2024年8月8日木曜日

風間八宏監督ってすごいの?すごくないの?低迷で名古屋を解任される

■2019/10/09 風間八宏監督ってすごいの?すごくないの?低迷で名古屋を解任される
■2019/10/09 風間サッカーは外国人選手か良い選手頼りで失点が多い?
■2019/10/09 川崎に比べて名古屋は選手が悪い!解任は我慢すべきだった?
■2019/11/24 ほぼ完成していたはずの風間サッカーが崩壊した理由



■2019/10/09 風間八宏監督ってすごいの?すごくないの?低迷で名古屋を解任される

 以前、風間八宏監督ってすごいの?すごくないの?という投稿をしたと思っていました。が、なんぼ探しても見つからず。うーん、投稿しなかったのかもしれません。
 その話があるとわかりやすかったのですけど、とうとう名古屋の監督を解任となりました。名古屋では前年の前半は低迷してやばかったものの、大型補強が成功したせいか後半好調。とはいえ、全体としては15位。そして、また今年低迷してしまっために、今度は耐えきれず解任となった感じですね。8勝7分け11敗の11位でしたので、去年よりは良いんですけど…。
 J1名古屋、風間監督を解任 後任はフィッカデンティ氏 | 共同通信(2019/9/23 13:04)では、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)出場を目指して積極的に補強した今季は守備が安定せず、失点を重ねて上位に食い込めなかったとしていました。


■2019/10/09 風間サッカーは外国人選手か良い選手頼りで失点が多い?

 苦労したのですけど、 検索して2018年の不調のときに読んでおもしろかったブログを見つけ出しました。風間監督、解任すべき?しないべき?を考える (2018/4/30 hardworkeers2007)のブログというものです。名古屋サポーターが主体だと思われますが、解任すべきかしないべきかで、ネットの反応も分かれているというものです。
 解任派での主力は、 「風間サッカーの未来が見えない」というもの。当時は終わりの見えない連敗の最中(8連敗中)であり、このスタイルで勝てるようになるのか?というところがありました。なお、当時言われていた外国人頼りや失点の多さは、一度好調になった後にも言われています。風間サッカーの本質かもしれません。
  実は擁護派の意見でも、外国人頼りと似たところが見られます。「選手層がそもそも薄い」「やり方を変えてもついていける選手がいない」というものです。とはいえ、2018年夏に補強、そして、さらなる補強をした2019年には、擁護としてはかなり苦しくなるかもしれません。
  また、興味深いのは、「指揮官としては適任じゃない。指導者として雇えば?」「11対11における戦術家としては失格。川崎時代だって結果を出せていない」といったもの。このうち、川崎で結果を出せていないってのは嘘でしょう。
 ただ、実は結果を出しているように見える監督でも、細かくチームを作れない監督ってのは結構いるんですよね。ひょっとしたらきっちりとチームを作れる監督というのは、ほとんどいないのかもしれません。


■2019/10/09 川崎に比べて名古屋は選手が悪い!解任は我慢すべきだった?

 川崎時代との違いという話が出てきましたが、実を言うと、これは先の外国人頼り、というか、良い選手頼りのところにも戻ってきます。2年目ですぐに結果を出した川崎の場合、日本人選手を含めてCBや中盤にしっかりした選手がいたとのこと。結局、良い選手がいてこそみたいなんですね。
 さらに、ブログの作者さんが川崎をよく知る人に聞いたところ、ボール保持率を高める風間サッカーを目指しつつも、得点パターンはそうではなくてカウンターでした。風間サッカーで勝っていたわけではない模様。風間サッカー浸透には、良い選手だけでなく時間も必要なのです。
 ブログ作者はこのような背景から夏の大型補強を希望し、実際に大きな補強があり、 絶好調で破竹の快進撃を続けた時期がありました。しかし、結局、2018年と同じような悩みに戻ってきて解任。
 反論としては、選手らが適応できるまで、あるいは成長するまで待つ我慢がまだまだ必要だった…ということになるでしょう。ただ、正直良い選手が揃わないと即降格争いになってしまう監督というのは、監督としての評価では良い点数をあげづらいものだと思います。「良い選手を揃えて時間ももらえるなら俺だってやれる!」と多くの監督が思うでしょう。風間監督を特別扱いしすぎです。
 前述の通り、2018年も2019年はかなり補強もしていましたしね。特に2019年の補強については、文句なしのA評価としているマスコミすらありました…。擁護は難しいと思います。

■2019/11/24 ほぼ完成していたはずの風間サッカーが崩壊した理由

 風間グランパスの終焉…独特すぎる攻撃偏重スタイルはなぜ大成しなかったのか?(サッカーダイジェストWeb 今井雄一朗)という記事があったので、読んでみました。
 まず、記事によると、<独特にして攻撃偏重の風間監督のもと、約2年半を戦ってきた名古屋は“名古屋の風間スタイル”を確立しつつはあった>とのこと。そもそも時間の問題はほぼクリアしていたようです。前回も書いたように、一時は強かったときがあります。
 じゃあ、なぜダメだったの?と言うと、対策法がわかると途端にダメになってしまったため…とのこと。徹底的に守備してカウンターで対処可能だったようです。かつて風間サッカーをやった川崎だけはそれをやらずに名古屋に完敗してくれましたが、その後、川崎も真っ向勝負をやめてロングボール戦術に。
 挙げ句、風間名古屋も風間サッカーにこだわるのをやめて、ロングボールを解禁。この時点ですでに自ら風間サッカーを捨てていたようです。
 まとめると、風間サッカーがほぼ完成していたのに全く通用せず、最後は自ら崩壊したということ。うーん、こうやって見ていくと、そもそも風間サッカーに無理があったという感じ。言葉はきつくなかったのですけど、ある意味、私より辛辣な評価ですね。

 記事の中盤の小見出しは、「風間スタイルは名古屋に何を残したのか?」という前向きな良かった探し的なものでした。その良かったことは、和泉竜司や宮原和也といった選手を開花させたということ。また、選手全体が技術的に成長したのでは?という話です。
 ただ、積極的に風間さんを評価する内容ではありませんでした。「固定したチーム戦術やグループ戦術が希薄だっただけに、遺産と呼べる要素は、これ以上は少ないかもしれない」としています。
 さらに、ある意味で戦術に飢えていた選手たちに、後任のルールを決めるタイプの監督が受け入れやすいというメリットがあるのでは?という無理やりな「良かった探し」も。前任社長があまりにクズすぎたので、後任社長が誰であれ喜ばれる…みたいなひどい話ですね。
 前回のときにも書いたように、結果を出しているように見える監督であっても、チームをきちんと作れる監督はそう多くはなさげ。風間八宏さんがまさにそういうタイプだったみたいですね。