2024年8月1日木曜日

若手を叱る愛のムチ?ラモスに怒られた都並敏史、スランプになっていた

■2019/04/14 若手を叱る愛のムチ?ラモスに怒られた都並敏史、スランプになっていた
■2019/04/14 辛いけどお前のために叱るんだ…研究で効果は確かめられている?



■2019/04/14 若手を叱る愛のムチ?ラモスに怒られた都並敏史、スランプになっていた

 1998年1月、都並敏史さんがゲルゲットショッキングセンターに出ていたテープが残っていました。その中で、フランスワールドカップの前で、多めに選んだ日本代表に柳沢敦など、4人が初めて選ばれたという話をしています。懐かしいですね。
 柳沢も若かった(20歳かな?)んですが、その4人の中の一人が中村俊輔。19歳での代表入りです。
 都並敏史さんは「19歳で代表入りするってすごいんですよ」と中村俊輔を持ち上げてから、「ぼくも19歳で代表入りしたんですよ」と笑いを取っていました。

 その代表ではなくクラブの方で…ということだったのですけど、若い選手の苦労も話していました。読売クラブの方で、ラモス瑠偉に「お前といっしょなら俺やんないよ」(ラモスのものまねで)などボロクソ言われてへこんでしまい、自分のプレーを出せなかった時期があるとのことでした。
 で、今の若者はなおさらダメ…という話になるかというとそうではありませんでした。都並さんはよくある今の若手はダメだ論ではなく、「今の代表の若手は中田(英寿)を筆頭にあまりへこんじゃうような人がいない」として、頼もしいといった評価。
 解説を聞いていても、都並さんはよく選手の良いところを見つけてあげるといった印象です。自身の辛い経験が活きているのかもしれませんけど、体罰を受けた人がむしろ体罰を正当化することもわかっており、比較的珍しい例かもしれません。
 一方で、あまり「今の代表ではラモスのようなうるさいタイプはいない」という話もしていました。このときには「北澤(豪)くらいしか」と、元チームメイトの名前を付け足してまた笑いを取っていましたが、「愛のムチ」だから、とすぐにフォローしていました。


■2019/04/14 辛いけどお前のために叱るんだ…研究で効果は確かめられている?

 ただ、真面目な話、若手や子供などを叱るのは効果ある教育方法じゃないんですよね。多くの研究で確かめられています。
 都並さん自身も「へこんだ(期間の)分だけレベル下がって損する」といったことを言っていました。
 これは20年以上前の話であり、都並敏史さんの若い頃となるとさらに20年近く前。ただ、未だに叱ることが良いことだという認識はあります。日本では「怒るしつけ」よりひどい「体罰」がやっと問題という認識になってきたところで、ほんのちょっと前には保守派の産経新聞が、よりによって体罰で死者が出たタイミングで体罰賛成キャンペーンをはっていました。叱るしつけ重視派だけでなく、体罰容認派もまだまだ多いものと思われます。
 ここらへんの認識はもっと改めていってほしいです。