2025年11月17日月曜日

ドイツのW杯優勝は運の良さが半分以上という研究があった!

■2014/9/6 ドイツのW杯優勝は運の良さが半分以上という研究があった!
■2019/12/02 ドイツはやっぱり弱かった?ネーションズリーグでも降格 



■2014/9/6 ドイツのW杯優勝は運の良さが半分以上という研究があった!

 しくみがよくわからないのですけど、"メリーランド大学のゲリー・スキナー研究員らは、1938年から2006年までのW杯のデータを使って、試合の勝敗が実際に実力の差を反映しているのか、それとも単なるツキなのかを検証した"そうです。
 スキナー研究員らの分析結果によって、わかったのは以下のようなもの。ただ、よくわからない文章ですね。

-----引用 ここから-----
点数差が3点以下の試合はツキによる勝利であることが多く、分析の対象とした64試合のうちわずか5試合しか、実力の差が勝敗を決めたと信頼度水準90%以上で統計的に有意に結論づけることができないことを示した。勝敗が実力で決まるのとツキで決まるのでは確率は五分五分であることを示している。また最も実力があるチームがW杯を優勝する確率は、3分の1以下であると推定している。

W杯優勝は、単なる運不運?:日経ビジネスオンライン    田中 知美 2014年7月1日(火)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20140627/267631/
-----引用 ここまで-----

 一方、"元サッカー選手でありながら経済学者としてのキャリアを選んだコーネル大学のクリス・アンダーソン准教授と、ダートマス大学のデビッド・サリー客員准教授"はホスト国の有利さについて研究していました。
 "アンダーソン准教授らによると、FIFAのランキングよりもELOレーティングの方が試合の勝敗をより正確に予測できる"そうです。"ELOレーティングとは、FIFAのランキング同様、各国のサッカーチームの実力を示す数値"です。
 また、"アンダーソン准教授らは、ホスト国が優位な理由の1つは、審判の態度にあるのではないかと"していました。リーグ戦でホーム有利になるという研究なら既に出ているためです。

-----引用 ここから-----
ボン大学のトーマス・ドーメン教授は、ドイツのプロサッカーリーグの試合のデータを分析し、審判は、試合を主催する側のチーム(ホームチーム)が負けている時、アディショナルタイム(ロスタイム)を長くする傾向があること、そしてそのような行動は、観客からのプレッシャーと、審判と観客との距離に影響されていることを示した。(略)
さらにドーメン教授は論文の中で、ペナルティキックやゴールについての審判員の判断も、ホームチーム側に有利な方向にバイアスがかかる場合が多いことを指摘している。
-----引用 ここまで-----

 アンダーソン准教授らは"W杯の試合の勝敗には3つの決定要因がある"としていました。上記で出たホスト国か否かと、ELOレーティングというのが、それぞれ決定要因の一つです。そして、"第3の要因は、文化的な距離"というものでした。
 ブラジル人と同じ言葉を話すポルトガルは有利…といったものです。ポルトガルはグループリーグで敗退しましたけどね。一方、ブラジルともっとも文化的に距離があるとされたイングランドの場合は、「56年ぶりに一次リーグで敗退」という劇的な形で当てています。
 こういう研究はおもしろい…とは思うのですけど、今回は何だかすっきりしない感じのものが多かったです。事前にグループリーグ突破や優勝などを予測しておいて当ててくれると、説得力あるんですが…。




■2019/12/02 ドイツはやっぱり弱かった?ネーションズリーグでも降格

 古い話になっちゃいますが、新たに始まったUEFAネーションズリーグの2018-2019 で、ドイツが2敗2分けと1勝もできないまま、Aリーグ降格となりました。同組は、フランスがいたわけですけど、もう1つはワールドカップ出場を逃したオランダでした。(ちなみにオランダが得失点差で同組1位となっています)
 ただし、 次回大会において各リーグのチーム数が変更されることとなり、ドイツはラッキーな形で降格を免れています。とはいえ、これは別にドイツの強さとは関係ありませんからね。不名誉なことには変わりありません。