2025年1月22日水曜日
Jリーグはイングランド5部クラブを見習え!貧乏クラブの大金の使い道
■2017/06/11 巨額契約はむしろ危ない 米FOXは僅か2年でプロ野球放映撤退
■2017/02/18 Jリーグはイングランド5部クラブを見習え!貧乏クラブの大金の使い道
■2017/03/11 4部クラブがシーズンチケット国内最多記録更新 ポーランドのクラブ
■2021/12/12 川崎フロンターレとヴィッセル神戸、大金の使い道の違い
■2017/06/29 JリーグのJ1昇格プレーオフが日本サッカーの質を下げている
■2017/06/29 入れ替え戦復活とJ1参入プレーオフができた理由
■2017/02/11 JリーグはDAZNバブルに浮かれすぎ もっと長期的視野を持って
DAZN(ダ・ゾーン)と10年間総額2100億円という大型契約を結んで、バブル状態のJリーグ。ただ、これで浮かれてちゃいけないと思うんですよ。
どこの国の何のスポーツの例だったか忘れちゃったのですが、やはり大型契約したものの、採算が取れないと見るや即撤退で、当初の計画がすっかり狂ったというリーグがあったそうです。
Jリーグもせっかく得たこの貴重な資金を、無駄遣いするのではなく、よく考えて使っていくべきです。
…と思っていた中で、以下のようなニュースが入ってきました。
Jリーグ、J1クラブに総額27.8億円の「理念強化配分金」を支給 フットボールチャンネル | 2017年02月09日
以下のように大盤振る舞いしています。
・J1の優勝賞金が昨季の1億円から3億円に増額。
・リーグ上位のクラブは「理念強化配分金」を受け取ることができる。
理念強化配分金というのは、「Jリーグの理念の実現に対して拠出すること」が目的。一応何に使って良いというわけではなく、配分されたクラブはJリーグが用途を審査した上で使用することができるという建前。
しかし、「選手の獲得費用や育成の資金に充てることができる」とありました。育成はともかく、選手の獲得に使えたらこれ、散財して終わりって可能性が高いですね。これだと、バブルが弾けた後のリーグの資産にならないので、支持できません。
金額的にも、例えば2017年シーズンの優勝クラブは賞金と合わせて3年間に渡って総額18億5000万円を受け取ることができるということで、やはり高い金額です。
今サッカーのバブルと言うと、中国の選手爆買いが言われています。これについて、私は正当な競争であるし、Jリーグもかつては似たようなものだったので批判はしていません。ただ、日本人でも批判的な人はきっと多いことでしょう。
しかし、日本人は中国のサッカーバブルを心配するより、Jリーグのバブルを心配すべきです。こんなチャンス二度と来ないかもしれないんですから、もっと実のある使い方をしてほしいです。
■2017/06/11 巨額契約はむしろ危ない 米FOXは僅か2年でプロ野球放映撤退
思い出せなかった"どこの国の何のスポーツの例だったか忘れちゃったのですが、やはり大型契約したものの、採算が取れないと見るや即撤退で、当初の計画がすっかり狂ったというリーグがあった"の話。
記事を見つけました。日本のプロ野球の話でしたわ。
Jリーグ放映変更で浮かぶ懸念 日経ビジネス2017年1月30日号(林 英樹)
記事によると、スポーツメディア業界では「FOXの二の舞いになる恐れがある」と危惧する声が広がっていたと言います。
このFOXというのは、アメリカのテレビネットワークのこと。2012年、米FOXは日本のプロ野球の放映権ビジネスに本格参入していました。
ソフトバンクのグループ会社と合弁会社を立ち上げ、福岡ソフトバンクホークス、千葉ロッテマリーンズ、オリックス・バファローズのパ・リーグ3球団の放映権を押さえることに成功。衛星放送などを独占的に手掛けていたのです。
ところが、わずか2年で合弁会社を解散。理由は単純に儲けが少なかったためのようです。
「外資系企業は採算が合わないと判断したらすぐに切ってしまう。放映権ビジネスは相手との信頼関係が重要になるが、それが構築できず、ファンに迷惑をかけることになった」(パ・リーグ球団関係者)
結果的に、放映機会の減少などによってファン離れが進むことになったということで、逆効果になってしまいました。
Jリーグの場合も危ないというのは、放映権料があまりにも巨額であること。巨額の契約は良いことだろう…と浮かれているのかもしれませんけど、放映料を高く買い取ったということはその分採算ラインが上がるという話になります。ハードルが高いのです。
■2017/02/18 Jリーグはイングランド5部クラブを見習え!貧乏クラブの大金の使い道
リーグの話ではなくクラブの話ではあるものの、Jリーグよりはお金の使い方がマシだと感じた話がありました。
アーセナルの相手は世界一の”ユニーク集団”!? 指揮官は無給で働く不動産オーナー 1,843 YOU フットボールチャンネル | 2017年02月17日
ユニーク集団というのは、別投稿でやったような話が理由です。
デブにもほどがある!体重115kgの太いゴールキーパーが実在、ウェイン・ショーというイングランド人GK
ただ、今回の記事でも感心したのが、普段は不動産オーナーとして働いている、イングランド5部サットン・ユナイテッド監督の、ポール・ドスウェルさんの考え方です。
監督は、クラブの監督としては無給で働いている上に、クラブに対して週に2000ポンド(約28万円)を融資も行っています。5部のクラブですし、貧乏クラブです。
しかし、今回のFA杯の活躍で大金が舞い込んできました。
FA杯では勝利するごとに賞金が発生します。さらに放映権料やチケット収入なども合わせると、すでに今までに獲得したことのないほどの金額がクラブに入っていることになる。
ドスウェル監督は「サットンにとって素晴らしいおとぎ話だ。今後何年にも渡ってクラブを支えるほどのお金を調達できている」としていました。
しかい、お金の使い道に関しては、選手の補強に使わないと言っています。
スタジアムの屋根の補修や若い選手のための部屋を作るなど、本拠地とするガンダー・グリーン・レーンのために使うとのこと。
記事では、「選手のため、そしてサポーターのためを一番に考えている」としていました。
では、Jリーグのお金の使い方は、、「選手のため、そしてサポーターのためを一番に考えている」と言えるでしょうか?
Jリーグの幹部らは、胸に手を当ててよく考えてみると良いです。
■2017/03/11 4部クラブがシーズンチケット国内最多記録更新 ポーランドのヴィジェフ・ウッチ
戦績に関わらず地域に愛されるクラブというのは理想であり、秘訣があるのであれば見習いたいものだと思った話。
4部クラブが新記録樹立の快挙。シーチケ販売数でポーランド歴代最多を更新 フットボールチャンネル | スポーツ | 2017年03月10日
ポーランド4部のヴィジェフ・ウッチが、1万5058席のシーズンチケットが売り、国内最多記録を更新したそうです。
過去にトップリーグで4回の優勝経験がある古豪ではあるもののl、4部ですよ、4部。1990年代以降は財政難で低迷しているそうです。
4部で快進撃を続けるという話ですらなく、第17節まで消化して18チーム中5位という状況。正直微妙なところです。
また、現在ヴィジェフ・ウッチが使用するスタディオン・ヴィジェバの収容人数は18018人ということで、それほど多いわけではありません。
そして、 収容人数18018人で、1万5058席のシーズンチケットが売れているということは、シーズンチケット購入者だけで座席のほとんどを確保しているという状況。驚くべきことです。
結局、なぜそんなに愛されているのか?という話は、記事には一切なかったので、すごく気になります。深掘りしてもらえませんかね?
■2021/12/12 川崎フロンターレとヴィッセル神戸、大金の使い道の違い
大金の使い道ということで興味があったのは、DAZNマネーの使い道。JリーグはDAZNとの契約により、さして苦労もしていないのに大金を手にしてしまいました。
利益が出ないというのは困りものですが、難なく大金が入ってしまうのにも実はデメリットがあります。有効ではない使い道で浪費してしまうケースや、DAZNとの契約が切れたり変わったりして収入が激減したときといった急激な変化に対応できず、チームが破綻したり、人気が急落したり…といった可能性が出てくるためです。
で、「大金の使い道」に関する記事はないかと検索して出てきたのが、2018/12/20の<2年総額44億円のDAZNマネーの使い道は?常勝軍団川崎への道。 Jリーグ財務診断「川崎編」 | VICTORY>という記事。鹿島ファンとしては残念ですが、川崎フロンターレはその後安定して好成績であり、うまいお金の使い方ができた考えて良さそう。特に上位の支払いが大きくなるDAZNマネーの流れにうまく乗れた感じですね。本当は鹿島にこうなってほしかったのですが、鹿島はつまずきました。
そして、おもしろいのが、川崎フロンターレはこの巨額のDAZNマネーをむしろ堅実に使った…という事実。DAZNマネーが流入する前の話ですが、大物外国人にお金を浪費したヴィッセル神戸なんかと対比されていました。
<クラブ経営の転換期ともいえる巨額資金を獲得しても、川崎は“堅実経営”の姿勢を崩さない。昨季の優勝賞金はクラブハウスの食堂の新設や、幅広シートでトイレ付きのチームバスの購入、勝利給と年俸のアップなどの人件費に充てて足元を固めた。
また、クラブ幹部は「選手層が厚すぎても薄すぎてもよくない。超大物の外国人を取りにいくこともない」と強調する。大枚をはたいて元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ、元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキを獲得したヴィッセル神戸や、元スペイン代表FWフェルナンド・トーレスが加入したサガン鳥栖は、終盤までJ1残留争いを強いられた。必ずしも結果に直結しないスーパースターの補強に川崎は興味を示さない。
照準はセレッソ大阪の元日本代表MF山村和也らクラブの方針に合致する日本選手。元ブラジル代表FWレアンドロダミアンをインテルナシオナル(ブラジル)から完全移籍で獲得することも決まった。2012年ロンドン五輪の得点王で著名なストライカーではあるが、所属チームとの契約が満了したため移籍金はゼロ。必要最小限の投資でチームに足りなかった高さを持つ選手の補強を実現させるなど、一貫した方針で着実に選手層を厚くしている>
https://victorysportsnews.com/articles/7283/original
このとき獲得したレアンドロダミアンは大活躍。特に2021年は得点王とMVPの両方を取っています。ヴィッセル神戸も見習えよ!という感じです。
なお、2017年度の入場料収入は9億700万円、2018年のホーム試合の入場者数は39万4709人で、いずれも5位でした。2018年は1試合平均観客動員を2001年の3784人から2万3218人まで伸ばしています。ファンの獲得もうまく行っていますね。
こういうのはすごく大事。私はこうしたファン獲得にお金を使ってほしいと思いますが、フロンターレの場合はこちらも大金かけて…ではなく努力して…といった感じみたいでした。
<相撲部屋とコラボして「塩ちゃんこ」という定番のスタジアムグルメを開発したり、レーシングカーをグラウンドに走らせるなどの異色のイベントを開催したり、はたまた「フロンターレ算数ドリル」という教材を川崎市内の小学校に配布したり、アイデアあふれる地道な活動を通じて多くのファンを獲得してきた“地域密着クラブ”には「DAZNマネー」にも浮足立つことのない経営の軸がある>
なお、さまざまな仕掛けを中心になって作り出してきた天野春果プロモーション部長はその後、出向の形で東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会に参加。ただ、東京五輪は国民への自粛要請そっちのけでお祭り騒ぎと特別扱いの連続で、特にプロモーション関係はひんしゅくを買いました。経歴に傷がついてしまった感じです。
■2017/06/29 JリーグのJ1昇格プレーオフが日本サッカーの質を下げている
Jリーグの問題点としては、 J1昇格プレーオフの存在が指摘されていました。なぜ問題か?というと、プレーオフでJ1で昇格したクラブは、翌年降格しているため。
つまり、本来昇格すべきではないレベルの低いクラブが昇格しているのです。これはリーグでハイレベルな戦いを維持するためには、明らかにマイナス。長期的には日本サッカーにマイナスに働いてきます。
"2013シーズンの大分トリニータを皮切りに、徳島ヴォルティス、モンテディオ山形、そしてアビスパとすべてJ1の最下位に沈み、1年でのJ2降格を余儀なくされてきた。
入れ替え戦が廃止された2009シーズン以降の3年間における、J2の3位チームも傾向は変わらない。湘南ベルマーレ、アビスパ、北海道コンサドーレ札幌といずれも1年でJ2へUターンしている"
(Jリーグ、“入れ替え戦”復活の背景。上限クラブ数を「60」と想定した構造改革の視座 フットボールチャンネル | スポーツ | 2017年06月28日 より)
また、本来J2に落ちるべきではないチームが落ちているというデータもありました。これは考えていませんでしたわ…。
"一方でJ1の16位でJ2へ降格したクラブの翌シーズンの成績を振り返ると、昨シーズンの松本山雅FCを除いて、6つのクラブがすべて2位以内に入ってJ1への返り咲きを果たしている。 しかも2013シーズンのヴィッセル神戸を除いた、5つのクラブが2位に大差をつけて優勝。なかには2014シーズンのベルマーレのように勝ち点を3桁に乗せ、2位に勝ち点差18をつけた独走劇もある"
■2017/06/29 入れ替え戦復活とJ1参入プレーオフができた理由
この対策として、入れ替え戦の復活というのがあったようです。
"J1昇格プレーオフを廃止し、従来のJ1の16位とJ2の3位が対戦する入れ替え戦に戻すべきでは、という声がJクラブの代表取締役で構成される実行委員会内であがっていた"とのことでした。
ただ、J1昇格プレーオフという悪習を作ってしまったことで、既得権益ができてしまいました。
"J2勢としては、可能性が大きく開いたJ1への扉はそのままにしておきたい。ある意味で綱引きの末に生まれたJ1参入プレーオフだったと、Jリーグの黒田卓志フットボール本部長は振り返る"
こうした入れ替え戦や昇格・参入プレーオフ というのは、個人的には好きでした。独特のハラハラ・ドキドキ感があり、すごく盛り上がります。
記事では、なぜこうしたことをやっているかはほとんど触れておらず、"予測不能のドラマとしては面白いものの"と書いていた程度。
これは要するに、「マスコミなどに注目されるから」といった理由でした。
ただ、個人的な好みを抜きにして冷静に考えた場合、リーグの質向上の方が日本サッカーのためになります。このやり方で終わりではなく、より改善していく必要がありそうです。
2025年1月19日日曜日
イングランドではなく日本代表選択のサイ・ゴダード、母が日本人のハーフだが生まれも育ちも英国
■2017/01/29 イングランド代表を選ばない選手は過去にもたくさんいた
■2017/10/01 左足ボレーがクラブの月間最優秀ゴールにノミネートされたことも
■2021/11/21 そういえばあのサイ・ゴダードはどうなった!?その後の経歴
■2017/01/29 イングランドではなく日本代表選択のサイ・ゴダード、母が日本人のハーフだが生まれも育ちも英国
フットボールチャンネルによると、サイ・ゴダードは、トッテナム・ホットスパーのユースに所属しています。1997年生まれで、父親は英国人、母親は日本人。生まれも育ちも英国で、日本語も話せません。週に二度の日本語講座に通い、勉強中という段階。
しかし、昨年、U-16日本代表に選出されて、ゴールも既に決めています。この出場はフル代表ではないため、まだイングランド代表を選ぶ選択も可能です。
ただ、英紙「デイリー・メール」電子版は、日本代表入りを希望することを報じています。ゴダードは以下のように話したとのこと。
「私は常に日本のためにプレーしたかった。10歳のときから変わらぬ思いです」
「(引用者注:日本の)熱烈なファンに感動した」
生まれも育ちも英国、サイ・ゴダードが日本代表を希望。英紙は才能の流出嘆く「ヤヌザイと同じくイングランド代表を選択せず」 | フットボールチャンネル | サッカー情報満載! 2014年09月15日(Mon)13時35分配信
■2017/01/29 イングランド代表を選ばない選手は過去にもたくさんいた
サイ・ゴダードの選択は、実を言うと珍しいものではありません。「デイリー・メール」では多くの例を挙げていました。
マンチェスター・ユナイテッドのアドヤン・ヤヌザイ(ベルギー)
ストーク(チェルシーからのレンタル)のビクター・モーゼス(ナイジェリア)
ニューカッスルなどで活躍したショラ・アメオビ(ナイジェリア)
ローマで活躍したシモーネ・ペロッタ(イタリア)
HSV(スパーズからのレンタル)のルイス・ホルトビー(ドイツ)
私が気になるのは、ゴダードのようなハーフが日本国籍を選択することを歓迎する人が、逆パターンを歓迎できるか?という話。日本にいる癖に日本代表を選ばないなら出て行け!って人がいるんじゃないかと思うんですよね。
逆に、他の民族の血が入った人を日本代表に呼ぶな、本物じゃないって人もいるから、これはこれでまた困り者なのですが…。
■2017/10/01 左足ボレーがクラブの月間最優秀ゴールにノミネートされたことも
新しい話題がないかと検索したものの、見つからず。古い話ですが、 トッテナムMFサイ・ゴダードの圧巻ボレーが3月のクラブ月間最優秀ゴールにノミネート 超ワールドサッカー / 2016年3月31日 22時31分というニュースを。
トッテナムに所属するU-18日本代表MFサイ・ゴダードが、2016年3月のU-21レスター・シティ戦で決めたU-21プレミアリーグ初ゴールが、クラブの月間最優秀ゴールにノミネートされたという話。
途中出場だったのですが、試合終了間際にペナルティアーク付近でルーズボールに反応すると、見事な左足ボレーで合わせ、初ゴールを記録したとのこと。
検索してみました。たぶん以下のゴールのことだと思われます。
【日本代表次世代のホープ】サイゴダードのスーパーボレーがジダンのスーパーボレーにそっくり!!と話題に
喜び方が控えめで、何となく日本人くさいと感じました。
■2021/11/21 そういえばあのサイ・ゴダードはどうなった!?その後の経歴
その後名前を聞かなかったサイ・ゴダードの記事を久々に見ました。どうも伸び悩んでいたみたいですね。<トッテナムのアカデミーで10番を付けた日本人の今 24歳の逸材は新天地で輝きを放てるか>(21/8/27(金) 23:00配信 theWORLD(ザ・ワールドWeb)>という記事が出ていました。
<イギリス人と日本人のミックスであるサイ・ゴダードは、ロンドンで生まれプレミアリーグのトッテナムに入団した。U-18時代には10番を付けプレイしており、世代別の日本代表にも選出。しかしトップチームには昇格できず、2018-19シーズンにセリエAのベネヴェントへ加入する。そこでも定位置確保とはいかずキプロスやインドを経て今夏よりAリーグ(オーストラリア)のセントラルコースト・マリナーズへ加入した。
現在24歳となったサイ・ゴダード。トップ下やインサイドハーフでプレイし、左利きながら両足で精度の高いキックを蹴ることができる司令塔だ。インド・スーパーリーグでは主に右サイドハーフで起用されており、18試合1得点を記録した。>
https://news.yahoo.co.jp/articles/19fd8b1c62d114424f1b103a4cafb257846e9783
オーストラリアでは外国人枠となります。助っ人外国人として期待されているわけで、そこまで悪いわけではないですよね。日本代表クラスの選手でも本田圭佑選手がオーストラリアでプレーしていました。逆に言うと、サイ・ゴダードも活躍すれば日本代表を狙えるんじゃないでしょうか。
コメント欄では、<自分が24歳の頃と重ね合わせると立派という言葉で表すことが出来ないくらい立派です>などの温かいものが多かったですね。また、印象に残ったのは、ワールドユースで優勝したスペインユース代表から意外にすごい選手が出なかったという話。私は他にも好きな選手がいたのですが、「シャビとカシージャスだけ」と言われていました。
<オールドファンには懐かしい、99年のワールドユース。
黄金世代と呼ばれていた日本は、そこから数多くのフル代表が出たけど、小野伸二を欠いた決勝でボロ負けした相手がスペイン。
そのスペインU-19から後にプロとして大活躍できたのは、シャビとカシージャスだけで、あとは数人くらいしかトッププロとして活躍できなかったのは、有名な話。
ふと、その事を思い出した>
2025年1月18日土曜日
世界最高のリーグはプレミア、ブンデスやリーガエスパニョーラは低レベル、クロップ監督らが主張
■2017/05/20 プレミアリーグの監督「ブンデスリーガは低レベル」
■2017/05/20 給料が高い割に勝てないプレミアリーグのビッグクラブたち
■2017/04/04 世界一の人気クラブはバルセロナかレアル・マドリーか?
■2017/10/24 世界ベストイレブンはリーガ・エスパニョーラが圧倒 プレミア・ブンデスは壊滅
■2017/12/11 UEFAランキングで判別、最強リーグはどこの国か?
■2021/06/13 グアルディオラなど…リーガエスパニョーラ好きな選手ベスト11
■2017/03/17 世界最高のリーグはどこ?プレミアリーグ、CLでは低迷目立つ
世界最高のクラブ同様、世界最高のリーグというのも揉めそうな話ですが、プレミアリーグはその候補の一つでしょう。
ところが、意外なことに、プレミアリーグのクラブは、チャンピオンズリーグ(CL)だとめっぽう弱いようです。
CLの低迷目立つイングランド勢。過去5年で11クラブが16強敗退、今季唯一の8強はレスター フットボールチャンネル | スポーツ | 2017年03月16日
レスターはCLベスト8に進出した8つ目のイングランドのクラブであり、これは他のどのリーグよりも多いそうです。
一方で、近年のCLではイングランド勢の低迷が目立ちます。過去5シーズン、ベスト4に進出したのは15/16シーズンのシティと13/14シーズンのチェルシーのみ。全20クラブのうち15クラブはグループステージを突破しているが、そのうち11クラブがベスト16で敗退しています。
では、強いのはどこか?と言うと、リーガ・エスパニョーラだと言えるかもしれません。
今季はベスト8にバルセロナ、レアル・マドリー、アトレティコ・マドリーが名を連ねているように、スペイン勢が上位を占めています。
ここ3シーズンではいずれもリーガエスパニョーラのクラブが優勝しており、イングランドは後塵を拝しています。
ただ、一応言い訳もできるかもしれません。
誰だったか忘れたものの、過去にプレミアの監督が、逆にリーガ・エスパニョーラのレベルは低いと発言していました。バルセロナなどのクラブは下位クラブ相手で楽勝できる一方、プレミアリーグでは下位相手でも油断できないという理由です。
実際、レスターが昨シーズン優勝するなど、プレミアリーグの方が実力が拮抗しているかもしれません。リーガ・エスパニョーラはアトレティコ・マドリーなどもいますが、バルセロナとレアル・マドリーが抜けており 、下位との差はあります。
こうした事情により、プレミアリーグではチャンピオンズリーグに向ける体力を失っていると、言い訳できそうです。
とはいえ、そもそも下位クラブが善戦できてしまうリーグは本当にレベルが高いのか?と、疑問に思います。
Jリーグなんかもそういう時期がありましたが、昇格クラブがいきなり優勝争いできてしまうリーグがハイレベルとは言えません。
なお、リーグ全体のレベルを抜きにして言えば、上位クラブとしてリーガが最強であると説明することはかなり簡単です。
例えば、国内の主力選手を2クラブにまとめる場合と、10クラブに分散させる場合に、どちらの上位クラブが強いかと考えれば、当然前者です。リーグのレベルはともかく、偏っている方が上位クラブが 強くなるのは、理論的に当然でしょう。
そして、最近のバロンドールがメッシとクリスティアーノ・ロナウドというリーガの選手しか取っていないことも、上位クラブの選手の質の高さで上回っていることを証明しています。
ここらへんはリーグレベルと上位クラブレベルは考え方が異なるという話ですので、結局、なかなか決着はつかない話かもしれません。
■2017/05/20 プレミアリーグの監督「ブンデスリーガは低レベル」
最初のところで過去にプレミアの監督がプレミアリーグのレベルについて言っていたと書いた話。うろ覚えだったのですが、ちょうど同じようなことを今度はブンデスリーガと比べて言っていました。
問題の主張をしていたのは、リバプールのユルゲン・クロップ監督。
ブンデスリーガ5連覇を達成したバイエルンと、ボルシア・ドルトムント指揮官として何度も対戦してきたクロップ監督は、ライバルの偉大さを認めつつ、プレミアリーグはさらに厳しい舞台だと述べていました。
「バイエルンがプレミアリーグで優勝するのは簡単じゃない。ただ、その可能性が非常に低いわけではないだろう」
記事であったこの後の話が、さらにちょうど良い話。
"近年、チャンピオンズリーグでは成績を残せていないプレミア勢だが、それには国内リーグとカップ戦のタフさが影響しているという声もある"とのこと。
真偽はともかく、こういう主張が以前からあるのです。
ブンデス5連覇バイエルンでもプレミアなら苦戦? クロップの見解 フットボールチャンネル | スポーツ | 2017年05月18日 より
■2017/05/20 給料が高い割に勝てないプレミアリーグのビッグクラブたち
年俸が不当に高騰しすぎているということもあって仕方ないのですが、プレミアリーグのビッグクラブはお金をかけているわりに勝てていないというデータがありました。
リーガエスパニョーラでやったら、たぶんバルセロナやレアル・マドリーなんかも、効率の悪いクラブになるんじゃないかと思います。
1ポイントあたりに最多の金額を費やしているのは現在6位のマンチェスター・ユナイテッド。ユナイテッドと僅差でのワースト2位は今季プレミアリーグ最下位のサンダーランド。
このサンダーランドは特殊で、この後はリバプール、アーセナル、マンチェスター・シティ、チェルシーと、人件費の高いビッグクラブが「燃費の悪い」側に並んでいます。
逆に最も「効率よく」勝ち点を稼いでいるのは今季2位のトッテナム。昨季の給与総額1億460万ポンド(約153億円)は全体の6位と高めではあったものの、今季は勝ち点80を獲得し、1ポイントあたり130万ポンド(約1億9000万円)という結果。金額の割にかなり勝てました。
1ポイントあたりの給与額が次に低いのはボーンマス。現時点で勝ち点45の10位という成績ですが、昨季の給与総額は全チーム中でワトフォードに次いで少ないため。続いてエバートン、ワトフォード、ウェスト・ブロムウィッチが「燃費の良い」クラブだという結果となっていました。
プレミアリーグの“燃費”ランキング。勝ち点1に要する選手給与が最も高いクラブとは? フットボールチャンネル | スポーツ | 2017年05月17日
■2017/04/04 世界一の人気クラブはバルセロナかレアル・マドリーか?
最近はバルセロナの方が人気だとも言われていたものの、フェイスブックのいいね!数では、レアル・マドリーが勝利しました。
バルサとマドリーのフェイスブックアカウントでは「いいね!」の数が1億件に迫り、どちらが先に達成するかに注目が集まっていたそうです。
そして、現地時間の1日深夜、ついにスポーツクラブとして世界初となるフェイスブックでの「いいね!」1億件達成を記録。先に達成したのは、レアル・マドリーの方でした。
バルサはこの時点で、約9980万件。その後、約9時間遅れで1億件の達成を発表しました。
バルサにとって格好悪いのが、クラブから送信されたとされるメッセージが公開されており、ファンにダイレクトメッセージも送って協力を呼びかけていたことが、判明していること。
ちょっと反則と思えるような呼びかけを行って介入したにも関わらず、負けてしまいました。レアル・マドリーのファンはまだまだ健在であるようです。
(バルサとレアルがSNSで場外バトル。「いいね!」1億件を先に達成したのは… U フットボールチャンネル | スポーツ | 2017年04月03日より)
■2017/10/24 世界ベストイレブンはリーガ・エスパニョーラが圧倒 プレミア・ブンデスは壊滅
FIFAと国際プロフットボール選手会(FIFPro)の共催で選ばれた2017年のベストイレブンが発表されました。このメンバーを見ると、圧倒的にリーガ・エスパニョーラですね。そもそもマドリーだけで5人も選ばれています。
ネイマールがフランスに移籍したせいで、今年以降はむしろマシになったかもしれません。
というか、プレミアリーグは1人も選ばれていませんでしわ! あと、ブンデスリーガもゼロです。この見方なら、リーガ・エスパニョーラがダントツな感じですね。
<リーガ・エスパニョーラ> 7人
DF セルヒオ・ラモス(レアル・マドリー)
DF マルセロ(レアル・マドリー)
MF トニ・クロース(レアル・マドリー)
MF アンドレス・イニエスタ(バルセロナ)
MF ルカ・モドリッチ(レアル・マドリー)
FW クリスティアーノ・ロナウド(レアル・マドリー)
FWリオネル・メッシ(バルセロナ)
<セリエA>
GK ジャンルイジ・ブッフォン(ユベントス)
DF レオナルド・ボヌッチ(ミラン)
<リーグ・アン>
DF ダニエウ・アウベス(パリ・サンジェルマン)
FW ネイマール(パリ・サンジェルマン)
2017年世界ベストイレブン発表。Cロナ、メッシ、ネイマールは順当に選出フットボールチャンネル - 10月24日 10時16分
http://ecnavi.jp/mainichi_news/article/332a7ea9b1f8c8ecd08d0a2175c3a70f/
■2017/12/11 UEFAランキングで判別、最強リーグはどこの国か?
UEFAランキングには国別でなく、リーグ別というのもあるそうです。おもしろいですね。以下は2014年10月に書いたものですが、最後に今年のデータも見ます。
-----引用 ここから-----
UEFAランキング - Wikipedia
リーグランキングは、各所属協会から、UEFAチャンピオンズリーグ、UEFAヨーロッパリーグなどに参加できるクラブ数を決めるのに使われる。
各協会のクラブがチャンピオンズリーグ及びヨーロッパリーグで1シーズンに獲得したポイントを合計。勝利:2ポイント、引分:1ポイント。予選のポイントは半分になる。他にボーナスポイントとしてチャンピオンズリーグ本戦に参加した段階で4ポイント(2008-09シーズンまで3ポイント)、決勝トーナメント進出で5ポイントが、チャンピオンズリーグ・ヨーロッパリーグ共に準々決勝以上に進出すると各段階で1ポイントが加算される。その後、2大会に参加したクラブ数で割ることで、当該協会のランキングポイントが決まる。小数点以下第3位まで計算し、過去5シーズンのポイントの合計でランキングを決定する。
http://ja.wikipedia.org/wiki/UEFA%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0
-----引用 ここまで-----
Wikipediaのランキングは古いので、別のところからから。一部翻訳しています。
-----引用 ここから-----
UEFA Country Ranking 2014
# 国 ranking
1 スペイン 97.713
2 イングランド 84.748
3 ドイツ 81.641
4 イタリア 66.938
5 ポルトガル 62.299
6 フランス 56.5
7 ロシア 46.998
8 オランダ 44.312
9 ウクライナ 40.966
10 ベルギー 36.3
5iesa.home.xs4all.nl/bert/uefa/data/method4/crank2014.html-----引用 ここまで-----
意外にウクライナ頑張っています。落ちぶれたイタリアは4位とはいえ、ポイントを見ると3強とは差が開いています。イタリアは5位のポルトガルと差がありません。
また、3強の中でもスペインが頭一つ抜けていることもわかります。バルセロナ、レアル・マドリードというメガクラブを2つ抱えているせいでしょう。
さて、ここから2017年の話。 ドイツとイングランドの順位が逆転ですが、イタリアが追いついてきて2位争いは熾烈。スペイン一人勝ち状態でした。
1 スペイン 104.998
2 ドイツ 79.498
3 イングランド 75.962
4 イタリア 73.332
5 フランス 56.665
6 ロシア 50.532
7 ポルトガル 49.332
8 ウクライナ 42.633
9 ベルギー 42.4
10 トルコ 39.2
UEFA Country Ranking 2017
https://kassiesa.home.xs4all.nl/bert/uefa/data/method4/crank2017.html
チャンピオンズリーグという基準だと、やはりバルセロナとレアル・マドリーがあるリーガエスパニョーラがダントツですね。
■2021/06/13 グアルディオラなど…リーガエスパニョーラ好きな選手ベスト11
私がリーガエスパニョーラで好きな選手ベスト11、それも2000年4月22日という昔の好きな選手…という、えらくどうでもいい話で申し訳ないのですが、こちらに追加。最強かどうかは別として、私はこの頃の印象があるので、リーガエスパニョーラが一番好きですね。攻撃的で見ていて楽しかったです。
昔の話なので、カシージャスは当時18歳という若さ。また、プジョルは当時まだ右サイドバックでした。あと、グアルディオラやイエロがまだ現役でした。グアルディオラは監督イメージが強すぎて違和感あるかもしれません。
リーガエスパニョーラの好きな選手ベスト11なのですが、所属クラブはほとんどレアル・マドリーとバルセロナ。当時一番好きだったのはレアル・マドリーで、他はセルタやバレンシアが好きで、バルセロナは好きじなかったはずなのに、好きな選手で見ると、レアル・マドリーと同点の5人で1位タイ。他はセルタが1人だけでした。
国籍では当然スペインが多く7人。あとはオランダが2人いる程度でバラバラですね。
GK カシージャス レアル・マドリー スペイン
LSB ゼンデン バルセロナ オランダ
CB コク バルセロナ オランダ
CB イエロ レアル・マドリー スペイン
RSB プジョル バルセロナ スペイン
(RSB アングロマ バレンシア フランス)
DH グアルディオラ バルセロナ スペイン
DH シャビ バルセロナ スペイン
LSH サビオ レアル・マドリー ブラジル
(SH フィーゴ バルセロナ ポルトガル)
RSH カルピン セルタ ロシア
(RSH メンディエタ バレンシア スペイン)
FW ラウル レアル・マドリー スペイン
FW モリエンテス レアル・マドリー スペイン
(FW イリエ バレンシア ルーマニア)
2025年1月16日木曜日
「モラス雅輝」を「ラモス瑠偉」と空目!ハーフ?帰化?
■2021/08/19 「モラス雅輝」を「ラモス瑠偉」と空目!ハーフ?帰化?
他のところで書いたのですが、あるサッカー記事で出ていた「モラス雅輝さん(42歳)」を「ラモス瑠偉」と空目して、42歳って年齢おかしくね?と思ってよく確かめたら、「ス」しか合っていませんでした。ラモス瑠偉さんは今64歳だそうで、全然違いますね。ラモス瑠偉さんのWikipediaの説明は以下の通りです。
<ラモス 瑠偉(ラモス るい、Ramos Ruy、1957年2月9日 - )は、ブラジル・リオデジャネイロ出身の元サッカー選手、サッカー指導者(JFA 公認S級コーチ)、フットサル選手、タレントである。1989年に日本に帰化>
<ブラジル名はRuy Gonçalves Ramos Sobrinho(ルイ(フイ)・ゴンサゥヴェス・ラモス(ハモス)・ソブリニョ)[注 1]。愛称の「カリオカ」は「リオっ子」という意味で出身地に由来する。「36歳85日」の日本代表最年長得点記録(2018年時点)を持つ>
では、モラス雅輝さんは、どういう人なのでしょう? こちらもWikipediaがありました。
<モラス 雅輝(モラス マサキ、Masaki Morass、1979年1月8日 - )は、日本のサッカー指導者。20年以上に渡りヨーロッパで指導者としての実績を積んでいる>
Wikipediaによると、モラス雅輝さんの場合は、日本出身。出身地は、東京都調布市です。そもそも「生粋の日本人」なんだそうですが、名前のせいで誤報されることが多いとされています。
では、なぜ海外っぽい名前なの?というのが、不思議なところ。別に両親ともに日本人出身でもカタカナ名にしたって構わないのですが、DQNネームとかキラキラネームとか言われそうです。ただ、そもそも「モラス」は苗字なんですよね。Wikipediaでは、オーストリア出身の剥製技師である継父(ままちち、血のつながっていない父)のペーター・モラスさんの姓を名乗っていると説明されていました。
こうした育ちの関係なのか、英語、ドイツ語(標準)、南部ドイツ語(アレマン語・バイエルン語)に堪能。小学校は、東京都調布市立深大寺小学校であったものの、中学の時点で東京・横浜独逸学園に行っています。漢字だらけでパッと見だと誤解しそうですが、「独逸」というのは、ドイツの漢字表記。神奈川県横浜市都筑区にあるドイツ人学校なんです。さらに、16歳でドイツへ単身留学しています。単身ってのがすごいですね。
このドイツ留学時代に背骨の怪我とドイツの名将クリストフ・ダウムに出会ったことがきっかけで1997年に18歳でサッカー選手から指導者に転身したとのこと。プロサッカー選手経験がなく、サッカー選手経験も短いという、プロサッカー指導者ではあまりいない珍しいタイプですね。
これまでにオーストリア女子ブンデスリーガ1部、ドイツ女子3部、オーストリア男子2部に属するクラブで監督やヘッドコーチを務め、6度のリーグ優勝、5度のリーグ昇格経験を持ちます。また、前述の語学の関係で通訳もこなすというマルチぶり。こりゃあ重宝されますわ~。
2025年1月14日火曜日
Jリーグはなぜ低レベル?そもそもレベルが低いって本当?
■2021/07/31 日本とヨーロッパの決定的な違いは2つの「アクション」の違い
■2021/07/31 せっかくプレスに行っても足を止めて奪いに行かないのが日本流
■2021/07/31 Jリーグは低レベルで変える必要がある…という結論なのか?
■2021/09/20 欧州組が言う理想のサッカーってハリルホジッチ監督のサッカーでは?
■2017/01/04 Jリーグはなぜ低レベル?そもそもレベルが低い…というのは本当なのか?
■2017/01/04 日本版プレミアリーグ創設は、意外に悪くない案か?
■2017/01/04 高原直泰はJ2のレベルアップと日本サッカーのレベルアップを指摘
■2021/07/31 内田篤人・酒井高徳「Jリーグとヨーロッパは全く別のスポーツ」
内田篤人が引退会見のとき、ちょうどCL決勝、バイエルン対パリ・サンジェルマンの翌日だったこともあり、内田はその決勝を引き合いに出して「CL決勝とJリーグの試合を見られるけど、違う競技だなと思うくらい僕の中では違いがある」と問題提起していたそうです。
約半年後、酒井高徳がNewsPicksのインタビューで「篤人くんの意見に100%賛同です。篤人くんが『Jリーグは違うスポーツだ』と言っていたんですけど、僕たち海外を経験した選手が思っていることを代弁してくれたなって」としていたといいます。
「(Jリーグは)自分たちのリーグで自分たちのサッカーをやって、その中での勝ち方だったり強さだったりを見出している。だからヨーロッパのサッカーに近づこうとしているとか、モダンになっていくヨーロッパのサッカーに近づいているという印象は一切ないです」
上記だけだと単純にJリーグのレベルが低いという話ではない可能性を感じました。ただ、これを取り上げた記事は、<内田篤人も酒井高徳も認めた「日本サッカーと欧州サッカーの埋められない差」…欧州の日本人監督に聞く“どこが一番違う?”>(2021/7/27(火) 17:01配信 Number Web)というものでした。https://news.yahoo.co.jp/articles/dc6f035c0e812516ef745e564eda33d8a8b5f177
なお、最初、私のこのインタビューを受けていた「モラス雅輝さん(42歳)」をラモス瑠偉と空目して、42歳って年齢おかしくね?と思ったら、「ス」しか合っていませんでした。ちなみにラモス瑠偉さんは今64歳だそうです。
で、モラス雅輝さんはどんな人なのか?と言うと、ヨーロッパでもJリーグでも経験あるという人らしいですね。
<16歳でドイツに渡り、オーストリアで指導者ライセンスを取得し、先月、オーストリア3部のヴァッカー・インスブルックIIの監督に就任した。
Jリーグでの指導経験も豊富で、2008年11月から2010年末まで浦和レッズのコーチ、2019年6月から2020年9月までヴィッセル神戸のコーチを務めた>
■2021/07/31 せっかくプレスに行っても足を止めて奪いに行かないのが日本流
もう少し読み進めると、酒井高徳選手は「(日本は)海外と比べた時にはあまりにも消極的すぎるんです。守備も消極的すぎます」とも言っていたとのこと。モラス雅輝さんは、「ドイツ語圏だと『ボールを奪う』のは攻撃という認識があるんですよ。受け身ではなく、アクションを起こして主体的にボールを奪いに行く」としていました。これは単純なレベルの差ではなく、スタイルの差ですね。
インタビューアーは「日本はプレスに行って相手に近づいても、1メートルくらい前で止まってしまい、足を出さない」と指摘。コメント欄によると、鎌田も「わざわざ労力をかけて前線からスプリントしてボール奪いに行ってるのに、いい形で奪っても一旦ボール落ち着かせるんじゃ労力かけてる意味がない」と言っていたとのことです。
モラス雅輝さんによると、これは育成年代からの問題で、「日本の育成現場では『かわされるな』、『抜かれるな』という指示がよく飛ぶ」とのこと。一方、オーストリアのレッドブルでは、そのままとりに行くように指示されるそうです。
コメント欄でも<初めてスポ少でサッカー習った時のディフェンスの基本は「一発で(取りに)行かない」、「抜かれないのが第一で、チャンスがあれば取りに行く」だった>というものがありました。これが日本のスタイルのようです。
ただし、ヨーロッパでも国によって違うと、モラス雅輝さんは説明。スウェーデンのリーグでは、4-4-2で引いてブロックを作って守るスタイルが一般的で、そこまで前線からプレスはかけないとのこと。やはりレベルの差ではなくてスタイルの差という話でしょう。
■2021/07/31 日本とヨーロッパの決定的な違いは2つの「アクション」の違い
また、ボールを奪った後もスタイルに差が出ます。日本は「ボールを大事にしよう」「つなごう」という意識。一方、奪ったあとすぐにリスクを冒して縦パスを入れるという意識は強くありません。高徳選手のインタビューでも、Jリーグの試合を見ていると、奪った後に1回ゆっくりつなごうという意識が強いという話があったそうです。
「話をまとめると、『奪おうとするアクション』、『奪った後のアクション』、この2つの局面における強度と優先度に大きな違いがあると思います」という話でした。
これについても、やはり指導の差ではないかといったコメントが出ていました。「失敗すると怒られるからじゃない?」として、「たとえば、奪ったあとすぐにロングの縦パスを飛ばすのがよいと頭ではわかっていても、日本国内ではそれをやれない。なぜか。失敗してボールを奪われると怒られるからだ。シュートを打たずにパス回しするのも同じ。日本選手がリスクを恐れないようになるには、失敗しても怒らない風土を作るしかない」と書いています。
なお、「奪った後のアクション」については、スウェーデンも日本と違うかもしれませんね。ロシアワールドカップのスウェーデン代表は、攻撃では可能性の低いボールばかり入れていて良さがわからなかったのですが、これでうまく行くときにはうまく行っていました。ハマれば儲けものだから攻撃はいくらミスしてもいい…と割り切ったサッカーのようです。なるほど!と感心しました。
■2021/07/31 Jリーグは低レベルで変える必要がある…という結論なのか?
単純なレベル差ではない…に関しては、「よく(引用者注:神戸でいっしょだった)高徳選手とも話したんですが、何を求めるかにかかっていると思います。僕はJリーグがすごく好きだし、Jリーグのサッカーはすごく魅力的だと思っています。日本サッカーが国としてボールを大事に扱うところに重点を置くのであれば、そこを追求するのは悪くないと思う」とのことです。
ただ、「現実的にW杯で結果を残したいとなったら、インテンシティがあまり高くないサッカーだと結果は出づらい」とはコメント。一方で、「日本サッカー界全員が変わらなければならないというわけではありません」ともしていました。以下のような理由です。
「W杯に行ける選手はほんのわずか。登録メンバー23人のために数百万人を変えるという無茶苦茶なことはやる必要はない。日本のサッカー文化がありますし、日本の現場で長年浸透してきた考え方、感覚があるので、それは大事にすべきでしょう。ただ国際舞台で結果を残したい選手は、ヨーロッパの第一線で強度の高いサッカーを身につけて行く方がいいと思います」
後半で「Jリーグはプレーレベルが高いし、経済的に安定しているし、環境が整っていますよね。僕は浦和や神戸という素晴らしいクラブにいましたけど、施設も素晴らしかったし、メディカル、チームマネジメント、運営、すべてがハイレベルでした。選手たちがサッカーと成長に集中できる環境が整えられていた」という話も。これまたやはり単純なレベル差ではないという話です。
なので、<内田篤人も酒井高徳も認めた「日本サッカーと欧州サッカーの埋められない差」>という記事のタイトルはおかしかったですね。
■2021/09/20 欧州組が言う理想のサッカーってハリルホジッチ監督のサッカーでは?
上記の内田篤人・酒井高徳などヨーロッパサッカー経験者の話を読んでいて思ったのは、「あれ、これって酷評されたハリルホジッチ監督のサッカーじゃね?叩かれたハリルが良かったんじゃ?」というものでした。
私はハリルホジッチ監督の日本代表の試合は1回しか見ていなかったんですが、そのときの印象は前から守備できる選手を多く配置した上で、奪った後はすぐ前に運んで一発を狙うというサッカー。正直つまんなくて嫌いなサッカーですし、日本人に会うサッカーでもないと感じた一方で、良い選択だとも感じました。
アジアではなくワールドカップで戦うなら、総合力で劣る日本にとっては良い選択だろうと思ったんですよね。なので、前回の話とピッタリ印象が合いました。嫌われるだろうけど、先を見てチームを作ってるいい監督だと関心しましたね。嫌われすぎて焦点を合わせてきたワールドカップ前に解雇される…という見事なオチがついたんですけど…。
ただ、一方でハリルホジッチ監督は試合によってやり方を変えてくるという話も読んだことがあり(今、何もかも変えなすぎ!と叩かれている森保一監督とは対照的です)、私が見た試合のサッカーはたまたまだった可能性があります(たまたまであってもオプションとして経験させてたというのは良いことなんですけどね。森保一監督はオプションがありません)。で、検索してみたところ、どうやら私が見たやり方は、ハリルホジッチ監督がかなり意識してやっていたやり方だったようです。
以下は、前回の「日本のサッカーじゃなくても、日本代表ではヨーロッパ型のサッカーをした方が良い」とは全く逆の結論となっている<ハリル氏の解任に学ぶ サッカー日本代表監督に必要な資質>〈AERA 栗原正夫)という記事ですが、内容的には重なるものがありました。
<ハリルホジッチ前監督が強調し続けた「デュエル(1対1の球際の戦い)」や「縦に速い攻撃」は元来、日本が不得意とする部分だった。言い方こそ違えど、かつての代表監督もW杯での失敗要因に「フィジカルの弱さ」(ジーコ)、「インテンシティ(プレー強度)の低さ」(ザッケローニ)と似たような指摘を繰り返していた。いわば、これは言わずと知れた日本の伝統的な課題で、一朝一夕に改善できるものではない。
だからこそ、その後の指導者にはこの課題を理解したうえで、俊敏性や機動力など日本人のよさを生かしたサッカーが期待されていたのではなかったか。それでも、前監督は最後まで「デュエル」や「縦に速い攻撃」など自身の哲学にこだわり続けた。これでは夫婦関係は冷え切り、コミュニケーションがなくなるのは当然の帰結だった>
https://dot.asahi.com/aera/2018051600026.html
■2017/01/04:Jリーグはなぜ低レベル?そもそもレベルが低いって本当?
ハリルホジッチ監督や本田圭佑など、Jリーグのレベルが低いという批判は多いです。ただ、その一方で鹿島が南米代表に勝って、レアル・マドリード相手にリードするなど活躍していまいました。
これをもってJリーグのレベルが高いか?と言えるとそうではなくて、Jリーグのレベルを上げる必要性をある意味で再確認したところもある話ではあります。とはいえ、単にレベル低いで済まして来た人はどうかな?と思う活躍でした。
以下は、鹿島の方でも書いた話で、Jリーグのレベルを上げる必要性を再確認、に関する記事。鹿島のメンタルが他のJリーグクラブとは段違いであるものの、それでもなおレアル・マドリードのメンタリティが上であることを指摘した上で、以下のように書いていました。
-----引用 ここから-----
本気でレアルに勝つつもりだった鹿島の善戦で、突きつけられた日本サッカーの問題点
週プレNEWS / 2016年12月20日 19時0分 中山 淳
http://news.infoseek.co.jp/article/shupure_77121/
では、どうすれば鹿島、ひいては日本のクラブが世界に追いつくことができるのか?
この問いに対して、石井監督は「こういうテンションの試合を続けないと、世界との差は縮まらない。そうしないと、今回チャンピオンになったレアル・マドリードには近づけない」と答えている。
確かに、今年の鹿島や昨年3位のサンフレッチェ広島も、CWCを戦う中で選手個々やチームは目を見張るような成長を遂げた。しかし悲しいかな、日常のJリーグに戻ると、CWCと同じテンション、レベルで戦える環境がないというのが現実だ。
それはアジアチャンピオンズリーグ(ACL)の舞台でも変わらない。石井監督の言葉は、自分たちが成長したくても、現状の日本サッカーの環境では限界があるという悲痛な叫びにも聞こえてしまう。
もっとも、これは日本だけの問題ではなく、北中米カリブ、アフリカ、そして南米のクラブにとっても共通した悩みでもある。もしかしたら、ヨーロッパ一極集中化が加速する現在のサッカー界では、ヨーロッパ以外の地域が手を取り合い、お互いを切磋琢磨できる舞台を新たに作ることが求められているのかもしれない。
-----引用 ここまで-----
■2017/01/04:日本版プレミアリーグ創設は、意外に悪くない案か?
これで思い出したのが、立ち消えになった日本版プレミアリーグ創設という話。最初馬鹿らしい話だと思いましたし、一貫性のないJリーグなので結局実現しなかった話なのですが、上記の話を聞いて悪くない案のような気がしてきました。
というのも、できるだけレベルの高い試合をするには、弱い対戦相手と戦う機会を減らす必要があるためです。
-----引用 ここから-----
J1の上に日本版プレミア!12年目指す - サッカーニュース : nikkansports.com
http://www.nikkansports.com/soccer/news/p-sc-tp0-20100729-659361.html
基本構想はトップレベルの格上げだ。Jクラブの中で、資金面などで高い基準を満たす8から10クラブを選抜して国内トップのリーグを形成する。例えば、上位4チームのレギュラークラスは年俸1億円以上を目安にするなどの案もある。人気、実力を兼ね備えた選手を集めることで、リーグ全体の人気を高め、利益に結び付けたい考え。(略)
93年に10クラブでスタートしたJリーグは、現在37まで増えた。増加により地域に根ざした身近なクラブは増えたものの、エンターテインメント性は薄れ、リーグ発足時ほど注目されなくなった。
またクラブ間で、経営規模や目標も大きな差があるため、リーグ全体を同じ方針で運営することに限界も出てきた。12年には40クラブに達する見込みで、拡大路線には一区切りとなる。その後はリーグ再編が必須となっている。底辺拡大の指導役となってきた鬼武健二前チェアマン(71)は「40クラブまで増えた後のリーグのあり方については、今から考えておく必要がある」と話している。
経営難に苦しむクラブの救済にもつなげたい考えだ。Jリーグは07年から11年までの5年にわたり、スカパー!と契約して年間50億円の放送権料を得ている。今後、契約更新の交渉が本格化するが、マンネリ化しつつある現状のままでは厳しい。新たな契約が始まる12年に「プレミアリーグ」が発足できれば、テレビ局側にとっても大きな魅力となる。好条件で契約できれば、各クラブへの配分金も大きくなる。 [2010年7月29日9時31分 紙面から]
-----引用 ここまで-----
拡大路線は確かにどうかというところがありました。
ただ、一見もっともらしく見える「またクラブ間で、経営規模や目標も大きな差があるため、リーグ全体を同じ方針で運営することに限界も出てきた」には疑問があります。
上記には実力という言葉が入っていないので、わざとかもしれませんが、最近のJリーグはむしろ実力差が小さく、混戦となることが多いです。
実力差の小ささは、参加クラブの多い現在のやり方であっても、前年にJ2だったクラブが上位争いすることが珍しくないことからもわかります。
私がこの話を知ったのは2015年になってからですが、これがこの意見には賛成できないと思った理由でした。
ただ、さっき書いたように、できるだけレベル差を減らすように促すという意味ではアリかもしれません。トップリーグのクラブ数が増えれば、自然とそこのトップ選手も集中することになりますからね。
■2017/01/04:高原直泰はJ2のレベルアップと日本サッカーのレベルアップを指摘
もう一つ関連する話として、高原直泰がむしろ日本サッカーやJ2がレベルアップしたという話をしていました。何が根拠か?というと、どうもパス回しできるチームが増えたってことみたいですね。
-----引用 ここから-----
高原直泰「J2のレベルを考えてみても、日本サッカーの底上げが分かる」 | サッカーキング 2013.11.05
https://www.soccer-king.jp/sk_column/article/146250.html
――経験と言えば、高原選手は南米、ヨーロッパに続いてアジアでもプレーしました。韓国のKリーグについて、まずそういった話をしていました。
高原直泰 ハハハ(笑)。確かにそうですね、韓国にも行きましたからね。
――日本人としては、ライバル韓国の現状が気になります。
高原直泰 当時(10年)は14チーム、今はもっとあるのかな? 上位の6チームぐらいはすごくレベルが高いですよ。俺がいた水原三星もそうだし、FCソウルなんかもJリーグで優勝争いができるぐらいのレベルだったと思います。それに今はボールをつなぐサッカーができるようになってきた。以前は韓国と言えば、どちらかと言うとフィジカルを前面に押し出したゴリゴリ系のサッカーというイメージがあったじゃないですか。まあ、下位のチームは戦力的に蹴ってセカンドボールを拾うサッカーなんですけど、上位6チームには技術の高い選手が多くて、すごくいいサッカーをしていた。それに外国籍選手の質も高い。最近、韓国のクラブがACL(AFCチャンピオンズリーグ)で強いのは、そういうところに理由があると思うんですよね。日本にも韓国からたくさん外国籍選手が来ていますし。俺のいた水原は特にコンビネーションで崩そうとしていたから、やっていて、すごく楽しかったですよ。
-----引用 ここまで-----
そして、J2について、同じ観点でレベルが上がったと述べているのです。
-----引用 ここから-----
――今は東京ヴェルディでプレーされていますが、J2のレベルはどう感じています?
高原直泰 昔見ていたJ2の試合って、本当にドッカンドッカン蹴り合っちゃっていて、あまり形になっていなかったんですよ。でも、今はそんなことないし、うちにもJ2全体を見渡しても、レベルの高い選手がすごく多い。特に今シーズンはガンバ大阪とヴィッセル神戸というJ1でも戦えるチームが降格してきたこともあって、他のクラブにとってはすごく刺激になるし、モチベーションが高まっていると思う。そういう気持ちで臨まれる彼らにとっては嫌だろうけど(笑)。こうしてJ2のレベルを考えてみれば、日本のサッカーは本当に底上げされてきているんだなって感じますね。
-----引用 ここまで-----
ただ、この前にレベルに関してはわからないところもあると言っていました。リーグの特性が異なるためです。
-----引用 ここから-----
――その後、08年に6シーズンぶりにJリーグに復帰して、浦和レッズに加入しました。かつてと比べてJリーグのレベルは上がっていると感じました?
高原直泰 そこに関しては正直、分からない部分があるんです。というのも、自分にとっても久しぶりのJリーグで、なかなか順応できなかったから。やっぱりリーグが変わると全然違うんです。日本は前からどんどんプレスを掛けていって展開が早い。それは戻って来て、すごく感じました。ボカから戻って来た時、ジュビロのアドバイザーをしていたドゥンガに「お前は今、アルゼンチンの感覚に馴染んでいて、ボールを少し持ち過ぎているから、早くJリーグの感覚に戻せ」って言われたんです。わずか半年でもそうなのに、6年も離れていたんだから本当に難しかった。
-----引用 ここまで-----
話がそれてしまいますが、高原直泰が行っていた当時見ていたアルゼンチンリーグはたいへん楽しかったです。何が楽しいってボールがほとんど外に出ず、ゲームが止まらないんですよ。なるべくボールを繋いだり、ドリブルしたりで、ゲームを続けようという感じ。
安全性を考えると問題となる部分もあるものの、流れが切れないのですごく楽しかったんですね。なので、高原直泰がJリーグに戻ってきて戸惑ったというのもわかる気がします。
もう一度Jリーグのレベル関連の話に戻ると、やはり違いを感じたというのが精神面でした。
-----引用 ここから-----
――南米というと、選手がみんなハングリーなんじゃないかという印象があります。
高原直泰 やっぱり生活が懸かっているというか、家族全員の生活を背負っている選手がたくさんいましたよね。日本とはサッカーをする動機も覚悟も違うなっていう。もちろん、歴史や環境の違いもあるんだけど、彼らから自分の人生を懸けてサッカーで生きていくという強い意志と覚悟が必要だと学ばせてもらいましたね。
-----引用 ここまで-----
ただ、このよく強調されるハングリーさもどうかなぁ?と思うところがあります。スポーツ心理学では、楽しくプレーすることが重要だとされているため、ただ厳しくなければいけないとなってしまうのは、科学的根拠のない誤解ではないか?と思うところがあり、気になっています。
2025年1月12日日曜日
マンチェスター・ユナイテッドはファン6億人で世界一、サッカーだけでなく全スポーツで
■2021/12/09 マンチェスターが1位は嘘?収入ランキングでは3位より下…
■2020/11/29 マンチェスター・ユナイテッドはファン6億人で世界一、サッカーだけでなく全スポーツで
マンチェスター・ユナイテッドのWikipediaを見ていたら、2012年に大手市場調査会社であるカンター社が調査したところ、フットボールに限らず、すべてのスポーツクラブの中で世界一ファンの多いクラブだった…という話がありました。世界人口のおよそ11人に1人にあたる6億5,900万人ものファンがいるとされていたそうな。嘘くさいんですけど、本当なんでしょうか。著名人のファンがいる…という話もWikipediaではあり、以下のような感じ。ただ、「世界の11人に1人がファン」というインパクトからすると、全然ですね。11人に1人がファンならもっともっと有名人のファンが多いはずでしょう。
■2021/12/09 マンチェスターが1位は嘘?収入ランキングでは3位より下…
<債務超過や赤字が続出…コロナがプロサッカークラブにもたらした影響>(2021/7/29(木) 7:04配信)という記事を読んでいたら、日本だけなく海外のビッグクラブも大幅な収入減となっているとして、海外クラブの財政事情の話が出ていました。
で、てっきりマンチェスター・ユナイテッドが収入世界一なんだと思ったら違っていてびっくり。ファンは1位でも収入は1位ではないようです。というか、3位にすら入っていませんでした。ひょっとしたら今はファン数も1位じゃないのかもしれませんね。
<国際的な監査法人デロイトが2021年1月に発表したデータによると、2019-2020シーズンの世界の収入ランキングトップ20クラブの合計は約1兆340億円で前年比12%減となっている。1位のバルセロナも2019-2020シーズンの収入は約899億円で前年と比べ158億円減収となった。そして同クラブは財政難に陥っていると複数のスペイン紙が報じている。各クラブでは主に入場料収入と放映権収入が減少しているようだ。なお、デロイトが発表した収入ランキングの2位はレアル・マドリード、3位はバイエルン・ミュンヘンとなっている>
https://news.yahoo.co.jp/articles/9de56405eb8770b6d2e9913450452f9315c165c8
1位は上記の通り、バルセロナでした。ただ、バルセロナは収入世界一であるのに、お金の使い方が下手すぎて借金だらけ。そして、これに関わるルール(下記参照)により、よりによって一番大事なメッシを手放す…ということに後になっています。
楽天がバルセロナとの契約を打ち切ったのもメッシ移籍が理由の一つではないかとされており、バルセロナ人気も今は落ちている可能性がありそう。ひょっとしたらレアル・マドリーが世界一かもしれません。
<バルセロナには途方もない額の借金があった。13億5000万ユーロ(約1730億円)。数日前にバルセロナのラ・ポルタ会長が公表した金額だ。前任のジョゼップ・マリア・バルトメウ会長のめちゃくちゃな経営で膨れ上がった負の遺産だ。
バルセロナに借金があったからというだけで、メッシと再契約できなかったのではない。そこにはファイナンシャルフェアプレーというルールが関係してくる。このルールはチームの健全運営を促進するという名目で設けられたもので、平たく言えば、収入以上の大きな支出を認めないことで赤字を防ぐというものだ。(中略)
それによると、スペインのクラブは収入の約8割しか補強や選手の年俸の支出にあてることができない。(中略)
メッシは年俸を半額にまで引き下げることに了承したが、それでもこのルールの基準を満たすことはできなかった。(中略)こうしてメッシの電撃退団が決定した>
(メッシ、PSG移籍の舞台裏。なぜバルサに残れなかったのか|スポルティーバ 公式サイト web Sportivaより)
https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/football/wfootball/2021/08/24/psg_3/
2025年1月11日土曜日
ヨーロッパの外国人選手の割合 最多と最小のリーグはどこ?
■2017/03/08 ヨーロッパの外国人選手の割合 最多と最小のリーグはどこ?
■2021/11/27 Jリーグの外国人枠撤廃に反対!だった元Jリーガーが心変わり
■2021/11/27 オーストラリアは自国選手を出すクラブにお金を払ってバランス
■2017/02/19 スペインでついにスタメン11人が全員別の国籍に!自国の選手はいた?
リーガで究極の"多国籍軍"が実現。グラナダが11ヶ国の選手を先発起用 フットボールチャンネル | スポーツ | 2017年02月18日によると、2017/2/17、グラナダがリーガエスパニョーラ第23節の試合でベティスと対戦で起用したのは、11の異なる国籍を持つ11人の選手たちでした。スペインでは初めてのことだそう。
以前は、先発11人が全て外国人選手という試合がニュースになったものの、これはもう日常茶飯事。ただ、今回のような例はまだ珍しいのでしょう。先発で出場した選手らの国籍は以下。幸い、地元スペインの選手もいました。
スペイン
メキシコ
コロンビア
アイスランド
ウルグアイ
カメルーン
ガーナ
ブラジル
フランス
ナイジェリア
モロッコ
ちなみに、交代選手としては2人のスペイン人と1人のギリシャ人。よって、計12ヶ国の選手がプレーすることになったということで、これもまたすごいです。なお、試合には4-1で大勝。多国籍軍でもうまく行っています。
あと、この多国籍さに関しては、かつてよく言われたように自国の選手育成としてどうか?という問題はあります。
最近は、高学年俸での移籍が目立つ中国ばかりが、選手育成に問題があると叩かれていますが、 実際にはヨーロッパは他国のことをとやかく言えないのです。さっき書いた先発11人が全て外国人選手という試合が珍しくないというのも、そういう話ですね。
■2017/03/08 ヨーロッパの外国人選手の割合 最多と最小のリーグはどこ?
さて、ヨーロッパの外国人選手の割合が最多のリーグはどこか?という話です。前半の話の流れからすればスペインのリーガ・エスパニョーラと思うかもしれませんが、実はスペインが最小なんですよ。むしろ外国人選手は少ないようです。
一方の最多は、私が予想した通りにプレミアリーグでした。イギリスってそういうところあるんですよね。
海外勢が席巻してしまう現象を「ウィンブルドン現象」といいますが、これはイギリスのテニスのウィンブルドンが元ネタ。また、 金融都市ロンドンなど、企業のウィンブルドン現象もイギリスは進んでいて、世界の代表例であり、成功例でした。
ところが、そのイギリスでEU離脱が決まっちゃったんですけどね。本当は利益を得ていたのに…。
サッカーの話に戻して、 外国人選手の割合ランキングです。
<ヨーロッパのリーグの外国人選手割合ランキング>
1位 プレミアリーグ(64%):イングランド
2位 ジュピラー・プロ・リーグ(60.1%):ベルギー
3位 ファースト・ディビジョン(56.4%):キプロス
4位 プリメイラ・リーガ(56.1%)ポルトガル
5位 プレミア・ディビジョン(55.8%):ジブラルタル
6位 スコティッシュ・プレミアシップ(53.2%):スコットランド
7位 ブンデスリーガ(53%):ドイツ
8位 セリエA(52%):イタリア
9位 スュペル・リグ(51.8%):トルコ
10位 スーパーリーグ(49.2%):スイス
11位 マルタ・プレミアリーグ(44.9%):マルタ
12位 リーグアン(43.4%):フランス
13位 リーガエスパニョーラ(42.8%):スペイン
(6日にスペイン紙『マルカ』が報じたもの)
リーガ、欧州で最も外国人選手の割合が少ないリーグに。一方で最多のリーグは? フットボールチャンネル | スポーツ | 2017年03月07日
リーガ・エスパニョーラは、バルセロナなど外国人選手が多く在籍しているクラブの印象が強いです。しかし、アスレティック・ビルバオのようなバスク人に限定するというクラブ方針を守っているクラブもあるんるんですよね。
また政治的な話になってしまうのですが、このバスクはスペインからの独立運動が盛んな地域。そういう事情もあって、バスク人重視という傾向があるのです。ただ、最近はこのバスク地方以上に、バルセロナを抱えるカタルーニャ地方の独立機運が高まっており、驚いています。
イギリスにおけるスコットランドと違って、スペインの場合は独立の枠組みはなさそうなので簡単には行かないでしょうが、ここらへんもきな臭いですね。
■2021/11/27 Jリーグの外国人枠撤廃に反対!だった元Jリーガーが心変わり
Jリーグの外国人枠に関する話も…と思って検索。<【スカサカ!ライブ】賛成? 反対? Jリーグの外国人枠撤廃について識者が激論 | サッカーキング>(2018.08.14)という記事が出てきました。
・下村東美(セレッソ大阪やジェフユナイテッド千葉でプレー) 反対
「選手をやっていた身からすると、Jリーグは日本人選手を育てるためのリーグという前提があると思っているので、撤廃してしまうと極端な話、日本人選手が1シーズン全くプレーできないチームも出てくると思う。そうなると、果たしてそれがJリーグ、日本人のためになるのかというリスクは間違いなくあるのかなと思っています」
https://www.soccer-king.jp/news/japan/jl/20180814/812587.html
予想外なことに、議論を進めていく中で、外国人枠撤廃に反対派だった下村東美さんも外国人枠撤廃のメリットを認めるような形になってきたとのことです。
「世界が先に進んでいるかもしれないですけど、そこに追いつき、追い越すためには、刺激も間違いなく必要」「一発で試合を決めちゃう選手がいる。そういう選手たちと触れる機会が自国のリーグであるのはメリットですね」といった話をしていたそうです。
最後には「(外国人枠撤廃)は社会全体的に見ても、何かを取り入れるチャンスかなと思いました。反対派だったんですけど、なんかちょっと肯定派になってきつつあります」としていて、だいぶ意見が変わってしまいました。
■2021/11/27 オーストラリアは自国選手を出すクラブにお金を払ってバランス
一方、最初から賛成意見だったのは、河治良幸(サッカー専門新聞『エル・ゴラッソ』で日本代表を担当)さんです。
「理由としては、W杯の時の主力が海外組中心で、国内組のレギュラーが昌子(源/鹿島アントラーズ)1人だけだった。その理由は、(選手の)レベルじゃないんです。耐性というか、外国人に対する慣れがものすごく大きくて。もちろん海外に行ってそこの環境に揉まれるという、オフ・ザ・ピッチも含めたところも大事なんですけど、一方で外国人の選手たち、特徴の違う選手たちを受け入れた中で勝負をしていって、その中で経験を積むのはすごくメリットが大きいと思うので」
ただし、河治良幸さんはバランスを取っていくのが大事としています。「実際にヨーロッパで撤廃しているところでも、何人まで自国の選手を入れなければならないとか、アカデミーやユースを含め、ホームタウンで育った選手を何人以上入れなさいとか、そういうホームグロウン制度を条件つきでやっている」としていました。完全撤廃のイメージとはちょっと違いますね。
おもしろいと思ったが、オーストラリアの例です。「基本的に外国人枠がないんですけど、自国の選手を一定時間以上出すと、放映権料が入ってくるんですね。22歳以下の選手だと、出場時間が2倍に換算されてその分入ってくるとか。だから自国の選手を出せば出すほど得することになるんですが、勝たなきゃいけないので、そこのバランスを考えながらやっている」としていました。
これ、強豪チームや人気チームなど資金的に強いチームだったら、自国の選手を気にせず使える…ということになります。資金的にはバランスが取れますね。また、自国の選手が少ないと不人気になって資金面に影響する可能性もあり、これもリーグ全体の資金的なバランスを取る要素になるかもしれません。本当おもしろいですね。
2025年1月9日木曜日
バルセロナが大赤字!レアル・マドリーは模範的に赤字削減
■2016/12/16 30歳過ぎているとは思えないロナウド、一番驚いたのは?
■2021/08/23 バルセロナが大赤字!レアル・マドリーは模範的に赤字削減
バルセロナとレアル・マドリーの比較に関して。新型コロナウイルス問題で各クラブとも苦労しているのですが、レアル・マドリーがうまく対応しているクラブ、バルセロナがうまく対応できていないクラブと、良いクラブ・悪いクラブの例として、それぞれ出ていました。
これは、<あと9日でバルセロナ退団のメッシ、残留は困難? 新契約には大きな障害が…>(6/22(火) 22:36)という記事であった話。ご存知の通り、メッシはその後そのまま退団し、パリ・サンジェルマンへと行っています。
リーガのハビエル・テバス会長は、メッシがバルサとの新たな契約が合意に達して残留したとしても、現状ではバルサはリーグの定めたサラリーキャップを超過しており、メッシが新たな契約を交わしてもこのままでは選手登録が認められないと警告しました。選手らの給与が高すぎ!ということですね。
こうした制限はリーグによって考え方が違うのですけど、擁護できそうにないのはバルセロナがちょっと考えられないほどの大赤字であるということ。これでは健全な経営が成り立たないため、リーガ側の主張に圧倒的に分があります。
<「バルセロナはサラリーキャップを超過している。メッシを引き留めてほしいとは思うが、そのためにはどこか別のところをカットしなければならない」「メッシのために特別な規定を適用することはない」とテバス会長は語っている。
新型コロナウイルスの影響もあり、2020/21シーズンにはリーガ全体で合計7億ユーロ(約922億円)の赤字が計上されたが、その約半分をバルセロナが占めているという。対象的に、レアル・マドリードは模範的な形で赤字削減を実現させたとしてテバス会長は称賛している>
https://news.yahoo.co.jp/articles/3a2d7dc4bc98a24384ff17269f6fc5bd37c884a1
バルセロナ関係者では、「ハビエル・テバス会長はレアル・マドリーよりすぎ」と批判している人がおり、レアル・マドリー称賛はリップ・サービスである可能性はありそう。ただし、その場合でも「全クラブの赤字合計額のうち半分がバルセロナ」という最も重大な異常状態は変わりありません。バルセロナの経営に問題があるのは事実だと思われます。
で、この話を見ると、バルセロナよりレアル・マドリーの方が収入が大きいのかな?と思ったんですよ。ところが、違うらしいんですよ。別記事では、以下のような話がありました。
<国際的な監査法人デロイトが2021年1月に発表したデータによると、2019-2020シーズンの世界の収入ランキングトップ20クラブの合計は約1兆340億円で前年比12%減となっている。1位のバルセロナも2019-2020シーズンの収入は約899億円で前年と比べ158億円減収となった。そして同クラブは財政難に陥っていると複数のスペイン紙が報じている。各クラブでは主に入場料収入と放映権収入が減少しているようだ。なお、デロイトが発表した収入ランキングの2位はレアル・マドリード、3位はバイエルン・ミュンヘンとなっている>
(債務超過や赤字が続出…コロナがプロサッカークラブにもたらした影響 7/29(木) 7:04配信 VICTORYより)
https://news.yahoo.co.jp/articles/9de56405eb8770b6d2e9913450452f9315c165c8
バルセロナの方がレアル・マドリーより収入が多いにも関わらず、バルセロナの赤字の方が圧倒的に多いというのは、変だと思うかもしれません。実際、変ですね。これはバルセロナの方が、圧倒的に支出が多いことを意味しています。
この理由はいろいろと考えられますが、以前読んだ別記事では、バルセロナのバルトメウ前会長が「選手に言われるままに給料を上げすぎた」と非難されており、選手らの給料が高すぎるのが主な原因かもしれません。加えて、大型補強もやっているから出費も多いですよね。
にも関わらず、2020/2021年シーズンはレアル・マドリーよりリーグ順位が下でしたので、さんざんな感じ。収入が多いということは、レアル・マドリーより人気なのかな?と思いますが、お金の使い方はヘタみたいですね。以前のレアル・マドリーの方がそういうイメージだったので意外なことになってしまいました。
また、ひょっとしたら、メッシ退団でバルセロナの収入状況にも影響が出るかもしれません。加えて前述のバルトメウ前会長の不正会計問題や、デンベレとグリーズマンの日本人差別発言など、バルセロナのブランドを毀損する問題が続出。ここらへんがどう影響していくのか興味があるところです。
■2016/12/16 30歳過ぎているとは思えないロナウド、一番驚いたのは?
2016/12/15 FIFAクラブワールドカップ ジャパン 2016準決勝 クラブ・アメリカ 0-2 レアル・マドリード
スタメンは以下。
-----引用 ここから-----
GK
1 ケイラー・ナバス
DF
2 ダニエル・カルバハル
6 ナチョ
5 ラファエル・ヴァランヌ
12 マルセロ
MF
8 トニ・クロース
14 カゼミーロ
19 ルカ・モドリッチ
FW
7 クリスチアーノ・ロナウド
9 カリム・ベンゼマ
17 ルーカス・バスケス
GK
23 モイセス・ムニョス
DF
2 パオロ・ゴルツ
6 ミゲル・サムディオ
12 パブロ・アギラール
17 ベントゥラ・アルバラード
18 ブルーノ・バルデス
MF
7 ウィリアム・ダ・シウバ
14 ルベンス・サンブエサ
30 アレックス・イバーラ
FW
9 シルビオ・ロメロ
24 オリベ・ペラルタ
【クラブ・アメリカ×R・マドリー|スタメン発表】C・ロナウドやクロースが先発! S・ラモスはベンチ | サッカーダイジェストWeb
http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=21231
-----引用 ここまで-----
FW 9 カリム・ベンゼマ
ブラジルワールドカップのときも注目とされていて、そのときに初見。ただ、あまり調子は良くなかったのか、良さはよくわからず。好きなタイプじゃないなという感じ。
今日もあまり良いようには見えなくて、やっぱり好きじゃないです。
が、先制点の場面は文句なしで良かったですね。パーフェクトで褒めないわけにはいきません。
-----引用 ここから-----
サッカーキング:レアルが決勝で鹿島と対戦へ! ベンゼマ&C・ロナ弾でクラブ・アメリカ破る - 毎日新聞 2016年12月15日 21時24分(最終更新 12月15日 21時45分)
そのまま前半終了かと思われた後半アディショナルタイム2分、クロースのスルーパスに反応してエリアに抜け出したベンゼマが、ゴール右上にシュートを叩き込んでレアル・マドリードが先制に成功。土壇場で1-0のリードに持ち込みハーフタイムを迎えた。
http://mainichi.jp/articles/20161215/sck/00m/050/020000c
-----引用 ここまで-----
左で右からの斜めのボール。DFとGKの体勢を落ち着いて浮かせてゴール右上。この瞬時の判断の時点ですごいですが、キックが右足のアウトサイド。このタイミングで右アウトサイドなら、それだけでGKらは意表を突かれて勝負ありというところ。でも、さらにもう一つすごいのが、アイデアがあっても技術的に普通無理だろうというキックなこと。あの体勢で右アウトサイドのキックを正確に浮かせて良いコースに決めてしまうというのは脱帽。すごいが3つ重なったゴールで、これは絶賛せざるを得ませんでした。
7 クリスチアーノ・ロナウド
私がレアル・マドリードのロナウドというと、ブラジルのロナウドですが、すっかりレアル・マドリードの顔に。まあ、私がレアル・マドリードでプレーをする彼を見るのは、始めてなんですけど。
ロナウドは予想通り、1人抜けていましたね。すごいのはわかっているし、特別好きなわけでもないのであれでしたが、キープ力、テクニック、スピードと抜けていました。ちょっとした流れの中のプレー、パスを回して繋ぐようなところでも、テクニカルなプレーを繰り返し見せていました。
4度目のバロンドール獲得後の初の試合。これだけでもメモリアルな感じでしたが、何と500ゴール目もここで達成。出来過ぎです。
-----引用 ここから-----
Cロナ、クラブキャリア通算500ゴールを日本で達成。クラブW杯準決勝でメモリアル弾
フットボールチャンネル | スポーツ | 2016年12月16日
クラブW杯準決勝が15日に行われ、レアル・マドリーはクラブ・アメリカと対戦し2-0の勝利をおさめた。この試合で1得点を決めたポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドがクラブキャリア通算500ゴールを達成したと、15日にスペイン紙『アス』が報じている。(中略)
同紙によると、C・ロナウドはスポルティングCP在籍時に5得点、マンチェスター・ユナイテッド在籍時に118得点、そしてレアルでは377得点を決めているとのこと。これにより、日本で決めた今回の得点がメモリアルゴールとなっている。
http://pex.jp/point_news/93270c532e1f70b14f88bce5737ed8b2/
サッカーキング:レアルが決勝で鹿島と対戦へ! ベンゼマ&C・ロナ弾でクラブ・アメリカ破る - 毎日新聞 2016年12月15日 21時24分(最終更新 12月15日 21時45分)
後半アディショナルタイム3分、エリア右に抜け出したC・ロナウドが、冷静にゴールへ流し込みダメ押し点を奪った。
http://mainichi.jp/articles/20161215/sck/00m/050/020000c#csidx77cdb6197fc2e8b970977469877abd1
-----引用 ここまで-----
決まらなかったのですが、すごいなと思ったのが前半のプレー。
-----引用 ここから-----
レアル・マドリードは26分にカウンターからチャンス。右サイドからL・バスケスがクロスを上げると、C・ロナウドが頭で合わせたが、左ポストに直撃して先制とはいかない。
http://mainichi.jp/articles/20161215/sck/00m/050/020000c#csidxa94111eb3ffa7708a2bd63ec3f1fe38
-----引用 ここまで-----
すごいスピードで入ってきて合わせた時点ですごいのに、叩きつける素晴らしいヘディングでしかもポストに当たるくらいの精度。普通は合わせられないですし、間に合っても当てるので精一杯でしょう。また、ジャンプ力もすごかった。頭一つ飛び抜けていました。普通じゃないです。
というか、彼何歳なんですかね? スピードが衰えていないのに驚きました。…Wikipedia見ると、31歳でした。やっぱり30過ぎているのか。すごいな。スピードって一番衰えやすいと思うのですが、まだ超スピードを有しています。
周りに良い選手多いからか、若い頃みたいに独走して孤立するプレーが減って、プレーの幅を広げつつもスピードに乗ったプレーというプレースタイルを維持しているってのは半端ないですね。
17 ルーカス・バスケス
この選手は完全に初めて見たはず。右のFWとなっていましたが、前が流動的というだけでなく、よく動いて守備に戻ってきます。最終ラインまで守備することも多いですし、攻撃時はかなり左のアウトサイドまで流れていました。運動量が持ち味みたいですね。
クロスが良いとの紹介だったものの、正確ではないパスは気になりました。が、先制かというクロスも上げていますし、好きとは思わなかったものの、良い選手だと感じます。
-----引用 ここから-----
レアル・マドリードは26分にカウンターからチャンス。右サイドからL・バスケスがクロスを上げると、C・ロナウドが頭で合わせたが、左ポストに直撃して先制とはいかない。
http://mainichi.jp/articles/20161215/sck/00m/050/020000c#csidxa94111eb3ffa7708a2bd63ec3f1fe38
-----引用 ここまで-----
若い選手なのかな?と検索。25歳なのでそこまで若くはないものの、今のレアル・マドリードでは若めですかね。ジダン監督は現役時代から想像できないほど守備にうるさい感じだったので、クラブワールドカップのような負けられない試合では重宝されそうな選手。今日もフル出場でした。
2025年1月7日火曜日
W杯のヨーロッパの出場国枠は少なすぎではないか?
■2021/03/26 ヨーロッパの好きな選手ベスト11 レビボ、ベナユンなど
■2021/03/26 ロシア・ロシア・イスラエルという異色の攻撃陣だったセルタ
■2009/4/13 全くサイドにいないサイドハーフ、ベナユンが好きすぎる
■2021/03/26 W杯のヨーロッパの出場国枠は少なすぎではないか?
32カ国体制でのヨーロッパの出場国枠は13、48カ国体制では16となっています。2番目のチームが5つですから多いように見えますが、個人的には少なすぎてかわいそうだと思う数字。それだけヨーロッパはレベルが高く、ヨーロッパ予選で優勝経験国や強豪国が敗退するといった波乱も起きています。
その強豪国を倒して来た国もレベルが低いサッカーをしているわけではなく、アジアやアフリカのような弱い地域をもっと減らすべきじゃないかと思いますね。日本ははっきりとこの偏った選考の恩恵を受けいているので、日本にとっては悪くない話なのですけど…。あと、以下の32カ国時代の開催国見ていると、南米もかわいそうだったなと思いました。南米も強豪国が負けることにあり、ブラジルやアルゼンチンですら予選で苦戦するということがしばしば起きています。48カ国となってからは、一気に改善する感じありますけどね。というか、48体制で北中米カリブが6ってのも多いな!と思いました。ここはアジア・アフリカより出てくるところはハイレベルな感じしますけど…。
32 ヨーロッパ13 アフリカ5 アジア4.5 南米4.5 北中米カリブ3.5
48 ヨーロッパ16 アフリカ9 アジア8 南米6 北中米カリブ6
実績に応じた枠を作るとおもしろいし、平等な気がするんですけどね。10カ国くらいは実績枠として、各地域ごとの前回大会のワールドカップでの戦績、もしくはFIFAランキングの順位によって配分するというやり方です。
ただ、おそらくFIFAの方針としては、ワールドカップに出れないレベルの国も出すことで、そういった国のサッカー熱を盛り上げて、世界のサッカーファン人口やプレーヤー人口を増やそうというのが狙いなのでしょう。そもそも出場国を増やすというのが、そういった狙いでしたし、そんな感じじゃないかと思います。
■2021/03/26 ヨーロッパの好きな選手ベスト11 レビボ、ベナユンなど
もともと書こうと思っていたのは、1999-2000シーズンのリーガエスパニョーラのメモが出てきたため。これだけ書いてもおもしろくないだろうということで、ヨーロッパの出場国枠の話をしました。メモであったセルタでは、主要国を除いたヨーロッパ・好きな選手ベスト11を作ったら入りそうなロシアのカルピンがいたため、ここに持ってきました。同じセルタではイスラエルのレビボも好きだったかもしれないんですけど、ここらへんは記憶が曖昧です。
LSH ハイム・レビボ(レビーボ) イスラエル セルタなど
メモではドリブルがうまいとのこと。また、初のイスラエル人選手ともありました。私はリーガエスパニョーラでイスラエル代表ですごい気に入った選手がいてベナユンだと思っていたのですが、勘違いでレビボだったのかな?と今回のメモを見ていて思いました。ベナユンはリヴァプール時代に見て好きだったので、好きだったのは確実なんですけど…。確か好きな選手は右利きだったので、ベナユンで正しかったとは思います。とりあえず、メモの感じだとレビボもなかなか気に入っていたようでした。
SH、WG ヨッシ・ベナユン イスラエル リヴァプール、ラシン・サンタンデールなど
で、ベナユンです。リーガエスパニョーラで気に入っていたイスラエル代表選手としては、ボールタッチなんかがめっちゃ好みで気に入っていたんだけど、ミスも多くてなかなかレギュラーを取れない右利きの攻撃的選手…というもの。うまいしセンス好きで良いプレーがある一方でミスもあり、体つきが細っこいということで、タイプは違うものの、なんとなく右利きの中村俊輔みたいなイメージがありました。
ベナユンはリーガエスパニョーラとしては、ラシン・サンタンデールの2002年から2005年まで所属。見たか見ていないか微妙なところです。ただ、前述の通り、リヴァプールで見ていて大好きだったのは間違いなし。やっぱりミスも多く、よくシュートを外していたのを覚えています。パスなんかのセンスは抜群に好みだったんですけどね。
RSH ヴァレリー・カルピン ロシア セルタなど
メモでは、柔らかいパス、ボールの持ち方良しというもの。ただ、記憶に残っているのは、強烈でパンチのあるロングシュートですね。弾道は低いタイプだったかな。攻守に運動量も多く、非常に良い選手だった記憶。同じタイミングで発見した当時のリーガエスパニョーラ好きな選手ベスト11メモではレアル・マドリーとバルセロナで5人ずつだったのですが、セルタのカルピンが唯一ビッグ2以外でした。
■2021/03/26 ロシア・ロシア・イスラエルという異色の攻撃陣だったセルタ
前述の通り、もとのメモはリーガエスパニョーラのセルタのもの。セルタは好きだったチームの一つ。カルピンなど好きな選手がいましたし、水色のユニフォームが好きでしたし、ケルト由来の名前というのも良かったですね。メモでは「引いて守るわけではないが、前線からの守備の良いチーム。ただ決定力不足」とありました。ロシア・ロシア・イスラエルという異色の攻撃陣で、さらにFWが南アフリカのベニーという布陣。おもしろいですね。
GK テュトリュエル バルセロナからオファー
LSB ファンフラン(フアン・フランシスコ・ガルシア) 金髪が目立つスペインの選手。メモではなかったものの、結構好きだった気がしますね。あと、今、写真見たら黒髪でびっくり。染めていたんでしょうか。
LCB セルヒオ スペイン五輪代表
RCB カセレス
RSB ベラスコ
LDH セラです 元バルセロナ
RDH クロード・マケレレ 運動量多いとだけメモ。結構好きだった気がしますが、たぶんレアル・マドリーとかフランス代表での記憶だと思います。
LSH レビボ 前述
OH モストボイ(モストヴォイ) メモなかったですが、結構好きだったはず。セルタでもロシア代表でもカルピンとともにコンビが良かった感じ。
RSH カルピン 前述
FW ベニー(ベネディクト)・マッカーシー 南アフリカ。結構好きだったはず。私はFW、特にセンターフォワードタイプが全然好きじゃないという変わったサッカーファンなので、かなり貴重ですね。
FW トゥルド 若い?
LSH グスタボ・ロペス (アルゼンチン) ずっと「グスタゴ・ロペス」だと思っていたのですが、今検索していて間違いだと知りました。マジかよ…。20年以上勘違いしてたじゃん! クラウディオ・ロペスとグスタボ・ロペスどっちかがまずます好きだったはずですが忘れました。小柄だった覚えがあり、グスタボ・ロペスの方が4cm低い174cmなのでこっちかな? ただ、バティストゥータより好きだったといった記憶もあるので、同じFWのクラウディオ・ロペスの方っぽい気がしてきました。バティストゥータ185cmですからね。178cmでも相対的に見ると小さいです。
■2009/4/13 全くサイドにいないサイドハーフ、ベナユンが好きすぎる (2021/08/27再投稿)
(プレミアリーグ08/09 リヴァプールVSブラックバーン(2009/4/13 (Mon) 1:00 ~ 2:30 (90分) フジテレビ)のメモが出てきました。好きであるため、ダントツでベナユンの話が多いです。また、ベナユンはスペイン時代も見ているという前提になっていました)
ベナユンはサイドハーフに転向とWikipediaで読んだんですが、今回はRSHではななく完全に中でのプレーで、左半分にまで行ってしまうようなプレーも多かったです。チームとして全体に左の攻撃が多かったとは言え極端に中寄り。ベナユンがいなくなって空いた右のスペースは、RSBのアルベロアが使う方が多かったです。狙ってやったのか、勝手にそうなっちゃったのか…どうなんでしょうね。
スペインのころからそうだったんですけど、彼はワンタッチ目が大きくなるミスとか、簡単に失う場面が多いです。だから今も昔もレギュラーを取れないのかも。とはいえ、彼の独特の持ち方が好きで、好きで。前半30分ごろだったと思うんですけど、右サイドでセンタリングと見せ掛けてぐっと切り返し。・・・堪んない。やっぱ、好きです。
ボールタッチ自体ちょっと個性ありますけど、今回何プレーかやっていて癖なのかなぁと思ったのが。足元で受けるパスのときにピタッと止めずに、その場で軽く跳ねさせて、その間に体の向きを変えるような動作。なんか<b>あんま意味なさそう</b>なんですけど、彼特有のリズムの取り方なのかもしれません。…ベナユンだけで書きすぎました。好きで堪んないんですわ。
2025年1月5日日曜日
解説好評の内田篤人をインタビュアーにも…日本のテレビでは画期的だった
■2021/09/05 解説好評の内田篤人をインタビュアーにも…日本のテレビでは画期的だった
現役を引退した内田篤人さんは解説が好評だった印象。それだけでなく「インタビュアー」としても好評なようです。記事からは具体的に良かったところがさっぱりわからなかったんですが、<内田篤人氏の吉田主将への鋭いインタビューが話題「今日のMVPは間違いなく彼!」「にしても鋭かった」― スポニチ Sponichi Annex サッカー>[ 2021年9月2日 22:48 ]という記事も出ていました。
<試合後に内田氏が現役時代から仲の良かった主将の吉田麻也(33=サンプドリア)に対しての愛ある鋭いインタビューが話題に>
<ツイッターなどでは「うっちーやりよる」「今日のうっちーのインタビューの内容切り込んでて良かった!さすが、うっちーです」「今日のサッカーの見どころは試合後のうっちーだったな」「有無を言わさんインタビュアーだなぁ、と思ってたらうっちーだったんか」「今日のMVPは間違いなく彼!」「にしても鋭かったですね」「うっちーの持ち上げない火の玉ストレートなインタビューええな」などの声が多く上がっていた>
日本ではそもそも元サッカー選手がインタビュアーとなること自体が珍しいですよね。ジャーナリストの森田浩之さんは、ヤフーニュースの<吉田麻也「負けるべくして負けた」“絶対に負けられない戦い”いきなり黒星>(日刊スポーツ9/2(木) 21:17配信)という記事に以下のようなコメントを寄せて、内田篤人さんだけでなく、テレビ局のテレビ朝日についても高く評価していました。
<キャプテン吉田麻也がこう(引用者注:「負けるべくして負けた」と)口にしてしまったのは、聞き手が内田篤人だったからではないだろうか。
サムライブルーのメンバーにしてみれば、内田篤人はワールドカップの予選や本選を共に戦った同僚であり、あるいは先輩である。(中略)試合を終えたばかりの選手としては、テレ朝のアナウンサーが相手だったら話さないことも、相手が内田篤人なら、つい口をついて出てくるだろう。
もしテレ朝がそのあたりの効果を狙って、内田篤人をインタビュアーに据えたのなら、大きな拍手を送りたい。イングランドなどでは、BBCをはじめとして普通に行われている人材の配置だ。
そんなところから、スポーツ報道の閉塞感のようなものが減っていけばいいと思う>
https://news.yahoo.co.jp/articles/cface0de1db2168fbb71140cba608a5f76c8089c/
2025年1月4日土曜日
認知症多いサッカー選手、ヘディングが脳に悪影響?子供は禁止の流れ
■2021/10/15 英断!日本が通常の交代以外に「脳振盪による交代」のルールを実施
■2021/04/08 認知症多いサッカー選手、ヘディングが脳に悪影響?子供は禁止の流れ
だいぶ前に報道あって取り上げた気がしたのですが、ブロウ内検索しても見つからず。また、だいぶ前でもなく研究が出たのは2019年秋だったみたいですね。英グラスゴー大が発表した調査結果では、ヘディングが原因という直接的な因果関係は証明されていないものの、「元選手は一般の人より認知症などを患う可能性が約3・5倍高い」と指摘。脳が発達中の子ども時代からヘディングを繰り返すことの危険性を訴えたそうです。
この話があったのは、さらに後の2020年3月30日の記事。子どものヘディング、脳に悪影響? 英国では禁止広がる:朝日新聞デジタルというタイトルからわかるように、子どものヘディング禁止の流れが実際に起きているという話でした。
<子どもがヘディングを繰り返すことは発達中の脳に悪影響を与える危険があるとして、イングランドサッカー協会(FA)が練習でのヘディング禁止を打ち出した。11歳以下までのチームは原則禁止とし、年齢が上がるごとに緩和させる>
<指針はあくまで監督やコーチら指導者を手助けする目的で作られ、義務ではない。試合では従来通り認められ、ルール変更もない。それでも頭部への衝撃を和らげるため「ボールの空気圧は基準の最低値を使うように」と記すなど、細やかな配慮がうかがえる。FAは「(指針は)『慎重すぎる』と責められそうだが、脳振盪(しんとう)などのリスクを軽減できるのならば、それでいい」。英国ではイングランドとスコットランド、北アイルランドが採用した>
指針づくりの参考になったとみられるのが、2016年1月に導入された米国協会のガイドラインということで、アメリカの方が早かったみたいですね。イギリスより厳しい面もあります。
<11~13歳以下は練習時の制限を設定。10歳以下は練習と試合の双方で禁止し、試合中にヘディングした場合はファウルと同じ扱いで間接FKになる、とした。主要な大会では専門医を置き、脳振盪の疑いが出ると一時的な交代が認められるといった規定もある>
敗訴したものの、米国の親たちが「サッカーをする5万人近い高校生が頭部外傷を負った」として、国際サッカー連盟(FIFA)などを相手取り提訴したことがきっかけとなったそうで、さすが訴訟大国アメリカといった感じ。一方、報道時点では日本の関心は薄いとされていました。これもお国柄、日本らしさといった感じですが、欧米が導入すると倣う傾向もあるため、今後は変わってくると思われます。
■2021/10/15 英断!日本が通常の交代以外に「脳振盪による交代」のルールを実施
「ヘディング」という話ではありませんが、「脳振盪による交代」ルールの話をここに。
<育成年代も含むJリーグの公式試合すべてで「脳振盪による交代」ルール実施へ | サッカーキング>によると、Jリーグは「脳振盪による交代」ルールを育成年代も含むJリーグの公式試合すべて及びプレシーズンマッチにおいて導入すると発表していました。
良い対応だと思いましたが、Jリーグ独自というわけではないみたいですね。「国際サッカー評議会(IFAB)から通達のあった「脳振盪による交代(再出場なし)の追加における試行」について、選手の安全の確保を最大化させることを目的に、育成年代も含むJリーグの公式試合すべて及びプレシーズンマッチにおいて導入することを決定いたしました」とのことです。
<脳振盪は、頭を強く打つなどして、意識が飛んだり記憶を失ったりする脳の障害。これまでも危険な状態ながらプレーを続けるケースも多数あった。
現行のルールでは、試合中に脳振盪が起こった場合には、選手を動かさず、ピッチ上で診断を行い判断することになっていた。しかし今回Jリーグが導入した脳震盪ルールでは交代が可能となる>
https://www.soccer-king.jp/news/japan/jl/20210128/1173138.html
交代の回数は「『脳振盪による交代』は、『通常の』交代の回数の制限とは別に取り扱われる」というのは良い点。交代枠を使うとなると、チームが交代を躊躇したり、選手が無理をしてプレーをしたりするおそれが高まるためです。
ただ、「1試合において、各チーム最大1人の『脳振盪による交代』を使うことができる」というのは残念。無制限にすると、「脳振盪による交代」と偽った交代が出るおそれがあるため制限を設けたのだと思われますが、選手の安全重視という観点からは「1人まで」というのは、あまり良いルールではないと言わざるを得ません。
2025年1月3日金曜日
長崎県出身のサッカー選手、国見があるのに少ない?
■2019/07/09 懐かしの勝矢寿延など…その他の長崎県出身のサッカー選手
■2016/5/12 「天才」「怪物」と称され史上初の新人で背番号9 の渡邉千真
■2019/07/09 長崎県出身のサッカー選手、国見があるのに少ない?
国見高校関係だけで豪華メンバーになるんじゃないかと思いましたけど、長崎県出身ということでひとつ。Wikipedia見ると、思ったより数いませんね。だいぶ省略されているのかも。
また、国見は「国見でやりたい!」という選手が集まってきたところなので、地元出身じゃない選手が結構いたという可能性もありますね。小嶺忠敏監督はスカウトしていないとおっしゃっていましたけど…。
あっ、やっぱりウィキペディアの漏れが単に多いのかも。もともと書こうと思っていた、渡辺三兄弟の渡邉千真が載っていませんでしたわ。代表歴のある彼が書かれていないというのはあり得ませんし、だいぶ古いんでしょうね。
ただ、個人的にはちょっとびっくりするほど好みの選手がいなくて想定外。もともと国見に関して言えばチームとしては魅力でも、選手としてはそうでもという印象があったものの、長崎県全体でここまで好きな選手がいないというのは意外でした。旅行に行った長崎市の印象は非常に良く、長崎嫌いってことはないんですけど…。
<ベスト11選定中>
CB 吉田麻也 代表126 J1 71 プレミア 154 セリエA 72 名古屋グランパスエイトU-18 長崎市出身
抜けが多かったウィキペディア。2023/05/07、久しぶりに確かめてみると、吉田麻也が追加されていました。どうも本来ならナンバーワン級という、めちゃくちゃ有名な選手が抜けていたようです。
CB、RSB、LSB 勝矢寿延 代表27 J 138 JSL1部 160 島原商業高校 長崎県
サイドバックだった記憶だったのですけど、ウィキペディア見てみるとCBの方がより本職な感じ。代表の出場数も私の記憶より多いですね。Jリーグ以前の時代にも代表だったようです。
SB、WB、SH、DH 中村北斗J1 115 J2 134 国見高校 西彼杵郡多良見町(現・諫早市)
びっくりするほど好みの選手がいないって書いたのですが、彼は結構好きかも。国見らしく良く走る選手という印象。
2004年SBSカップではRWB。技術が高いわけではないものの、日本で一番良かったかもという選手。序盤はここを経由するとチャンスに。中に入るプレーも良いですし、パスも通っていました。
MF 兵藤慎剛 J1 315 長崎市 国見高校
この世代の中盤では最高評価だった記憶。 良い選手だと私も思うものの、なぜか好きではなく、世間の評価は高すぎると思っていた選手。
2004年SBSカップのメモもまさにそんな感じ。やはりチームの中心で、技術が高く、動きもある選手。良いんだけど何か一つ物足りない…とメモしていました。
OH、LSH 梅崎司 代表1 J1 307 大分トリニータU-18:諫早市
見たことあるかもしれませんけど、覚えていない選手。ただ、代表経験者ということで、自動的にベスト11候補です。
FW 渡邉千真 代表1、J1 381 国見高校 国見町(現・雲仙市)
渡辺三兄弟の真ん中。2004年SBSカップ(日本U-19 0-0 ブラジルU-19)のときのメモが出てきました。途中交代で出場。不在メンバー多いということもあり、高校3年生ながらU-19に選出。その後も国見の先輩の平山とポジションを争ったものの、ワールドユースでは落選したそうです。
平山が五輪で不在、リーグ戦のためか、森本・高柳・高萩・梶山(ちょっと誰?と思ったが、たぶん東京の梶山陽平)が不参加と特に攻撃陣が少なかったゲームです。このゲームの攻撃陣は物足りなく思っていたのですけど、不在組含めて伸びませんでしたね。驚きですわ。
さて、メモの話ですが、短いです。ポストプレーで止めることができず、相手に取られてしまうプレーがあるなど、もたついたプレーが目立ったとのこと。その後、大学でブレイクして卒業後は史上最高クラスの獲得合戦となったのですけど、代表1試合のみということで代表レベルではいまいち。300試合以上J1で出ているので十分すぎるほど立派ですけどね。
■2019/07/09 懐かしの勝矢寿延など…その他の長崎県出身のサッカー選手
2023/05/07にウィキペディアの追加分を反映。
<現役>
DF 池松大騎 JFL 83
<引退>
MF 岩本文昭:香焼町(現長崎市) プロ入りはせず。V・ファーレン長崎監督など。
<未分類>
江川湧清:南島原市
大久保誠
斧澤隼輝
圍謙太朗
沖野将基:大村市
鏑木亮吾
久保田駿斗
小林伸二
坂井大将:長崎市
鹿山拓真:長崎市
茂平:大村市
柴崎晃誠
芝田貴臣
柴田隆太朗:長崎市
高木琢也:南高来郡北有馬町(現・南島原市)
田川亨介:諫早市
塚本秀樹
徳永悠平:南高来郡国見町(現・雲仙市)
飛石孝行
浜田幸織
百武義成
本多琢人
毎熊晟矢
前川和也:平戸市
松田浩:長崎市
松橋章太:諫早市
松橋優:諫早市
路木龍次
三好洋央
村田一弘
渡邉大剛
森保一:長崎市
矢野由治:長崎市
山口哲治:諫早市
吉岡雅和:南高来郡布津町(現・南島原市)
小島光顕:南島原市
■2016/5/12 「天才」「怪物」と称され史上初の新人で背番号9 の渡邉千真
(上記でも渡邉千真の話をやっていたのですけど、前やっていたサイトでの渡邉千真の話が出てきたので再掲載します)
城後寿選手の方でも書いていたように、小粒な印象を受けた当時の国見。実際、ベスト4止まりで優勝できなかったものの、城後選手よりさらに渡邉千真選手は活躍している感じですね。
当時は渡邉大剛の弟とメモしただけで特に良いとは思わなかったにも関わらず、以下のように高評価でした。代表も入ったみたい。
私の見る目のなさが炸裂しています。
-----引用 ここから-----
渡邉千真 - Wikipedia
生年月日 1986年8月10日(29歳)
出身地 長崎県
身長 182cm
体重 77kg
渡邉 千真(わたなべ かずま、1986年8月10日 - )は、長崎県南高来郡国見町[2](現・雲仙市)出身のプロサッカー選手。Jリーグ・ヴィッセル神戸所属。ポジションはフォワード(FW)。元日本代表。
兄の渡邉大剛[3]、弟の渡邉三城[3]もサッカー選手。(中略)
2005年、早稲田大学に進学。蹴球部に入ると、1年時から出場を重ね、2年時からはレギュラーに定着し[11]、2006年、2007年と2年連続で関東大学サッカーリーグ得点王を獲得。関東大学リーグ戦では当時のリーグ記録となる通算62試合で37得点を挙げた[12]。大学サッカー界では「天才」「怪物」とも称され[4][5]、4年時には複数のJリーグクラブによる争奪戦となった[13][14][15]。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B8%A1%E9%82%89%E5%8D%83%E7%9C%9F
-----引用 ここまで-----
デビューした年にマリノスでも何試合か見たものの、強い印象はありません。しいて言えば、得点感覚がありそうだという印象でした。
この年が一番すごかったみたいです。
-----引用 ここから-----
木村浩吉監督の「ポジションを空けて待っている」という口説き文句もあり、卒業後は横浜F・マリノスへ入団[16]。兵藤とは高校・大学に続きプロでもチームメイトとなった。
2009年、新人ながら背番号「9」を与えられ[7][注 1]開幕戦でスタメン起用されると前半3分に初得点を決める[注 2]。4月14日にはこの年のJリーグ新人選手の中では最速で[20]プロA契約を締結した[21]。チームの得点源として[22]活躍し、城彰二以来、史上2人目となる新人でのリーグ戦二桁得点を達成。またJ1第32節神戸戦でシーズン13点目を挙げ[23]、城が記録した新人最多得点記録を更新した[24]。
[注 1]^ 新人に9番を与えるのは固定背番号制になってからは横浜FM史上初[17]。
同年12月21日、アジアカップ最終予選を戦うA代表に初招集され、翌年1月6日のイエメン戦で先発出場し、国際Aマッチ初出場を記録[25]。平山相太の得点をアシストし[26]ハットトリックをお膳立てした。
-----引用 ここまで-----
ただ、その後は不振があって東京に移籍、活躍もまた不振で神戸に移籍という形。この神戸ではまず活躍があり、2016年はキャプテンだそうな。まだ29歳ですので、もう一花咲かす機会はありそうです。
2025年1月1日水曜日
読売天才少年のその後は悲惨?菊原志郎・財前宣之・山口貴之・戸塚哲也
■2021/10/09 戸塚哲也の代表試合数が少ないのは、日本代表を辞退したため
■2021/10/09 中田英寿も「財前宣之に認められたい」と言うほどの別格だった
■2021/10/09 読売天才少年のその後は悲惨?菊原志郎・財前宣之・山口貴之・戸塚哲也
菊原志郎のWikipediaを見ていたら、<読売サッカークラブ(現・東京ヴェルディ)の下部組織で育ち、戸塚哲也から繋がり、菊原以後山口貴之、財前宣之へと続く「ヨミウリ天才少年」の系譜である>と書かれていました。ただ、これ、大成しなかった早熟の天才の系譜、失敗の系譜のような感じですね。
私には、「早熟の天才日本人選手は大成せずに失敗することが多い」というイメージがあったのですが、菊原志郎・財前宣之・山口貴之というのがまさにその代表例。そういや、読売ばっかりじゃん!とこれ見て気づきました。Jリーグ開幕後の失敗例として思い浮かぶ森本貴幸も、なぜか同じヴェルディという不思議な共通点があります。森本貴幸の場合は早くに海外に行ったので、日本やヴェルディの責任は薄いですけど…。
彼がきっかけだったので、まず、2番目の菊原志郎から始めましょうか。Wikipediaでは、以下のように書いていました。出た試合が少なすぎて、私もプレーの記憶がありません。Jリーグは15試合で、日本代表は5試合でした。
<1986年2月1日の日本サッカーリーグ第15節フジタ工業戦において16歳7ヶ月の若さでデビューを果たした。これは当時の最年少出場記録であった。その後レギュラーの座を掴み、ラモス瑠偉らと共に中盤を支え読売クラブの黄金時代を築き上げた。またこの活躍から「日本サッカーの未来を背負う男」とも呼ばれ[2]、1990年には日本代表に選出された。
読売時代は天才ドリブラー、テクニシャン等数々の異名をとったが、Jリーグ開幕前後は、層の厚いチームにあったため出場機会に恵まれず、日本代表にも招集されることはなかった>
■2021/10/09 戸塚哲也の代表試合数が少ないのは、日本代表を辞退したため
私が見始めたJリーグでは既に30歳を超えたベテランで、なおかつ既にハゲてきていた(と思ったのですが写真見るとはげておらず記憶違いかも)ので全く「少年」というイメージはないのですが、最初の戸塚哲也が唯一成功例な感じ。Wikipediaによると、代表試合数は18試合と少ないものの、読売を優先して辞退していたという経緯があり、本来ならもっとキャップ数が多かったはず。「読売でレギュラーを取るのは日本代表になるより難しい」を体現していた人でした。
<読売クラブの下部組織で育ち、天才少年と呼ばれた>
<1979年4月25日の東洋工業戦において、18歳と1日で日本サッカーリーグデビューを飾った[2]。これは当時の最年少出場記録でもあった。(中略)
1983年に監督に就任したルディ・グーテンドルフによってMFからFWへコンバート[3]。ポジションの変更は当時読売クラブでエースFWであったラモスとの単純な入れ替えであったと評す向きもあるが、翌1984年に14得点を上げリーグ得点王に輝いている。
日本リーグ末期からJリーグ黎明期の読売クラブ/ヴェルディ川崎の黄金期を支えるエースストライカーであった。キープ力に定評があり[3]、当時日本屈指のキープ力と称され、その懐深いドリブルは相手DFから球を奪われることは殆どなかった。また、JSL東西対抗戦(オールスターサッカー)などでも活躍した>
<1980年、19歳の時に日本代表に初選出。(中略)
その後も代表へ度々選出され、背番号10番を背負う事もあったが、1983年に個人的な理由から数年間代表入りを辞退していた[3]。当時戸塚はラモス瑠偉、ジャイロ・マトス、ジョージ与那城らブラジル人選手とパス交換を交わす読売クラブでのプレイに魅力を感じており、代表合宿に参加するとクラブに戻った際にブラジル人トリオとの息が合わない事が多かった。そのためアマチュアである代表チームよりも、お金にもなるクラブに専念したかったのである。しかし1985年に行われた1986 FIFAワールドカップ・アジア予選では森孝慈監督の強い要望もあり、日本へ帰化したジョージ与那城と共に最終予選東京・ソウルでの韓国戦2試合に出場した>
■2021/10/09 中田英寿も「財前宣之に認められたい」と言うほどの別格だった
私が一番楽しみにしていたのは、山口貴之。彼の場合はJリーグでもかなり出ていたものの、不思議とあんまり記憶に残っていません。J1は153試合。京都のイメージが強かったものの、Wikipediaによると、いろんなチームを転々としています。各年代の代表には選ばれていますが、フル代表に呼ばれるほどの活躍はできませんでした。
<1992年、ヴェルディ川崎トップチームに昇格する。
戸塚哲也、菊原志郎から繋がり、財前宣之へと続く「ヨミウリ天才少年」の系譜を受け継ぐ。司令塔タイプとしてユース時代から注目され、「ラモス2世」の呼び声もあった。その後数多くのクラブに移籍、また日本代表選手として、U-16、U-19、U-23アトランタオリンピック代表などにも選出された>
最後の財前宣之が一番覚えている選手で、仙台の中心選手として長く試合に出ていました。ただ、Wikipediaによると、J1は37試合のみで、J2が222試合というのは記憶と違います。だいぶ見た気がしたんですけど、J2で見たのかな…?。
ジュニアユースやユース時代からよく名前が出ていて楽しみにしていた選手です。4人の中では一番好きですね。ただ、こちらもユース時代の評価からはかなり物足りない結果に。
仙台では「天才だから特別扱い」ということはなく、運動量がむしろ多く、よく動いていました。ただ、代表レベルには物足りないプレーの質で、代表にも呼ばれず。ユース年代が最後の代表となりました。度重なる怪我に泣かされた面もありますね。
<中田英寿も認めた才能の持ち主[2](運動量なら中田、パスセンスなら財前と言われていた)だったが、度重なる膝の怪我に苦しんだ(靭帯断裂を3度)。戸塚哲也、菊原志郎、山口貴之と続く「ヨミウリ天才少年」の系譜を受け継ぐ。1993年のU-17世界選手権U-17日本代表のチームメイトからは中田を含め4人が後の日本代表に選出されたが、彼らはまず如何にして財前に認められるかを考えていたという。
中学時代から読売ユースに所属。読売への入団テストでは、当時の小見幸隆コーチをして「ボールをもった瞬間に合格」と言わしめ、サッカーファンは「まだ見ぬ財前」に期待を高めた。高校時代は東京実業高校に通いながら読売ユースに所属し、1993年のU-17世界選手権ではU-17日本代表の中心選手として、リーグ戦3試合全てでマンオブザマッチを獲得しベスト8進出に貢献、大会ベストイレブンにも選出された。>
サッカー最弱地区はアジアかアフリカか? W杯出場枠争い熾烈に
■2023/02/12 サッカー最弱地区アジアがグループリーグ突破率1位タイ アフリカも躍進
■2014/7/1 サッカー最弱地区はアジアかアフリカか? W杯出場枠争い熾烈に
W杯出場枠を巡る争いは常にあるようで、4年後も8年後も変わらないでしょう。予選2試合を終えた時点の記事に、W杯出場枠を巡るFIFA理事会の議論の話が出ていました。
-----引用 ここから-----
韓国がアルジェリアに2-4で惨敗したのを見て、日本サッカー協会名誉会長の小倉純二氏が苦々しい顔をしているのを想像した。
国際サッカー連盟(FIFA)理事を務めていた小倉氏は、長らく日本サッカー界の顔であった。彼によると、FIFA理事会で最も論議が白熱するのは、W杯出場枠に関してであるという。
「W杯は1カ月で行うので、出場国を今の32以上に増やすことは不可能。いつも揉めるのは、出場枠の割り振り」
GL2戦終えて3分5敗…懸念されるW杯「アジア枠」削減- 日刊ゲンダイ(2014年6月24日10時26分)
http://news.infoseek.co.jp/worldcup/article/gendainet_000213827
-----引用 ここまで-----
"オセアニア連盟の悲願は今も昔も「1枠」を確保すること"でした。あるアフリカの理事はこのオセアニア連盟代表の必死な姿を見て、「南米から譲ればどうか」とうっかり言ってしまったところ、こう言われてしまいました。
「おまえたちは、アフリカで行われたW杯でいくつの代表が決勝トーナメントに残ったんだ? 気の毒だと言うならば、アフリカが譲ればいい。アフリカは弱いんだから」
10年W杯南アフリカ大会は地元アフリカの大会なのにさんざんでした。私は達成するのであれば日韓大会だと思っていましたが、そのときに日本と韓国が守った開催国のグループリーグ突破の伝統も、地元南アフリカが途絶えさせました。
一方、2010年の南アフリカワールドカップは、日本、韓国の2カ国がベスト16に進出しています。当時、"アジア枠を削れとは言ってこないだろうと安心して小倉氏はそのやりとりを聞いていた"そうです。
しかし、今回の2014年大会でこの無様な結果。次の出場枠で一番狙われるのは、アフリカではなくアジアでしょう。
-----引用 ここから-----
最終日に試合を残していたH組の韓国もベルギーに敗れ、1分け2敗で同組最下位で敗退。今大会、アジア勢は1勝も挙げることができず“全滅”となった。
(略)C組の日本は1分け2敗、勝ち点1にとどまり最下位で終戦。オーストラリアも3戦全敗の勝ち点0でB組最下位。イランも1分け2敗の勝ち点1でF組最下位。(略)
4チーム合わせて3分け9敗。この結果を受け、現在「4・5」のアジア枠に対し逆風が吹くことは必至。次回の18年ロシア大会の出場枠は未確定だが、見直し論が強まることになりそうだ。
アジア枠ピンチ…1勝もできず“全滅”で今後、減枠論浮上も- スポニチアネックス(2014年6月27日07時25分)
http://news.infoseek.co.jp/article/sponichin_20140627_0071
-----引用 ここまで-----
"4チーム合わせて3分け9敗"でした。アフリカはグループリーグ突破しているところがあり、もう少しマシなはずです。見てみましょう。
A カメルーン 0勝0分け3敗
C コートジボワール 1勝0分け2敗
F ナイジェリア 1勝1分け1敗
G ガーナ 0勝1分け2敗
H アルジェリア 1勝1分け1敗
合計 3勝3分け9敗
負けが目立ちますけど、ナイジェリアとアルジェリアの2チームが勝ち抜いていますからね。日本と同組のコートジボワールや韓国と同組のアルジェリアは、直接最弱対決でしたがアジア勢を上回っています。
ネットでは韓国と日本でどっちが弱いかを競っているようですが、情けない話です。
以下の記事を読むと、アジアはかなり優遇されているのかもしれません。
-----引用 ここから-----
アジア勢の「4.5」枠にはサッカーの全世界的な普及を掲げるFIFA(国際サッカー連盟)の思惑、特に世界最大の人口を誇る中国やオイルマネーで潤う中東における潜在人気を掘り起こすマーケット戦略も込められている。しかしながら、他の大陸連盟からは決まってこんな不平不満が漏れてきていた。「アジア大陸の出場枠は多すぎるのではないか」。
ブラジル大会でベスト16に進出したチームの大陸ごとの内訳はヨーロッパが「6」、南米が「5」、北中米カリブ海が「3」、アフリカが「2」となっている。大挙して押し寄せているサポーターの熱狂的な声援を背に快進撃を続ける南米勢、心境著しい北中米カリブ海からが出場枠のアップを望む声が上がっても決して不思議ではない。
なぜW杯でアジア勢はひとつも勝てなかったのか- THE PAGE(2014年6月27日17時57分)
http://news.infoseek.co.jp/article/thepage_20140627-00000001-wordleafs
-----引用 ここまで-----
北中米の躍進は今回のトレンドの一つですね。今まではメキシコ、アメリカの2強状態でしたが、今回はコスタリカが躍進しました。ハイレベルになってきています。
-----引用 ここから-----
アジア最終予選を戦った日本の軌跡を比べても、波乱万丈に富んだ戦いの末に「ジョホールバルの歓喜」にまで至ったフランス大会時(出場枠3.5)と、危なげなく突破を果たした2006年のドイツ大会以降とでは大きく様相が異なっている。
これが例えば10か国で争われる南米予選となると、弱肉強食を掟として壮絶なるサバイバル戦が繰り広げられてきた。今大会は開催国のブラジルが参加していないが、それでも南アフリカ大会でPK戦の末に日本を破り、ベスト8に進出したパラグアイは敗退を余儀なくされ、4位に入って古豪復活をアピールしたウルグアイもヨルダンとの大陸間プレーオフに回った末にようやく出場権を獲得している。
3大会続けて南米予選で敗退を喫した間に、悔しさを糧にして力を蓄えてきたコロンビアの快進撃はむしろ必然でもあった。王者スペインを蹴散らして決勝トーナメントに進出したチリは南アフリカ大会に続く出場だが、2002年、2006年の両大会への出場を逃してきている。
ワールドカップの大陸予選に代表される、魂をすり減らすような真剣勝負の繰り返しが代表チームと選手たちの心身をたくましく成長させると水沼氏(※水沼貴史)は指摘する。「選手たちの経験値を上げるという部分では、ギリギリの戦いを勝ち上がっていくことでレベルを上げ、厳しい環境の中で意識を変えていくことも必要なのかなとも思う。例えば南米予選という厳しい戦いを常に強いられてきた歴史と、それらを乗り越えてきたチームが今大会でも勝ち上がっていることは決して無関係ではないと思う。コスタリカの快進撃で注目されている北中米カリブ海のレベルも年々上がっていて、グループリーグで開催国ブラジルを苦しめ、決勝トーナメント進出を決めているメキシコも北中米カリブ海では4位に甘んじ、ニュージーランドとの大陸間プレーオフに回らざるを得なかった」
-----引用 ここまで-----
北中米だけじゃなくて、南米もかわいそうですし、出場国が多いのになお熾烈な争いが繰り広げられるヨーロッパですらまだ増やしてあげて良いのではないかと思います。
日本が出場しづらくなるのは残念ですけど、他の地域がかわいそうですわ。
■2023/02/12 サッカー最弱地区アジアがグループリーグ突破率1位タイ アフリカも躍進
その後、ワールドカップはさらに出場国を増やすことが決定。出場国が増えたとしても、出場国枠の問題は依然不満が残るような気がしますが、しばらくは緩和されるかもしれません。
また、2022年ワールドカップはまさかのアジア・アフリカ大活躍…という予想外なことに。特にアジア勢の躍進が目立ちました。グループリーグを突破しまくったのです。ホスト国のカタールが大会史上初の勝ち点ゼロスタートから、大会史上初の3戦全敗での敗退という記録づくめの不甲斐なさだったにも関わらず、他のアジア勢が金星をあげまくりました。番狂わせの大物食いが多数あったのです。
それでも、終わってみればベスト16でアジア勢は全敗、アフリカ勢が1つのみということで、ベスト8は順当な結果に。モロッコが1人気を吐いて4位でしたが、本当に「大活躍」と言ってよいかは微妙な感じ。アジア・アフリカが強くなったと言えるかどうかは、判断が分かれそうです。
とはいえ、アジア勢がグループリーグで0勝ですべてグループリーグ敗退といった大会もあったのですから、状況が大きく変わったというのは事実でしょう。
・W杯にアジア旋風! 決勝トーナメント進出率は欧州に次ぐ50%、勝利記録も更新―中国紙(Record China / 2022年12月7日 20時0分)
<サッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会をめぐり、中国紙・環球時報は7日、アジアの国の決勝トーナメント進出率は欧州に次いで2番目に高かったと報じた。
5日(現地時間)の試合で日本と韓国がそれぞれクロアチア、ブラジルに敗れたことで、アジア勢は大会から姿を消した。しかし記事は、アジアから出場した6カ国のうち3カ国がグループリーグを突破し、進出率は南米と並ぶ50%だと説明。これは欧州の61.5%に次ぐ数字で、アフリカ(40%)、北中米カリブ海(25%)を上回ったと指摘した。
また、アジアでは開催国カタールを除く5カ国が勝利を挙げ、日本とオーストラリアが2勝、韓国、サウジアラビア、イランが1勝で計7勝となり、アジアの1大会での勝利記録(2002年日韓大会の6勝)を更新したとも伝えた>
<さらに、韓国紙・中央日報が「今大会ではこれまでと異なるアジアの実力が見られた」とし、初めてアジアの3カ国が同時に決勝トーナメントに進出したことを報じたほか、ニュース1が「“アジア旋風”を目にしただけでなく、アジアサッカーの未来の希望も見えてきた」と報じたことも伝えている>
・カタールW杯ラウンド16進出チーム決定! 大健闘アジア勢が欧州勢に次ぐ3カ国(超ワールドサッカー / 2022年12月3日 6時18分)
◆ラウンド16進出チーム
【グループA】
1.オランダ代表
2.セネガル代表
【グループB】
1.イングランド代表
2.アメリカ代表
【グループC】
1.アルゼンチン代表
2.ポーランド代表
【グループD】
1.フランス代表
2.オーストラリア代表
【グループE】
1.日本代表
2.スペイン代表
【グループF】
1.モロッコ代表
2.クロアチア代表
【グループG】
1.ブラジル代表
2.スイス代表
【グループH】
1.ポルトガル代表
2.韓国代表
ワールドカップの賞金の金額はいくら?日本のワールドカップ賞金の使い道
■2018/01/05 日本のワールドカップ賞金の使い道
■2018/01/05 ワールドカップの賞金の金額はいくら?
そもそもワールドカップで賞金が出ていると知りませんでした。Wikipediaによれば、実際、以前はFIFAからの優勝賞金は0円であり、各国のサッカー協会が個々に協賛スポンサーを募り成績に応じて自国のチームに贈ることが多かったそうです。
しかし、 現在は、FIFAがワールドカップ本大会出場国に成績に準ずる賞金を支給しています。2014年ブラジル大会では、賞金総額が5億7600万ドル(約586億4000万円)と前回大会より37パーセントの増額となっていました。
優勝国3500万ドル(約35億6000万円)
準優勝国2500万ドル(約25億5000万円)
3位2200万ドル(約22億4000万円)
4位2000万ドル(約20億4000万円)
グループステージで敗退した国に対する賞金800万ドル(約8億1000万円)
賞金とは別に支給される準備金150万ドル(約1億5000万円)
■2018/01/05 日本のワールドカップ賞金の使い道
ヤフー知恵袋情報であり、事実かどうか不明ですが、賞金の使い道についての説明も見かけました。
・選手や監督、コーチなどのスタッフに給与として支払われる。
・残りの賞金はサッカー協会がもらい、全国の小学校の校庭の芝生化やJリーグの発展などのためにこの賞金を使う。
この校庭の芝生化というのは、サッカーだけのためではなく、日本のすべてのスポーツの発展を願ってのことだそうな。土よりも芝生のほうが転がることに恐怖が少ないため子供のころから、でんぐり返りやスライディングができるので、運動能力が向上するといわれているため、と説明されていました。
サッカー関連では 、サッカーくじtotoの収益もスポーツ全般に使われているということで、日本のスポーツに貢献していますね。競技別だと使い道は野球関係が多いらしいとも聞いたことがあります。
公式ソングに「うざい」など不適切発言連発もヴィアティン三重がゆるゆる処分
■2021/11/07 公式ソングに「うざい」など不適切発言連発もヴィアティン三重がゆるゆる処分
気になったのに調べていなかったJFLヴィアティン三重の選手の不適切発言の件を今頃読んでいました。2021年8月下旬の話ですね。
これは、JFLのヴィアティン三重は24日、22日に行われた第19節いわきFC戦(22日・朝日ガスエナジー東員スタジアム)におけるライブ配信中に発生した所属選手による不適切発言。ライブ配信で調子に乗ったというわけではなく、ライブ配信の撮影を担当していた所属選手がまだマイクが入っていないと思い、話した音声がライブ配信で流れたということだそうです。不適切発言だらけで多数ありました。まず、相手チームに対する問題発言から。
【1】いわきFCに関連する不適切発言
・選手の呼称について
・故意に反スポーツマンシップによる行動でプレーを妨害したこと(過去の試合において)
・容姿を揶揄するような表現
・クラブと選手の契約内容について根拠のない憶測で話をしたこと
(JFLヴィアティン三重 選手の不適切発言を報告「うざいな、この歌」「ゆるゆる」等/サッカー/デイリースポーツ onlineより)
https://www.daily.co.jp/soccer/2021/08/24/0014618128.shtml
これ以外に【2】その他の不適切発言が5つあります。これはそこまでひどい発言じゃないような気がしますが、練習が緩かったことをバラしていました。「楽で良かったね」的なところがありますけどね。
(1)練習内容について
A「今日勝ったらでかいなぁ」
B「今日勝ったらでかいなぁ」
A「勝ったらすげぇ。これで勝てたらマジ練習あんな感じでいい」
B「間違いない」
A「それを証明してほしい気持ちもあるけどな」
B「ゆるゆるっすもんね」
A「ゆっるゆるやで。マジ、あんなゆるゆるの週ないでしょ、今まで」
C「ないっすね」
わかりづらかったのが、次の不適切発言です。
(2)Aレフェリーに対して
A「髪の毛で分かるな~」
B「1人で出てくる」
A「先に出てくるから」
C「あの女の人は副審っすかね?」
一部ネット上で指摘されている「女性審判に対しての性的発言」という事実は、映像および聞き取りから確認できなかったとしたと書かれていたのでこの関係ですかね。また、「電子チャント批判」についても同様に確認できなかったとされていました。
(3)Bレフェリーに対して
A「あの人は絶対4審っすね、左の」
B「4審だけ分かんの、絶対」
C「何もできんしょ」
一転して上記の不適切発言は問題がわかりやすいもの。バカにしまくってます。また、次のサポーター侮辱発言も前半がわかりやすいもので、マジひどいよな~というものでした。後半はたぶんAとBの職場の人が来ているけど、ふたりとも試合出てないし…という話でしょうね。
(4)サポーターに対して
A「サポーターってすごいよな、こんな日でも…。せっかくの日曜日にすごいよな、本当。もっとやることあるでしょう…」
B「休みたいよな~」
C「●●(職場)の人たち来てないんすか?」
A「来てると思う」
C「毎週来てますよね?」
A「そんな来てくれんくていいんやけどな。俺らどっちも出やんし、マジで気まずいねん」
B「めっちゃ気まずいっすよね」
A「めっちゃ気まずい!」
B「片方入ってたらまだいいんすけどね」
A「どっちもおらんって…」
最後もひどいとわかりやすいもので、公式応援ソング批判というクソ発言。先程書いた、一部ネット上で指摘されている「電子チャント批判」という事実は、映像および聞き取りから確認できなかったとしたと書かれていたのも、ここらへんの関係かもしれません。
(5)公式応援ソングに対して
A「うざいな、この歌」
B「それダメでしょ、言っちゃ(笑)」
A「ずっと聴いてる、去年から」
さらに問題だったのは、こうしたひどい発言に対する処分。ヴィアティン三重が処分した選手は5人で、そのうち1人がリーグ戦2試合の出場停止ならびに厳重注意処分で4人は厳重注意処分でした。これがあまりにも軽すぎると批判されていました。ヴィアティン三重は練習がゆるゆるなだけでなく、暴言への処分も軽いようです。
<軽すぎるってコメントが多数で良かった。自分も軽すぎて目を疑った。スポンサー、サポーター、アーティストの人。試合運営。全てに毒吐いて全てを全否定。それでも契約解除されないんだから凄いクラブだね>
<正直、このような選手を保持していてもクラブにもマイナスにしかならないと思うが>
<さすがに甘すぎ ひとこと不適切発言しただけでも処分受けることもあるのに、様々な事柄に対してかなりの数の不適切発言した彼らは2試合出場停止or厳重注意って...>
<これで厳重注意程度なら、何をやったら解雇になるんだ?人間教育のためと言えば聞こえはいいけど、社会人としてダメなことをしたら相応の罰があると教えないと>
(ライブ配信で不適切発言のJFLヴィアティン三重が処分発表 該当選手は5人 8/25(水) 13:08配信 ヴィアティン三重より)
https://news.yahoo.co.jp/articles/7cb369608574eac673944f8117ba1e2b2b55a56d