■2017/06/29 JリーグのJ1昇格プレーオフが日本サッカーの質を下げている
■2017/06/29 入れ替え戦復活検討とそもそもJ1参入プレーオフができた理由
■2017/06/29 JリーグのJ1昇格プレーオフが日本サッカーの質を下げている
Jリーグの問題点としては、 J1昇格プレーオフの存在が指摘されていました。なぜ問題か?というと、プレーオフでJ1で昇格したクラブは、のきなみ翌年降格しているため。
つまり、本来昇格すべきではないレベルの低いクラブが昇格していると考えられるのです。これはリーグでハイレベルな戦いを維持するためには、明らかにマイナス。長期的には日本サッカーにマイナスに働いてきます。
<2013シーズンの大分トリニータを皮切りに、徳島ヴォルティス、モンテディオ山形、そしてアビスパとすべてJ1の最下位に沈み、1年でのJ2降格を余儀なくされてきた。
入れ替え戦が廃止された2009シーズン以降の3年間における、J2の3位チームも傾向は変わらない。湘南ベルマーレ、アビスパ、北海道コンサドーレ札幌といずれも1年でJ2へUターンしている>
(Jリーグ、“入れ替え戦”復活の背景。上限クラブ数を「60」と想定した構造改革の視座 フットボールチャンネル | スポーツ | 2017年06月28日 より)
また、本来J2に落ちるべきではないチームが落ちているというデータもありました。これは考えていませんでしたわ…。
<一方でJ1の16位でJ2へ降格したクラブの翌シーズンの成績を振り返ると、昨シーズンの松本山雅FCを除いて、6つのクラブがすべて2位以内に入ってJ1への返り咲きを果たしている。 しかも2013シーズンのヴィッセル神戸を除いた、5つのクラブが2位に大差をつけて優勝。なかには2014シーズンのベルマーレのように勝ち点を3桁に乗せ、2位に勝ち点差18をつけた独走劇もある>
■2017/06/29 入れ替え戦復活検討とそもそもJ1参入プレーオフができた理由
この対策として、入れ替え戦の復活というのがあったようです。
"J1昇格プレーオフを廃止し、従来のJ1の16位とJ2の3位が対戦する入れ替え戦に戻すべきでは、という声がJクラブの代表取締役で構成される実行委員会内であがっていた"とのことでした。
ただ、J1昇格プレーオフという悪習を作ってしまったことで、既得権益ができてしまいました。
<J2勢としては、可能性が大きく開いたJ1への扉はそのままにしておきたい。ある意味で綱引きの末に生まれたJ1参入プレーオフだったと、Jリーグの黒田卓志フットボール本部長は振り返る>
こうした入れ替え戦や昇格・参入プレーオフ というのは、個人的には好きでした。独特のハラハラ・ドキドキ感があり、すごく盛り上がります。
記事では、なぜこうしたことをやっているかはほとんど触れておらず、"予測不能のドラマとしては面白いものの"と書いていた程度。これは要するに、「マスコミなどに注目されるから」といった理由でした。これはこれでメリットとも考えられなくはありません。
ただ、個人的な好みを抜きにして冷静に考えた場合、リーグの質向上の方が日本サッカーのためになると言えるでしょう。このやり方で終わりではなく、より改善していく必要がありそうです。