2024年7月28日日曜日

弱い金持ちクラブ・資金力がなくても強いクラブ 違いはどこ?

■2023/03/30 弱い金持ちクラブ・資金力がなくても強いクラブ 違いはどこ?
■2023/03/30 トッテナムの監督解任の反応 監督ではなくレヴィ会長への批判ばかり



■2023/03/30 弱い金持ちクラブ・資金力がなくても強いクラブ 違いはどこ?

 どこかで資金力とクラブの安定性と成績に関する研究の話をやったと思うのですが、忘れちゃったのでとりあえず、ひとつまとめ。基本は選手年俸の高いチームが強いものの、同じような資金力でも成功するクラブとそうではないクラブがあり、その違いは何か?と調べた論文かなにかだったと思います。
 で、結論はクラブの安定性などいったものだったはず。該当記事が見つかりましたら、同じページにまとめたいです。

■2023/03/30 トッテナムの監督解任の反応 監督ではなくレヴィ会長への批判ばかり

 イングランド・プレミアリーグのトッテナム・ホットスパーがコンテ監督を解任しています。

・スパーズがコンテ監督の退任発表…セインツ戦後の選手・クラブ批判が最後の引き金に (23/3/27(月) 6:49配信 超WORLDサッカー!)
<トッテナムは26日、アントニオ・コンテ監督(53)との契約を双方合意の下で解消したことを発表した>
<リーグ戦では暫定4位に位置するが、チャンピオンズリーグ、EFLカップ、FAカップはすべて敗退し、シーズン無冠がほぼ確定。
今月18日に行われた最下位サウサンプトン戦では3-1のリードからまさかのドロー。暫定ながら3位浮上のチャンスを逸した。
試合後会見では堪忍袋の緒が切れたかのごとく、身勝手な選手がいるなどと苛立つ感情を表立たせると、「20年間も同じオーナーで一度も優勝がない」とも(引用者注:トッテナムの)ダニエル・レヴィ会長下の悪しき体質にも切り込んでいた>
https://news.yahoo.co.jp/articles/394373bde8e962e5dd9deaf617b6b0a0e9972d72

 ヤフーニュースのコメント欄を見ると、コンテ監督を支持し、ダニエル・レヴィ会長を批判する声ばかり。驚くほど一方的です。レヴィ会長はどうも相当評判が悪いようでした。

<ここまで親身になってスパーズを変えようとしてくれた監督を切るって、レヴィは経営者としては、立派だと思うけど、チームを優勝させたいって気概がないんだろうな…。
20年タイトルすら獲れてない時点で、サポーターもいい加減限界を感じてるのは?
クラブが今まで勝ち切れないぬるま湯って言われ続けてる最大の理由って選手にも勿論原因はあるだろうけど、最大の理由はレヴィがいつまでもトップに居続けて変革することが出来ないからなんだろうな。
もうコンテすらも解任してしまうようなクラブに、一流の監督は招聘されても行きたいとは思わないと思う>

 レヴィ会長のことをよく知らないので検索。すると、「経営者としては、立派だ」とのコメントでもあったように、ビジネスマンとしては優れているとされていました。交渉では徹底して自己の利益を追求。このため、交渉関係者には不評のようです。

・敏腕ビジネスマンすぎるのも問題か トッテナム会長にモドリッチが物申す|theWORLD(ザ・ワールド)|世界中のサッカーを楽しもう! 2020年08月19日
<サッカー界には名物会長と呼ばれる人物が何人かいる。おそらく、トッテナムのダニエル・レヴィ会長もその一人と言えるだろう。
 近年におけるトッテナム躍進に多大な貢献を果たしてきたレヴィ会長。彼が長期的な目線で改革を焦らなかったからこそ、今のスパーズがあると言っても過言ではないか>
<一方でレヴィ会長はあまりにも物事をビジネス的に捉えすぎると主張する人物がいる。それは2008年から2012年までトッテナムに在籍したクロアチア代表MFルカ・モドリッチ(現レアル・マドリード)だ>
「交渉は厳しいものになった。代理人は僕に包み隠さず全てを話してくれたよ。結果的に言うと、レヴィが全てを狂わせていたんだ。両者が何かに合意するたび、彼はさらに別のものを求めたんだ。かなりストレスが溜まったね。妻をはじめとした家族もさ。あまりにも話が決まらないから、妻に『レヴィはなんてアンフェアな奴なんだ?』って話したことを覚えているよ」
<モドリッチの売却に際して、レヴィ会長はここぞとばかりにレアルへ追加条件を要求していたという。ステップアップを望む選手としてはたまったものではなかったか。クラブの利益を優先するあまり、選手の気持ちを考えることができていないとモドリッチは痛烈批判を展開している>
https://www.theworldmagazine.jp/20200819/01world/england/291719

 トッテナムはビッグクラブではありますが、イングランドではもっとお金のあるチームがいくつもあり、資金力からすれば十分に成功していると個人的には思います。確認のために各チームの年俸ランキングもちらっと見ました。やはり私のイメージ通り、トッテナムは上位ではあるものの、少し下のグループです。
 レヴィ会長もこの意識で他の金満クラブを批判。これに、シティのグアルディオラ監督が反発していたようです。

ペップ・グアルディオラがスパーズのダニエル・レヴィ会長を名指しで批判 | スパーズ・ジャパン 2023.02.11
<トッテナムのダニエル・レヴィ会長はプレミアリーグの他クラブによる「持続不可能な支出」を非難し、マンチェスター・シティの指揮官はこれに敏感に反応した>
<レヴィの希望は、チェルシーがこの冬の4週間で新戦力に3億2300万ポンド以上を費やしたことを受け、ヨーロッパのクラブに適用される新たな財務規則が、競争を平準化するのに役立つとことだ。
「プレミアリーグの状況はこの10年で大きく変わりました。一部のファンがより多くの選手補強への投資を求めるのは理解できますが、その多くはほとんどのクラブにとって持続不可能なことです。私たちは、政府系ファンドが所有するクラブやコンソーシアム・ファイナンスがオーナーとなったクラブが増加しているリーグで戦っています。また、資金力が、移籍マーケットを支配し歪める力を持つ少数の人々の手に委ねられたリーグで戦っています」
「私たちは、より強固な財政的持続可能性とファイナンシャル・フェアプレー(FFP)を強制するこの競技のガバナンスへの変更を歓迎します。欧州では、新たに導入されたUEFAの財政的持続可能性規則を含め、FFP規制に関する大きな変更が導入されており、その影響は2025-26シーズンから本格化します。このルールは、『支払能力』『安定性』『コスト管理』の3つを柱としており、クラブは3シーズン以内にこのルールに適応することが求められます。多くの人が、この新しいルールがこの競技の流れを変えるだろうと予想しています。さらに厳しい規制がその先に導入されるかもしれません」>
<UEFAのFFP規則違反による2年間のヨーロッパの大会での出場禁止処分が2020年にスポーツ仲裁裁判所によって覆されたことについて、「クラブは完全に無実であることを証明した」と語るグアルディオラ。
(中略)今回の告発は他のクラブが主導したものかと問われると、グアルディオラはこう答えた。
「もちろんそうだ。プレミアリーグなんだからね。プレミアリーグの(クラブの)CEOたち、ダニエル・レヴィ、こういった人たちのところに行って聞くしかない。記者会見を開いて聞くんだよ」>
https://spurs.sc/archives/2023/02/daniel-levy-tottenham-title-guardiola

 トッテナムは今シーズン積極補強をしたのにうまく行かなかった…というパターンだった模様。ただし、前述の通り、トッテナムは資金力があるのに成功していないチームということはなく、資金力からすれば十分健闘していると思います。一方で、個性的すぎる会長が負の作用を起こしている可能性も感じさせる一連の記事でした。