選手のアピールの場にしよう、という話です。   当時監督だったゲルト・エンゲルスさんも、ゲルトも「選手たちの意思を尊重する」というスタンスで、可能性はありました。

 ところが、細かいニュアンスは覚えていないものの、桜井さんは、「強いフリューゲルスを見せたい」という趣旨の発言をしました。
 これがフリューゲルスのドラマチックな有終の美に繋がったわけです。

「 もし、あの時の言葉がなかったら……たぶんゲルトは僕をはじめ、移籍先が決まっていない若手中心でメンバーを組んでいたでしょうね。そうなっていたら、(天皇杯は)間違いなく違った結果になっていたと思います」

(横浜F、“伝説”の天皇杯優勝の内幕。若手FWが口にした一言から生まれたドラマ【フリューゲルスの悲劇:20年目の真実】 | フットボールチャンネル | ワンランク上のサッカーサイト2017年02月15日(Wed)10時29分配信   宇都宮徹壱 より)



■2017/08/04 消滅決定で浮足立つフリューゲルスを落ち着かせたサンパイオ

 上記に至る段階の前も、生々しい話でした。新聞報道は10月29日で、前の夜に三浦淳宏さんから電話で「おい、フリューゲルスがなくなるみたいだぞ」って呼び出されたといいます。
 「当時はネットとかなかったんで、たぶんアツさんは新聞記者の人から情報を掴んでいたんだと思います」としていました。桜井さんだけでなく、 何人か集まり、「薩川(了洋)さん、あとナラ(楢崎正剛)さんもいたかな」とのことです。

 監督含めて現場も何も知らない状態。翌日の練習前に会議室に集まり、社長からは「今季限りで横浜フリューゲルスはなくなります」──以上って感じで、まともな説明もなし。
 「ちゃんと説明しろよ!」って、熱くなっている選手もいたものの、ここで冷静な選手が一人いました。ブラジル代表のサンパイオ選手です。通訳を挟んで…ですけど、その場を落ち着かせてから、冷静に話し合う空気を作ってくれたといいます。サンパイオはピッチ外でもさすがだなと感心した話です。

 とはいえ、 その日は練習にはならなかったといいます。「みんな、心ここにあらずという感じ」。2日後のJリーグでは、 「試合をボイコットしよう」という意見もあったものの、エンゲルス監督はは「今はとりあえず、サッカーをやることを考えよう」と。
 そして、ここでもまたサンパイオ選手が「俺たちはサッカー選手なんだから、まずは試合をやるべきだ」と力説してくれたといいます。本当すごい選手でしたね。

「今にして思うと、サンパイオの存在感はデカかったですね。選手としても、もちろんすごかったけれど、それ以上にプロとして、人間として素晴らしかったと思います」
(横浜F、“最後”の天皇杯制覇の舞台裏。「伝説」につながる一言を発した若手FW【フリューゲルスの悲劇:20年目の真実】 | フットボールチャンネル2017年02月14日(Tue)10時39分配信  text by 宇都宮徹壱より)


■2017/08/04 感動的なフリューゲルスの優勝と報われなかった立役者桜井孝司

 海外でよくありますが、クラブが豪華な選手を集めたり、代表に世界的な選手が揃っていたりしても、活躍できないということがあります。チームとしてのまとまりの問題、精神的な問題というのが、関係してくるためでしょう。

 桜井さんによれば、 「最後(決勝)まで行くぞ!」という雰囲気になったのは準々決勝でジュビロに勝ってからとのこと。スタメンもベンチも、ベンチ入りできない選手も、一致団結していました。
 さらに、 準決勝でアントラーズに勝ってからは、みんなでご飯を食べに行って「こうなったら優勝するしかねえな」みたいな話をしたそうです。「あんなにチームに一体感があったのは、僕が知る限り初めてでしたね」とのことでした。
 そして、フリューゲルスは感動的な優勝を迎えて有終の美を飾ったのですが、そんな中で出場機会を得る機会を蹴った桜井孝司さんだけ、最後まで移籍先が決まらなかったといいます。
 
「天皇杯で優勝するまでは、一切自分のことは考えていなかったし。性格ですかね(苦笑)。あと、若くて生意気だったので、フロントの人たちから良く思われていなかったというのもあったかも」

 その後、 トレーニングを兼ねて、三浦淳宏さんや永井さん(おそらく永井秀樹)と1月にハワイに行っていたところ、ホテルから自宅の留守電を聞いたらコンサドーレの強化部長から「すぐ来てくれ」とメッセージが入っていて、慌てて日本に戻ったといいます。移籍先が決まらずに終わった…というひどいオチではなかったようです。
 というか、コンサドーレ札幌にいたのか! J1以外では一番知っている地元のチームなのに、覚えていませんでしたわ。 ただ、出場は8試合のみとのことでしたので、仕方ないことかもしれません。